9日、東京・新木場1stRINGにて「闘うビアガーデン2015~DDT~」がおこなわれた。オープニングでは鶴見亜門GMがモンチッチとのコラボTシャツのデザイン2種類を公開。当日はモンチッチ君が8・23両国に来場し、Tシャツバズーカを担当する。続いて本日のメインイベントでおこなわれる観客抽選による6人タッグマッチの話に移ろうとしたところで伊橋剛太が乱入。「鶴見、9日間の大切な日に俺様のキング・オブ・ダークの試合が組まれてねえじゃねえかよ! 俺様は両国の本戦に出る目標をまだ諦めていません! 今すぐ試合を組みなさい!」亜門「今組むっていったって相手がいねえじゃねえかよ」伊橋「DNAのヤツとか余ってんじゃねえのかよ」亜門「DNA? だいたい本戦でもう試合があるんだよ。樋口も勝俣も梅田も…あれ、中津、今日試合がはいってなかったか」中津「うぃっす」亜門「じゃあやるか。一丁揉んでやれ」中津がリングイン。伊橋「おいおい鶴見。俺様はこの中津に前、秒殺されてんだよ。まともにやって勝てるわけねえだろうが! だから俺様の得意なルールでやらせろ!」亜門「なんだよ」伊橋「ボクシングマッチだよ」亜門「中津、いけるか?」中津「うぃっす」
こうして急きょ、ボクシングマッチでキング・オブ・ダーク選手権試合(2分10ラウンド)が組まれることに。中津が何度もパンチを奪うも、伊橋がなんとか起き上がって1ラウンド終了。伊橋がコーナーでぐったりしている間に、対戦相手がなぜか中津からグローブ着用現われた坂口に変更。あっさり右フックを食らってダウン。ノックアウト負け。息も絶え絶えな伊橋は「坂口、オマエ、やるようになったな。オマエ、酒呑童子の中で燃えているらしいじゃねえか。俺様とゴリゴリの格闘技ユニットを起ち上げてDDTのテッペン目指さないか? 坂口、イェイカモーン」と持ちかけるも、坂口が「デブ!」と叩いて拒否して蹴散らした。
続いて観客抽選の6人タッグマッチへ。その前に坂口は「抽選? お客さんに任せますけど、自分はチャンピオンと闘いたいんで。そのへんの気持ちは察してください。よろしくお願いします!」と念押して残り5人が呼びこまれる。こうして決まったカードはKUDO&竹下幸之介&HARASHIMAvs入江茂弘&坂口征夫&樋口和貞に決定。一言ずつ意気込みを述べる。KUDO「すごいメンツが集まりましたけど、必ず僕が勝って、最高にいい気分で両国に臨みたいと思います!」竹下「今年も最終日のメインのメンバーに選んでいただいたんで、僕も楽しんでお客さんにも楽しんでもらって、盛り上げて勝ちたいと思います」HARASHIMA「ひじょうに心強いメンバーですね。この試合も勝って両国でもぜひ勝ちたいと思います!」入江「え~、やってやりますよ」樋口「え~そうですね…やってやりますよ」坂口「魅力的なタッグですね。ただ自分が見ているのはチャンピオンの首なんで。チャンピオンの首をやってやりますよ。そしてそのまま両国、取りにいきます。そのためには酒呑童子というチームを抜けてもいい覚悟ではあります。それがDDT最高峰のベルトに対しての最大限の敬意なんで。それが自分の筋です。やってやります」オープニングの乾杯は1週間試合にも出て飲食で頑張り、プロレス甲子園も優勝した樋口が務めた。
第1試合はヤス・ウラノ&彰人vs佐々木大輔&松永智充のタッグマッチ。ヤスと松永の先発でスタート。ヤスがロープワークからドロップキックを決めて両者パートナーと交替。彰人がボディースラム。彰人の脚を佐々木がアンクルホールドを決めるが、彰人が取り返す。これは松永がビールを口にして噴きつけてカット。松井レフェリーのブラインドを付いて、ビールを口に含んでのマーライオンを決めると「まつ・なが・ともみつー!」。佐々木からタッチを受けた松永はロープを使って彰人の乳首を攻撃。佐々木がコブラツイストで捕まえると松永がさらに乳首をつねっていった。彰人は松永をリバースショルダー。ヤスが出てきて松永に串刺しエルボーからジャンピングエルボー。ミサイルキックを決めるもカウント2。松永もキチンシンクでやり返し、替わった佐々木がダイビング・ラリアット。