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【後楽園リポート】KO-D無差別&タッグW前哨戦は関本が遠藤をジャーマン葬、岡林がピッサリ!締め。飯伏はHARASHIMAに再び

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    • 25日、東京・後楽園ホールにて「Sweet Dreams 2015」がおこなわれた。まず鶴見亜門GMがリングに上がり、この日フジテレビ『めざましテレビ』の取材が入っていることと、今夜放送の日本テレビ『行列のできる法律相談所』に飯伏幸太が出演したことを報告。続いて新生ゴールデン☆ストームライダーズTシャツなどの新グッズを紹介していると、ふらりと福田洋と星誕期が木曽レフェリーを連れて登場。リングに乱入すると、突如試合を始める。亜門GMがまだ前説をしている中で、手四つの力比べからショルダーアタック合戦を展開すると、誕期が突っ張りからラリアット。さらに逆エビ固めに捉えていく。ここで亜門GMが「何やってんだよ、さっきから! 何、試合とかやっちゃってんだよ! 今日、ダークマッチとか組んでないだろ!」と突っ込むが、福田が「お前こそこの神聖なリングで何勝手にしゃべってんだよ!」とトーキックを見舞って亜門GMを場外に出すと、誕期に回転エビ固めを狙う。しかし誕期がヒップトスで押し潰して3カウント。

      マイクを持った福田は「何、勝手にキング・オブ・ダークマッチとかいうタイトル作ってんだよ! この業界でキングと言ったら誰のことだ? …私のことです!」と言い出して、2.15さいたま大会のキング・オブ・ダーク初代王者決定戦に、誕期とともに参戦することを表明。誕期はすでにアイアンマンバトルロイヤルに出場することになっているのだが、福田は「そんな使い古されたベルトいらないでしょ!」と暴言。そこにキング・オブ・ダーク初代王者決定戦への出場が決定している伊橋剛太とDJニラが飛び込んでくるが、ニラは伊橋を場外に投げ飛ばして「テメエ、人様のリングに土足であがりやがってよ! 何だ? キング・オブ・ダークって俺がやることになってるんじゃねぇのか?」と抗議するが、「話まとめてから俺んところに持って来い!」と亜門GMに丸投げ。すると亜門GMは「じゃあ4人に出てもらいましょう! 伊橋&ニラvs福田&誕期でタッグマッチをやって、それで初代王者決定戦やりましょう! それでいいんでしょう?」と提案。「OK! みんなハッピー!」と喜ぶ福田だが、亜門GMから負けた選手が初代王者となり、ベルトを持っている間は未来永劫ダークマッチにしか出られない“不幸のベルト”のようなものだということを聞かされると「え? なんでそんなもの作ったんだ!」と今になって激怒し、亜門GMから「帰れ!」と一喝されてしまった。

      前説を再開したGMはさいたま大会から、投資用不動産の販売会社である株式会社グッドコムアセットがスポンサーにつくことを報告。リングマット、コーナーポスト、垂れ幕に広告が入るという。高木三四郎大社長とともにリングに上がった株式会社グッドコムアセットの長嶋義和社長が挨拶。「高木社長とは大学時代の友人で、もう20年以上の付き合いになります。ですから、昔のことは話しません! お互いに今は事業家ですから、2月15日さいたまスーパーアリーナから1年間冠スポンサーを務めさせていただきますのでよろしくお願いします」。高木大社長も「先日『アブナイ夜会』という番組にたまたま出させてもらったんですけど、その翌日くらいに恐らくテレビを見た長嶋君から、20年ぶりくらいに電話がありまして、そこから再会していろいろと話をしていく中で、今回スポンサードしていただくことになりました。本当に古い付き合いから本当に持つべきものは友達だなと思っています」と述べた。

      続いてDNA2・5北沢の全カードがスクリーンで発表。既報の宮武俊vs宮本裕向のほか勝俣瞬馬vs梅田公太、岩﨑孝樹vs那須晃太郎、黒潮“イケメン”二郎&河村知哉vs鈴木大&菊タロー、樋口和貞vs中津良太の全5試合。さらに平田を呼び込んで2・15さいたま大会から新発売となるテレ玉とのコラボTシャツや、アラサーちゃんとのコラボTシャツ、中澤マイケルDVDなどの新グッズを紹介。すると平田が「僕ね~、さいたまに向けて作っちゃったんですよね~」と言って、平田GOサングラスを公開する。会場の照明を落とすように指示した平田。するとGOサングラスに仕込まれた電飾が点灯した。ほかにも握手券付き入場テーマCDの発売が決定したことと、誕期の代わりにさいたま大会で行われるアイアンマンバトルロイヤルにゼウスが参戦することが発表された。最後は亜門GMも平田GOサングラスをかけ、平田の「今日も盛り上がっていくぜー! 後楽園ホール、GO! GO! GO!」とで大会スタート!

