DDTロゴ
DDT

【あえて言おう、新木場であると!のまとめ】東郷に玉砕も…ディエゴ大奮闘!「東郷さんに会って僕の人生は変わりました。だからムチャス

この記事をシェアする

    • 1日、東京・新木場1stRINGにて「あえて言おう、新木場であると!」がおこなわれた。今林久弥APのオープニングコールでは先日のディファカップ・メモリアルで優勝した竹下幸之介&上野勇希が呼び込まれる。「たくさんの応援ありがとうございました。なんとか優勝することができて、DDTは初優勝。もっともっとDDTを強く面白くしていくんでお願いします」(竹下)「なんとか僕も死にかけたんですけど、優勝できたのでみんなにいい報告ができて嬉しいです」(上野)オープニングコールに移ると竹下は「これからDDTで組んでいくわけではないし、上野選手の活躍が光ったので」と託す。上野が「DDT新木場大会スタート!」とコールした。

      第1試合は男色ディーノ&大鷲透&アントーニオ本多vs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの6人タッグマッチ。NωAは『ネバギバ☆I LOVE YOU』で入場。対するディーノ組はNωAのTシャツを着こなしたばかりかアントンの下品な『ネバギバ★I LOVE YOU』をアカペラで熱唱して登場し、怒るNωAに対して「ホモレスリングアイドル、ホモωAです」と挨拶。よく見ればTシャツのNの文字はマジックでHに直されている。なんやかんやで勝てばDDTを代表するアイドルグループに認められることに。ホモωAによるヒドい男色殺法に勝俣がローンバトル。ディーノのナイトメアVR、リップロックをかわしてピンチを抜け出した勝俣がMAOとタッチ。MAOはアントンと大鷲をまとめてドロップキック。ディーノにはハリウッドスタープレスを狙うが、ディーノにそのまま股間を掴まれてしまう。MAOのダブルスレッジハンマーが決まると大鷲もビッグブーツでやり返して戦況はアントンvs大石に。アントンと大石のダブルのバイオニックエルボーが決まるも大石はディーノのナイトメアVRをかわしてアントンにスタナー。さらにディーノをナックルパンチでサードロープにもたれかかるアントンにディーノのナイトメアVRを決めさせると、大鷲にも勝俣のトラースキックでサードロープにもたれかからせ、さらにディーノのナイトメアVRを決めさせると、孤立したアントンに合体ミラクルエクスタシーで勝利した。

      第2試合は石井慧介&岩崎孝樹vs梅田公太&上野勇希のタッグマッチ。岩崎がディファカップ優勝で名を挙げた上野に激しく当たっていく。ヒザ蹴り連打、さらに場外戦を仕掛けて机を投げ当てていく。早くもバックドロップを繰り出すも梅田がカット。石井の逆片エビをロープに逃げた上野はなんとかカウンターのドロップキックを突き刺して、ようやく梅田と交替。梅田は石井に鋭いローキック。さらに串刺し低空ドロップキックも決めてみせる。石井はストマックブロックから胴絞めチキンウイング・フェースロック。岩崎はものすごい蹴りでカットに入った上野を場外に送り出す。石井はランニングニーを決めて岩崎とタッチ。ミドルキックのラリーから岩崎が大車輪キック。続くバックドロップは上野がカット。ファイアーマンキャリーを梅田がかわすと、上野がミサイルキックで飛び込み、岩崎にはドロップキック。梅田が梅田ドライバー(仮)でフォール勝ち。

