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【大阪リポート】HARASHIMAが石井を退けKO-D無差別級V4! 第1競技場進出を誓う!!/竹下&遠藤がKUDO&高梨を下し

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    • 13日、大阪・ボディメーカーコロシアム第2競技場にて「大阪ベイブルーススペシャル2014」がおこなわれた。DJニラ欠場のお詫びから始まった鶴見亜門GMの前説では今後の大阪大会の日程として11・15大阪市天王寺区民センター、2015年1・11&12大阪市港区民センター(2連戦)がアナウンスされたほか、2015年2・15さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会の大会名が「さいたまスーパーDDT2015」と発表された。続いてカードの見どころを語った亜門GMは男色ディーノを呼び出し、DDT EXTREME級戦のルールを確認。ディーノいわく、対戦相手のゼウスはディーノを好きらしいのだが、ディーノ本人はタイプではないとのことで、これらを踏まえて試合直前にルールを発表すると明かした。





      第1試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vs大石真翔&勝俣瞬馬&キアイリュウケンエッちゃんの6人タッグマッチ。入場してきたエッちゃんは2015年2月21日にプロレスリング紫焔がボディメーカーコロシアム第2競技場大会をおこなうことを発表していたが、高木が途中でそれをやめさせて「そんなことより、あの男が初上陸だ! ミュージックスタート!」と呼び込む。あの曲が流れ、あのアイマスクを付けた平田が現われて踊り出そうとするも大石の襲撃で阻まれてしまう。そのまま試合スタート。高木と大鷲のルチャムーブで活躍する中、平田は何度か「俺の曲をかけろ!」とあのダンスにトライせんとするも、踊る前に敵チームに阻止されてしまう。勝俣に腕決めコブラツイストを決められた平田がここであの曲を要求。場内に例の曲が鳴り響く中、敵チームをバッタバッタとなぎ倒した平田は勝俣に変形ドライバーを決めて勝利した。試合後、平田はT2ひーでのKO-D6人タッグへの挑戦をアピール。亜門GMから「前向きに検討します」と約束されると、あのダンスを決めながら退場した。











      第2試合は坂口征夫vs佐々木大輔のシングルマッチ。坂口の打撃を谷津ガードで牽制する佐々木。コーナーに追い詰めて挑発の張り手を放つも、これで火のついた坂口の打撃に圧倒されてしまう。佐々木はマウントポジションでの打撃をリバース・ロメロに切り返して蹴りで応戦するも、やはり打撃では押されてしまう。エプロンからのPKをかわした佐々木はトペ・スイシーダ。リングに戻ると蹴り脚をキャッチしてカンパーナを決めるなど盛り返した佐々木だが、ダイビングエルボーを狙いは阻止されてコーナーに寝かされると坂口のヒザ蹴りを食らってしまう。スワンダイブ式ナックルをかわした佐々木がクロス・フェースロック。エスケープせんとする坂口に対して一回転してリング中央に戻した佐々木だったが、坂口はこれを腕十字に切り返す。なんとかエスケープした佐々木は坂口に蹴りをかわしてトラースキックを放つも、坂口はロープに飛んでのジャンピング・ミドルでやり返し、カウント2で返されたところでPKをブチ込んで勝利した。









      第3試合はヤス・ウラノ&彰人vs入江茂弘&高尾蒼馬vs松永智充&伊橋剛太vsMIKAMI&内田祥一の4WAYタッグマッチ。豚ingは伊橋が入場するなりコーナー下で寝て、松永は紙テープを片す練習生を蹴り飛ばすなど、やりたい放題。試合がスタートしても「イェイ! カモン!」で敵チームを圧倒する伊橋は高尾が場外に飛ぼうとしたところ、それを横取りする形でエプロンからプランチャを見舞うなど要所要所で存在感を発揮するも、最後は入江のビーストボンバーを食らってフォール負けを喫した。









      第4試合はアントーニオ本多vsくいしんぼう仮面のシングルマッチ。試合が始まるとアントンがくいしんぼうの腕を絞るも、逆にくいしんぼうに腕を固められてしまう。これにはたまらず「ギ…ギ…」と発したが、続いて出た言葉は「宜保愛子」。くしいんぼうはアントンをくいえべムーブに誘い込もうとするも、アントンは付き合わず。くいしんぼうは腹を立ててグーパンチ。さらにコーナーに登るもなぜか誰もいない場外へダイブする。くいしんぼうはさらに松井レフェリーが見ている中で堂々と急所蹴りを見舞う。アントンはスコーピオン・デスドロップで反撃し、コーナーに登る。くいしんぼうは追いかけて雪崩式フランケン。続いてくいしんぼうはアントンをコーナーに振って追走ラリアットを狙うが、そのままアントンを追い越してしまった。コーナーに登ったくいしんぼうは、またも誰もいない場外へとダイブ。困り果てる松井レフェリー。くいしんぼうはアントンを丸め込むと、なぜか松井レフェリーも丸め込んでしまう。アントンがマットを叩くも松井レフェリーはカウント2でクリア。くいしんぼうは松井レフェリーにパンチからヘッドバット。フラフラの松井レフェリーをアントンに投げようとするが、これを切り返されて松井レフェリーのラリアットを食らってしまった。アントンがすかさずダイビング・フィストドロップを投下してフォール勝ち。









