8月30日東京・ひがしんアリーナ・メインアリーナ大会でTo-yの持つEXTREME王座に挑む高鹿。簡素な空間のスタジオの中で、ひがしん大会に向けた意気込みや現状の変化の振り返りなどを撮り下ろしスナップとともにお届けします。
ーー今回はクールな高鹿選手の写真を撮らせていただきました。去年からパーソナルトレーナーとしても活動されていて、身体がどんどん大きくなっているように見えます。体の変化というはご自身も感じていますか?
高鹿 今日履いてたパンツ、前はもうちょっとゆとりがあった気がするんですけど、足がどんどん太くなっていってる感じがしますね。前まで着てた服がちょっとピチピチになってきたりとか。そういうのもあるし、自分の平均的な体重も前まで、普通の時で82、83kgぐらいとかだったんすけど、今87、88kgぐらいが平均になってきてて、増量してるわっていう感覚もなく。今そんなに特別な増量してるわけでもなく、減量してるわけでもなくすごい動きやすいなあって。前までは82、83kgぐらいが一番動きやすい体重かなって思ってたんですけど、今は86、87kgぐらいが筋力とか体力とかいろんな部分で動きやすいと思ってる。新しい練習を自分でこう取り入れたいとか、いろいろやってるうちに。体力筋力がついてきたかなって思います。もうちょっと絞ってもいいかなと。前だったら88kgとかだと体重いなとかしんどいな、動きづらいなって感じてたと思うんですけど、 80kg後半でも試合中全然バテちゃうとかもないですし、いい感じなのかなと。
ーー身体の変化も感じられますが、今年の2月は「D GENERATIONS CUP 2025」優勝、4月にKO-D無差別級王座への初挑戦がありました。その期間というのは今振り返るとどんな思いでしたか?
高鹿 KO-Dタッグ王座に挑戦した時期から半年過ぎぐらい経つんですけど、あの時は今の姿を想像できてなかったなあって思うぐらい、今が充実してるというか。あの時は、KO-D6人タッグ王座に挑戦したことはあっても、KO-DタッグとかKO-D無差別とか今回のEXTREMEのシングルのタイトルに挑戦できるぐらい成長できてるというか、自分で実績を積重ねられてるっていう姿も想像できてなかったです。DGCやDGSの期間を得て、レスラーとして余裕が出てきた気がするというか、客席が見れるようになったりしてきましたね。遊べるようにもなってきたというか、 結構前にMAOさんと京都大会でシングルマッチをした時、終わってからMAOさんが Xで「高鹿にできるアドバイスは、”もっと適当にやろう”です」って言ってくれて。あの時は理解しきれてなかったんですけど、今、いろんなプロレスに触れてやってく中で、”適当にやる”の意味ってこういうことだったのかなっていうのが、ちょっとずつ見えてくるようになってきて。遊べるようになったりとか、お客さんの反応を見て、リング上にいることが楽しめるというか。本当に今いろんな部分で成長できてきて、人生では最も充実している期間と言っても過言じゃないくらい充実している。
ーーそんな充実している今、今回の夏のビッグマッチ1日目は、To-y選手とのEXTREME王座に挑戦が決まりました。To-y選手の防衛戦の助けに入ったことで、その見返り(?)みたいな形で決まりました。その時の心境は?
