10日、東京・神宮前のシChateau AmebaスタジオにてDDTプロレスが記者会見をおこなった。まず12・30後楽園大会の試合で頸椎を捻挫し欠場していた吉村直巳の2・2板橋大会での復帰が発表された。今林久弥APの説明では、吉村は大事をとって3日ほど入院していたが、医師からのゴーサインが出て復帰となったとのこと。「ご心配をお掛けしました。でも見ての通り全然動かしても大丈夫で、すぐにでも復帰したい気持ちがあるんやけど、ドクターストップもあったので2月2日に復帰します。試合後のチャンピオン(佐々木大輔)のコメントは正直ぐうの音も出ないけど、それで折れるような俺じゃないし、またイチから全部やり直していくつもりで、やっていきます」(吉村)。吉村の復帰戦は上野勇希とのシングルマッチが組まれた。「今までシングルマッチを何回かやっているけど、俺が負けたことないし。かと言って油断できる立場でも余裕かましている暇もないんで、復帰戦やからとか関係なく真っ向勝負でぶっ潰したいと思います」(吉村)。続いて質疑応答。
――復帰に至る首の状況やそれまでに気持ちは?
吉村 苛立ちは自分にしかないし、あの状態で何も言い返せないなと。自分に対する怒りもあったけど、そこで辞めるんじゃなくて、佐々木大輔には借りができたから、この借りはDDTでしか返されへんし。同じ立ち位置におれるわけではないから、頭丸めるぐらいの気持ちでイチから全部やり直していこうかなと。
――現在トレーニングは?
吉村 ケガして1週間ぐらい経ったときからちょっとずつやり始めて、今は前と同じぐらいの量でトレーニングできるようになったので。
――復帰戦の相手が上野選手というのはいいリ・スタートになる?
吉村 デビューして2戦目でもう上野勇希とのシングルマッチだったので。リ・スタートという意味ではいい相手になると思う。
続いて2・17両国国技館大会でのドラマティックドリームマッチとして遠藤哲哉vs丸藤正道が発表された。会見には遠藤哲哉とプロレスリング・ノアから内田雅之会長が出席。まず内田会長から参戦の経緯が説明された。「この両国大会が発表された当時より、丸藤に参戦の依頼を受けてましたが昨年末に試合中ケガをしてしまい、なかなか復帰に向けて時間がかかったんですけど、2月1日後楽園ホールで復帰して、17日のDDTさんの両国大会に参戦できるということで、我々も安心していますし、丸藤も参戦を喜んでおります」続いて内田会長が丸藤からのコメントを代読した。「今までDDTさんに沢山あがあせてもらったなかで遠藤選手はとても気になる存在でした。ポテンシャルを見ると日本のプロレス界でもおそらくトップでしょう。しかし、それだけではないというところを是非とも体感して欲しい。試合することを楽しみにしてます」。これを受けて遠藤がコメント。「俺自身も丸藤選手をすごくリスペクトしてるし、プロレス界の天才と呼ばれていたことも以前試合をしてそれを感じることもできたし。DDTにも何回か出てもらってHARASHIMA&丸藤、ハラシマルフジっていうユニットなのかなんなのかわからないけど組んで仲良くやってたみたいだけど、俺は違うから。俺は対角線に立つ人間は全部敵だと思っているから。いい試合をするとか、そういう気持ちはまったくないし、俺個人として丸藤を潰したいと思います。あと、丸藤選手のコメントを聞いた感じですが、本当に本人が考えたのかな。なんかすごくつまらないコメントで、リング上であんなすごいパフォーマンスしている人間が考えたコメントだと思えない。もし、このコメントを本人が考えたとしたら、天才も落ちぶれたものだなと思います」続いて質疑応答へ。
――今の自分がどの部分で上回っている?
遠藤 現実的なことを言うと欠場して向こうのコンディションは最低でしょうね。2月1日に仮に復帰したとしても、17日までにコンディションをピークに持ってくることは不可能だと思います。肉体だけじゃなくて頭も衰えているかなと。結構いい年齢ですよね。だからつまらないコメントしかできないだろうし。付いてこれないんじゃないかな、頭の部分でも肉体の部分でも。それぐらいですかね。
――丸藤選手はハイフライヤーの先駆者ですが、ハイフライヤーという部分での対抗心は?
