3日、東京・新木場1stRINGにて「野郎Z其之弐」がおこなわれた。
バブルガム・ブラザーズの『WON'T BE LONG』に乗り、B系ファッションに身を包んだブラザーモーンとブラザートミーが登場。モーン「野郎Zが1年ぶりに帰ってきたぜ~! 男性限定興行・野郎Z! オメエらいつも女性の目を気にしてクールに試合見てるかもしれねぇけど、今日だけは内なる野郎Zを解放して腹の底から声出して応援しちゃってくれー! オマエら準備OK? 夕焼け」観客「ニャンニャン」モーン「8時だよ」観客「全員集合」モーン「鶴ちゃんの」観客「プッツンファイブ」しかし「所さんの」のコールにレスポンスが「目がテン」と「ただものではない」にわかれてしまい口論するブラザーの2人。だが、上島竜平と出川哲朗のお家芸のごとくキスをして和解。完全にできあがっている観客は、対戦カード発表の際もいちいち異様に盛り上がる。「野郎Zは出し惜しみしねぇぞ! お前ら今日堪ってるもの出していけ!」と観客を煽ったあと、メインに出場する高木三四郎、大鷲透、入江茂弘を呼び込む。高木が「盛り上がってるかー! いいか、俺たち野郎Zのエースたちがイケメン軍をぶっ潰してやるぜ!」と煽るが、入江だけ元気がない。入江は「あの…僕にとって野郎Zはすごく大切ですし、今日精一杯頑張りますけど、僕の本当のパートナーのチームドリフの石井さんと高尾君はBOYZにいっちゃって、ちょっと寂しいなって。やっぱり2人は格好いいからモテるし……」とぼやく。モーンが「何を言ってんだ、入江君! 確かにキミは女の子にはモテないよ。でもさ、今日来た野郎Zのお客さんはみんな入江君のことが大好きなんだ~!」と叫ぶと、場内大「イリエ」コール。しかし、そこに消臭剤を撒く福田洋を筆頭に黒潮“イケメン”二郎、円華のイケメン軍が登場。福田は「オエッ、臭っ! なんだこの男臭い会場は! ビックリした……。しかも見渡す限りメガネとデブと素人童貞みたいな奴ばっかり(苦笑)」と毒づくと、場内大ブーイング。福田は「大体こんな平日の夜にプロレスなんか見に来て、ちゃんと仕事してるのか?」と悪態をつくと、野郎Z軍に向かって「イケメンレスラーと対戦するブサイクレスラーですか? 今時いるんですね、このプロレス女子全盛時代にこんな醜いビジュアルのレスラーが!」と罵る。「オマエなんか全然イケメンじゃないじゃないかよ! オイ、テメエ! 俺たちのことをバカにするのは構わねぇよ。でも今日、この野郎Zに来た、この野郎たちをバカにするのは許さん!」と激怒した高木は、メインイベントの6人タッグマッチを、“観客参加型のランバージャック&公認凶器持ち込みマッチ”でおこなうことを要求。ルールはイケメン軍がリング外に落ちたら野郎たちがリングに戻す。そして事前告知はしていないので用意していないと思われるが、観客一人一人の持ち物が公認凶器として認められるというもの。福田は「何て行き当たりばったりな奴だ。何でもやってやるよ!」と受け入れたため、最後はモーンが「イケメン軍より野郎Zが、いやBOYZよりも野郎Zが上だってことを見せてやりましょうよ! いいかお前ら、全野郎ども精一杯応援してやってくれ! イケメンは敵だ! モテる奴は敵だ! 野郎Z其の弐、開幕!」と叫ぶと『PRIDE』のテーマ曲が鳴り響いた。
第1試合は伊橋剛太vs関根龍一のシングルマッチ。キング・オブ・ダーク王者の伊橋は本来ならダークマッチにしか出られないのだが、この日はそういうのを抜きにしてガンガンやってほしいと言うモン。すると『UWFメインテーマ』に乗って、UWFの3文字が入ったレガース姿の伊橋が入場。暑苦しいほどハイテンションの関根に対し、伊橋は掌底からのミドルキック。関根もミドルキックを返すとショルダーアタック。しかし倒れない伊橋からショルダーアタック。関根も踏ん張るとチョップ合戦へ。そこからロープに飛んだ伊橋だが、関根はカウンターのドロップキック。伊橋が劣勢になるとトミーが観客に「応援してやれ!」。しかし関根は強烈なサッカーボールキックからキャメルクラッチで捕らえる。松井レフェリーも伊橋に檄を飛ばす中、どうにかロープに逃れた伊橋。