      第1試合はゴージャス松野&DJニラ&伊橋剛太vsKUDO&坂口征夫&マサ高梨のRoad to KO-D6人タッグ。松野と酒呑童子はKO-D6人タッグの前哨戦。松野はKO-D6人タッグの3本のベルトを身体中に巻いて登場。すると伊橋が「オイ、お前ら。ちょっと頭が高いんじゃねぇか? この方をどなたと心得る。ゴージャス大王様だ。お前らなんか地べたに突っ伏してブヒッって言ったって全然敵わないんだよ。今日はスーパーアリーナの前に俺たちがぶっ潰してやるよ!」と挑発すると、松野も「それじゃあ、バラモン。やっちまえ!」とGOサイン。しかし、ニラが前説に続き、またも伊橋を場外に放り出してしまうと、松野と坂口の一騎打ち状態に。ところが坂口の背後から伊橋が襲いかかる。怒った坂口がミドルキックで伊橋を蹴り倒し、高梨にタッチ。ロープに飛んだ高梨に体当たりした伊橋はレッグラリアットを見舞って松野にタッチ。フライング・クロスチョップからサイドスープレックスで投げた松野は伊橋にタッチ。高梨の顔面を踏みつけた伊橋だが、高梨も鼻をつまんでいくとドロップキックを返して坂口にタッチ。伊橋を蹴り倒した坂口は松野を指名。リングインした松野はエルボーで向かっていくが、ビクともしない坂口はボディーブローからミドルキック。しかしランニングローをかわした松野は619からゴージャススター・エルボーと見せかけて腕十字へ。これを防御した坂口はスリーパーに捉えるが、そこにニラがシャイニング・ニースタンド。何とか脱出した松野が伊橋にタッチすると、伊橋はミサイルキック。しかし、KUDOと高梨が入ってきてトレイン攻撃。高梨がショルダーネックブリーカーを決めると、そこにKUDOがスリングショット式ダブルニードロップを投下。さらにKUDOと坂口がダブルのミドルキック。しかし松野もコーナーに飛び乗るとクロスボディーを2人に浴びせていく。高梨が松野を場外に連れ出すと、リング上ではKUDOと伊橋がエルボー合戦。KUDOは掌底からスピンキックを放っていくが、かわした伊橋はジャーマンで投げ捨てる。そこに坂口が入って来ると、伊橋は墨汁を口に含むが、坂口は伊橋が墨汁ミストを噴射しようとした瞬間に口を手で塞いでニヤリ。そこからボディーブローを叩き込んだが、この衝撃で伊橋は墨汁ミストを噴射してしまい、坂口の顔面が真っ黒に染まる。慌ててKUDOと高梨が飛び込んできてサンドイッチ攻撃をお見舞いするとKUDOがダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。

      第2試合はRoad to アイアンマン。オーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)ルールを採用した時間差入場バトルロイヤルで、まず最初に登場したのは高尾蒼馬と松永智充。松永の突進をリープフロッグでかわした高尾はドロップキック。しかし松永もトップロープを下げて高尾をエプロンに追いやるとロープ越しのアックスボンバーを狙うが、かわした高尾が逆にアックスボンバー。さらに「アックスボンバー」と叫びながらミサイルキックを発射。そこに3番手の勝俣瞬馬が登場して、ミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばす。さらにアームホイップで投げてから松永、高尾に続けてサマーソルトキックを決めると、松永と高尾のサンドイッチ・アックスボンバーをかわして誤爆を誘い込む。そこに4番手のヤス・ウラノが登場して勝俣とチョップ合戦を展開。さらにマンハッタンドロップからエプロンに出すと、耳元で絶叫。しかし勝俣はスワンダイブでヤスを飛び越すとカサドーラで飛び付くが、ヤスはフェースバスターで切り返すと、5番手の赤井沙希がリングイン。すかさずヤスが殴りかかっていくが、赤井も串刺しビッグブーツを返すと、ハリケーン・ラナで投げていく。6番手はアッカ。次々に蹴り倒していったアッカに対し、松永は共闘を求めていき、赤井を羽交い締めにする。だが、アッカは「やらないよ!」と赤井を殴ることを拒否。しかし松永がアッカの腕を掴んで赤井にダブルのクローズラインをお見舞いして3カウント。アッカはヤスに襲いかかるが、ここで松永がアッカを裏切ってヤスと合体式大外刈りでアッカを倒して3カウント。「マツ・ナガ・トモミツ!」とRVDポーズを決めた松永に高尾が回転エビ固めを狙うと、裏切られたアッカがパンチでアシストして3カウント。エプロンに追いやられた勝俣だが、バックの取り合いをしている高尾とヤスにスワンダイブで飛び付くと、ヤスをコルバタで投げてエプロンに追いやってから、高尾とダブルドロップキック。これでヤスはOTRで失格に。高尾は勝俣にトラースキックを叩き込むが、勝俣もショルダースルーで高尾をエプロンに出すとドロップキック。どうにか踏ん張った高尾だが、コーナーに飛び乗った勝俣は三角跳びドロップキック。これで高尾がOTRで失格となり、勝俣の優勝かと思われたが、突如『UWFメインテーマ』が流れ、昨年大晦日におこなわれたDEEPさいたまスーパーアリーナ大会に出場して獲得した勝利者賞の盾を持った佐藤光留が登場! 勝俣をミドルキックで蹴り倒した光留は盾を持ったまま逆片エビ固めに捉えてギブアップを奪った。

      試合後、光留がマイク。「DDTがさいたまスーパーアリーナで興行をおこなうと聞いて馳せ参じました佐藤光留です。DDTの皆さん、私はあなた方に聞きたい。さいたまスーパーアリーナで試合をしたことあるんですか? あなた方が思っているより、スーパーアリーナは…広いです。控室なんか20個くらいあるんだから。そこで! さいたまスーパーアリーナ、総合格闘技無敗の私がアイアンマンランブルに勝手に出場しに来ました。アイアンマンのベルトを持って総合格闘技再出撃、そして、いろんなところに迷惑をかけたいと思います。以上!」。光留は盾を執拗にアピールしながら去っていった。

