8月25日、東京・新宿FACEにて「夏休みの思い出2013」がおこなわれた。11時35分から中澤マイケルvsワンチューロのダークマッチがスタート。ロープを使ってのサミングなど卑怯な手を繰り出すマイケル。アトミックドロップからのカバーはワンチューロがロープに逃げる。ワンチューロもサミングでやり返し、カンパーナを仕掛けるが「重くてできない」とキャメルクラッチへ。すぐにエビ固めに移行するがカウント2。熱くなってニーパットを外すマイケルだが、ワンチューロが丁寧に元に戻す。マイケルはフットボールスピアを決めるとそそくさとアンダータイツを装着しアルティメット・ベノムアームへ。ワンチューロがその腕にナックルパンチし、さらにその腕へのDDTから低空ドロップキック。マイケル自ら顔面にアンダータイツを接触させてしまい、ワンチューロに丸め込まれフォール負け。
その後、社長業専念のためしばらく欠場する高木三四郎が鶴見亜門GMに呼び込まれると南側客席のピンスポを担当していた。高木「両国大会のあと処理もまだありますし、体調もあまり良くないというのもありまして9月、10月に社長業に専念させていただきます。11月ぐらいをメドの完全復帰をしたいと思っております。今日はピンスポのスタッフとして演出に一役買って、私のピンスポワークをお見せしたいと思います!」亜門「今日はピンスポスタッフとして働いてもらいますのでよろしくお願いします。(高木からピンスポを無駄に照らされて)あの…遊ばないでくださいね!」続いて亜門GMからDDT48総選挙の概要と、ユニオン10・23新宿大会の開催も発表された。さらにメインのDDT EXTREME級選手権試合の公開調印式がおこなわれた。王者のケニー・オメガと挑戦者の男色ディーノが着席。調整中だったTバックテーブルマッチのルールは相手をTバック状態にしてテーブルをクラッシュさせた方が勝利というものに決定。両者が調印書にサインして意気込みを述べる。ディーノ「このルールって1週間も調整必要でした? 調整した結果がこれ?」亜門「ダメ?」ディーノ「大丈夫。こんなところだろうなと思った。まあ、私はある意図を持って挑戦しますので。勝ったあとに言います」ケニー「間違いない。Tバックを見せるのは好きだけど、今日はTバックを見せないような試合をして必ず勝ちます」
第1試合はMIKAMIvs佐藤光留vsマサ高梨vs松永智充の4WAYマッチ。光留は入場するなり「皆さんに謝罪しなければいけないことがあります。本日、私事ながら全日本プロレスの大田区体育館で世界ジュニアに挑戦することが前々から決まっておりました。今日ダブルヘッダーするということを全日本関係者に事後報告したところ、諏訪魔さんの機嫌がちょっと悪くなりました。1分1秒でも早く大田区に行かなければいけないので、残る3人は先週の両国で割とどうでもよかった3人です。さっさと試合を片付けて諏訪魔さんの機嫌を良くすることがプロレス界の明日を作ることだと思います!」とマイク。しかし松永はリングインに2コーラス分の時間を費やす。続く高梨もMIKAMIも入場にたっぷりと時間をかけてリングイン。ゴングが鳴るなり光留以外の3人が場外エスケープ。いきり立つ光留が場外で追い回そうとすると3人が素早くリングイン。リングに戻った光留に3人がトリプル・フロントハイキック。光留は松永と高梨の脚を取っていこうとするがMIKAMIはその光留をスク~ルボ~イで丸め込もうとする。MIKAMIが光留にミッキーブーメラン。高梨と松永を蹴散らすも光留がMIKAMIにアキレス腱固めからバックを取る。そこへ高梨がトラースキックを放つが、MIKAMIがかわすと光留にヒット。5分経過しMIKAMIが逆さ押さえ込みを狙う松永をかわすや背中をドロップキック。その反動で松永のトミーボンバーが光留にヒット。MIKAMIがすかさず松永をスク~ルボ~イを決めて勝利した。早く大田区へ移動したい光留を松永と高梨で騎馬を作って仰々しく担ぎ上げていた。