関根はソバットからボディースラムで叩きつけるが、伊橋はカウント2でクリア。関根はなおもコーナーにぶつけてからヒザを押し当てると、顔面ウォッシュをお見舞い。朦朧としながらも左右のハンマーを振り回した伊橋だが、背後に回った関根は胴絞めスリーパーへ。何とか脚をロープまで伸ばした伊橋は関根を追走して体当たりするとレッグラリアット。さらにミドルキックの連打で蹴り倒すと、ハリケーンドライバーへ。さらにサッカーボールキックからムーンサルト・プレスを投下。これをかわして自爆させた関根はサッカーボールキックからランニング・ローキック。伊橋もカウント2で返すとエルボーで反撃。エルボー合戦から蹴っていった関根だが、蹴り脚をキャッチした伊橋はエルボーを落とすと、走り込んできた関根にカウンターのラリアット。しかし関根もカミカゼを返すと、一気にコンバインで捕獲してギブアップを奪った。
第2試合は大家健vsタイガーベッドシーンのガンバレ☆プロレス提供試合。大家はリングサイドの観客とハイタッチし、『BAD COMMUNICATION』を観客とともに歌う。大家がショルダーアタックを繰り出すと、ベッドシーンもカウンターのドロップキック。さらにエルボーからボディースラムの体勢に。これを踏ん張った大家はハンマーを振り下ろしてエルボー合戦を仕掛けていく。そこからショルダーアームブリーカー、ワキ固めとベッドシーンの左腕を集中攻撃して「来いよ、ベッシン」と挑発。エルボーで向かっていくベッドシーンだが、大家はその左腕をロープに巻きつけていたぶる。さらにショルダーアームブリーカー、カウンターエルボーからブレーンバスターを狙った大家。これを背後に着地したベッドシーンは延髄斬り。さらにランニング・エルボーから左右のエルボーを叩き込み、串刺しドロップキックからのランニングエルボーでなぎ倒す。続くボディースラムを逆に投げ返した大家は逆片エビ固め。何とかロープに逃れたベッドシーンをコーナーに押し込んでショルダーをぶつけていくとカミカゼから足を踏みならして炎のスピアを狙う。これをドロップキックで迎撃したベッドシーンはエルボー合戦を挑んでいく。そこから左右の張り手を連打したが、大家は「来いよ、もっと!」と挑発。張り手を放つベッドシーンを張り手一発でなぎ倒した大家は炎のスピアで勝利した。
試合終了の瞬間、観客が一斉にリングサイドまで駆けよってきてマットを叩く。マイクを持った大家が「ベッシン! オイ、ベッシンよ、悔しいか? 悔しかったら、立ち上がれ! 立ち上がれぇ!」と叫ぶと、ベッシンは歯を食いしばって立ち上がる。そして大家は「よーし! オマエ、次もっと頑張るぞ! 頑張れよ!」と言って握手を交わすと「野郎Zの皆さん、はじめまして。わたくしがガンバレ☆プロレス代表の大家健でございます。ガンバレ☆プロレスを旗揚げして2年、まだまだま劣等感しかねぇんだよ。でも俺は決めたんだよ。ガンバレ☆プロレスでプロレスをメジャーにするって。だから今日来た皆さん、名前だけでも覚えていってください。いつもガンバレ☆プロレスでやってるアレをやります。いくぞー! ウィアー、ガンバレ☆プロレース!」と叫んで拳を突き上げた。
第3試合は宮武俊vs植木崇行のシングルマッチ。両者が入場してくると、モーンが“野郎Zセックスシンボル”であるセクシーアイドルグループ「ベッドイン」を呼び込む。ボディコンスーツにジュリ扇を振りながら登場したベッドイン。すると、満面の笑みを浮かべた入江、伊橋、関根がリングサイドを陣取る。ベッドインの2人はそれぞれの選手のマネジャーとなり、選手は相手のマネジャーからブラジャーもしくはパンティーを剥ぎ取ったほうが勝ちという“バブルデスマッチ”でおこなわれることがアナウンスされるが、宮武は「ちょっと待って! ブラとパンティー脱がすって言っても、こんな格好じゃ脱がせられないでしょ! 服ごと脱がせちゃっていいんですか?」と尋ねる。モーンがいまからベッドインにはリング上で生着替えをしてもらうという。『タブー』が流れる中、ボディコンスーツを脱いでビキニ姿になったベッドインを見て、早くも股間を抑える宮武と植木。なお、宮武のマネジャーには中尊寺まい(ちゃんまい)、植木のマネジャーには益子寺かおり(かおり)がつく。