      第5試合はKUDO&マサ高梨vs竹下幸之介&遠藤哲哉のKO-Dタッグ王座次期挑戦者決定戦。序盤は高梨が若い2人をグラウンドテクニックで翻弄し、KUDOが打撃で圧倒していく展開。遠藤は脚を攻められてローンバトルを強いられる。ハッピーモーテルのセコンド・アントンがしきりに檄を飛ばすが、遠藤はなかなか反撃できない。なんとか遠藤が竹下にタッチ。竹下はKUDOとエルボー合戦。顔面にヒザ蹴りを決めるとバックドロップを放つが、これはカウント2。KUDOはキックで反撃して、高梨とスイッチ。高梨は2人まとめてSTFを決める。竹下は高梨をコーナーに叩きつけると、遠藤がスワンダイブ式エルボーで飛び込んでくる。遠藤はブレーンバスターからその場跳びムーンサルト、さらにトーチャーラックボムを狙う。これはKUDOがカット。高梨がタカタニックを狙うも、遠藤が堪えて真っ逆さまに頭部をキャンバスへと突き刺した。しかし続くムーンサルト・プレスは剣山で迎撃されてしまう。高梨が再度のタカタニック。今度は竹下がキックでカットしてブルーサンダー。遠藤がトーチャーラックボムを狙うが、高梨がDDTで切り返す。続いてKUDOがダイビング・ダブルニーアタック。エルボー合戦からKUDOがキックで遠藤をダウンさせてコーナーへ登る。竹下がこれを阻止して動きを止めると、遠藤が雪崩式ブレーンバスター狙い。しかしKUDOはエルボーでやり返し、地獄の断頭台へ。このカバーは竹下がカット。竹下がKUDOにローリング・エルボー。KUDOも延髄斬りで竹下を排除して、遠藤にダイビング・ダブルニードロップ。これを回避した遠藤にKUDOはバズソーキックを決めたがカウント2。ならばとバックスピンキックを狙ったKUDOに遠藤はトラースキックで打ち返し、そこから丸め込んで3カウント。新世代タッグが9・28後楽園でのKO-Dタッグ挑戦を決めた。











      【試合後のコメント】
      遠藤 勝って安心しちゃダメ。次だよ、次。ベルト。やっぱ、KUDOさん、高梨さん、強いですよ。強いですけど、今日、最後に(3カウント)取ったの、俺。KUDOさんから完全に3カウントですよ。ま、今までゴールデン☆ラヴァーズ、ケニーさん、飯伏さんとは何回かやってますけど、今までは正直、全然、歯が立たなかったなっていう感じです。ただね、僕たち今、上がってきてるんで、この勢いのままKO-Dのタッグのベルト、獲ってやります。
      竹下 この試合に勝ったらKO-Dタッグ挑戦です。で、KO-Dタッグに挑戦したいから、この試合絶対に勝ちたかったっていうわけじゃないんです。確かにタッグのベルトに挑戦したいです、僕と遠藤さんで。でも、この試合に勝つ意味は、後楽園ホールでゴールデン☆ラヴァーズと試合ができる。そこでさっき遠藤さんが「僕たち、上がってきてる」(と言ってました)。確かに上がってきてるんですけど、まだ次のステージにはいけてないと思うんですね。ここで、後楽園で、大きなビッグチャンスで結果を残して、そこで初めて、ただ上がってきてるんじゃなくて、一つ上のステージに僕らがいけるんじゃないかなって。そのためにも、今日の試合は絶対、勝ちたかった。最後、遠藤さんが本当にあきらめずに頑張ってくれたんで。僕の地元・大阪ですけど、遠藤さんの勝利だと思います。

      ――KUDO選手を上回った一番大きな点は何だと思いますか?
      遠藤 やっぱね、あきらめないことですね。前回はあきらめたわけじゃないんですけど、何て言うか、当たり所が悪くて一瞬飛んじゃって。今回は、最後までっていうか、何回食らったかわからないですけど、スキを突いていけば必ず勝てると思ってたんで。最後はもう、完全に追い込まれてましたけど…。
      竹下 こんな言い方、いいかどうかわからないですけど、先週、僕ら、前哨戦で2人ともシングルで負けて、そこで僕らで敗因を考えて、反省して。今日、同じ負け方は絶対しないんで。逆にあの時に負けて良かった。あの時勝ってたら、今日、同じ負け方してたかもしれないんで。だからもうたぶん、相手のKUDO&高梨には、そこまで余裕がなかったと思うんです。僕たちも余裕はなかったですけど、あそこで負けて、しっかり1週間考えて、作戦を立てて試合に臨めた。そこが今日の大きな勝因だったと思います。

