18日、熊本流通情報会館にてDDT「Road to Ryogoku in KUMAMOTO~ドラマティック・ドリーム・太平燕~」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説ではいつでもどこでも挑戦権保持者の入江茂弘が呼び込まれる。入江は使用プランについて聞かれると「去年、これで佐々木大輔にいじめられたので、今度は逆にこれを使っていじめたい。だからしばらく持ち続けようと思っています」と明かした。入江のコールで大会スタート。
第4試合は飯伏幸太&ケニー・オメガ&佐々木大輔 vs男色ディーノ&大石真翔&彰人の6人タッグマッチ。4・29後楽園で決定したKO-D6人タッグマッチの前哨戦はゴールデン☆ラヴァーズのタッグワークに翻弄された大石がなんとか彰人とスイッチ。彰人はトリッキーに攻めたて、アンクルホールドで飯伏から悲鳴をあげさせた。大石がいつものようにディーノに尻出しを促すも、言い終わらないうちにディーノがコーナーに登って尻出し。これを見た大石と彰人は「俺たちにできないことを平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!」と声を揃え、ケニブシ佐々木を尻に送り込もうとしたが、逆に大石が捕まってしまって3人連続のケブラドーラ・コンヒーロで青色吐息。ゴールデン☆ラヴァーズのPKこころを大石が切り返してケニーを尻に送り込む。続いて飯伏も尻にヒットさせて、佐々木も振っていく。佐々木はこれをコーナーの登って回避してディーノの尻をスパンキング。しかし、結局は尻の餌食に。彰人に羽交い絞めにされた佐々木へディーノがリップロック。大石と彰人がゴールデン☆ラヴァーズを押さえつけている間に、ディーノが男色ドライバーを決めて勝利した。
セミファイナルはインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級選手権試合。第19代王者のTAKAみちのくはMIKAMIを挑戦者に11度目の防衛戦。MIKAMIはプエルトリコ修業時代のガウンを羽織って入場し、このタイトルマッチへの並々ならぬ意気込みを表現。じっくりとした序盤の攻防からTAKAがジワジワとMIKAMIの脚を攻めていく。この集中砲火にMIKAMIは悲鳴を上げる場面が増えた。TAKAのジャスト・フェースロックはロープエスケープ。腹パンチやエルボーで反撃せんとするMIKAMIだが、脚を攻められてしまうと動きが止まる。MIKAMIはなんとかスワンダイブ式ミサイルキックを決めるとオルフェーブルへ。これをロープエスケープしたTAKAはミッキーブーメランを回避し、ドラゴンスクリューから足4の字へ。なんとか逃れたMIKAMIはデュランダルから今度こそミッキーブーメランへ。MIKAMIがコーナーに登ると、蘇生したTAKAもコーナーへ。MIKAMIをキャッチして雪崩式ブレーンバスターを仕掛けるが、MIKAMIがかわして下から掬い、雪崩式スク~ルボ~イへ。そこからスワントーンボムを発射するもカウント2。スク~ルボ~イを連発するMIKAMIだがフォールは奪えない。TAKAはジャスト・フェースロックからディックキラーへ。ロープエスケープされるとみちのくドライバーⅡを決めて勝利した。
メインイベントはKUDO&坂口征夫vsHARASHIMA&ヤス・ウラノのタッグマッチ。HARASHIMAがKUDOを意識する中、ヤスもまたHARASHIMAと同じぐらいKUDOに対して意識している様子。ウラシマのタッチワークにペースを掴めない坂口がなんとかKUDOとスイッチすると、KUDOは打撃でヤスを追い詰める。場外エスケープするヤスを坂口がエプロンからのPKで動きを止める。リングに戻されたヤスを坂口が激しく蹴りを見舞って、場内からは悲鳴もあがった。ヤスが何とかHARASHIMAと交替できると、HARASHIMAは一気呵成の攻め。雪崩式ブレーンバスターをカウント2で返した坂口はKUDOと交替。KUDOはミサイルキック、8×4からダイビング・ダブルニーを投下するが、これはかわされてしまった。HARASHIMAはKUDOと互いに一歩も引かずの打撃戦を繰り広げ、ハイキックは相打ちとなって両者ダウン。先にKUDOからタッチを受けた坂口がHARASHIMAにPK。HARASHIMAが回避して下から蹴りあげると、スイッチしたヤスがマンハッタンドロップから坂口をロープに引っかけてドロップキックへ。坂口も反撃に出てヤスにスリーパー。替わったKUDOも坂口とのサンドイッチPKを決める。すかさずHARASHIMAが「チェストー!」とダイビング・カンフーキックを放った。ウラシマに攻め込まれたKUDOだが、フォールは許さない。HARASHIMAのリバース・フランケンからの蒼魔刀は坂口がカットイン。ヤスがコーナーの登るも、ここで坂口がキックを打ち込み、ヤスを宙づりにさせる。するとKUDOがそのヤスへダイビング・ダブルニーを投下。間髪入れずにKUDOがダイビング・ダブルニードロップを決めて勝利した。試合後、酒呑童子は再び熊本で大会をおこなうことを約束し、酒盛りへ。撤収作業中も宴は繰り広げられ、業を煮やした亜門GMのストップにより、お開きとなった。