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【さいたまースラム!vol.12のまとめ】激しすぎる竹下vs遠藤KO-D無差別前哨戦!「強い何かは感じた」(竹下)「僕に必要なの

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    • 9日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム!vol.12」がおこなわれた。鶴見亜門GMが前説を始めようとしたところで「さいたまースラム!」のディレクター・今成夢人が「ちょっと待ってくださいよ!」と上着を脱いで立ち上がって、コスチューム姿でリングへ。「なんでキング・オブ・ダーク選手権試合が組まれてないんですか? いつ防衛戦がくるかわからないから怖くて眠れない。キング・オブ・ダークを誰かに渡さないと仕事ができない! 控室に誰かプロレスラーいるでしょう! キング・オブ・ダークやってくださいよ!」すると出てきたのはダムネーションの3人。それを見た今成は卒倒。佐々木はコイントスで決めるとし、結果は石川修司になった模様。そもそも3人のうち一人を決めるのにコイントスはおかしいのだが、とりあえずキング・オブ・ダーク戦が決定。こうして始まった今成夢人の第16代キング・オブ・ダーク王座2度目の防衛戦。試合はとりあえず石川が今成をボコボコにする展開。ニーリフトをカウント2で返した今成はル―テーズプレスを狙うもキャッチされてしまう。ナックル連打でなんとか倒してエルボードロップを投下するがカウント1。ミドルキック連打はキャッチされるも張り手で離れようとする。石川はニーリフトからラリアットで黙らせ、カバーするもカウント2で解除。「おしまい!」とブレーンバスターを決めるがカウント2。ならばと拷問コブラで決着。試合後、今成がピクリとも動かず、V出しの仕事などで不安になった亜門GMだったが、映像班の福田亮平から「全然大丈夫なんで」と言われると、今成をとっとと下げさせた。前説では以下の発表が。

      ①7月24日(日)有明・東京ビッグサイトでおこなわれる「ハンドメイドインジャパンフェス2016」の路上プロレス(13:30開始)の対戦カードは高木三四郎&MAOvs竹下幸之介&トランザム★ヒロシvs高尾蒼馬&梅田公太のエニウェアフォール3WAYタッグマッチ。
      ②現在空位となっているKO-D6人タッグ王者を決めるトーナメントがおこなわれる。7・23横浜&7・31神戸で1回戦各2試合ずつ、8・6春日部で準決勝&決勝戦。参加チームはスマイルスカッシュ(HARASHIMA&彰人&ウラノ)、酒呑童子(坂口&高梨&梅田)、ハッピーモーテル(竹下&遠藤&アントン)、T2ひー(高木&大鷲&平田)、ダムネーション(佐々木&石川&ポーリー)、NωA(大石&勝俣&MAO)と残り2チームは追って決定される。
      ④8・28両国国技館大会ののアリーナ席が完売。マスCが残りごく僅かとなっている。
      ⑤マサ高梨が7・17後楽園から本名の高梨将弘に戻して活動していく。これに伴い、入場曲も新テーマ曲となる。リングに登場した高梨は「心機一転ではなく、何も変わらず最後まで立ち続けているでしょう」と述べて「DDT春日部大会スタート!」とオープニングコール。