      ――竹下選手はアマチュア競技の経験の中で、この試合は大事な試合、この試合は調整でも構わない試合などを考えて取り組んできたと思うんですけど、その経験もプロレスに生かされてますか?
      竹下 前哨戦だから負けてもいいとは思わないですけど、今までの僕の試合を見てもらってもわかるように、ここは絶対落とせないっていう試合は、絶対落としてないんで。もう次のタイトルマッチが、僕たちが本当に命懸けるぐらいの気持ちで、絶対つかまないと、次のチャンスはなかなか回ってこないんで。次、絶対、すべてを懸けますよ。



      高梨(缶ビールを片手に)ああ、クソッ。信じられねぇけどな、負けは負けだ、アイツらの勝ちだよ。でも、いつも言うようにな、酒の席と同じだ。しつこく、追い詰めていくからな。DDT。面白れえな。次から次へと、借り返さなきゃいけないヤツが増えていくな。(木高)イサミ、俺らの6メンタッグを獲ったチームドリフ。そして今日は竹下&遠藤か? どんどん借り返さなきゃいけないヤツ、増えていくな。オイ、まとめて酒呑童子、後楽園で返させてもらうからな。俺たち、こっから巻き返すからな。なぁ、兄貴。
      KUDO 今日、3つ取られたのは認めるけど、遠藤が俺より強いって思ってるんだったら、それは間違いだから。必ずぶっつぶこ…噛みましたね。必ずぶっ殺す。
      高梨 おい! アルコールが回ってきてんだからな、そりゃ噛むよ。こんなんでコメント取ろうとしてんじゃねぇ!




      第6試合はDDT EXTREME級選手権試合。第29代王者の男色ディーノはゼウスを相手に2度目の防衛戦。両選手がリング上に揃ったところでディーノがマイクを手に。「ゼウスちゃん、先に言っとかなきゃいけないかな。ごめんなさい! ゼウスちゃんがアタシの体を狙ってるっていうのは、すごい、すごい伝わるのよ。でも、ごめんなさい。ゼウスちゃんが挑戦するっていうのは、そういうことなのかなって。だけど、アタシもこのベルトのルール、アタシが作っていいから、ごめんね、ゼウスちゃんの気持ちを断るかのようなルールをもう作ったから」と伝えた後、井上リングアナからルールがアナウンスされた。「この試合は3カウントフォール、ギブアップ等、通常のプロレスルールによる決着は一切無効、リング上で対戦相手以外の第三者の男性に3秒間、3カウントkissを奪った選手が勝ちとなるルールでおこなわれます」しかし、これを聞いたゼウスは全く動じず。ディーノが握手を求めて差し出した右手を握り返そうとしたところ、ディーノは股間をつかんでねじり上げる。痛みでゼウスの動きが止まったのを見て、セコンドに付いていた大石真翔をリングに上げてキス。松井レフェリーがカウントを数え始めると、ゼウスは大石を突き飛ばして阻止。怪力でロープまで吹っ飛んだ大石は大きなダメージを受ける。正面からパンチを叩き込んでくディーノだが、ゼウスは仁王立ち。2発、3発と叩き込んだディーノだが、全く効いていない。逆にゼウスのパンチでダウン。ここでゼウスがコーナーを背にしていた大石にゆっくり近づく。背後からディーノが急所打ちを見舞ってキスを阻止。そのまま場外戦に雪崩れ込む。観客席の間を徘徊しながらディーノを痛めつけていったゼウス。「どんなルールでも勝つぞ!」とアピールする。しかし、急所への攻撃を浴びて動きが止まった。先にリングに戻ったディーノはリングサイドにいた勝俣をリングに上げてキスしようとしたものの、場外から戻ったゼウスに突き飛ばされて、またもや3カウント入らず。ディーノはナイトメアでゼウスの動きを止めようと下したものの、スクッと起き上がったゼウスのパンチに防戦一方。ならばと勝俣と2人がかりの攻撃を狙ったが、両腕でのラリアットでダウンさせられる始末。ここでゼウスの目に、リングに立っている縦縞のシャツを着た男性の姿が飛び込んできた。ゆっくりと歩を進め、コーナーに追い込む。この間に息を吹き返したディーノは、大石と勝俣に青コーナーに上がって尻を出すよう命じる。今まさにゼウスが松井レフェリーにキスしようとした瞬間、背後から攻撃を仕掛けたディーノ。いいところを邪魔されたゼウスは応戦する。ディーノはゼウスが突進してきたところをかわして、顔面から大石の尻に突っ込ませた。大きなダメージからダウンしたゼウス。ここでディーノはリングサイドにいた宮武をリングに上げ、上半身裸になるよう命じる。そしてキスしようとしたものの、宮武練習生は拒んで、激しく抵抗。それなら実力行使も致し方ない。KOしてからキスすればいいと、ファイト一発を決め、男色ドライバー狙い。ここで意識を取り戻したゼウスが背後からディーノに襲い掛かる。パンチからブレーンバスターでディーノをダウンさせると、宮武に迫った。恐怖から後ずさりする宮武。ゼウスはパンチを叩き込んでロープに飛ばす。ラリアットを放ったものの、ダッキングでかわした宮武は、ゼウスが振り向いたところにタックルを決めてダウンさせた。ここでディーノが宮武を押し倒してキス。すると松井レフェリーが3カウントを数え、ディーノの勝利が宣告された。













