11月6日、新宿FACE大会開始前に、11・30後楽園でのKO-D無差別級&DDT UNIVERSAL両選手権試合(2冠王者=上野勇希vs挑戦者=スーパー・ササダンゴ・マシン)の公開調印式が行われた。
先に調印書にサインを入れた上野は、ササダンゴがサインをする前「もちろんタイトルマッチ全開で行きます。タイトルマッチの前に、すごく大事にしてるものがありまして。なぜベルトが欲しいのか、なぜ勝ちたいのかを知ってもらうのが大事だと思っていて。タイトルマッチ前は煽りVTRを流してもらうように言ってるんです。そのVTRを見て、なぜ戦うのかをなぜ戦うのかを知ってほしいと思っていて。だから、タイトルマッチでは“煽りパワポ”はできません。今までは言ってなかっただけで、このベルトを懸けて戦うなら、”煽りパワポ”は禁止です」と通達。
一時、絶句したササダンゴは「KO-D無差別級って、煽りパワポ禁止なの?」と問うも、上野は「今まで煽りパワポをやる人がいなかったから、該当する人が言ってなかっただけで禁止です」とキッパリ。ササダンゴは「俺はいいけど、お客さんがなんて言うかな…」と言うと、上野は「お客さんには見てもらうためにやりますけど、自分自身を懸けてやりますから、自分がいいならいいんじゃないですか」と諭す。ササダンゴは「お客さんあってのプロレスだから、あったほうがいいんじゃない」と食い下がる。続けて、上野は「お客さんの求めるものをやるんじゃなくて、やることを見てもらうのが大事なんで。自信がないならやめたほうがいい」と受け付けず。ササダンゴは「手ぶらで?」と言いながらも、「まずはベルトに挑戦させてもらうのが先決ですから」と渋々承諾してサイン。
それでも気を取り直して、ササダンゴは「昨日、11月5日、48歳の誕生日を迎えました。これまで挑戦というのが人生でなかなかなかったんで、今回の挑戦は最大のバースデープレゼントだと思ってます。一生懸命頑張りますんで、よろしくお願いします」と大マジメに意気込み。
上野は「両国で鈴木みのるさんからUNIVERSALを獲って、シングルは2冠になりました。DDTみんなで東京ドームに行きたいって、改めて目標掲げて。そこに向かって行く先頭に走るチャンピオンとして、同じくらい重要なのがチャレンジャー。僕が進む力とか思いを超える人じゃないと進むことはできない。ササダンゴさんも東京ドームを目指してと言ってくれてますから。(マッスル)坂井さんの脳みそも肉体もいろんな人に伝わる力でもあるし。僕が防衛することは決まってるんですけど、ササダンゴさんが頑張ることで、より僕たちが進む力になると思ってますから。東京ドームに行くためのいいチャレンジャーだと思ってます。でも僕が進みたいと思ってます」とベルト死守を誓った。
そして質疑応答へ。
「パワポの次の手は考えてあるか?」
ササダンゴ「私、常に100種類くらい考えることができるんで。上野がそう言うと、次の作戦を立てられるというのを、なめてんのかなという気はしました。パワポを封じれば勝てると思ってるところが、上野選手の慢心かなと思います」
上野「勝ちたいからパワポ禁止にしたわけじゃないから。僕が見せるべきタイトルマッチにはいらない」
ササダンゴ「めちゃくちゃ厳しいじゃない。ジャマ?」
上野「ジャマです。煽りパワポは押し付けじゃないですか。パワポのパワはパワーハラスメントだから」
ササダンゴ「そうだよね。薄々分かってる」
上野「そこまでいってないけど、VTR含めて、もっとスーパー・ササダンゴ・マシンの思ってることとか聞きたい」
ササダンゴ「私のまだ見えざるパワハラ体質の部分をあなたが・・・。大丈夫です。上野さんが東京ドームって、両国の締めで言って、ドキッとして、自分たちの後輩が東京ドームって言ってくれたのはうれしかったし、その養分になる。現時点のDDTのエースは上野勇希だけど、これから迎える長いDDTの30年の歴史のなかでは、私がそのメインイベントの真ん中に立ったっていいんだよということを声を大にして言いたい。私の方が頑張っちゃう時間が長い可能性がある」
上野「パワポをなくすだけでそうなるんだ。それがいいんだ。そういうことを期待してますし、心のなかをさらけ出して、戦いたいと思っております」







