10日、東京・FiNCプライベートジム有楽町店にて3・20さいたまスーパーアリーナ大会でプロレスにチャレンジする大山峻護がパートナーのKUDOとともに練習を公開。FiNCは大山が普段コンディショニングでお世話になっているとのこと。まずは村上トレーナー指導により体幹トレーニング。キツいメニューに2人は早くも汗びっしょり。続いて木村悠トレーナーが登場。木村さんはかつて第37代日本ライトフライ級王座、第35代WBC世界ライトフライ級王座を戴冠した元プロボクサーで、2人にマンツーマンで熱のこもったミット打ちを指導した。最後は2人が気合十分のスパーリングをこなし、練習は終了。「すでにお二人とも体ができあがってますので、その体を動かすサポートをさせていただけたらと思って、やらせていただきました。試合、頑張ってください!」(村上)「すごく2人ともキレがいいし、調子もいいんで試合楽しんでください!」(木村)とトレーナーからエールを受けて大山、KUDOが意気込みを語った。
――2人で練習する機会は?
大山 タッグが決まってからできるだけ合わせて練習をさせていただいております。
KUDO たまにゴールドジムでも会ったりするんですよ。
――こういう形でやるのは初めて?
大山 僕はコンディショニングでずっとやらせてもらってまして、一緒に試合に向けて最高のコンディションで最高のパフォーマンスを作りたいと思いました。
大山 普段体幹トレーニングを意識してやってないので、すごくいい勉強になりました。さいたまに向けて続けていきたいです。
――KUDO選手の打撃スパーをやってみて。
大山 めちゃめちゃセンスありますよ! 格闘家としてやられてもトップを獲れたんじゃないかなと思います。
――大山選手とやられて。
KUDO 圧力が全然違いますね。ずっと闘ってきた人なので、向かい合った時に坂口(征夫)さんとは違う怖さがありましたね。
――今日のトレーニングを見ると試合では2人で打撃を使った何かになる?
大山 僕に関して言えば、いかにプロレスに格闘技の動き・テクニックを融合できるかが課題。そこをうまく試合までにできれば。
KUDO 今日はたまたまこういうトレーニングだったんですけど、普段はプロレスの連係だったり、打撃の練習を一緒にやってます。(大山は)ゼロから始めた方なので受け身からロックアップしてヘッドロックして…だったので。それを積み重ねて今は本当にいつデビューしてもいいぐらいな感じに仕上がってます。
大山 最初は本当にまったく違う動きだったので戸惑いもありましたし、ケガすることも多かったんですけど、やっと今までやってきたことと融合できつつあるので、それをしっかりリングで出したい。
――相手は高山(善廣)選手、(ディック)東郷選手と強敵ですが。
大山 大先輩なんですけど、僕は今まで(ヴァンダレイ・)シウバ、ミルコ(・クロコップ)、グレイシー一族、(ピーター・)アーツといった世界のトップと真っ向勝負をやってきたので、リングに上がったら先輩・後輩関係ないので、今まで通りいかせていただきます。
KUDO 例えば大山さんが若手の誰かと試合をやったらいい試合になると思うんですよ。対戦相手があの2人なので、今までやってきたことを出せるかといったら、それはリングに立ってみないとわからない。でもどんな状況でも対応できるのが、大山さんの経験だと思うので。何が起こるかわからないので、本当に楽しみです。
――連係や合体技も考えている?
KUDO 難しいことをやろうとは考えてないですけど、タッグなので2人で攻めるし、そこは絶対に勝負につながってくるので、いくつかは考えてます。
――東郷選手はプロレス独特の動きを持っているが対策は?
大山 経験値では敵わないのはわかっているので、いかにコンディションを上げていくかを考えてますね。
――そういう意味でも今日みたいな練習がいきてくる?
大山 経験値を越えるのはコンディショニング次第だと思っているので。