      試合後、再びベルトを手にしたディーノは、マイクを手にすると「なんだかんだで、ゼウスちゃん、きっといい人が現れるから」と声をかける。すると、ゼウスもマイクを手に。「オイ、なんか勘違いしてないか。オマエは俺のタイプやない(場内拍手)。はっきりここで告白しとく。会場の皆さんも含めて、この会場にいる全員の中で、俺のタイプわな、俺のタイプわな、俺のタイプわな…」と繰り返しながら歩を進めた先は松井レフェリー。最初は状況が理解できなかった松井レフェリーだったが、最後はゼウスの横に並び、腕を組んだ。これにディーノは「みなさん、こうやってまた一つ、大阪で素敵なカップルが誕生しました! みなさん、この2人に祝福の拍手を! ゼウスちゃん、私の勘違いから始まったけど、この幸せな空気をゼウスちゃんのあれで締めて」と中締めを要求。それに応じたゼウスが音頭を取って、観客全員と「DDT、ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ!」の大合唱。そして松井レフェリーと腕を組んで引き揚げていった。



      【試合後のコメント】
      ディーノ ゼウスちゃんには、前々からそうじゃないかと思ってたんだけど、やっぱり言えないと思うのよ、ゼウスちゃんの立場からすると。私はビッグガンズはビッグガンズをぶつけ合ってると思ってるから、2人の仲を裂くのは申し訳ないし。楽にしてあげよかなと思って、今日は。でも、まさかねぇ…。そっかぁ、松井さんかぁ…。それもまた、愛の形でいいんじゃないですかね。ンなんていうのかなぁ、ゼウスちゃんの、ちょっとは解放してあげたかなっていう達成感はあるわね。もっと自由に自分の性癖を表現できる世の中になればいいなって私は思うんだけど。そういう意味ではゼウスちゃんっていう一人の男が隠してた性癖を、ちょっとだけ…。ここからよね。こっからは彼がどのように体をぶつけ合う、どうカミングアウトしていくかにかかってるから、温かく見守っていこうと思ってるわよ。
      ――あのルールは考えに考え抜いたものだった?
      ディーノ ゼウスちゃんに強引に来られると怖いところもあるじゃない、私としては。私も選ぶ権利はあるから。誰でもいいわけじゃないから。ゼウスちゃんが来て、「ごめん」っていうのをルールでうまく断れないかなって思ったら、あのルールに収まったわよね。もうしようがないわね。ゼウスちゃんも気づいて。ほんとは私のことが好きだったの・でも、彼もプライドがあるから途中から松井さんってことになったけど、あれ絶対、私を狙ってたはずだけど。そういう意味で申し訳ないなってなったけど、受け入れられるものとそうでないものがあるから、そこはゼウスちゃんにも松井さんでガマンしてちょうだいとしか言えない。だという、あのルール。私は良かったと思ってる。うまく断れたと思ってる。
      ――勝負として、今日の殊勲賞は練習生でしたね。
      ディーノ まぁ、そうね。まさか…。でも、彼がちょっと頑張ってくれたところでっていうのはあるけどね。ゼウスさんの背中を(マットに)着けさせたのは彼しかないないから。まぁ、そういう意味では彼の頑張りのご褒美に、バスの中でちょっとね…。



      ――異色のルールでの闘いでしたが、リング上でルールを聞いたときの気持ちは?
      ゼウス 動じることなく、自分はどんなルールであっても勝とうと思ってるんで。
      ――ディーノ選手は初めて対戦するタイプの選手だったと思いますが…。
      ゼウス まあ、人それぞれ、いろんなタイプが入るんでいいんじゃないかと。
      ――普段の試合なら誰が相手であろうと力でぶち破ればいいだけのことですが、今回はルール的にそういうわけにもいかないんで戸惑ったんじゃないですか?
      ゼウス キスで3秒間ですよね? 力でねじ伏せられなかった自分の至らなさが…負けたことが、悔しいですね。
      ――DDTの会場の雰囲気はいかがでした?
      ゼウス 最高ですね。男色ディーノ選手が入場する時のファンの方々、お客さんの方々の騒ぎようを見たときに、ちょっと興奮しましたね。
      ――松井レフェリーのどんなところが好みだったんでしょうか?
      ゼウス それはこれ以上、掘り下げんといてほしいですね。彼とは一夜限りということで。僕も飽きっぽいんで。
      ――もう一度、ディーノ選手と、EXTREME級のベルトに挑戦したい?
      ゼウス 何度でもDDTのリングに上がりたいですね。(今日の)あのタイトルは負けは負け。僕は勝負は1回やと思ってるんで。あのタイトルへの挑戦は控えとこかなと思てます。
      ――じゃあ、ほかの選手と?
      ゼウス はい。もう誰でも。誰でも来いって思てますから。



