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11・24後楽園で“竹下二郎”と対戦…アントーニオ本多&山下実優インタビュー! 作戦はごんぎつね→キック?「だいたいサミングとキックさえあれば、どんな哺乳類も倒せます」(アントン)「やるからには勝ちにいきます」(山下)

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  • 11月3日の両国国技館大会でケニー・オメガ&里歩組を相手に好勝負を繰り広げたアントーニオ本多&山下実優。今回限りと思われたグループの垣根を超えたスペシャルなタッグが、竹下幸之介の呼びかけにより、24日の後楽園ホール大会で再登場を果たす。ここ2戦を振り返ってのタッグの手応え、さらには間近に迫った竹下&黒潮“イケメン”二郎との対戦について語ってもらった。(聞き手/歌代孝正)

    ◇◇◇◇◇◇

    ――両国国技館大会でケニー・オメガ&里歩組と対戦してみていかがだったでしょうか。
    アントン 里歩ちゃんとは結構試合を多くしていて、市ヶ谷のチョコレート広場ってところは我闘雲舞の常打ち会場で、そこはお客さんが入って70人ぐらいなんですけど、それが5000人ぐらいの規模になった。ただ、箱が変わっただけで2人の関係性が変わったわけではない。
    ――そうだったんですね。
    アントン 里歩ちゃんはビッグマッチでも緊張することはないと思うんです。今やアメリカで大スターになっているし。だから我々が普通に感じたということは里歩ちゃんは大舞台に強いということだし、暗に私も大舞台に強いということなんですけど(笑)。あと、両国クラスの規模の会場は苦手だと思っていて。新木場ぐらいのサイズがお客さんとコミュニケーションがとりやすいじゃないですか。両国って何をやってもお客さんのリアクションもよくわからない感覚があるんですけど、今回は逆にそれがよかったですね。自分のやっていることだけに集中できた。よくわからないということが心地よかったというのは初めての経験でした。
    ――ケニー選手との対戦を振り返って。
    アントン すごい久しぶりだったんですけど、彼は5年間で世界でもっとも有名なプロレスラーになった。私はうだつの上がらない下級国民として消費税とかに苦しむ身であって、境遇が天と地ほど分かれてしまったんですけども、対戦したら5年前にケニーと闘っている感覚と変わらなかった。懐かしかったですね。「こんな感じだったわ」「これだわ」みたいな。
    ――闘う前は「闘う感覚が違うんだろうな」と思っていた。
    アントン なんとなく。まあその感覚を忘れていたんで、触れ合ってみて「これがケニーだ。変わってないわ」みたいな感じです。向こうの2人がどう思ったかわからないけど、私はとても楽しく、とても厳しい技も受けて。この歳になるとなかなか回復しないので、今でもしんどかったりするんですけど、概ねすごくいい経験をさせてもらったなあというか、向こうの2人も同じように思ってくれていたらいいなと思います。
    山下 どれだけ大きい存在の相手でも、自分も臆せず変わらず闘えたし、リングに上がれば何も怖くないってなるんですけど、一瞬だけ「おおっ!」って思ったのは、ケニーさんが入場してきた時のお客さんの声援で「私、今からすごい人と闘うんだ」と。もちろん、すごい人だとはわかっているんですけど、一瞬フワッとなってしまって「危ない、危ない」と我に返って。異次元の感覚に陥りましたね。ゴングが鳴って、私がやられている状態だった時に、里歩さんから替わったケニーさんが一回殴ろうとしてやめたんですよね。まあ男女関係なく闘ってはいるんですけど、それが自分の中で「ナメられてんのかな」と思ってスイッチが入ったというか。(ケニーとの対戦が)最初で最後かもしれないので、そこでちょっと驚かせてやろうというのはありました。
    ――里歩選手については?
