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【Sweet Dreams!2016のまとめ】KO-D無差別級選手権試合は25分超えの大熱戦! イサミが高梨の奮闘を断ち切ってV

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    • 31日、東京・後楽園ホールにて「Sweet Dreams!2016」がおこなわれた。開場前の10時50分を回って高木三四郎vsKENSOのエニウェアフォール60分アイアンマンマッチがスタート。『FIRE』が鳴り響き、高木が誰もいない南側客席から入場してリングイン。そして誰もいない客席に向かってファイアーポーズ。続いてKENSOも誰もいない南側客席から登場。誰もいないのに、いつも通り叫んで煽りながらリングサイドを一周したKENSOはコーナーに登ってアピール。ひとしきりアピールしてからノーピープル状態で試合開始のゴング。お互いに手拍子を煽るが、当然何の手拍子も聞こえない。静まりかえったホール内でレスリングの攻防。「もっと盛り上がろうぜ! どうした後楽園!」と鼓舞する高木だが、観客は不在。

      ポイント1-1になったところで開場時間となり、観客がようやく入ってくる。その後、ポイント2-2で並ぶと高木はKENSOを場外に放り出してイス攻撃をお見舞い。注意する木曽レフェリーに「反則とかあるのか?」と確認した高木。するとここで「反則裁定なしになりました」というアナウンス。KENSOは張り手を返すが、観客に「社長」コールを煽った高木は北側の客席でスタナーを決めて3カウント。3-2とリードした高木は「最終決着戦だ!」と言いながらKENSOにセコンドの島谷や鈴木を投げつけるが、KENSOは張り手で迎撃。逆にKENSOが島谷を高木に向かって投げつけるが、高木も容赦なく張り手で迎撃。そして「ジャスコ」コールが起こる中、高木はKENSOを連れてホールの外へ。試合時間は20分を経過。その間に大石らが大量のイスをリング内に持ち込んで築城。ホール入り口辺りから歓声が聞こえる中、高木がさらに1ポイント獲得したことがアナウンスされ、これで高木の4-2に。25分が経過し、高木とKENSOはエレベーターで1階に降りていったというアナウンス。

      リング上に城が完成した辺りで、高木とKENSOは売店のある展示場付近で闘っているというアナウンス。その直後、かなりの数のゴングが鳴らされ、何とKENSOに9ポイント加算されたというアナウンス。一体何があったのかわからず、観客がどよめく中、これでポイントは11-4でKENSOが大幅にリード。さらに29分辺りでKENSOが1ポイント加えて12-4に。試合時間が半分の30分を経過した直後にホールに戻ってきた高木とKENSO。高木はテーブルの破片でKENSOを殴打してから鉄柱に叩き付ける。そしてリングに戻った高木は「終わりだ、ケンゾー!」と叫ぶと、ようやくだいぶ集まってきた観客に「盛り上がっていくぞー!」とアピール。そこに張り手を見舞ったKENSOは、高木をコーナーに追い詰めて張り手を連打。後楽園城に高木を叩き付けようとしたKENSOだったが、体勢を入れ替えた高木が逆にKENSOを城に叩き付けて落城させると、連続カバーで3カウントを量産。一気に11-12と1ポイント差まで追い上げたところで、キックアウトしたKENSOは逆水平チョップで反撃。再び場外に出たKENSOはバックステージまで移動すると、ママチャリに乗って再登場。KENSOがママチャリを漕いでリングサイドを一周していると、高木も“戦闘用自転車”ドラマティックドリーム号に乗って登場。お互いにチャリンコを漕いで正面からぶつかり合うと、ラリアットの相打ちとなってダブルダウン。

      カウントが数えられる中、先に起き上がったKENSOはママチャリを漕いで逃走。高木も「ケンゾー、待てー!」と叫びながらドラマティックドリーム号で追走。南側を一周して戻ってきたKENSOが転倒すると、追いかけてきた高木も転倒。するとKENSOは場外でDDTを決めるが、高木はドラマティックドリーム号に跨ると、「死ねー!」KENSOに激突していき3カウントを奪う。これで12-12と並んだ高木はドラマティックドリーム号でリングしアドを一周。勢いをつけてKENSOに激突しようとしたが、ヒラリとかわしたKENSO。客席に突っ込んだ高木からドラマティックドリーム号を強奪したKENSOは正面から高木に激突。大きく吹っ飛んだ高木をカバーして3カウント奪ったKENSO。これでポイントは13-12でKENSOが一歩リード。さらにKENSOはブレーンバスターを狙ったが、踏ん張った高木はKENSOの左腕を鉄柱に叩き付ける。そしてリングサイドでおにぎりを食べていた女性客を睨み付けたKENSOだが、高木は「DDTはおにぎり食っていいんだよ!」と絶叫。だが、納得いかないKENSOはそのおにぎりを奪い取って投げ捨てる。怒った高木がKENSOは羽交い絞めにすると、その女性客が張り手をお見舞い。しかしKENSOは別のお客さんが食べていた唐揚げを奪い取って投げ捨てる。高木が「あとで弁償しますから!」とお詫びすると、観客から「弁償」コールが起こる。するとリングにママチャリを持ち込んだ高木が「轢き殺してやる!」とKENSOに激突して3カウントお奪い。13-13に。KENSOはママチャリを奪い取り、高木に激突すると、そのママチェリを持ち上げて場外に投げる……かと思われたが、さすがにゆっくり降ろした。そして高木から3カウント奪ってポイントが14-13になったところで、再びホールの外へと戦場を移す。試合時間は46分を経過したところだが、そろそろダークマッチを開始するというアナウンス。そして11時35分になったところで、伊橋剛太&松永智充vs福田洋&渡瀬瑞基のキング・オブ・ダーク選手権タッグマッチが開始される。