遠藤 ハイフライヤーの先駆者というのは過去の話で、今は衰えもあってそんなに飛べないだろうし、ごまかしごまかしやっているんでしょうけど。ハイフライヤー同士の闘いという考えもないし。そこは遠藤哲哉vs丸藤正道という闘いになると思います。
――丸藤選手がHARASHIMA選手とタッグを組んだように、これまでDDTとNOAHは友好的にやってきたように思えますが、これまでの遠藤選手の発言を聞いて。
内田 私自身もDDTで丸藤や潮﨑(豪)がお世話になった時に会場に見に行ってましたし、遠藤選手の存在も知っておりましたし、ポテンシャルの高い選手だなと十分わかっていたんだなと思っていたんですが、今日の会見での発言を聞いていると丸藤本人がいないとずいぶん行儀の悪い話ができるもんだなと。丸藤自身もキャリア21年目を迎えるプロですから。トップで走り続けた21年なので、プロ中のプロです。今はケガで欠場中ですけど、復帰に向けるコンディションを作ることは、こちらの遠藤選手より上手だ思いますし。私もDDTの選手のポテンシャルの高さはわかっていますが、この両国という大舞台になった時に力の差が出てくるのかなと思います。
内田会長が話している最中にバッグを持ち込む遠藤。時間が17時40分過ぎというのを知ると机の上にお手製の弁当を広げ「弁当を食わないと。さっきプロテイン飲んだの2時間前だから。今食わないと」とおもむろに食べだす。内田会長もこの行為に「これは何?」と憮然。今林APは「彼は自分の筋肉を作り上げることに相当ストイックに取り組んでいる選手でございまして、食生活にもシビアで、この時間に食べないと筋肉にしぼんでしまうとか、そういうところがあると思います。本当に申し訳ございません」と釈明したが、遠藤は「謝る必要ないよ」とどこ吹く風。内田会長も呆れた様子で「人の都合を考えないで『筋肉がしぼむ』とかレベルの低いところを気にしてるようなので、丸藤の言う通り『それだけではない』というところを体感して学んで欲しいと思います」とコメント。これまでの印象が変わったかを聞かれると「変わるも何も、ちょっと常識を逸脱しすぎて、俺はこの人がわからないよ」。遠藤が「たぶん俺の印象なんか持ってないから。全然知らないと思うよ」と口を挟むと、内田会長は「飯を食うのか話すのかどっちかにしろよ」と苛立った様子で注意する始末。困惑する今林APもフォトセッションに移る際に「遠藤選手もすいません、食事中に」と口を滑らせてしまい、内田会長も「食事中じゃないでしょ! 会見中に食事するほうがおかしい!」とツッコんでいた。
最後にスーパー・ササダンゴ・マシンとマッスル総合演出の鶴見亜門が登場し、2・16両国国技館大会のアンドレザ・ジャイアントパンダのゲスト参戦と、南海キャンディーズ・山里亮太さんのゲスト出演を発表した。昨年10・21両国大会のパンダ戦をササダンゴは「冷静にSNSのコメントをエゴサーチした結果、褒められているのはアンドレザ・ジャイアントパンダばかりで私は何一つも触れられてない。これは負けたこと以上の悔しさがある」と振り返ると「面白い映画とか面白い作品とか“パート2”でコケるってことがあるじゃないですか。だから俺はアンドレザ・ジャイアントパンダに“パート2”を用意したんです」と参戦の経緯を説明。対戦カードについては「この人だったら存在感でアンドレザ・ジャイアントパンダに勝てるんじゃないかというレスラーを用意したい」とのこと。
山里さんについては「マッスルが終わった2010年の後に、(男色)ディーノさんと個人的な友好関係になり、マッスルのDVDとか見てくれて、DDTやマッスルに興味を持ってくれたことが今の山里さんとプロレス界の接点の始まりになったと思うので、マッスルを両国という大きな場でやるには絶対に司会的なポジション、ストーリーを進行していくことになる」と立ち位置を説明。「それって今まで鶴見亜門がやってきたことだよね?」と言う亜門には「山里さんは日本のマスター・オブ・セレモニーですから。まあファイターとしてもすごくいいものを持っているので、それこそアンドレザ・ジャイアントパンダと対戦させたらすごくいい試合ができるんじゃないかと思ったんですが、いかんせん山里さん昨年末に重度の虫垂炎を発症しまして、年末年始のスケジュールが終わって手術をするのは1月末なんですよ。2月16日に試合をするつもりなら、1月の末に手術しないでしょう? 僕らも試合とは言ってませんから」「鶴見亜門さんは演出家なので長い進行を負わせることはできない。鶴見亜門が山里亮太を演出しなければならないと思うんですよ」と畳みかけて説明した。質疑応答は以下。
――山里さんの出演はトークイベントのお詫び出演の要素も強い?