      第1試合は男色ディーノ&石井慧介&伊橋剛太vs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの6人タッグマッチ。まずはNωAが『ネバギバ☆I LOVE YOU』を熱唱。その後、スクリーンではディーノが石井に「6人タッグのトーナメントに出たいけど友達がいない。ユニット的に暇でしょ? 組んだのいつ以来」と尋ねる。「2013年8月3日のビアガーデン以来ですね」とスラスラとデータを明かす石井。ディーノ「ユニットやってたし」石井「2010年!」ディーノ「じゃあお試しで」石井「やってみましょう」2人で盛り上がっていると伊橋が「俺がリーダーだったべルトハンター×ハンター以来だな」とウソをついて割り込んできて、勝手にこのトリオでユニットを始動させようとするも、ディーノと石井は乗り気ゼロでVは途切れた。試合が始まるとアイドルキックを繰り出す大石に石井は「おっさん!」とエルボーからニードロップ。ローンバトルを強いられた大石は石井に唾を吐いてランニング・フォアアームを決めて勝俣と交替。勝俣はコーナー2段目からのダイビング・エルボー。石井もフロント・ハイキックで続いてストマックブロック。ディーノがファイト一発!を決めて漢タイツを広げる。大石がカットに入って勝俣はMAOとタッチ。MAOはディーノに高角度ギロチンドロップ。これは石井がカット。ディーノは2人まとめての男色クロー。石井のファイアーマンキャリーからディーノが男色ドライバーにつなぐと伊橋が「最後はリーダーが決めるものだ」としゃしゃり出てタッチを受ける。伊橋がムーンサルトの体勢。ディーノと石井がMAOをセットするが距離が遠すぎ。再びセットするも今度は近すぎ。伊橋が納得いく距離で飛ぼうとしたが、残念ながらNωAが3人まとめてカットして伊橋にトリプル・ミサイルキック。MAOが450°スプラッシュを浴びせてピンフォール。

      試合後、ディーノがマイク。「これだけブランクあると無理なのかな…」石井「いや、チームとして意外としっくりきた気がします」ディーノ「じゃあ仮でお楽しみでお友達…」石井「仮登録で」ディーノ「GM、6人タッグ仮登録で」亜門「もう一人見つけるんだよね? 伊橋じゃないんだよね?」ディーノ「伊橋はごめんなさい。仮登録でやっていくんでよろしくお願いしま~す」

      第2試合は大鷲透vsマサ高梨vsヤス・ウラノvs松永智充の4WAYマッチ。試合前にスクリーンでは高梨が大鷲に「みんないつでもどこでも挑戦権を狙ってくる。本当に守れると思っているんですか? 俺は大鷲さんがKO-Dを獲るところを見たい。だからサポートをに回ります。だって15年以上の付き合いじゃないですか。昔の強い頃の大鷲さんを見たいんです!」と熱く訴える。高梨の握手に大鷲が応じてVは途切れた。4人が入場すると高梨が改めて自身がKO-D無差別に目指すのではなく、15年以上の付き合いがある大鷲にKO-D無差別を巻かせて両国に立たせたいとし、「俺は本気を出した大鷲がすげえことを知ってるんだ。大鷲を助けてその舞台に立たせることを決めたんだ。大鷲やってくれよ!」と熱く訴える。松永は「こんなつまらない話で泣くバカいねえよ!」とバカにするが、大鷲は感動していた。試合が始まると高梨が2人の攻撃を一身に受け続けて「オマエはそれを守ってKO-Dに挑戦しろ!」と熱く訴える。大鷲はこれに感動しっぱなし。捕まった高梨がウラノと松永を同士討ちさせて場外に出すと「跳べ」と指示。大鷲は飛ぶと見せかけてポーズ。その背後から高梨が丸め込んで早くも裏切って「テメエはKO-Dなんて顔じゃねえんだよ!」。戦況は1対3に。ピンチの続く大鷲だったが、高梨と松永にまとめてショルダーアタック。ウラノと松永を投げ飛ばし、高梨にはノド輪狙い。これを切り抜けた高梨はトラースキック。ウラノと松永のツープラトン・ブレーンバスターから高梨がカバーするも松永がカット。松永と高梨がやりあうとウラノが大鷲を押さえ込むが、これは松永と高梨がカット。松永は高梨とウラノをアックスボンバーで場外に出して大鷲を丸め込む。大鷲がマヒストラルで切り返して3カウント。

      試合後、大鷲がマイクを取る。「春日部にお集まりの皆さんこんばんわ。3月の両国国技館大会でいつでもどこでも挑戦権を獲って、今日まで守り続けてきました。今日は幸い高木さんもいないので、使い道を発表したいと思います。ワタクシ、大鷲透はこのいつでもどこでも挑戦権、使いませーん! なんでかっていうと、これのおかげで争わなくていい人が無益な争いをするんです。この私が代表して両国大会までずーっと守り続けて、土俵の下に埋めて二度と人前に出ないように封印しまーす!」