      第3試合はアイアンマンヘビーメタル級選手権試合。第1276代王者の山下実優は平田一喜を相手に防衛戦。高木と大鷲もセコンドとして現れたがなんと平田ではなく山下のコーナーへ。さらに「山下!」と応援。平田が入場した山下をラリアットで奇襲して試合スタート。平田の羽根折り固めは高木と大鷲がサードロープをリングに押し込んでエスケープを促す。平田のコーナー顔面踏みつけに場内ブーイング。やめようとしない平田の頭を松井レフェリーが叩く。ブレーンバスターを仕掛ける平田を山下が投げ返して大歓声。さらにランニング・ラリアットからカバーするもカウント2。水面蹴りから腰にエルボーを投下するもカウント2。ヒザ蹴りから串刺しのランニングニーはカウント2・9。クラッシュラビットヒートを寸前で待ったをかけた平田がマイクを要求し「負けます。私は数秒後にクラッシュラビットヒートを食らって負けます。負ける前にどうしても伝えたいことがあるんです。その想いを手紙にしてきました」と言うと島谷を呼び込んで手紙を受け取って読み出す。「拝啓 山下実優様 元気ですか? 僕は瀕死です。この手紙を読んでるってことは僕はもう負ける寸前だと思います。山下さん、僕は死ぬ前にどうしても山下さんに伝えたいことがあります。僕は欠場中、東京女子プロレス・プレ旗揚げ戦を手伝いにいきました。どうせ大したもんは見れないと欠場して腐っていた僕は面倒臭がりながら会場に向かったのを覚えています。しかし、どうでしょう。いざ試合が始まると入場中、華麗に踊り試合に勝つ、すごい選手がいたんです。そう、それはあなた。山下実優でした。僕はそれを見た瞬間、引退すら考えていた僕の腐った心は洗われ、必ず復帰して華麗に踊って勝つ選手に俺はなる! そう心に誓いました。復帰できたのは山下さんのおかげです。本当にありがとうございました。僕はこのあとすみやかに負けます。ただ一つ負ける前に僕の最後のお願いを聞いてください。僕は憧れたアナタと最後に一緒に踊りたい。『ジンギスカン』を踊りたいんです。皆さんも山下さんのダンスを見たいですよね? 山下! 山下! 聞いてください、この大歓声。どうか、負ける前の平田の望み叶えてください! お願いします!」。これを聞いた山下は「わかりました。平田さんの熱い手紙に感動しました。一緒に踊りましょう」と承諾。『ジンギスカン』が流れて平田は山下と一緒にダンス。平田が握手を求めるもこれは騙し打ちでナックル連打。怒りの山下はヒザ蹴り、スピンキックからクラッシュ・ラビットヒートで成敗した。

      試合後、高木は山下の健闘を称えるフリをしてスタナー。押さえ込むも山下がカウント2でクリア。すかさず大鷲がマヒストラルを仕掛けるも、山下は回避していく。高木「山下、よくも平田をこんな目に遭わせたな! フザけんじゃねえぞ! その至宝・アイアンマンはDDTのベルトなんだよ! おい、山下! 12月24日、後楽園ホールで俺たちとオマエで闘え!」すると東京女子プロレスの甲田哲也代表がリングイン。甲田「さっきから聞いたらなんですか? 東京女子プロレスは1月4日に大会があって山下は才木玲佳のベルトに挑戦する大事な試合を控えているんです。これ以上、男子レスラーと試合してケガしたらどうするんですか? 認めませんよ」高木「男子レスラーとやらせられないんなら、女子レスラーならいいんだな! 俺の遠縁の親戚でフランソワーズ☆タカギがいるんだよ。そして大鷲さんの遠縁の親戚にマーガレット☆オオワシがいるんだよ。おい、平田。オマエの遠縁の親戚にも…平田一子がいるよな! T2ひー女子プロレスと東京女子プロレスの全面対抗戦をやるよ!」拒否せんとする甲田代表を蹴倒した山下は「女子? 絶対倒してやりますよ。絶対に勝ちます。T2ひー女子プロレス? 東京には東京女子プロレスしかいらないんですよ。甲田さんは関係ないんで大丈夫です!」と承諾。マイクを託された平田は「わかったわよ! アンタ、山下! 私たちの親戚、ちゃんといるんだからね! やってやるわよ! 私達T2ひー女子プロレスと東京女子プロレスの全面対抗戦よ! 勝ってベルトを巻いているのはこの私よ!」と平田カズコを感じさせる女子口調で締めくくった。

      【試合後のコメント】
      ――アイアンマン防衛に成功しました。
      山下 初めて闘った男子選手が平田選手というのもあって、DDTの大会ですごく踊っているイメージと人を惑わす術がすごいと思っていたので、そこに気を付けてやっていたんですけど、巧みな話術に騙されてやられそうになったんですけど、なんとか防衛ができてよかったです。
      ――T2ひー女子との全面対抗戦になりそうなんですけど。
      山下 試合終わった後だったんでフワフワした状態で聞いていたんですけど、メチャクチャだなと思って。親戚がいるんだと思って、私が「東京がつく女子プロレスは東京女子プロレス」って言ったんですけど、そもそもT2ひー女子プロレスに東京ってついてないと。あんまりしゃべるといけないなと思いました。でも、闘う以上は勝ちたいと思っているので、どういう対戦になるかわからないですけど。12月24日のDDT後楽園大会は決まっているので、しっかり勝ってアイアンマンのベルトも防衛して東京女子プロレスを知っていただけるチャンスなので、そこはしっかり頑張りたいと思います。

