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KUDOインタビュー全文掲載!

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  • さる7月30日、DDTドラマティックファンタジア解説・鈴木健.txt氏主宰による「DDT7・24両国国技館MVPに聞く公開インタビュー」がおこなわれ、KO-D無差別級新王者となったKUDOがファンの見ている前でインタビュー取材を受けました。両国直後の気持ち、初防衛戦の相手・石井慧介への思い、さらには今後のヴィジョンについてなど多岐に渡り語りましたので、ここにオフィシャルインタビューとして公開します。

    両国は人生最良の日。自分でも
    不思議なぐらい緊張しなかった

    ――両国を終えて1週間が経ちました。どうですか、周囲の反応は。
    KUDO 翌日から毎日(エビスコ酒場で)働いているんですけど、やっぱりみんなすごい喜んでくれて。感動したとか、泣いたとか言われると嬉しいですよね。おめでとう!って言ってビールをご馳走してくれたりとかで、かなり今週は飲んでいますね。
    ――翌日からお店に出るというのは決まっていたんですか。
    KUDO 決まってはないんですけど、体が動かないじゃないですか。そうしたらトレーニングできなくて家で寝ているぐらいだから、それだったら店に出た方がいいかと。
    ――翌日、お店に出てずっと立っていないといけないわけじゃないですか。キツくなかったんですか。
    KUDO いや、大丈夫…でしたね。まだテンションも上がったままの状態だったんで。
    ――お祝いの言葉が聞きたくて、無理していったとか。
    KUDO それもあります(微笑)。そうすることで、お客さんにもいらっしゃっていただけるわけですから。
    ――会社が店にベルトを置くことを容認してくれたんですね。
    KUDO ベルトは基本的に保持者管理なんで。期間限定ですけど…やっぱり重いんで、試合があるたびに店から持っていくのはけっこう大変なんで。まあ、期間限定の方がいいんじゃないですかね。
    ――そうした終わってからの1週間も含めて、両国は自分の中でどのように残っていますか。
    KUDO 興行自体はどう評価されているかわからないですけど、自分にとっては人生最良の日でした。
    ――これ以上のいい日はもう訪れない?
    KUDO ……じゃないかなって思うぐらいにいい日でした。
    ――それは勝った嬉しさだけによるものではないですよね。
    KUDO ホッとしたっていうのもあるし、それに向けてずーっと頑張ってこられた充実感、
    そしてやっと結果が出て…なんていうんですかね、頑張ったら頑張った分の充実感を得られるんだなって。
    ――やはり、プロとしてそういう充実感を得たいという気持ちはあったと思うんですけど、これまでは自分の方から前に出てというタイプではなかったですよね。それが今回、出ることで得られて自分自身は変わりそうですか。
    KUDO 多少はあるかもしれないですけど、今回にしても僕は周りに流されたという部分もあったんで。それによって頑張ることができたんです。だから、人間は変わらないと思いますけど、本当にいい経験をさせてもらったんで今度は自分が頑張って引っ張っていかないとなっていう気持ちにはなりましたね。
    ――話を両国の前日にさかのぼりたいと思います。前夜の気持ちはどんなものでしたか。
    KUDO 緊張のピークなんかはもう通り越していて、本当に自分勝手な解釈なんですけど「明日は自分のための一日なんだ。みんな、俺のことを見に来るんだ」って思い込ませて、そういうテンションに持っていっていました。そんなことするのは今までなかったんです。なかなか自分はそう思い込めないんで。
    ――プロレスラーは「俺が主役なんだ!」という意識が強いはずですよね。
    KUDO 僕はそういう人間ではないんですよ。それを初めて持っていって。
    ――遠足前夜のように眠れなかったりは?
    KUDO 全然なかったです。リラックスしてすぐに寝られました。朝8時ぐらいには起きて、11時には会場入りしたんですけど、目の前に広いアリーナが広がっているのを見ても本当に普段と変わらずに落ち着いていました。前日ぐらいからすごい数の激励のメールが来ていたんですけど、たぶん僕の緊張を和らげるために送ってきてくれたんだっていうのが多かったんですよ。「頑張れ!」じゃなくて「楽しんでよ」という方が。それもあってリラックスできたのもあったと思います。
    ――選手でメールを送ってきたのは?
