26日、東京・後楽園ホールにて「BLACK OUT presents KING OF DDT 2016 TOKYO」がおこなわれた。まずはワンチューロvsレッカのアンダーマッチから。まずはワンチューロvsレッカのアンダーマッチから。まず腕の取り合いから試合が始まると、ワンチューロが足をすくってレッカを倒してロープに飛ぶが、起き上がったレッカはアームドラッグで投げていく。するとワンチューロは「レッカ、お前はボクのアミーゴです!」と言って握手を求める。レッカが応じた瞬間、ガットショットをぶち込んだワンチューロは髪の毛をつかんで捻りあげ、さらに引っ張ったり噛んだりとやりたい放題。アトミックドロップ、ダブルチョップと叩き込んだワンチューロだが、レッカはエルボー合戦を挑んでいくとボディスラムの体勢に。ワンチューロが踏ん張ると、一度コーナーに投げつけ、その反動を使用してボディスラム。さらにバックドロップで投げたレッカは、ワンチューロをエプロンに追いやる。コーナーに登ったワンチューロは迎撃態勢のワンチューロの目の前にドラゴンリングインで着地してから地獄突き。さらにレフェリーにレッカの足を渡しておいてから丸め込むがカウントは2。ならばとジェジョスクラッチで丸め込んで3カウントを奪った。
鶴見亜門GMがリングにあがり、まず入口で配ったアンケートや新作グッズについてのアナウンス。大社長せんべいが紹介されると客席から笑いが起こる場面も。ボクシング用品として有名はEVERLASTとのコラボTシャツが発売されることが決まったことも発表された。続いてえびすこ酒場のKUDO店長が登場して「ついにえびすこTシャツを出すことになりました」と発表し、店のロゴが入ったオレンジのTシャツをお披露目。お店でしか買えないレアものだという。GMから足の具合を聞かれたKUDOは「順調に回復はしています。完全な状態にあったら戻ってきたいと思いますので、その時は応援よろしくお願いします」とコメント。
続いて両国大会のマスA席が完売になったことが発表されたあと、10月の大会スケジュールを改めて発表された。そして今大会の冠スポンサーとなったBLACK OUTに関して、7月12日よりコーラ味の「B:REVOLUTION COLA」が発売されることが発表されたのに加え、BODYMAKERとコラボしてDDT公認オフィシャルトレーニングギア「ドラマティック・エクササイズシリーズ」としてHARASHIMA/赤井沙希プロデュース・ドラマティックサウナスーツ、HARASHIMAプロデュース ローリングプッシュアッパー、KUDOプロデュース・パワースライダー、赤井沙希プロデュース・ベストストレッチエクササイズポール、平田一喜プロデュース・HIRATA GO!腕 光る!パワーリストを全国のドン.キホーテで7月20日から販売することも発表された。7・9春日部大会ではこのグッズのインフォマーシャルマッチをおこなうとのこと。さらに全国のホームセンターで「ホームセンター路上プロレス」を開催することが決定。第一弾として9月9日(金)20時からセキチュー熊谷小島店、9月17日(土)の12時からスーパーセンターシマヤ立山店(富山)で開催する。リングに上がったセキチューの関口社長は「暑いぞ熊谷で知られるセキチュー熊谷小島店で路上プロレスを行いたいと思います。対戦カードは後日ですが、ぜひ高木三四郎大社長さんには参加してもらいたいと思います」、シマヤの水口専務が「立山連峰の麓、とても景色がよく路上プロレスにはもってこいだと思います」とコメント。これに合わせて富山出身の大家健が7月1日、スーパーセンターシマヤ砺波店にてサイン会とチケット即売会をおこなう(第一部11:00、第二部15:00)。
BASARAに移籍することになった新藤力也リングアナもリングにあがって「今まで通りDDT後楽園ホール大会はシレッと参加するので、正直肩書きが変わるくらいなんですけど」と挨拶。そしてNωAとしてアイドルデビューする井上麻生がリングに上がり「MAO」に改名することを発表。肋骨を骨折して欠場している彰人もリングにあがると、「8月くらいまでかかるのかなと思ったんですけど、骨がくっついちゃいました」と言って7月9日の春日部大会から復帰すると発表した。
第1試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの6人タッグマッチ。オープニングVが終わると明転してNωAが登場。大石は「東京ドームに負けないぐらいの声援お願いします!」と言うとデビュー曲『ネバギバ☆I LOVE YOU』を披露。3人はアイドルとして熱唱した。T2ひーがリングインすると平田がマイク。「誰の許可得てこのリングで唄って踊っとんじゃない! オマエらのしょーもないダンスは誰も見たないんじゃ! 俺が今日踊らずに入場した意味わかるか? 試合前に『NωAの歌が長いんで平田さんのダンス、カットでもいいですか? どうせ踊れないんで~』…やかましいわ! それもこれもオマエらしょーもないアイドルのせいや! 闘い踊り潰してやるからな!」