串刺し攻撃をヤスがかわすも、クロス・フェースで捕まってしまう。これは彰人がカット。ヤスは佐々木にフランケン。丸め込みの応酬からクロスボディーが同士討ちとなって両者各パートナーとスイッチ。彰人が松永に俵返し。これはカウント2。松永もバックドロップでやり返す。これもカウント2。10分経過、佐々木との合体技はヤスがカットに入る。佐々木はヤスを場外に出してトペ・スイシーダ。リング内では松永がバックドロップ・ホールド。カウント2で返されるとショルダーアタックからサソリ固めに持ち込む。彰人もサソリ固めに切り返し、足4の字を決める。佐々木がダイビング・エルボーでカットに入るもかわされて自爆。ヤスがダイビング・エルボーでアシストすると腕取り足4の字で勝利した。
試合後、松永がマイク。松永「佐々木さん、俺たち出会ってから10年経ちますね。正直、俺、佐々木さんと組んでみたいんですよ。俺今ちょうどユニット何も入ってないし、佐々木さん、ゴールデン☆ストームライダーズに入れてください!」佐々木「松永、ごめんな…」佐々木は松永から差し出された右手を無視して退場。松永「あの野郎…。ウラノさん、彰人クン! ウラノさん、俺たち出会ってから10年以上経ちますね。彰人クン、俺、去年やった春日部のタイトルマッチ全然忘れてねえよ。俺、前からここと組んでみたかったんですよ。俺をスマイルスカッシュに入れてください!」ヤス「松永、ごめんな…」ヤスと彰人は松永から差し出された右手を無視して退場。松永「DDT、ドラマティック・ドリーム・チームっていうのはお客さんも含めてドラマティック・ドリーム・チームなんだ! 16番テーブルのみんな、俺と組んで総選挙に出よう! 18番テーブルでもいいですよ。俺と組んでユニット総選挙出ましょう!」亜門「松ちゃん、お客さんとは組めないから」松永「ああそう。そうやってやるんですかい! みんなそうやってやるんですね、僕のことを。わかりましたよ! 俺は最終手段に出ます! みんな、楽しみにしててくれ」
第2試合は高木三四郎&勝俣瞬馬vs大鷲透&梅田公太のタッグマッチ。4人ともパンストを被った状態でリングイン。裁く木曽レフェリーもパンストを被った状態。先発の高木と大鷲がルチャっぽい動きを披露して交替。勝俣と梅田はスピード感溢れる攻防をパンストを被ったまま見せる。勝俣から高木に替わると梅田のパンストの先端を引っ張って顔を歪ませる。高木のエルボードロップから勝俣はスライディングキック。高木が出てくるとサーフボード。勝俣が出てくるとエルボーの打ち合い。梅田はカウンターのドロップキックでようやくピンチを抜け出すと大鷲が一気呵成の攻め。大鷲はビッグブーツからカバー。これはカウント2。勝俣は向き直り式ドロップキックでやり返す。高木のドラゴンリングインは迎撃されてしまうと、梅田の串刺しエルボーや串刺し低空ドロップキックで追い込まれる。コーナーに登る梅田をエプロンに落とした高木はぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。替わった勝俣と高木の連係を梅田がダブルのドロップキックで分断。勝俣が大鷲を羽交い絞めにするも高木のラリアットは木曽レフェリーに誤爆。大鷲が2人に両腕ラリアットを見舞うも、木曽レフェリーは失神したまま。「マヒストラルにいきたいけど、フォールにいけない!」と嘆いていると花道からパンストを被った松井レフェリーが見栄を切りながら登場するが、大鷲が丸め込んだところで木曽レフェリーが蘇生。松井レフェリーがロープに引っ掛かって、すっ転んでいる間に木曽レフェリーがマットを叩いて試合終了。
第3試合は平田一喜vs大石真翔vs福田洋vs宮武俊の4WAYマッチ。最終入場の平田があの曲でダンスする前に試合が始まってしまう。平田は3人を手刀でバッタバッタとなぎ倒し、サングラスを装着してあの曲をかける。すると福田が平田を蹴散らされて「これからは歌の時代だ!」というと『また逢う日まで』を唄うも宮武がジャンピングエルボーで動きを止める。「これからのエンターテインメントはボディービルディングだ!」というとビキニパンツになってポージング。そこを大石がフェースクラッシャー。大石がミラクルエクスタシーを狙うも平田が手刀で黙らせてサングラスを装着。福田、宮武にも装着させると、あの曲が流れて3人でダンスしながら大石を攻撃。3人で完璧に踊ってみせて大喜び。その背後から大石が3人まとめて十字架固めで丸め込んで3カウント。