    KUDO MIYAWAKIさんは試合前も試合後もくれましたね。あんまりプロレスラーでそういうことをする人はいないと思うんですけど。もともとキャリアが近くて親交はあったし、アメリカで組んだこともあったんで。あとはミラノさん(ミラノコレクションA.T.)や谷嵜(なおき)君からも「おめでとう」って来ましたね。だから、会場入りして「今日は楽しんでやろう」って思えたんです。
    ――メインが近づくに連れてプレッシャーが高まることは?
    KUDO それも全然。普段の新木場大会の方がよっぽど緊張しますね、お客さんから近い分。あとは、両国の日は特別なテンションだったんだと思います。前回、前々回の両国とも違う感覚でした。
    ――メインなんでダークマッチ開始から5時間近く控室で待たなければなりませんでした。
    KUDO 試合を終えて戻ってくる選手たちを次々と見るという感じでしたけど、緊張もせず。
    ――よく、控室から通路に出て気を紛らわせる選手もいますが、KUDO選手は?
    KUDO 僕は控室から出ないで、冷やさないようずっと体を動かしていました。控室のモニターは絵だけなんです。それで場内の音もそんなに聞こえてこない。だから、中にいる分にはどれだけ盛り上がっているのかわからないんですけど、たまに部屋の外へ出るとやっぱりすごい盛り上がりが伝わってきて…。
    ――それはメインを務める者としてどうだったんでしょう。
    KUDO 普段だったら、自分の前が盛り上がっていたらプレッシャーになると思うんですけど、その日はなかったんです。
    ――肝が据わっているタイプなんですか。これほどの大舞台のメインは初めてなのに、よけいなプレッシャーを感じないで平常心でいられたのは…。
    KUDO それは自分でも不思議なんですよ。どちらかと言ったら緊張するタイプなんで。それが今回に関しては…プロレスラーになる前、キックボクシングの試合に出た時なんてメッチャメチャ緊張して体もガッチガチになりましたから。なのにあの日だけは…自然だったんですよね。

    OPGで練習した新技は出さずじまい
    強さよりも気持ちを見せるチャンピオン

    ――そしていよいよ入場を迎えました。エントランスを通って最初に満員の場内を見た時の気持ちは?
    KUDO この時点でも緊張しないどころか、逆にすごい数の紙テープを投げ込んでもらってよけいに気持ちよくなっちゃいまして。またそこで「今日は俺の日だな」って。
    ――本当にポジティヴな方へポジティヴな方へと自分を向けられたんですね。
    KUDO あの日だけは。自分に対する期待感のデカさみたいなのはすごく感じたんですけど、プレッシャーにはならずに「ああ、期待されているんだなあ」っていう感じで受け取って。まあ、僕は僕ができることしかできないことをわかっているんで、できることを一生懸命やろうと。そのへんは普段と変わらない姿勢でしたね。
    ――そこから30分近くは、石川修司選手の攻めを受けて受けて、耐えて耐えてという状況になりました。本当に単純な見方なんですけど、あれほどの攻撃を受けてよくぞ耐えきって跳ね返したなと。
    KUDO やっぱりそれはこの数カ月続けてきた特訓によって得られたスタミナによるものだったと言えますよね。もしかするとシングルであれだけ長い試合ってやったことがなかったと思うんですけど、疲れても最後まで体が動いたのはキックの練習の成果かなと思います。練習もそうなんですけど、キックの試合って疲れるんです。昔、並行してやってい
    た時期があったんですけど、キックの方が疲れるんですよね。だから、キックボクシングの体力をつけていれば、プロレスの場合は場外で体力を回復するような時間もあるんで、うまくコントロールできますよね。
    ――活路を見いだすとしたら打撃という考えはあったと思うんですけど、1発や2発では倒れない相手じゃないですか。やっているうちに、本当に倒せるんだろうか?というような迷いは生じなかったですか。
    KUDO どんな相手であっても、効いてはいるはずなんですよ。何発も蹴っていれば石川よりデカい人間であっても、それこそボブ・サップでも効くものなんだっていう確信はありましたね。だからもう、倒れるまでやろうという意識だけでした。
    ――石川選手の攻めで何が一番ヤバかったですか。
    KUDO 基本的に全部ヤバいんですけど(苦笑)、腹をずっと攻められて呼吸できなくなったところが中盤からは何回かあって。それで体力を消耗しました。
    ――石川選手が一試合で出したヒザ蹴りの数としては最多だったと思われます。それでも動かなければならないわけで、そのへんの回復力に関しては…。
    KUDO いや、気持ちだけですよ、それは。
    ――気持ち、ですか。
    KUDO 本当、それだけですよ。タイガー・スープレックスにしてもそうですけど、あれほどのモノを食らった経験自体がなかったわけですから、こればかりはやってみないとわからなかったんで。回復力とかで確証を持った上でやるわけではないですからね。
    ――ましてやキックの練習でスタミナをつけたとしても、あれほどの体格差がある相手と一騎打ちで闘うなどキックの世界ではあり得ないわけで…大きさの違いから来る不安というのは?