高鹿 可愛いラケットみたいなのを渡されて、あんなイカつい人たちに囲まれてたらかわいそうじゃないですか。ちょっとギャラもらえるらしいし、To-yさんのX見てたんですけど、10万くらか勝ったっていうポスト見たんで、ちょっともらえるんじゃないかなと思って。ちょっともらえたらいいなと思ってアシストしたんですけど、To-yさんがEXTREME王座の次期挑戦者として指名してくれたんで、すごいチャンスかなと思います。
ーー王者がルールを決めるわけですが、どんなルールになると想定していますか?(ルール決定前の8月8日に収録)
高鹿 最近のTo-yさんは何をしてくるかわかんないイメージ。怪奇派と言うんですか。僕の「気合いだー!」に対抗心を燃やしているイメージが勝手にある。「カモーン!」とか「気合いだー!」とかで勝負を仕掛けてくるのかなと。もちろんチャンピオンに有利なルールを考えてくると思います。佐藤光留選手との「約24時間!!お小使い1万円!!プロレス遠足デス・マッチ♡」みたいなギャンブルだろうが、なんのルールでもやってやるよっていう感じですね。「シャッキーン!」とか結構なんかそんな定番ムーブにしたいわけじゃないんですよ。あくまでさっき言った、ちょっと遊びの部分で、適当にいろいろ試してやってるわけであって。自分の中の1個譲れないものは絶対持ってるけど、その中で、遊びを作ってみてるだけで。前まで真面目なことばっかりやってたと思うんで、昔から見てくれてる人からは、「あれ高鹿どうしたんだろう」みたいに思ったと思うんですけど、 「気合いだー!」は僕のルーツなんでもちろん恥ずかしいとかもなくて、ずっとあるものだから。EXTREMEのルールに向けて僕もいろいろ対策はしなきゃって思ってます。
ーー先輩であるMAO選手のアドバイスを自分の中に取り入れられてきていると感じている中で、MAO選手からのフィードバックみたいなものはありましたか?
高鹿 新日本プロレス参戦の時とかもそうだし、MAOさんは僕を気にかけてみてくれてるなっていうのをすごい感じる。「自分が大事だと思う、これだって思うものを信じてれば大丈夫だから」っていうのを言ってくれて。MAOさんの試合が終わった後、僕の試合を見ていてくれることもあって、アドバイスをくださる時もある。やっぱりあの両国でのKO-Dタッグ王座戦が自分をレスラーとして大きくしてくれっていう感じがあってすごく感謝をしてる。いろいろ思い出しちゃう。板橋グリーンホール大会とかで撤収の時、鉄柱担いでた2人でタイトルマッチやれるんだって思うとすごい嬉しいし。会社からも2人だったら大丈夫だと思うって判断してもらえたから、ひがしんアリーナ大会で決定を出してくれたんだと思うし、そういう期待に応えたい思いもある。
ーーMAO選手は今の高鹿選手の師匠みたいな存在ですね。勝手に元同じユニットの遠藤選手が師匠だと思っていました。
高鹿 もちろん、遠藤さんと一緒にトレーニングしてもらってなかったら、今の身体はないと思ってます。「ここの部分を大きくするにはどうすればいいのか」を直接遠藤さんに聞けるのは、貴重なことだし、すごく勉強になりました。実際、遠藤さんから教わったことを自分でもどうすれば良いのかわかってきたから、パーソナルトレーナーとしてお客様のアシストができるようになりましたね。でも、本当の一番最初の師匠と言える存在は秋山さんなんです。なんで僕が秋山さんに可愛がってもらえてるのか知らない人もいます。ちょうど秋山さんがDDTにレンタル移籍された頃、僕は練習生でした。どんどん周りがデビューしていく中で僕だけこのままだとデビューできないかもって言われていて伸び悩んでたんですよ。その時、道場に来てくださった秋山さんに僕の練習も見てもらったんですけど、秋山さんのやり方が僕にはすごい合っていたみたいで、「なんで高鹿デビューさせないの?」って言ってくれたんですよ。それからデビューが決まって。気づいたらSNSで秋山さんのいるBURNINGの加入が決まってて。BURNINGは解散してしまったんですけど、秋山さんは今でも僕のこと気にかけてくれてますね。だから僕の一番最初の師匠は秋山さんなんです。
ーー高鹿選手の一番最初の師匠は秋山さんだったんですね。今ではDGS世代の中でKO-D無差別挑戦は高鹿さんが一番最初ですが、シングル王座戴冠はTo-yさんが先となりました。同世代で先を越した、越されたというのは意識しますか?