      第3試合は赤井沙希&平田一喜vsスーパー・ササダンゴ・マシン&渡瀬瑞基のインフォマーシャルマッチ。対象商品はDDT公認オフィシャルトレーニングアイテム「ドラマティック・エクササイズシリーズ」。商品紹介のVからササダンゴと渡瀬は本部席へ移動して煽りパワポ。テーマは「実戦格闘技におけるエクササイズ機器の有効性についての考察」。チーム名はバッド・プレゼンターズとのこと。DDTがトレーニングアイテムを発売するが、これは団体一丸となって盛り上げていかなければならない。そこでDDTのトレーニングアイテムが売れる方法をSWOT分析で考察。SWOT分析した結果、強みは適正な値段設定(厚生労働省の調査結果によると健康のために支出していい金額第1位は「1000円〜4999円」で全体の45%)。弱みはライバル商品が多い(ササダンゴの調査結果によるとプッシュアップバーや腹筋ローラーだけでamazonに500種類あって何を買うか迷う)。機会は30~40代以上の健康関心度の高まり。脅威はプロレス=乱暴というイメージが強い(平和なのはDDTだけ)。分析から求められた、自社がとるべき戦略①(強み×機会・強み×脅威)アラフォーで、乱暴さではなく知的なイメージのササダンゴをイメージキャラクターに。商品「パワーリスト」はまだ販売前なので、平田は実際にまだ使用していない。そこでササダンゴが一足先にパワーリストの効果をDDT事務所で体験。1日一回わずか5分程度の運動で、前腕筋が脅威的に鍛えられ、使用前には握り潰せなかったリンゴが、パワーリスト使用後には簡単に握り潰せるように。イメージアップになって売り上げもアップすうr。分析から求められた自社がとるべき戦略②(弱み×機会・脅威)エクササイズポールはほとんどが体のストレッチ用として使用されるが、赤井の写真を見る限り、まったくストレッチされていない。実際にDDT事務所で試した渡瀬は腹膜を鍛えられ、叩き潰せなかったリンゴが叩き潰せるようになったという。本研究をまとめるとササダンゴがパワーリストで脅威的に上昇させた前腕で、試合中に平田の脳天を握りつぶし、レフェリーの死角をついた渡瀬がエクササイズポールで赤井の脳天を殴打。結果、平田と赤井のレスラー生命も断たれることになるので、この試合に勝利したササダンゴと渡瀬が商品のイメージキャラクターになるという。

      試合が始まるとササダンゴはさっそくパワーリストで前腕をパンパンに。握手を求めると応じた平田の手を握り潰して悶絶させる。平田は「絶大なる効果!」と驚愕。平田はトーキックからショルダーアタック。ササダンゴもショルダーアタックでやり返してアイアンクロー。平田がなんとか抜け出して赤井とタッチ。ササダンゴも渡瀬とタッチ。「カワイこぶりやがって! もう三十路だろ」と毒づいて頬を突き出す。エルボーを食らった渡瀬は頭を叩いて「いつまでTwitter、ブロックしてんだよ!」。赤井の張り手に渡瀬はドロップキックで返していく。ササダンゴがボディースラムで続く。スナップメイヤーからのスリーパーは赤井がロープに逃げる。赤井は渡瀬のドロップキックをかわすとビッグブーツからブレーンバスターの体勢。これは踏ん張られてしまうとソバットからハイキック、さらにブレーンバスターで投げていった。ここで戦況はササダンゴvs平田に。平田がランニング・フォアアーム。抱えようとするもササダンゴのアイアンクローで悶絶。それでもかわして延髄斬り。「このままでは勝てない!」と平田はパワーリストを手にして回すも、ササダンゴがアイアンクローでキャッチ。平田もアイアンクローでやり返す。その背後からストレッチポールを手にした渡瀬がカットせんとしようとするが、赤井が阻止してササダンゴをストレッチポールでぶん殴る。ササダンゴが両腕ラリアットで2人をなぎ倒すと渡瀬を呼び込むが、ストレッチポール攻撃はかわされて被弾。赤井が渡瀬を排除し、リング内ではアイアンクローで互いにワシ掴む中、平田が丸め込んで勝負あり。試合後は平田がダンスして終了。

