28日、東京・後楽園ホールにて「Audience2017」がおこなわれた。まずは11時37分頃からアンダーマッチのマッド・ポーリーvs松永智充がスタート。握手を求めていった松永に対し、ゆっくりと応じたポーリー。場内から拍手が起こったところで試合開始のゴング。松永のショルダータックルを受け止めたポーリーだが、ポーリーのショルダータックルをかわした松永がショルダータックルでなぎ倒して、「マツ・ナガ・トモミツ!」とポーズ。しかしポーリーは左右のハンマーからコーナースプラッシュを見舞うと、倒れた松永にボディプレスを投下してからのSTF。ロープに逃れた松永だが、ポーリーはスティンクフェイスから踏みつける。続くリバース・スプラッシュを剣山で迎撃した松永は、相撲ラリアットからバックドロップを狙う。だが、ハンマーで防御したポーリーはコーナースプラッシュ。これをかわした松永はバックドロップでポーリーの巨体を投げると、ポーリーのハンマーにフォアアームからの突っ張りで応戦。しかしポーリーはカウンターのテーズプレスを決めると、ショート・レンジラリアットからリバース・スプラッシュを投下して3カウント。
鶴見亜門GMがリングに上がり、アントンのGON-GITSUNE Tシャツやヒラコレサングラス、ALL OUTマルチスマホケースなどの新グッズを紹介。公式ドリンクの『ブラックアウト』にガラナ味が発売されることになり、大会終了後にドン・キホーテ後楽園店で男色ディーノが即売会をおこなうことをアナウンス。続いて今大会は動画撮影OKということで、上野をリングに上げて注意事項のデモンストレーション。
今大会を生中継しているDDT UNIVERSEでは、6・1東京ドームでの路上プロレスも生中継することをアナウンスしたあと、FCイベントとして6月29日に赤羽のライブハウスで、KUDO、坂口、高梨が参加して「プロレスキャノンボール、酒呑童子編上映会」をおこなうことを発表。そしてレッカを呼び込んで昨年に続き、DDT台湾大会を7月29日に開催することを発表。レッカは「これからもDDTのプロレスを台湾で広めたいと思います」と意気込みを語った。
さらに東京女子プロレスの優宇と坂崎ユカが登場。6・4新宿FACE大会でプリプリ王座に挑戦する坂崎が「まだ修行の成果を試せてません。なので、無敗の王者・優宇。この太い腕、太い足、太い図体……これを私がぶっ倒す記念すべき日になります!」と意気込みを語ると、王者の優宇は「いまいろいろ言われたんですけど、今回も確実に勝って。東京女子プロレスも8月26日に後楽園ホール大会があるので、その時私がこのベルトをしっかり持ってこのリングに立ちたいと思います」と語った。
次に『闘うビアガーデン2017』で、どのユニットがどの日にプロデュースDAYをおこなうのか抽選で決めることに。なぜか島谷がそこにいることにGMがツッ込むと、島谷は「俺はDAMNATIONのリーダーなんだよ!」と豪語。とりあえず島谷をDAMNATION代表として、各ユニットの代表者と共に抽選をした結果、7月31日(月)スマスカ、8月1日(火)DAMNATION、2日(水)ディーノ&ササダンゴ、3日(木)ALL OUT、4日(金)酒呑童子という日程に決定。
最後に先日の札幌大会でKO-Dタッグ王者となった入江&樋口が登場。入江が「アレどうなりましたか? 野郎Zですよ」と尋ねると、GMは「男性限定なんでちょっと涼しくなってからやろうかなって」とお茶を濁そうとする。だが、入江は「そうやって適当に流してやらないつもりでしょ。だから決めてきましたよ」と言って、7月13日に新木場1stRINGで開催すると発表してしまう。「暑いと嫌ですよね? でも暑いのって野郎たちだけですか? ゲストで来た女性も暑いじゃないですか。暑いと脱ぎたくなるじゃないですか。いつもより一枚多めに脱いじゃうかもしれないですよ!」と入江に言われ、GMもノリノリで開催を受諾。入江は前回アメリカ遠征に行っていため会えなかった和地つかささんに会いたいとリクエストすると、観客の野郎たちと「わちパイ」コールを起こす。GMがオファーすることを約束すると、樋口が「野郎Zどもは俺たちについてこい! 今を信じて、明日に輝け! We are 野郎Z! DDT後楽園大会スタート!」とオープニングコール。
第1試合は大鷲透&ヒラタコレクションA.T.&ヒラニートコレクションa.t.vsKUDO&坂口征夫&高梨将弘の6人タッグマッチ。初登場のヒラニートだが、コスチュームはポスターの裏をつなぎ合わせた簡素なもの。坂口が透明犬のワンちゃんをぶん投げて襲い掛かって試合スタート。坂口がヒラニートを踏みつけてヒラコレにすごむと、ヒラコレはあっさり退散。ドロップキックで高梨を倒してタッチを求めると大鷲がその手を叩いてヒラコレにビンタ。一気呵成に攻め込んで高梨にブレーンバスターで投げんとするとヒラコレとヒラニートが「ボンジョールノ!」とタッチを求めるも無視して投げる、ノド輪を狙うとヒラコレとヒラニートは透明犬2匹のリードを大鷲に持たせてコーナーに戻らせるとヒラコレとヒラニートがリングイン。しかし、坂口とKUDOのミドルキックに遭ってしまう。酒呑童子を手刀で倒すと高梨と坂口をパラダイスロック、大鷲をロープパラダイスで固定。ヒラコレメガネを装着してモデルウォークからポージング。KUDOがその背後から丸め込むもカウント2。KUDOが誤爆を誘ってヒラコレを排除すると、ヒラニートにバックスピンキックをぶち込んで勝利した。