      セミファイナルは飯伏幸太&ケニー・オメガvs中澤マイケル&ヨシヒコの飯伏幸太デビュー10周年記念試合。リングに4選手が揃ったところで、マイケルが「ちょっと一言、言っておきたいんですけど」とマイクを通じて語り始める。「飯伏さん、10周年おめでとうございます。でもね、ほんとに10周年って言えるのですかね? 飯伏さん、結構、欠場してますね。そうすると実働時間は8年ぐらいしかやってないんじゃないですか? そんなね、ケガばっかりしてるような貧弱なヤツに、ゴールデン☆スターを名乗らせるわけにはいかないと、このイブシヒコが言ってるんですよ。この試合で2人とも再起不能にして、このイブシヒコが本当のゴールデン☆スターとして新日本とダブル契約します」こう言い終わると「いくぞ、イブシヒコ!」と号令をかけ、先制攻撃を仕掛けるが、ゴールデン☆ラヴァーズに突っ込んでいったのはマイケルのみ。ケニーを羽交い絞めにしたマイケルは、ヨシヒコに攻撃を促すも、ヨシヒコはコーナーから動かず。逆にケニーがパワーボムの体勢に持ち上げ、飯伏にトス。マイケルの体をキャッチした飯伏は、そのままジャーマンを決める。カウント2で返したマイケルは、ふらふらと自軍にコーナーに歩を進め「後は任せた!」とヨシヒコにタッチ。ヨシヒコがロープをくぐる前にリング内に引きずり入れたケニーはリフトアップ。何度も上下させてから飯伏に向かって放り投げると、飯伏はミドルキックを放った。ロープ際まで吹っ飛ぶヨシヒコ。カバーはマイケルがカットしたものの、コーナーを背にしたマイケルにヨシヒコを投げつけキャッチさせると、飯伏とケニーは順に2人まとめて串刺し攻撃。そして飯伏がマイケルに、ケニーがヨシヒコにブレーンバスターを仕掛ける。しかし、投げたのはヨシヒコとマイケル。場外に逃れたマイケルに、飯伏がコーナーからのムーンサルト・アタックを狙ったが、マイケルが脚をつかんで引きずり落とす。ケニーもリング下に追ったところで、ヨシヒコが飯伏のお株を奪うコーナーからのムーンサルト・アタック。そのまま場外乱闘になだれ込み、飯伏vsマイケル、ケニーvsヨシヒコの展開に。場外ボディースラムから観客席に放り込んでヨシヒコを痛めつけたケニー。ダメージが大きく動けなくなったヨシヒコを抱え上げたケニーは、アリーナ後方に取り付けられてあるバスケットボールのゴール目掛けてヨシヒコを放り投げると、見事に3ポイントシュートが決まった。ヨシヒコをリング内に連れ戻したケニーは、コーナーに追い込んで逆水平を連発。そして対角線に大きく投げ飛ばす。飯伏はヨシヒコの体を真っ二つに折るようなキャメルクラッチ。そしてケニーは超高速ブレーンバスターでマットに叩きつける。さらに飯伏とケニーはヨシヒコの両腕両脚を掴んで引っ張る。それでも顔色一つ変えずに耐え抜くヨシヒコ。ヨシヒコにパワーボムの体勢で持ち上げてからのカナディアン・デストロイを決めたケニーだが、ヨシヒコもエビ固めに返していく。ここでようやくマイケルとのタッチを成立させた。マイケルはケニーにダイビング・ショルダーアタックを決め、飯伏にはフライング・フォアアーム。そしてケニーにスピアを決めたところでヨシヒコにタッチ。ヨシヒコはコーナートップからのボディーアタックでケニーを押し潰し、カウンターの高速ミドルキックを決めると、その場跳びシューティングスタープレス。さらにその場跳びでムーンサルトプレスを放ったものの、これはケニーがヒザを立ててカット。ここでケニーがヨシヒコを羽交い絞め。そこに飯伏がミサイルキックを放った。さらに飯伏はバック宙式ダブルニードロップをヨシヒコのボディーに突き刺しすと、ヨシヒコを引きずり起こしてエルボーを叩き込んでいく。しかしヨシヒコも張り手で応戦。打ち合いを制したのはヨシヒコ。飯伏をドリル・ア・ホール・パイルドライバーで脳天からマットに突き刺し、ドラゴン・スープレックスを狙ってフルネルソンに捕らえる。これは飯伏がこらえる。しかしマイケルがトラースキックでアシストすると、見事なジャーマンで飯伏を投げ捨てた。ここでマイケルがアンダータイツを装着してアルティメット・ベノムアーム狙い。しかし、飯伏のキックでアンダータイツが吹っ飛ばされた。それでもマイケルはヨシヒコが着けていたアンダーパンツを脱がせて、アルティメット・ヨシヒコアームを狙う。コーナーを背に身構えるヨシヒコに飯伏を飛ばそうとするも、踏ん張られて不発。ここでマイケルは2枚目のアンダータイツを脱いで、またしてもアルティメット・ベノムアームの準備。飯伏の突進にカウンターで見舞おうとしたが、体を低くされてかわされてしまった。しかし勢いがついていた飯伏は、そのままアルティメット・ヨシヒコアームに顔面から突っ込んでいった。ここでマイケルは、ヨシヒコとの合体リバース・フランケンシュタイナーを飯伏に決めたが、カットに飛び込んでいたケニーがマイケルを肩車した所に、飯伏がダブルインパクトを決める。続く飯伏のシットダウン・ラストライドはヨシヒコのカットが間に合ってフォールは奪えなかったものの、ケニーがマイケルとヨシヒコ2人まとめてツームストーン・パイルドライバーの体勢に担ぎ上げたところ、飯伏がコーナー最上段から押し込む形でPKこころが決まって、ようやく激闘に終止符が打たれた。