試合後、大石が何かしゃべろうとすると、アジャ・コングが屋外から登場。亜門GMに急行する。アジャ「おい、コラァッ」亜門「どうしたんですか、急に」アジャ「また忘れてんだろ!」亜門「何をですか?」アジャ「両国のオファー忘れてんだろ! 両国、出るんだよ!」亜門「出るんですか!?」アジャ「アイアンマンのチャンピオンが出なくていいの? 出るだろ! アイアンマンのベルトを獲ったら出れると思ったから、ずっと持っているの!」亜門「ただですね。残っている試合が時間差入場のタッグバトルロイヤルだけなんで…そちらに出ていただくっていうので大丈夫ですか!?」アジャ「フザけやがって。オマエとシングルやるか?」亜門「いやいやいやいや…」アジャ「それでいいよ!」亜門「パートナーなんですが…」アジャ「パートナー? 飯伏」亜門「飯伏はKO-Dタッグで決まってるんで」アジャ「誰ならいいんだよ」亜門「できればですね。あ、コイツら(4WAYで闘った面々)決まってないんで、この中から選んでいただいてよろしいですかね」アジャは「ロクなのがいないな」とボヤきながらも消去法で大石を選択。アジャ「大石クン、久しぶり。昔、6人タッグ獲ったじゃない。じゃあいいや、大石で」というと怯える大石を連れ去ってしまった。こうしてアジャ&大石の時間差入場タッグバトルロイヤル出場が決定。アジャと入れ替わるようにパンストを被ったままの大鷲がリングインし、平田にパンストを被せて無言で退場。大鷲&平田の時間差入場タッグバトルロイヤル出場もこれで決定。亜門GMは平田と福田を見て「じゃあ残ったオマエら組んで出る感じになるかな」と打診するも、互いに「こんなヤツと組めるか」と言って揉めだす。宮武が福田にハートアタックを決めると場内暗転。ヨシヒコがコーナーポストに登場すると宮武に輪廻転生! 福田は「ヨシヒコ、オマエ、助けに来てくれたのか! ヨシヒコォォォォッ! GM、僕はヨシヒコを愛しています。タッグランブル、ヨシヒコと出させていただいてもよろしいでしょうか」と直訴。これが亜門GMに認められ、福田&ヨシヒコの時間差入場タッグバトルロイヤル出場も決定。リング上に大の字の宮武が残されて休憩へ。
休憩明け、公開記者会見がおこなわれた。『ファイナルカウントダウン』に乗ってLiLiCoが登場。亜門「今、どうですか。プロレスのトレーニングは」LiLiCo「今、ジムに週4か5ぐらい。基礎からちゃんと」亜門「お忙しいスケジュールの中、ほぼ毎日いってらっしゃる」LiLiCo「そうですね。ジムいって映画見て、ジムいって映画見て」亜門「結構話題になっているんじゃないですか、芸能界で」LiLiCo「みんなに言われます。楽しみです」亜門「LiLiCoさんには時間差入場タッグバトルロイヤルに出場していただきます。2チームで試合が始まって、一定時間ごとに1チームずつ増えていく。一人が負けるとそのチームは失格。最後に残ったチームが優勝というルールです。参加チームはアジャ・コング&大石真翔組、大鷲透&平田一喜組、福田洋&ヨシヒコ組、MIKAMI&勝俣瞬馬組が先ほど決定しました。気になるLiLiCoさんのパートナーですが、LiLiCoさん本人からぜひ組みたいという要望がありまして、決定させていただきました。その選手はこの人です」すると宮武のテーマ曲がヒットし、本人が驚きながら登場。宮武「僕っすか!?」亜門「LiLiCoさん、何がよかったんですか?」LiLiCo「顔」亜門「好みのタイプだったんですか?」LiLiCo「はい。顔から下にどんどん目線がいってしまって。肉体が素晴らしいですね。前から気になっていたんですよ。廊下とかすれ違ったりとか、さっきのボディービルのポーズとかすごい。