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【8・2リポート】チームドリフDAYは若手通信の集大成

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    • 8月2日、東京・新木場1stRINGにて『闘うビアガーデン2013~チームドリフDAY』が行われた。オープニングには入江茂弘、石井慧介、高尾蒼馬のチームドリフが登場。入江は「入江茂弘がモテそうな試合」に関してBOYZにチームドリフから自分だけが呼ばれなかったこと、さらにはドロップキックでのイベント際に「高尾君呼んで」と言われたり、エビスコに出前を取りに行かされたり、この時期は「高尾君に誕生日プレゼントを渡して」と言われたりしたらしく「なんなんですか!」と激高。そんな入江に石井は「入江君がモテる用にプロデュースしておいたから」となだめ、乾杯して大会スタート。

      第1試合の「入江茂弘がモテそうな試合」は入江茂弘vs平田一喜&遠藤哲哉のハンディキャップマッチ。場内実況として男色ディーノと松永智充が本部席へ。開始早々に平田が入江のエルボー連打で伸びてしまってバックステージに運ばれると、入江vs遠藤の1対1に。入江がモテようと619を狙うが回転しきれずリング下に転落。「松野さんを下回りましたね」(ディーノ)。さらに遠藤がモテそうになると場内実況が注意を入れ、さらに遠藤が普段出さないような技を連発して場内を盛り上げると「遠藤ってこんなにいい選手でしたっけ?」(松永)「オマエそれを普段からやれって」(ディーノ)とドライな実況が響き渡る。ムーンサルト・プレスをかわした入江がラリアット。ブレーンバスターでぶん投げると業界一シビれる技、ピープルズエルボーで勝利。試合後、入江が本当にモテたのか場内実況の2人がDPGのケンドー・リリコ嬢に感想を求めると、リリコ嬢は「遠藤さんの試合を初めて見たんですけど、ずっと応援しようと思いました」。これにガックリ肩を落とした入江は「プロレスは裏切らない…」と小声でつぶやく。ディーノが「そうそう! 裏切らないよね!」と煽ると入江は「プロレスは裏切らない! プロレスは裏切らない! プロレスは裏切らない! プロレスは裏切らない!」と自分に言い聞かせるように連呼していた。

      第2試合は高尾蒼馬プロデュースの「U‐FILE CAMPプロレスクラス出身者と先生のいびつな関係」。高尾は玲央、田村和宏と3WAYマッチで対戦した。先生だった田村に対して教え子2人が結託してツープラトン・ブレーンバスターなどで攻め立てる。田村も左ミドルキックから玲央を腕固めで絞っていると、救出した高尾が先生に対して金タライで殴打。高尾は玲央のラリアットを食らってしまったがブレーンバスターをクリアし、向かってきたところをソラリーナで丸め込んで3カウント奪取。

      セミファイナルは石井慧介プロデュースの「ラリアットプロレス~俺たちのラリプロ~」。まずは場内に『サンライズ』が鳴り響くと男色ディーノ&アントーニオ本多&星誕期が入場。対する石井慧介&松永智充&真霜拳號組。石井と松永は『パワーホール』で入場したが、真霜は自身の入場曲を使用。ディーノ組がハンセンばりの、石井組が長州ばりのラリアットを繰り出していくラリプロ。しかし真霜だけラリアットを出さないために場内からブーイングが発生。ハンセン使用のアントンが真霜に「俺のハンセン語を理解してないな! ちゃんとこの試合の趣旨をネットで見て理解してから来い!」と告げる。真霜がラリプロに開眼して石井、誕期とラリアット。木曽レフェリーにまで決めようとすると、セコンドにいたヤス・ウラノがリング下から木曽レフェリーの足を引っ張って場外へと出して救出。真霜はリングに上がったヤスだけでなく、続いてリングインした大石真翔、ワンチューロ、遠藤、福田洋、竜剛馬に次々とラリアットを決めていく。アントンはラリアットにきた真霜をかわすとバックスライドや首固めで3カウントを狙う。これをクリアした真霜がバックを取るもアントンは巧みにかわしてコーナー最上段で待ち構えていたディーノの生尻へとぶつける。誕期のノド輪落としからアントンがダイビング・フィストドロップを投下するも、真霜はかわして真剣。垂直落下ブレーンバスターの体勢で一度持ち上げてから、いったん元に戻してラリアット。これで3カウントが入った。勝者の真霜はファンに向かってテキサス・ロングホーンを突き立てた。