      第4試合は佐々木大輔&石川修司&マッド・ポーリーvs樋口和貞&岩崎孝樹&ワンチューロの6人タッグマッチ。ダムネーションがDNA軍に襲い掛かって開始のゴング。岩崎がダムネーションに捕まってしまう。岩崎は石川をリバースショルダー。さらに延髄斬りを決めてようやくピンチを抜け出す。替わった樋口は介入した佐々木を抱えて石川にぶつけてオクラホマスタンピード。石川にはドロップキックを放つ。石川のエルボーに樋口は逆水平でやり返してラリアットは相打ち。石川がラリアット狙うの樋口をSTOで倒していく。樋口は替わった佐々木にサイドバスター。ワンチューロがナックルで続いてショルダーネックブリーカー。ポーリーに「こいよ、デブ! 油増し増し」と挑発。出てきたポーリーを転ばせて佐々木に浴びていく。ワンチューロが佐々木にロープを使っての酸イングDDT。ワンチューロの地獄突きから樋口のノド輪+岩崎のバックドロップの合体攻撃。ここからワンチューロがカバーするも石川がカット。佐々木がワンチューロをコーナーに潰すと替わったポーリーがランニング・スティンクフェース。ポーリーのル―テーズプレスから佐々木がダイビング・エルボードロップ。岩崎とワンチューロをまとめて3人でパワーボム。カットに入った樋口は石川がファイアーサンダーで黙らせて、最後はポーリーがワンチューロにポーリーバスターで仕留めた。

      第5試合は彰人復帰戦。彰人はHARASHIMAとのコンビで坂口征夫&梅田公太と対戦する。先発のHARASHIMAと坂口は足の極めあいなどグラウンドの攻防。続いて彰人と梅田が対峙。梅田の蹴り脚をキャッチした彰人はドラゴンスクリュー。梅田も鋭いミドルキックでやり返して坂口とタッチ。坂口がグラウンドでのヒザ蹴りで続く。しばらく捕まってしまった彰人だが、ダブルのミドルキックをカウント2で返すと坂口のボディーシザースもロープに逃げる。坂口の蹴り足をキャッチして梅田にトスして、まとめてドラゴンスクリューで回してようやくHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAはダイビング・カンフーキックから雪崩式ブレーンバスターを狙う。坂口が落として「チェストー!」とダイビング・カンフーキックを放つもキックで迎撃された。ミドルキックのラリーから互いに各パートナーへタッチ。梅田が彰人に正面跳びドロップキック。ミドルキックで倒すとコーナーに詰めてハーフダウンにさせる。そこからのジャンピング低空ドロップキックは彰人が迎撃して俵返し。串刺し攻撃は梅田が回避して坂口の串刺しニーから梅田がジャンピング低空ドロップキック。このカバーはHARASHIMAがカット。彰人はヒザ蹴りでピンチを抜け出して替わったHARASHIMAがスワンダイブ式クロスボディー。HARASHIMAがハイキックからリバース・フランケン。続く蒼魔刀は坂口がミドルキックで迎撃。その坂口を彰人が水車落とし。さらに梅田も投げる。HARASHIMAの蒼魔刀狙いを回避し、坂口のPKを呼び込んだ梅田が丸め込むもカウント2。HARASHIMAが起き上がりざまのバズソーから蒼魔刀を放って3カウント。復帰戦を無事に終えた彰人は四方に頭を下げて引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      彰人 1ヵ月ちょっとしか休んでないんですけど、僕にとっては長く感じました。今まで長く休んだことがなくて、割と自分の中で始めは焦りがあって、1ヵ月の間に遠藤がトーナメント準優勝していつどこを獲って7月17日に挑戦することになって、佐々木&石川組がタッグベルトを落としたり、スマイルヤンキーという宮本さんとHARASHIMAさんのタッグチームができたり、本当に1ヵ月ちょっとでいろいろ変わってて。でもケガして休んでいる時はしょうがないと。欠場中は100、プロレスのことを考えようと。もちろんドロップキックでプロレスを見て勉強して、ケガした次の日から少しでも遅れないように痛いのを我慢してトレーニングして、プロレスに生きると思って映画見て、お笑いを見て。やっとまたみんなの輪に入れたかなと。休んでいる間に今まで当たり前のように試合組まれていて、試合できるのが当たり前だと思ったんですけど、休んでいる間に薄れていたハングリー精神というか欲が出てきて、今すぐにもでもベルト戦線に絡んでいきたい気持ちが強いです。無事に復帰できてよかったです。ここからですね。