第2試合は赤井沙希&ハイジ・カトリーナvsアントーニオ本多&島谷常寛のタッグマッチ。赤井とハイジのモデルタッグは着物のガウンを着用してリングイン。アントンが「いい匂いさせやがって」とギブアップ寸前になるも、何もしないままギブアップするのは申し訳ないと昨日徹夜で考えてきた創作昔話「ごんぎつね」を披露するも内容は「サザエさん」で「カツオじゃなくてマグロ」というネタ。それでも赤井にサミングは決めてみせた。ハイジは島谷に張り手。島谷もドロップキックを決めてみせる。しかしハイジがラリアット。これはアントンがカット。赤井はアントンにバックブロー。孤立する島谷にサッキーカッターでアシストする。最後はハイジがレッグドロップを投下して勝利した。
第3試合はKO-D6人タッグ選手権試合。第29代王者組のNωAはI・G・Fを相手に3度目の防衛戦。NωAが『ωe are the HERO』入場。その後スクリーンでは、セコンド陣のみならず試合のない伊橋の腕までミラクルアスで折ってしまうアイザックス。明日で帰米してしまうが、ディーノは「6人タッグを獲ればまた来日できる。NωA、テメエらの腕を折って、折って、折ってやる!」と物騒な発言。ディーノ「NωA」アイザックス「NωA」ディーノ「骨折り損だ」アイザックス「ホネオリゾンダ」
ディーノ組が襲い掛かって開始のゴング。さっそく大石を捕まえてミラクルアスを発動せんとするも勝俣とMAOがカット。勝俣とMAOのダブルのブレーンバスターはディーノがカット。アイザックスは大石をスープレックスで投げると石井がフィッシャーマン、ディーノが垂直落下式ブレーンバスターで続く。カウント2で返されると男色ドライバー。ミラクルアスを狙うも勝俣がカット。ディーノは勝俣にリップロック。アイザックスが勝俣の腕をミラクルアスでヘシ折る。MAOがカットに入ってアイザックスにカンチョーするが、アイザックスは入り込んだ指さえもミラクルアスで折ってしまう。合体男色ペディグリーから大石にアイザックスがミラクルアスを発動するも、大石がタイツをずらして動揺を誘うとそのまま直伝トルネードクラッチで丸め込んで勝利。
試合後、タイトル防衛ばかりかアイザックスのいつどこが大石に移動して喜びに沸き立つNωAの面々。そこへ亜門GMが「試練を乗り越えましたね。すでに次の挑戦者チームは決まってます」と呼び込むと酒呑童子が登場する。高梨が「防衛おめでとう。見てたけどアンタら歌えて踊れて闘える、すげえチャンピオンだと思ってるよ。若干震えちまうけど言いたいことが一つだけある」と坂口にマイクを託す。坂口は「殺りにいくから腹くくっておけよ」と吐き捨てて酒呑童子は退場。大石は「試練が過ぎると思うんですけど…我々NωAがチャンピオンでいるために乗り越えなきゃいけない壁。試練を乗り越えて本物のチャンピオンになりたいと思います!」と誓った。
【試合後のコメント】
――まずは大石選手はアイザックス選手からいつでもどこでも挑戦権を獲得しました。
大石 ああ、そうだ!
勝俣 おめでとうございます!(拍手)
大石 ちょっとね……いや、まさか獲れるとは思ってなかったんでね。だからもうすっかり忘れてて。でもちょっと久しぶりに頭を使って、この使い道を考えようと思っているので、ちょっとだけ期待してください。普段使わない頭を使って。
勝俣 あ、使ってないんだ?(苦笑)
大石 普段は使ってないんで。せっかく……。
勝俣 そうだね。
大石 NωAはKODトーナメントに……。
勝俣 出るかもしれない。
大石 僕は(いつどこ権を獲ったことで)出られなくなったんで、あとの二人に。出るか分からないけど、お願いします!
勝俣 はい。
大石 いいね、両国のメインでNωA対決? 最高じゃない!
勝俣 おー! 最高! 大石君がチャンピオンになって、僕かMAOか……。
大石 挑戦者! 最高じゃないっすか。メインでライブやりましょうよ。
勝俣 ライブだ。決まった!
――NωAとしては次なる試練として酒呑童子との防衛戦が決まりましたが。
勝俣 ガクガクガクブルブルブル……。
MAO まあ、ぶっちゃけ避けてきてましたからね。避けてきたっていうか……。
大石 ちょうどKODトーナメントも始まるから、シングルにみんなが目を向けていて、6人タッグにあまり目を向けていなかったので、ちょうどよく防衛回数を重ねようと思っていた矢先……。
勝俣 まさかのこの試合。
MAO いつか来るとは思いましたよね。
大石 そうね!
勝俣 いつか通らなきゃいけない道だとは思っていたけど。
大石 まあまあ。まさかこんな早く…こんな早くっていうか、(防衛戦が)5回目か6回目のときくらいに気付いてほしかったね。防衛会数越えてからやってほしかったね。
勝俣 酒呑童子はやっぱり怖いイメージがある。前、僕が(6人タッグ王座を)持っていたときもボコボコにされたんで。
大石 ありましたね。
MAO ボコボコにされてたなぁ。
大石 いやでもあの頃とは違うんで、我々。
勝俣 そうですね!
大石 次の後楽園ホールには新曲のCDも……。
勝俣 出そうかなって。(NωA結成)1周年なんですよ!
大石 そうなんです、我々NωA1周年なんですよ!
勝俣 来月で1周年! ちょうど!
大石 いつ防衛戦か分からないですけど、それまで防衛して新曲発売記念として、またベルト持って踊れるようにやりたいと思います!
勝俣 そうですね。やりたいと思います!
大石 以上、僕たちニュー・レスリング・アイドル、NωAでした!
三人 ありがとうございましたー!
――KO-D6人タッグへの挑戦を表明しました。
高梨 オイ、それよりもあれだろ! 今日のアイツだろ、まず最初に。なんだイタリアの連中なのか知らねぇけどよ、兄弟の力借りればこんなもんだよ! ただ個人的にはアイツにやり返してねぇからな、その時はまたやり返してやるよ! それよりもな、KO-D6人! 坂口、いよいよ来たな!