      【試合後のコメント】
      光留 DDTが、さいたまスーパーアリーナに進出するということで、確か日本武道館大会開催する時も、DDTの中に出たことある選手はいなかった。僕は真撃で出てますけどね日本武道館。これは、結構いけんじゃねえかと思ったのにあんまり触られなかった。今回、さいたまスーパーアリーナ大会、また自分から自分を売りだしていかないと誰にも触られないぞということでしゃしゃり出てきました、佐藤光留です。
      ――その盾は?
      光留 これは、2014年、12月31日、DEEPさいたまスーパーアリーナ大会で勝利した時の盾です。年間150試合以上をこなしているレスラーが、その年の大晦日総合格闘技で勝利するなんて、まあまあ、快挙なんですけど、自分のブログとTwitter以外どこにも触られないということなんで、こりゃもう自分から言うしかないぞということで、持ってきました。これがあればDDTのさいたまスーパーアリーナも万全です。言っとくけど! たまアリは広いですよ。ビックリするぐらい広いですよ! トイレ探している間に1試合終わりましたからね。ビックリしますよ! 道案内から、僕が承りますよ。アイアンマンのベルトを取って、これはレフェリーが認めたらすぐに王者変わる準備をしてもらって、仮に錦糸町の雀荘で柳さん(カメラマン)に負けたら柳さんがアイアンマンチャンピオンですから。総合格闘技でわけわかんないブラジル人に負けたら、そいつに渡して、そいつブラジルに帰りますからね! 元スペツナズの選手とかに渡したら大変だぞ!? そういう多方面の迷惑をかけてこれから生き延びていきたいと思ってるんで。参戦していきます。

      第3試合は石井慧介&入江茂弘vs佐々木大輔&宮武俊vsMIKAMI&石川修司のRoad to スーパーTLC3WAYタッグマッチ。スーパーTLCに出場するチーム・クレイジー大社長以外のチームが顔を揃えた。MIKAMIがスワンダイブ式スレッジハンマーで佐々木に奇襲攻撃を見舞って試合開始。佐々木もドロップキックを返してMIKAMIを場外に追いやると、石川と入江がショルダーアタックでぶつかり合う。お互いに倒れないとエルボー合戦へ。石川の串刺し攻撃をかわした入江がショルダーアタックでなぎ倒すが、石川もビッグブーツを返す。そこから宮武が石井をアームホイップで投げるが、石井もドロップキックを返すとニードロップを投下。さらに入江が突き出した頭に宮武の頭をぶつけていった石井は、石川が突き出した頭にも宮武を叩き付ける。入江が曙式ランニング・ボディプレスを投下すると、石川がフットスタンプ。さらに石井が投球フォームからのチョップを叩き込んでから、入江がエルボーバットからブレーンバスター。倒れた宮武の上に石川がMIKAMIをチョークスラムで叩きつけると、さらにブレーンバスターの体勢に。しかし宮武が踏ん張ると、入江が入ってきて宮武に加勢してダブルのブレーンバスターで石川を投げる。宮武も入江にジャンピング・バックエルボーを返すと佐々木にタッチ。ダイビング・ラリアットを決めた佐々木は、石井をケブラドーラ・コンヒーロで場外に追いやると、ドリフ2人に向かってトペ・スイシーダを発射。石井をリングに戻した佐々木はトップロープの上に乗せて逆さ吊りにしておいて顔面にドロップキック。しかし石井もオーバーハンド・チョップを返すとエクスプロイダーを狙う。これをクロスフェースで切り返した佐々木だが、入江がカット。チョークで佐々木を捕まえた入江はコーナーに投げつけると、串刺しラリアット。さらに石井が佐々木を持ち上げて入江の両肩に乗せて合体式アラバマスラム。MIKAMIがカットに入ると、石川のランニング・ニーリフトとMIKAMIのミッキーブーメランのサンドイッチ攻撃。さらに2人で同じコーナーに登って合体攻撃を狙うが、石川の汗でMIKAMIが滑ってしまって失敗。どうにか単独でダイビング・フットスタンプを落とした石川だが「チクショー!」と叫びながら入江にストンピングを落とす。そこにMIKAMIがラダーを持ち込むが、宮武が奪い取り首にかけて回転することで周りの選手を攻撃。しかし石川が宮武を押し倒してから拷問式コブラツイスト。ここでドリフがテーブルを場外にセットする。石川はスプラッシュマウンテンを狙うが、リバースで切り返した宮武はハートアタック。そこに石井が入ってくるが、佐々木がネックスクリュー。その佐々木を入江がショルダースルーで場外に投げ捨てテーブルクラッシュ。リング上では石川が宮武にニーリフトからのスプラッシュマウンテンを決めて勝利した。

      第4試合は「Road to 曙軍vsヨシヒコ軍」大鷲透&平田一喜vsアントーニオ本多&グレート小鹿withヨシヒコ。何やらジャスチャーしながら入場した平田はマイクを取ると「何かさ、毎回毎回なんだけど、もうないんだよ! さっき宣伝したばかりの平田GOメガネ、もうないんですよー! これじゃ踊れないよ!」と愚痴る。すると『●O●●O ●O!』がかかり、平田GOサングラスをかけたアントンが小鹿、ヨシヒコを引き連れ登場する。怒った平田はアントンに襲いかかると「やっぱりオマエかー!」と絶叫。アントンもショルダーアタックを返すが、平田はカウンターでドロップキックを見舞うと、サングラスを奪い返してあの曲をかけるように指示。しかし背後からアントンが攻撃して平田が踊るのを阻止すると、小鹿と大鷲がリングイン。大相撲出身の先輩である小鹿に握手を求めた大鷲だが、小鹿が応じたところにトーキック。怒りの小鹿は突っ張りをお見舞い。続いてアントンがナックルパンチからバイオニックエルボーを狙うが、大鷲は乳首をつまんで阻止すると平田にタッチ。モンゴリアンチョップからカウンターエルボーを叩き込んだ平田に続き、大鷲はアントンの髪の毛を引き抜く。さらにブレーンバスターからレッグドロップを落とすと、平田にタッチ。スリーパーに捉えた平田だが、エルボーで逃れたアントンはテーズプレスを決めると、エルボーを落として小鹿にタッチ。キチンシンクからニードロップを落としていった小鹿は、バックを取る。だが、平田はレフェリーの視線を反らすと急所蹴り。さらに大鷲がヨシヒコの首をへし折らんばかりの攻撃を食らわす。この攻撃で粗ぶったヨシヒコは大鷲に飛びつくと、人工衛星ヘッドシザース。これで傍にいた平田が吹き飛ばされる。大鷲を投げ飛ばしたヨシヒコは平田にビッグブーツ。平田もアントンと小鹿を激突させると、アントンに延髄斬り。そこから平田GOサングラスをかけてあの曲をかけるが、またもアントンが背後から襲いかかる。サングラスを奪い取ったアントンはあの曲に乗せてリズムを刻むが、大鷲が張り手で阻止。サングラスをかけた大鷲だが、すぐに外してダンスを拒否。そこに小鹿が襲いかかると、観客の「コジカ」コールに後押しされてサングラスをかける。あの曲に乗せて軽快に体を揺らした小鹿は、襲いかかる平田と大鷲をエルボーでなぎ倒すと、アントンや木曽レフェリーも勢いに乗って殴り倒し、最後は両手をクルクルさせてからからのチョークスラムで平田を葬った。