      試合後、亜門GMがリング上へ。「10周年の話をする前に…」と、第5試合の結果を受けて決まったKO-Dタッグ王座の次期挑戦者が決まったことを伝え、挑戦者チームの竹下&遠藤をリングに呼び込んだ。4選手が揃ったところで改めて「9月28日の後楽園大会のメインでおこないます」と伝えると挑戦者チームにマイクを渡す。遠藤が「ケニーさん、前回のビアガーデンで僕はケニーさんに成長を見てほしくてシングルを組みました。今回は本気で勝ちにいきます。そのベルト、僕たちのものにします」と宣戦布告す。竹下も「今年の1月、大阪で僕と遠藤さんとゴールデン☆ラヴァーズでやりましたね。その時は30分時間切れ引き分けでした。僕はあの時の続きがしたい。ベルトを巻きたい。でも何より、ゴールデン☆ラヴァーズ、ケニーさん、飯伏さん、あなたたちから勝ちたい。そして僕たちが後楽園でプロレス界の未来を見せます」と続けた。するとケニーがすべて日本語で返す。「ゴールデン☆ラヴァーズに勝ちたい? まあね、みんな夢があるんですね。そして先の30分ドローのこと、もしね、31分だったら、それはゴールデン☆ラヴァーズの勝ちだ。でも、このガキヤロー、今度は本気でって、その前は本気じゃなかったのか? それはベストバウトですよ。それはエンドーの110点でした。この次のタッグで、150点でやれるのか? たぶん、ないと思います。まあ、ホントは私と飯伏さんはプロレスしたいから、このガキヤローたちの言い分を飯伏さん、どう思いますか?」飯伏「そう思います」ケニー「あとね、10年前、飯伏さんでもガキヤローだった。私も10年前、大きい夢があって、ベルト獲りたかった。それが(あったから、オマエらの思いは)尊敬してる。だから次のコーラクエン、よろしくお願いします。このガキヤロー。もう一つある。今度の試合、ドローはない。(GMに向かって)30分じゃなく、60分でお願いします」ケニーから差し出された右手を遠藤は一瞬、ためらいながらも握り返し、竹下はパチンと叩いた。それにはケニーも「言葉、出ないですね」と驚きの表情。ここで引き揚げていった挑戦者チーム。改めて亜門GMから飯伏10周年のメッセージを促されたケニー。「10年前、DDTに来る前、私はカナダとアメリカで退屈なプロレスばかりしてました。本当は辞めたかった、プロレスを。でも飯伏さんの試合を見て、コイツと会いたい、コイツと試合したい、まだ会ったことないけど、ライバルになりました。その後に初めてシングルやって、そしてゴールデン☆ラヴァーズになりました。結局ですね、みんなたぶんわかってるけど、プロレス辞めなかった。まだ、プロレス続けたい。そして、もし飯伏さんとプロレスやってなかったら、(今の)私はなかったと思います。ゴールデン☆ラヴァーズで。そして飯伏さんはどこにいっても、私と同じ場所にいたい。だから飯伏さん、ありがとうございました」最後に飯伏が「自分も気持ちはケニーと同じで、ケニーとやって、すごく試合が楽しくなって、プロレスがもっともっと好きになりました。これからも11年目、12年目もずっと頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」と締めた。