平田が一人でNωAに突っかかっていくもあっさり蹴散らされて試合スタート。それでも平田は勝俣にドロップキックを決めると、味方にタッチもせずにさっそくメガネに手を伸ばして装着。あの曲が流れるも勝俣がダンスを阻止。こうしてローンバトルを強いられた平田はMAOにコルバタを決めてようやく高木とタッチ。MAOはその高木にドロップキックからロックボトム、さらにアラビアンプレス。大石が出てきてダイビング・ボディーアタック。高木がキャッチして救出せんとした勝俣も抱えてバックフリップ。大石にシットダウンひまわりボムを決めんとすると平田がしゃしゃり出て「俺ごときで十分です!」とタッチを求める。阻止せんとした大鷲もロープパラダイスで固定してしまうと「改めまして、タッチをー!」と要求。平田が出てくるも大石のグーパンチであっさりダウン。平田が大石と勝俣を手刀でダウンさせるもMAOとは同士討ち。これは平田が制した。そこへ大石がスタナー。『ネバギバ☆I LOVE YOU』をかけさせてダンス。そこへ平田がメガネを装着して登場し、ダンスバトルへ。そこへほかの4人も加わって最終的には『ネバギバ☆I LOVE YOU』を全員でダンス。ポーズを決めるNωAをT2ひーが丸め込む。これをクリアしたNωAだったが、最後は大鷲に勝俣が丸め込まれてフォール負け。
試合後、マイクを持った大鷲が「後楽園ホールに集まりの皆さん、こんにちは! ここで重要なお知らせがあります」と言って、保持しているいつどこ権の使い道を発表するという。しかし「バカヤロウ!」と大鷲を殴り倒した高木が「そんなことはどうだっていいんだよ!」と一喝。大鷲のいつどこ権の使い道よりも大事なこととして、11月6日に新木場Studio Coastで開催する「DDTフェス 2016」の参加アーティスト第一弾を発表するという。まず参加が決定したアーティストはカメレオ、BiSH、清水アキラの3組。ものまね四天王である清水アキラの参加に場内がどよめく中、高木はNωAに向かって「今のままじゃDDTフェスに出られないからな!」と言い出す。フェスのために結成されたNωAだけに大石が「おかしいでしょ!」と抗議するが、参加アーティストが思いのほか増えてきたので、NωAもその座が危うのだという。そこで高木はまずはCDデビューを目指してTwitterの公式アカウントを作り、フォロワー5万人を目指せと強権発動。「無理だよぉ」と嘆く大石だが、高木は「やる前に負けること考える馬鹿がいるかよ」とアゴを突き出しながら喝を入れた。大石は「いろいろムチャクチャだよ。腑には落ちませんが、俺たちはDDTフェス出場を目指して頑張っていくので応援よろしくお願いします! 俺たちN・ω・A!」と釈然としないまま気合いを入れ直した。
【試合後のコメント】
大石 僕たち本日デビューいたしましたNωAです! よろしくお願いしまーす。
勝俣&MAO お願いしまーす。
大石 ありがとうございます!(深々とお辞儀)ありがとうございます!(深々とお辞儀)ありがとうございます!(深々とお辞儀)何とかデビューまでこぎ着けました。そしたらまさかDDTフェスに出られないかもしれないなんて。
勝俣 ちょっと意味がわからないですよ。僕はこのフェスのためにデビュー曲を作詞しろと言われて、作詞を頑張ったわけですよ。
大石 ねぇ。ダンスも練習して。な出られないんだ? まあとりあえずいろんな試練があると思うんですけど、全部乗り越えて僕たちDDTフェス目指して頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします!(深々とお辞儀)
勝俣&MAO よろしくお願いします!(深々とお辞儀)
――MAO選手は本日からリングネームを変えましたが。
大石 そうだ! エム・エー・オー、MAO!
MAO まず僕の麻生って漢字が初めて見た人が一発で読まれにくいと思いまして。
勝俣 わかりずらい。
大石 確かに。検索でも出ないわね。
MAO ガイジンなんか「あそう」って書いたりするんですよ。ちょっと国際的に行こうと思って、エム・エー・オーのMAOでアイドルっぽくもなるし。そんな感じです。
大石 MAOです、よろしくお願いします!(深々とお辞儀)
勝俣&MAO よろしくお願いします!(深々とお辞儀)
――勝俣選手は自分が作詞した曲を後楽園ホールで披露したわけですが。
勝俣 最初不安だったんですけど、やっぱりみんながノッてくれたんで幸せで。よかったです。