    KUDO ああ、それについては確かにデカいんですけど、僕の中には後輩なんでっていう思いの方が強いんです。相手は後輩なんだから負けるはずがないし、負けられないっていう意識。あれが自分よりも先輩であんなにデカかったら、やる前から「これは勝てないなあ」って思っちゃったと思うんです。
    ――先輩と後輩の関係って、それほどまで重要ですか。
    KUDO 重要ですね、気持ちの持ち方という点で。
    ――フィニッシュはこれまで使い続けてきたダイビング・ダブルニードロップでした。石川戦用に何か特別な技を用意したということはなかったんですね。
    KUDO いや、じつはいろいろ練習していたんですよ。ただ、出すタイミングがなかったんで出さなかったんですけど、秘密特訓はしていました。新技の練習を伊橋や飯伏を使ってOPGでやっていました。
    ――OPG(俺たちプロレス軍団)にいっていたんですか!?
    KUDO はい。週一ぐらいで通って。あそこはいいマットがあるんで、飛び技の練習とニーのバリエーションの練習をしていました。
    ――たとえばどんなのを考えていたんですか。終わった今だからこそ明かせるみたいな。
    KUDO まだこれからも出すかもしれないですからね…言えないことはないんですけど、知らないで見た方がいいんじゃないですかね。
    ――でも、出た時にこれなのか!ってわからないと。
    KUDO 回った感じでのニーです。
    ――ダイビング・ダブルニーの時に回転を加えるという感じですか。
    KUDO 感じとしてはそうです。だけど、タイミングもそうですけどそれを出す体力もなかったんで、いつも通りのニーで倒すしかないと思いました。追い込まれた時には普段やっているものしか出せないんだなって。自然に体が動くのは普段の動きなんですね。
    ――試合中に観客の声援やセコンドの声は耳に入っていましたか。
    KUDO はい。それはすごい力になりましたね。その点は小さい会場と両国では違っていて、声援の数だけ返していけるんだなって気もちょっとしました。
    ――10年やって今気づいたと。
    KUDO 大会場でやっていなければ気づかないことですから。
    ――3カウントが入って、ようやく試合が終わりました。その瞬間は喜びだったのか、シンドさから解放された解放感だったのか。
    KUDO やっと終わった…シンドかったです、正直。何も目に入っていなくて、倒したー!じゃなく倒せたー!でしたよね。
    ――その前に正面から顔を張り合って…あれだけの体格差がありながらシバキ合うということ自体、普通ならあり得ないというか。無差別級ならではですよね。あのへんもよく記憶を飛ばさずに…。
    KUDO まあ、あれに関してはお互い様なんで。石川も倒れなかったですよねえ。終わった瞬間は終わった!でしたけど、ベルトを持ったとこころで勝った!に変わって、感無量でした。
    ――これまで6度挑戦して獲れなかった場面が去来しましたか。
    KUDO 過去の6回の失敗があったからこそ、あの日につながったという思いはあったんで、それで胸は熱くなりましたね。
    ――その胸が熱くなっているところに、高木大社長の言葉があったわけですね。
    KUDO 人の涙を見ると熱くなります。高木さんにかぎらず周りのお客さんの中にも泣いている方がいたんで。僕自身は、みんなが泣けるっていうような映画を見てもなかなか泣けなかったりするんですけど、それぐらいの感動を与えられたらすごいエンターテインメントなんじゃないかと思いますね。あとは学生時代、三冠戦とか見ていて俺も受験勉強頑張ろうってなれたんで、頑張っている姿を見せることでみんなが同じ気持ちになってくれればいいなって。
    ――そんな大社長に対し、KUDO選手も自分をスカウトしてくれてありがとうというようなことを言いました。ああいう自分の根っこの部分をリング上で口にすること自体なかっ
    たですよね。
    KUDO 高木さんに声をかけられなかったら今頃プロレスラーになっていなかったですから。
    ――何をやっていたでしょう。
    KUDO 売っていたでしょうね、何かしらを。