「警察辞めてよかったー!」と大興奮の植木。宮武もちゃんまいの全身を舐め回すように眺める。そして植木をロープまで押し込んで胸毛をタッチしてからブレイクした宮武。誘惑と闘いながら何とかロックアップする両者。今度は植木が宮武をロープに押し込むと、かおりを見つめながらやらしい手つきでブレイク。ちゃんまいにご褒美について言われた宮武は植木をボディースラムで叩き付けると、「脱がすぞー!」と叫んでかおりに近づいていくが、植木は背後から襲いかかりボディースラムで宮武を叩き付けると、敬礼してからちゃんまいに近づいていく。しかし宮武が背後から襲いかかりショルダーアタック。さらにヘッドロックで捕獲するが、植木はヘッドシザースで切り返す。そこから相手マネジャーに近づいていって両者。ベッドインの2人が場外に逃走すると、当然追いかける宮武と植木。トミーは「絶対に触らないでください!」とアナウンス。観客から「脱がせ!」コールが起こる中、途中で鉢合わせした宮武と植木は激しい睨み合い。ようやく火がついた両者はリングに戻るとエルボー合戦。そこから宮武をコーナーにぶつけた植木はコスチュームのショルダーを外すと胸毛ウォッシュ。かおりからの声援を受けてニヤニヤしながら胸毛をウォッシュさせた植木は逆エビ固めへ。宮武はロープへ……と思いきや、かおりのパンティーに手を伸ばす。辛くも植木が気づき、ストンピングを落としていくが、宮武は卍コブラに捉える。植木もロープ……ではなくちゃんまいのパンティーに手を伸ばすが、宮武はブレーンバスターで投げると、串刺し式スピアを狙う。これをかわした植木はブロックバスターからコーナーに登ると、敬礼してからダイブ。これをかわした宮武はハートアタックを決めると、かおりに近づいていく。逃げるかおり、追う宮武。するとちゃんまいが視界に入った宮武は「この際、お前でいい!」と言ってベッドインの2人に襲いかかる。しかし、その瞬間場内が暗転。慌ててブレーカーをあげると、ようやく明かりがついたが、なぜか宮武がタイツを脱いでジュリ扇で股間を隠した状態に。この瞬間、ノーコンテストを告げるゴングが鳴らされた。
すると宮武の姿を見た植木が「猥褻物陳列罪で逮捕する!」と言って拳銃を突きつける。慌ててモーンが飛びこんでくるが、植木は「お前も共犯か?」と興奮気味に拳銃を向ける。モーンは植木の興奮を冷ますためにもベッドインに1曲披露してもらおうと提案。宮武から股間を隠しているジュリ扇を奪い返したベッドインは『ワケありDANCE たてついて』を熱唱。セコンドについていた入江や伊橋、関根、モーンとトミー、さらに売店にいた今成夢人もリングに上がって大盛り上がり。宴が終わると宮武と植木はベッドインの2人をお姫様抱っこして引き揚げた。
休憩明け、再びベッドインの2人をモーンとトミーが呼び込み、ジャンケン大会をおこなうことに。最後まで勝ち残った者には2人のキスマーク入りサイン色紙が進呈される。最後まで勝ち残ったラッキーボーイの2人にベッドインから「いっぱい汚してちょうだい」と直接色紙をプレゼント。負けた観客は羨望の眼差しで見つめるしかなかった。
セミファイナルは石川修司&樋口和貞vsアントーニオ本多&中津良太のタッグマッチ。アントンと石川の先発で試合開始。ロックアップから突き飛ばした石川だが、何かを思いついたアントンが握手を求めていく。石川が応じようとしたところをスカしたアントンは、あらぬ方向を指差して石川にそっちを向かせたところにナックルパンチ。あっさり石川がかんぬきで捕まえる。するとアントンは「7歳になる息子と6歳になる娘と5歳になる恋人がいるんだ! だから脳しんとうだけは困るから頭突きだけは勘弁してくれ!」と訴える。仕方なくかんぬきを解いた石川だが、アントンはすかさずサミング。すると石川は突進してきたアントンをショルダーアタックで吹っ飛ばした。続いて樋口と中津がリングイン。中津のショルダーアタックを受け止めた樋口は、逆にショルダーアタックでなぎ倒すと、カウンター攻撃を狙った中津をキャッチしてボディースラム。さらにジャンピング・ボディープレスを投下すると、ボディースラム3連発。