      高木 おい! 東京女子プロレスとT2ひー女子プロレス、12・24後楽園ホールで全面対抗戦だ! 山下実優、オマエの持ってるアイアンマンベルトをこの平田一子が! そしてマーガレット☆オオワシ! フランソワーズ☆タカギ! この3人のT2ひー女子プロレスで奪い取ってやる! だから山下実優、誰か東京女子プロレスのヤツを2人連れてこい! 6人タッグでやってやる! わかったか!
      ――一子選手はどういう気持ちで臨む?
      平田 どういう気持ち? それが一番私がわかってないわ。ただ! 今の私は一子でしたっけ? 私の体は平田一喜であっても心は平田一子よ。いい? 東京女子・山下~~~。私たちがアンタをボッコボコにして~~~! アイアンマンを必ず巻いてやりますからね~~~。
      高木 かつてファンタジーイリュージョンでカードが組まれたけど謎の理由で当日ドタキャンになって対戦カードが変更になった伝説の平田一子がワンデーで蘇るからな! なんであれダメだったんだっけ?
      平田 なんか~、その前のビンタで脳震盪を起こして病院送りになったらしいです~~~。そういうことよ~~~。

      第4試合は入江茂弘&奥田啓介vs樋口和貞&下村大樹のタッグマッチ。奥田に「相手にならない」とバカにされた下村。樋口の勢いを借りたいところだったが、奥田のキックに早くも押されてしまう。その後はローンバトル。なんとか入江にドロップキックを突き刺すと替わった樋口が一気呵成に攻めていく。入江が樋口の逆水平を耐えて頭突きで飛び込むと、タッチを受けた奥田が延髄斬りからフロント・ネックロック。樋口がアバランシュホールドで返すと下村がスワンダイブ式ミサイルキック、その場跳びムーンサルトで続く。樋口との連係からスワントーンボムを決めたが入江がカット。奥田は下村のスリーパーを冷静に抜け出すとマウントパンチ。張り手をもらうもハイキックから卍固めをガッチリ決めて勝利。解こうとしないと島谷が飛び込んでくる。奥田は入江、樋口にも攻撃し、樋口もチョップでやり返す場面も。

      第5試合はディック東郷vsディエゴのシングルマッチ。両者握手をかわして開始のゴング。腕の取り合い、足の取り合いとグラウンドの攻防。東郷が首根っこを取ってコントロールする。クロスフェースを仕掛けるとディエゴがすぐにエスケープ。東郷は左腕に焦点を絞って攻め立て、さらに頬を触って挑発。ディエゴのナックルをかわすや顔面トラースキックを繰り出し、エルボードロップへ。これはカウント2。すぐに東郷は腕十字。これはニアロープに終わる。スリーパーをなんとか耐えるとドロップキック連打。3発目で場外に出すとエプロンからのドロップキック。さらにエプロンからのランニングニーを狙ったがかわされて自爆。東郷は場外ブレーンバスター。エプロンからのコンヒーロを投下してリングに戻すや腕固め。粘るディエゴにチキンウイング・アームロックを決める。耐えたディエゴはエプロンに出されるもスイングDDTでやり返すとランニングニー。しかしカウント2。ディエゴはナックル連打。さらに隙を突いての逆さ押さえ込みを仕掛けるが、かわした東郷がクロスフェース。ディエゴはサードロープに手を伸ばし、リング中央に戻そうとする東郷を切り返してクロスフェース。しかし東郷も切り返してクロスフェースに持ち込んだがロープに逃げられる。東郷はペディグリーからコーナーに登る。蘇生したディエゴが雪崩式ブレーンバスターに成功。しかしダメージが深くて次に移れない。ダブルダウンからディエゴが生ヒザでのニーアタックを狙うも、東郷がキャッチしてスパインバスター。さらにラ・ミスティカへ。解除してペディグリーからダイビング・セントーンを投下して3カウント。