      特別試合のほうではKENSOがさらに1ポイント獲得したが、その直後に高木が1ポイント取り返して15-14に。ダークマッチは松永と渡瀬の先発で試合開始。すると高木とKENSOが南側客席に姿を現し、通路ダッシュ・ラリアットの相打ちに。リング上では渡瀬がドロップキックを決めてから、伊橋と福田がリングイン。福田が美声で伊橋を威嚇していくが、伊橋はミドルキックを返すと、福田に負けじと美声(?)を披露。すると高木が渡瀬の隣、KENSOが松永の隣に立つ。なぜか6人タッグマッチ状態となる中、松永と福田がチョップ合戦。ラリアットの相打ちを連発してダブルダウンになると、タッチを受けた高木がドラゴンリングイン。しかしKENSOがそこにラリアットを見舞ってからブレーンバスター。なぜか渡瀬がカットに入り、KENSOを羽交い締めに。そこに高木がラリアットを見舞っていくが、KENSOがかわして渡瀬に誤爆。すかさずKENSOが渡瀬に垂直落下式ブレーンバスターを決めると、伊橋がフロッグスプラッシュを投下して3カウント。これで渡瀬がキング・オブ・ダークの新王者に。

      特別試合のほうは残り5分となり、ラリアットの打ち合いからKENSOがラリアットでなぎ倒す。そこからコーナーに登ったKENSOだが、高木がスペース・ローリング・クロスチョップを下から叩き込むと、ぶっこ抜きブレーンバスター。さらにリング下からロッカーを持ち出した高木は、反対側からもうひとつロッカーを持ち込む。2つのロッカーをリングにあげた高木は、KENSOをロッカーで殴打するとコーナーとロッカーでKENSOをサンドイッチ。さらに対角線上のコーナーからロッカーの上に登った高木は、そこからドラゴンリングインしてからのロッカー越しの串刺しドロップキック。これで3カウントを奪って15-15で並んだ。KENSOも高木をロッカーに叩き付けていくがカウントは2。高木もKENSOをロッカーに叩き付けるが、カウントは2。さすがに体力をかなり消耗している様子の両者。残り1分となり、KENSOは倒れたロッカーの上に高木をブレーンバスターで叩き付ける。これでロッカーがぺしゃんこになり、ダブルダウン状態に。カウントが数えられ10カウント以内に立ち上がれず、16-16に。そのまま60分となり試合終了のゴング。16-16のドローで決着。

      試合後、マイクを持ったKENSOが「しゃべってもいいですかー! 生きてるのか死んでるのか、しゃべってもいいですかー! しゃべってもいいですかー! いいですかー! OK……高木三四郎、もう一本だ。25分一本勝負だ」と延長戦を要求。それを聞いた高木は「ケンゾー、何言ってんだテメー。25分? ふざけんな! 延長しろ、60分…いや、61分三本勝負だ!」と逆要求して「延長」コールを煽る。これを聞いてKENSOが「オイ、ゴングを鳴らせ!」と要求するが、鶴見亜門GMが慌てて「ダメダメダメ! ダメに決まってるでしょ、何のためにダークでやったか意味わからないじゃないじゃないですか、それじゃ! 無理ですよ、本戦で61分なんて無理無理無理!」と亜門ストップ。すると高木は「分かったよ、3・21両国で61分三本勝負でやろうじゃねぇか!」と言い出す。GMは「ダメだって言ってるでしょ! 両国はただでさえ試合数多いんだから! っていうか、両国での二人のカード決定しているんで発表させていただきます」と、半ば呆れ顔で言ってのける。そして3・21両国大会で高木三四郎&葛西純vs.KENSO&中澤マイケルによる東西正面向正面全面使用エニウェアフォール・ウェポントレジャーハントタッグマッチが決まっていることを発表される。そのカードを見たKENSOが「俺と中澤マイケル、全然関係ないだろ」と言うと、高木も「葛西純はともかく、両国だぞ。中澤マイケルよりもっと大物がいるだろ?」と言うが、GMが「KENSOさんとマイケルって何か被ってるじゃないですか」と言うと高木も「それは否めないな」と納得。亜門GMが「高木さんが前回の両国大会でこの試合形式でやるって言ってたんで決定させていただきました。問題ないですよね?」と確認するが、どうしても納得いかない様子の両者。ついに亜門GMが「うるせーな! これでやるって言ったらやるんだよ! もう前説やるあら帰れ!」とブチ切れると、高木もKENSOは中邑真輔とAJスタイルズばりにお互いの拳を合わせて健闘を称え合った。亜門「そうだ、渡瀬! なんか災難だったな。でも逆にいい機会だと思うんだよ。DDTの本戦に出る機会が少なったけど、お前がベルト取ることで地方でもキング・オブ・ダークをどんどん組んでいこうと思っているから。お前なりに前向きにとらえて自分なりの王者像を築いていってほしいな」渡瀬「嫌だ! 邪魔が入ったじゃないですか! あれで認められるなら次のダークマッチ、吉本の仲間30人ぐらい連れてきますよ」亜門「そういう会社だからあきらめろ!」渡瀬「…頑張ります」