中津はエルボーで向かっていくが、アイアンクローで捕まえた樋口はダブルチョップでなぎ倒すと逆エビ固め。アントンのカットインに石川も入ってくるが、アントンは素早く場外にエスケープ。樋口の串刺し攻撃をソバットで迎撃した中津は樋口をロープに叩きつけてから飛び蹴りをお見舞いしてアントンにタッチ。控えの石川に向かっていったアントンだが、石川はあっさりエルボーで迎撃。合体攻撃を狙った石川と樋口に両腕ラリアットを狙ったアントンだが、ビクともしない。それでもアントンは石川のラリアットを樋口に誤爆させると、トラースキックで石川を場外に蹴り出す。樋口にニードロップを落としたアントンはフェースロック。ロープに逃れた樋口だが、アントンはコーナーで馬乗りナックル。これをキャッチした樋口は前方に投げ捨てる。うまく着地したアントンはロープに飛ぶが、樋口はカウンターのドロップキック。しかしアントンもバックドロップを返すとナックルパンチからバイオニックエルボー狙い。樋口はトーキックで迎撃するとアントンを抱え上げてコーナーに投げつけるとビッグブーツ。タッチを受けた石川はキチンシンクからブレーンバスター、さらにジャイアント・チョークスラムを狙う。アントンは必死に防御するとカウンターでテーズプレス。さらにエルボーを落とすと中津にタッチ。ニーリフトを連打すると、アントンが入ってきてダブルのショルダーアームブリーカーから腕十字へ。樋口がカットに入ったところで10分が経過。樋口がアントンを場外に連れ出すと、中津の串刺し攻撃を蹴りで迎撃した石川をカニ挟みで倒した中津。顔面にスライディングキックを叩き込んだ中津は、ジャーマンを予告してバックを取る。これを投げさせなかった石川は走り込んできた中津をニーリフトで迎撃するとカナディアン・バックブリーカーへ。カットしようとしたアントンを樋口がカナディアン・バックブリーカーで捕獲。そして中津をコーナーにホイップした石川と樋口は連続でトレイン攻撃。何とかカウント2で返した中津はチョークスラムを狙った石川を飛び付き腕十字で切り返す。しかし、そのまま抱え上げた石川は中津をコーナーに叩きつけて脱出。さらに蹴りと突きのラッシュで向かっていくが、石川は肩口まで担ぎ上げるとファイヤーサンダー。カウント2でアントンがカットしたが、樋口が場外に連れ出す。リング上では中津の蹴りに石川がエルボーで対抗。中津もエルボーを返すが、石川はバックドロップで投げていく。カウント2で返した中津をランニング・ニーリフトで突き上げて3カウント。試合後、トミーが「女性だったらいまの試合見られなかったわけじゃん? だからさ、みんな野郎Zでよかったよ!」と絶賛。モーンも「樋口も中津も、野郎Zの未来は明るいよ! いや石川&樋口組いいね! 平成のランド・オブ・ジャイアントだね」と絶賛した。
メインイベントは野郎Z軍対イケメン軍全面対抗戦で高木三四郎&大鷲透&入江茂弘vs黒潮“イケメン”二郎&円華&福田洋の観客参加型ランバージャック&公認凶器持ち込み6人タッグデスマッチ。試合前からリングを観客が取り囲むという異様な状態で、まずは野郎Z軍が入場。そして大ブーイングの中、イケメン軍が入場。黒潮は姿見を持参して、自らの全身をチェックを何度もして、さらにリングインしそうでしない。散々ジラしてからようやくリングインすると、最後に豹柄スパッツを穿いた福田がタンバリンを手に入場。そこに野郎Z軍が奇襲攻撃を仕掛けていくと、場外乱闘で試合開始。福田は着ていたガウンを入江の頭から被せて殴りかかるが、高木がタンバリンで福田を殴打。リング上では円華に大鷲が観客の靴の匂いを嗅がせていく。さらに高木が両手に観客の靴をはめてフライング・クロスチョップ。しかし円華も入江をウラカンホイップで場外に投げる。観客が何もしないことに「おかしいだろ!」と抗議した円華だが、入江はブラックホールスラムで叩きつける。福田が背後からタンバリンで殴打していくと、飛び込んできた高木と大鷲に黒潮がスワンダイブ式ミサイルキック。またも場外乱闘になると、黒潮を羽交い絞めにして売店のベッドインに近づいていく。ベッドインが黒潮の乳首をいじくりまくるが、その間に入江が福田と円華に捕まってしまう。