      休憩前のスクリーンでは米国インディー界の実力者、“スピードボール”マイク・ベイリーの参戦が発表された。酒場プロレス8・1新木場大会から参戦し、8・28両国国技館大会にも出場する。

      休憩明け、鶴見亜門GMがリングに上がり、11・6新木場STUDIO COAST「DDTフェス2016 supported by ナタリー」の参加アーティスト第二弾を発表。サイン会を終えたNωAが自分たちだとばかりにエプロンに上がるもアナウンスされたのはマッチョ29だった。マッチョ29とは禁煙、禁酒、非暴力、吸引(酸素)、 飲蛋(プロテイン)、壊筋(筋細胞の破壊)というマッチョ6原則を守り続ける、世界で最も「キレている」 エンターテインメントグループ。さっそく3マッチョ(コアラ小嵐さん、サイヤマングレートさん、植田知成さん)が呼び込まれてリングイン。コアラさんがマイクを取ると「筋肉で日本を笑顔にする我々がマッチョ29です。マッチョカフェでDDTさんとコラボさせていただいるんですよ。その時は遠藤選手、竹下選手、宮武選手に来ていただきまして我々と一緒にいらっしゃいマッチョ!していただきました。おかげで大好評でした! そして次はDDTフェスに我々が出て皆さんと一緒に盛り上がれるということなんで、皆さんぜひよろしくお願いしマッチョ!」とポーズを決めると大石がリングインして「なんで俺たちの発表の前にオマエたちの参加が決まったんだよ!」と難癖。すると3マッチョは「言われっぱなしじゃあれなんで」とタンクトップを脱いでポージング。これにNωAは卒倒。ご機嫌の中で3マッチョは退場した。亜門GMは残されたNωAに文句。「なんなんだオマエら、失礼だろ。Twitterはどうなってんだよ」大石「1000人です…」亜門「何人目指すんだっけ?」亜門「5万人です…」亜門「高木さんからいろいろやれって言われてんだろ? フリーライブとかやりなさいよ!」

      セミファイナルは入江茂弘vs高尾蒼馬のシングルマッチ。両者が握手をかわして試合スタート。ロックアップから入江がロープに押し込んでクリーンブレイク。リストの取り合いからグラウンドの攻防。入江がヘッドロックで一気に絞っていく。ロープワークから高尾がドロップキックで入江を場外に落としていく。入江はリング下で一呼吸。高尾が追いかけてフォアアームからイスに叩きつける。入江もエルボーでやり返すと、客席に叩きつけてリングへと戻った。高尾はエルボーで向かうも、入江はエルボー一発で倒していく。串刺しのビーストボンバーからのカバーはカウント2。ブレーンバスターは高尾が投げ切ると、顔面ドロップキック連発。コーナーへのコンプリートショットからニーアタック、さらにミサイルキックと続く。入江はブレーンバスターホイップでやり返してコーナーへ。高尾が追いかけて倒立ヘッドシザースで投げてディープインパクト! ジントニック狙いは入江がパイルドライバーで切り返す。高尾は入江のビーストボンバー狙いを渾身のランニング・フォアアームで倒してダブルダウン。高尾「負けねえぞ!」入江「こっちだって負けるわけにはいかねえ!」と両者はエルボーを打ち合う。入江は高尾のエルボーをかわしてタズミッション。これをエスケープした高尾がトラースキック。崩れない入江がビーストボンバー。しかし高尾はカウント2でクリア! 高尾は丸め込みを連発からの側頭部ソバット。トラースキック連打で倒すと今度こそジントニックを決めてフォールを奪った。

      【試合後のコメント】
      高尾 入江クンとのシングルマッチはキツかったし、すごい重かったけどなんとか勝つことができました。自分はデビューして初めて入江クンに勝つことができたので本当にうれしいです。入江クンもアメリカにいって大きくなって帰ってくるだろうから、自分もドリフ解散して、さらに上にいくために入江クンに負けないように結果を残したいと思います。ここで一つ、ブチあげます。自分は全日本プロレスの世界ジュニアのベルトを狙います。これは本気です。次、狙います。ありがとうございました!

