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【新春お年玉スペシャル! 全席2000円興行!! 2016のまとめ】イサミがKO-D無差別初挑戦の竹下を打ち砕く…1・16横浜で

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    • 3日、東京・後楽園ホールで「新春お年玉スペシャル! 全席2000円興行!! 2016」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権タッグマッチから(第8代王者の伊橋剛太は星誕期とのタッグでワンチューロ&鈴木大を相手に2度目の防衛戦)。スクリーンで伊橋から「新年早々ダークマッチですよ…」とボヤかられた誕期は「いいじゃないですか! 俺に任せろ!」とやる気十分。誕期は鈴木にムーンサルト・プレスを狙う伊橋の背中にタッチをかわすと、伊橋が誤爆したあとにリングインしてワンチューロと鈴木をまとめてクロスボディーで潰す。最後はワンチューロにノド輪落としを決めて3カウント。

      続いて亜門GMの前説ではグッズ紹介、本日の先行販売チケット発表のあと以下のアナウンス。
      ○野郎Z3・1新木場大会にセックスシンボルのベッド・インの来場が決定。
      ○現在開催中の伊豆ぐらんぱる公園のイリミネーションをバックに野外興行を4月3日(日)に開催する(夕方)。
      ○東京女子プロレス1・4後楽園の告知の際に赤宮サキとハイパーミサヲがリングイン。するとポイズン澤田JULIEが現れて「ポイズンミウラはオマエらなど足元にも及ばんわ!」と挑発してハイパミを呪文で動きを止める。赤宮は「ポイズン澤田JULIE、許さんぜよ!」と誓った。
      ○石井主催興行1・23所沢の一部カードとして、アジアタッグ選手権試合◎<王者組>木高イサミ&宮本裕向vs石井慧介&入江茂弘<挑戦者組>が発表された。入江「2015年はあまりいい年ではなったので、アナタたちから獲っていいスタートを切ります」石井「アジアタッグのベルトは自分にとって青春のベルト。取ってあの頃の勢いを取り戻したい」イサミ「ベルトなくなったら全日本プロレスに呼ばれなくなるので絶対に勝ちます」宮本「全力で防衛したいと思います」
      ○BASARA所属の竜剛馬以外の8選手が上がり、旗揚げ戦1・21新宿の一部カードとして木高イサミ&塚本拓海vsFUMA&風戸大智のメインイベント、福田洋vs関本大介、中津良太vs日高郁人のオープニングマッチの3試合が発表された。SAGAT「大暴れ、待ったなし!」中津「日高さんとの対戦は光栄です。自由に好き勝手やっていいと言われてるので全部さらけ出します」塚本「このメインで負ける要素は一切ありません」FUMA「イサミさんにおとなしくついていくつもりはない。ガンガン潰しにいきます」風戸「一人ひとりがライバルだと思っています。FUMAさんと勝って自分たちがBASARAを引っ張っていきます」久保「俺も引っ張ります。新しい久保佑允を見せます」福田「関本大介、ぶっ倒します!」イサミ「BASARAに期待してください!」
      ○LiLiCoが来場して挨拶。「去年8月にプロレスデビューをして私にとって衝撃的な出来事でした。もっともっと強くなって3月21日も頑張りますので応援よろしくお願いします!」

      この日のオープニングコールは本日の出場全選手。亜門GMが何人かに抱負を聞く。なぜか石川修司と宮本裕向がいたが、書道ランブルのX、XXについて亜門GMから振られると「わからないです」。最後は今年の年男の松永と勝俣の音頭で「DDT後楽園大会、スタート!」。

