21日、DDTプロレスが東京・御茶ノ水道場で記者会見。5・26エディオンアリーナ大阪第2競技場でDDT主催大会をおこなう松井幸則レフェリーが出席してコメント。「今回は自分の25周年記念大会の2つのカードに出場する選手に来てもらっています。一つがヤス・ウラノvs佐々木大輔のシングルマッチ。あまり説明しすぎると野暮な感じになってしまうんですけど、自分が尊敬するレスラーの遺伝子というか血を一番濃く受け継いでいる2人なのかなという気がしています。ウラノくんがDDTを離れてから結構経つんですけど、その間に佐々木はどんどん変になっていってるんで、今の佐々木とウラノくんがシングルでどんな試合をするのか楽しみです。ウラノくんの試合を裁くのが基本、自分の大会ぐらいしかないので、なんとなくウラノくんのレスリングのレフェリーが恋しくなった部分もあります。もう一つがメインイベントの竹下幸之介&HARASHIMAvs入江茂弘&樋口和貞。入江の壮行試合でボロ泣きさせられまして、ここ10年ぐらいで一番恥ずかしい出来事だったんですけど、彼のほうからこの大会に出てくれるということだったので、本当にどうしても入江に出て欲しかったので嬉しく思います。その入江とDDTの最前線で闘っている選手の試合をどうしても組みたかったので、この試合を組みました。このカードの説明をした時に4人が4人とも『このカードにしたいと思うけど、どうする?』っていう言い方ではなく『このカードにするからよろしく』としか言ってないので、それぞれ本心で何を思っているのか、感じているのかちょっとわからないんですけど、4人が4人ともすごい選手だと思っているので、自分の25周年なんて単なる数字なので、そういうのに忖度せずに思い切り全部吐き出して真っ向勝負をして欲しいなと思います。ひじょうに楽しみです」
まずは佐々木とウラノが出席。かなり離れた位置で着席してコメント。
ウラノ 対戦相手の佐々木大輔選手なんですけど、彼がプロレスを志した初日、SUPER CREWという団体でデビューを目指して頑張っていたんですけど、その初日、入寮した日から僕は彼のことを知っていて、あの頃は18歳かな。同期の佐藤悠己はものすごいかわいらしい子で、佐々木大輔選手は最初からものすごく目つきの悪い、印象の悪い子だった。SUPER CREWみんなでちゃんことか作っていたんですけど、彼は当時、とんかつ屋でバイトをしてて、そのとんかつ屋のまかないが美味しいからって、みんなで一生懸命作ったちゃんこを一口も食べずに過ごすような、とても好青年でした。そんな彼もSUPER CREWを離れてメキシコに一人でいって、帰ってきたらたぶん頼るところがなかったと思うんですけど、僕が出ていたDDTに僕を頼ってきて。当時、よく帰り道とか一緒になったら自販機の前で立ち止まって、ジュースをねだったり。先輩なんでおごっていたんですけど、今もその気持ちがあると思うので、世間一般の立場はわからないですけど、胸を貸すつもりで松井さんの好意で組んでいただいたカードで闘いたいと思います。
佐々木 私、今日はウラノさんに手紙を書いてきました。(ポケットから取り出すも)これは千円(札)です。俺の千円だ! 手紙を書いてきたんで…(ポケットから紙を取り出すも何も書かれてない)、白紙なんで、私はタモリじゃないからこれは読めません(紙を投げ捨てる)。待て待て待て、ウラノ! 誰だ、こんなカードを組んだのは! 松井、この野郎! 私の過去をベラベラしゃべるんじゃないよ!
ウラノ もっと言いたいけどなんか控えちゃう。申し訳なくて。
佐々木 もっと控えて欲しいです。
ウラノ バリカンの話とか?
佐々木 バリカンの話はやめてください。
ウラノ 原付の話とか?
佐々木 原付の話はダメですよ。乗ったことないです。…なんだっけ? 私はウラノさんが言った通り、18歳の時から知ってますけど、ウラノ(聞き取れず)さんの…。
ウラノ 本名だよ! 非公開だよ!
佐々木 濁したじゃないですか。思い出と言えば、パチンコで暮らしていたんですよ、当時。毎日毎日、パチンコしてそのお金でご飯をごちそうになり、『ジュース買ってきてください』とか、ウラノさんとの思い出と言えば、ごちそうになった思い出しかない。プロレスに関して言えば、私のほうが先をいってしまったので。最近、試合してるんですか?
ウラノ してるよ。月8試合ぐらいはしてる。
佐々木 1試合5000円ぐらいですか。
ウラノ 単価はいいだろう。
今林 もうちょいもらってますよね。
佐々木 この試合はどうせ私が勝つでしょうし、収入面でも私のほうが上回っているでしょう。けど、せっかくなんでこの試合のあとは、ご飯でも食べにいって、またおごってもらって。それぐらいの気持ちで臨みます。
――選手としての印象は?
ウラノ そうですねえ。あんまりないですねえ。収入が増えたとは言っても彼は借金も増えてるんで、結局はマイナス。そっちのほうが心配ですね。
佐々木 もう何年も見てないので印象はないですね。いなくなった家族のようなイメージですね。
――それで再会した心境は?