    山下 里歩さんも1年前ぐらいに東京女子で、6人タッグで闘わせてもらって。その前から里歩さんのすごさは知ってましたし、初めて生観戦したのも里歩さんだったので。その時からすごく華のある選手だと思っていたし、ミックストマッチだったり、海外でいろんな選手と闘ったり、適応力が高いイメージがあって。6人タッグで闘った時はすごいと思ったし。その時は闘う場面が少なくて堪能できなかったんですよ。今回は闘わせてもらって、大きい舞台で闘っているだけあって、その時とは違いましたし、改めてすごい選手だと思ったし、シングルでもやってみたいと思ったし。今まで自分のやりたいと思うタイプの選手はすごく大きな相手だったり、同じ打撃を使う相手に対してシングルをやりたいと思ったりするんですけど、里歩さんは私とスタイルも真逆だし、ウェイトも軽いですし。その部分で闘いたいと思えた選手は初めてでした。
    ――戦前、ケニー選手は山下選手に対してAEWに上がれるかの査定したいと語っていて、試合後のコメントでは評価が高かったですね。
    山下 トップ選手から高い評価をいただくのはすごく嬉しいですし、それがまた一つ自分にとって自信にもなりました。海外は今年、イギリス、スペイン、アメリカといかせてもらって、日本で闘う時とは違う楽しさがあります。以前から海外に興味はあったし、AEWには坂崎や中島も上がっているので、上がらせてもらえる機会があるなら、それ相応のパフォーマンスを見せないといけないですね。
    ――試合中にごんぎつねを決める場面もありました。
    アントン ものすごい呆れ顔をしてましたけどね、終始。ケニーはある程度日本語ができるし、理解していたと思いますけど。ケニーは、本当は下ネタが好きなはずなんで、笑うのを我慢してて渋い顔をしてたかもしれないです。
    ――笑いを堪えていたかもしれない。
    アントン おそらく里歩ちゃんですら(笑)。我闘舞雲にいった時はさくら(えみ)さんの目が光っているので、下ネタを言えないんですよ。だけど、鳥かごから放たれた里歩ちゃんに私が下ネタを放つ展開になって。
    山下 初めて放ったんですね。
    ――画期的な場面だったと。
    アントン そうなんです。あそこで里歩ちゃんだけをアップにしているカメラがあれば、表情をチェックして欲しいです。かすかに笑っている瞬間があるかもしれない。
    ――そんなお二人ですが、竹下選手の呼びかけもあってタッグ継続になりました。
    山下 本多さんと組めるのはすごく嬉しいですね。
    アントン 私も心強いというか。現状、寂しいこと言うようですけど、DDTに仲間がいない(笑)。ハッピーモーテルとか解散して以降、人付き合いがないんですよ。まあジェイソン(“ザ・ギフト”キンケイド)とかコーディ(・ホール)とかありましたけど、(山下が)心強いというか。山下さんと両国KFC、両国国技館と2試合やってみて、彼女の頼もしさがにじみ出てわかってきたというか。KFCの方でごんぎつねの出演者としてのポテンシャル、本番力の強さを見せてもらいました。実は山下さん、前日あまり寝れなかったみたいで。
    山下 そうなんですよ。
    アントン 前日寝れないのにあれだけやれる。私が前日寝れてなかったら、眠りながら入場してます(笑)。タッチも寝てて気づかない。それが山下さんは寝てないにもかかわらず、あんなことができるなんざ、さすがだと思います。
    ――山下選手は?
    山下 本多さんの試合は以前から見てましたし、ロックンロールデスマッチとか大好きだったので、組むことが決まってワクワクしました。ただ、ごんぎつねの空間に自分がいることで邪魔にならないのか、不安がありました。
    ――邪魔になるという概念があったんですか。
    アントン やっぱ女子だしね。基本、下品なことを言うんで。
    山下 自分が作品に傷をつけてしまうかとか。本多さんと組むとなった時、覚悟が必要だったと思いました。覚悟で挑むというのはお客さんもそうなんですけど、本多さんにもアピールすると決めてたので。
    ――なるほど。
    山下 だから両国KFCで不安要素はなくなりましたね。覚悟もありましたけど、自然に本多さんが私の姿を引き出してくれた。
    アントン いやいや。山下さんに覚悟があるだけですよ。私はつねに不安要素なので(笑)。歩く不安要素。
    ――歩く不安要素?
