5月10日、東京・新宿FACEで「KING OF DDT 2025 2nd ROUND」が開催。第三試合終了後、5・25後楽園ホールでのDDT UNIVERSAL選手権試合(王者=鈴木みのるvs挑戦者=男色ディーノ)の公開調印式が行われ、ディーノがベルト獲りを誓った。
両者がリングインすると、調印書にサインし、それぞれ意気込みを述べた。鈴木戦が決まり、男色殺法をほぼ封印し、“ストロング”男色ディーノとして戦っているディーノは「鈴木みのる戦が決まったのが1カ月前。そこから、私は今までの男色ディーノを捨てて、鈴木みのると殴り合う用の男色ディーノで過ごした。それは誰より、見てる人が分かってくれてると思います。鈴木みのると殴り合う準備はできてます。そして、この1ヵ月間に、もう一つ、鈴木みのるに勝つ準備ができてます。なぜなら、このベルトが懸かってるわけです。個人的にDDTの主要タイトルで、このベルトだけ獲ったことがありません。なので、思い入れもありますし、今鈴木みのるが持ってるということは外部に流出してるということ。それをDDTに取り戻すのは、私、男色ディーノ。そして鈴木みのるが望む男色ディーノだと思ってます」と力を込めた。
対する鈴木は「俺が望むのはたった一つ。おまえ20年もプロレスやってんだろ? 何のためにプロレスやってんだ? リングに上がったら、強いか弱いか、勝つか負けるか、それ以外ねえだろ。おまえ、もう覚悟できてるのか?」と問うと、ディーノは「この目を見てもそんなことが言えるんですかね?」と回答。さらに鈴木は「おまえ、俺と殴り合うってどういうことか分かってんのか? やれんのかって言ってんだよ!」と迫ると、両者ともに立ち上がる。ディーノが「あんた昔言ったよね。やれる、やれないじゃない。やるんだよ!」と言うと、鈴木は「そうか。やってやるよ。てめえ後悔すんなよ!」と通告し、にらみ合った。長い沈黙の後、ディーノが「試合が楽しみですね」と発言し、右手を差し出すと、鈴木も握手に応じて退場。
リングにはディーノが一人残されることになり、質疑応答に。「(ディーノが出場した第2試合で)選手たちからエールを受けたが?」との質問に、「取り戻してほしいんでしょうね。3つの気持ちがあって、まず鈴木みのるとのシングルを望んでいたので、1個叶いました。ベルトが懸かることになりました。DDTのベルトを取り戻してほしいと勝俣(瞬馬)が言ってたと。それは勝俣がどうこうではなく、私が特に思ってること。そして私個人も、あのベルトだけ獲ってないという、個人的な欲ですね。それもちゃんと見据えてます」と答えた。
ベルト奪取を果たした場合、目指す防衛ロードを聞かれると、「UNIVERSALって、元々、国をまたいだ感じなんで。獲ったら、そんな感じになるんじゃないですか? どこでも望まれれば行くつもりです。ちょっと(愛犬の)ハクのベルトだけは考えるところですけど……。それくらいの準備はあります」と青写真を描いた。