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【大森リポート】アントンがタイトルマッチ前哨戦を制す/ディーノが大森王座防衛、次期挑戦者はグルクン!!/遠藤復帰も勝利ならず

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    • 27日、東京・JR大森駅東口駅前広場にて「Road to 2020 TOKYO 大森『UTANフェスタ2013』」がおこなわれた。オープニングの鶴見亜門GMによる前説では来年1・3後楽園ホールが全席2000円興行であることが明かされた。また、次期大森級選手権挑戦者決定バトルロイヤルに出場予定の大石真翔が「痴情のもつれ」(亜門GM・談)のため欠場となり、替わりにジ・ウータンの参戦が発表された。さらにセミファイナルの男色ディーノvs星誕期の世界大森級選手権試合で誕期が敗れた場合はアルゼンチンがゲイタウンになるとのこと。



      第1試合は石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬vs彰人&松永智充&伊橋剛太のタッグマッチ。序盤から伊橋がドリフに捕まる展開。なんとか伊橋が逆転すると彰人が高尾に水車落とし。高尾がドロップキックでやり返し、替わった石井がミサイルキックで飛び込む。自陣コーナーまで飛ばされた彰人に松永がタッチしてスイッチ。石井が松永にラリアット。続いて高尾もラリアットを決めてアシスト。それでも松永はバックドロップで石井を叩きつけ逆転。入江vs伊橋の局面に移ると伊橋のミサイルキックをカウント2でクリアした入江がブレーンバスター・ホップ。串刺しラリアット、さらにラリアットで畳み掛けた入江が石井、高尾のツープラトン・バックドロップのアシストからフライング・ソーセージを浴びせてピンフォール。試合後、石井はマイクを取ると「今日はこれから全日本プロレスの両国国技館大会に乗り込んできます。そして夢のベルト、アジアタッグを獲ってくるぞー!」とファンに誓い、会場へと向かった







      第2試合は山下実優&中島翔子vs木場千景&KANNAの東京女子プロレス提供タッグマッチ。中島がKANNAの左脚に頭突きを見舞い、山下がコーナーに振ろうとするもKANNAが切り返して木場とスイッチ。木場が山下の蹴り脚をキャッチしてアンクルホールド。山下がロープに逃げると強烈なソバット。中島は串刺し攻撃からコーナー2段目からのダイビング・ボディーアタックへ。木場が中島にヒザ十字固めを決めると山下がカットに入るが、KANNAがボディースラムで蹴散らす。何とか逃れようとする中島に木場が裏ヒザ十字固めで絞り続けギブアップ勝ち。





      第3試合は次期世界大森級選手権挑戦者決定バトルロイヤル。MIKAMI、KUDO、グルクンマスク、坂口征夫、中澤マイケル、ジ・ウータンの順に登場。ウータンは見た目が大石のコスチュームのままのマスクマン。5選手からヒドい目に遭って熱くなって火照ってしまったマイケルがMIKAMIにアルティメット・ベノムアーム。MIKAMIがかわしてミッキーブーメランを決める。MIKAMIは坂口にも狙ったところ、かわされてアルティメット・ベノムアームに接触しOTRに。坂口に腕十字を決められそうになったマイケルだが空いている腕でアンダータイツを接触させると、そこから4選手がかりで押さえ込んで退場させた。マイケルはKUDOにトラースキックからベノムアーム狙い。腕を堪えられると空いている腕で新たなアンダータイツを器用に装着しKUDOにダブルのアルティメット・ベノムアームを狙う。KUDOはマイケルの片方のベノムアームをマイケルの顔面につけることに成功したが、ベノムアームの同士討ちの形に。両者崩れ落ちたところをウータンがKUDOを、グルクンがマイケルをそれぞれ丸め込んで退場させた。ウータンがグルクンにスイングDDTからデルフィンクラッチ。「その技だけは!」とクリアしたグルクンがバックを取られたところを丸め込みに切り返し、さらに逆さ押さえ込みに持ち込む。最後はトラースキックから垂直落下式ブレーンバスターで3カウント。グルクンが世界大森級王座への次期挑戦権を獲得した。マイクを取ったグルクンは「僕が勝ちましたよね! 来年、この場所に必ず戻ってきます!」と来年の挑戦を誓った。