      第2試合は新春書き初めランブル。3カウントフォール、ギブアップ、オーバー・ザ・トップロープに加え、ギャル書道家のなちゅさんが背中に書いたNG行為をしてしまったら失格。まずボディ書道がどういうものか実践。ワンチューロの体に「賀正」と書き上げた。1番手の松永智充のNG行為は「マツナガトモミツ」。2番手の樋口和貞のNG行為は「四股」。松永はさっそく四股を踏むが、樋口は乗らない。3番手のアントンのNG行為は「握手」。松永がさっそく握手を求めるが、アントンは髪をかきあげる仕草でスカす。4番手入場の高尾のNG行為は英語。アントン、松永、樋口は英語で話しかけるが、高尾は「怖い!」と乗らない。5番手入場のゴージャス松野のNG行為は「トップロープへ登る」。松野の串刺し攻撃の際に樋口が四股を踏んでしまって失格。6番手入場の福田洋のNG行為は「君は薔薇より美しい」。全員が乗せたが福田は『昴』、『シクラメンのかほり』と選曲を外す。7番手入場の岩崎孝樹のNG行為は「フォールを1で返す」。松永が高尾にマーライオンをやって「マツ・ナガ・トモミツ―!」とポーズして失格。8番手入場の諸橋晴也のNG行為は「変なおじさん」。福田に変なおじさん式腕固めを決めた諸橋。場内の拍手に乗せられて踊ってしまって失格。9番手入場の宮本裕向はイスを手にリングインしたがNG行為は「凶器攻撃」。全員が背中を差し出すと、イスを放り投げて蹴っていく。最終入場の石川のNG行為は「ロープに走る」。宮本が岩崎を連続で押さえ込み、カウント1で返してしまって失格。アントンが福田に何度もコーナー最上段に登らせてダブルスレッジハンマーを決めさせて「トップロープからの攻撃はなんてカッコいいんだ!」。すると松野が登ってしまって失格。高尾は丸め込みをカウント2で返されて「スリー!」とアピールしてしまって失格。アントンが宮本にイスを振るうとなぜダウン。宮本がイスを受け取って背中を叩こうとするも、宮本はイスを手放す。アントンにブレーンバスターを狙うと、石川が着地点にイスを仕掛ける。イスの上に決めてしまって失格。石川に福田とアントンがダブルのブレーンバスター。決めた後に福田から求められたアントンが握手してしまって失格。怖気づいて何もできない石川を励まそうと福田は『Everything』を唄いあげる。直後のサミングに負けずに石川はカウンターのニーリフト。セーフと確認してファイアーサンダー。さらにセーフと確認して押さえ込んで勝利した。試合後、優勝した石川になちゅさんから目録が渡された。

      第3試合は赤井沙希&チェリーvs大石真翔&勝俣瞬馬のタッグマッチ。チェリーはタッグパートナーの赤井からアイアンマンを奪おうと大外刈りから押さえ込むが大石と勝俣がカット。なおもチェリーは赤井に果敢にフォールを奪いにいくが、大石に「マジメにやれ!」と排除される。赤井は勝俣、さらにフォールを狙ったチェリー、大石にビッグブーツ。チェリーがなおも赤井を丸め込もうとしたところを大石がひっくり返して勝利。試合後、赤井が「今日もこのベルトを守り抜いたで! アイアンマンを持って絶対にチャンピオンとして両国のリングに上がります!」とマイク。すると場内が暗転。明転した時にはLiLiCoがリング上に。なんとチェーンで絞めつけてからカバーして3カウント。LiLiCoがアイアンマン王者となった。LiLiCoは「赤井沙希よ~、このベルト~、家で夜、デコってみようかなってツイートしてんじゃねえよ! 私のもんなんだからよ! これを持って両国で闘いまーす! 誰でもかかってこーい!」と叫んだ。バックステージでLiLiCoは「あの赤井沙希? まあ取り返しに狙って来るでしょう。でも渡さな~い」とコメント。

      第4試合はジョーイ・ライアン&キャンディス・レライvs佐々木大輔&宮武俊のタッグマッチ。ワールズ・キューティスト・タッグが日本初お目見え。ワールズキューティストタッグチームは好連係を見せ、最後はキャンディスがボール・スープレックスを決めて勝利した。試合後、佐々木はキャンディスに「あなたは本当にかわいい。結婚してください」と求愛。エルボーで返答するキャンディスに諦めず「結婚を前提にタッグパートナー!」と要求すると場内の声に乗せられてキャンディスは握手してしまった。バックステージで佐々木は「おかげ様で、私の愛が通じまして、マイハニー、キャンディスも私のことが好きだと言ってくれました。結婚を前提に人生のタッグパートナーとして、来週の大阪大会、ファ●キン・ジョーイが国に帰ってますので、ここからもうタッグを始動させていこうと思います」とコメント。キャンディスは「彼は強かったから、いいパートナーになると思う。でももう少し英語を勉強した方がいいね」と受け入れていた。