      試合後、アントンがマイクを持つ。「皆さんこんにちは。ご紹介いたします。元小鹿軍団の軍団メイツことグレート小鹿選手! 71歳です! さいたまではこのグレート小鹿、そして先ほどセコンドについてくれたヨシヒコ選手、この3人であのメンツにプラス曙太郎選手と闘いたいと思います! 何も面白いことは言えません! 今日はさよなら!」。

      【試合後のコメント】
      アントン 見ての通りですよ。見ましたかさっきの? 社長の踊りを! あれがいわゆる、ドラクエとかでなんとかの踊りみたいのあるじゃないですか。ああゆう感じで、やってくる敵を完全にこうくらませるというか、麻痺させる事ができるんですよ。ね? 社長!
      小鹿 そうですね。
      アントン そうなんだよ(笑)。それはおいといて、それは冗談として、これはもうさいたまで。
      小鹿 そうですね。
      アントン なんで敬語なんですか! 負ける要素ないですね、社長。
      小鹿 はい。曙選手とは全日本で一回やったことあるんです。ただ、どうですか? 僕はあの四角い6mのリングで長いキャリア。曙選手は丸い土俵で横綱まで最高までいった。お互い客に認められながら四角いリングと丸い土俵はどのように違うか? 四角いリングをしっかり使わせてもらう。それがプロレスというものだと僕は思っているから。そこの丸い土俵と四角いリングの使い方を、僕は覚えているから。勝つ。そういう可能性は十二分にあると僕は思っている。
      アントン そうなんですよ。土俵は丸いけど、リングは四角い。その昔、サルバドールダリという方がいて、寺山修司という作家がサルバドールダリに会いにいったんです。で、寺山修司はこう聞いたんですよ。「地球は丸いのになんであなたは四角い画面に絵を描くんですか?」。ダリをちょっと困らしてやろうみたいな、あれだったんでしょうね。そしたらダリはなんて言ったと思いますか!? 「君はまだ地球が丸いと思っているのか!?」。なんてカッコイイ話なんでしょう。そういった、常識を超えた力が、この、小鹿さん、そしてヨっちゃん、私にはあります。そういったセンス・オブ・ワンダーで、アイツらを打ち倒しますよ! 完璧だな!
      小鹿 完璧。


      第5試合は「Road to 桜庭和志」高木三四郎vsスーパー・ササダンゴ・マシン。ササダンゴはさいたまでの桜庭戦前に高木と一騎打ち。ノートパソコンを手に登場したササダンゴはリングではなく、本部席に直行すると緊急特別プレゼンテーションを開始する。そろそろ桜庭戦の煽りパワポを考えたいというササダンゴだが「煽りパワポをやると絶対負けてしまう」という大きな課題を抱えていることを吐露。しかし、煽りパワポをやらないわけにはいかないということで、0勝3敗勝率0%を改善するため今日、高木に勝って勝率を1勝3敗勝率25%になるため、桜庭戦が普通に見応えのある試合になると力説。さらに桜庭戦の翌日には劇場版プロレスキャンボールの初日を迎え、それに加えて実家での通常業務もあるため「完全に死ぬ」「マッスルのときと同じ状況」だという結論を導き出すも、マッスルの開始から10年、マッスル坂井がデビューから復帰まで10年という“節目”を迎えていることに気づいたササダンゴは「節目レスラーは強い」と言うと、煽りパワポをやると負けるという思い込みがいけなかった、先週高木が体調を崩したのもササダンゴが引き寄せたものだと言い出す。観客に向かって高木が入場時にファイヤーポーズをやる際に「バンザイ」をするようにお願いすると、セコンドの勝俣にロープに飛んだ高木の脚を引き寄せること、さらに高木がスタナーを狙って瞬間にバナナを投げるように指示。これで試合の流れを引き寄せられると確信したササダンゴはぶっこ抜きブレーンバスターを狙われた際に受け身の振動で観客全員がボヨーンでやるように指示。この展開に動揺する高木を丸め込んで勝利するというササダンゴは「引き寄せパワポ、信じるか信じないかはあなた次第です」で締めくくる。