(ポーズする宮武を見て)おいしそうです! おいしそうです!」宮武「本当に僕でいいんですか!? 言葉にならないですよ!」亜門「おいしそうだって!」宮武「おいしいですよ!」ここでマスコミの質疑応答に移ろうとすると、先ほどエントリーの決まった皆さんが続々とリングに集結。福田「フザけんなよ。俺たちは毎晩毎晩愛し合ってんだよ」大鷲「お前らみたいな即席チームがな、俺ら何年一緒にやっていると思ってんだよ。両国国技館は絶対にGOさせないからな!」アジャがLiLiCoに詰め寄る。アジャ「デビューするらしいですが、プロレス舐めてもらっちゃあ困るんだよ」LiLiCo「まったく舐めてません」アジャ「じゃあ、その覚悟リングでじっくり見させていただきましょうか」LiLiCo「ちゃんと練習しているし、プロレスが好きでデビューしたくて、まったく舐めてないので。いいよ~。じゃあ、やっちゃうよ」アジャ「こっちもやっちゃうよ」亜門GMに制止されたアジャは「オメエが悪いんだからな。どうなっても知らねえぞ」と言うと、「勝つのはウチらだ!」と言って、ロープにもたれかかっているだけの大石を連れて退場。ここから質疑応答へ。
――アジャ選手はアイアンマンの現チャンピオンですが。
LiLiCo まったく関係ないね。ああそうですかって感じです。
――かつて、そのベルトを持っていた身としては狙っていきますか?
LiLiCo まあねえ。何のために闘うか。
宮武 ベルト獲りにいきましょう! LiLiCoさんにあげます。
亜門 あげるのはなしだから。
――リング上でぜひやってみたい技は?
LiLiCo 飛びたいの。それが夢。大きく飛びたいです。
――2人で合体技か何か考えていますか?
宮武 (ニヤけながら)合体技。
亜門 そっちの合体技じゃねえから!
LiLiCo 違うの?
亜門 LiLiCoさんもそっちを考えていたんですか?
LiLiCo 違うの?
宮武 完全にそっちかと思いました。
LiLiCo ねえ。
亜門 余計な質問しないでください!
第4試合は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&大家健vs石井慧介&高尾蒼馬&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。ディーノ組は「ディーノとササダーンゴゥ」というブリッジ音からの『BAD COMMUNICATION』で入場。大家には大歓声が起こる。ディーノ組がビールを石井組に噴きつけて試合スタート。早々に激しい場外戦が続く。リングにディーノが高尾を連れて戻ると凌辱。ササダンゴは空き缶を要求して客席から次々投げ込まれる。ディーノ組は高尾に空き缶で次々殴打。ディーノと大家が空き缶の上へのツープラトン・ブレーンバスターを高尾に決めて5分経過。串刺し攻撃からササダンゴはリーマンショック狙い。しかし高尾が踏ん張ってコートブレーカーに石井のダブルニードロップを合わせる連係で逆転。石井はキャメルクラッチを決めてササダンゴのマスクをズラして視界を遮ってから高尾のスライディングキックを呼び込んでカバー。これはカウント2。なおも捕まるマスクを直さないササダンゴは見えない恐怖で悶絶。それでも石井のニールキックを回避してドロップキックを決めてディーノとタッチしてマスクを脱ぐ。ディーノが一気呵成の攻め。石井にナイトメアを見舞ってカバーするもカウント2。ファイト一発!から男色ドライバーは石井が堪えるが、ディーノがソバットからホモイェ。大家が出てくるとカミカゼ。炎のスピア狙いはドロップキックで迎撃されてしまう。石井から替わった岩崎はミドルキック連打。ソバットからミドルキックを決めて倒すとバックドロップの体勢。これは大家が堪えてエルボー合戦。ミドルキックを受け止めて頭突き連打した大家に岩崎はバックドロップからローキック。ダブルアーム・スープレックスで投げるもディーノとササダンゴがカット。大家は岩崎にカウンターのスピア。その大家に高尾がミサイルキック、その高尾にササダンゴがラリアット、そのササダンゴに石井がヒザ蹴り、その石井にディーノが男色スープレックスと続き、大家に張り手。大家からタッチを受けたディーノは岩崎の前に仁王立ち。リップロックは石井がカット。ディーノは石井を蹴散らしてリップロック。今度は高尾がカット。ディーノは高尾を蹴散らしてリップロック。耐えた岩崎に男色ドライバーを決めるが石井と高尾がカット。大家とササダンゴが蹴散らすと。ディーノのファイト一発! 続いて大家の炎のスピア、ササダンゴのバーディクト、ディーノがビールをあおってからリバースえび反りジャンプで勝利した。