      【試合後のコメント】
      ――10周年記念試合の感想は?
      飯伏 楽しかったですね。久々に大阪で。楽しかった。
      ――ヨシヒコに関しては?
      飯伏 コスチュームが…。前に一回出ましたよね?
      ケニー ケニー・オメガナイトで。
      飯伏 ビアガーデンで。

      ――次の後楽園でKO-Dタッグの防衛戦が決まりました。
      ケニー この2人に勝てないと思います。シングルでも、タッグでも、6人でも。彼らスタイルやテクニカル、全部、違いすぎますよ。トラック&フィールド(陸上競技)だったらタケシタが勝つかもしれないけど、プロレスだったら勝ち目はない。そして一般的には、この2人がビッグマッチで失敗するでしょ? (竹下は)タナハシ(戦)でもそうだし、エンドーは私との試合で勝てなかった。だから最後は同じ結果になると思う。普通のチーム(が相手)だったら勝つかもしれないけど、我々はゴールデン☆ラヴァーズなんだよ。
      飯伏 そうだね。強いて言えば、勢いがありますよね。若さと勢いは怖いかなと…。
      ケニー 怖くない、全然。大したことないですよ。
      飯伏 彼らを上げる要素は、どうしたらいいですか?
      ケニー たぶんね、勢いがあるから、ガキヤローたちは、私が怖くないと思う。でも、いびっちゃうべきだね、この2人は。

      ――2人をどのように評価してますか?
      飯伏 遠藤…遠藤はねぇ、どうですか?
      ケニー 最近、髪切りましたよね。今日もKUDOさんに丸め込みで勝ちましたよね。だから、DDTの練習で、丸め込みの練習が多いかもしれないね。
      飯伏 それを気をつければいいと。

      ――竹下選手については?
      飯伏 ケニーは(竹下と)一緒に練習したことあるよね? どうでした?
      ケニー ありますよ。アスリートですよね。何やってもあきらめない。その気持ちがありますね。もちろん私の方が強い、私の方が早い、いいことは私の方が上。けど、タケシタのハートが強い。いつかはDDTのエースになるかもしれない。それは僕らがもう死んでるとき。じゃあ、アスリート対決になりそうだね。体操ヤローと体操ヤローで、アスリート対アスリート。
      飯伏 俺、体操ヤロー?
      ケニー そんなことないよ(笑)。
      飯伏 勝ちますよ。




      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第48代王者のHARASHIMAは石井慧介を相手に4度目の防衛戦。序盤はグラウンド主体の展開。スタンドに戻ってHARASHIMAが串刺しでフロント・ハイキックを見舞ったあたりから、徐々にヒートアップ。石井もすぐさま同じ技を返して意地を見せる。そして蹴り合いとなったが、キックではHARASHIMAの破壊力の方が上。次第に石井は劣勢に。エルボーの打ち合いから強引にストマックブロックを決めたHARASHIMA。ここからHARASHIMAは石井のボディー中心に攻める。全体重をかけて踏みつけ、コブラツイストに捕らえても、脇腹にパンチを振り下ろす。キャメルクラッチではロープブレイクに持ち込もうと石井が伸ばした手を足でフックするなど、ねちっこい攻撃も見せた。結局、ロープブレイクを許したHARASHIMA。石井が上半身をエプロンに出したところでトップロープ越しにレッグドロップを放ったが、間一髪かわした石井は、リング下に飛び込んだHARASHIMAにエプロンを走り込んでのニーアタックを決めた。さらに鉄柱攻撃、場外ブレーンバスターでようやくペースを引き寄せる。先にリングに戻った石井は、HARASHIMAがロープをくぐったところでフロント・ヘッドロックに捕らえてDDT。ここからは、先ほどのお返しとばかりにHARASHIMAのボディーを攻め立てる。ダブル・ニードロップ、サマーソルトドロップで苦しめ、コーナートップからのムーンサルトアタック、フィッシャーマンズバスター。HARASHIMAも石井のバックに回ってバッククラッカーを決め、ハイキック、リバースフランケンシュタイナー。ここで蒼魔刀を放ったが、石井が間一髪でかわしたため、正面からコーナーマットに激突。石井もリバース・フランケンシュタイナーを決めると、HARASHIMAはカウンターの延髄斬り。エルボーの打ち合いからHARASHIMAをリバース・フルネルソンに捕らえた石井は、風車吊りに持ち込み、そのまま後方に投げ捨てると、HARASHIMAは頭からマットに突っ込んだ。石井が左右のエルボー連打を見舞うと、HARASHIMAは強烈な左右の張り手を返す。そしてさらに石井も左右の張り手を見舞っていく。HARASHIMAが4点ポジション状態になったところで、背中にカンガルーキックを決めた石井は、タイガー・スープレックス。カウント2で返されると、対角線を走り込んでのニールキックを決めた。これをしのいだHARASHIMAはリング中央でラリアットを放つが、石井も右腕を出して相打ちに。それでもHARASHIMAは左腕でのラリアットを決めた。フロントハイキックの打ち合いからジョン・ウーを決めたHARASHIMAは、コーナーを背にした石井に、串刺しダブルニータック。これがスタンド式蒼魔刀といっていいほどの威力で決まる。さらにつるべ落としへ。これはカウント2で返されたものの、すぐさま狙い済ました蒼魔刀を決めてカウント3を奪った。