第2試合は入江茂弘vs石川修司のトーナメント準決勝。ロックアップから石川がロープに押し込んでクリーンブレイク。すると入江がエルボーで返答して打ち合い。石川がヒザを入れると入江がスピアからマウントエルボー、さらにタズミッション狙い。これは石川が背負って背中から叩きつける。場外エスケープした入江を石川が追って客席へと投げ、さらに鉄柵に叩きつけていく。入江はエルボーでやり返すも、石川がエルボーからイスに座らせてニーリフトで黙らせる。石川が入江をリングに戻すとロープ際で踏みつけ。石川はスリーパー。入江はロープに逃げる。5分経過、入江は石川の串刺し攻撃をかわしてボディースラムで巨体を投げつける。そこから入江はコーナーに登るも石川が蘇生して雪崩式ブレーンバスター狙い。踏ん張る入江は頭突きで止めて雪崩式ネックブリーカー・ドロップ! 入江はエルボー連打で攻め立てる。フラつく石川にもう一発決める。石川はニーリフトからバックドロップ。入江もバックドロップでやり返すが、石川もさらにバックドロップでやり返し、入江のバックドロップを食らっても大外刈りでキャンバスに叩きつける。石川が串刺しラリアット。さらにコーナー2段目からジャイアント・フットスタンプ。入江を逆立ちにさせてニーを放った石川は監獄固めで捕獲して頭突き連打。入江は張り手でやり返そうとするが、石川はなおも監獄固めから頭突き連打。入江はロープに逃げる。石川のファイアーサンダーを回避した入江は背中に飛びついてタズミッション。石川はその体勢でコーナー3段目に足をかけて背中から倒れて解除せんとするが、入江は離さない。石川はロープになんとか足を伸ばした。石川は入江を強引に抱えてファイアーサンダー。これはカウント2。石川のニーリフト狙いを入江はビーストボンバーで迎撃してファイアーサンダー。石川はカウント2でクリア。ならばと入江は後 → 前でビーストボンバー。これもカウント2。入江はさらにビーストボンバーへ。これもカウント2で決まらない。入江の自分が垂直落下式バックフリップ狙いは石川が回避して投げ捨てドラゴン → ニーリフト。両者ダウンから起き上がるとラリアットの相打ちからエルボーの打ち合い。石川がニーリフトからスライディング式のエルボー。そこからランニング・ニーリフトへ。入江はカウント2でクリア。石川はなおもランニング・ニーリフトへ。これもカウント2で返されると石川はコーナー対角線でのランニング・ニーリフトでようやく粘る入江を振り切った。
【試合後のコメント】
入江 ハァハァハァ、クソー! 約束したのになぁ!(嗚咽)悔しい! あー、もう!(壁を叩きながら控室へ)
第3試合は遠藤哲哉vsHARASHIMAのトーナメント準決勝。ゴング前に遠藤が突っかかって試合スタート。ドロップキックで場外に出すとノータッチ・トペコンで場内からどよめきが。遠藤がHARASHIMAをリングに戻してスワンダイブするも、HARASHIMAはミドルキックで迎撃。HARASHIMAはローキック連打からフットスタンプ、ニードロップで反撃に出る。HARASHIMAのエルボーに遠藤は逆水平でやり返す。HARASHIMAは腹部へのグーパンチ。遠藤をコーナー2段目に固定してフットスタンプを決める。ボディースラムからすかさずスワンダイブ・フットスタンプへ。これはカウント2。HARASHIMAはキャメルクラッチでギブアップを迫る。ロープに逃げようとする両手を足で固定するHARASHIMA。遠藤はなんとか足を伸ばしてエスケープする。5分経過、HARASHIMAはジョン・ウーから顔面フロントハイキック。さらに雪崩式ブレーンバスターからクラッチを離さない。すると遠藤がこれを垂直落下式ブレーンバスターで切り返していく。遠藤はスワンダイブ・エルボー。これはカウント2。遠藤はHARASHIMAをコーナー乗せて飛びついての雪崩式フランケン。カウント2で返されるとト―チャーラックボム狙い。HARASHIMAが着地してハイキックをズバリ。リバース・フランケンから蒼魔刀を狙うも、これを遠藤が読み切ってフランケンシュタイナー。HARASHIMAがこれを切り返すも、さらに遠藤が丸め込みで切り返して執念の3カウント。場内から大歓声が起こった。
【試合後のコメント】
HARASHIMA すみません。起きたことが信じられないです。悔しさというか、ちょっと頭の中がパニックになっています。はい、これしか言えないですよ。
――いきなり奇襲攻撃を仕掛けられて、そこからペースが……。
HARASHIMA そうですね。ああ、はい。でも全然自分のペースでできたんですけど。まあでも最後確かにすごいパワーでしたね。いや悔しいっすね。悔しいというか、まだ動転してます。でも、ああどうしましょう(苦笑)。どうしよう、もうわかんないよ。まあ両国で…両国…はい。まあね、とりあえず落ち着かせて、前を見て頑張りますよ。どうせなら遠藤に頑張ってほしいですね。でも訳わからないです! どうしよう!