      第5試合はKO-D6人タッグ選手権試合。第21代王者組の高木三四郎&大鷲透&平田一喜は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&KENSOを相手に2度目の防衛戦。会場全域を使って相手をロッカーに閉じ込めて3カウントを奪えば勝利となるルール。終盤にはロッカーに閉じ込められた平田だが、カウント2で出てきた時にはサングラスを着用し、あの曲が流れる。無双状態の平田がKENSOを閉じ込めるも、カウント2で出てきたKENSOはなんとサングラスを装着。あの曲が流れると平田に張り手を見舞ってオリジナリティ溢れるダンス。高木をロッカーに閉じ込めると押し倒してカバーし3カウント。白いベルトは#大家帝国に移動した。試合後、KENSOは「高木三四郎、ここで約束しろ。俺とシングルをやれ!」と要求。高木が「シングルマッチやってやるよ! リマッチじゃねえ! まずシングルだ!」と受け入れ「ロッカーの閉じ込められた男の苦しみと寂しさをオマエにも味わわせてやるからな! 覚えておけ!」と挑発。これで1・31後楽園でのシングルマッチが決定した。

      【試合後のコメント】
      ディーノ えっと、何か? 我々の腰にありますけど何か? それが当然の結果ですよね。
      ササダンゴ KENSOさんが入った事で、こんなあっさりベルトが取れるものだとは。
      ディーノ いや~、そうね。今までなんだったのかしら。
      ササダンゴ なんだったんだっていう。
      ディーノ 何が引っかかっていたのかわからない。
      ササダンゴ 半年はなんだったんだっていうね。憑き物が落ちたというか、なんか一人ちゃんとした戦力になる人が入ってくれたことで、こんなに人気と実力って全然違うんだなということがわかったというか。
      ディーノ 2016年、いきなり勉強になりましたね。
      KENSO 最高だ。
      ササダンゴ KENSOさんがそうおっしゃってくれてるんで。
      KENSO 最高。
      ディーノ ありがとう。
      KENSO 最高。
      ササダンゴ ありがとうございます。
      ディーノ そういうことです。我々は最高なんです。
      KENSO 最高だ。

      ――KENSO選手は試合後、高木選手との一騎打ちを決めたが。
      ディーノ もともとKENSOちゃんは高木三四郎に対戦要求するためにDDTに上がったわけだから。それで我々が利害が一致してね、全て我々の計画通りですよ。で、今回ドサクサで経営に関する何かちょっとギャランティの要求とかもちょこちょこ差し込んでいくんで。KENSOちゃんが勝っていけば、それが全部…。
      KENSO 最高だ。本当に最高。2016年初めの、この後楽園DDT大会でこのベルト取れたことを一生忘れない。
      ディーノ ありがとう。一生入りました。
      KENSO 一生忘れない、俺は。
      ディーノ 一生の思い出です。
      ササダンゴ 同感です。
      KENSO じゃあ、やりたいと思います。#大家帝国、情熱を持ってビチッといきます。大家帝国! 大家帝国! 大家帝国! 情熱を持って、ビチーッと!