      試合後、石井はセコンドの入江、高尾の肩を借りず、自力で引き揚げる。HARASHIMA「あれ、石井は帰っちゃった? 見ての通り、本当に強かったです。ここまで追い詰められるとは思ってませんでした。後輩の成長は頼もしいね。でも、まだまだ僕の方が強いけどね」亜門「次のタイトルマッチの話をさせてください。次は10・26後楽園大会になります。総選挙2位の選手の挑戦を受けていただきます。もしHARASHIMA選手が2位になった場合は…」HARASHIMA「僕が1位になるんで大丈夫です」亜門「そうなんですけども、もし2位になった場合は挑戦者を指名してもらうことになります」HARASHIMA「今日はたくさんのご来場ありがとうございます。DDT、今どんどん突っ走っています。次の11月の大阪大会も絶対に勝ってやるさー!(場内『なんで~!?』)ベルトをしっかり巻いてきてやるさー!(場内『なんで~!?』)そしてさいたまスーパーアリーナまで突っ走ってやるさー!(場内『なんで~!?』)さらにこの上(第1競技場)にいってやるさー!(場内『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えてるからだー!!」



      【試合後のコメント】
      HARASHIMA 石井相手で無事、もちろん防衛しましたけど、思った以上にというか、うれしいことなんですけど、追い込まれましたね。実力を上げてきてるのを感じましたね。こう言ってる時点で、まだ余裕なんですけど、途中、ちょっと危ないなと思う場面がありましたね。やっぱり練習して、実勢積んで努力してるのかなと。まだまだだけどね。もう、このまま選挙も1位とって、さいたまスーパーアリーナのメインまで突っ走りたいと思います。
      ――どういう部分が成長したと感じました?
      HARASHIMA やっぱり当たりの強さであったり、いいのをもらった時の畳み掛けが凄かったですね。首が痛いですよ。
      ――結構、石井選手も意地になって向かってきた感じですが…。
      HARASHIMA そういう意地張って来られるのは頼もしいですね。萎縮しちゃう人もいるんで。やったらやり返してくる方が、こっちも潰しがいあるんで。今日は楽しく闘いました。
      ――前哨戦は福岡で1回あったきりだったんですけど、その中でより以上、意地を張ってる印象があったんですけど。
      HARASHIMA ちょっと前、数年前から石井は僕に対して意地を張ってくるようになってて。自分の中で意地を張る宣言があったらしくて。しばらく対戦してなかったけど、また対戦するようになったらどんどん向かってくるんで。頼もしいですね、すごい。
      ――大阪府立(ボディメーカーコロシアム)の上(第1競技場)へいくという発言もありましたが…。
      HARASHIMA 大阪でも、もっと大きな所でやりたいですよね。東京では両国やって。それがもう、両国やるのは当たり前みたいになって。大阪でももっとどんどん大きな会場でやっていきたいですね。
      ――もちろんその時は?
      HARASHIMA ベルトを巻いてメインです。
      ――いけそうな手ごたえは?
      HARASHIMA みんながお友達を10人ずつ連れて来てくれたら。DDTの楽しさ、プロレスの面白さをみんなに知ってもらえたら、それも可能だと思います。



      石井 3回目の挑戦だったんですけど、20代のうちに(KO-D無差別級のベルトを)獲りたいっていうのがあったんですけど、20代は残りわずかなんで、もしかしたら20代のうちにはチャンスないかもしれない。なんかもう、次にやったらベルト獲れる、倒せるっていう気持ちで今います。何をどうしたらベルトが巻けるかが見えた気がします。
      ――改めてHARASHIMA選手の強さはどこにあると思いましたか?
      石井 一番は負けず嫌い。もちろん僕が上回ってる部分もあると思うんで、すべてがあの人が上だとは思わないけど、一番は気持ちの強さを感じました。
      ――20代で再挑戦するとしたら、総選挙で1位か2位に入るしかない。
      石井 前向きにいきたいところですが、僕はやっぱりデータを大切にするんで。例年を見たら、僕が1位とか2位に入ることはないと思うし。よっぽど所沢大会で、いわゆる何とか票、すごい票が入らない限りは…。そこは冷静に分析してます。だから今日、獲らないといけなかったんです。今日獲って、スーパーアリーナのメインに立つっていう目標が一番でしたね。すごく悔しいです。

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