第2試合は大鷲透&平田一喜vs飯伏幸太&伊橋剛太のタッグマッチ。試合前のスキットでは「両国大会から波が来ている」という伊橋を冷たく見つめる飯伏が映し出され、続いて「両国大会から波が来ている」という平田を冷たく見つめる大鷲も映し出された。互いに「俺の方が来ている」と言い合う伊橋と平田がエルボー合戦。平田が「このブタ!」「黒ブタ!」「黒ブタちゃんこ!」と伊橋を罵っていると大鷲が怒って平田を叩いて「オマエ、誰のこと言ったんだよ! 場合によってはぶっ殺す!」。大鷲は伊橋をエプロンに張りつけにすると「ピンスポ攻撃だ!」。すると高木が伊橋にピンスポを当てる。替わった平田は「オメエに来てるのは生活習慣病です!」と伊橋にサーフボードストレッチ。伊橋が集中砲火で苦しんでいるとコーナーの飯伏はニヤつきながら「伊橋!」と声援を送る。伊橋がレッグラリアットでピンチを抜け出すと飯伏とタッチ。飯伏はスワンダイブ式ミサイルキック。ミドルキックからその場跳びムーンサルトを放つ。大鷲も逆水平でやり返すと飯伏はミドルキックで応戦。ラリアットが相打ちとなって各パートナーとタッチ。平田がエースクラッシャーを決めれば、伊橋もボディープレスでやり返す。伊橋のジャーマンは大鷲がカット。飯伏が大鷲を蹴散らしにかかると、平田が伊橋をコーナーに潰すと大鷲の延髄斬りから平田がスライディングキックの連係攻撃。しかし平田のバックドロップが切り返されてしまうと、飯伏が大鷲を蹴散らし平田にパワースラム。伊橋のボディープレスの上に飯伏がセントーンを投下するもこれは大鷲がカット。飯伏が「伊橋、決めろ!」と指示。伊橋がコーナーに登ると飯伏がその伊橋にオーバーヘッドキック。コーナーに座り込む伊橋を抱えてパワーボムで平田の上に叩きつけそのまま伊橋ごとカバーし勝利した。伊橋「やっぱり俺に波が来てるじゃねえか! GM、この波に乗ったまま6人タッグに挑戦させろ!」亜門GM「君に波が来ているかどうかは別にしてらんでぶぅ~は元チャンピオンチームなわけだから挑戦する資格は十分あると思うけどどうでしょう」大鷲「伊橋、オマエに風吹いてるじゃねえか! 道具として超一流だよ。たまたま風に乗って勝っただけで6人タッグに挑戦だと? よーしやってやると言いたいところだけど6人タッグは俺様一人で決められるわけにはいかない。照明の高木さん、どうでしょうか!?」高木「来てるね~、伊橋! 鷲関、やろうじゃねえか」大鷲「ベルト挑戦ってこんなにアッサリ決まっていいんですか?」高木「普通のルールじゃ面白くないから、飯伏もケニーもいることだし、おまけもいるし、どうせなら後楽園ホール全体を使ったエニウェアフォールマッチをやろうじゃないか!」大鷲「横綱の扱いが雑過ぎますよ?」高木「大丈夫ですよ」大鷲「じゃあ横綱にはそのへんうまく言っておきますんで、やってやろうじゃねえか!」伊橋「このままの勢いで次の後楽園大会までビュンビュン吹かしてやるぜ! イェイ!カモン!」こうして9・29後楽園でのらんでぶぅ~のKO-D6人タッグ挑戦が決定した。
第3試合は竹下幸之介vsDJニラのシングルマッチ。入場前にニラが竹下を奇襲。やられた竹下は尻に開いたビニール傘を下げながら登場した。ニラは竹下に「俺なりの帝王学を教えてやる!」と言うも「四つん這いになれ」と指示したのは松井レフェリー。「オマエが踏み台になれ。コイツに必要なのは人を踏み台にして上にあがっていくことじゃねえのかよ。期待してんだろ? じゃあ喜んで踏み台になれよ!」とまくし立てるニラに松井レフェリーは「気にするなよ」と四つん這いに。しかし竹下と同時にニラも松井レフェリーを踏み台にしたため、2人分の体重が圧し掛かって松井レフェリーに大ダメージ。