      早速スクリーンに映し出された高木は、福田が開けたドアに激突。早くも“引き寄せられている”高木は、リングインすると四方のコーナーで「ファイヤー」。しかし、観客のリアクションは「バンザーイ」。高木は首を傾げる。試合が始まるとまずは高木がヘッドロック。どうにか逃れたササダンゴは高木がロープに飛ぶように引き寄せようとするが、なかなかうまくいかない。フライング・クロスチョップから619……ではなく、STFを決めた高木。ササダンゴは「間違ってる!」と叫びながら何とかロープに脱出。チョップ合戦になったところで、ササダンゴは「アゴが……アゴが弱点だ!」と言い出すが、高木はチンクラッシャー。ササダンゴが「いつもの!」とつぶやくが、なぜかスタナーにいかない高木は、ここでようやくロープへ飛ぶ。待ってましたとばかりに勝俣が脚を引き寄せて倒すと、ササダンゴがドロップキックからコーナーへ。高木がドロップキックでササダンゴをエプロンに追いやると、高木はぶっこ抜きブレーンバスター。観客がボヨーンとしたところでササダンゴが丸め込むがカウント2。高木はここでスタナーを狙うが、ササダンゴが突き飛ばすと勝俣が脚を引き寄せて倒す。そこをササダンゴがスクールボーイで丸め込んで勝利した。

      勝率0%から勝率25%で桜庭戦に臨めることになったササダンゴは「2月15日の桜庭戦とプロレスキャンボールはちゃんとやりますんで。必ず」とファンに改めて約束した。

      【試合後のコメント】
      ササダンゴ 今非常にキャノンボールの締め切りが、納品が迫ってまして、来週の水曜に完パケを納品してくれと。そういう、前々日ぐらいに終わってればいいのかなと思ってたんですけど、結構ちゃんとしてるらしくて、映倫の審査に通すと言われて、そもそもちゃんと通るのかわからない内容なんですけど(苦笑)。そんな感じで、1週間2週間年末からずっと編集を、DDTの今成とかと他のディレクターさんなんかと一緒にやったりしてて、ずーっとやってて、会社の応接室に今成と何故か編集室を作って、仕事しながらずっと夜中も徹夜してやってて、やっとなんとなく2時間ちょっと形になって、で、15日は15日で桜庭さんとシングルマッチなんで、なんかその2つは繋がってなさそうだけど、俺の中では繋がってて、考えてみたらちょうどマッスルを初めて、今ちょっと休んでますけど10年なんだなと急に気づいてしまって。なんかマッスルの時と今の感じが似てるなと思って、それで今新潟帰っちゃったら、前みたいな感じでマッスルという興行はできないけど、またこういった形でDDTのB面というか、DDTやその周辺の選手たちと一緒にまたなんか新しいプロレスの見せ方というか、新しい機転でものを作るって仕事を、マッスルじゃないんだけど今のその求めているニーズみたいなものをやることができるというのは自分の中では繋がってて、なんかまだ終わってないんだなというか、そういう意味で僕はパワーポイントでも言ったんですけど、すごくレスラーとして人生の節目にいるのかなと最近よく思ってました。今までだったら、マッスルとかのビッグマッチの直前のDDTの試合とかプレッシャーでしかなかったんだけど、そういう場所も一個ずつ楽しんでいかなくちゃいけないなと思って、昨日の夜中にパワーポイントを作り始めて、やってよかったのかどうかも全然わかんなくて、普通に楽しく試合やってればよかったんじゃないかなと思ったんですけど、やる以上自分はフザケて、フザケて、フザケて、フザケて、フザケて、フザケまくって、その中に最後にちょっと言いたいことを言わせてもらって、そこをお客さんにそうなんだってわかってもらえるような、そんな感じでしばらくやっていく感じです。

      セミファイナルはDDT EXTREME級選手権ノーロープエスケープマッチ。第30代王者の彰人は大石真翔を相手に5度目の防衛戦。煽りVでは2人がかつて2年間一緒に住んでいて、1年ぶりの邂逅になることを紹介。欠場中の男色ディーノをセコンドにつけて入場した大石は、彰人がリングインしてあぐらをかいて座ると、同じようにあぐらをかいて座ってみせる。握手を求めた大石だが、彰人は首を振って拒否した。ヘッドロックに捉えた彰人だが、カニ挟みで倒した大石はヘッドロック。彰人はレッグスプリットで切り返すが、大石はインディアンデスロックからニーロックへ移行。上から覆い被さってカバーした彰人だがカウント2。ロープに押し込んだ彰人だが、体勢を入れ替えた大石は足を抱えてドラゴンスクリュー。さらにロープに彰人の右足を噛みつけると、左足にスピニング・トーホールド。さらに低空ドロップキックを見舞った大石。立ち上がった彰人は大石の腕を取ると変形ハンマーロックから丸め込むがカウント2。大石はヒザへの低空ドロップキックから手招きするが、彰人はリング中央に座り込んでいく。迷った挙げ句、あぐらをかいた彰人の左ヒザに低空ドロップキックをお見舞いした大石は片脚タックル。これをガブって止めた彰人は俵返しで投げていく。コーナー下の大石が「来いよ」と挑発するが、彰人は「立って」。すると大石は立つと思わせておいて、ヒザへの低空ドロップキック。彰人の串刺し攻撃を蹴りで迎撃しようとした大石だが、蹴り脚をキャッチした彰人はエプロンに出ると、ロープ越しに卍固め。しかし、大石はストレッチマフラーで切り返す。さらに彰人の左ヒザに619を決めると、コーナー上の彰人にコブラツイスト。雪崩式の腰投げで逃れた彰人は大石の右ヒザにダイビング・ボディープレスを投下。自分の左ヒザにもダメージを負った彰人だが、足横須賀から足4の字固めへ。10分が経過し、どうにか反転した大石だが、彰人はさらに反転。ロープエスケープがないため、両者転がりながらエプロンまで出ると、そのまま場外に転落。場外で彰人の左脚を掴んだ大石は、そのままシットダウンして彰人の左ヒザを床に叩きつけると、先にリングに戻る。彰人もエプロンまで戻ったところを攻撃されるが、下から横入り式エビ固めを狙う。これを押し潰した大石はダルマ式ジャーマンで投げ捨て、さらにコーナーをうまく使って一人サボテンの花を決めるがカウント2。左ヒザへのトラースキックから飛びつきヒザ十字固めへ。しかし彰人はそこから後転すると、ジャーマンでぶっこ抜いて投げ捨て、キン肉大移動。着地した大石はミラクルエクスタシーからヒザ十字固めへ。ロープを掴みながら立ち上がった彰人はサソリ固めで切り返す。大石もロープを掴むがエスケープはない。彰人はトライアングルスコーピオンにスイッチすると、ロープを掴んで大きく背中を反らせる。これには大石も耐えきれずギブアップするしかなかった。