坂口 6人って言ったら酒呑なんで。アイツら新曲とかいろいろやってるけど、歌の練習する前に人を倒す練習をしろ。これはリングの上だ。殺(や)るか殺られるかなんだ。よく覚えておけ。
KUDO 俺たちが6人タッグのベルト、価値を高めていくんで。まあ期待していてください。
高梨 ってことだ! 今も昔もこれからもな、6人タッグの中心にいるのは俺たち酒呑童子だ! 以上!
ディーノ (アイザックスと抱き合いながら)うぅ……うわーん!(涙)
アイザックス ウワーン!(涙)
ディーノ ベルトの挑戦権がなくなって、いつどこもなくなったから、もう日本に来ることはなくなって……明日で帰っちゃう! アイザックスが帰っちゃう! 帰っちゃーう!(背後にいる亜門GMのほうをチラリと見る)
亜門 ……。
ディーノ うわーん!(涙)
アイザックス ウワーン!(涙)
ディーノ こんなに頑張ったのに! 2、3ヵ月の滞在期間で、いつももの凄い必殺技でみんなの心をつかんで、そうやって最後にベルトを獲ろうと、こんなに頑張ったのに! アイザックスが明日帰っちゃーう!(背後にいる亜門GMのほうをチラリと見る)
亜門 ……。
ディーノ 酷いよDDT!(涙)
アイザックス ウワーン!(涙)
ディーノ こんなに頑張った外国人選手を、もう用が済んだからって使い捨てだ! ヤリ捨てですよ! DDTは大石真翔か! ヤリ捨てるのか! DDTは大石真翔!(背後にいる亜門GMのほうをチラリと見る)
亜門 もう分かったよ! また呼べばいいんだろ? 大石みたいなこと言うんじゃないよ。ヤリ捨てしないようちは。
ディーノ 大石の手口だ!(涙)
アイザックス ウワーン!(涙)
ディーノ 俺は違うって言って! 大石の手口だ! いつ次に会うとか決めずに、「また会おうね」って言う、いつものやり方だ!
亜門 分かった、分かった。じゃあ今年中にもう1回呼ぶって。
ディーノ 今年中って長いスパンを置いて、いつも間にかなかったことにする。いつものDDTの大石戦法だー!(涙)
アイザックス ウワーン!(涙)
亜門 大石と一緒にするんじゃないって!
ディーノ じゃあ具体的にいつか言ってよ!
亜門 ああ、もう……秋! 秋にまた呼びますよ。ね! だったらいいでしょう?
ディーノ 秋って言ったら9月から11月の間?
亜門 まあそれぐらいの間に、またいろいろ調整つけて呼びますから。ね! そんなこと言うんじゃないって。
ディーノ (アイザックスに)オータムにワンモア。
アイザックス オー!
ディーノ よかったー! やったー! よーし、お前ら見たか! オイ、I・G・F計画はな、こんなもので頓挫なんかしちゃいねぇ! 見てろ大石! DDTは大石なんじゃねえってことを証明したぞ、これで! おめーはあと女性に対して、ちゃんとヤリ捨てとかそういうのをやめろ! なあ? アイザックスがその辺、ちゃんと証明するからな! I・G・F計画はまだまだ続くぞ、見てろお前ら! キル・ザ・大石!
第4試合はHARASHIMA&高尾蒼馬vs彰人&Xのタッグマッチ。ALL OUTは彰人のみがリングイン。彰人がマイクを取ると「僕のコネクションを使って海外から呼んできました。ディエゴ、カモン!」と呼び込むと、現れたのはチリに帰っていたワンチューロ。リングネームは「ディエゴ」になった模様。ディエゴは「今日からワンチューロじゃない。本名のディエゴです。バモ!」と言うと彰人とともに襲い掛かって試合スタート。
彰人とディエゴで高尾を捕まえる。ローンバトルを強いられた高尾だが、彰人にドロップキックを決めてピンチを脱出。替わったHARASHIMAがダイビング・カンフーキック。さらに彰人を雪崩式ブレーンバスターで落としていく。彰人も低空ドロップキックで動きを止めて俵返しで投げる。ディエゴはランニング・ラリアット。HARASHIMAは串刺し攻撃をジョンウーでやり返すとミドルキック。ディエゴは蹴り足をキャッチして張り手。さらにブレーンバスターで投げる。HARASHIMAはディエゴに延髄斬り。高尾が背中へのダイビング・フットスタンプで続いてランニング・フォアアーム。エルボーの打ち合いから彰人のMAO殺しからディエゴが変形バックドロップ。スマスカも高尾のフットスタンプ → HARASHIMAのスワンダイブ・ボディープレス → 高尾の顔面トラースキックと攻め込む。ディエゴはHARASHIMAのその場飛び蒼魔刀を高尾に誤爆させてブレーンバスター、ラリアットと攻め込むが、高尾がうまくソラリーナで絡みついて逆転勝利を収めた。
【試合後のコメント】
――本日はスマスカ元メンバーの彰人選手、そしてALL OUTの新メンバーとしてワンチューロ改めディエゴ選手との対戦でした。
HARASHIMA そうですね、ワンチューロ改めディエゴ。誰が来るか(と思っていたら)ビックリして。で、ワンチューロだと思ったら……でもやっぱり名前を変えてきた意気込みと、試合スタイルも変わってましたよね。思いのほか強烈な打撃とかもらって。何か今後が楽しみですね。まだ痛いです、叩かれたところが。
高尾 ワンチューロ……ディエゴになって何か笑いっていうか、(陽気なファイトスタイルから)ずっとシリアスになって。打撃が一発一発強くなって、負けそうな場面もあったんですが、まあ最後何とか勝ったんでよかったです。
HARASHIMA 僕ら仙台でのタッグ挑戦が決まっているんで、絶対に今日は落とせない試合なので。でも最後バッチリ高尾君の……。
高尾 クルっと。ソラリーナが決まったので。タッグ(王座挑戦)に向けて結構いい……。
HARASHIMA そうだね。僕ら今日結構連携も決まったり、連携も決まらなかったりとか、いろんな場面あったんですけどいろんな勝ち方が出来るタッグなので。仙台に向けてますますコンディション上げていきたいと思います!