      メインイベントは入江茂弘&石井慧介&高尾蒼馬vs彰人&平田一喜&FUMAの「集大成2013夏」。ドリフが握手求めるも彰人組が拒否してスタート。5分が過ぎると石井とFUMAがキックの応酬。FUMAが串刺し低空ドロップキックを決めると替わった平田が顔面踏みつけ、さらに彰人がショルダーネックブリーカーで続く。替わった平田がモンゴリアンチョップ、エルボーで攻め込むも、石井は正面跳びドロップキック。さらにコーナーの彰人とFUMAを張ったことから2人が石井に襲い掛かり、すかさず入江と高尾も救出に入って6人が場外戦へと雪崩れ込む。平田は石井に花道でDDT。石井もボディースラムで叩きつけやり返してリングに戻しカバー。これはカウント2。石井のリバースエルボーから入江がボディープレス、高尾がドロップキックと攻めたて15分経過。石井が出てくるとドリフのエルボードロップ3連打。入江が出てくるとWARスペシャル。ロープエスケープした平田は何とか入江をボディースラムで叩きつけてFUMAとスイッチ。入江はFUMAとのエルボーの打ち合いを制して高尾とタッチ。FUMAは高尾にレッグラリアットでやり返し彰人と交替。20分経過、彰人は俵返しへ。クラッチを切らずそのまま持ち上げロコモーション式かと思いきやドクターボムで高尾を叩きつける。高尾はブーメラン式エルボーでやり返し、石井がアームホイップ → サンセットフリップで続く。彰人の垂直落下式ブレーンバスターに石井は急角度の投げ捨てジャーマンでやり返す。スイッチした入江はボディースラムからテディベア、ブラックホールスラムと猛攻。カウント2でしのいだ彰人が油断した隙を突きアンクルホールドで捕獲。するとFUMAは高尾にテキサス・クローバー・ホールド、平田は石井にコブラツイストを決めて三重奏。入江はロープエスケープ。彰人が入江にエクスプロイダーを決めると、すぐに入江がラリアット。起き上がった彰人は足横須賀で入江を叩きつけるも、入江が頭突きをブチ込み両者ダウン。「イリエ」「アキト」コールが交錯。彰人から替わった平田が入江の背中へソバット。これはカウント2。入江は串刺しラリアットで立て直し、高速ブレーンバスターへ。カウント2で返され25分経過。入江はショートレンジ・ラリアットをブチ込むもFUMAにカットされる。石井と高尾がFUMAを排除。入江がコーナーに登ったが、平田が蘇生して雪崩式エースクラッシャーへ。FUMAが出てくるとキック連打。入江がこれをブロックしてラリアットを放つ。替わった石井がトルネード投法チョップ。これをFUMAがキャプチュードに切り返す。FUMAのダイビング・ヘッドバットをかわした石井がカンガルーキック4連打。そこからタイガーSHにつなぐも彰人と平田にカットされる。石井の延髄斬りにFUMAも返してダブルダウン。ここで両者は各パートナーにタッチ。高尾は彰人にフットスタンプからスイングDDT。石井とともに入江を投げて彰人をプレスする。彰人が高尾を後方回転エビ固めからさらにジャーマンで投げ捨て平田と交替。平田のエースクラッシャーはカウント2。ここから混戦になり6人がリング上でダウンして30分経過。高尾と平田はヒザ立ちでエルボーの打ち合い。高尾が頭突きからトラースキック、シュバインへ。このカウントは2。高尾のボマイェを交わした平田がスライディングキック。カウント2で決まらず。平田の高角度ダブルアームDDTは入江にカットされる。高尾が丸め込みを連発し、さらに起き上がり様の平田にボマイェへ。平田がカウント2でクリアすると場内ストンピング。高尾がインプラントのような「新しい技」で勝利した。

      試合後、彰人たちは悔しそうに引き揚げる。石井「ありがとうございました! 今日はこんなたくさんの人たちの前で若手通信の集大成を見せられて幸せです。俺たちが次の両国大会も完勝します! 入江君、両国大会の意気込みを一つお願いします」入江「絶対勝ちます!!」石井「そして今日のヒーローは“高尾君”さんです。最後、高尾君にも両国大会の意気込みを言ってもらって締めてもらいます!」高尾「まず、今日はありがとうございました! 今日は近いキャリアの6人でタッグの試合ができて嬉しいです! そして両国では入江君がベルトの防衛戦をするけど絶対勝って、次期タッグ挑戦者決定戦で勝ちます! 最後に乾杯で締めたいと思います。カンパーイ!」

      【試合後のコメント】
      入江 30分を超える試合だったけど今日は高尾君の頑張りのおかげです。
      高尾 今日は勝ちました。それだけだ。次の両国で入江君に勝ってもらって、そして俺たちはKO-Dタッグ挑戦者決定戦も勝つよ。なあ、石井君。
      入江 僕はベルトを守るし、2人は挑戦権を勝ち取ってベルトを獲るから、チームドリフがDDTのトップのベルトを総なめにしてやりますよ。
      石井 今日は他の選手にも助けられましたけど、少ししか入らない時の若手通信もあったから。今日これだけ入ってメインを見せられて良かったです。そして両国で入江君もメインで勝って、俺たちもタッグの挑戦権を取って、序列を変えます。

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