4月6日東京・後楽園ホール大会にて、アストロノーツ(阿部史典&野村卓矢)の保持するKO-Dタッグ王座への挑戦が決定した中村圭吾(パートナーは青木真也)。アストロノーツに対する印象や青木への思いを聞いた。
――3月20日後楽園大会でKO-Dタッグを奪取したアストロノーツの前に登場し、王座挑戦に名乗りを上げました。MAO&To-y組、アストロノーツどちらが勝っても挑戦を表明するつもりでしたか?
中村 2月14日新宿FACE大会で青木さんとシングルやって、試合後のバックステージで「KO-Dタッグを狙おう」と約束したので。KO-Dタッグを狙うことは確実で、その日(2月14日)にアストロノーツが(挑戦表明を)いったんで、その次は僕らが行こうと思ってました。
――MAO&To-y組とアストロノーツのタイトルマッチはどんな感想を持ちましたか?
中村 アストロノーツの連係が凄かったですね。To-yとMAOさんのThe37KAMIINAの連係もさすがだなといつも思っているんですけど。アストロノーツでDDTに上がることが無かったので見る機会が無くて。世界にいっているタッグチームはさすが上手いなと思いました。すげぇ試合だ、と思いましたね。
――阿部選手とは何度か対戦がありますよね?
中村 TOKYO FMホール(2024年6月16日)と新宿FACE(2024年12月11日)で対戦がありましたね。
――阿部選手にはどんな印象がありますか?
中村 とにかく熱い男。新宿FACEでの6人タッグマッチの時は、両国でNOAHと対抗戦(2024年12月28日)を控えた中での対戦だったんですけど、その時は闘いながら「中村頑張れよ!」って言ってくれたんで。熱い男だなと。
――打撃中心のファイトスタイルで中村選手と近いものがありますか?
中村 僕も最初おちゃらけるところもありつつ、試合が進むにつれて真面目に、というのもあるんで、スタイル的に阿部さんと近いところはなん何となく感じてます。でも阿部さんの方が凄いなって。
――野村選手との対戦はありましたか?
中村 ないと思います。
――野村選手に対する印象は何かありますか?
中村 「バチバチ」っていうのが合う選手だなって思います。打撃で強い印象がありますね。
――今回のパートナーが青木選手ですが、かなり中村選手を気にかけている印象がありますが、こういった関係性になったのはいつ頃からでしょうか?
中村 前からちょくちょく控室で話す関係性ではあったんですけど、でもそんな深い関係ではなくて。両国に向かっていくなかで絆を深めていった印象です。
――一緒にDDTを背負って、共通の敵に向かっていったというのが大きかった?
中村 そこで同じ方向を向いたのが大きなきっかけになったと思います。
――SNSを見ると青木選手と一緒に総合格闘技のジムで練習を行っているみたいですが?
中村 はい、青木さんが誘ってくれました。
――今までやってきたことと違う部分も大きいですか?
中村 僕はレスリングと空手しかやったことが無かったので。レスリングや空手と総合格闘技はまったく別物だなと。新しいことは難しいですね。
――そこで得るものというのはありますか?
中村 得るものしかなかったです。それもあってDGC(D GENERATIONS CUP 2025)も、結果こそふるわなかったですけど、自分の中ではいつもの中村圭吾よりはいい状態で闘いきったと思ってます。
――青木選手からのアドバイスで印象に残っているものはありますか?
中村 対抗戦の時に「舐められちゃいけない」っていうのを教わって。「倒しに行くぞ」っていうのが凄く印象に残ってます。
――対抗戦の後もアドバイスをもらう機会はありますか?
中村 DGCの対石田戦(2025年2月5日、新宿FACE大会)でセコンドについてくれて、その試合後も「この時はこうやった方がいいよ」という細かいアドバイスをしてくださったりとか。しっかりと試合を見てくださってアドバイスもいただいて。あの試合が青木さんの中で今年一番印象に残った試合らしく「頭突きが凄かった」って言ってました(笑)
――2月14日新宿FACE、The37KAMIINAプロデュース興行での一騎打ちもありました。
中村 青木さんとシングルなんてなかなか出来るもんじゃないですし。ワクワクしましたよね。組む機会が多かったし、ワクワクしたんですけど……当日迎えると緊張が(苦笑)独特の緊張感。いつものプロレスとはちょっと違うような緊張感がありました。
――最近では青木選手が「ONE Championship」さいたまスーパーアリーナ大会で秒殺勝利というのもありました。そういったことも刺激になったりしますか?
中村 刺激になりました。今日のシングル私も勝たないとな、と思いました(3月26日上野恩賜公園野外ステージ大会、vs阿部史典の試合前に収録)。青木さんのYouTubeを見ていたら「闘うのが怖い」って言ってたんですけど、闘いに向けて調整して、ちゃんと勝てたわけで。わかってはいたんですけど、改めて「凄い選手だな」とONEの試合を見て思いました。
――青木選手がプロレスという分野で中村選手のような後輩選手の面倒を見ていることもあまりないのかなと思います。
中村 でも上野(勇希)さんも青木さんのYouTube出たりしてますから。僕もYouTube出たいです(笑)この間、青木さんのYouTubeを見ていたら「中村を出した時点で終わりだ」って言ってたんで(笑)僕が出たらゴールなんだなと……出ないでおきます(笑)
――中村選手のKO-Dタッグ挑戦と言えばHARASHIMA選手とのタッグでしゅんまお(MAO&勝俣瞬馬)に挑戦(2023年4月9日、後楽園ホール大会)がありました。その時と今回の心情的な違いはありますか?
中村 凄い偶然があって。2年前のDGCも僕1勝2敗だったんです。今年も1勝2敗。挑戦表明もその時は26周年の後楽園大会、今年は28周年の後楽園大会。そして4月にKO-Dタッグのタイトルマッチ。今のところ今年起きてることが全部2年前と一緒なんですよ。でも今回は2年前と何か変えないといけないと思ってるんで。2年間の成長をここで出せたらと。ベルトを青木さんと獲りたいというのが今の一番あります。
――KO-Dタッグのベルトを獲るということ以上に青木選手と一緒に称号を手にしたい、という気持ちがありますか?
中村 もちろんHARASHIMAさんとも獲りたかったです。DDTのエースだったり、世界の青木真也だったり、凄い人たちと一緒にKO-Dタッグに挑戦してるんですけど、その人たちに恩返しをしたい、というのが一番あります。
――最後にファンの方にメッセージをお願いします。
中村 いつも応援ありがとうございます。最近スタッフの方とか、関係者の方からも「中村のファンが増えた」と言っていただくことがあって。両国あたりから僕もファンが増えたな、と思ってるんです。本当にありがたいと思っていて。僕が想定してないくらいの数の方が「応援してるよ」とか言ってくれてるんで。そのもらったパワーを次の後楽園で全て使い切って、KO-Dタッグ狙います! 2年前はタイトルマッチ終わって欠場しましたけど、私は未来を変えます! KO-Dタッグ獲って、防衛ロードを青木さんと歩きたいと思います。応援よろしくお願いします!