――今日は盟友であるウラノ選手が所属として最後のリングに立ちますが、気持ちの変化みたいなものはありますか。
HARASHIMA まあ寂しくならないと言ったら嘘になりますけど、でも別に同じプロレスの業界にいるわけですし、ウラノ君の活躍の場が広がるのかなと思うとそこは楽しみでもあるし。で、必要とあらばと言うかドンドン僕らが呼べるときには呼べるし、同じユニットメンバーであるっていう気持ちは変わらないので。今日のメインは全力でサポートして、ウラノ君の勝てるプロレス、勝つプロレスをしっかり応援して、ウラノ君が勝った暁には僕がいつも(腰に)巻いてもらっていたベルトを、ウラノ君の腰に巻きたいと思います。
高尾 ウラノさんが引退するとかそういうわけじゃないので、HARASHIMAさんが言ったように同じ業界にはいるので、また会う機会はあると思うので。今日はとにかくサポートしていきたいと思います。HARASHIMAさんがベルトを巻いてあげたら、自分が1回取って、自分が(ウラノに)巻いてあげます。
HARASHIMA ハハハハハ。
第5試合はスーパー・ササダンゴ・マシン復帰戦。ササダンゴは高木三四郎とのタッグで鈴木みのる&ロッキー川村と対戦する。高木とともに入場したササダンゴはさっそく煽りパワポ。本日のテーマは「復帰戦における新必殺技の重要性について」で、課題は「新必殺技がほしい」。本日7ヵ月半ぶりの復帰戦を迎えたササダンゴだが、このカードに6月1日の「路上プロレス in 東京ドームの前哨戦」であり「NEVER無差別級王者・鈴木みのるの動向」、さらに「DDT初登場、パンクラス現役ミドル級王者・ロッキー川村とは誰か」という意味合いもあるため「僕の復帰戦のインパクトが弱い」。プロレスのインパクトの大半は新必殺技で補えるため、垂直落下式リーマンショック以上の新必殺技の開発が急務となったが、まったく思いつかないという「他人のことはよくわかるが、自分のことはよくわからない」ササダンゴ。SWOT分析をした結果、必殺技のアウトソーシングをすることに。外注先として選んだのは飯伏プロレス研究所。この5月に業務提携して技の共同開発をしていたというササダンゴ。辛い練習を1時間こなすとリーマンショックの体勢から相手を担いで落とすことでダメージが数倍になった模様。これが「飯伏式リーマンショック」で開発費用は3万5000円で、これはササダンゴのへそくりの35%で、リーマンショックで負った金型産業の経済損益35%と同じだったことが判明して煽りパワポは終了した。続いて鈴木&川村がリングイン。川村は「アイム・ロッキー!」と盛んに主張し、ロッキーコールを起こさせる。
試合が始まると川村は一人ボクシング。ササダンゴが蹴とばすと、川村はフラフラになりながら「エイドリア~ン」と鈴木にタッチ。鈴木はリングインする前に川村を叩く。ササダンゴは「勝手に復帰してすいませんでした」とチョップ。鈴木はツーショルダーを外して「復帰おめでとう!」と強烈なチョップ。ササダンゴはツーショルダーを戻して「復帰戦の相手をしていただきありがとうございます!」とチョップ。鈴木はツーショルダーを下げさせて「どういたしまして!」と強烈なチョップ。ササダンゴはツーショルダーを戻して「プロレスキャノンボールはお世話になりました」とチョップ。鈴木はツーショルダーを下げて「やかましいわ!」と強烈なチョップ。ササダンゴは「エイドリア~ン」と高木とタッチ。高木は鈴木を場外に出すと「ドームいくぞ!」。南側通路まで移動すると鈴木がやり返してテーブルを持ち出す。高木が鈴木をテーブルに叩きつけてランニング・ラリアット。鈴木をテーブルに寝かせて入場口のヘリから飛ぼうとするが、その前に鈴木がムクりと起きてリングに戻ろうとする。高木は「ちょっと待って!」。鈴木はそんな高木にイス攻撃。リングに戻るとチキンウイング・アームロックから腕十字。なんとかエスケープした高木は川村相手に逆転してササダンゴとタッチ。ササダンゴがドロップキック。川村にまずはリーマンショック。続いて飯伏式リーマンショックを決めるも鈴木がカット。川村がボディーブローからアッパーでやり返すと場内のロッキーコールに押されて川村は「エイドリア~ン」と鈴木にタッチ。鈴木がササダンゴにワキ固め。これは高木がカットしてツープラトンのブレーンバスター。高木が川村を押さえつける。ササダンゴが飯伏式リーマンショックを仕掛けるも鈴木はかわしてスリーパー。これを抜け出したササダンゴに鈴木はチョップ、掌底のラッシュからスリーパー。さらにマスクを前後逆にしてゴッチ式パイルを決めて勝利した。
試合後、ササダンゴを介抱しに来た高木を鈴木が蹴って威嚇。高木「おい、エイドリアーン! 下がれ、闘いはもう始まってんだよ。2012年に約束した通り、決戦の舞台を用意した。東京ドーム、普通の試合だと思うんじゃねえぞ。路上プロレスだ! 5年越しのリベンジ果たしてもらうぞ! この一戦が…」鈴木「ちょっと待って。リベンジ果たすのオマエな」高木「エイドリアーン! 便利な言葉だな。この一戦が見たければDDT UNIVERSEに入会お願いします!」鈴木「宣伝かよ!」ここで川村がなぜかマイクを欲しがり、鈴木から奪って「エイドリア~ン!」と叫ぶも、ごちゃつく間に自らオフってしまう。マイクのスイッチを入れ直した川村が「エイドリア~ン!」。鈴木は川村を叩いて「そういうことだよ!」。鈴木と川村は退場。高木「エイドリア~ン! 便利な言葉だな。6月1日、俺と鈴木みのる、5年越りのリベンジがDDT UNIVERSEでみられる。これは宣伝じゃない。男の熱い感情だ。UNIVERSEに加入してないTwitterでハッシュタグばかり追いかけているヤツらにも無料で見れるページを用意した。ある一定期間、無料で見れる。6月1日、東京ドームを楽しみにしてください!」
【試合後のコメント】
――5年越しの約束となる東京ドームでの高木選手との対戦の前哨戦でしたが、いかがだったでしょうか。
鈴木 フン、まぁいかがも何もねえよ。
――久しぶりに対戦した高木選手やササダンゴ選手の感触は?