――まだいつどこ権を取るという手もありますが。
HARASHIMA そうですね。はい……頑張ります。それしか言えないです。
第4試合は佐々木大輔&マッド・ポーリーvs石井慧介&岩崎孝樹vsKENSO&伊橋剛太vs高尾蒼馬&渡瀬瑞基の4WAYタッグマッチ。KENSOの入場での歓声がイマイチだったため、伊橋がコーナーに登ってポージング。するとKENSOが佐々木のドロップキックを食らって試合スタート。ポーズを決める伊橋を佐々木が攻撃。伊橋はアームホイップからドロップキックを放って場外に落とす。飛ぶと見せかけてポーズを取る伊橋に石井がフロント・ハイキック。伊橋が石井を羽交い絞めにするもKENSOのビッグブーツはかわされて誤爆。石井がKENSOをドロップキックで蹴散らして伊橋にダブル・ニードロップ。岩崎のソバットから石井の顔面キック。岩崎のカバーは高尾がカット。高尾は前かがみの伊橋の背中にダイビング・フットスタンプ。ブレーンバスターを狙うも伊橋が踏ん張ってラリアット。KENSOは4人を場外に出してプランチャで飛ぶが、かわされて伊橋に誤爆。KENSOとポーリーが対峙。KENSOはポーリーに握手を求めるフリをして張り手。ポーリーもラリアットでやり返すも高尾がカット。高尾は岩崎にドロップキック。コーナーに登るも佐々木が出てきて雪崩式b連バスターを狙う。そこへ石井が加勢。下から岩崎と渡瀬がすくって合体の裏摩周。KENSOが出てきて高尾に垂直落下式ブレーンバスター。伊橋がムーンサルトを狙うも、かわされて自爆。KENSOは伊橋に張り手。佐々木は渡瀬にドロップキック。ダイビング・エルボードロップは渡瀬がかわしてニードロップ。腕決めフロントネックロックは佐々木が堪えて、佐々木のDDTからポーリーがジャーマン。佐々木はカウント2で返されるとクロスフェース。カットに入った石井が裏投げ。ポーリーが石井にハンマー。高尾は石井とともにポーリーへダブルにジャンピングハイ。岩崎が高尾を蹴散らす。岩崎は石井との連係からキャプチュードを渡瀬に決めてフォール勝ち。渡瀬の持ついつでもどこでも挑戦権も獲得した。
第5試合は坂口征夫&マサ高梨&梅田公太vs男色ディーノ&樋口和貞&松永智充の6人タッグマッチ。梅田がディーノの男色殺法、さらに松永のマーライオンからの「まつ・なが・ともみつー!」といいようにやられてしまう。松永の鉄砲に樋口も加わり、ディーノは股間への鉄砲。樋口が首投げ、ディーノがキス、松永が首投げというローテンションで梅田をかわいがる。ディーノのキスになんと松永がキスすると、樋口もキスする展開へ発展。ディーノがカバーするもカウント2で返されて5分経過。ディーノがナイトメア。坂口が腹パンでカットするも、ディーノがバーミアンスタンプで梅田に顔面騎乗。これをカウント2で返した梅田がドロップキックでやり返して高梨とタッチ。高梨は樋口と松永をうまく同士討ちさせてディーノに向かう。ディーノは高梨に股間スクリューを決めると、替わった樋口がボディースラムからボディープレス。これはカウント2。酒呑童子が連係で盛り返し、高梨は坂口と交替。坂口のフロント・ネックロックは樋口がベアハッグで切り返し、オクラホマスタンピードへ。松永が出てきてスモーラリアット。さらにスモーピオンデスロックへ。これは高梨がカット。松永が坂口にバックドロップ。これはカウント2。ディーノのリップロックを樋口に誤爆させて蹴散らす。松永が坂口の串刺し攻撃を止めて逆さ押さえ込み。カウント2で返した坂口。電車道でコーナーまで追いつめられるも松永にカウンターのハイキックを決めて黙らすと神の右膝をぶち込んで勝利した。試合後はKUDOも加わって酒盛りで締め。
休憩前、スクリーンで7・17後楽園大会の一部決定カードとしてディック東郷復帰第2戦スペシャルタッグマッチ◎ディック東郷&ヤス・ウラノvs樋口和貞&岩崎孝樹が発表されると、鶴見亜門GMがリングに上がり、8・28両国国技館での“筋肉アイドル”才木玲佳の参戦をアナウンス。才木がリングに上がると筋肉ポーズ。才木「プロレスを初めて間もない私が両国国技館という大舞台に立たせてもらえて光栄に思っています。当日は筋肉パワー全開で頑張ります! 筋肉もバキバキに仕上げておきます!」才木がリングを降りると8・28両国の第1弾決定カードとしてテリー・ファンク&高木三四郎&NOSAWA論外vsザ・グレート・カブキ&坂口征夫&梅田公太のスペシャル6人タッグマッチがアナウンスされた。
【試合後のコメント】
――両国大会参戦が決まりました。どうですか、DDTの両国大会というのは?
才木 はい、先ほどもリングの上で言わしていただいたんですけど、まだやっぱりプロレスデビューして間もない私が両国っていう大きなところに立たせていただけることは、本当に恐縮ですし、ありがたい! 嬉しい! このひと言に尽きます!
――対戦してみたい選手ややってみたい試合はありますか?
才木 えーーっ! でも何か今のところプロレス総合学院だったら木村花ちゃんだったりとか、東京女子プロレスなら滝川あずささんと試合をしてみて、すごい大きな相手っていうのと闘ったことがないので、そういう相手にワーッと挑んでいきたいなっていう気持ちもあります。ウフフフ!
――相手は女子がいいですか、それとも男子がいいですか?
才木 えっ、男子とってあり得るんですかね!?(笑) それがすごい自分の中で未知なので。男子とだったら筋肉で負けたくない! ウフフフフ!
――両国大会でカブキ選手と組んで、テリー・ファンク組との対戦が発表されました。
坂口 何もないね。
梅田 何もないっすね。まさか僕らが選ばれるとは(苦笑)。
坂口 そう。まあ有名な人、レジェンドなのかもしれないけど、うちらはうちら。殺(や)るだけ。だからそのつもりで(リングに)上がってきてほしい。爺ちゃんだろうが何だろうが……。
梅田 本気でいくんで!
坂口 うん。(リングに)上がったからには殺(や)るだけなんで。
――梅田選手はテリー・ファンク選手の試合とか見たことありますか?