ササダンゴ 私と男色ディーノで企画したトークイベントに山里さんのほうもシークレットゲストで出演していただけるみたいな話だったんですけど、特番の収録が押してしまって、リアルに間に合わない事態が起きてしまって、みんなの前で2月のマッスルのオファーをかけてOKをもらって盛り上がってイベントを大団円のフィナーレにすることができなかった。その後、ディーノさんと私と山里さんと食事をする機会があったので、みんなで来年どういう年にしたいか話す中でしれっと「来年のマッスル両国大会を成功させたい」と。すると向こうから「どんな形であれ協力できることがあれば」みたいな社交辞令で言ってくれたのをパクっとすぐ食いついて。すぐにマネージャーさんに連絡しました。
――あと1ヵ月ちょっとなんですけど、出演者の情報は出てきてはいるが、こういう状況で鶴見亜門さんは不安はないですか?
亜門 不安は…大いにありますよね。台本は書いてるんですか?
ササダンゴ 不安と背中合わせ。常に真剣の上を裸足でバランスを取りながら歩いている感覚、それがマッスル、プロレスの醍醐味というか真剣勝負の醍醐味だと思っているので。綱渡りじゃないんですよ。
亜門 去年の両国とかで発表しましたよね。あの時は「あと何ヵ月あるから大丈夫です」とか言ってて。今の時点で何もないですよね。
ササダンゴ 何もないというか、作ったらヤラセじゃないですか! 今これだけコンプライアンスが言われている中で海外のありもしないお祭りを演出しただけでヤラセだと言われて番組の存続が危うくなる中で、今そういった演劇という設定でプロレスをやることもお客様に誠意がある行為なのか、今の時代に合っているのかどうか、俺はすごく疑問に思っています。異を唱えたい。いいマッスルをしたい、いい興行をしたい、いいプロレスを見せたいというのはあるんですけど、ヤラセだけはやりたくないんです! 今せっかくこうやってプロレス人気が回復し、プロレスが強さを象徴するものの一つとして存在する中で、あえてそれに水を差すようなことは俺はできないですよ。俺は竹下とも焼き鳥食べにいってんですよ。
――今度のマッスルはアスリートプロレスになるんですか?
ササダンゴ ア、アスリートプロレス? アスリートプロレスも…難しいですから。それは2月17日に最高のアスリートプロレスをDDTプロレスでやりますから。そちらのほうで楽しんでいただいて。
――竹下選手の(父親が経営している)お店に恥じないプロレスを。
ササダンゴ 竹下の先輩の名に恥じない、竹下の小タニマチの一人として。
亜門 小タニマチってどういう定義なの?
ササダンゴ 会計が2人で1万2000円だった場合、タニマチは1万2000円払うけど小タニマチは1万円出して「ごめん、2000円だけ出して!」。ちょっと多めに払う先輩を“小タニマチ”。
――アンドレザ選手については刺客を差し向ける?
ササダンゴ 対戦相手も聞かずにオファーを受けることに対して、オファーするほうもオファーするほうだけど、オファーを受けるほうも非常識だなと思いますよ。
亜門 ナメられているかもね。
ササダンゴ あ~、どうせグッズが売れればいいとか思っていそうですね。でも10月にDDTで試合をしてから都内の興行には出てないですよね。イッテンヨンのニュージャパンランブルもあるかと思ったんですけど、なかったですし。逆に不気味だなとか思っているんですよ。あるのかなって、アメリカ。
亜門 え!?
ササダンゴ グッバイを言いにくるんじゃないかなと。ちょうど新根室プロレスとのプロテクトも切れ、契約の狭間だからあるんじゃないかと思っています。アメリカのどっちに合流するかわからないですけど。
亜門 パンダがパンダのマークの方ってあるんですかね。
ササダンゴ ニューヨークなのかもう一つのエリートのほうなのか、怪獣ビッグバトルかわからないですけど。
なお、現在も相変わらずレスラーではない大物を鋭意オファー中とのこと。