試合後。大家がマイクを取る。大家「おーい、石井、高尾。オマエら俺たちのこと舐めてんだろ。いいよ。ずーっと舐めておけよ。両国で俺たちがベルト取って舐めきったことを後悔させてやるからな!」ササダンゴ「大家さん。今、俺たちが3カウント取ったのは岩崎って言って、別に彼自身はチャンピオンじゃない。一介の若手レスラーですから」大家「フザけんじゃねえ! 両国まで俺たちの敵は全員ドリフだろ! アイツもドリフだろ。だから今日、俺たちはドリフに勝ったんだよ」ササダンゴ「そうですね。俺たちの目の前にいるヤツらは全員ドリフ。岩崎もドリフ。だから今日タイトルマッチだったら俺たちがチャンピオンだった。あ~~~。GM、聞こえますか。この3人でこれから我々6人タッグも取ります。正式にユニットとして発足します、ユニット総選挙のエントリー間に合いますよね。じゃあお願いします」亜門「エントリーするためにはユニット名が必要なんだけど」ササダンゴ「ユニット名…え~大家を中心に据えてる体(てい)がいいよね。案だけ出します。ガンバレッスルワンかガンバレッスル夢ファクトリーかガンバ大阪の3つで」亜門「仮でいいから一個決めてもらえないかな」ディーノ「じゃあ夢ファクのやつで」ササダンゴ「何のいい印象もないけど、ガンバレッスル夢ファクトリー(仮)で」最後は大家の「3、2、1、ガンバレッスル夢ファクトリー!」で締め。
休憩明け、亜門GMがユニット総選挙の受付を締め切ろうとすると伊橋と松永が駆けつける。松永「こういうことです」亜門GM「オマエらでユニット総選挙出るっていうの? 勘弁してくれよ。去年ダントツの最下位で解散したブーイングの3分の2じゃねえかよ! また最下位になるに決まっているじゃねえかよ」松永「はいはい。亜門さんもお客さんも勘違いしているんですよ。みんな伊橋さんがつまらないと思ってないですか?」亜門「つまんないじゃん!」松永「そんなのDDTの都市伝説ですから。わかりました。アナタ、そしてお客さんと勝負しましょう。今から伊橋さんがおもしろいことやりますんで。みんな笑いを堪えられるなら堪えてくださいよ」伊橋は『狙いうち』の替え歌で「いはし、いはし、いはいはし~♪」とダンスするが場内の一人か二人にしかウケない。すると岩崎が飛び込んできて「伊橋さん、いつものあれ、お願いしますから」とリクエスト。伊橋はクマムシの「あったかいんだから~♪」を捻りゼロでやっただけ。亜門「ただやっただけじゃん。なんで岩崎が出てきたんだよ」岩崎「僕はこの3人でDDTユニット総選挙立候補します!」亜門「いやいや! コイツらに無理やり言わされてんじゃないか?」岩崎「この人たちおもしろいじゃないですか。このおもしろい先輩たちの力を借りて、DDTでのし上がってやりますよ! チャンスだと思って頑張ります1」亜門「岩崎がそう言うならいいけどさ、ユニット名はどうすんだよ」松永「もう決まってますよ。豚ing(ブーイング)2015」亜門「解散する前提じゃねえかよ!」松永「2020年東京オリンピックまでやってやりますから」最後は伊橋の「豚ing2015始動だ。中村獅童」というギャグをかますもドン滑り。
【試合後のコメント】
伊橋 俺たちは豚ingという団体で一回解散に遭ってますよ。でも豚ing2015は絶対に東京オリンピックまで突っ走ってやりますよ。
松永 もっと言ってください!
岩崎 リーダーお願いしますよ!
伊橋 絶対にねえ、今回の総選挙では1位を取って僕たちが一番だって証明してやりますよ!
松永 今週のビアガーデンどうだったですか?