      【試合後のコメント】
      高木 本当に60分やったのか? いや~、2001年かな? この後楽園で69分間、ロイヤルランブルで闘ったことあるけど、シングルマッチで60分は初めてだ。チクショウ! でもまだまだいけるぞ。まだまだ! 全然まだまだいけた! あと1分! あと1分あったら俺の勝ちだったな。61分あればKENSOに勝てた。まだまだ動けたよ。
      ――両国では葛西選手と組んで、KENSO&マイケル組との対戦が決まりましたが。
      高木 両国は盟友・葛西純と久しぶりにクレイジー大社長コンビを結成して、KENSO&中澤マイケルの……何だろうな? KENSO&中澤マイケルの……チーム・スプリングセンテンスに……違うな。センテンススプリングスだ、あいつらは! あいつらチーム・センテンススプリングスに負けるわけねぇだろ。俺たちが勝手に命名してやったぞ、あいつらのチーム名を。これからなセンテンススプリングスの恐ろしいカメラ攻撃に毎晩毎晩苦しむんだな、この野郎! わかったか、この野郎! ケンゾーに伝えておけ、お前達のチームはチーム・センテンススプリングスだ!

      KENSO(階段の踊り場で倒れたまま)両国国技館、約10年に渡るこの抗争、高木三四郎との抗争、最後の決着をつける……つもりだけど、中澤マイケルはようわからん!(ここでようやく立ち上がる)
      ――高木選手がKENSO選手とマイケル選手のコンビはチーム・センテンススプリングスだと勝手に命名しました。
      KENSO ……意味がわからない。ただ、中澤マイケル……うん、あまりいいところが見つからない。ただ彼にいいところを探す、それが僕の仕事であり、タッグチームとしての上達につながると。ある意味、高木三四郎が俺に大きな勲章を与えたと(解釈した)。そういう意味でレスラーとしてひと回り大きくなるために、中澤マイコー! やってやろうじゃねぇか! 中澤マイコー! ビチッと帰ってこい! KENSOに! KENSOに! 大きな大きな紐を持って、KENSOと組んで高木三四郎、葛西! 情熱を持って! ビチーッと両国国技館、両国国技館のリングに上がりたい。そう思っております! 以上! ……ようわからんね。中澤マイケル、ようわからんね…。

      鶴見亜門GMの前説では新作グッズ紹介、会場先行販売チケットのほか以下の事項がアナウンスされた。
      ○3・21両国メインイベントのKO-D無差別級選手権試合はグッドコムアセットから勝利者賞として賞金200万円が贈呈される。
      ○8・28両国大会の大会名は「両国ピーターパン2016~世界でいちばん熱い夏~」。ファンクラブ先行受付は2月6日(土)~2月10日(水)、公式スマホ先行受付は2月16日(火)~2月20日(土)、会場先行販売は2月28日(日)後楽園ホール大会、一般発売は3月12日(土)~。
      ○公式チケットフォームが2月1日(月)からリニューアル。ガンバレ☆プロレスを除くDDTグループの全団体・グループの3月26日以降の大会すべてを取り扱っていく。
      ○2月16日(火)19時30分から東京・新宿ロフトプラスワンで開催されるFCイベントのゲストが決定。第一部の「男色&亜門のアモトーーク!! in 歌舞伎町」は大石真翔(当日誕生日)、佐々木大輔。第二部の「高木三四郎の生経営報告会」は東京女子プロレスの甲田哲也代表。
      ○DDTグループの新たな飲食店舗、バーラウンジ「スワンダイブ」が開店。店長となる井上マイクが「よりバーに特化して、私の趣味全開でやらせていただきます」と意気込み。場所は新宿区新宿3丁目8-2クロスビル4F。2月下旬にオープン予定。
      ○DNA3・5春日部で島谷常寛(しまたに・のぶひろ)、下村大樹(しもむら・だいき)がデビュー。島谷は1996年2月27日、山口県出身で157㎝、72kg。下村は1998年1月9日、埼玉県出身で163cm、70kg、草プロレスnkw出身の現役高校生。島谷「急にデビューと言われて何も用意できてないんですけど…あの~、本当に急にでして…。頑張ります」下村「自分も本当に急だったのでコスチュームや入場曲を考えているんですけど…頑張ります」

      最後に欠場中の宮武俊が現状報告。「病院にいって精密検査をしたところ肩のじん帯が全部切れていて時間がかかると思います。たぶんは1年はかからないけど、15カ月ぐらいです。1秒でも早く復帰して、これからもっともっとトレーニングして強くなって絶対にビッグになってやるぞー!」と誓ってオープニングコール。

      第3試合は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシンvs大鷲透&平田一喜のタッグマッチ。入場したササダンゴは謝罪パワポとして「謝りづらいことをなんとか謝る方法」のプレゼン。これまでの新作パワポの締め切りがひと月に7本もあったという地獄状態だったため「DDTの映画」についてすっかり見落としていた模様。本来であれば3月公開の予定だったが間に合わないため「すいませんでした」と謝罪し、公開日を遅らせるとアナウンス。ここから「制作期間を延長するメリット」を挙げていく。「作品の品質が飛躍的に向上」するので毎年秋頃、東京でおこなわれる国際的な映画祭への出品することを提示し、さらに「配給会社のライブビューイングジャパンに迷惑がかかるので何かしら代替イベントを開催する予定」とのことで、とりあえず鶴見亜門GMの一人芝居のライブビューイングも提案。さらに「高木社長に謝るきっかけを鶴見亜門さんが作ってくれた。なので私はただ前を見て、ただ前を見て進むしかないんです。我々、今日の試合に勝って亜門さんとお客さんにお詫びをしたい。とくにマッスルメンバーは亜門さんに、いや今林マネジャーに育ててもらったもんです。今林さん、こういうふうに言いました。ナンバーワンにならなくていい。君たちはもともと特別なオンリーワンじゃないか」ということを踏まえ、今回の試合形式も決定。通常のプロレスルールに加え、オーバー・ザ・トップロープ(以下、OTR)、さらに亜門GMの持つ世界に一つだけの穴に各選手の何かしらの特別なオンリーワンを挿入すれば勝ちという「世界に一つだけの穴ルール」で今回のタッグマッチがおこなわれることに。なお試合は全選手がオーバー・ザ・トップロープで失格となり引き分けに。亜門GMがヒドい目に遭わされて終了した。