鈴木 感触……感触ねぇ。まあこれぞDDTっていう代表の二人だからね。でもね、全部川村にやられたよ。誰だ、あれ呼んだの! お前かよ?
――恐らく高木大社長ではないかと……。
鈴木 ハァ……。
川村 (遅れてコメントスペースに現れて)エイドリアーン! エイドリアーン!
鈴木 お前、言っておくけど、6月1日東京ドーム、来るなよ! 絶対来るなよ! 邪魔するなよ、俺の試合。なあ? 絶対来るなよ! 絶対邪魔しに来るなよ!
川村 エイドリアーン!
鈴木 本当だぞ。
川村 (うなずきながら)エイドリアン。
鈴木 俺もそれ1回言いたいな。エイドリアン……(一人控室へ)。
――川村選手、DDT初参戦でしたが。
川村 エイドリアーン! エイドリアーン! エイドリアーン! イッツ・マイ・エイドリアーン!
――まず東京ドームでの対戦に向け、鈴木選手とは前哨戦となりました。
高木 エイドリアーン! オイ! 何がエイドリアンだこの野郎、ふざけるんじゃねぇぞお前! 何だ、あのロッキー川村はチクショウ! 今日はお前、スーパー・ササダンゴ・マシンの復帰戦だぞ、オイ! 全部持っていきやがって、あの野郎! 東京ドームの前哨戦も全部持っていかれたよオイ! どうするんだササダンゴ!
ササダンゴ 俺も6・1東京ドーム出させてください! ちょっとこのままじゃ納得いかないですよ。納得いかないです! ロッキー川村が来るんだったら、俺もロッキー川村に勝たないといけないし、グローブが必要ならグローブもつけるし!
高木 いやいやいや……ロッキー川村来るって言ったんですか?
――鈴木選手はロッキー川村選手に「絶対に来るな」と言ってました。
ササダンゴ じゃあ絶対来るでしょ!
高木 お前は絶対来るな!
ササダンゴ じゃあ俺も絶対行きません!
高木 え?
ササダンゴ 絶対行かない。
高木 絶対来るなよ! 6月1日、東京ドーム絶対来るなよ!
ササダンゴ 6・1路上プロレスin東京ドーム、絶対に行かない!
高木 ……おう。とにかくササダンゴが復帰したこと、俺は嬉しいよ。やっぱり7ヵ月間、彼もいろいろと思うこともあったと思うんですけど、今日こうやって元気にリングに上がれて良かったです。一緒に今日は闘えて。
――ササダンゴ選手、7ヵ月ぶりの復帰戦が鈴木みのる&ロッキー川村組と、かなりの強敵でしたが。
ササダンゴ あのー……「あれ?」って思って。終わってまだ…次の試合が…6月1日出たいとか言うくらい元気だし、悔しいだなっていうのがあって。いいんじゃないでしょうか非常に。いい気がします。
――やってみた感触としては、もう十分いけると。
ササダンゴ あの……何て言うんですかね、心は折れるんですけど、スタミナが切れない。大きな進歩だと思っています。
高木 お前、試合中、心折れまくっていただろ。
ササダンゴ 心は折れてるんですけど、スタミナが切れない。
高木 (鈴木の)チョップのとき、完全に折れていただろ。
ササダンゴ 折れましたよ。その瞬間、「あっ復帰したな」と思いました。
高木 でもスタミナは?
ササダンゴ 切れないです! 心は折れてもスタミナは切れてないです。
高木 一歩前進しました。まあ6・1ももう待ったなしなんで。自分にとっては5年越しのリベンジなんで。最高のシチュエーションで東京ドームでやりますので。本当に自分のすべてを、この5年間のすべてをぶつけます。
ササダンゴ あのー……期待してます(笑)。
高木 来るなよ。
ササダンゴ いや、期待してます(笑)。
高木 絶対来るなよ。
ササダンゴ いや、本当に見届けたいんで。
高木 でもひとつ言えるのは……鈴木みのるにひとつ言えるのは、DDTのすべてをぶつける! この東京ドームで。この東京ドームでDDTのすべてをぶつけるから。俺だけじゃない、DDTとは何ぞやっていうすべてをぶつけるから楽しみにしておけ! 以上!