梅田 見たことはあります。リアルタイムではないですけど。あるにはあるんですけど、こうやってやれるのは……まあ選ばれるとは思ってなかったんで。でも相手が誰だろうと僕らはガッチリ殺(や)りにいくんで(苦笑)。それだけです。
坂口 まあ両国で殺してやるよ。
梅田 はい。殺(や)ってやります!
――まず岩崎選手はいつでもどこでも挑戦権を獲得しました。
岩崎 前回(いつどこ権を)取った時にすぐ取られたので。今回はまず博多で(竹下vs宮本の)タイトルマッチがあるので、その動向を見てからこれをいつ、どこで使うかを石井(慧介)さんと相談して決めたいと思います。
樋口 石井さんと?
岩崎 はい。
――博多は(対戦カードに)名前が入ってませんが。
岩崎 はい。現地にいっていたらしっかりと見届けたいなと。で、自分のタイミングだと思ったときに精正々堂々と使います。
――そして2人が組んで、7月17日の後楽園ホール大会でヤス・ウラノ&ディック東郷組と対戦することが発表されました。東郷選手が引退する前は触れる機会がなかったと思いますが、いかがですか。
樋口 ディック東郷さんは昔から、プロレスファンの頃から見ていた選手なので。いや、もうワクワクしますよね! 楽しみですよね。レスリングマスターって当時は言われてましたけど、果たしてどれぐらいすごいのかっていうのをこの身体で体験できるっていうのは、ちょっと楽しみですね。
岩崎 正直(カードを)聞いて驚いたんですけど、(東郷の)復帰第2戦の相手ということで非常に光栄ですし、自分のプロレスがどれだけ通用するのか全力でぶつかっていきたいなと思います。
セミファイナルは竹下幸之介&アントーニオ本多vs宮本裕向&ヤス・ウラノのタッグマッチ。宮本の右ワキ腹にはテーピングが施されている。竹下と宮本の先発でスタート。激しいショルダーアタックの打ち合いは竹下が制してアントンとタッチ。宮本はウラノと交替する。ロープワークでアントンがウラノに引っかかって倒れてしまうも、ウラノ、竹下にサミングを見舞って竹下とタッチ。連係からアントンがウラノ、竹下が宮本をボディースラムで叩きつける。竹下がウラノに逆水平。このカバーはカウント2。ウラノが竹下を場外に出すと、宮本がイスを手に攻撃してリングに戻す。ウラノが押さえ込むもカウント2.ならばとチキンウイング・アームロックを仕掛け、ロープに逃げられてもリング中央に戻して腕十字へとつないでいく。宮本が出てきて5分経過。宮本はアームクラッシャー2連発。カバーに入るもカウント2。ウラノは痛めた左腕をコーナーにぶつけ、さらにアームクラッシャー。竹下はなんとかウラノをボディースラムで投げてアントンと交替したが、木曽レフェリーは宮本に引き付けられていたため確認できず、タッチが認められない。宮本が竹下にチキンウイング・アームロック。竹下がロープに逃げる。エルボーの打ち合いから竹下が強烈な一発。さらに宮本のブレーンバスターを逆に投げ返してアントンとようやくタッチ。アントンがウラノをリバースショルダー。宮本にはナックルパンチからバイオニックエルボーを狙うも、宮本が止めてナックルパンチからバイオニックエルボー狙い。アントンがガットショットで止めて両者でナックルパンチの打ち合い。バイオニックエルボーを決めたのはアントンのほう。ル―テーズプレスからエルボーを投下せんとするも、宮本が回避して逆にエルボーを放つ。ウラノが出てきてシルバーブレット。このカバーはニアロープ。アントンのスコーピオンデスドロップはウラノが踏ん張ってスライディングキックからダイビング・ボディープレスへ。このカバーは竹下がカット。宮本が竹下を卍コブラで捕獲し、ウラノがアントンに羽根折り固めを決めてギブアップを迫るが、ロープに逃げられる。アントンと竹下は宮本、ウラノへダブルのトラースキック。アントンから替わった竹下はウラノに逆水平連打からドロップキック。ドラゴン・スープレックス狙いはウラノがすくって丸め込む。カウント2で返した竹下が投げ捨てドラゴン・スープレックス。串刺し攻撃はかわされて宮本が串刺しダブルニー。続くラリアットは相打ち。竹下はハンドスプリングニールキックをキャッチしてジャーマンで投げて宮本を蹴散らすと、孤立したウラノにもジャーマンを決めて3カウントを奪った。
試合後、竹下がマイクを取る。「おい、宮本裕向。タイトルマッチまであと1週間、絶対、アンタからベルトを防衛してベルトの価値、竹下幸之介の価値あげたるからな。その挑戦権、絶対守り抜いてくれよ! 絶対、来週の博多で防衛して、今日の勝者と両国のメインでやりあいたいと思いますのでよろしくお願いします!」
【試合後のコメント】
――前哨戦、竹下選手と対戦してみていかがでしたか。
宮本 この間、松山でも前哨戦闘ったんですけど、僕は竹下はものすごい成長株で、スポーツエリートで素晴らしいと思っているんですけど、何よりこのDDTという団体を楽しんでいきたいなと。もちろん(KO-D無差別級王座に)挑戦して勝つ気でいますけど、それ以上にこのDDTでしかない、この雰囲気を楽しみたいなとそう思って、今日アントンともあんな激しいダスティ・ロー(デス)の打ち合いとかしたかもしれないですね。
――ワキ腹のテーピングが気になったのですが、負傷されているんですか?