      第4試合は遠藤哲哉復帰戦。飯伏幸太&ケニー・オメガvs平田一喜&遠藤哲哉のタッグマッチ。平田vs飯伏から遠藤vsケニーの攻防へ。ケニーの攻めで動きが止まった遠藤だが鋭いドロップキックを決めると救出に入った飯伏にもドロップキック。場外に出た2人にトルニージョを見舞う。場外戦からケニーも飯伏もリングに戻って遠藤の左ヒジを集中攻撃。ケニーのコタロークラッシャーをカウント2で返した遠藤だがケニーのチョップで動きは止まってしまうと、飯伏の左ヒジへのミドルキックでダウン。入れ替わり立ち替わり攻撃されて苦しい遠藤だったがケニーをブレーンバスターで投げて逆転。平田がケニーにドロップキックを決めると助けに入った飯伏もまとめてドロップキックを放つ。ケニーもSTOP!エンズイギリを決めると飯伏と交替。自陣コーナーまで飛ばされた平田に遠藤がタッチしてリングイン。飯伏のパワースラム → コーナー2段目からのムーンサルト・プレスをクリアした遠藤は替わったケニーに平田のエースクラッシャーのアシストからその場跳びムーンサルトへ。しかし続くムーンサルト・プレスはかわされて自爆。ケニーの波動拳 → 飯伏のジャーマンの合体技を食らった遠藤はケニーに腕十字を決められるとタップするしかなかった。















      第4試合が終わると恒例の「大人のプロレス教室」へ。今回は入場コンテストでちびっ子からおじさんまで幅広い年齢層の参加者はそれぞれ入場テーマに乗ってファンにアピール。こちらも恒例となった『GRAND SWORD』が流れ大「コバシ」コールも起こる中、MVPは大仁田厚ばりの水噴きパフォーマンスをおこなった女性が獲得した。

      セミファイナルは世界大森級選手権試合。第4代王者の男色ディーノは星誕期を相手に5度目の防衛戦。選手権宣言をした大田区議会の伊藤和弘議員がディーノのセクハラ攻撃に遭った後に開始のゴング。さっそくディーノが誕期に男色殺法。誕期は持ち前のパワーで逆転するとフェースロックからお株を奪う男色殺法。誕期は電車道からコーナースプラッシュ。さらにブレーンバスターで投げていく。コーナーの登った誕期の急所をワシ掴んで落としたディーノはショルダーアタック。ナイトメアで苦しめるとコーナーに登る。しかし誕期がロープを揺らしてこれを阻止。ディーノはトップロープに股間を痛打する。誕期のアームボンバーからノド輪落としを狙うもディーノが阻止。しかし続くリップロックはかわされ松井レフェリーに誤爆。誕期がノド輪を決めるも松井レフェリーがダウンしカウントが入らない。誕期が松井レフェリーを起こしにかかる背後からディーノが襲い掛かりリップロック。続く男色ペディグリーから男色ドライバーを狙うが持ちあがらない。誕期がディーノをコーナーに潰してアルゼンチン・ブリーカー・ドロップを決めるもカウント2。ディーノは誕期のイマチ投下をかわすとゲイ道クラッチで丸め込み勝利。試合後、ディーノがマイクを取って「今までの歴史を紐解くと何年か前に大田区がゲイタウンになりました。その次に練馬出身の佐々木大輔が挑戦してきて、練馬区もゲイタウンになりました。その突きはタノムサク鳥羽が茨城県とタイを懸けて、(鳥羽が敗れて)ゲイタウンになりました。そして今日、誕期さんが負けたということはアルゼンチンはゲイカントリーになったということでよろしいでしょうか?」と誕期に問いかけると、誕期は「墨田区・両国国技館も入れてください。そしてアルゼンチンは元々ゲイタウンでしゅ」と言って退場。「え~!? 何、最後の置き土産!」と驚愕しているディーノの前に次期挑戦者のグルクンマスクが現われ「来年挑戦させてもらう。そしてこの大森やその他いろんなゲイタウンを解放してもらうぞ」と要求。ディーノから「じゃあ何懸けんの?」と言われたグルクンは「俺のホームタウン、沖縄を懸けてやろうじゃねえか!」。これに応じたディーノは「この大森をゲイタウンから取り返します!」とファンに誓うグルクンの背後を襲ってリップロックから男色ドライバー! グルクンのズボンを脱がしにかかり、ついでにウータンのズボンも剥いでコーナー上でアピールした。



