      大鷲 高木さーん、高木さーん、何やってんすかロッカーの中で3カウントってありえないですよっていうかこの試合! タイトルマッチ!
      平田 本当ですよ。
      高木 ごめんよ~(泣)。
      大鷲 せっかく取ったのに、ベルトなくなっちゃった。
      高木 なくなったよ~。
      大鷲 平田なんかこれで二度とベルト巻くことないのに。
      平田 えー!?
      高木 なくなったよ~。
      大鷲 どうするんですか!
      高木 ロッカーの中が暗かったんだよ~。狭かったんだよ~。
      平田 何してくれてるんすか。
      高木 ごめんよ~。
      大鷲 新年早々そりゃないっすよ、高木さん!
      高木 でも今は、リマッチは置いといてKENSO! ぶっ殺してやるからな。フザけんじゃねえぞ、KENSO。人をロッカーの中に叩きこみやがって、どのツラ下げてロッカーの中に人を叩き込んどんのじゃ、コラ! オメエな、ロッカーの中がどんだけ暗いかわかるか! わかりますか!?
      大鷲 わかんないです。
      高木 ロッカーの中がどんだけ寒いかわかるか! わかりますか!?
      大鷲 わかりたくもない。
      高木 おい、KENSO。フザけんじゃねえぞ。1・31後楽園で、テメエとシングルでやってやる。何持ってくるかわかんねえけど、どういう試合形式でやるかもわかんねえけど、テメエ、ビビんじゃねえぞ。鷲関!
      大鷲 はい。
      高木 平田!
      平田 はい。
      高木 リマッチはそっから考えましょう。
      大鷲 わかりました。とりあえずシングルマッチ、期待してます。絶対に勝手この借り返してください。
      平田 叩きのめしてください。
      高木 でもその前にリマッチしてもいいかも。
      大鷲 いやいやいや、ブレてますけど大丈夫ですか? とにかく目の前のKENSO倒すことだけ。ここからまたT2ひー、ベルトに向けて駆け上がりましょう。
      高木 T2ひー、頑張りますか。
      大鷲 頑張りましょう。
      高木 大丈夫っすかね?
      大鷲 いやわかんないです。
      高木 まだ、いけますかね?
      大鷲 いやー、けどもうね。かれこれメガネも何年ですか?
      高木 でも、今日の後楽園は、過去最大最多数のメガネでした。
      平田 そうそう、メチャメチャね、上から見てたらチョー綺麗でした。
      高木 まあピークのまま終わるっていうのもね、いいかもしんないね。
      平田 え!? あの客席のピカピカ見ました? バルコニーから見てちょっと感動したんですから。
      高木 ぼちぼち在庫も売り切れるし。
      平田 また再々々販ぐらいはね。
      高木 だいたい3周ぐらいしてますよ。
      平田 あれですよ、言っとくけど地方全然売ってないですから。次地方攻めましょう。
      高木 またそのへんも含めてね、今日はこの後飲みながら考えますか。


      休憩前は3・21両国の葛西純の参戦が発表された。さらにスクリーンで中澤マイケルが「3月21日の両国大会、肛門爆破、見たいんじゃないですか? 肛門鍛えて待ってます!」とコメントし、参戦も発表された。同大会ではDNA、BASARA、ガンバレ☆プロレス、東京女子プロレスのDDTグループ全ブランドが大集結する。また休憩明け、その年度にDDTプロレス・グループで活躍した選手を表彰する「Dramatic Award」の制定を発表。受賞者は3・21両国で発表され、3月末にファン参加の授賞パーティーも開催予定(詳細は追って発表)。

      セミファイナルはHARASHIMA&彰人&ヤス・ウラノvs坂口征夫&マサ高梨&梅田公太の6人タッグマッチ。スマイルスカッシュと酒呑童子で一進一退の攻防を繰り広げる中、梅田からタッチを受けた高梨が終盤、果敢にHARASHIMAへ向かっていく。坂口と梅田のサンドイッチPKのアシストからジャックナイフ式エビ固めはカウント2。続くタカタニックは抜け出されて、再度チャレンジするも今度はファイアーマンキャリーで切り返されてしまう。しかし、高梨は山折りの体勢を卍固めで切り返すと、そこからタカタニックにつないで3カウント! DDT不動のエースからのフォール勝ちに場内は大「タカナシ」コールに包まれた。