    ――周囲の「両国のメインが石川vsKUDOでは弱いんじゃないか」という声に対し、大社長は「そんなことはない。ウチはこのカードで勝負する」と言って期待をかけていました。
    KUDO 期待はかけられていたとは思いますけど、まだ半分も応えていないと思うんです。ここからなんですよ、高木さんが期待しているのは。ここからどれだけDDTを引っ張っていけるのかっていう。そこの期待に応えていきたいと思います。
    ――自分の中の何%かは高木三四郎の期待に応えたいという意識でやっていますか。
    KUDO いやあ、あんまりないですね。
    ――ないですか。
    KUDO 高木さんのためにとかはないですけど、期待には応えたいなとは思います。
    ――微妙に違うんですね。今までは与えられたシチュエーションの中で100%をやる姿勢で来ましたが、これからは全体を見て引っ張る立場になりました。そのへんの姿勢の変化は見られそうですか。
    KUDO 基本は同じだと思います。ただ、自分は全体を見て考えてっていうのは向かないと思うんですよね。僕はベルトを持っている者としてふさわしい試合を見せていく、それによってみんなを引っ張っていくことしかできないんで。
    ――リーダーシップをとるようなことは…。
    KUDO 革命を起こすとかですか?
    ――革命は男色先生に任せておけばいいとして。
    KUDO 一生懸命やるだけですね。
    ――理想のチャンピオン像は?
    KUDO ないです。僕はすごい強さを見せられるようなチャンピオンではないんで、やっぱり頑張っている姿を見せて、そして勝っていくしかないと。
    ――強いチャンピオンではないと。
    KUDO 強いチャンピオンではないじゃなく、強さを見せられるチャンピオンではないということです。石川なんて文句なしに強さを見せられるじゃないですか。僕は気持ちの強さを見せることで受験勉強を頑張ってもらえるようなチャンピオンだと思うんで。
    ――そのへんはチャンピオンになる前と同じ姿勢ですよね。ベルトを巻いたことで変わる点、変えようという点はないんですか。
    KUDO よりいっそう努力しようとは思います。そういう意味での責任感は増したと思います。両国前にやっていた特訓も変わらずやっていくつもりなんで、増えた練習量は継続したままですね。

    石井には苦労させないといけない
    KENTA戦という宿題をいつかは…

    ――これは両国前も含めてだと思うんですけど、普段からご家族の協力なくしてコンディション作りなどは変えることはできなかったと思います。
    KUDO 僕のカミさんは、もともとプロレスファンじゃなくて、知り合ってからもあまり見ていないんですよ。でも、頑張っているんだっていうことは伝わっているみたいで、食事の面とかでも応援してくれました。ベルト、家に持って帰ったら夫婦円満になりました。
    ――プロレスが役に立ったと。両国前後でメディアに露出する回数も増えました。そういう日常の変化はどう感じていましたか。
    KUDO 正直、取材受けるのは苦手なんですよね。しゃべるのが苦手なんで。あとカメラを回されるだけで緊張するし。呼んでくれるのはありがたいんで、僕でよければいくらでもいきますけど…。
    ――目が泳いでいますよ。
    KUDO いえいえ。トークイベントとかでもよけいなこと言っちゃうじゃないですか。
    ――よけいなことほど喜ばれますよ。
    KUDO もっといい言い方があったんじゃないかと、あとあとになって思うわけです。
    ――チャンピオンでいる間は続くと思います。
    KUDO こういうのって慣れるものなんですかね。試合は10年やっていれば慣れてくるじゃないですか。取材とかはどうなんですかね。
    ――全然やらないよりは慣れてくるんじゃないですか。さて、両国以後がすでに始まっていて、7・29新木場で初防衛戦の相手が石井慧介に決まりました。
    KUDO 石井については、今まで挑戦していないのがおかしいというぐらい実力のある選手だと思っていたんです。若手って言われますけど、僕は全然そう思っていなくて、でも若手らしい勢いもある。すごく楽しみにしています。
    ――過去、本格的な対戦経験は?