      メインイベントはHARASHIMA&ヤス・ウラノvsアントーニオ本多&佐々木大輔のタッグマッチ。HARASHIMAとアントーニオ本多は11・4大阪のタイトルマッチ前哨戦。ヤスvs佐々木の攻防の後にHARASHIMAとアントンがファーストコンタクト。アントンのヘッドロック → ショルダーアタックをHARASHIMAがドロップキックで撃ち落とす。アントンは替わったヤスと場外戦。HARASHIMAも佐々木と広場を所狭しと暴れまわる。ヤスとアントンがリングに戻ると、アントンがヤスをコーナーで踏みつけ。ヤスがアントンの足を噛んで脱出するも今度は佐々木に捕まってしまう。佐々木のヤスへのコブラツイストにコーナーに控えるアントンも腕を引っ張って加勢。10分経過、ヤスが佐々木をボディースラムで叩きつけてようやく逆転。佐々木は替わったHARASHIMAにドロップキックを決めてアントンとスイッチ。アントンがテーズプレスからエルボードロップを決めると、HARASHIMAもファルコンアローからスワンダイブ式ボディープレスを見舞って流れを戻す。アントンはHARASHIMAの山折り狙いを回転エビ固めに切り返す。アントンとHARASHIMAはナックルパンチとエルボーのラリーへ。HARASHIMAが制してハイキックを決めるも、アントンも堪えてトラースキック一閃。さらにナックルパンチとエルボーが相打ちとなりダブルダウン。ヤスがHARASHIMAとのスイッチに成功し、スライディングキック。抱え上げられたアントンはこれを回避してロープへと突き飛ばすと、佐々木がエプロンからヤスにスタナー。アントンはヤスをキャンバスに叩きつけると佐々木がマシンガン発射。このカバーをHARASHIMAがカットしコーナーのアントンに串刺しダブルニー。続いてヤスがツームストーン・パイルを放ち、HARASHIMAの蒼魔刀を呼び込むが、これを佐々木がダイビング・エルボーで迎撃。ヤスとのナックルパンチの打ち合いからバイオニックエルボーを決めたアントン。エプロンのHARASHIMAをアントンがエルボーで落とすと佐々木がトペ・スイシーダを放って場外釘付けにする。リング内ではアントンがDDT → ダイビング・フィストドロップを決めて3カウントを奪った。試合後、アントンとHARASHIMAは睨み合いから互いに頬を張っていく。HARASHIMAが先に引き揚げるとアントンがマイクを取る。「大森UTANフェスタにお越しのオラウータンのみなさん、こんばんわ。みなさんよりもやや進化した形態のホモ・サピエンスのアントーニオ本多です。ホモ・サピエンスの条件は何よりもプロレスができるってことじゃないでしょうか。ものすごく深いことを言ってしまいました。本日のUTANフェスタ、私みたいなのが勝ってしまって関係者の皆様、UTANのみなさん本当に申し訳ありません。しかし、私は勝たなければならない! 皆さんはご存じないかもしれないが今度、大阪で今日、この赤コーナーに立っていたHARASHIMAとDDTで一番ブリリアントなベルトとされているKO-Dヘビー級…ヘビー級じゃねえ! 無差別級ベルトの選手権試合があるからです。11月4日までもうすぐですが寝る間も惜しまず練習して頑張りたいと思います。このまましゃべり続けると長いと言われるのでUTANフェスタを終わらせたいと思います。未来永劫終わりにしたいと思います。ハハハハッ…それは私の権限で言い過ぎました。最後に皆さんで気持ちいいやつ、世界中に中指立てていこう! ファ●ク・ザ・ワールド!で締めたいと思いましたが、この締め方が先ほど関係者筋から子供の教育に良くないと言われ、昨今英語教育の進んだ日本人の小学生はファ●クの意味ぐらいわかるとPTAの方から言われたので、もっと平和な締め方をしたいと思います。3、2、1、UTANフェスタで締めたいと思います。皆さん今日はどうもありがとう! 皆さん帰ったあと美味しいビールを飲んでくださーい! これ、永ちゃんのマネですね。いくぞー! 3、2、1、UTAN…ファ●ク・ユー!!」





















      【試合後のコメント】
      HARASHIMA 今日はタッグ戦で相手のペースになってしまった。でもタイトルマッチ前にアントンと対戦できたし、アントンと対戦するのも久しぶりだったから独特の間合いのパンチとかの感触を確かめながら闘いました。負けてしまったけど良い感じで確認できたので、これでタイトルマッチに臨みたいと思います。

      アントン 強かったです。ヤバいです。今日は大ちゃんの協力で切り抜けることができましたが、大阪を切り抜けられるかと言えば…HARASHIMA選手に若干の分があると思います。だがしかし、ロッキーはアポロに勝てると思って闘っていたと思いましたか? 彼は自分が何かをやり遂げた気持ちになりたかったからタイトルに挑戦したわけですよ。結果、ホームタウンデシジョンでアポロが勝ちましたけど、あの試合は明らかにロッキーのほうが勝ちです。今回の大阪府立、私にとってホームだとは言いません。それにHARASHIMAさんだってホームではない。だからホームタウンデシジョンはあり得ない。 松井レフェリーが大阪出身だとしても、松井レフェリーはクリーンなので相手に優位な判定をするわけじゃない。ということはどっちが勝つと思いますか? ロッキーですよ。何も間違ってない。だからイタリアの種馬であるアントーニオ本多がKO-Dのベルトを巻き、エイドリアンに当たる女性が私だと思われる方はぜひご連絡ください。いや、冗談抜きで勝つ可能性は十分ある。あとは時の運です。だけど時の運が今ついているのは私です。

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