ササダンゴ ありがとうございました!(高木と握手)
休憩明け、鶴見亜門GMからKING OF 2017の出場選手がアナウンスされた。HARASHIMA、高尾、彰人、KUDO、坂口、高梨、入江、樋口、ディーノ、石井、佐々木、遠藤、ポーリー、勝俣、ヒラコレ、ベイリーの16名。さらにKO-D無差別級戦のスケジュールとして7・2新宿村、7・23後楽園が発表された。
セミファイナルは佐々木大輔&石川修司&遠藤哲哉vs入江茂弘&樋口和貞&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。「三冠統一ヘビー級王者」とコールされた石川に歓声が飛ぶ。両軍やりあいながら試合スタート。DAMNATIONが岩崎を捕まえて試合を優勢に進める。岩崎は遠藤のハンドスプリング・ニールキックをミドルキックで迎撃してバックドロップで落として樋口とタッチ。樋口は介入した石川をラリアットで場外に落とすと、入江が重爆プランチャ。遠藤は樋口にスワンダイブ・エルボーを決めて佐々木とタッチ。佐々木がダイビング・ラリアット。樋口もオクラホマスタンピードでやり返して入江とタッチ。入江は串刺しラリアット。入江のテディベアは佐々木がかわして十字架固めからクロスフェース。石川がジャイアントコブラで岩崎を、遠藤がネックロックで樋口を捕獲してアシスト。しかし樋口がパワーで跳ね返してカットイン。佐々木が入江にダイビングエルボー。入江がかわしてハイアングル・スパインバスター。岩崎のフロントハイ、樋口のぶちかまし、入江の大暴走から岩崎がサッカーボールキック。これはカウント2。佐々木がミドルキックの蹴り足をキャッチして遠藤がハンドスプリング・ニールキック。替わった石川が串刺しラリアット。遠藤のスワンダイブ式ファイアーバードのアシストからのカバーはカウント2。佐々木と石川のダブルインパクトは入江がエプロンでの交通事故タックルで佐々木を落とす。岩崎は石川にミドルキック連打。石川もドラゴンでぶん投げてランニングニー。これをカットに入った樋口と入江を場外に出して遠藤がケブラーダ。その間にリング内では石川が岩崎にスプラッシュマウンテンで叩きつけて勝利した。
試合後、佐々木は石川を「三冠ヘビー級王者」と紹介。石川は「ただいま帰りました。チャンピオンカーニバル、三冠ヘビーのベルトを獲ってまた帰ってきました。またDAMNATIONのために頑張っていきます」と挨拶。佐々木が蹴ると見せかけてあっさりやめると「オレは三冠王者を蹴るほど無礼じゃない」とコメント。すると石川は「じゃあハグってことですね」と言って汗でビショビショの体のまま佐々木、遠藤と思い切りハグ。佐々木は「オマエがそのベルトを巻いている間は我慢してやる。だから負けんなよ」とエールを送り「俺たちは群れない・媚びない・三冠王者にやさしく」と新たな標ぼうを打ち出した。
メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第61代王者の竹下幸之介はヤス・ウラノを相手に3度目の防衛戦。入場した所属ラストマッチのウラノには多くの緑の紙テープが投げ込まれる。セコンドにはHARASHIMAと高尾。ウラノが青いいつどこのアームカバーを亜門GM渡して竹下はチャンピオンベルトを返還して14時9分、試合開始のゴング。グラウンドの攻防から手四つの力比べ。そこからウラノが丸め込み。竹下は思わず場外にエスケープして一呼吸。リングに戻るとウラノがヘッドロックに持ち込もうとすると竹下がヘッドシザースに切り返す。倒立せんとするウラノを竹下が抱えて頭部を打ち付けるとヘッドロック。ウラノは噛みついて抜け出すとヘッドロックでやり返す。竹下がロープに振って解除せんとするも、ウラノはそれを許さない。ここからウラノのヘッドロック地獄が続く。竹下はリープフロッグからニールキック。場外に出たウラノにイスへのニークラッシャー。さらに鉄柵に跨がせてのドラゴンスクリューと脚攻めで襲い掛かる。リングに戻ると竹下はレッグシザース。10分経過、ウラノはサミングで抜け出す。竹下が逆水平。さらにダメージの負った右脚をセカンドロープに引っ掛けて絞っていく。竹下がウラノのバックを取るとウラノは松井レフェリーを掴んで阻止。ウラノが松井レフェリーを盾にせんとするも、竹下が逆に松井レフェリーをウラノに突き飛ばして、さらにドラゴンスクリューから足4の字。ウラノがロープに逃げる。ウラノがエルボーで襲い掛かる。ウラノはカウンターのフランケンからドロップキックでやり返すと、チンクラッシャーから逆エビ固め。これは竹下がロープに逃げる。ウラノはシーソーホイップで竹下をサードロープに打ち付ける。エプロンに出た竹下にウラノがドロップキック。さらに場外シルバーブレットで追い打ち。ダイビング・エルボードロップはカウント2。竹下はニークラッシャーでやり返すとブルーサンダー。カウント2で返されるやいなやアキレス腱固め。さらにヒールホールドに移行する。ウラノはロープに逃げる。ウラノはバンダナを外してエルボーエルボー連打。竹下が強烈なエルボーで返すとTシャツを脱がして逆水平。ここから竹下の逆水平とウラノがエルボーから逆水平でラリー。ラリアットの打ち合いはウラノが制す。ウラノはブレーンバスターからドロップキック、DDTと攻勢。ツームストーンは返されるが丸め込む、カウント2で返した竹下が投げ捨てジャーマンからラリアット。しかしカウント2。20分経過、竹下がぶっこ抜きジャーマンに持ち込むが、ウラノは意地のクリア。ウラノはジャーマン狙いをかわしてナックル。クロスアーム狙いは竹下がリバース。丸め込みから竹下がウラノの耳元で大声を出してモダンタイムス。さらにトランスレイヴまで繰り出す。竹下はコーナーに登る。ウラノは松井レフェリーを盾にして飛んできた竹下に急所蹴り。首固めはカウント2。クロスアーム式アウトサイダーズエッジで落としていくもカウント2。ウラノはツームストーン・パイル。竹下が切り返すもさらにウラノが切り返して決めたがカウント2。ウラノがヘッドロック。竹下がバックドロップで解除。ウラノがさらに組み付こうとするも、竹下が急角度バックドロップで落とす。ウラノは竹下のエルボーを食らいながらも延髄斬りで返してダブルダウン。先に立ち上がったのは竹下。張り手の打ち合いからウラノはナックルの打ち合い。竹下がビッグブーツからユルゲンラリアット。しかしカウント2。竹下がサプライズローズを決めて勝利した。