伊橋 9日間、長かった。長かったけど、突っ走ってやりましたよ! この勢いで総選挙まで突っ走ってやりますよ! でもね、安心してください。履いてますよ。
セミファイナルはアントーニオ本多vsマサ高梨の8・23両国のEXTREME級前哨戦。じっくりとしたグラウンドの攻防からアントンがショルダーアタック、さらにダブルチョップを放つ。場外で攻勢に出たアントンはスリーパー。ニードロップからカバーに入るもカウント2で返される。アントンはここでナックル連打からバイオニックエルボーは高梨がヒザ蹴りで迎撃してブレーンバスターの仕掛けあい。アントンはバックエルボーからブレーンバスターを仕掛けるも高梨が逆に投げきる。アントンの串刺し攻撃をかわした高梨はミサイルキック。トラースキックを予告するもアントンがキャッチしてナックル。カウンターのテーズプレスからエルボードロップ。高梨が回避して低空ドロップキックを顔面に突き刺す。アントンは高梨のナックルを回避してナックルを放つと、ナックル連打からバイオニックエルボー。ダイビング・フィストドロップを回避した高梨が丸め込む。カウント2で返されると低空延髄斬りからタカタニック。これはアントンが逃げる。ナックルのラリーからグルグルパンチをかわしたアントンがスコーピオンデスドロップ。高梨が堪えてスコーピオンデスドロップを予告するもアントンがスタナーで切り返す。アントンは卍固めを狙うも高梨が逃げてトラースキック。向かってきた高梨にアントンが渾身のナックル。ナックルのラリーからアントンが延髄斬り。再び卍固めを狙う。高梨が堪えて卍固めに切り返し、そこからタカタニックにスイッチして勝利を奪った。
試合後、高梨がマイク。「チャンピオン、いや、アントン。ベルト巻いているのに負けてカッコ悪いな、惨めだな。けど俺は知ってんだ。アントンはどんなにみじめだって、何度だって這い上がってくる。今日は俺が勝ったんだから、上から言わせてもらうよ。両国ではもっとみっともない姿をどんどんさらして、俺にさらけ出してこいよ。俺が全部受け止めて丸め込んでやるよ」アントン「高梨、フザけんな! 何に対してフザけんなって言ったのか、正直よくわからない。ついカーッとなって出ただけだ。だがな、幸いなことに今日はベルトはかかってねえ。そんなこと言うのはすごくカッコ悪いけど、このベルトだけは守っていく。正直、いや、この夏、俺はちょっと両国でオマエとの試合がこの人生のもっともビッグなイベントとして心の中で育て続けているところだ。だが、両国前にこういったビアガーデンとかかなり忙しいことがあって、そこでも俺は自分を証明するために、俺は透明メル・ギブソンと闘わなければならなかった。俺は! こんなこと言うのもなんだが、オマエと闘う前に透明メル・ギブソンにすべてを出し尽くした。そして俺は本当に自分のプロレス生活、これで大手飛車取り、やっとプロレスの王様を掴んで、自分の中で最高の思いができると思ったけど、透明メル・ギブソン戦を終えて、感じた気持ちは全然それとは違うものだった。俺は! 闘いが終わったと勘違いした。闘いは全然終わってねえ! 俺はこのビアガーデンを通して、いろんなものを見たり、感じたりした! そこで俺が感じたのは、俺の、そしてもっと言えばオマエの闘いは全然終わってねえってことだ! オマエはこの間も言った通り、俺と似たようなものを持っている。それを俺が一番強く感じたのは、おそらくオマエがチャンピオンだった何年か前、そしてオマエがチャンピオンから陥落したその数分間。それを見て俺は高梨、オマエは俺と同じくこの世界に対してフツフツと煮え切らない思いを持っているのを発見しちまったんだよ! だから! この両国! オマエとシングルでタイトルマッチをする、その時、物語は始まっている! 8月23日にその物語の終結を、いや一番重要なチャプターを迎えるんだ。だかな、その選手権、オマエと俺がやってきたことの総決算になるような激しいルールにしようと思っている。それはまだ言わねえよ。なぜだかわかるか? オマエに準備をさせないためだよ。それぐらいはチャンピオンの権利だよ。8月23日、ベストのコンディションを作ってこいよ。俺もそうする努力をする。わかったな」
メイン前にスクリーンで8月23日両国の全カードが発表された。
○ダークマッチ キング・オブ・ダーク選手権試合