      第4試合はアントーニオ本多&竹下幸之介&遠藤哲哉vs石井慧介&高尾蒼馬&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。チームドリフが好連係で攻め立て、竹下が岩崎のハイキックを回避してバックブリーカーからテキサス・クローバー・ホールドでギブアップ勝ち。試合後、亜門GMが次のKO-Dタッグ選手権試合について話そうとすると、アントンが「私ちょっと次のEXTREME級の選手権でケンドー・カシン選手のパートナーとして登場しないといけないので、ちょっとお先に失礼します!」と引き揚げてしまう。亜門GMが話をもとに戻して竹下&遠藤のKO-Dタッグ挑戦を表明している佐々木を呼び寄せる。亜門「パートナーは見つかりましたか?」佐々木「カモン、エイドリアーン!」するとロッキーのテーマに乗って、佐々木は首輪につながれた犬の着ぐるみを引っ張ってくる。亜門「…パートナー?」佐々木「パートナーだろ!」佐々木「連れてきたぞ!」亜門「エイドリアン? これ、パートナーですって言われても認めないよ。ちょっと誰が入っているか、顔を見せてください」しかし、犬の着ぐるみは亜門GMに恐ろしいパワーで抵抗する。亜門「ちょっと!」佐々木「ハウス、エイドリアン!」亜門「どうする?」竹下「これが着ぐるみなのは僕が見てもわかりますよ。でも、着ぐるみにしてもデカすぎでしょ。でも僕らデカいのも好きなので挑戦を受けます」遠藤「なんか見たところ俊敏性もありそうですね」竹下「強敵やな!」遠藤「強敵ですね」亜門「オマエら心が純粋なんだな。わかったよ。チャンピオンがいいなら認めるよ!」こうして3・21両国でのKO-Dタッグ選手権試合◎<王者組>竹下幸之介&遠藤哲哉vs佐々木大輔&エイドリアン<挑戦者組>をアナウンス。佐々木とエイドリアンが握手をかわそうとすると応じようとする竹下と遠藤に襲い掛かる。エイドリアンは竹下にニーリフト、遠藤にファイアーサンダーを決めると場内「シュージ!」コール。エイドリアンが着ぐるみを脱ぐとその正体は石川。佐々木は「私のタッグパートナー、石川“エイドリアン”修司だ! かわいいだろ! 竹下!遠藤! オマエら両国で過去にしてやる!」と吠えた。

      【試合後のコメント】
      ――タッグ王座への挑戦を表明していた佐々木選手ですが、パートナーに石川選手を選んだ理由は?
      佐々木 見ての通り、かわいいワンちゃんでしょう? 石川“エイドリアン”修司、デカくて強くて最強だ。
      石川 話をもらって自分が昔(DDTに)いたときにいなかった竹下とか遠藤とかやれるチャンスがあるって聞いたんで。まあちょうどデカくて強いは自分だと思うんですけど、そういう細かいところを大ちゃんにサポートしてもらえばいいタッグチームになれるんじゃないかなと。弱点はないかなと思いますね。だから一発で、両国で獲りたいですね。
      佐々木 もういいだろう!


      竹下 くっそー。
      遠藤 ちょっと油断しましたね。
      竹下 エイドリアンのあの表情に油断しましたよ。あの表情……あれ着ぐるみだったんですね。
      遠藤 あんなポップな姿で出てくるから。
      竹下 あの中に鬼の石川修司がいるとは思いませんでしたね。いや~、ニーリフトで本当に内蔵が背中から飛び出たかと思いました。でもロッキーでもエイドリアンが先に死ぬんで。僕らが両国のマットに殺します。
      遠藤 自分はロッキーを見たことがありません。
      竹下 面白いですよ。
      遠藤 面白い? ロッキーを見ることはあの二人を攻略することにつながりますかね?
      竹下 うん。
      遠藤 これから毎日見ます。
      竹下 カリスマがエイドリアンとか言うのはロッキーを侮辱してます。あれはロッキー2のエンディングなんです。
      遠藤 見てないけどわかった。
      竹下 あんなロッキー・バルボアはない! 侮辱してるよ。でも石川修司相手にね……石川さんとは1回だけ6人タッグでやっているんですけど、それ以外ほとんど当たってないんで。石川さんとの対決が楽しみなんで、ジャーマンで投げますよ石川修司を。
      遠藤 自分は初めてですね、石川選手とは。じゃあその前にアルゼンチンで持ち上げて叩き付けます。140キロ? 最高重量ですよ我々にとって。相手に不足はなし。
      竹下 まだ両国まで2ヵ月あるんで。いつも自分ら結構ギリギリに決まったりすんでね対戦相手。今度はちょっと早いですよね。
      遠藤 そうですね。
      竹下 だからしっかり準備して。前哨戦とかもあると思うんで。佐々木さんとは何回もやっているんで。僕はとくにシングルでやってますけど、石川さんとはどう見ても強いですけど、正直未知数な部分が僕たちの中では(あるので)……とりあえず前哨戦で引き出しましょう持っている力を。

