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【記者会見】G☆LはKO-Dタッグ戦に向けて余裕タップリ。「竹下&遠藤はDランクチーム。我々に勝てるなんてバカらしい」(ケニー)

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    • 17日、東京・新宿のTEC事務所にてDDTが9・28後楽園に関する会見をおこなった。まずはメインで組まれたKO-Dタッグ選手権試合について王者組の飯伏幸太&ケニー・オメガ、挑戦者組の竹下幸之介&遠藤哲哉が鶴見亜門GMとともに出席し意気込みを述べた。



      遠藤 今年の1月ですかね。ゴールデン☆ラヴァーズとは大阪で試合をやっているんですけど、そのときは引き分けということで。僕自身にとって今年はかなり飛躍の年になっているかなという感じはしています。ビアガーデンでも竹下とシングルやって、ケニーさんとも試合をやってどっちも評価が高かったので、僕は自分自身結構調子があがってきていると思っているんですけど、まだ結果というものが残せていないので。今回、ベルトというひとつの、明確な形(で結果を)残してDDTの歴史、そしてプロレス界の歴史に新たな1ページを刻みたいと思います。



      竹下 今年の1月に僕と遠藤とゴールデン☆ラヴァーズで試合をして、あれから8ヵ月が経ったんですかね。僕も遠藤さんもすごく進化していると思うのですが、ケニー選手と飯伏選手の一番すごいところは、いまもなお進化し続けているところだと思います。だから僕は到底追い越しているとは思っていません。だから僕らがいまも勝ち目はすごく少ないと思っています。あと後楽園まで10日くらいしか残っていないですけど、そんな僕たちがやれることは、いまも進化し続けて、試合中にも進化して覚醒するようなことがなければ僕たちに勝ちは見えないと思います。すごく厳しい闘いになると思いますが、僕らこの試合にすべてをかけるつもりで、勝って未来を見せたいと思います。



      ケニー この間、大阪で正直、私は対酒呑童子の準備をしてた。絶対に遠藤と竹下に勝つと思ってたけど、プロレスなんだから事故やアクシデントがよく起きる。なので、次のチャレンジャーチームはハッピーモーテル、エンテツ、竹下……何て言えばいいっすか? もちろん、進化はしたと思います。成長していると思いますけど、私と飯伏サンは本当に世界で一番のタッグチーム。エースクラスなんです。だから(遠藤&竹下が)Dクラスになっても、Aクラスになっても差がめっちゃあるよ。あと10年かな? 20年…飯伏と私がもう死んでるときチャンピオンになるかもしれないけど、その時はない。だから竹下の言う通りですよ。プロレスの未来……でも将来じゃない、未来ですよ!



      飯伏 竹下と遠藤……う~ん、竹下と遠藤とは……竹下とはシングルをやったり、タッグをやったりして、まあ若いし勢いもあるし……。
      ケニー 童貞!
      飯伏 童貞だし、すごいし、それはわかるんですけど、遠藤は何かいまキテるんですよね?
      ケニー うん。童貞だから。
      飯伏 童貞なのに? それがちょっとまだわからないので。自分はあまり人の試合を見ないというか、(最近の遠藤の試合を)見ていないので遠藤がどれくらいキテるのかわからないんで、楽しみではあります。でもまあ必ず自分らが防衛して、いい試合をして防衛したいと思います。




      ――ゴールデン☆ラヴァーズはSランクのチームと言ってますけど、挑戦者チームは自分たちはどれくらいの実力だと……。
      ケニー Dランク! 童貞ランクですよ。それかGランク。ガキ野郎、どっちか自分で書いていい(苦笑)。
      亜門 一応、本人に聞いてみましょう(苦笑)。
      竹下 ランクは自分たちではわからないですけど、いまの僕たちはもちろんゴールデン☆ラヴァーズのランクより下だとは冷静に考えています。だけど、そのゴールデン☆ラヴァーズがSランクなら、僕らがSランクに行くにはまだ時間がかかるかもしれない。だけど、その試合で一瞬でもSランクのレベルに、一瞬でも到達できたらそこで勝ちが見えてくると、僕は思っています。
      遠藤 竹下の言っていることは最もだと思いますね。僕たちゴールデン☆ラヴァーズに1回も勝ってないんで、もちろんゴールデン☆ラヴァーズよりランクが下なのはわかりますけど……。まあそうですね、一瞬僕たちがSSランクまで上がれれば……その一瞬ですね! そこをモノにできれば勝つことも不可能じゃないのかなと思います。

