30日、東京・駒沢オリンピック公園で開催中の「東京ラーメンショー2014」。ここにDDT直営居酒屋『エビスコ酒場』も元PRIDEファイターの小路晃さんが富山県で経営するラーメン店『つけめん えびすこ』とコラボレーションした鶏蟹ラーメンを出店。これを記念した路上プロレスを16時から開催することになり、ステージ前にマットを敷いて試合場を作ると、平日の夕方にもかかわらず大勢の人が集まった(試合結果)。
まずは鶴見亜門GMが「はじめて路上プロレスを見る人はどれくらいいますか?」と尋ねると、結構な人数が手をあげる。そこでGMは「あくまでもこちらの中でプロレスをおこなうのですが、ひょっとしたらたまに囲いを乗り越えて行ってしまうかもしれません」と諸注意。続いて場内実況を担当する山口雅史さんと、元東京スポーツのプロレス担当だった高木圭介さんを呼び込んだ。DDTのイメージがあまりないお2人だが、24日に同所で行われたアームレスリング大会の実況を担当した縁で今回の実況を担当することになったという。
まずは高木三四郎が入場してファイアーポーズで盛り上げると、続いて葛西純。そして趙雲子龍&曹彰の新北京プロレス、飯伏幸太&佐々木大輔のゴールデン☆ストームライダーズ、最後にKUDO&伊橋剛太の料理人コンビが小路さんをセコンドとして帯同して登場。するとマイクを持った趙雲が「おい、つけめんえびすこ店主、小路晃! オマエ、プロレス界を代表するラーメン屋の店主として、このラーメンショーに店を出しているそうだな……笑わせるな! プロレス界で一番のラーメンは2000年の悠久の歴史の中で、脈々と受け継がれてきた我が新北京が誇る新北京ラーメンと相場が決まっておるのだ! いいか、この試合で貴様をギタギタに立てなくして、お前のえびすこブースは『はい、さようなら』。そのあと新北京ラーメンを皆様に提供するから、みんな! よーく試合結果を見ておけ。わかったかー!」と小路さんを挑発し、えびすこブースの乗っ取りを宣言。
趙雲にブーイングが飛んだあと、試合は高木とKUDO、佐々木と曹彰の腕の取り合いからスタート。続いて飯伏、葛西、伊橋、趙雲の4人が互いを牽制しながらエルボー合戦に。しかし、いつの間にか飯伏と葛西が伊橋にだけエルボーを連打してKOすると、飯伏が趙雲にソバットから足4の字固めへ。葛西が腕十字で加わると、反対側の腕に伊橋が腕十字、高木が首4の字固めに捉える。だが、曹彰が飯伏に首4の字固めを決めると、葛西にはKUDOが、伊橋には佐々木が首4の字固め。するとセコンドだった小路も飛び込んできて高木に首4の字固め。全員の肩がマットについていたため松井レフェリーがカウントを取ると慌てて全員が解除。ここで伊橋が高木に逆水平チョップを叩き込んでいくと、葛西が襲いかかっていき、高木が「外にいくぞー!」と叫んで囲いから脱出。
その間、趙雲をステージ上にあげた佐々木がジャイアントスイングで回していくと、飯伏がその上にジャンピング・フットスタンプを投下。見ていた観客から驚きの声があがった。そこから飯伏たちも囲いの外に出ていくが、伊橋とKUDOが段ボールで殴りかかる。そのままラーメンショー会場の外まで出ていった飯伏たち。観客も一斉に外に出ていく。飯伏はたまたま目の前の観客の手にしたスケボーを奪い取ると、それで曹彰を殴打。スケボーを観客に返した飯伏だったが、今度はKUDOがそのスケボーの上に乗って倒れた曹彰まで滑っていってパンチ。
KUDOたちが試合場のほうに戻ろうとしたところで葛西がペットボトルで殴打していく。趙雲も先ほどのお返しとばかりに佐々木を段ボールで殴打。試合場に飯伏が戻ろうとしたところで高木が“戦闘自転車”ドラマティック・ドリーム号に乗って登場。自転車ラリアットを狙った高木だが、かわした飯伏は背後から高木に飛び蹴りを食らわせると、ドラマティック・ドリーム号を強奪。後ろに佐々木を乗せた飯伏はドラマティック・ドリーム号で高木と曹彰に突っ込んでいった。ようやく試合場に戻った飯伏はステージ上からムーンサルト・プレスを投下。しかし、高木が炭酸ガスを持ち込んで噴射すると、あたり一面がガスに包まれた隙に葛西がラダーを持ち込み、その前にセットされたテーブルの上に趙雲を寝かせる。そしてラダーに登った葛西だが、ここで曹彰が巨大ハンマーで殴りかかっていって趙雲を救出。曹彰は巨大ハンマーで次々に殴りかかっていくが、飯伏がうまくかわして趙雲に誤爆させると、曹彰にオーバーヘッドキック。