      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第55代王者の木高イサミは竹下幸之介を相手に2度目の防衛戦。竹下はハッピーモーテルのトレインで入場。イサミのセコンドには中津が付く。竹下がイサミをロープに詰めるもクリーンブレイク。イサミがヘッドロック。竹下が切り返してヘッドロックで痛めつける。さらに切り返しあいが続く。竹下はカウンターのゼロ戦キック。竹下がキャメルクラッチでギブアップを迫る。イサミがロープに逃げて5分経過。エルボー合戦からイサミはショルダー・アームブリーカーを連発。さらに腕へのエルボーで痛めつけてダイビング・クロスボディーへ。カウント2で返されるとチキンウイング・アームロックから腕十字、さらにキーロックで絞っていくもロープに逃げられる。ハンマースルーでコーナーにぶつけると串刺しフロント・ハイキックから腕を痛めつける。竹下は逆水平で抵抗してバックドロップへ。串刺しフロント・ハイキックからマンドリラーを決めるもカウント2。串刺し攻撃はイサミがかわして卍固め。竹下がパワーで解除する。ボディーブローでやり返すイサミは卍式壱弐四四を決めたが逃げられてしまう。竹下はイサミのダイビング・ニーをかわしてバックブリーカー。スープレックスから逆片エビに移行してギブアップを迫る。エグい角度で絞っていくが、イサミはなんとかロープに手を伸ばす。竹下はジャーマンを着地された直後にラリアット。ジャーマンを予告する竹下の腕を取ってアームロック。竹下がパワーで解除して逆水平。イサミも垂直落下式ブレーンバスターからスライディング・ラリアット、さらにダイビング・ダブルニーと猛攻。竹下も投げ捨てドラゴン。着地したイサミが勇脚をヒットさせてダブルダウン。互いに串刺しのビッグブーツを打ち合い、イサミは雪崩式フランケン。竹下はイサミのスライディング・ラリアットをかわして投げ捨てジャーマン。リフトアップしての垂直落下式ブレーンバスターもカウント2で決まらない。竹下がジャーマン狙い。ロープを掴んで踏ん張ったイサミは右ヒザから飛びつき腕十字。さらに三角絞めへ。竹下がパワーで解除せんとするもイサミが腕を離さずにクラッチを切る。竹下はロープに足を伸ばす。イサミはバズソーキック3連発。勇脚・斬狙いをラリアットを迎撃した竹下だがカウント1。続くラリアットもカウント2で決まらない。竹下のジャーマンをイサミは螺旋丸で切り返して熱戦に終止符を打った。

      試合後、イサミが亜門GMに「タッグチャンピオンを連覇したんだ。タッグに挑戦させろ」とパートナーに中津を指名して竹下&遠藤の持つKO-Dタッグ王座への挑戦を表明。これに王者組も「やってやるよ!」(遠藤)と了承して1・16横浜でのタイトルマッチが決定。続いて亜門GMは今後のKO-D無差別級選手権のスケジュールを発表。1・31後楽園でのタイトルマッチの勝者と2・28後楽園の次期挑戦者決定戦の勝者が3・21両国のメインで同王座を争うことをアナウンス。亜門GMは1・31後楽園の次期挑戦者を「今日の試合結果を踏まえて指名させていただきます。マサ高梨選手です」と指名。躊躇する高梨だったが、坂口からは「今の流れは自分じゃない。兄弟がベルト取るところを見せてくれ!」と激励され、KUDOからも「高梨、いけ!」と張り手で喝を入れられると「負けちまって恥ずかしい思いするかもしれねえけどよ、もう一回俺は立ち上がるぞ! 負け戦! マサ高梨が打って出てやる! BASARAのイサミ、テメエからベルトを奪うのは酒呑童子のマサ高梨だ!」と決意。こうして1・31後楽園でのイサミvs高梨のKO-D無差別級選手権試合も決定した。さらに1・10&11大阪で組まれる前哨戦について高梨は「俺はイサミと組んで試合がしたい」と提案。これに亜門GMもイサミも「おもしろい」と了承した。酒呑童子が引き揚げるとイサミはBASARA勢とともにリングジャックし「一番楽しむプロレスラーがプロレスリングBASARAの木高イサミだ!」と叫んで締めた。