      ――王者チームはなかなか下の世代との世代闘争というか、こういう形で当たる機会はあまりなかったと思いますが、下の世代から突き上げられるような試合をメインイベントでする点をどう思いますか?
      ケニー いや、あの……会社の目的はわかりますよね。それ(遠藤&竹下)はDDTの未来、それは間違いない。だから会社が(ゴールデン☆ラヴァーズは)ベストマシーンだから、いい試合をしてほしいんじゃないですか? ねぇ飯伏サン?
      飯伏 はい。
      ケニー だからもちろん、いいパフォーマンスをやってあげますよ。いいパフォーマンスをやるけど、残念ながら最終的に勝つしかない。そしてベルト獲ったとき、覚えてますか? 珍しいあまり使っていない技を使いました。PKスターストームっていうスタイナースクリュードライバーの(PK)こころバージョン。普通の(PK)こころで充分ですけど、まあ食らわしたかった。この2人があまり好きじゃない。クソですよね、飯伏?
      飯伏 そう思います。
      亜門 好きじゃない?(苦笑)
      ケニー ……あの~、いや……好きではないではないですけど(苦笑)、(遠藤と竹下は)自信あり過ぎる! 我々に勝てるなんてバカらしいです。だから、それを聞くと怒る。だからいきなり殺したいかなぁって思って(苦笑)。だから、もし次の試合でそんなことが起きたらスミマセン。
      亜門 いやいや、殺さないで(苦笑)。殺されたら困るから。
      ケニー そうですね。まあ自分の気持ちがわからないから、ごめんなさい。
      亜門 飯伏君は?
      飯伏 僕は若い世代と……。
      ケニー 嫌いでしょ?
      飯伏 フフ……。
      亜門 嫌いなの?
      飯伏 嫌いです。嫌いですけど……。
      ケニー 殺したいでしょ?
      飯伏 殺したいですけど(苦笑)、単純に楽しみです。若い人とできるの。2人とも動けるし。すごくいい試合になるんじゃないですかね。
      ケニー うん。ですよね。しかも若い人にエグい技やるの好きですよね、(私たち)2人は(笑)。だから次の試合、見たことのないような、すごい一番エグい技が出ると思います。みんな楽しみにしてね。
      亜門 あまり殺さないでね(苦笑)。




      続いて同大会でのDDT EXTREME級選手権試合◎<王者>男色ディーノvs彰人<挑戦者>も発表され、会見には両選手が出席。まずはディーノから彰人を挑戦者に指名した理由が語られた。



      ディーノ ワタクシ、ここ最近EXTREME級選手権で難敵ばかりを相手にしていると。それには一つの法則性というか、そもそもこのベルトを持っていると基本的にはある程度自分の我を通すことができるわけですよ。そこで考えました。いつまで男色ディーノというものをやっていられるんだろうって。そう思ったときにまだやっていないことがあるなと。昔から憧れていたんですよ、プロレスラーのベテラン選手がやるカウントダウンというか…別に引退するわけじゃないよ!(苦笑) 引退するわけじゃないんだけど、いつ何が起こるかわからないから、そういう雰囲気なものをやってみたくて。何て言うんだろう……男魂伝承みたいなのをやってみたくて。男魂伝承みたいなカウントダウンをやってみたくて。もえる…もえるってあの“萌える”のほうね。萌える男魂! 男魂減少……。
      亜門 伝承ですよね? 減少はしないですよね?
      ディーノ まあ減少してるから伝承するみたいなところもあるんだけど。
      亜門 ああ、減少しつつある男魂を伝承していきたい……なるほど。
      ディーノ だからDDTは絶えず男魂でいてほしいみたいな。
      亜門 その1人目の選手として彰人を指名した?
      ディーノ そうね。アタシとしては理想を言えば、カウントダウンしていってカウントアップしていくみたいなくだりがしたい。アタシの中でああっていうのがあって、アレをやってみたい。アレやったら一生できるんじゃないかなって。カウントダウン・カウントアップ・カウントダウンの繰り返しよね。そのうちのカウントダウンの1人目として彰人クンが。アレって一応、長州(力)選手でいくと飯塚(高史)選手とか、そういう愛弟子的なのがあったじゃない。愛弟子的な意味で何をトチ狂ったかアタシに憧れて(プロレス界に)入ってきてこの彰人クンこそ、まさにカウントダウンの1戦目に相応しいんじゃないかと。