そして巨大ハンマーを奪い取った飯伏は思いきり曹彰に振り下ろしていく。その飯伏にKUDOが蹴りかかっていき、互いに鋭いソバットを打ち合うと、ハイキックは相打ちとなりダブルダウン。その間に趙雲が伊橋をチャイニーズ・ゴリースペシャルボムで叩きつけるとキャメルクラッチへ。
ここで我慢できなくなった小路さんが趙雲にPRIDE時代を彷彿させる前蹴りを叩き込んで伊橋を救出。さらに小路さんがヘッドバットを見舞ってからテーブルの上に趙雲を寝かせると、伊橋がラダーの上に登ってダイビング・ボディープレスを投下! テーブルクラッシュしたところをカバーして3カウント。
新北京ラーメンに乗っ取られることなくえびすこを死守したKUDO組。マイクを持ったKUDOが「今日は本当にたくさんのご来場、ありがとうございます! そして小路さん、僕らのセコンドについてくれてありがとうございました」とお礼を述べると、小路さんは「みなさん、東京ラーメンショーご来場ありがとうございます! 男たちの熱い思いがスープにこもっています! ぜひ最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします。押忍」と挨拶。最後に伊橋が「俺たちえびすこタッグが勝ったぞー! そしてラーメンショーはまだまだ続く。今日は夜の9時まで、そして月曜までラーメンショーは続きます。みんな盛り上がっていこうぜー! イエイ、カモーン!」と叫んで締めくくった。
【試合後コメント】
――ラーメンショーの会場で闘ってみた感想は?
伊橋 何かいいですね。食べ物に力をもらった感じですね、今日は。すごくいい匂いがあっちこっちからしてきてすごいやる気になるし、気持ちよかったです。
KUDO 僕はラーメン食べて試合に臨みましたので、勝因はそこだと思いますね。
――小路さん、久しぶりに闘いの場に来て、思わず体も動いてしまったようですが。
小路 いやー、もう3年ぶりなので久しぶりで。前回(9月28日)のDDTの後楽園大会を観させていただいて、2人ともう今日はじめて組んだんですけど、すごいいい動きだったんで気持ちがノッてきました。
――新北京プロレスから「えびすこブースを乗っ取って新北京ラーメンを提供する」と言われて、かなり怒っていたようですが。
伊橋 そんなね2000年前の古くさいラーメン出されても、僕たちのつけ麺えびすことエビスコ酒場のタッグは負けないんですよ! 鶏蟹、蟹の出汁が素晴らしいえびすこラーメンが勝って当たり前なんですよ!
小路 今日、試合前にパワーつけようと2人で三杯食べました! お陰で力ができました。
伊橋 おいしくてすぐ食べれました。ぜひ13番のブースの蟹鶏ラーメンを食べに来てほしいです。すごくおいしいんで。
KUDO(観客に向かって)みなさん、ラーメン食べてくれましたか?
観客 食べたー!
KUDO ありがとうございます。非常に優しい味でおいしいっすね。
――今日の勝利を記念して何人か限定でサービスは?
KUDO 小路さん、いかがでしょう?
小路 そうですね。あの~……玉子と肉が大量に入ったんで、お得盛りというのが通常400円なんですけど、300円で出ていますので、それを食べてください。本当っに美味しいですから! 蟹の旨味と鶏の旨味が凝縮していますので。僕と高木社長とかで味を作っていたんですけど、もうラーメンプロデューサーの渡辺樹庵さんも協力していただいていますので、味は本当に美味しいです! 13番ブース、期待して食べてください。よろしくお願いします。
KUDO&伊橋 よろしくお願いします!