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【博多リポート】KO-D無差別&タッグ最後の前哨戦4WAYマッチは坂口が竹下に直接勝利/ゴージャスバラモンがなんだかんだでKO-

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    • 14日、福岡・博多スターレーンにて「天下三部の計‐DDT-」がおこなわれた(試合結果)。鶴見亜門GMの前説では今大会の第3試合でインフォーマーシャルされる居酒屋・博多炉端魚男(フィッシュマン)のオーナーの森さんと従業員のばってん×ぶらぶらさん(九州プロレス)が呼び込まれる。この試合に登場する謎のマスクマン・魚男(フィッシュマン)について聞かれると「強くてカッコよくてポップな選手です」とのこと。亜門GMから「どういうお店なのか、お勧めの料理を教えてください」と聞かれてばってんが話そうとしたところにスーパー・ササダンゴ・マシンとヤス・ウラノが現れる。ササダンゴ「リング上に経済を持ち込まないでください。そんなのは許せません」亜門「それを言い出したらインフォマーシャルマッチそのものの定義が成り立たないよ。じゃあこういうのはどうだろう。試合で魚男が勝てば告知ができるというのは?」この提案にササダンゴ、ヤス、魚男陣営も納得して引き揚げた。

      続いて高木三四郎大社長がリングイン。「DDTが博多大会を始めて10年が経ちました。そこで来年の12月13日、九州初のビッグマッチを博多スターレーンを全面使っておこないます!」と発表した。

      第3試合は魚男vsスーパー・ササダンゴ・マシンvsヤス・ウラノの「博多炉端魚男」インフォマーシャル3WAYマッチ。試合中にマイクを使って魚男が店の宣伝をしようと試みるも、ササダンゴとヤスにことごとく阻止されてしまう展開。ヤスを捕まえる魚男にササダンゴが「おい、魚男の営業時間を言ってみろ!」と促す。「夕方から…」と言いかけた魚男のマイクを取り上げたササダンゴは「24時間、インターネットのみでございます!」と嘘情報を流す。ササダンゴ「所在地を言ってみろ」魚男「福岡市中央区…」ササダンゴ「小樽市の駅前でございます!」ヤス「遠い!」ササダンゴ「看板メニューはなんだ!?」魚男「バッテンいくら丼…」ササダンゴ「(遮るように)笹の香りがささやかな笹団子はいかがでしょうか!」その後、魚男の頭部のイクラが取れてしまうハプニング。ヤスがそのイクラを持ってササダンゴに押さえつけられた魚男に殴りかかるも、かわされて誤爆。魚男はなぜかばってんボンバー。ロックボトムから前掛けを取って「お通し・御愛想・明朗会計」と居酒屋エルボーを放つもかわされて自爆。最後はササダンゴが垂直落下式リーマンショックを決めて勝利した。



      試合後、ササダンゴとヤスは魚男のマスクを剥ぎ取ってしまう。そのマスクをなぜか被ってしまったササダンゴは「魚男は創作フレンチ・パロマグリルが運営する新感覚魚料理を提供する個性派居酒屋です! みんな来てくれないと…ばってん!」と勝手に宣伝していた。

      第4試合はKO-D6人タッグ選手権試合。第15代王者組のゴージャス松野&バラモンシュウ&バラモンケイは高木三四郎&大鷲透&平田一喜を相手に初防衛戦。入場した平田がマイクを取ると「僕のマスクと衣装がないんですよ!」と訴える。すると『●O●●O ●O!』がヒットし、平田のアイマスク、さらにピンクのファーを付けた松野が現れ、なんとも微妙なダンスを披露。その後、バラモン兄弟が入場して試合がスタートすると場外戦で大暴れ。リングに戻ると交通標識、スーツケース、ボウリングを使ってバラモン兄弟が攻め込んだ。劣勢のT2ひーは大鷲のルチャムーブでなんとか逆転するも高木のドラゴンリングインは右カカト負傷の影響もあってダメージが残ってしまう。高木はバラモン兄弟をまとめてバックフリップで投げんとするが、右カカトのダメージで動きが止まってしまった。ならばと平田があの曲を要請して踊ろうとしたが阻止されてしまう。するとバラモン兄弟はラーメンの麺を大量に持ち込む。高木&大鷲もその麺を奪い取り、4人がぞれぞれ相手の口にラーメンの麺をねじ込んでまとめてダウン。ここで平田があの曲を要求してダンスするも、ウルティモ・ドラゴン校長のマスクをかぶった松野が登場。ゴージャスエルボーはかわされたが、平田のラ・マヒストラルを押し潰してフォール勝ち。KO-D6人タッグ初防衛に成功した。