    KUDO タッグタイトルはやったことがありますね(KUDO&ウラノvsディーノ&石井)。シングルは…僕の記憶ではないです。あいつ、入門する前から知っていまして。面識があったわけじゃないんですけど、自分の後輩から「全日本プロレスをやめて、DDTに入りたがっているイケメンがいるんですけど」って相談を受けていたんです。それが石井だったんですよね。
    ――直接的な相談は?
    KUDO それはなかったんですけど、後輩には「全日本の方に問題がなければ、ウチとし
    てはいいんじゃないの」と答えました。そうしたら後日、本当に入ってきて。その頃から運動神経はよかったですよね。ちゃんと受け身もとれていたし。礼儀も正しいし、すぐにデビューできるだろうなって思いました。
    ――若手の頃のエピソードで表に出せることはありますか。
    KUDO あまりいっしょに遊んだことはないですね。
    ――では、彼を判断するとしたらリング上の姿だけですか。
    KUDO ……はい。
    ――なんですか、その含み笑いは?
    KUDO いやいや。石井は大丈夫です。
    ――初めてベルトを巻いて後楽園のリングに上がるわけですが、相手が石井慧介であることを踏まえてどんな試合にしたいですか。
    KUDO 僕はもう、本当にベルトを守りたい。叩き潰す感じで。7回挑戦していますから、初めて挑戦する人間に負けていられないんで。苦労させなければいけないし、先輩として。
    ――そこでも先輩後輩にこだわると。あと、相手がこれまで挑戦経験のある選手であればある程度の内容が保証されると思うんですが、初防衛戦の相手が初挑戦の選手というのはひとつのテーマでもあると思うんです。
    KUDO ああ。僕はそんなに難しいとは思っていないですね。確かにHARASHIMAさんや光留さんのようにタイトルマッチ経験のある人とやればいい試合になるでしょうし、その上で勝つ自信もありますけど、石井に関してはどんな試合になるのかわからない。ただ、すごく噛み合う予感はしているんですよね。これまでもちょこちょこと当たっていて、悪い印象はないですし。タイトルマッチらしい試合ができる予感、あります。
    ――両国の時点では石川戦しか頭になくて言葉が出なかったんですけど、今後のプランで考えていることはありますか。
    KUDO やりたいと思っている人がいるんであれば、誰とでもやります。自分の方からは…ひとり、ずっとやりたい人がいるんですよね。昔、KENTA選手とシングルマッチやって、ボコボコにされて負けたことがあったんで、いつか借りを返さなきゃというのがずっとあって(2007年5月6日、CRUISER’S GAMEディファ有明)。それは無差別級のベルトとは別でいいと思うんですよね。僕のプロレスラーとしての宿題というか、いつかシングルマッチやりたいと思っています。ガッチリと記憶飛ばされましたからね。
    ――ほかにも負けている相手がいる中で、KENTA戦の敗戦は別モノなんですね。
    KUDO 自分の中では、そういうのがありますね。打撃で負けたんで。以前ならやりたいといってもやれるような状況じゃなかったから、負けてからも名前を出していなかったんですけど、今回ベルトを獲ったんでいつかはやりたいぐらいは言えると思うんで。
    ――DDT内ではどうですか。
    KUDO HARASHIMAさんに対しては思い入れがあって、いつか大きな舞台でやりたいというのはありますよね。2人でのシングルマッチって後楽園ホールではないんで、いつか
    はやりたいです。
    ――王者・KUDO、挑戦者・HARASHIMAのシチュエーションはないですからね。現在、IWGPジュニアヘビー級のベルトを持っている飯伏幸太に関してはどうですか。
    KUDO あいつとは3回シングルやっているんですけど、最後は僕が負けているんですよ。自分としてはやりたい気持ちはありますけど、あいつがどこを向いているのかなんで。僕はやりたいと思っている人、ベルトを巻きたいと思っている人とやりたいんですよ。