      【試合後のコメント】
      イサミ 今日は竹下が最高でした。最高の相手でした。すっげぇ面白かった。こんなに体が痛いのってないですけど、すっげぇ楽しかった。だからもう一回やりたい。たぶん竹下も納得いってないだろうし、まだ悔しい思い持ってる。あいつもカッカカッカしてるから、もうすぐすぐすぐ。いつだ? いつって言ってた?
      中津 16日です。横浜ラジアント。
      イサミ タッグタイトル、いきますよ。中津、なんか言ってやれ。
      中津 たぶんね、あっちの2人はイサミさんしか見てないと思うんですよ。イサミさんにやられてるから。ただそこを、その隙を突けるというのは僕だと思うんで。
      イサミ いいよ。隙なんか突かなくて。真っ向から勝負しろ。
      中津 わかりました。バッチバチでいってやります。自由に、BASARAのリングとか関係なく、DDTでも自由に。
      イサミ そうそうそう。
      中津 タッグもシングルも、BASARAに持ってきて、もうこの時点でDDTより上にいっちゃいますんで、楽しみにしておいてください。
      イサミ それがバサラ者だよ。いいんだよ。策は初めに考えときゃいいんだ。色々考えてな、最終的にぶつかったら、何も考えずにいっちまうんだからよ。
      中津 そうですね。
      イサミ それでいいんだそれで。そんぐらいバカにやろう。

      ――イサミ選手はKO-DチャンピオンのままBASARAの旗揚げを迎えることになります。
      イサミ これで確定ですか。まあ、それはそれ、これはこれなんですけど、一つ、できればアジアタッグはいつって言ってた?
      中津 23日です。
      イサミ アジアタッグ、じゃあアジアタッグも確定だ。まあ、二冠チャンピオンとして、BASARAの今日いた面々にしっかり背中見せれるように、僕がチャンピオンとしていますんで。
      中津 横浜で取ったら三冠になるんすよ、その旗揚げ時点で。
      イサミ 本当だ! そうか、お前もベルト持ってる。
      中津 僕もベルト持ってる。
      イサミ すげぇ! それで引っ張ってこう。
      中津 そうですね。
      イサミ そうやって、面白くやっていきたいんですよ。だからといって、そのKO-Dを持ってるからイサミさんには従わなきゃいけないとか、そんなことを恩着せがましく、上から押しつぶすつもりはないし、代表だからって誰かに何かをしろってないから、BASARAのリングなんだから自由に動いてもらっていいし、もっともっと自由に考えて、自分が考える自由ってなんだろうってもっとみんなに考えてもらって、それは俺も考えるけど、みんなに決定権があって、みんなが自由にやれる空間、それがBASARAだと思ってるんで。僕は確かに両国も出たいし、BASARAのリングでKO-Dのチャンピオンとして上がれる事を誇りに思ってます。もしかしたらタッグも持ってKO-Dのチャンピオン、二冠として上がれるかもしれない。誇りに思ってますけど、でも、それはそれ。BASARAはBASARA。

      ――後楽園での高梨戦も決まりました。
      イサミ 両国に上がる高梨くんを見たいんでしょうけど、そうじゃなくて高梨くんはたぶん、あのリングの上で、一番両国に上がるためじゃなく、僕に勝つためにどうしたらいいのかっていうのをすごく考えてたと思うんですよね。そういうマイクだったように聞こえました。だから清々しい気持ちで、あれが本当かどうかわかんないです。握手もちょっと信じられなかったし、それに大阪で組んでやるっていうのもちょっとドキドキしてよくわからないですけど、それでも、高梨くんとやれるのは楽しみですね。ちょっと怖いけど。
      ――なぜパートナーを中津選手にしたのでしょうか。
      イサミ DDTのリングでもよく組んできたし、まあ、中津だったらいつも声かけてセコンドにいて、今日もしっかり声出してセコンドついて、前が見えなくなった時に中津がロープこっちだよっていうのちゃんと指示して、こいつちゃんとアホに見えて周りがしっかり見えてるんで、俺はそういうところを買ってるんすよ。色々組んできたしね。それで一回酒呑にも勝ってるし文句ないでしょ。だからGMも文句言わなかったんじゃないですか。

      遠藤 イサミ選手から、タッグの挑戦を表明されたんですけど、我々は前回も他団体の選手からベルトを取られています。他団体の選手っていうのは我々、ちょっと敏感になってるんで、イサミ選手も中津も同じDDTグループのBASARAですけど、他団体は他団体です。なのでこのベルト、命に変えてでも落とすわけにはいきません。まあ我々二人とも、イサミさんとKO-Dのシングルのベルトを懸けてやって、どっちもその牙城崩せなかったですよ。崩せなくても、守ることはできます。俺たちは、このKO-Dタッグのベルト、必ず守り通します。
      竹下 そうっすね。試合の記憶は、ちょっとまだよく頭打っててあんまよく出てこないですけど、あの最後、3カウント叩かれたこの音だけは、まだ頭で聞こえます。それは、完全に自分が負けたという事だと思います。負け惜しみは言わないです。自分の負けです。頭からその音だけは離れないけど、この3カウントは僕を強くします。僕が、もっともっと上に行くための3カウントだと思ってます。なので自分が3カウントを聞くのは、自分が勝った時だけにします。今日は自分の負けです。タッグベルトは僕達が防衛する。今はそれしか言えないですね。