      亜門 彰人選手はもともと男色ディーノと闘うためにプロになったと常々公言していますよね。
      ディーノ そうそう。そういう人間関係とか全部ひっくるめて男魂伝承だから。その第1弾としてはすげえ美しいんじゃないかなと。当然、防衛して続けていくんだけど、このシリーズは。
      亜門 男魂を伝承するのに相応しい男だと。
      ディーノ そうそうそう。すごい男魂ですからね! 男魂の暴れっぷりというか。
      亜門 まあ“空腹のブラックバス”という異名を持つ……。
      ディーノ はいはいはい。そうなんですよ。そこがイマイチ伝承する前に伝わってないと。
      亜門 あ~、彰人選手は……。
      ディーノ ヒドイよ!
      亜門 あまりそこまで伝わってない気がしますね。
      ディーノ 選手間ではもうそれはそれはもう。「またやりおったか」と。「彰人、やりおったか」というのがあるから、彰人の男魂がどういうものかっていうのを伝えるのがアタシの義務だと思っているから!
      亜門 なるほど。すごくよくわかりました!
      彰人 確かに学生時代は“空腹のブラックバス”と呼ばれていましたけど(苦笑)、いまはもう違いますからね! 「またやったか」なんて言われないですよ。
      ディーノ お腹減ってない?
      亜門 空腹のブラックバスっていうのは、なぜそういう……。
      彰人 あ~、大学時代、まあちょっとお盛んな時期ってあるじゃないですか。若気の至りじゃないですけど。
      亜門 男魂がですか?
      彰人 男魂がいきり立ちまくっている時期ってあるじゃないですか。
      亜門 そのとき付いたアダ名が空腹のブラックバス?
      彰人 そうですね。ブラックバスって空腹だとどんなものでも、目の前にあるものは食べちゃうんですよ。
      亜門 餌がついてない、ルアーだけでもバクッといっちゃう?
      彰人 魚とか、もう好き嫌いがないんでアイツらは。何でも食うんですよ。当時、僕はギャル男をやっていた時期があったんで。色が黒かったのと何でも食うのをかけて。目の前に用意されたものをパクッと食べてしまう癖があったので、そうやって呼ばれていたんですけど、いまはもうそんなのないですからね!
      亜門 そうなんですか?
      彰人 もちろん、そんなのしたら問題になりますからね。
      ディーノ コンプライアンス的に?
      彰人 コンプライアンス的に(笑)。だからその辺は自重してますけど。
      亜門 で、どうなんですか。自分がプロレス界に入ったキッカケとも言うべき男色ディーノと闘うに当たって。
      彰人 その“空腹のブラックバス”と呼ばれていた学生時代、夢とか希望とか何もなかったんですよ。将来どうしたいとかもなくて。そんなとき、僕、昔はプロレスが好きだったなと思って、もう一回見てみようと思ってYouTubeとかでプロレス面白いのとか探したら、男色ディーノさんの試合を見ることになって。それを見て感動したんですよね。人から見たら男同士でキスしたりとか、掘ったりとかして、たぶん馬鹿なことやっているだと思うところもあるんだと思うんですけど、プロレスって闘いなんですけど闘いだけじゃないだなってすごく思って。それからディーノさんの試合をすごく見るようになって、ディーノさんに魅せられて尊敬していくようになって。僕はディーノさんの側で一緒に仕事をしたい、プロレスをしたいと思うようになって、気づいたらDDTに入って。そんなディーノさんから理由はどうあれ後楽園でベルトかけて闘おうって言ってくれたことは、僕、本当に夢が一つ叶ったのかなって思っています。けど、僕の夢が一つ叶って、そこからお客さんに夢を見せなきゃいけないなと思って。だから次の夢をお客さんにホールで見せたいと思います。僕は次のホールで男色ディーノからベルトを奪って、チャンピオンになって、新しいEXTREMEの形を見せていきたいと思います。




      EXTREME級選手権は王者がルールを決めることができるが、ディーノは「ものすごいルールでやります。以上です」とだけコメント。ディーノは事前にルールを発表すると、挑戦者に対策を立てられてしまうので、当日発表にしたいと思っていたという。ここ数試合、ルールを当日発表してそのことに気づいたというディーノは、今回も当日発表にすると力説。しかし、亜門GMから「期待していいんですか?」と言われると、ソッポを向いて「さあ?」という表情で回答を避けた。

      週刊プロレス加藤朝太記者 ものすごいルールに決まったんですけど、どうしますか?
      彰人 どうしますかも何も…何を言ってんですか?(笑) ものすごいルール……何も言えないですよね(苦笑)。ものすごい対策を立てるしかないんじゃないかなと。
      亜門 どんなルールがこようと。
      彰人 はい。

      ――彰人選手、男魂伝承の第1号に指名されたわけですが、ディーノ選手が伝えようとしている男魂とはどういうものだと思いますか?
      彰人 ディーノさんのことだから文字通りのことなんじゃないかなと。何かもしかしたら空腹のブラックバスの頃だった自分を思い出せみたいなものがあるのかなと思います。
      加藤記者 ディーノ戦で気をづけるべき点ってどこだと思いますか?
      彰人 それを言ったらディーノ対策になってしまうじゃないですか!
      ディーノ ごめんなさい、質問されたほうじゃないけど、ルール決まってなにのに対策は立てられないんじゃないかな?
      加藤記者 ものすごいルールってどういうルールですか?
      ディーノ ものすごいルールってどういうルールか……加藤さん、ちょっとこっちに来て。


      ディーノが呼び寄せた加藤記者の頭部にゲンコツを落として会見は終了となった。なお、DDT EXTREME級選手権試合の決定を受けて9・21小山で前哨戦となるディーノ&大石真翔vs彰人&MIKAMIのタッグマッチが決定。当初発表されていたスマイルスカッシュvs酒呑童子の6人タッグマッチはHARASHIMA&ヤス・ウラノvsKUDO&マサ高梨のタッグマッチに変更された(全カードはニュース欄を参照)。

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