      試合後、リングに座り込んだ両者。今度は彰人から握手を求めると、素直に応じた大石だったが、その手を突き飛ばして悔しさをぶつけた。

      【試合後のコメント】
      彰人 よし! さいたままでEXTREMEのベルトを守りぬきましたよ。勝ったから言えるんですけど、さいたま前の最後の防衛戦を大石さんとできて、個人的に良かったなと。ファンからしたら大石さんのパートナーは旭志織選手かもしれないです。でも、僕はプロレス以外、プロレス以外の所で僕のベストパートナーは大石真翔って人なんで。それはたぶん僕だけが一方通行で思ってるんじゃない。大石さんも2年間僕と一緒に住んでて、やっぱりプライベートのベストパートナーは彰人って言ってくれるんじゃないかなと思ってます。
      ――リング上での大石選手との語り合いについてはいかがでした?
      彰人 思った以上に苦戦しましたね。なんだろうな? 駆け引きが僕よりも一枚も二枚も上で、序盤とかもずっと攻められっぱなしで、やっぱり大石真翔は、この前は弱くて強いって言いましたけど、訂正します。大石さんは強いです。
      ――さいたまスーパーアリーナではXが対戦相手です。
      彰人 そうですね、旭さん。僕、KAIENTAIに上がっていた時期もあるんですけど、一回もシングルとか、タッグとかでも1、2試合しかしたことないんですよ。だから映像で見る旭さんはあるんですけど、直接肌を触れ合わせる旭志織というのは今までなくて、僕にとっては未知数ですね。未知数すぎて、ルールもどうしていいかわからないし、ちょっとこれから一つづつ考えていきます。
      ――旭選手は大石選手とやるよりも彰人選手とやるほうがやりやすいとコメントしてましたが。
      彰人 うーん(苦笑)、やっぱり旭さんの中では僕は、チャンピオンではありますけどキャリアは下だし、たぶん旭さんもKAIENTAIに出てる時の僕しか知らないと思うんですよ。やっぱりそう思って来られたら、もう僕は逆に簡単に超えてみせようかなと。

      ――彰人選手と闘っていかがでしたか?
      大石 悔しいですね。筆舌に尽くしがたいというか…強かったです。チャンピオン、こんな強くなってるとは、僕の想像以上でした。なんにも言えないですね。完敗です。言いたくないけど。このルールでは完敗です。
      ――試合中にはお互いに楽しんでいたようでした。
      大石 楽しかっただけに、負けたのがとても悔しいというか。あの2年間で僕が彰人に教えたことだったり、彰人に教わった事だったり、たぶんお客さんが全員わかんない事だったりとか、彰人と目と目で話していたような気がしますね。う~ん、なんなんでしょう? 感じたことのない感情ですか? 彰人がこんな強くなってて、僕が一緒に住もうよって言って、僕が名古屋から呼んだわけじゃないですけど、気安くして。で、この2年間一緒に住んで、それから1年間別々に暮らして、こんな強くなってる彰人と…うん、悔しいです。でも楽しかったです。さいたまスーパーアリーナ、僕は対戦できないですけど旭志織は強いぞと。そして、ただでさえ強い旭志織に、大石真翔というセコンドがつきます。これはちょっとやそっとじゃ崩せないぞと伝えておきたいと思います。僕ら組んでからしばらくたって、タッグチームとして活動して、よくお互いの名前を他団体の選手とかに間違われたり、「大石と真翔さ」とか、「旭と志織がさ」とか、1人だよとか言われて、当時は悪い意味でニコイチニコイチって呼ばれてたんですけど、今は本当の意味で僕は自信をもってアイツと僕はニコイチだと思ってて。アイツがEXTREMEのベルト巻いたら、たぶん僕は自分が獲った事と同じぐらい嬉しいと思うので、2月15日まで旭志織に珍しく僕が策を授けたいと思います。

      メインイベントはHARASHIMA&竹下幸之介&遠藤哲哉vs飯伏幸太&関本大介&岡林裕二のさいたまスーパーアリーナ直前!超スペシャル6人タッグ。HARASHIMAvs飯伏はKO-D無差別級、竹下&遠藤vs関本&岡林はKO-Dタッグのダブル前哨戦。まず関本&岡林が入場。続いてKO-Dタッグ王者の竹下&遠藤がアントンとのハッピーモーテルトレインで入場する。飯伏のあとにHARASHIMAがリングイン。