      「このままさいたまスーパーアリーナまで突っ走るぞ! さいたままで見に来ないとオマエら、死んで地獄に落ちて、今度生まれ変わったらウジ虫になるぞー!」とバラモン兄弟に耳打ちされた松野が締めた。

      【試合後のコメント】
      ケイ ベルトがまた戻ってきちまったじゃねえか!(ウルティモ・ドラゴンのマスクを被った松野を見て)あ! 校長じゃないですか。
      松野 口のきき方を改めろよ。
      兄弟 何偉そうなこと言ってんだよ!
      シュウ 校長、痩せすぎだろ!
      松野 校長だよ(キッパリ)。見たらわかるだろ。
      ケイ どこが校長なんだよ!?
      シュウ いつもだったらアサイDDTだろ!
      松野 俺達は防衛したんだよ。
      ケイ 俺達は年内で終わらせるつもりだったのに…。
      兄弟 年越ししちゃうじゃねえかよ!
      松野 DDTのデカい大会、知っているだろ。後楽園よりデカい。
      ケイ 何があるんだよ。
      松野 さいたまスーパーアリーナ。俺たちは化学反応を起こして…。
      兄弟 オマエ一人で化学反応起きてんじゃねえか!
      松野 とにかくさいたまスーパーアリーナまで突っ走んだよ! その次は両国もあるんだよ。
      ケイ え~…そんなに長くオマエと付き合わなきゃいけないのかよ。
      松野 一回付き合ったら地獄の底までついていくぞ。
      兄弟 やめてくれよ!
      松野 オマエらついてこねえでよぉ、死んで地獄に落ちてよぉ(ニヤニヤ)。
      シュウ 笑ってんじゃねえよ!
      ケイ ちゃんと言えよ!
      松野 生まれ変わったらウジ虫になるぞ!
      ケイ オマエがウジ虫みたいなもんじゃねえか!
      松野 なんでベルト獲って、マスコミの前でこんな漫才みたいになるんだよ!
      兄弟 オマエのせいだろ!
      ケイ オマエがキング・オブ・コメディーじゃねえか!
      松野 53歳で頑張ってベルト獲ったんだから…。
      ケイ ウチの死んだ親父そっくりだな!
      シュウ 歳取ったら自分の話ばっかするようになるんだよ。
      松野 なんでベルト獲ったのに毎回こんな茶番劇ばっかしなきゃいけねえんだよ!
      兄弟 オマエが茶番だろ!
      松野 バカ言ってんじゃないよ!
      ケイ 演歌か!
      松野 来年からは防衛したらさっそうと帰ってきて、さっそうとコメントを出して、とにかくさいたまスーパーアリーナ、その先の両国まで俺たちが突っ走るんだ。わかったか。
      ケイ アジャパー。
      シュウ お粗末!