      ――イサミ選手のパートナーである中津選手にはどのようなイメージを持ってますか。
      遠藤 同じ寮で暮らしてるんですけど、ぶっちゃけ、別に仲が悪いとかじゃなくて、あんまり顔を合わせないですね。お互い部屋から出てこない。まあプライベートではそんな感じで、試合では自分のペースに持っていくのが上手いのかなと。その、デビューしたDNA勢の中では一番自分の世界を持ってる選手だなと思いますね。なんで、お客さんとかを味方につけるのが非常に上手い選手だなと、そういう印象を持ってます。
      竹下 油断はしてないですよ。強い選手なんで、強くないプロレスラーはいないんで、油断はしてないですもう。全力で叩き潰します、はい。


      高梨 なにぶん急な展開なんで、何もコメントすることはございませんが、何かご質問等はありますか?
      ――要因としては今日HARASHIMA選手からピンフォールを奪って、場内の声も大きかったと思いますが。
      高梨 そりゃ珍しいもん見たからなだけでしょうほんとに。言ったように、100回は俺はHARASHIMAさんに負けてるからね。そのうちの1回がたまたま当たったから、でも俺自身ここ最近成長してるなという実感とか何もないし、いつもどおりで変わらないし、はぁ~不安しかないですね。
      ――酒呑童子のメンバーから檄も飛ばされましたが。
      高梨 檄を飛ばすのはいいけどあいつらもう売店行っちゃんだろ俺一人ぼっちにしやがって、一人だったら俺何も言えねーよ。寂しいだけだよ俺いつも誰かの横にいてなぁ兄貴とかなぁ坂口って言ってるのが似合ってんだからなんで俺ピンでこうやって喋ってるのか意味わかんねーよ。何をどうやって喋っていいのかもわかんねーよ。俺自身の事について聞いてほしくないよ。俺はいいや、イサミはなんて言ってんの?
      ――とにかく楽しみだと。
      高梨 それは楽な防衛戦て意味だよ! 楽しみだ安牌だなって2月のトーナメント? なんだ? 挑戦者決定戦だかなんだかしんないけど、そっちにもう気まわしてるって事だろ。
      ――高梨選手だけ(他の選手が)両国を考えてる中、唯一後楽園ホール大会の事を考えていたからと。
      高梨 確かにな、今日俺は後楽園の事を考えざるを得ないだろ。でもな、俺後楽園の事で頭いっぱいだけどな、その他のことその先のこと全く考えてないから。後楽園以外の事何にも考えられなくなっちまったよ。ほんとだったら1月末はタイに行って英気を養う予定だったのに、なんだもうなんでこんなことになってんだよ…。
      ――とはいえ前哨戦でタッグを組むと提案したからには何か考えが…。
      高梨 行き当たりばったりに決まってんだろそんなすぐ思いつくわけねーだろ。とりあえず、ちょっとでもイサミと当たりたくねーなと思ったからお前でまかせにちょっとバーンと言っただけだよ。そしたらバカなGMが乗りやがって。周りの人間もな、俺のこういうでまかせみたいなな、事をな、いちいち高梨はなにか考えてるとか実は高梨は考えてるとか裏読みすんじゃねーよ。俺は見ての通りこのまんまだよ。何の武器もないまま丸裸で後楽園ホールのメイン? 立たなきゃいけねーんだよ俺の気持ちを考えてくれ。他にはない?無いんだったら以上。とりあえず酒を飲んで全部忘れてやる。

      公式スマホサイト(http://ddtpro.jp)では全試合詳細、コメントならびに大量の写真をアップ! ぜひご覧ください。

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