入江も福田をエルボーでなぎ倒すが、福田はタッチを阻止。逆にタッチを受けた黒潮は、靴下を両手に装着して入江の鼻に押しつける。反撃しようとする入江だが、円華がヒザに低空ドロップキック。しかし、串刺し攻撃をかわした入江はショルダーアタックで円華を吹っ飛ばすと大鷲にタッチ。ビッグブーツで次々にイケメン軍をなぎ倒した大鷲は円華をドラゴンスクリューで投げると、福田を黒潮をヘッドシザースで投げ飛ばす。円華もフェースクラッシャーを返すとソバット。さらにノド輪落としをウラカンホイップで切り返したが、大鷲もビッグブーツを返して高木にタッチ。ドラゴンリングインした高木にトラースキックを放った黒潮は串刺しジャンピングキックからミサイルキック。そしてイケメンクラッチを決めるがカウント2。ならばとハリケーンドライバーを放つがこれもカウント2。高木は黒潮と円華を同じコーナーにホイップすると2人まとめて抱え上げてバックフリップで投げ捨てる。タッチを受けた入江は黒潮に串刺し攻撃を狙うが、何度突進しても蹴りで迎撃した黒潮は飛びつきネックブリーカー。福田もスレッジハンマーをボディーブローで迎撃した入江。福田は「許してくれ」と言って握手を求める。戸惑う入江にサミングを見舞った福田だが、大鷲の指示を受けて観客が脚を掴むと、そこに入江がショルダーアタック。さらに高木と大鷲がダブルの低空ドロップキックを叩き込んだところに入江がテディベア。そこからコーナーに登った入江だが、円華が足止めすると福田がデッドリードライブ。黒潮のトラースキックから円華がエルボーを叩き込むと、福田がラリアット。カウント2でカットされると、イケメン軍はトレイン攻撃。福田の攻撃を入江がかわすと、高木と大鷲が飛び込んできてモーンや週刊プロレスの奈良記者、サムライTVのマタローに入ってくるように言うと、そのまま公認凶器として福田にトレイン攻撃。これを見て興奮した観客をリングに呼び込んだ野郎Z軍は次々にホイップしていきトレイン攻撃をお見舞い。そこから入江が串刺しラリアットを叩き込むと、高木がスタナー。さらに入江がフライング・ソーセージを投下するが、カウント2でカットされる。ならばと入江は「野郎Zボンバー!」と叫びながらビーストボンバーを叩き込んで福田からフォール奪って勝利した。野郎どもはリングを叩いて大興奮。「帰れ」コールでイケメン軍を帰らせると、モーンが「これでイケメン軍よりも、いやBOYZよりも野郎Zが上だってことが証明されたぞ!」と叫ぶ。
最後は出場選手とベッドインがリングに集合すると、メインで勝利した入江が締めの挨拶をすることに。しかし入江は「今日は僕が勝つことが出来まして……いや、この野郎Zみんなで勝つことができました。でもですよ、やっぱり僕も女の子にモテたいです。女の子にモテたいです!」と嘆く。そんな入江に向かって張り手を見舞った大家が「バカヤロー、入江! 入江、オイ! オマエは女にモテるためだけにプロレスやってんのか? 違うだろ? 俺たちは確かに女にモテたい! それ以上にここにいる野郎たちに夢と希望を与えた! 入江、オマエ今日、カッコ良かったよ」と称賛。そして大家から「ベッドインさん、入江が今日一番カッコ良かったですよね?」と尋ねられたベッドインが「そうね。やまだかつてないくらいカッコ良かった~」と絶賛すると、入江の頬に両側から熱いキスのプレゼント。入江が前屈みになりながら「大家さん、カッコ良くなくてもプロレスやっててよかったです!」と訴えると、大家は「俺たちは確かにモテないかもしれないけど、俺たち一生野郎Zだよ! なあ? なあ? なあ? 俺たちが一生野郎Zで頑張っていくために、3、2、1、ガンバレ☆野郎Zで締めるからみんなついてこいよ。いくぞー! 3、2、1、ガンバレ☆野郎Zーっ!」と叫んだ。そして野郎どもによる野郎どもの宴は、『BAD COMMUNICATION』に乗せて、観客を含めた全野郎どもで足を踏みならし、「大家」コールに包まれながら幕を閉じた。
【試合後のコメント】
高木 野郎Z二回目ですね。前回を上回るデタラメさ加減で。
大鷲 デタラメさに関しては野郎Zは業界内でもトップクラスじゃないですかね。
高木 いやー、まあ、どうよ?