      ――早めに挑戦者チームが決まったのは有利?
      竹下 そうですね。
      遠藤 有利ですね。2ヵ月あればロッキーも60回見れますからね。1日2回とか見ればもっと見られる?
      竹下 1からファイナルを……。
      遠藤 そ…そんなにあるの?
      竹下 1からロッキー・ザ・ファイナルまであるんですけど、10往復ぐらい出来ると思います。
      遠藤 何か二本くらいだと思ってました。
      竹下 あるんですよ、長いんです!
      遠藤 1があって(次が)ファイナルだと思ってました。
      竹下 んなわけないでしょ! 1の次は2でしょ!
      遠藤 2の次は?
      竹下 3。
      遠藤 ファイナルの前は?
      竹下 5。
      遠藤 結構ありますね。

      ――見ますか?
      遠藤 見ます。TSUTAYAで借りて。

      休憩前にDDTプロレスグループの年間表彰「Dramatic Award」の詳細が発表された。週刊プロレス、東京スポーツ、サムライTVなどプロレスマスコミ9名がMVP、ベストバウト、ベストタッグ、ベスト女子、ワーストバウト、ベストショット(一般公募)を選定し、結果は3・21両国で発表。3月31日(木)東京・京王プラザホテルにてファン参加の受賞パーティーもおこなわれる。

      第5試合はDDT EXTREME級選手権試合。第34代王者のケンドー・カシンはヤス・ウラノを相手に2度目の防衛戦。ルールはパートナーのいるシングルマッチでウラノのパートナーは彰人。カシンのパートナーは「当日、顧問弁護士を通じて発表する」とのことだったが、ユーリズミックスの『Sweet Dreams』からの『スカイウォーク』で入場したカシンの後ろにはアントン。「顧問弁護士の入場です!」とのアナウンスがあり、登場したのは竜剛馬。竜「ケンドー・カシン顧問弁護士、兼DDT顧問弁護士、竜剛馬こと川辺賢一郎でございます。本日は顧問弁護士としてケンドー・カシン選手のタッグパートナーを発表しにまいりました。すでに私は中を見てませんが、この封筒の中にパートナーの指名通知が入っているということで、通知をカシン選手を代理しておこないます。それでは発表いたします。ケンドー・カシン選手、本日のパートナー…あの…関係ない紙が…。パートナーが書いてないですんですけど…。発表できないです」カシン「お前だよ!」竜「え~~~っ! 無理無理!」ここでウラノと彰人が襲い掛かってカシン&竜vsウラノ&彰人でスタート。カシンがウラノにリバース・インディアンデスロック、彰人にコブラツイストを同時に決めて竜に「殴れ!」と指示を出すも、竜が殴ったのはカシンのほう。するとウラノ&彰人にあっさり逆転を許してしまう。脚を攻められ苦戦のカシンだったが、ウラノのシルバーブレットをカウント2で返すとウラノのミサイルキックもカウント2でクリア。彰人がナガタロックⅠ。さらにカシンのシューズを脱がせた上で足へのDDTからアンクルホールドへ。カシンはエプロンで檄を飛ばすアントンに抱き着き、これに彰人が気を取られている間に竜とタッチ。彰人は竜に俵返し。竜のズボンも股下が裂けてしまう状態。ウラノは竜を羽交い絞め。これを竜が切り返すもカシンと誤爆しそうになると竜は「ショア!」。カシンは竜に張り手。ウラノが竜にダイビング・ボディープレス。松井レフェリーのカウントをカシンが阻止すると注意をアントンに引き付け、その間にウラノ、竜とイス攻撃。そのイスを彰人にパス。松井レフェリーがイスを手にした彰人に気を取られているうちに、その背後でカシンは六法全書でウラノをぶん殴って、ぐったりしている竜を覆いかぶせて、さらにその上に六法全書を置く。カシンに肩を叩かれた松井レフェリーがこれを見て3カウントを入れたのだった。

      試合後、カシンは竜の体の上にベルトを置く。アントン「これで邪魔者はいなくなった! 俺とオマエのお話しに戻ります! さあ次の挑戦者決定でいいか?」カシン「(六法全書を読んで)わかった。次の挑戦者はアントーニオ本多…とヨシヒコ!」場内、どよめく中でカシンは退場。アントン「川辺…大丈夫か? オマエの意思は俺が引き継いだ。安心してそこに永眠してくれ、いや…立てよ。こうやって一緒に学生プロレスをやっていた後輩と後楽園ホールに立ってます。これはケンドー・カシンとの闘い、ヨシヒコとの闘いでもあるが、俺たちとのプロレスリングの闘いでもある。まあぶっちゃけオマエは関係なくなるのだけれども。応援してくれ、俺のことを。川辺が応援してくれれば、川辺以外の人も俺のことを応援してくれるはずだ。皆さん、次回お会いしましょう! 絶対ベルトを持って帰ります!」

      【試合後のコメント】
      ――まずウラノ選手とのEXTREME戦、いかがでしたか?
      カシン あとはもう弁護士と話してくれ。とにかく次は3人でおこなうシングルマッチだ。誰もやったことないだろ? 3人でやるシングルマッチ。あとは弁護士に聞いてくれ。