      第5試合は中澤マイケル休業カウントダウン3「さらば強敵よ!中澤は退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」。対戦カードは飯伏幸太vs中澤マイケル。両者の希望でエニウェアフォールマッチでおこなわれることに。珍しく気迫満点で現れたマイケルが場外戦でも優勢になり、「外いくぞ!」の掛け声でロビーへ移動。リングはしばらく無人状態となり、売店にいる大鷲透の「Tシャツいかがですかー」という乾いた声が響き渡った。ロビーでは階段の手すりを使ってマイケルが変態スライドをするなど攻め込んでいた模様。場内に戻ってくると飯伏は売店からスターレーンの大きな台車を引っ張り出す。そこにマイケルを乗せるとテープでグルグル巻きにして客席のクロークから突き落とした。カメラ用のやぐらからムーンサルト・アタックを放った飯伏だったが、マイケルはフォールを許さない。リングに戻って飯伏の攻撃を受けるもカウント2で意地のクリア。熱くなって火照ったマイケルはフットボール・スピアを見舞うとアルティメット・ベノムアーム狙いへ。しかしこれは飯伏に阻止されて逆に自分の顔面へと食らってしまった。飯伏はシットダウン・ラストライドを仕掛ける。抱え上げられたマイケルがベノムアームを決めて回避してみせると回転足折り固めへ。これはカウント2。ならばとマイケルはアルティメット・ベノムこけしへ。大こけしも避けられてしまう。スワンダイブ式ジャーマンを狙う飯伏を逆に捕まえたマイケルはコーナーへ槍投げ。続いてベノムメーカーへ。これをかわした飯伏がラリアット。すかさずシットダウン・ラストライドで叩きつけて勝利した。




      【試合後のコメント】
      マイケル カウントダウンがどんどん進んでいきますね。今日も試合が終わって「これで終わりですか?」って聞かれたから、いやいや終わりにするつもりは全然ないですよ。
      飯伏 海外で路上をやりましょうよ。
      マイケル それはいいね。シンガポールでもフィリピンでも。
      飯伏 ベトナムでもいいし。

      ――カウントダウンがあと4つと迫っているが、感傷的でなく楽しんでいるように見えるが。
      マイケル 楽しんでますね。ただ、今まで割と実感していなかったけど、今日は実感しました。これで終わりじゃないけど、飯伏さんと試合をして少し感傷的になっちゃいましたね。一回ぐらい勝っておかないとね。
      飯伏 僕にですか!? あ~、無理無理。
      マイケル 10年やられっぱなしですからね。
      飯伏 一回もなかったでしたっけ?
      マイケル ないよ! 一回もない! 新木場か何かでやった2カウントフォールの試合で一回だけ2カウントフォールを取って、キスしなきゃいけないっていうのがあったぐらい。
      飯伏 キスをした?
      マイケル キスをしたのはあなただから(苦笑)。
      飯伏 そうでしたっけ? じゃないと勝てないんですね(笑)。
      マイケル 勝てない(笑)。楽しかったですね。
      飯伏 ひじょうに楽しかったですね。
      マイケル 今日の試合も楽しかったです。
      飯伏 本当に楽しかったです。
      マイケル こんな楽しいことをやめはしませんよ。仕事と家庭をちゃんとしてからこっちに戻ってきたいです。


      セミファイナルはKUDO&マサ高梨vs遠藤哲哉&アントーニオ本多のタッグマッチ。KUDOと遠藤は12・23後楽園でのKO-Dタッグ選手権試合の前哨戦。試合前からメンチを切り合う遠藤とKUDO。昂ぶる遠藤をアントンが落ち着かせて「ここは人気のある俺がいく!」と先発を買って出たが、KUDOの蹴りに悶絶してしまう。替わった遠藤がローンバトル。KUDOに蹴りで圧倒された遠藤だが、なんとかアントンとのタッチに成功。アントンはバイオニックエルボーこそ不発に終わったが、スコーピオン・デスドロップを決める。替わった高梨に翻弄されたアントンと遠藤だったが、スイングDDTを遠藤は変形のスープレックスで切り返すとコーナーに登る。そこへKUDOが8×4で動きを止めて地獄の断頭台を狙う。これを回避した遠藤はアントンとともに高梨へダブルのバイオニックエルボー。遠藤はその場跳びムーンサルトも決めた。その後は遠藤がKUDOとエルボー合戦。打ち勝った遠藤はKUDOを蹴散らして、高梨にトーチャーラックボム狙い。高梨がDDTで切り返してタカタニックを仕掛ける。これを堪えた遠藤は高梨の逆さ押さえ込みをカウント2でクリアし、ブレーンバスターからスカイツイスター・プレスを投下して勝利した。