      6選手が握手を交わすとHARASHIMAと飯伏がそれぞれパートナーを下げて先発を買って出て試合開始。ロックアップから飯伏がロープまで押し込むが、ここはクリーンブレイク。腕の取り合いからHARASHIMAがヘッドロックでグラウンドに持ち込むが、飯伏はすぐに脱出。HARASHIMAが遠藤にタッチすると、飯伏は岡林にタッチ。ロックアップから岡林がロープに押し込むがクリーンブレイク。遠藤も岡林をコーナーに押し込むがクリーンブレイク。手四つの力比べになると、岡林がパワーで押し込むが、遠藤もブリッジで踏ん張ると何とか押し返す。そこからロープに押し込んだ遠藤が離れ際にチョップ。岡林が逆水平チョップを叩き込むと、遠藤は苦痛で顔を歪めながら竹下にタッチ。すると竹下は岡林を相手コーナーに投げて関本を指名。ロックアップからコーナーに押し込んでみせた竹下は離れ際にチョップ。しかし関本は強烈な逆水平チョップを返す。竹下も逆水平チョップを打っていくが、ヘッドバットを見舞った関本は逆水平チョップを叩き込んでから飯伏にタッチ。エルボーを連打した飯伏だが、竹下は自軍のコーナーに押し込んで遠藤にタッチ。バックを取った飯伏は遠藤を持ち上げると、そのままトップロープの上から場外に投げ落とす。そこから場外乱闘になると、岡林は竹下を客席に投げつけ、関本はHARASHIMAに逆水平チョップ。リングに戻った飯伏は遠藤をミドルキックで蹴り倒してから関本にタッチ。関本は逆水平チョップからエルボードロップを落とすとスリーパーに捉える。胴絞め式に移行した関本だが、遠藤はロープに脱出。岡林がリフトアップスラムで叩き付けたところで10分が経過。飯伏がキャメルクラッチで遠藤を苦しめたあと、関本がブレーンバスターから逆エビ固め。飯伏と岡林がHARASHIMAと竹下がカットに入れないようにするが、遠藤は自力でロープに逃れる。遠藤は関本にエルボー合戦を挑んでいくが、関本は逆水平チョップからロープに飛ぶ。ここでカウンターのドロップキックを決めた遠藤は竹下にタッチ。ショルダーアタックでぶつかっていった竹下は、倒れない関本をゼロ戦キックでなぎ倒すとダイビング・ボディーアタック。さらにブレーンバスターを狙うが、関本は上がらない。関本は竹下の串刺し攻撃を蹴りで迎撃すると、コーナー2段目からミサイルキックを発射。さらに岡林がパワースラムから逆片エビ固めへ。どうにかロープに逃れた竹下。ここで15分が経過。岡林に逆水平チョップ合戦を挑んだ竹下だが、岡林は余裕の表情でなぎ倒す。それでも立ち上がってチョップを打っていく竹下に張り手を見舞った岡林。しかしラリアットをかわしてバックを取った竹下は高速ドラゴン・スープレックス。すぐに立ち上がった岡林にローリング・ラリアットを叩き込んだ竹下だが、岡林はショートレンジ・ラリアット。続いてHARASHIMAと飯伏がリングイン。HARASHIMAが飯伏をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター。飯伏も掌底とソバットのコンビネーションからムーンサルト・ニープレス。HARASHIMAがエルボー合戦を挑んでいくと、飯伏はミドルキック。HARASHIMAは胸を突き出して受け止めると、飯伏はなおもミドルキック。するとHARASHIMAは飯伏の胸板にグーパンチ。飯伏はなおもミドルキックを打っていくが、蹴り脚をつかんだHARASHIMAはグーパンチの連打から飯伏のヒザに低空ドロップキック。タッチを受けた遠藤は飯伏のその場跳びスカイツイスターをかわして、逆にその場跳びスカイツイスター。これをかわした飯伏はその場跳びムーンサルト。これを剣山で迎撃した遠藤はロープに飛ぶが、飯伏はラリアットで迎撃して関本にタッチ。20分が経過し、遠藤をコーナーに叩き付けた関本はアルゼンチン・バックブリーカー。岡林も竹下をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、飯伏はHARASHIMAを場外に投げ捨ててから、関本と岡林を並ばせ、その上にスワンダイブ式フットスタンプ。苦しい遠藤は関本と岡林のサンドイッチ・ラリアットをかわして相打ちにさせると、竹下がジャベリンキックを発射。さらにトレイン攻撃から竹下がハーフハッチで投げたところに遠藤のその場跳びムーンサルトとHARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレスを同時投下。遠藤は関本をトーチャーラックボムで叩きつけるとコーナーへ。だが、飯伏がオーバーヘッドキックで蹴落とす。その飯伏にHARASHIMAがエプロンから蒼魔刀を発射。これがクリーンヒットして飯伏は場外に転落。すかさずHARASHIMAは岡林に向かってスワンダイブするが、キャッチした岡林はスパインバスター。そこに竹下が飛び込んできて岡林を吹っ飛ばすと、関本にブルーサンダーからジャーマンを狙う。逆に関本がジャーマンで投げてから遠藤にラリアット。2発目をかわした遠藤を丸め込むが、カウント2で返した関本はカウンターのラリアットから渾身のラリアットで吹っ飛ばす。これもカウント2で返してみせた遠藤だったが、関本は満を持してのぶっこ抜きジャーマンで熱線に終止符を打った。