宮本 ええ。松山の時にちょっと負傷しました。
――それはタイトルマッチ戦に向けて不安になはならないですか?
宮本 うーん、大丈夫です。治します!
――今日KING OF DDTで石川修司選手が優勝してんですけど、竹下選手に勝てば両国のメインで石川選手と対戦する可能性が出てきました。
宮本 そうなりましたね。まあ修司……でもその前にタイトル戦に勝たないと意味がないんで。照準は博多に絞って、博多で竹下幸之介からベルトを奪いたいと思います。
竹下 先週、松山で宮本さんにギブアップ取られているんで。あの時も…ギブアップをチャンピオンがするのってどうかなと思いますけど、タイトルマッチが一番大事な部分なんで、そこまでに腕を折られたら意味がないんで。もうタイトルマッチは卍コブラ入られたら、自分の舌を噛みちぎってでもギブアップしないんで。今日も耐えられましたし、あとは宮本さんはオールマイティで、非の打ち所が正直ないんで。あとはタイトルマッチを気持ちで闘って。宮本さんは外敵なので、しっかりDDT代表の…DDTのプロレスが舐められないようにね、僕が打ち負かしたいと思います。
――宮本選手とのタイトルマッチの前に聞くのも何ですが、今日KING OF DDT決勝で盟友の遠藤選手を破って石川修司選手が優勝しました。宮本選手に防衛すれば、石川選手と両国のメインで対戦する可能性が高くなりますが。
竹下 そうですね。まあ遠藤さんもあと一歩のところまでいきましたけど。まあ、でもそれも実際はどこまでいってるかは分からないです、石川さんじゃないと。でも…まあ惜しかったなっていうぐらいですね。自分はまず一番近い宮本さんとの防衛戦で、ちゃんと防衛しないと話にならないですし、石川さんと両国で闘うことは頭には置いておかないとダメですし。でもいつどこもまだ3つあるんで、まだまだひとつずつ防衛を積み重ねていかないと。両国までがまだ長いんで。短いようで長いんで、大切に闘っていきたいと思います。
メインイベントは石川修司vs遠藤哲哉のKING OF DDT 2016決勝戦。14時19分、開始のゴング。ロックアップからスタート。まずは石川が押し込むもクリーンブレイク。バックを取る遠藤を石川がコーナーで潰すと、フォアアームを振り下ろす。遠藤は場外エスケープして一呼吸。リングインする遠藤に襲い掛かる石川がショルダーアタック。遠藤も延髄斬りでやり返して低空ドロップキック。ロープ際でノド元を踏みつけていく。遠藤はそこからヘッドロックを仕掛ける。逃れようとする石川をなおも絞め続ける遠藤。石川がロープエスケープ。遠藤は首元にエルボーを落としてカバー(カウント2)。5分経過、起き上がった石川はダブルチョップ。遠藤はエルボーでやり返す。向かってくる石川をロープを下げて場外に落とした遠藤。ケブラーダ狙いを石川がマッケンローで刈ってみせるとジャイアントスイングで客席へと投げ捨てた。続いて遠藤のクビにイスを突き立てる。エルボーでやり返す遠藤に石川はニーリフトからリングへと戻す。石川が腹部にエルボーを見舞ってエプロンに出た遠藤を踏みつけ。エルボーでやり返す遠藤に石川はニーリフト。押さえ込むもカウント2。石川はロープ際で踏みつけていく。石川はコーナーの遠藤にニーリフト連打。ボディースラムからジャイアントフットスタンプ、そこからカバー。クリアされるとジャイアントフットスタンプ。またクリアされるとさらにジャイアントフットスタンプを投下。遠藤が必死にカウント2で返して10分経過。スプラッシュマウンテン狙いは遠藤が堪えてリバースショルダー。石川をエプロンに出すとリング内の遠藤はエルボー連打。石川もエルボーでやり返す。石川はブレーンバスターで投げようとする。遠藤がエプロンに着地。石川がニーリフトから断崖式チョークスラム狙い。遠藤は着地してキックを叩き込み、エプロンに戻るとロープに飛び乗ってのケブラーダ式のトルニージョを発射。遠藤が先にリングへ戻る。石川もリングに戻る。遠藤のスワンダイブ・エルボーをキャッチする石川。遠藤が高速ブレーンバスターで切り返し、カウント2で返されると胴絞めのスリーパーホールドへ。石川はロープに足を伸ばす。石川のボスしけてるぜは遠藤が着地して低空ドロップキック。ト―チャーラックボム狙いは石川が止めて変形ツームストーン・パイルドライバー。