    ――その意味では、石井選手に決まりましたけれども無差別級を狙っている選手たちが何人も手をあげていました。
    KUDO 上の世代もいますしね。MIKAMI先輩、澤田さん、大社長もいますし。僕は上の人には勝った記憶がないんで。全部の世代と…ちょうど真ん中世代なんで、上とも下ともできるんで。
    ――DDT自体もすでに来年の日本武道館に向けて歩き出しています。
    KUDO あれはビックリしましたね。本当に聞かされていなかったですから、両国じゃないのか!?って。一回、武道館で提供マッチってやりましたよね(2002年6月7日、新日本プロレスの武道館大会でMIKAMI&佐々木貴vsPSJ&蛇影が組まれる)。あの時セコンドでいっているんですけど…自分がリングに上がっているのは想像つかないですね。ファン時代も見にいったことはないです。
    ――三冠戦に勇気づけられたのに?
    KUDO 僕はテレビ観戦派だったんで。あとは高校時代にコンサートで。
    ――なんのコンサートですか。
    KUDO ……ビリー・ジョエルとか、スティングとか。
    ――シブめですね。
    KUDO まあ、それは別なんでセコンドについた時の大きいなーって印象しかないですよね。うらやましいなって思いました。
    ――両国前は、自分から両国のメインを獲りたいという意識はなかったと言っていましたが、チャンピオンになった今は武道館のメインに立ちたいと思いますか。
    KUDO 思いますね。長いですよね。月1回防衛していったとして、1年後だとしたら12回ですよね。12回防衛した人はいないですよね?
    ――ボブ・バックランドは5年間WWEのチャンピオンでしたよ。やはり、チャンピオンになったことでそういう欲は湧いてくるものなんですね。
    KUDO はい。武道館のメインに立てる人間なんて、プロレス界の中でもかぎられてくるわけですから。たぶん、両国以上の経験ができると思うんで…目指します。
    ――変わらぬ自分と言いつつも、立場によって変わってくる部分もこのようにあるわけですし、またファンの方はこれまでとは違うKUDO選手も期待すると思うんです。
    KUDO そこが悩みどころなんですよね。自分に何ができるのだろうかと。そういう中で、DDTってお客さんとの一体感がすごいじゃないですか。だから、お客さんといっしょにな
    って夢を見たいなと。僕らは武道館に立てたら嬉しいですけど、お客さんもDDTの選手が武道館に立ったらメチャメチャ嬉しいと思うんですよ。みんなでいっしょに突き進んでいきたいなと…そんな感じです。あのう、ピープルズチャンピオンってどういう意味なんですか?
    ――ざっくり言うと、ファンに支持されているチャンピオンという意味になります。
    KUDO ああ。いや、週プロさんの記事で書かれていたんで、どういう意味なんだろうと。
    ――たとえばディック東郷というチャンピオンはファンが推していようがいまいが完成されたチャンピオンじゃないですか。KUDO選手の場合は、応援するファンの人たちとともにチャンピオンとして歩んでいくタイプと言いますか…そういう意味でのピープルズなんだと思います。語源はザ・ロックなんですけど。
    KUDO マジですか。じゃあ、映画出ちゃってもいいんですね。
    ――どうぞどうぞ、出ちゃってください。
    KUDO いやあ、でも芝居とかできないんですよねえ。
    ――大社長がDDTで映画を作りたいって言っていましたし。
    KUDO 言っていましたね。前に、DDTで舞台をやった時もセリフなかったですからね。アチョーぐらいしか言っていなかったんじゃないですか。
    ――それでは最後に、ファンへ向けてのメッセージをお願いします。
    KUDO そうですね、10年経っても僕はまだまだ発展途上なんで、のびしろはまだまだあるということで、頑張っていきます。自分自身も、どう変わっていくのか楽しみです。

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