      メインイベントは竹下幸之介&アントーニオ本多vs遠藤哲哉&トランザム★ヒロシのタッグマッチ。竹下が入場すると早くも遠藤が突っかかっていく。遠藤をなだめてヒロシが先発を買って竹下と対峙。アントンを捕まえる遠藤とヒロシ。しかし、遠藤はコーナーに控える竹下に一撃見舞うなど意識しまくり。アントンはダイビング・ダブルスレッジハンマーを腹部へのナックルで迎撃する。背中を引っ掻かれるもすぐさまやり返して竹下とようやくタッチ。竹下はヒロシにボディースラムから逆水平。ダイビング・ボディーアタックからのカバーはカウント2。続くテキサスクローバーは遠藤が顔面キックでカット。竹下もすぐさま遠藤を場外へと落とす。ヒロシがダブルチョップでやり返して遠藤とタッチ。遠藤は竹下にスワンダイブ・エルボー。さらにエルボーを連打する。竹下は「来い!」と挑発して逆水平。串刺しビッグブーツ。ブレーンバスタは遠藤が切り返すもカウント2。10分経過、遠藤がフロントハイキックを決めれば、竹下はラリアットでやり返してアントンとタッチ。アントンはダブルのナックルパンチから遠藤の蹴り脚をキャッチしてバイオニックエルボー。竹下がヒロシを排除にしかかるも、ヒロシが竹下を鉄柱にぶつけてコーナーに登ったアントンを阻止。遠藤が雪崩式フランケンからスライディング・ラリアット。カットに入った竹下と激しいエルボー合戦。遠藤は竹下をアルゼンチンで担ぐとそのままリング下に投げ捨てた。ヒロシがアントンにトラースキック。遠藤のバック宙キックからヒロシがスパインバスターと猛攻。遠藤がスカイツイスターを投下して3カウント。

      試合後、竹下がリングに上がるも遠藤はさっさと退場。バックステージへと下がろうとした竹下だが、リングに戻ってくると「勝者がマイクしないみたいなんで、負けておきながらチャンピオンである僕が一言だけ挨拶させていただきます。来週17日の後楽園ホールで遠藤選手とタイトルマッチがあります。遠藤選手の覚悟、気持ち、全部受け止めて僕が勝って両国にいきたいと思います」と誓った。

      【試合後のコメント】
      竹下 自分はチャンピオンだけど今日は負けているので特に言うことはないですけど、遠藤選手の印象は先週ああいうふうに挑発して煽って、あえて遠藤さんと言いますけど、遠藤さんはやっぱりやさしいんで。やさしさっていうのは僕も最近わかったんですけど、プロレスラーにとってやさしさは障害になるんですよね。遠藤さんはいい意味でも悪い意味でも気持ちも出さないんで、せっかく挑戦権があって僕がチャンピオンでタイトルマッチがあるんだから、同期なので気持ちのぶつかりあいみたいなのがしたくて、ああいうふうに挑発して、前哨戦も一回だけなので今日どんなふうにくるのかなと思っていたら、いつもの遠藤さんにはない負けん気は入っていたけど、まだまだチャンピオンの僕の心にグッとくるものはなくて。でも、強い何かは感じたので。それを僕もぶつけるので遠藤選手にもぶつけてもらって。特別な思いもあるので、後楽園は僕らにしかできない、ガンガンいってね。勝ったほうが両国にグッと近づくと思うので、DDT、プロレス界を背負っていけるような試合をしたいと思います。

      遠藤 何かありますか? 特になければ戻りますけど。
      ――試合後にマイクアピールすることがなかったのですが…。
      遠藤 僕が言いたいことは全部博多で吐き出しましたし、それに今僕に必要なのはKO-Dのシングルのベルトなので。別にマイクとかは必要ないので。僕が今必要なのは竹下幸之介を倒してKO-Dの無差別級のベルトをこの腰に巻くことだけです。以上です。

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