      メインイベントはHARASHIMAvs入江茂弘vs竹下幸之介vs坂口征夫の博多名物スペシャル4WAYマッチ。12・23後楽園に向けてHARASHIMAと入江はKO-D無差別級の、竹下と坂口はKO-Dタッグのそれぞれ前哨戦となった。まずは入江が除け者にされて3人でバックの取り合い。無理矢理割り込んだ入江がHARASHIMAと激しいショルダーアタックの打ち合い。場外では坂口が竹下に鋭い蹴りを打ち込む。入江がHARASHIMAにアケボノ・スプラッシュを浴びせ、竹下は坂口にウォール・オブ・タケシタ。これはHARASHIMAがミドルキックでカットする。入江は3人を相手にしたエルボー合戦に応じる。しかし、HARASHIMAと坂口のキックにダウンする。坂口がHARASHIMAをコーナーにセットして串刺しニー。その坂口に竹下がジャベリンキックからブルーサンダー。エルボーにきた竹下を坂口が捕まえて腕十字。竹下はこれを持ち上げて叩きつけようとしたが、坂口はウラカンラナ気味に投げ飛ばして回避した。HARASHIMAvs入江の局面では入江がブラックホールスラムを決めてコーナーに登る。これをカットに入ったHARASHIMAはエプロンで倒れている入江にスリングショット式ギロチンドロップ。場外に落ちたHARASHIMAに坂口がエプロンPK。コーナーに登った坂口を竹下が雪崩式ブレーンバスターでキャンバスに叩きつける。その竹下に入江がアケボノ・スプラッシュ。その入江にHARASHIMAがダイビング・ボディープレスを浴びせた。竹下vs坂口の局面。エルボーとキックでやり合った両者。竹下のドラゴン・スープレックスを凌いだ坂口がロープに走り込んでのミドルキック。スリーパーから変形コブラクラッチを決める坂口の背後を入江が取るも、そこへHARASHIMAがスタンディング式蒼魔刀。さらにリバース・フランケンで入江を投げて正調・蒼魔刀を狙うが、入江がビーストボンバーで迎撃する。最後は坂口が竹下にPKを放つとハイキックからの顔面ヒザ蹴りで3カウントを奪った。







      試合後は酒呑童子が12・23後楽園でのKO-Dタッグ奪取を誓い、酒盛りで締めた。


      【試合後のコメント】
      坂口 リング上で言った通り、直接取るって言っただろ。取ってやったよ。これで文句ねえだろ。リング上でくたばってゴロゴロ寝てんなよ。とっとと帰れよ。23日はこれでビビッて上がれないでしょう。
      KUDO 僕、誕生日なんですけど、竹下は19歳だし、まだまだチャンスはいっぱいあると思う。でも●歳の俺にとってはベルトは大事なんで。ベルトがないと自分の価値がないと思っているから、23日は本気でぶっ殺してやります。
      坂口 何がDDTの現在(いま)だ、コノヤロー。
      高梨 今日は誕生会をやって、もちろんホールの後もガッチリ飲んでやりましょう。アイツらにできない大人の楽しみ方を見せてやりましょう! 兄貴、誕生日おめでとう!!


      ――最後の前哨戦が4WAYマッチという特殊な形式でしたが。
      HARASHIMA 試合形式が特殊だけどお互い意識する部分もあって、結構当たったと思います。打撃なり技なり体が凶器みたいなやつなんで、破壊力はすごかったですね。
      ――破壊力という点では頭一つ抜けた存在?
      HARASHIMA そうですね。あの体格があってのものなので。
      ――次の後楽園の防衛戦でさいたまスーパーアリーナのメインが決まります。
      HARASHIMA このタイトルマッチで勝てばさいたまのリングにチャンピオンとして上がることができるので、もちろん勝ちます。

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