6・24後楽園ホール大会のKO-D無差別級選手権試合で樋口和貞を下し、2度目の防衛を果たした王者・入江茂弘。試合後、いつでもどこでも挑戦権を行使して挑戦を表明したHARASHIMAに対しては歓迎の意を表したものの、「HARASHIMAさんほどの選手がいつどこがなければ挑戦できないのはおかしくないですか?」と疑問を投げかけ、さらに「気に食わないのはお前だ」と怒りの矛先をプロデューサーの男色ディーノに向けた。さらに先日、男色Pが出した見解にも、入江は再び噛み付いた――。(取材・構成/歌代孝正)
◆いつでもどこでも挑戦権について
僕はいつでもどこでも挑戦権のシステム自体は否定していない。僕は今林(久弥)APが「負けてしまったらいつどこが移動してしまって、タイトルマッチ自体が白紙になってしまう」と言ったことに対して疑問を投げかけただけ。そんなルールはいらないし、僕は前から言っているように気持ちのあるヤツの挑戦はいつでも受ける。でも挑戦したいと名乗り出てくるヤツがいないのは、みんなルールに縛られているんじゃないですか。“いつどこ”があるから挑戦したいという主張をしてもダメなんだ、僕が今のDDTを気に食わないと投げかけても「フザけんな。俺がやってやる」と言うこと自体ダメなんだと、押さえ込まれてしまっているんじゃないですか。もう一度言うけど、僕は“いつどこ”のシステムは否定していないんです。自分がメインでやった後に挑戦しに来たとしても、2試合やる準備はできている。だけど誰も使ってこないのは、僕が2試合目でも勝てないと思っているのか。
これだけ言葉を投げかけても誰も何も言ってこない。主張もしなければ、ベルトも欲しくないのであれば、何のためにプロレスをやっているの? ルールに則ってやっているのであれば、何としてでも“いつどこ”を取って、僕に挑戦してやると発信している選手っていますか? ルールに則っても、そんな人間すらいないんだから、やっぱり今のDDTには熱がないんじゃないですか。本当、みんな誰に向けてプロレスをやってるんですかね。少なくとも僕は来たお客さんにプロレスを見せているつもりです。でも、そうじゃない人間もいるように思います。それに熱が下がったのはお客さんもじゃないですか。HARASHIMAさんに対して否定的なことを言った棚橋(弘至)さんにブーイングを送っていた熱を持っていたお客さんはどこにいってしまったんですか。あれほどのDDTに対して熱のある人がいれば、僕に対してみんなブーイングを浴びせるはずなのに。それだけ熱を持ったファンがいないことに危機感を感じるんです。
◆コミカルプロレスのマンネリ化
正直、熱がないようには感じているんですけど、全部は否定していないんです。(竹下)幸之介はすごいチャンピオンでしたよね。常に新しいものを見せてきたし、それでKO-Dのタイトルマッチのレベルは上がったじゃないですか。樋口(和貞)も僕は強いと認めている。石井(慧介)だってタイトルマッチの時はすごかったじゃないですか。いつもあれぐらいの試合を見せて欲しいと言っています。KO-D無差別やタッグもすごい試合をやってきていて、僕はそこを否定するつもりはないんです。ただ、DDTの大事な部分である「コミカル」は何も進化がなかったじゃないですか。地方の大会でここ何年もお尻を出したりして、同じようなことをやってきている。僕の見ていたDDTには常に変化があったんです。それなのにチャンピオンを中心に回しているから、その責任はオマエにあるなんて言い方をプロデューサーの男色ディーノはしているわけですよ。コミカルの部分がマンネリなのはチャンピオンのせいなの? こちらに責任を負わすのは違うでしょ?
◆すべての責任は男色ディーノにある
みんな押さえつけられて窮屈だから誰も主張できなくなっているし、熱もなくなっている。DDTのリング上の全てを司るのがプロデューサーなら、その責任は男色ディーノにあるんですよ。だから僕は男色ディーノに噛み付いている。でも、この前のインタビューは「チャンピオンに任せているから私の責任ではない」ことを前提に話しているように見える。それはないんじゃないですか。オマエが責任者だろう。なんで我関せずみたいに話しているの? オマエはそのポジションになって窮屈に感じてないの? 何も窮屈だと感じたことはないの? チャンピオン中心という割にはルール、ルールと言ってくる。くだらないですよ。アメリカにいって防衛戦もおこないたいけど、プロデューサーは僕の言ったことをすべて実現してくれるの? 僕に対して景色だ、ビジョンだ言っているけど、プロデューサーは何か明確なものを見せているの? チャンピオンを中心に回しているとは言うけど、男色ディーノのプロデュースというのは「何もしないこと」なの? だったら偉そうにするのもやめたらどうですか?
◆HARASHIMAに対して
いろいろ言ってきたけど、僕は認める選手は本当に認めています。幸之介も石井も樋口もそうだし、次のHARASHIMAさんももちろんそう。“いつどこ”を使って挑戦表明してくれたのはHARASHIMAさんが初めてだし、それは正直嬉しかったんです。HARASHIMAさんは僕が一度もシングルで勝ったことがない、越えなければいけない相手なんです。こんなに言って負けたらカッコ悪いですよ。絶対に勝ちます。SNS? どうせ言っても削るだろうし、それなら話す必要はないですね。