      アントン 晴れて私が次の挑戦者に決まったわけですけど、ケンドー・カシンの口からヨシヒコという名前が出て、たぶん3WAYになるんですかね? ヨシヒコとケンドー・カシンと私がベルトを獲り合う形になると思うんですけど、これなんでヨシヒコかって皆さん疑問に思っていると思うんですよね。これはねやっぱケンドー・カシンなりの謎かけがあるんですよ。私はその答えを自分なりに見付け始めているところなんですけど。まあヨシヒコ選手、大変に恐ろしい選手ですよ。身体能力高いし、変幻自在な関節もあるし。でも言うてもダッチワイフですから! ダッチワイフ! ここでダッチワイフという言葉を日本語に訳してみるとですね、ダッチっていうのはオランダ、ワイフっていうのは妻ですよ。オランダ妻! なんでオランダ妻っていう名前がああいう感じのものに付けられたのか、私は起源は知らないですけど、ケンドー・カシンの奥さん、ロシア人なんです。たぶん(苦笑)。これは『マッサン』っていう朝ドラの、NHKの、アレで『国際結婚で~す』みたいな感じの幸せ夫婦みたいな感じで出ているんですよ、ケンドー・カシンがシレッと。で、奥さんがロシア人だったんですよね。何が言いたいかって言うと、ヨシヒコはオランダ妻、ケンドー・カシンはロシア妻ってことです! フハハハハハハハ! えー、まぁそういう意味合いでこの試合を紐解いてみるとですね、私も何かガイジンと付き合ってみたいなっていうか、ガイジンと付き合いたいがためにFacebookを始めたところがあるんですけど、全然ガイジンの女の子と知り合いになれないんで。私がガイジンの女の子と知り合えるには、やっぱこの試合に勝つしかない。チャンピオンとしてまた新しいアカウントを作って、婚活に向けて頑張っていきたいと思います。オランダ妻、ロシア妻と来たら、こうね……ベトナム妻みたいな。ワハハハハハハ! えー、ベトナム最近行ったんですよ。最近っていうか去年。ベトナムの女性いいなって……時間ないので終わります。要は何が言いたいかと言うと、(カシンとヨシヒコに)勝つってことですよ。何て言うかケンドー・カシンが考えていることはすべてお見通しだということですよ。以上です。

      セミファイナルはHARASHIMAvs坂口征夫vs入江茂弘vs樋口和貞のスペシャル4WAYマッチ。HARASHIMAと坂口の攻防に入江と樋口は割って入れない。HARASHIMAが坂口にキーロック。その上で樋口と入江がロックアップ。入江は坂口を踏みつけてしまう。HARASHIMAと坂口は足の取り合い。樋口は入江にヘッドロック。HARASHIMAと坂口を飛び越えてのロープワークは樋口が成功するも入江はつまづいて転んでしまう。樋口は3人にキャメルクラッチと逆片エビを同時に決めてみせる。場外戦に移るとHARASHIMAと樋口、入江と坂口が激しくやりあう。リングに戻った入江は坂口にボディースラムからうまか棒。坂口も払い腰からチキンウイング・アームロックを決めるも、入江がエルボーでやり返しブレーンバスター。その入江にHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレス。このカバーを樋口がカットしてボディースラムからボディープレス。これはカウント1。HARASHIMAはコードブレイカーでやり返してジョン・ウーへ。串刺しフロントハイキックからコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター。そのHARASHIMAに入江がフライング・ソーセージ。これはカウント2。HARASHIMAは入江にミドルキック連打。入江はエルボーでやり返す。激しいラリーが続くと入江が頭突き、HARASHIMAがジャンピングハイでやり返す。蒼魔刀狙いは入江がファイアーサンダーでやり返すが、すぐさま坂口がローキック。その坂口に樋口がラリアットからぶちかまし。坂口が樋口のラリアットを回避してスリーパーから背中に右膝。神の右膝狙いをHARASHIMAが阻止して樋口にハイキックからリバース・フランケン。蒼魔刀狙いをカットにしに入った入江にハイキック。しかし入江は交通事故タックルで排除して樋口とライアットの相打ち。頭突きでやりあうと入江がビーストボンバーで押さえ込んで勝利した。