佐々木 再会してはいけないのではないかと。お父さんはいないもんだと思って暮らしてきたので。
――お父さんのような存在?
佐々木 例えですよ。
ウラノ あまり家族のことを触れないであげてもらっていいですか? そこは複雑なんで。
佐々木 それも言わないでください。
――ウラノ選手、佐々木選手の触れられたくない過去で試合のアドバンテージになる?
ウラノ 試合は関係ないんじゃないですかね。知ってるっていっても、どこをケガしてるか知らないし、懐が痛いんだろうなぐらいしかわからないので。なかなか難しいですね。
――現在の佐々木選手の攻略の仕方は頭にある?
ウラノ 僕は彼の試合をよく見ていて、彼は僕の試合をまったく見てないでしょうから。その辺はあると思います。
なお、バリカンの話、原付の話への質問もあったが、佐々木は「ダメダメ」を繰り返して終了となった。
続いて竹下、HARASHIMA、入江、樋口が出席してコメント。
樋口 このカードを組んでくれた松井さんに感謝しなければいけないですね。自分と入江さんはタッグのチャンピオンをDDTで張っていた時代もあったので、自分は本当に嬉しいし、このタッグで闘えるのが楽しみです。
入江 この興行の話は僕がヨーロッパにいく前に松井さんからいただいてまして、自分としても松井さんの周年はぜひ参戦してお祝いしたいという気持ちがあったので、ヨーロッパでのブッキングをちょっとお休みしまして、この大会にあわせて一時帰国をしました。その中でメインイベントとして組んでもらえてすごく幸せな気持ちです。約7ヵ月ぶりの日本での試合、今からひじょうに楽しみにしてます。
HARASHIMA 入江と樋口と何度も対戦してきて、正面からガンガンいける相手と闘えるのは今からひじょうに楽しみです。樋口はちょくちょく闘ってやられたりもしていて、入江なんかは4月に久しぶりにニューヨークで対戦して楽しかったし、ここに来てまた対戦できることが楽しみです。頑張ります!
竹下 この試合のモチベーションとしては松井さんの周年興行のメインイベントということで、僕はこの一年ぐらいは対戦カードや対戦相手で楽しみなことは、ほぼほぼないんで。実際当日はお客さんの反応を気にしながら、試合を裁く松井レフェリーの顔もチラチラ見ながら、竹下vs入江を望まれているのか、竹下vs樋口、先日の後楽園の続きを望まれているのか、竹下&HARASHIMA組を望まれているのか。それをライブで感じながら試合をしたいと思います。
――入江選手、日本での試合、大阪での試合の感慨は?
入江 大阪は地元だから、日本に戻ってきて最初の試合が大阪でというのはあるんですけど、業界では大先輩なんですけど何でも相談に乗ってくれる、僕にとって親分みたいな存在が松井さんなんで。その松井さんの興行に参戦してメインで試合できるのが嬉しいです。
――どんなところを見て欲しい?
入江 僕は全力で試合をするだけなので。お客さんに何かを感じてもらえたらと。
――竹下&HARASHIMAのタッグについては?
HARASHIMA 何度か組んだことはあると思うんですけど、僕は何の不安もないですね。組むけど僕のほうが目立ってやろうと思います。
竹下 このタッグマッチは2vs2ですけど、それはあくまで試合形式であって、入江選手と樋口選手も仲良しこよしで組むつもりはないと思うので。ある意味、4WAYというか、敵な見方もできる一戦だと思います。連係が出るか出ないかわかんないですけど、HARASHIMAさんが言われたように一番目立つのは誰なのか。DDTを今支えている人間、プロレス界を今支えている人間、海外いって頑張っている人間たちが4人いるメインイベントなんで、本当のプロレスラーの強さとは何なのかという闘いになるんじゃないかと思います。
――樋口選手はどのへんを意識する?
樋口 仲良しこよしではないんでしょうけど、目一杯楽しんでやろうかなという気持ちです。
――竹下選手は入江選手と久々の対戦になるが。
竹下 けっこう竹下vs入江というロングストーリーを楽しみにしているお客さんも多いと思いますし、何より期待してたのが松井さんなのかなと。でも、僕は(KO-D無差別級王座の)最多防衛(記録を)持っていた時に入江選手に負けて、もちろんその時は獲り返したい気持ち、悔しい気持ちはありましたけど、その中で入江さんもDDTをやめてしまったので、その時に僕の中で一度物語は終わっているのかなと。完全に僕の中では“ジ・エンド”なんで。その続きとして見るのはやめてほしいかなと。もしかするとこの試合をきっかけに第二章というか新しく始まる可能性はあれど、僕の中では一度終わっていることなんで。だから入江vs竹下に期待するのもよし、そこに割って入る樋口とかを僕は期待する部分なんですけどね。
入江 今の部分については僕も同じ気持ちで。僕もやめているので、竹下vs入江は終わっている話。僕は新しい、ワクワクする道をドンドン進んでいっているし、幸之介は素晴らしいレスラーで今のDDT、これからのDDTを引っ張っていく存在だと思う。この話は僕も同じで終わっていると思います。