<王者>伊橋剛太 vs “ハリウッド”ストーカー市川<挑戦者>
○オープニングマッチ 井上麻生&渡瀬瑞基デビュー戦
ヤス・ウラノ&彰人&中津良太 vs 梅田公太&井上麻生&渡瀬瑞基
○第2試合 時間差入場タッグバトルロイヤル
<出場チーム>アジャ・コング&大石真翔、LiLiCo&宮武俊、大鷲透&平田一喜、MIKAMI&勝俣瞬馬、ゴージャス松野&グレート小鹿、松永智充&岩崎孝樹、福田洋&ヨシヒコ、星誕期&紫雷美央
○第3試合 ウチコミ!presents DDT EXTREME級選手権試合
<王者>アントーニオ本多 vs マサ高梨<挑戦者>
○第4試合 遠藤哲哉復帰戦
竹下幸之介 vs 遠藤哲哉
○第5試合 天龍源一郎引退ロード第15戦
天龍源一郎&高木三四郎&赤井沙希 vs 石川修司&樋口和貞&里村明衣子
○第6試合 KO-D6人タッグ選手権試合
<王者組>石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬 vs 男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&大家健<挑戦者組>
○第7試合 KO-Dタッグ選手権試合
<王者組>関本大介&岡林裕二 vs 飯伏幸太&佐々木大輔<挑戦者組>
○セミファイナル ドラマティック・ドリームマッチ
HARASHIMA vs 棚橋弘至
メインイベント グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合
<王者>KUDO vs 坂口征夫<挑戦者>
メインイベントは観客抽選で決まったKUDO&竹下幸之介&HARASHIMAvs入江茂弘&坂口征夫&樋口和貞の6人タッグマッチ。選手は個別入場。KUDOと坂口が開始前からにらみ合う。KUDOと樋口の先発でスタート。KUDOが樋口を捕まえるとHARASHIMAが腕十字を仕掛ける。樋口はそれを持ち上げて自陣コーナーに運んで坂口とスイッチ。坂口とHARASHIMAはグラウンドの攻防。HARASHIMAが自陣コーナーに運んで竹下とタッチ。グラウンドでやりあうと坂口が運んで入江とタッチ。入江は坂口と合体エルボードロップ。これが決まって喜ぶ入江を竹下が攻撃して場外戦へ。ここでもKUDOと坂口は激しい応酬を繰り広げる。竹下が入江をリングに戻してキャメルクラッチ。HARASHIMAが出てくるとドラゴンスクリューから足4の字。入江は足を噛んで解除。HARASHIMAはギロチンドロップを落とすがカウント2。KUDOが出てきて入江のエルボーにミドルキックで応戦。さらにKUDOが勝るもカウント2。タッチを受けた竹下はゼロ戦キック。これはカウント2。HARASHIMAがジョン・ウーから串刺しフロント・ハイキック。コーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスターへ。このカバーは坂口と樋口がカット。コーナーに登るHARASHIMAを入江が追う。何度も落とされた入江だが、そのたびに起き上がってついには雪崩式ブレーンバスターで落とした。ようやくタッチを受けた樋口はHARASHIMAにボディースラム。ボディープレスを浴びせるがカウント2。コーナーにぶつけてからビッグブーツを放つがカウント2。HARASHIMAは向かってきた樋口にジャンピング・ハイ。竹下が出てきてショルダーアタックでなぎ倒し、ヒザ立ちの樋口をぶっこ抜いてのブレーンバスター。逆水平のラリーから串刺しラリアット。カナディアン狙いは竹下が着地してジャーマン狙い。これは樋口が踏ん張る。竹下のドラゴン・スープレックスに食らった樋口がラリアット。坂口が出てきて払い腰からスリーパー。飛びつきフロント・ネックロックを竹下が後方へ投げ捨てる。KUDOが出てきてミドルキック連打。坂口もコーナーにぶつけてヒザ蹴りからKUDOを腹這いにセット。KUDOが回避してダイビング・ダブルニーアタックはカウント2。坂口はカウンターのミドルキック。KUDOもミドルキックでやり返してラリー。さらに前蹴りの打ち合いと我慢比べに。KUDOのハイキックに、坂口もハイキックでやり返して両者ダウン。坂口は樋口とスイッチ。樋口はオクラホマスタンピード。コーナーにセットすると坂口が串刺しニー。