      試合後、リング上で飯伏から握手を求めると、HARASHIMAは先日の川口でのお返しとばかりチョキを出すが、飯伏はグーを出す。じゃんけんをはじめる両者だが、負け続けたHARASHIMAは悔しそうな表情で引き揚げた。亜門「心理戦は飯伏君が一歩リードといったところでしょうか。皆さんお疲れ様でした。素晴らしい試合でした。さいたまスーパーアリーナでは今日以上のすごい熱い試合を期待してますので、よろしくお願いします」関本「誠に僭越ではございますが、ご指名に預かったので、ご挨拶ひとことさせていただいます。大日本プロレスの関本大介です。DDTさいたまスーパーアリーナ大会では、DDTタッグチャンピオンの竹下&遠藤から俺ら大日本の岡林&関本がベルトを獲って、俺らがDDTのチャンピオンになります! 皆様応援よろしくお願いします!」岡林「ピッサリ! ベルトを獲ります! 乾杯!」亜門GMは無理矢理飯伏にマイクを持たせると耳打ち。飯伏は耳打ちされた内容をそのまま「今日、ご来場ありがとうございます。HARASHIMAさんとの5年半ぶりのシングルマッチ楽しみです。絶対にベルト獲ります! 前売り完売目指すぞー! さいたまスーパーアリーナまで突っ走るぞー!」と復唱。しかし、最後の「今日はありがとうございました」のところでマイクを岡林に渡してしまう。すると岡林が「今日はありがとうございましたー! ピッサリー!」と締めくくった。

      【試合後のコメント】
      ――HARASHIMA選手との前哨戦はいかがでした?
      飯伏 これ最後?
      ――名古屋があります。
      飯伏 まだお互いに、自分の場合はあえてなんですけど出しきってない部分があるんで。HARASHIMAさんもどうかわかんない。でもさっきは伝えられた通り喋ってたんですけど、本当に5年半ぶりにシングルなんで楽しみです。
      ――エプロンでの蒼魔刀はかなり不意打ちでした。
      飯伏 そうですね、ビックリしました。すごい、鼻血が。でも、それも含めて楽しいですね。
      ――最後のじゃんけんは考えてました?
      飯伏 勘です! はい。その場の勘で。
      ――内容もHARASHIMA戦は期待されると思いますが。
      飯伏 う~ん、今まで結構、期待されたものを超えてきたと思ってるんで、そこは問題ないんじゃないかなと思います。

      関本 さいたまではガッツリいきます。獲れるな。
      岡林 必ず獲れる。絶対獲れる。
      関本 確かに、あの2人はすごい運動能力高いよ。だけど、俺らもキャリアなら、組んで長いもんな。
      岡林 年季が違いますから。
      関本 その違いを、さいたまスーパーアリーナでは見せたいと思います。頑張ります。
      岡林 必ず獲ります。まあ、余裕で叩き潰してガッチリ獲りますよ。


      ――前哨戦いかがでした?
      HARASHIMA 6人タッグでチームとしては負けてしまいましたけど、あと一回、前哨戦あるんで、そこは勝って勢いつけたいですね。それまで前哨戦は勝ってるんで、前哨戦は勝ってましたけどね。じゃんけんの事ですか!?
      ――じゃんけんは?
      HARASHIMA あれはもう後出しみたいなもんですからね。あれはあれで試合じゃないんで。
      ――結構そこはムキになって。
      HARASHIMA ムキになってないですよ?
      ――試合に戻りますが、エプロンでの蒼魔刀は感触があったと思います。
      HARASHIMA あー! アゴにクリーンヒットしましたね、左ヒザが。いやもう、パッと見たらいたんで、これはいくしかないなと。
      ――エプロンでの蒼魔刀やグーパンチなど、普段出していない技かと。
      HARASHIMA たまたまです……いや、前回の川口大会で、右ヒザの靭帯が内副を伸ばしちゃって、今膝が90度以上曲がんないんですけど、でもこれはもう治るんですけど、今日はちょっと状態よくなくて、言ってしまうと今日僕は蹴りが使えなくて、その上でのグーパンだったんですけど、そんな感じです。もう治ります。
      ――前やった所とは?
      HARASHIMA 反対の足ですね。でも一回やってるからどれぐらいで回復するかもわかるし、その時とくらべての状態は全然いいんで、僕の中でもう、来週に治ります。今日はまだ1週間なんで腫れてるんですけど、それですね。さいたまスーパーアリーナにはベストコンディションでいくんで。

      ――闘っていかがでした?
      竹下 いや、強いっすよ。強さでいくと、今まで、シンプルな強さでいくと、僕が他団体の選手ともDDTの選手とも闘いましたけど、一番強いです。正直、想像以上でしたね。強い、ものすごい強いと想像してたその想像以上でした。でも、勝てない相手ではないと。それは、この前哨戦で、前哨戦をして一番感じたことです。哲ちゃん。
      遠藤 前回防衛戦をしたのが、12月23日。で、そこで発表されて、その当時、岡本…さんじゃない、ヤバい。
      竹下 頭打ってるから、哲ちゃん!
      遠藤 頭打ってるから。
      竹下 岡林さんね。
      遠藤 関本さん、岡林さんと当時やった結果、例えばやった結果と、今日の結果だったら、明らかに今日の結果のほうがよくなってるはずなんですよ。当時は絶対完封されてるんで。僕と竹下、おか…ばやし?
      竹下 哲ちゃん、頭打ってるんで!
      遠藤 関本さん…。
      竹下 ジャーマン食らってますからね。僕も食らったけど。
      遠藤 対関本さん、岡林さんに向けて、パワーのトレーニングしてるんで。ただね、やっぱ今日は、ドストレートにいき過ぎたかなって。パワーに対してパワーで立ち向かって、それで負けてしまったので、次、さいたま、わかんないですけど何かしら、変化球を投げてみようかなと。その変化球が何になるかわからないですけどね。正面からばっかりいってちゃダメだなと今日は感じました。
      竹下 哲ちゃんが、変化球でいくなら、僕はストレートでいきますよ! 哲ちゃんが変化球でいくならね。太いバットをヘシ折りますよ。イケると思う…絶対!絶対、関本大介をジャーマンで投げますから。絶対ジャーマンで投げて、スリー取りますんで。さいたま、期待しててください。

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