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【KING OF DDT 2016 OSAKAのまとめ】入江が樋口との肉弾戦を制してベスト4進出、準決勝は石川と対戦!/HARA

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    • 12日、大阪・エディオンアリーナ大阪第二競技場にて「KING OF DDT 2016 OSAKA」がおこなわれた。まずは渡瀬瑞基&島谷常寛vsワンチューロ&エディ・フレンチのアンダーマッチから。エディが島谷にキャメルクラッチ。島谷も串刺し攻撃をかわしてダイビング・ボディーアタックを浴びせて渡瀬とタッチ。渡瀬は介入したワンチューロもまとめてドロップキック。島谷のその場跳びシューティングスターと渡瀬のニードロップの合体攻撃はワンチューロがカット。エディもスリングブレイドでやり返してワンチューロとタッチ。渡瀬はエディの攻撃をワンチューロに誤爆させるとバックドロップを見舞って勝利した。ワンチューロの持っていたいつでもどこでも挑戦権は渡瀬に移動した。

      試合後は高木三四郎社長と鶴見亜門GMがリングイン。まずはお詫びとして全日本プロレスから預かったアジアタッグのベルトを荷物の上げ下ろしの際に長野の会場にベルトを置き忘れたことを報告し、亜門GMは「全日本プロレスさん、アジアタッグの試合を楽しみにしてきた皆さん、申し訳ございませんでした」と謝罪した。高木社長も「ウチの管理ミスでベルトを忘れてしまい大変申し訳ございませんでした」と謝罪し「ただ、この試合はアジアタッグのタイトルマッチとしておこなわなくてはなりません。急きょ全日本プロレスの和田京平さんを呼んであります」と呼び込む。和田レフェリーは「前代未聞のことで怒りたいんですけど、あってはならない。それがDDT。本当に怒っているんです。本当に急きょ来ました。アジアタッグのベルトの代わりに和田京平です。選手権試合はこういうことだというのをビシッと見せますので期待してください。アジアタッグだけを楽しみにしてください」と挨拶。認定証宣言はおこなわれる。

      DDT関西圏の追加日程として10月30日に平野区民ホール大会の開催を発表。さらに7月24日大阪沖縄会館での大会が決定しているガンバレ☆プロレスの大家健代表が『BAD COMMUNICATION』で登場。「前回大阪大会でプロレスをメジャースポーツにするためには大阪を制さなければならない。それは大阪が天下の台所だからだ!」と噛み倒しながら言うと本日の大阪初のイベントを告知して引き揚げた。

      最後は7月30日奈良・葛城市當麻スポーツセンターにて葛城市の全面協力の元、葛城市初のプロレス興行がおこなわれるとあって、葛城市の山下市長と高木社長がリングイン。アジアタッグ選手権試合の認定証宣言を読み上げることになっている山下市長は「僕が出てくるのにベルトがないってどうなってるんですか!」と一喝すると「葛城市は相撲発祥の地ですけど、そこの當麻スポーツセンターで初めての地方都市にもやってまいります。ぜひ来ていただけますか? ありがとうございます! ぜひ葛城市でお待ちしております!」と呼びかけ、「DDT大阪大会スタート!」とオープニングコール。

      第1試合は高木三四郎&大鷲透vs佐々木大輔&マッド・ポーリーvs石井慧介&岩崎孝樹vsヤス・ウラノ&勝俣瞬馬の4WAYタッグマッチ。ポーリーが無差別に襲い掛かって試合スタート。場外戦からリングに戻ると数珠つなぎのブレーンバスターの掛け合いは4対4から佐々木が松井レフェリーにも無理やりくわえて投げ切ってみせる。ポーリーは大鷲とウラノに両腕ラリアット。石井と岩崎はサンドイッチ延髄から合体バックドロップで蹴散らす。高木はドラゴンリングインこそ迎撃されたが、石井にぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。ここから混戦。勝俣がXファクターを佐々木に狙うもドロップキックで迎撃されてしまう。ポーリーのコーナースプラッシュから佐々木のDDT → ポーリーの投げ捨てジャーマン。さらに佐々木のクロス・フェースロックで勝俣からギブアップ勝ち。