入江のフライング・ソーセージから樋口がカバーするもHARASHIMAと竹下がカット。樋口がカナディアン・バックブリーカー。これはHARASHIMAがキックでカットしてリバース・フランケン。蒼魔刀狙いは入江が交通事故タックルでカット。その入江に竹下がジャベリンキック。坂口が竹下にニーアタック。その坂口にKUDOがバックスピンキック。そのKUDOに樋口がラリアット。向かってきた樋口にKUDOがミドルキックで動きを止めてバックスピンキック。このカバーはHARASHIMAと竹下がカット。竹下がジャーマンで投げて、KUDOが8×4、さらにHARASHIMAがスタンディング蒼魔刀、最後はKUDOがダイビング・ダブルニードロップにつないで3カウント。
試合後、KUDOがマイク。「坂口選手、アンタの覚悟は痛いぐらいに伝わってます。このベルトに対する思いは俺も負けちゃいねえから。両国国技館、ユニットとかどうでもいいんだよ。俺とアンタ、男と男の勝負をしよう。俺は絶対負けねえからな」KUDOと坂口が拳を突き合わせた。最後にKUDOが締めの挨拶。「ここまで過去最長に長いビアガーデン、選手のみんなもスタッフのみんなもお客さんも大変だったと思います。でも、みんな一緒に走り抜けた、そんな気がします。この勢いのまま両国まで僕らは突っ走ります! いや両国だけじゃないですね。両国のあとも、さらにDDTを大きくするために選手もスタッフも、ここのいるお客さんもみんなで上に向かって走っていきましょう! みなさん、ドリンクは大丈夫ですか? 準備はいいですか? 9日間、本当にありがとうございました! いくぞー、酒盛りだ-! カンパーイ!」
歓談タイムでは両国国技館大会に向けて、デビューを控えた井上、渡瀬の一発芸やユニットごとに意気込みを述べたあと、最後に託されたガンバレッスル夢ファクトリー(仮)の大家が「3、2、1、ガンバレ☆俺!」と拳を突き上げ、『BAD COMMUNICATION』で締めくくられた。最後は選手、スタッフが観客をお見送りし、2015年のビアガーデンプロレスは幕を下ろした。
【試合後のコメント】
坂口 リング上で言ったとおり、DDT最高峰のベルトに挑戦しにいく気分が高まっているので。まあビアガーデン中に闘えることがあったし、それは自分にとって大きな財産になっているので。自分の生きた暁には、あのベルトが自分に必要なんですよ。そこに兄弟は関係ないし、チームも関係ないんで。自分は迷わず獲りにいきます。それをチャンピオンが察しているので、こういう言い方するものあれですけど、最高の兄弟喧嘩であって、最高の戦争じゃないですか?
――最後、拳を突き合わせたが。
坂口 自分はやる覚悟、やられる覚悟、両方できているので。あとは獲りにいくだけです
KUDO 坂口さんの気持ちはわかるんですよ。僕らもドラマティック・ドリーム・チームだし、酒呑童子は仲がいいですけど、でも、僕らレスラーは個人の闘いなんで。シングルのベルトが懸ったら、そんなの関係ないんで、相手を潰すしかないし。坂口さんが殺す気で来るなら、俺も殺す気でいくだけだし。酒呑童子もどうなるかわからないけど、俺はベルトを防衛して最後は両国で酒呑童子のみんなで酒盛りしたいのが僕の願いです。去年、叶わなかったので。実際わかんないですよ。試合終わってみないとどういう感情になるかわからないし。
――坂口選手は酒呑童子を抜ける覚悟もあるようですが。
KUDO それが彼のベルトに対する思いなんで、全部受け止めた上で僕が防衛します。
HARASHIMA 狂ったビアガーデンが終わりまして、次の試合は2週間後、新日本プロレスの棚橋弘至選手とのシングルマッチだけですけど、まあ僕もDDTの代表として見るか、棚橋選手を新日本の代表としてみるかわからないですけど、僕はDDTのみんな、ファンのみんなの思いを持って、メジャー団体、新日本プロレスの棚橋弘至から絶対勝ちたいと思います。
――試合に目前になって気持ちも変わってきた?
HARASHIMA リング上で対峙した時がだいぶ昔のように思えるんで、それからかなりの試合をこなしているんで。彼も彼でG1とかハードな試合をしているんで、いろんな面でレベルアップ、スキルアップしていると思うんですけど、僕はこのDDTのファンの後押しを得ているんで、絶対にDDTとして負けないです。絶対に勝ちます。