試合後、竹下がマイク。「ウラノさん、初めて僕が16歳の時に高校1年生でビアガーデンに手伝いにいって、その時、ウラノさんが『私が練習を教えるよ!』って言って来てくれて。マンツーマンで練習した時には僕のほうが遥かにできるようになってました。でも、僕がウラノさんに唯一劣っていることがあります。ウラノさんほどDDTのファンの皆さんに愛されているレスラーはいないと思います。自分もこのベルトを防衛し続けてたくさんの人に応援してもらえるように頑張ります。今日はありがとうござました」ウラノ「タケちゃん、いろんなことがあって、ヤス・ウラノはDDTを退団することになったんだけど、それはそれはみんなにわからないだろうけど、それなりにいろいろ考えて、この愛しているDDTを離れようと思ったんだよ。でも、運命なのか何なのかわからないけど君というとんでもないバケモノとタイトルマッチをやることになって、自分がフリーとしてこれからやることなんか考える余裕がなくて、それもこれも一生懸命このタイトルマッチをやったら何か見つかるはずだと思ったんだよ。でも試合をしてみたら君のせいで頭真っ白だよ。もう少しさ、ベルトのこととかじゃなくて自分のこれからのことを考えさせてくれよ! 何のためにやめたのか全然わからなくなっちゃったよ。君を練習で見たとき、一つ教えたら2つできて、2つ教えたら10個できて、逆に『それどうやってやるの?』って聞いたりして。何がなんだかわかんなくなったんだよ。でもね、その時も思ったし、今も変わらず思っていることがある。僕の前に現れてくれてありがとう。高木さんには騙されたかもしれないけど、DDTに来てくれてありがとう。みんなが思っているかどうかわからないけど、君はDDTの宝で僕の宝だよ。ありがとう」ウラノは竹下と抱擁をかわす。ウラノは泣き顔。竹下「……このベルトを通してもっともっとDDTを盛り上げていきます。これからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました」ウラノは彰人とも抱擁をかわして顔にツバ。彰人も顔にツバを吐いて再び抱擁をかわして引き揚げる。場内には惜しみない拍手と「ヤス」コールが起こった。
抽選箱から各々がボールを選択。書かれた数字の順番で選手がイスを選んで着席し、組み合わせが決定した(ベイリーの位置は事前に亜門GMが決定)。
★トーナメント1回戦(6・1新宿)
①佐々木大輔 vs 彰人
②高梨将弘 vs ヒラタコレクションA.T.
③KUDO vs 高尾蒼馬
④遠藤哲哉 vs マイク・ベイリー
⑤勝俣瞬馬 vs 坂口征夫
⑥樋口和貞 vs HARASHIMA
⑦男色ディーノ vs 石井慧介
⑧入江茂弘 vs マッド・ポーリー
★トーナメント2回戦(6・4新宿)
□①の勝者 vs ②の勝者
□②の勝者 vs ③の勝者
□④の勝者 vs ⑤の勝者
□⑥の勝者 vs ⑦の勝者
※トーナメント2回戦終了後に準決勝の組み合わせ抽選をおこないます。
★KING OF DDT 2017準決勝2試合(6・25後楽園)
★KING OF DDT 2017決勝戦(6・25後楽園)
※優勝者は8月20日両国国技館大会のメインイベントでKO-D無差別級王座に挑戦します。
※優勝者にはDDT公式エナジードリンク「BLACK OUT」販売元の株式会社キャスティングドットジェイピー様より賞金100万円が贈呈されます。
【試合後のコメント】
ウラノ まずDDT所属から離れてフリーになろうと。自分としてはいろいろ思うところがあって、当然辞めることになったんですけど。で、辞めて、さあどうしようって思ったところで、さっき(リング上で)言ったようにこのタイトルマッチが組まれて、竹下のことで頭がいっぱいになって。で、試合が終わったら何かあるだろうと思って。試合が終わってみたら、もう真っ白で先のことも考えられないし。リングを降りたら一緒に闘ってくれた高尾とHARASHIMA君がいて、逆のコーナー見たらいままでずっと一緒にいてくれた彰人君がいて。……何というか、本当に仲間に恵まれていて。もうみんなのこと言ったらキリがないんですけど、DDTという団体は本当に高木三四郎という人が偉大過ぎて。自分がDDTに入ったら、本当に自分の想像もつかないいろいろなアイデアがあるし。かと言えば、人の話をすごく聞くんですよね。その人の扱いとか、そういうので差別をしないで。例えば大家(健)みたいなどうしようもない奴が言ったことでも「ああ、これはいいな」って思ったら、高木さんはその言うことを聞くだけじゃなくて、あの人のものにするんですよ。だからもう完璧なんですよ! そんな……何でしょうね。完璧な人の下にいて、自分は高木さんのようには生きられないんで。だったら高木三四郎のいないところで何か新しいものを学んで。別の団体を作って、高木三四郎と闘おうとかそういうわけじゃないですけど。勝負するとかとも、また違うんですけど、やっぱり高木さんと闘いたいなと。で、自分の一番大好きな仲間はDDTにみんないるんですけど。辞めてもたぶん仲間だとは思うんですけど(苦笑)、それ以外のところで、何かの部分で竹下とも……5年後、10年後でもまた竹下と闘って今日という日を越えたいと思います。
――今後フリーになるわけですが、DDT退団を発表してから今日までの期間にオファーがあったとか、やってみたいこととかを言える範囲で。
ウラノ オファーは何個か単発でもらっているんですけど、何て言うかこの先の展望が見えるようなオファーはなくて。今日KAIENTAI DOJOで1個カードが発表されるとか、そういう単発のものなので、何か長期的なものを考えられればなと。今は本当に竹下のせいで何もないんで(苦笑)。竹下のことしか考えてなかったんで。