      試合後、東郷は腕を取って健闘を称えてマイクをディエゴに渡す。ディエゴ「東郷さん、僕しゃべるの? 辛くないですか? 東郷さん、今日セニョール東郷と試合ができてとっても嬉しいです。もうすぐ帰ってしまうけど、僕のプロレス人生の中で一番大事な試合になりました。そして東郷さんはわかってないかもしれないですけど、チリで5年前に東郷さんに会って僕の人生は変わりました。だからムチャス・グラシアス」東郷「ディエゴ、強くなったな。5年前にチリで初めて会った時は本当にレスラーかって言えるぐらい細くて、ただの日本オタクだったけど、今では立派なレスラーになりましたよ。そしてオマエは日本で勉強したレスリングをチリに持ち帰って仲間や後輩に伝えてくれ。そしてオマエがチリのレスラーの人生を変えるんだ」東郷は退場。ディエゴ「東郷さん、本当にありがとうございます。最後まで笑顔で頑張りましょう!」

      【試合後のコメント】
      東郷 僕が5年前に南米を旅していてチリで初めて会って、彼は本当に日本フリークで日本に行きたいって言っていたので、チャンスがあれば呼んであげたいなって思っていて、ちょうどそのタイミングがうまく重なって日本に来るっていうのでDDTを紹介して。やっぱりチャンスをいかせるというのは彼の努力だと思うし、南米の人って怠け者が多いけど、彼はすごく勤勉だし、練習もちゃんとやるし。日本に来て体も随分大きくして、すごい技術もいっぱい学んだと思うし。今回日本に滞在している間、いろんなものを吸収したと思うから、彼の祖国・チリに持って帰っていろんな後輩や仲間に伝えると思うので。いい経験になったと思うので。
      ディエゴ 東郷さん、一つお願いがあります。チリでクロスフェース使っていいですか?
      東郷 どうぞ、使ってください。
      ディエゴ やったー! チリ帰ったら使います。

      ――ディエゴ選手は?
      ディエゴ プロレスの人生の中でこれはベストバウトになります。一番大事な試合でした。とても嬉しいです。みんなのおかげです。
      ――東郷選手から「オマエがチリのレスラーの人生を変えろ」と言われたが。
      ディエゴ ちょっと難しいですけど、チリに帰ったらいっぱいプロレスのことを教えたい。ほかの選手の人生が変わったらすごく嬉しいです。
      ――自分みたいに?
      ディエゴ そうですね。
      ――かつてご自身の引退ロードで会ったディエゴ選手を送り出す側になったが。
      東郷 別にやめるわけじゃないし、チリに帰るんで。もしかしたらまた日本に戻ってくるかもしれないし。チリなんて遠いようで明日行こうと思えば行ける距離なんでね(笑)。チリにまた行こうと思っているし。
      ディエゴ 来てください。みんな待ってるよ。
      東郷 やっぱりチリって南米の中で独特の言葉があって、ウェオンっていい意味で使わないけど、仲のいい友達は言い合う。友達って意味なんですけど、相手をけなす時に使う場合もあるけど、本当に信頼関係があって仲間同士でウェオンと言い合う。
      ディエゴ 忘れないでください。大事な言葉です。
      東郷 もう一つバカンという言葉があって、イケてる、カッコいいってことなんですけど今日のディエゴはバカンでした。


      休憩前にスクリーンで1・5新宿から開幕するDDT最強を決めるリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2018」の公式戦主要カードが発表された。

      ☆1・5新宿FACE
      ○Aブロック公式リーグ戦
      竹下幸之介 vs 黒潮“イケメン”二郎
      ○Aブロック公式リーグ戦
      HARASHIMA vs 石井慧介
      ○Bブロック公式リーグ戦
      マイク・ベイリー vs 石川修司

      ★1・7大阪市平野区民ホール
      ○Aブロック公式リーグ戦
      竹下幸之介 vs 遠藤哲哉
      ○Aブロック公式リーグ戦
      高梨将弘 vs 黒潮“イケメン”二郎
      ○Bブロック公式リーグ戦
      佐々木大輔vs坂口征夫

      ★1・8大阪市平野区民ホール
      ○Aブロック公式リーグ戦
      HARASHIMA vs 黒潮“イケメン”二郎
      ○Bブロック公式リーグ戦
      佐々木大輔 vs 樋口和貞
      ○Bブロック公式リーグ戦
      高尾蒼馬 vs マイク・ベイリー