      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第55代王者の木高イサミはマサ高梨を相手に3度目の防衛戦。高梨に大量のオレンジ色の紙テープが投げ込まれる。14時23分の試合開始のゴング。序盤は静かな立ち上がり。イサミのヘッドシザースを高梨が器用に足を取り返してロックしていく。イサミのボディーブローを高梨がブロックしてショルダーネックブリーカー。執拗に首を攻める高梨はチンロック。さらに変形のスリーパー。これはイサミがエスケープ。シーソーホイップでサードロープにイサミの首をぶつけていった高梨にイサミは低空ドロップキックからドラゴンスクリューで反撃に出る。イサミの左脚攻めに、高梨は意地になって左脚を差し出すも蹴られて悶絶。イサミはスナップメイヤーからローキック。このカバーはカウント2。イサミはセカンドロープに高梨の足を固定してそこにドロップキックを打ち込み、カウント2で返されると監獄固め。高梨はなんとかエスケープして10分経過。高梨は隙を突いたジャンピングハイでフラつかせるとバックルパンチから変形DDT。スリーパーで捕獲するとロープにこすりつけてブルドッキング・ヘッドロック。イサミの勇脚を脚をキャッチして脚取り式の変形のフェースロックからSTFへ。逃げようとするイサミに逆さ押さえ込み。さらにカウント2で返されるとフロント・ネックロックへ。イサミは抱えあげてブレーンバスターで切り返す。イサミがバズソーキック。これはカウント2。続いてダイビング・ダブルニードロップ狙い。高梨がイサミをエプロンに落とすとトップロープへのチンクラッシャー。向かってきた高梨をキックで迎撃したイサミがブレーンバスター狙い。堪えた高梨がコーナーにぶつけて奈落式のタカタニック狙い。イサミが回避してトペ・スイシーダを放つ。エプロンに上がったイサミは目元から出血。脚を取る高梨をイサミが蹴り落としてリングイン。場外カウント18で高梨は生還。イサミのエルボーに高梨は頭突きでやり返してバックドロップの態勢。堪えるイサミに「負けてたまるか!」とバックドロップ。イサミが勇脚。直後に高梨もトラースキックから変形のタカタニック。これはカウント2。場内「タカナシ」コールと「イサミ」コールが交錯。高梨の正調タカタニックを回避したイサミが投げ捨てジャーマン。ダイビング・ダブルニーを回避した高梨にイサミはドラゴンスクリュー。ショーンキャプチャー狙いは高梨がドロップキックで迎撃せんとするも、イサミもこれを察知して寸で止めて裏ヒザ十字からアンクルホールド。高梨が足を取り返して丸め込むもカウント2。ここから丸め込み合戦。いずれもカウント2止まり。高梨はイサミのスライディング・ラリアットをかわして丸め込むもカウント2.9。イサミが垂直落下式ブレーンバスターからスライディング・ラリアット。脚を取る高梨にイサミがヒザ。勇脚をかわした高梨が低空レッグラリアットからタカタニックを仕掛ける。イサミがこれを潰してヒザ十字。高梨はロープに逃げる。高梨は串刺しフロントハイキックからコーナーに乗せる。雪崩式ブレーンバスターを高梨が頭突きで拒否。奥の手・雪崩式タカタニックはイサミが堪える。ならばと高梨は着地して下から掬ってパワーボムに切り返した。高梨はダイビング・ダブルニードロップからタカタニックがついに決まるがカウント2.9! 25分経過、イサミはヒザ十字でやり返して八咫烏からダイビング・ダブルニードロップ2連発。高梨はカウント2でクリア。高梨が勇脚をブロックして丸め込むもイサミがクリアして右膝。勇脚から勇脚・斬で熱戦に終止符を打った。

      試合後、酒呑童子の肩を借りて引き揚げる高梨に惜しみない拍手が送られる。イサミがマイクを取る。イサミ「高梨、そのままでもいい。聞いてくれ。お前は嫌がるかもしれないけど、もう一回だよ! 高梨流の言葉を使わせてもらうなら酒呑童子、お前らもう一回だ。あ、ごめんなさい。どうぞ」亜門「イサミさん防衛おめでとうございます。この試合結果を持ちまして3月21日両国大会のメインにイサミさんがチャンピオンとして立つことが決定いたしました。挑戦者は2月28日後楽園大会で挑戦者決定戦をおこなって決めたいと思います。そこに参加する選手は今日のセミで闘った4人のうちから選ばせてもらいました。2人にはすでに伝えてあります。出てきてください」するとHARASHIMAと入江がリングイン。2・28後楽園でのHARASHIMAvs入江のKO-D無差別級王座次期挑戦者決定戦も決定した。入江「両国での挑戦はもちろんですが、僕は一度もHARASHIMAさんに勝ったことがありません。あなたを越えて両国でチャンピオンになって、自分に最高の誕生日プレゼントを贈りたいです」HARASHIMA「今日は入江にやられちゃったけど、これからの1ヵ月で僕はもっともっと鍛えて2月28日は絶対に勝ちます。そして両国ではチャンピオンに勝って、この僕がチャンピオンになります!」イサミ「じゃあ2人に一言ずついいましょうか。HARASHIMAさん、次は両国でシングルですね。その時は立場も変わって僕が防衛しますよ。入江、もし両国で当たるときがあったら、反対側の花道で泣きながら入場してくるなんてするんじゃねえぞ。お前は俺を倒しに来い。真っ向からタチムカッテやる。どっちが来ようが、最後に両国に立っているのはこの俺、プロレスリングBASARAの木高イサミだ」

      イサミが退場すると3・21両国の一部決定カード発表へ。ドラマティック・ドリームマッチとして男色ディーノvs曙、坂口征夫vs鈴木みのるが決定。それぞれリング上からコメントを出した。ディーノ「両国を知り尽くした横綱・曙にまだまだ知らない世界を私が教えてあげるわ。アケボノーッ! ドラマティック・ドリーム・チームDDTへようこそ!」坂口「殺る覚悟と殺られる覚悟をもって挑みます」