石川がラリアット。さらにランニング・ニーリフトへ。これはカウント2。遠藤はブレーンバスター狙いを頭部にヒザを入れて回避するとロープを使ってのスイングDDT。ドロップキックを放つと何とか立ち上がってスワンダイブ式エルボーを後頭部に叩き込む。石川をコーナーに乗せる遠藤。飛びつき雪崩式フランケンは一度は堪えられたが、それでも投げてみせたがカウント2。石川はここでボスしけてるぜ。続くスプラッシュマウンテンを回避した遠藤。ファイアーサンダーも逃れてスライディング・ラリアット。さらに垂直落下式ブレーンバスターを決めてコーナーに石川を乗せてカナディアン・バックブリーカーで担いでトーチャーラックボムをようやく決めたがカウント2。20分経過、遠藤はスカイツイスター・プレスを投下するもカウント2! 遠藤はもう一度スカイツイスター・プレスを放ったが、これはかわされてしまった。石川が直後にランニング・ニーリフト! しかしダブルダウン。両者ヒザ立ちでエルボーの打ち合い。笑みを浮かべながらラリーを繰り返し、石川がヒザ蹴り。そこからファイアーサンダーへ。これはカウント2。ならばとスプラッシュマウンテン狙いは遠藤がフランケンで切り返すもカウント2。バズソーを放つ遠藤だが2発目はかわされてしまう、石川は投げ捨てドラゴン・スープレックスからニーリフト。カウント1で返す遠藤はスプラッシュマウンテンもカウント2でクリア! 場内は大「遠藤」コール。そんな歓声を石川はあざ笑うかのようにジャイアントスラムを見舞って3カウント。石川のトーナメント初優勝と8・28両国でのKO-D無差別級王座挑戦が決定した。
試合後、汗でビショビショの石川を見てハグを嫌がる佐々木だったが、最終的に抱き着かれた。石川にDDT公式エナジードリンク「BLACK OUT」販売元の株式会社キャスティングドットジェイピー・清水社長から賞金100万円とBLACK OUT1年分のパネルが贈呈される。汗でビショビショの石川は清水社長にも抱き着いた。石川「決勝の遠藤、準決勝の入江、すげえ強かった。でも俺はDDTの若いヤツと闘えてすげえよかったし……」佐々木「(マイクをぶん取って)しゃべんなくていいんだよ! 真面目なことばっかしゃべりやがって! ベビーフェース気取ってんじゃねえ! ご紹介しよう! KING OF DDT優勝者、石川“エイドリアン”修司! どうだ、強いだろ! 入江、HARASHIMA、遠藤、遠藤、遠藤! 特に遠藤、アイツがなんで勝てなかったかわかるか? 弱いからだ! あんな弱いヤツ、エイドリアンの敵じゃない。両国のメインでKO-Dのベルトを巻くのはこの俺、カリスマ佐々木大輔…のペット! 195㎝、140kg、石川“エイドリアン”修司だ!」
【試合後のコメント】
石川 試合前のコメントでも言った通り、最低が優勝だと思っていたんで。まずその自分に課したノルマをクリアできてよかったです。でも予想以上にキツかったんですけど、セコンドのカリスマ、ポーリーのお陰で何とか持ち直せましたね。あざっす!
佐々木 ハハハハハハ。まあ見ての通り、どう考えてもこのエイドリアンに勝てるヤツはいない。今のチャンピオンは竹下かもしれないけど、両国のメイン、誰になってるかわからないけど、まあ誰でもね。誰でも相手にならない。それぐらい(石川は)強いから。
石川 個人的なことを言えば、竹下、あいつに借りを返さないと済まないんで。カリスマからベルトを奪った分も、俺に(5・8札幌で)勝った分も両国で返したいんで、ぜひぜひ来てほしいなと。(優勝賞金の)100万円、どうしようかな。どうしたらいいですか?
佐々木 俺がもらうよ。
石川 いやいやいや(苦笑)。自分、ずっと考えていたことがあって。100万円相当の石川マスクを作りたいなと。すごい刺繍に凝った石川マスクを作りたいなと思うので、それを転売していってわらしべ長者……どうっすか?
佐々木 そんなことは置いておいて! まあ両国のメインも決まったし、そろそろ俺たち3人のユニット名を発表しちゃおうかなと思っているんですけど。
石川 おぉ! (ユニット名を)知らないです。
佐々木 それは来週の博多をお楽しみにということで。
石川 おぉ(苦笑)。もう決まってる?
佐々木 決まってません。
石川 決まってません!? じゃあ博多で発表します! 質問は?