      ☆1・10練馬Coconeriホール
      ○Aブロック公式リーグ戦
      竹下幸之介 vs HARASHIMA
      ○Aブロック公式リーグ戦
      遠藤哲哉 vs 黒潮“イケメン”二郎
      ○Bブロック公式リーグ戦
      坂口征夫 vs 石川修司

      ★1・11横浜ラジアントホール
      ○Aブロック公式リーグ戦
      竹下幸之介 vs 高梨将弘
      ○Bブロック公式リーグ線
      佐々木大輔vs石川修司
      ○Bブロック公式リーグ戦
      坂口征夫 vs マイク・ベイリー

      ☆1・13清水マリンビル
      ○Aブロック公式リーグ戦
      HARASHIMA vs 高梨将弘
      ○Aブロック公式リーグ戦
      ジョーイ・ライアン vs 黒潮“イケメン”二郎
      ○Bブロック公式リーグ戦
      坂口征夫 vs 彰人

      ★1・14新木場1stRING
      ○Aブロック公式リー軍船
      竹下幸之介 vs 石井慧介
      ○Aブロック公式リーグ戦
      HARASHIMA vs 遠藤哲哉
      ○Bブロック公式リーグ戦
      樋口和貞 vs 石川修司
      ○Bブロック公式リーグ戦
      佐々木大輔 vs マイク・ベイリー

      セミファイナルはHARASHIMA&高尾蒼馬&TAKAみちのくvs佐々木大輔&遠藤哲哉&マッド・ポーリーの6人タッグマッチ。DAMNATION、TAKA、HARASHIMA&高尾で入場。DAMNATIONが場外戦に持ち込んでペースを奪う。佐々木はTAKAに「TAKAちゃん」と挑発。DAMNATIONに捕まったHARASHIMAだったが、ポーリーにジョンウーでやり返すと替わった高尾がポーリーに攻め込んでいく。ポーリーもジャーマンでやり返すと遠藤が出てくる。高尾は遠藤にフォアアームエルボー。HARASHIMAがダイビング・カンフーキックで続いて雪崩式ブレーンバスター。さらに高尾、TAKAと串刺し攻撃の連係。TAKAはコーナーの佐々木に突っかかるもかわされる。カットに入ったポーリーをジャンピングハイで蹴散らしたHARASHIMAが遠藤のトラースキックを受けながらラリアットでやり返してダブルダウン。戦況はTAKAvs佐々木に。クロスフェースの切り返しあいからTAKAの前蹴りを耐えた佐々木がトラースキックからクロスフェース。クロスオーバーは寸前で高尾がカット。DAMNATIONの串刺し攻撃からトリプル・パワーボム。佐々木のカバーはカウント2。佐々木はダイビングエルボーを投下。かわしたTAKAクロスフェース。これは遠藤とポーリーがカット。佐々木の佐々木式ウラカンラナ狙いはTAKAが堪えてジャスト・フェースロック。これで佐々木がギブアップした。

      試合後、引き揚げるTAKAを佐々木が「TAKAちゃん! ちょっと待ってくれ。TAKAみちのく! オマエだ」と呼び止める。佐々木「アンタやっぱすげえな。このインディージュニアのベルトをアンタに挑戦させてやってもいいぞ」TAKA「ただいまご指名いただいたTAKAちゃんです。せっかくご指名いただいたんで、そのベルト挑戦させていただこうかというかそろそろ返してもらっていいですか、大ちゃん」佐々木「いつでもいいよ」TAKA「いつでもって言ったね」佐々木「今でもいいよ」TAKA「いつでもって言ったね。ついでもいつでも・どこでもって言ってくんないかな」佐々木「いつでもどこでもいいよ」TAKA「その手に引っ掛かってKAIENTAI DOJO上がる選手がいっぱいいるんだよね。今日勝ったから言わせてもらいます。12月17日、日曜日12:00、KAIENTAI DOJO、今年最後の新木場大会で決定します」佐々木「なんでもいいよ。やろう、TAKAちゃん」今林「あの~12月20日のガンプロ新木場大会で大家さんとベルト懸けてやることになってましたけど…」佐々木「なんだよ、それ」TAKA「こっちが先に決まったんで!」TAKAは退場。佐々木「GM、大家健よりTAKAみちのくだろ」今林「そりゃそうだと思いますよ…」佐々木「決定だ。俺が世界のTAKAちゃんを越えてWWEにいくぞ」