今度はニラが竹下にイスを渡して攻撃するよう仕掛けても、竹下は「それはできない」と拒否。するとニラがイスで竹下を攻撃。竹下をイスに座らせるも、ニラは「イスを返せよ!」。これを「嫌だよ」と拒否する竹下に「返せよ!」と組み付いて丸め込むもカウント2。「何が帝王学だ!」と前言撤回したニラに竹下がドロップキック。コーナーに登る竹下にニラは「オマエは民衆の声を味方につけたかもしれない。でもその実、オマエは民衆の声に振り回されることもあるんだよ」と言うと松井レフェリーの手を取り「どっちを攻撃するんだよ!」。コーナー上で「わからない」と頭を抱える竹下にニラはロケットパンチ。足延髄からグルグル回るニラをキャッチした竹下はブルーサンダー。タッチダウンはニラがスリーパーに切り返そうとし、さらにクロスアーム式キャメルクラッチを決めたがロープに逃げられてしまう。首を掻っ切りながらの「スモールパッケージホールド!」は決まらず、直後の竹下のタッチダウンで勝負あり。
第4試合は石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬vs坂口征夫&大石真翔&彰人の6人タッグマッチ。坂口は高尾に「タライ持ってこい!」と挑発。タライを振りかぶる高尾をパンチで打ち抜こうとするも逆に拳を痛めてしまった模様。するとタライにすっぽり収まった坂口はそのまま場外へ出されてしまった。坂口へのgo 2 タライ sleepは大石と彰人がカットに入って石井と入江を逆にタライへのフェースクラッシャーで叩きつける。その後は高尾がローンバトルを強いられる展開。高尾は彰人にドロップキックを決めて入江とタッチ。入江は坂口の串刺し攻撃をラリアットで迎撃し、大石と彰人のツープラトン・ブレーンバスターをまとめて投げ返す。彰人は入江を俵返しで投げると替わった坂口がミドルキック連打。入江が蹴り脚をキャッチしてブラックホールスラムで叩きつける。タッチを受けた石井は坂口にエルボー。坂口はミドルキックでやり返す。石井が野球チョップを繰り出せば坂口がドロップキックを決めて各パートナーにタッチ。高尾が大石にランニング・フォアアーム。大石も高尾にスイングDDTを決めるとスタナーからミラクルエクスタシー狙い。これを回避した高尾を彰人がジャーマンで投げると、大石のコードブレーカーから坂口がPKを狙ったところで入江がラリアットで迎撃。石井と高尾が大石にツープラトン・バックドロップ。高尾が大石をジントニックで下した。試合後、高尾は「この前の両国でチームドリフの石井君と二丁拳銃のタッグに挑戦することが決まりました。自分はベルトに久々に挑戦します。そして8月23日に4周年を迎えました。いい5年目を迎えられるようベルトを獲りたいと思います」とアピールした。
【試合後のコメント】
石井 次のKO-Dタッグ戦、すごく燃えています。相手がヤンキー二丁拳銃だし、自分は今年の3月31日以来の挑戦で次が節目の10回目のKO-Dタッグ戦なんですよ。その縁起の良い数字の10回目で高尾君と獲る。向こうは100回防衛とか言ってるけど、一回も防衛させない。そして俺たちは105回くらい防衛してやるよ。
高尾 俺たちがヤンキー二丁拳銃にKO-Dを防衛させない。そして105回くらい俺たちが防衛してやるよ。俺たちが絶対獲ってやるからな!
――ヤンキー二丁拳銃とは初対決?
石井 初対決です。宮本選手は絡んだことないです。この間の両国の試合を見てたんですけど畳み掛けのコンビネーションはすごい。でも…。
高尾 自分たちのチームワークの方が上回っています! 4周年を迎えたし、いい5年目を迎えたいのでタッグのベルトが欲しい。
石井 自分は5年目のジンクスみたいなのがあったけど、俺は6年目に向けて頑張ります。