    アントン それに比べて山下さんは東京女子プロレスもいろんな方向性がある中で、一つの芯になるプレイヤーだなと。
    ――対戦相手は竹下&イケメン組です。山下選手にとっては男子選手に囲まれた試合になります。
    山下 言ってしまえば竹下さんもイケメンさんも繋がりは何もないけど、試合はもちろん見ていますし。自分の中でお二人と闘えることは経験になるし、ミックストマッチとか関係なく、本多さんと組んで、竹下さん、イケメンさんと対戦する経験を大事にしたいし、もちろんやるからには勝ちにいきます。そこのプランもしっかり考えないといけない。
    ――本多選手は?
    アントン タケちゃんとはずっと一緒にやってたし、何回も闘ったことがある。彼の最近の趣向はちょっとイレギュラーな試合を好むというのがありますよね。だから彼は、このカードが決まって結構テンション上がっていると思いますよ。チャンピオンの時にはできなかっただろうし、言わば肩の力が抜けたような状態でしょう。だから肩の力が抜けたところを攻撃する(笑)。私、言ってることおかしいですか(苦笑)。
    ――肩の力が抜けるというのは比喩なのか状態なのか。
    アントン まあ言ってることはおかしいんですけど……困ったなあ、付け入る隙がなあ……。
    ――イケメン選手はいかがでしょう。
    アントン 私、シングルマッチをやってますが、これは誰にも言ってないですけど、私にとっては最大の好敵手の一人なんです。彼はほかのレスラーと違うものを持ってて、瞬間の対応力があるんですけど、それがお互い近いんじゃないかという気がしてて。
    ――感性が近い。
    アントン そうですね。ただ彼は私より身体能力が長けている。だから勝ち目がないですね(笑)。
    ――山下選手は勝ちにいくって言ってるじゃないですか。
    アントン いやいや、具体的な作戦をここで言うのもなんじゃないですか。向こうは油断してますね。油断してるし、油断させるし、油断すると思う。彼らが人をナメることはないけど、油断するかもしれない。だって向こうは男子でしょ。こっちは男女じゃないですか。そうなると油断して余裕を見せるかもしれない。そこに付け入るのは山下さんのキックであり、山下さんの……。
    ――山下選手頼みじゃないですか。
    アントン その山下さんをフォローするのは私のサミングですから。だいたいサミングとキックさえあれば、どんな哺乳類も倒せます。さすがに象は難しいかもしれないけど。
    ――サミングして油断させて蹴ればいい。
    アントン だってキックはすごいから。頭蓋骨なんか誰も鍛えられないでしょう。脳震盪を起こさせてしまって3秒間押さえ込めばいいんだから。10秒とは言わない。
    ――たった3秒ですからね。
    アントン サミングで目が見えない! 暗い! 怖い! そこからゴチーン!とキックが頭に入ったら3秒押さえ込めますよ。
    ――どんな哺乳類でも。
    アントン どんな哺乳類でも! フクロウとか夜行性の動物だったら暗闇が見えるから効かないかもしれない。でもアイツらフクロウじゃないから。絶対に勝てる。
    ――必勝パターンが完全にできていたんですね。
    アントン でもこの記事を読まれたら怖いですけど。
    ――そんな連係をこの2戦で見たことはなかったです。
    アントン それは出すチャンスがなかったから。今、思いついた。
    ――その必勝パターンを持って山下選手はプリプリ戦が先に控えていて、イケメン選手は来年から拠点をアメリカに移し、竹下選手はD王GPが目の前にあります。
    アントン 私も2月に試合を休んでインドに行きますから(笑)。
    山下 そうなんですか?
    アントン それに向けて弾みをつける。絶対に勝ってインド行きの切符を。
    ――すでに買ってますよね。
    アントン すでに手にしてるんですけど、勝つことによってより心のバイブスが高まって、よりインドを楽しめると思います。

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