      【試合後のコメント】
      TAKA なんか佐々木大輔からご指名をいただいたので久しぶりにDDTを楽しめたらなと思ったら、まさかこんなことに。インディージュニアのベルトは個人的に思い入れがあるから。そろそろ返してもらってまた封印しようかなと思います。願ってもないチャンスだし、KAIENTAI DOJOの新木場大会で私的にはとても美味しい流れになったと思うので。佐々木大輔とは過去に何度か対戦したり、なんか一緒に組んでいたような気がするんですけど、過去のことはすぐ忘れてしまうので覚えてないですけど、なんかいろいろと縁が深い。私のベストパートナーだった海援隊DXのディック東郷の弟子っていうのもあるし、試合すると面白いので。今、ヒールなんですかね。そういうのを抜きにして面白い試合ができそうなんで。すごく楽しみです。ただベルトは返してもらいます。
      ――今の佐々木選手はカリスマと呼ばれているが。
      TAKA それはまったく知らなかった。俺の中で過去に新日本プロレスで2回当たってんの。スーパージュニアで2年連続シングルやって。その後、組んでたような気がするんだけど、イタリア人で別人だったような…。あれはまあ別人かなと。じゃあ彼がなぜカリスマと呼ばれているのか、シングルやればわかると思う。闘って楽しみたいと思います。何が怖かったってデカい人。ポーリー? 初めて対戦したけど怖かった。何人かもわからなかった。

      HARASHIMA とりあえず今日感じたことは今度タッグで佐々木&遠藤組とやるけど、遠藤は手ごたえあって楽しみだけど、佐々木に関して言えば心ここにあらずというか、タッグのほうはまったく気にしてないのか、TAKAみちのくばかり見ていて、本当に手ごたえゼロでしたね。そんなんじゃ相手にならないんじゃないかぐらい。残念というか僕らとしてはタッグはガッチリ防衛したいと思います。あとD王GPはテンション上がりますね。ガッチリいきます。

      佐々木 適当なことを言ってみるもんだな。本当にTAKAみちのくが出てきたぞ。見たか? 世界のTAKAみちのくだ。
      ポーリー TAKAちゃーん。
      遠藤 TAKAちゃん。
      佐々木 オマエら少しリスペクトが足りないぞ、TAKAちゃんに。決まった通りTAKAちゃんとインディージュニアを(やる)。

      ――もともと大家選手とタイトルマッチが決まっていたが。
      佐々木 何の話だ。俺はインディージュニアやるとは言ってないぞ。
      ――TAKAみちのく選手と当たってみて。
      佐々木 大家健より上だな、はるかに。何回か対戦したことがあるけど、やっぱすげえよ。
      ――最終的にはWWE入りが目標?
      佐々木 TAKAちゃんを越えたらWWE行かないともったいないだろ、俺の人生が。
      ――佐々木選手はアメリカにこだわりが?
      佐々木 人生の最終目標としてアメリカ。

      メインイベントは竹下幸之介&彰人vsKUDO&高梨将弘のタッグマッチ。酒呑童子が連係で彰人を捕獲。カットに入った竹下ともども高梨が丸め込み、KUDOがキックで蹴散らしていく。彰人も高梨をロープに引っ掛けて場外から竹下のキックを呼び込むと、高梨にバックドロップを決めて逆転。替わった竹下が一気呵成に攻める。竹下のブルーサンダーをコルバタで切り返した高梨。タッチを受けたKUDOがダイビング・ダブルニーアタックで続く。かわされるとステップ延髄。バックスピンキックは竹下がブロックしてエルボー。ここからエルボーのラリー。竹下のニーアタック、KUDOのバズソーキックが立て続けにヒットしてダブルダウンから戦況は彰人vs高梨に。彰人が俵返し。これはカウント2。ALL OUTが合体フェースバスター。これはKUDOがカット。高梨も彰人の動きを止めてKUDOのトップロープ越えのダブルニーを呼び込む。バックスピンキック+トラースキックの合体技から高梨がタカタニックを狙う。これはかわされると高梨の丸め込み+KUDOのダイビング・ダブルニーアタック。これは竹下がカット。KUDOは竹下を場外に排除してプランチャも竹下がセコンドの梅田に誤爆させる。リング内では高梨がコルバタから丸め込むもカウント2。彰人が直後にハナマサを決めてフォール勝ち。