――石川選手、久しぶりの両国のメインだと思いますけど、今回はユニオンがなくなってフリーとして両国のメインに立つわけですが、何か心境の違いはありますか。
石川 いや本当に僕は別にDDTの中だけじゃなくて、プロレス界で一番デカくて強いと思っているので、それを両国という大きい舞台で証明するだけです。感慨深いとかそういう気持ちはもう置いて、それを証明するために闘います。
――惜しくも決勝で石川選手に敗れてしまいましたが。
遠藤 …………(手で顔を覆ったまま肩を震わせる)。
――相当悔しいと思いますが。
遠藤 …………(唇を噛みしめながら立ち上がると、しばらくその場で立ち尽くしてから)確かに両国で竹下と2人でメインに立つっていうのは、もう叶わなくなりましたけど。でも俺は! 諦めてないから! 絶対、竹下を越えてみせます。
【高木大社長の大会総括】
高木 両国国技館でテリー・ファンク選手とNOSAWA選手と私が組みまして、ザ・グレート・カブキさん、坂口征夫選手、そして梅田公太と6人タッグマッチで闘うことになりました。これはどちらかと言うと、NOSAWAがいる時点でDDT19周年記念試合の色も強いんですけど、本当に“テキサスブロンコ”っていうのは私にとってもマイヒーローでしたから。小学生時代、テリーさんとドリー(ファンクJr)さんの試合を見たあと、必ず翌日のプロレスごっこで私がスピニング・トーホールドを馬場さん役の人に決めたりとか(笑)、アントニオ猪木さん役とか長州力さん役とかいろいろいましたけど、私がスピニング・トーホールドを決めるというのが、まさかこういう形で実現するとは思いもよりませんでした! 本当に光栄なことですね。先日はドリー・ファンクJrさんとも組ませていただいて……両国でひとつの形としてできればいいかなと思っています。まあその他にも坂口征夫クンは、恐らくお父さんはテリー・ファンクさんと試合をしたことがあると思うので、二代に渡ると言いますか、闘いぶりもちょっと注目したいかなと気はしますね。
――KING OF DDTをユニオン解散後はDDTグループを離れてフリーとなった石川修司選手が優勝して、両国のメインに立つことが決まりましたが。
高木 本当に石川修司は本当にいい選手になりました。大日本プロレスさんの一騎当千も優勝して、いろんな修羅場をくぐり抜けてきたんだろうなって。本当にいい選手になりましたね。遠藤も本当に素晴らしかったです。遠藤もよかった、でも石川修司もよかった。やっぱりこの2人が上がってきたっていうのが、自分自身もビックリしましたし。HARASHIMAでもなく、入江でもなく、この2人が上がってきて、後楽園のメインイベントに相応しい、素晴らしい試合をしたという。そこに意味があるんじゃないかなっていう気がします。本当に石川はどこに出しても恥ずかしくない、いい選手になったと思います。そしてその石川と死闘を繰り広げた遠藤も本当にすごいいい選手になったなと思いますね。遠藤にとっても、これがまた一つ彼の殻を打ち破る試合になればいいんじゃないかなと思います。何かもう一つ、遠藤哲哉っていう……竹下幸之介とタッグを組んでいて、彼も非凡なものは持っていると思いますけど、もうひとつ今一歩、殻を破りきれない部分があったと思うんですけど、今回の石川修司との試合が彼にとって殻を破る試合になればいいなと思っています。お客さんの見方も変わったんじゃないかなと思いますね。あとはもう彼も悔しいだろうから、これをバネにしてまたステップアップすることを願っていますし、石川はもう化け物ですね! 体重何キロあるんですかね? 150キロくらいあるんじゃないですか? しかも身長も195近くあって、あの体重なんてもうバケモノですね! だから楽しみですよ本当に。でも竹下もまだ宮本選手との試合が控えているんで。いろんな意味で楽しみになってきましたね。
――今日、アイドルグループのNωAがデビュー曲をお披露目しました。DDTフェスに出られるかどうかはまだ分からない状況とのことですが。
高木 ダメっすね! まだまだっすね、アイツら! 踊りなんかできて当たり前なんですよ。歌なんて唄えて当たり前なんですよ。何か一つ特性がないとダメなんっすよ! このアイドル業界を生き残っていけないですよ! プロレス業界は別に置いておいて、アイドル業界を生き残っていくためには強烈な個性がないとダメ! まだまだですよ! 僕から言わせれば。今、女性アイドルグループだけじゃなく、男性アイドルグループも結構熱いムーブメントになっているんですよ。だから彼らには現状で満足してもらっちゃダメですね。もっともっと客前で! そんなプロレスファンの方たちの前でやっても、そんなの拍手が来るのは当たり前ですよ。もっと街中でフリーライブとかやって、もっと社会の荒波に揉まれたほうがいいですよ! だから彼らは秋葉原の路上とか、柏の路上とか、そういうところでどんどんどんアイドル活動してほしい。頑張ってほしいですね。そしてアイドル活動をして、プロレスファンをどんどん増やしていってほしいです。
――DDTフェスに3組の参加が発表されました。
高木 まだまだいっぱいいろんな方がいますけど、まずは第1弾ということで。カメレオさんっていうのは、今ビジュアルバンドの中でも人気急成長のグループですし、BiSHさんは一度ご一緒させていただいて。イベントというか、BiSHさんがやったディファ有明大会のライブになぜかDDTがダブルブッキングをしていて試合をするという、よくわからないことやっていましたけど、BiSHさんもすごい人気もあるし、そしてやっぱりレジェンド、清水アキラさんですよ! 僕はやっぱりプロレスもそうなんですけど、誰もが知っている方をキャスティングしたかたったっていう(思いがある)。そこがピタッとハマったのが清水アキラさんでしたね。まさか清水アキラさんが我々の趣旨に賛同していただけるとは思ってもいませんでした。まあただ単なるフェスに終わらないことを。でもまだまだ第2弾、第3弾の参加アーティストも発表したいと思っていますので。肝心のチケット発売日はもう少しだけお待ちください!
――ホームセンター路上プロレスが発表されましたが、あれはツアーという形?
高木 そうですね。ゆくゆくは全国のホームセンターを周りたいと思っています。やっぱりホームセンター、私いろいろ見てきたんですけど、もうすごい敷地が広いんですよ! そしてホームセンターには様々な凶器がゴロゴロしております。もうワクワクしてますよ。あちこちにハシゴがあったりとか、噴霧器があったりとかですね、もういろんなものがあります。だからやっぱり路上プロレスのホームセンターシリーズという、一つのシリーズを定着させて全国のホームセンターを周っていきたいと思っております。
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