――改めてその竹下選手のことをいろいろ考えたと思いますが、実際にリング上で相対してみて、いまのDDTの王者である竹下選手はいかがでしたか。
ウラノ 変な言い方ですけど、もう満足はいったと言うか。自分のやれることは全部やって、その上を竹下が超えてくれたので。またこれから超えていく壁としては楽しみな存在になりました。
竹下 まずタイトルマッチの感想というか。ウラノさんとこのベルトをかけて闘うことが出来て嬉しかったし楽しかったし。それをたくさんのお客さんに見てもらえたってことも自分の中でよかったかなって思います。何かウラノさんの魅力というか、そこの愛されている部分っていうのがお客さんに伝わったかなって。何か試合をしていて、そんなふうに感じながらタイトルマッチを闘っていました。
――試合後にKODトーナメントの組み合わせ抽選がありました。竹下選手は今、いつでもどこでも挑戦権も持っているわけですが、トーナメントの組み合わせを見た感想は。
竹下 本当に誰が来てもおかしくないと言うか。うーん……まあね結構DNA勢というか…樋口は次の大会で卒業しますけど、勝俣とかも入っているんで、その辺がどこまで両国のメインっていうのを狙ってくるのかなっていう、その気持ちを見たいですね。ただDDTトップ選手ばっかりがあのトーナメントには連ねている中、彰人さんも初戦からなかなか強敵だと思いますけど。でも本当に誰が来ても迎え撃ちます。でもいつどこがまだいくつか残っているので。僕のほうこそあと何勝かしないと両国のメインに立てないので。もうトーナメントの出場がない今、僕はもうベルトを守ることでしか両国のメインに立てないんで。より一層気を引き締めて頑張りたいと思います。
――彰人選手、いま話が出来ましたが、1回戦の相手が佐々木大輔選手に決まりました。
彰人 まあ佐々木大輔っていう人間、僕はすごい好きなんですよね。何かプライベートで悶々としたものをリング上で輝かせている人間だと、僕は思っているので。僕とのEXTREME(選手権で)60分のアイアンマンをやってから彼はカリスマと呼ばれるようになって。まあカリスマという人間を創ってしまったと言ったらアレですけど、僕にも責任というかアレがあると思うんですよ。ここでもう1回佐々木大輔と試合して…しかも今、彼はEXTREME(級のベルト)を持っている。このトーナメントで勝てば2回戦に行けて、両国のメインに近づくし、佐々木大輔から勝てばEXTREMEのベルトにも挑戦出来るかもしれない。だから相手を佐々木大輔にしようかなと思って、あそこに座りました。
竹下 さあALL OUT、僕はやっぱりワールドワイドなユニットにしないといけない。DDTのトップだけじゃない、プロレス界のトップに立たないといけないと思っているんで、ディエゴが加入しました。
ディエゴ 今日からディエゴです!
――ワンチューロ改めディエゴ選手、ALL OUTに加入しての意気込みを。
ディエゴ このユニットに入って、すごく嬉しいです。でも僕には足らないことがあります。まだそんなに強くない。だからこの二人とゴールドジムでもどこでもハードなトレーニングをやりたいと思います。
彰人 ディエゴはプロレスやりたくて1回日本に来たけど、教員になるからって言ってチリに帰って。教員になったけど、やっぱりプロレスをやりたいっていう夢を諦めきれずに、教員を辞めてまで日本に来て、ディエゴの人生をプロレスに捧げようとしているんですよ。何かプロレスのために、コイツ自分の人生をALL OUTさせようとしているって僕には見えたんで。僕から自分のコネクションを最大限に使って、TwitterのDMというコネクションで声をかけさせてもらって。「新メンバーにならないか?」と。
竹下 得意のDMで。
彰人 得意のDMで。DM攻撃で。
竹下 本当にディエゴはプロレスに対して熱いハートを持っているので。もちろんフィジカルとか筋肉、スタミナ、何でも大事。技術もそうかもしれないけど、やっぱりハートが大事なので。それさえあれば絶対……僕がこうやってベルトを持っていれば、確実に6人タッグなり、タッグマッチなりで組んでメインで闘うことも多いと思うので、ドンドン強い選手になっていってもらいたいと思います。
吉村 (いつどこ権を手に突然現れて)オイ竹下! 俺はなお前に恨みがあるって何回言わせたら分かんねん。俺は小学生の頃、3回も……そのうちの1回はモンゴルまで行って負けてんねん。俺がお前に負けたせいで……いや、お前が俺に勝ったせいで俺の家庭はバラバラになってんねん。分かってんのか?
竹下 家庭がバラバラになった?(苦笑)それは僕の……。
吉村 お前のせい、お前のせい、全部お前のせいや!
竹下 絶対に僕じゃないでしょ!
吉村 お前のせいや。お前が俺に勝つから悪いんや。分かったか? 俺がこれ(いつどこ権)を使って、そのベルトを俺がもらってお前の家庭もバラバラにしたるからな。覚えておけよ!(そのまま控室へ)
竹下 俺の家庭もバラバラにされるんですか?(苦笑)
彰人 バラバラになった責任を竹下に?(苦笑)何だアイツ!
竹下 何だアイツ。いや……バラバラにしてしまったとしたら申し訳ないですけど。
彰人 まあまあまあ……。
竹下 僕に相撲で負けて、何で家族バラバラになるんですか?
彰人 相撲ってすごい人生がかかったことだったんだね。アイツにとって。
竹下 もしかしたら、そうだったのかもしれないですね。でもまあ僕の家族をバラバラにされたら困るので。でもあのいつどこはまだ使わないってことなんですかね?
――とくに日時を指定するようなことはなかったですね。
竹下 たぶん僕がもっと弱っている時にとか。分からないですけど。何か分からないですけど、吉村が会場にいるときはちょっと気をつけたいと思います。
彰人 バラバラか……。
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