10・12後楽園大会で行われる、大石真翔デビュー20周年記念試合~メンズクラブvsThe37KAMIINA!
DDTのファンの方ならば、大石真翔とThe37KAMIINAに関しては、とりたてて説明の必要はあるまい。しかしながらメンズクラブに関しては、ご存知ない方もいらっしゃると思われるので、いささかの説明があって然るべきだろう。
メンズクラブとはかつて大日本プロレスで活動した、元WWEスーパースターのMEN'Sテイオーを中心とするユニット。活動時期は第1期と第2期に大別できる。
第1期はテイオーに若手時代の伊東竜二と関本大介、後に下田大作を加えた陣容。活動期間は02年から03年。テイオーと関本のコンビでタッグ王座も奪取したが、伊東のデスマッチ戦線参入や下田の退団で自然消滅してしまった。
それから4年が過ぎた07年初夏、当時の大日本でテイオーと組む機会が多かった、大石と忍が「俺たちはニュー・メンズクラブだ!」と宣言したことで、第2期の活動がスタートする。その後、旭志織、ツトム・オースギ、ヘラクレス(バナナ)千賀、佐藤悠己(覇王)、さらには飯伏幸太といった、様々な団体やフリーの若き軽量級の俊英が次々と加入。
とりわけ後楽園大会で行われるニュー・メンズクラブによる6人タッグは、スピーディーかつ濃密な攻防で観客を魅了。大日本の看板であるデスマッチや、日の出の勢いにあった関本大介の試合を、食ってしまうほどの盛り上がりとなることも珍しくなかった。
当時を振り返って大石は語る。
「テイオーさんとの出会いと、ニュー・メンズクラブとして過ごした日々は、僕のプロレス人生における大きな転機でした。当時の僕は体が小さいこともあって、目いっぱい動き回るプロレスでしか、自分が生き残っていくことはできないと思っていました。それは僕以外のメンバーも似たような感じだったと思います。
そんな僕たちに“プロレスはそれだけじゃないんだよ”と教えてくれたのが、テイオーさんでありニュー・メンズクラブでした。漠然と目指していた理想のプロレスに、はっきりした道標を示してくれたんです」
しかしながら当初は若手だったメンバーが、やがて各団体の中心を担っていくようになると、月に一度の大日本後楽園に集結することも徐々に困難に。2010年頃を最後に発展的休止のような形で、ニュー・メンズクラブは活動をフェードアウトした。
あれから10年以上が過ぎた今、大石がメンズクラブを復活させようとしているのは、決して単なるリバイバルではない。もしもリバイバルならばニュー・メンズクラブのメンバーを再結集させていたからだ。
では何故、復活するメンズクラブ、すなわち大石&テイオー&旭の対戦相手は、The37KAMIINAの上野勇希&MAO&勝俣瞬馬組なのか?
「あの3人ってニュー・メンズクラブだった頃の、僕たちと同じくらいの年齢とキャリアなんです。そんな彼らに僕らを次のステップに導いてくれた、テイオーさんのプロレスを経験して継承して欲しいという思いが一つ。
僕と旭にとってはデビューから20年を越えて、この先を見据えた上でのチャレンジ。さらに今のDDTのファンの方に、MEN'Sテイオーという僕の師匠を紹介したい、凄さを知って欲しいという気持ちも強いです」
8日の千葉大会で一足先に復活し、勝てば6人タッグ王者となるΩ(オメガ)と異なり、後楽園大会でのメンズクラブ復活は1試合限りが前提だ。
しかしながら、このカードが発表された時から、このジジイはこんなことを期待していたりもする。
10月12日は第3期メンズクラブが始動する日になるのではないか?
今回の1日復活の首謀者である大石真翔の真の狙いは、実はそこにあるのではないかと。