高鹿 To-yさんは、タッグのベルトを巻いてて、石田もKO-D6人タッグ王座戴冠したりとかしていて、やっぱりそういう称号は欲しいなあって思ってて、称号を持ってる持ってないのだけで話をするなら、先を越されてるなあっていうのがあるんですけど、僕もKO-D無差別とかKO-Dタッグに挑戦したりとか、他団体のNOAHさん、新日本プロレスさんだったりとか、いろんなところ呼んでもらうことが増えたんで。昔は確かにTo-yさんより劣ってるなっていう感じはあったんですけど、今は俺も負けてないよっていう気持ちもある。
ーー他団体にも参戦することが多くなってきた高鹿選手ですが、この前の後楽園大会ではTo-y選手とのタッグで正田選手と新日本プロレスの藤田選手と対戦したり、去年の両国大会のKO-Dタッグ戦ではTo-y選手に敗北しましたが、今年のDGCではTo-y選手に見事勝利し、ブロック首位通過、高鹿選手の大事な場面でTo-y選手が現れている気がします。To-y選手というのはどういう存在ですか?
高鹿 何かとTo-yさんは、僕のレスラー人生のターニングポイントで現れる。大体対角にいることが多いなっていうのもあるし、僕が初勝利をあげたのもTo-yさん。DGCでは決勝進出を決めた最後の公式戦は、To-yさんに勝って決まったし。 両国でタッグのタイトルを懸けてTo-yさんと激しくやりあったっていうのも、自分の成長できたきっかけ大きなきっかけの1つだし。あれは本当にレスラーとしてのターニングポイントの1つです。練習生の頃から、中村さんとか岡谷さんとかはどんどんデビューしていく中で、僕とTo-yさん練習生として、いろいろ一緒に雑用やったりとかもして、「思い返せばあいつが隣にいた」じゃないですけどそういうイメージですね。
ーーデビューとしてはTo-yさんの方が4カ月ほど先輩になりますが、同期的な感覚なのでしょうか?
高鹿 2つ僕より年が下なので、To-yさんが僕に敬語で喋ったりしますし、To-yさんの方がキャリアは先輩なんで敬語で話します。たまにタメ口で、ツッコミツッコまれみたいな、いじりいじられみたいなのもあるんで。そんな先輩後輩カチっとしてるわけじゃないけど、同期っぽいっちゃ、同期っぽい関係ですかね。
ーー夏のビッグマッチは2日間にわたって、様々な試合が組まれていますが、そんな中でどういう闘いを見せたいですか?
高鹿 ただ熱い試合とか、ただ頑張りますだと、いっぱい試合ある中で埋もれちゃうと思うんで、僕とTo-yさんにしか見せれない、僕とTo-yさんの関係値だからこそ見せれるものをお客さんに届けたい。練習生の頃から見てくれてる人も、最近のDGSの闘いを見てくれている人にも見てくれたら嬉しい。僕が初のシングルタイトル戴冠になれば、これ以上ないインパクトを残せるんじゃないかなと思っているので、僕たちにしか見せれないものを見せて、最後は高鹿がEXTREMEのベルト巻くっていうのが一番見せたいところにはなりますね。
ーー最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
高鹿 去年の年末のKO-Dタッグ挑戦から、DGC、KO-D無差別級王座挑戦したりとか、タイトル取れなかった時も「頑張れ、頑張れ」って応援してくれたお客さんもいっぱいいてくれて。負け続けてると、いくらDGCで自信をつけたと言っても、お客さんに応援してもらえなくなっちゃうんじゃないかなとか、「もういいよ」とか思っちゃうんじゃないかなっていうのが正直あって。でも、僕の想像とは裏腹に「次、頑張ったらいいよ」っていう声をいっぱいかけてくれて。そういう人達の期待に応えたいなって。「 31日だけ見に行く予定だったけど、ひがしん大会でタイトルマッチするなら30日も見に行くよ」とか、地方にいるファンの方も東京にいるファンの方も、「タイトルマッチやるから見に行きます」っていう声をたくさん聞いて、その気持ちに応えたいなと思ったんで、EXTREMEのベルト、シングルタイトル初戴冠して、リング上でベルトをガッと掲げる姿をお客さんに見せれたらいいなと思うので、楽しみにしていてください!