      【試合後のコメント】
      ――高梨選手との防衛戦でしたが、いかがでしたか?
      イサミ 想像通りというよりも想像以上の強さと、勝ちに対する執念が凄まじくて……。いや、もうその一点に尽きますね。もう(煽りVの)挑戦状で言っていた通り、嘘偽りのない真正面からのプロレス……まあ普段のマサ高梨もマサ高梨だと思うし、今日みたいなのもマサ高梨だと思うし。いや、プロレスラーってすげぇなって。マサ高梨すげぇな、酒呑童子ってすごいなって。その結束力があの力を呼んでいるのかどうかは僕には分からないですけど、でもそのセコンドを含めた酒呑童子っていうチーム力の強さっていうのもひしひしと感じましたし。いや……キツい試合でしたね。本当に。
      ――イサミ選手としてもBASARAを旗揚げしてから初めての防衛戦でしたので、負けられない一戦だったと思うのですが。
      イサミ まあ、僕はDDTの人間じゃないから。BASARAの人間だから。負けられないって意味じゃ常に負けられないし。周りは「これに勝ったら、次両国だね」とか「次勝ったら両国ですね」っていう言い方をしてくれる仲間たちもいましたけど。でもやっぱりその前、前って言い方もおかしいかな。やっぱマサ高梨がいるし……いやぁ感慨深かったですね、本当。
      ――両国のメイン出場が決まり、挑戦者がHARASHIMA選手と入江選手の勝者。イサミ選手から見てどちらが今キテるなとか、怖いなっていうのはありますか?
      イサミ 入江はこの間のアジアタッグのときも肌合わせてるし、その時にどんどんパワーアップして、本当に人間離れして(いる印象)。だからもし入江が挑戦者で来るんであれば……なんだろうな。(入江が)挑戦者だけど僕が挑戦者。だからリングで言ったように、たぶんその時の入江茂弘は前の両国のメインに立ったときのように、泣きながら入場してきたりとかそんなことはしない。なんだろうな、それも人間臭くて僕は好きですけど(苦笑)、そうじゃない屈強な…なんだろうな。あれを経た、あの泣きながら入場してくることがあった強さを持った入江茂弘が俺の前に立ちふさがると思うので、その時は僕がリング上でも言いましたけどタチムカウ。HARASHIMAさんもそうです。常に安定して、いつでもどんな相手でも自分のプロレスを持ってて、常にDDTの中での強さの象徴がHARASHIMAさんだと僕は常日頃思っているんで。でもそのHARASHIMAさんに勝って、今日挑戦してきたマサ高梨に勝っているんで、昔よりはちょっと自信を持って(苦笑)、HARASHIMAが来ても試合出来るのかなって思いましたね。でもやっぱり僕はチャンピオンとしてふんぞり返る柄でもなければ、そんな強さでもないんで。やっぱり僕はチャンピオンでも、HARASHIMAさんが来ようと、入江が来ようと、どんな人が来ても僕が誰よりも楽しんで、その上でまた勝ちたいですね。

      ――次回の後楽園大会で入江選手と挑戦者決定戦が決まりました。
      HARASHIMA 今日の試合は4WAYって形で、最後入江に持っていかれてしまったけど、決定戦っていうのが出来るってことで。これは紛れもないチャンスなので。入江の強さが格段に上がっているのは感じているので、今まで僕は入江にシングルで負けたことはないんですけども、でも今のままでは本当にヤバイんじゃないかって思うくらいの当たりの強さであったり、パワーであったり、(今日の対戦でも)あったんで、僕はこの1か月、リング上でも言いましたけどもっと今以上に鍛えて、絶対2月28日は勝ちたいと思います。
      ――勝てば両国のメインでイサミ選手の持つKO-D無差別級王座に挑戦ですが。
      HARASHIMA そうですね。やっぱり今回初めて両国が全面使用ってことなので、そういう初のビッグマッチ、全面使用という場で最後までリングに立っていたいですね。
      ――今の王者イサミ選手の印象は?
      HARASHIMA 王者イサミ、う~ん……体のサイズはないですけど、やっぱりそれを感じさせないような試合、どんな相手でも技を受けて、しっかり返して、やっぱり折れない心の強さというか体の芯というか、すごい強さを感じますね。イサミにも僕はたぶん勝っていて負けたことないんですけど、彼の強さ、それがチャンピオンとなってまた一段と強くなっていることはわかるので、本当に闘ってみたいですね。挑戦したいです。

      ――次回の後楽園大会でHARASHIMA選手と挑戦者決定戦が決まりました。
      入江 本当、リング上でも言ったんですけど、両国での挑戦ももちろんなんですけど、やっぱり僕はHARASHIMAさんに一度も勝ったことがない、タッグでもどんなルールでも一度も勝ったことがないので、まずHARASHIMAさんを越えるというのが僕の目標なので。越えて両国ではチャンピオンになりたいです。
      ――なかなか最近はタイトル戦でも結果が出来ず苦しんでいた印象がありますが、ようやくチャンスが巡ってきた感じですか?
      入江 チャンスは巡ってきてないわけじゃないんですよ。チャンスをものに出来てないんですよ、ずっと。だからここでちゃんと結果を残さないといけないなと思っています。
      ――勝てば両国のメインでイサミ選手の持つKO-D無差別級王座に挑戦ですが。
      入江 う~ん、何かこう色んな人に「チャンピオンになったときはすごく勢いがあって、誰にも負けないんじゃないかと思った」って結構言われるんですね。今は本当に勢いがないと色んなところから言われるんで、あの時の勢いを取り返したいなと思いますね。
      ――今の王者イサミ選手の印象は?
      入江 あの細い体でなんであんなに打たれ強いのかなっていう印象がありますね。気持ちが強いんでしょうけど、その気持ちを上回るくらい、気持ちじゃ僕も負けないので。
      ――イサミ選手からは「涙を流しながら入場してくるな」と言われましたが、あの時の自分とは違うと感じていますか?
      入江 そうですね。もうだいぶ……あの時はまだ経験もそこまでなく、でもああいう大舞台だったので。必ず堂々と……。
      ――リング上での王者はあたかもHARASHIMA選手が挑戦者として来るような言い方でしたが。
      入江 う~ん……自分が両国で挑戦者として入場してくる姿が、自分でもまだイメージ出来ないですね正直。でも誰も思ってないことが起きるほうが面白いじゃないですか。そして次期挑戦者はこの二人だって発表して出たときにたくさん声援いただいて。本当、皆さんの声援に応えないといけないと思うので、次こそは必ず。

      坂口 リング上で言った通り、殺(や)る覚悟と殺られる覚悟を持っていくだけです。自分からはそれくらいですね。
      ――鈴木選手の印象は?
      坂口 まあ皆さんもご存じの通りだと思います。総合でいったらパンクラスの、自分から見れば大先輩にあたる人ですし。まあでもあんな関係ないっすね。殺るか殺られるかなんで。

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