入江 いやあの。
高木 キスマークとれてるね。
大鷲 あら。
高木 もう一回つけてもらう?
入江 あとで、つけてもらいます。普段、あまり日の目を見ないじゃないですか?今日、こんな、男の人ばかりですけどここまで応援されるってやっぱ嬉しいですね。
大鷲 真のモテる男っていうのは男女関係なくモテるもんなんだよ。まずはね、我々は男性の心を鷲掴みにして、徐々に浸透していこうじゃないですか。
入江 わかりました。
高木 頑張りましょう、みんなで。
大鷲 頑張りましょう。
高木 まあ新宿FACEも盛り上がって、こっちは新木場1stRINGで盛り上がって、同時に2つやったってことでね、また一つ階段を上がれたような気がするんで、また次ね、どっかのタイミングでやりたいですね。
入江 次やるなら、もう少しお色気を増やしましょう。
大鷲 お色気(笑)。
高木 お色気あるじゃないか!
大鷲 強化しろと入江さんがおっしゃっております。
高木 じゃあ、次は星美りかさんを呼べたら呼びたいなと、はい。でいいですか?
入江 そしたら僕は幸せです。
高木 次も頑張りましょう。
大鷲 頑張りましょう。
モーン トミー、いい興行だったね。
トミー いやもうね、あれ(ベッド・インとチェキを撮る観客)を見てよ、ああいう姿ね。
モーン 野郎どもの生き生きとした姿。やってよかったよね。
トミー やってよかった! いやーほんとにね、あとね、野郎ZとBOYZ同じ日同じ時間にやったけど、野郎Zでよかったじゃない。
モーン よかったよー。これからも必ず年に一回やっていきたいね。
トミー やりたいね! 来年は野郎Zの両国大会決まちゃってるんじゃないの?(笑)
モーン マジで? いっちゃう?
トミー いっちゃう?
モーン もっとね、この楽しさをですね、今日来てくれた野郎Zの皆様には、ドンドン拡散していただいて、もっともっと多くの野郎どもに見ていただきたいなと思うんで。
トミー 本当に言うとね、最後ハイタッチする時ね、お客さん、100%満足した目をしてました。これは本当に、わかる。本当に100%、自分で手前味噌になっちゃうかもしれないけど、本当に100%の興行、100点満点の興行なんじゃないかなと。
モーン DDTはね、女性に人気のある団体として紹介されることが多いんだけども、違うんですよ。野郎どもにもすごい人気があるんですよDDTは。今日やってみて、すごい感じましたね。
トミー やっぱ言いたいのはあれですね、プロレス女子っていうのが取り上げられるかもしれないけど、ね? ぶっちゃけ僕達、そしてBOYZに出てる人たちもそうだと思う。男性のお客さんの存在を忘れたことは一時たりともないですよ。
モーン ないよ。
トミー これは本当に。
モーン 女性にも男性にも楽しんでもらいたいと思ってプロレスやってるんで。はい。
トミー ということでね、また来年やりたいっすね。
モーン 野郎Zでお会いしましょう。