      試合後、彰人がマイク。「新木場の皆さん、勝ちました! タケちゃんがチャンプだからここは締めよう」竹下「新木場の皆さん、勝ちました! 僕が今皆さんに伝えたいのはディエゴが東郷さんとのシングルマッチ、ひじょうに頑張ってました。僕と彰人さんはディエゴがチリに帰るまでベルトを防衛させてあげたい。だから博多の6人タッグ選手権、必ず勝ちたいと思います。チャンピオンは僕なんですけど今日の主役は彰人さんなんで盛大に締めてもらいたいと思います」彰人「締めるからディエゴ、出てきてよ。顔出そうよ。(ディエゴがリングイン)あなた東京でこうやってALL OUT3人揃う機会は後楽園しかないし、3人揃って組むのは博多しかない。最後の後楽園大会の日に6人タッグのベルトを巻いてみんなに笑顔でお別れを言って欲しい。だから博多で3人の力で防衛して、3人とも6人タッグのベルトを持って勝って終わろう。それが俺らの絆だ。約束してください」3人で指切りげんまんする。彰人「今ディエゴと約束しました。約束したからこそ最後の最後までディエゴにベルトを巻いてもらって送り出しましょう。今日はありがとうございました!」

      【試合後のコメント】
      竹下 6人タッグ選手権、僕個人はこのベルトもあるんでコルト・カバナと決まっているんですけど、もしかしたら今この現段階での僕たちにとって大切なベルトはこっち(6人タッグ)かもしれないです。ディエゴも残り少ないし。だからこの酒呑童子との前哨戦に懸ける思いも強いものがあるから。絶対にディエゴ、このベルトを防衛したまま送り届けたいと思います。
      彰人 酒呑童子とのタイトルマッチが決まってから僕とかタケちゃんがディエゴに足りないとか上からモノ言って、今日はちょっと負けるわけにはいかなかったので。ディエゴの試合を見てて負けたけどアイツなりの今のベストを出せたと思うし、それを見て僕らも感じるものがあったし。ディエゴに伝えたいことも伝わった。そういうのを気づかせてくれたからこそ、今日の試合は必ず勝ちたかった。そこをしっかり勝てて6人タッグに弾みを付けられて、本当に良かったと思います。ディエゴとALL OUTになって日にちは数えるほどしかないです。その中ですごい関係性を築けたかと言ったら完全にイエスと言えないかもしれないけど、この6人タッグを持っているのが僕らの絆だと思っているから。そこは最後までしっかり守って、ディエゴの最後を見送ろうと思います。
      竹下 ディエゴに足りないものがあると厳しく言ってました。今日の東郷選手とのシングルマッチに関しては足りない何かが確実にあったと思います。でもそれは東郷選手という特別な相手がいたと思うので。だから彼が今残り少ない期間でDDTとかこのベルトにいったいどれぐらいのモチベーションがあるのか、それは僕たちにはわからないことですけど、でも最後の最後に何か変わろうとしているというのは確実だと思うので、それを最後にKO-D6人タッグで見せつけて欲しいと思います。


      KUDO おい、マサ…ヒドいだろ。最後の技。なんて技?
      ――ハナマサです。
      KUDO ハナマサはマサにしか効かねえから。俺と坂口には効かねえよ。大丈夫か?
      高梨(倒れ込みながら)ヒドいよ~~~。
      KUDO アイツらが強いのはよくわかるよ。でも今回強くてもチーム力は俺たち酒呑童子、それは博多で証明する。マサ、これで治して(とビールを渡す)。
      高梨 あ~酒だ!(ビールを飲み干す)おい、冗談じゃねえぞ! なんてことしやがるんだ! 酒呑童子にこれ以上、ドランカーはいらねえんだ! おい俺までドランカーになっちまったらどうすんだ! それもこれもこの恨みは坂口に全部返してもらうからな。覚えておけよ! 兄貴、最後に飲んで締めてやってくれよ。
      KUDO(ビールを一気飲みして)博多で酒盛りだー!

    この記事をシェアする