      第2試合は竹下幸之介&アントーニオ本多&福田洋vs坂口征夫&マサ高梨&梅田公太の6人タッグマッチ。酒呑童子が場外戦で優位に立つと、福田の歌も付き合わずに捕まえていく。福田はクロスボディーを高梨に浴びせてピンチを脱出。アントンは高梨にスパインバスター。ナックルパンチからバイオニックエルボー狙い。高梨がドロップキックで止めると坂口が突き上げニー。孤立するアントンに福田は長渕剛の『とんぼ』で励まそうとするが、逆に坂口の怒りを買ってしまう。福田はサミングで切り抜けると、アントンから替わった竹下が、坂口からスイッチした梅田にドロップキック。梅田もバックスピンキックで抵抗するが、これは福田がカット。酒呑童子が竹下に総攻撃を仕掛ける。するとアントンと福田が助けに入ってトリプルナックルからのトリプルバイオニックエルボー。竹下が梅田に垂直落下式ブレーンバスター。梅田も丸め込みでやり返そうとするが、竹下がラリアットで黙らせてジャーマンで葬った。

      試合後、アントンがマイク。「大阪のみんな! 新しいコスチュームで帰ってきましたよ! 前回大阪ではこの男に、この勲章はついてなかった。でも今日は皆さんの元に持って帰ってきました! 紹介します! KO-D無差別級チャンピオン、竹下幸之介!」竹下「大阪にベルトを持って帰ってくることができました。次は大阪でこの上の会場でも大会が決まっているので、その時、その先もベルトを防衛し続けて頑張ります」

      第3試合は遠藤哲哉vs平田一喜のトーナメント2回戦。後入場の平田は踊るっている最中にガウンを遠藤に投げつけて奇襲。遠藤を場外に出すと「フルパワー!」とメガネを装着してあの曲が流れるも、遠藤にスワンダイブ式エルボーで倒されてメガネも場外へ蹴落とされる。遠藤は平田にチンロック。コーナーに据えての逆水平と攻め立てる。豪快にボディースラムで叩きつけるもカウント2。続くスリーパーは平田はなんとかエスケープ。エルボーの打ち合いでも遠藤に負けてしまう平田。コルバタで遠藤を投げ捨てるとコーナーにもたれかかったところへ串刺しバックエルボー。さらに雪崩式フランケンと攻勢に出る。このカバーはカウント2。フェースクラッシャーから丸め込みを狙うも遠藤が返していく。バイアグラドライバー狙うもアームホイップで返して低空ドロップキックからその場跳びシューティングスター。続くムーンサルトは平田が剣山。ここでメガネを装着するとあの曲が流れてフォアアームで倒していく。そこからバイアグラドライバーを仕掛けるも遠藤がトラースキックで返す。カバーを首固めに切り返す平田。これはカウント2。丸め込みを凌いだ遠藤がトーチャーラックボムへ。これをカウント2で返されると「平田」コールが発生。それでも遠藤がスカイツイスター・プレスを投下して勝利した。

      第4試合は高尾蒼馬vs石川修司のトーナメント2回戦。高尾は入場した石川をドロップキックで奇襲。場外に出すとイスを振るい、さらに前かがみになったところをコーナーからダイビング・フットスタンプを放っていく。石川も反撃に出ると場外に出た高尾をイスの上にボディースラムで叩きつけ、さらにイスを振るってダメージ。リングに戻すとショルダーアタックを放つ。一気に苦しくなった高尾。ブレーンバスターを着地してコードブレイカーでやり返す。エルボー連打からランニング・エルボーで倒すもカバーにいけない。コーナーからのミサイルキックはカウント2。石川のブレーンバスターをフロント・ネックロックで切り返した高尾。グイグイ絞っていく。石川がなんとかエスケープ。石川はリバース・スープレックスでやり返し、串刺しラリアットからダイビング・フットスタンプへ。これはカウント2。石川は肩固めでギブアップを迫る。高尾はなんとかエスケープする。10分経過、石川はノド輪でキャッチしてから体勢を入れ替えて投げ捨てジャーマン。直後のランニング・ニーリフトはカウント2。スプラッシュマウンテン狙いは高尾がかわしてシュバインを決めてみせる。続くマッドスプラッシュはカウント2。石川はリバースショルダーを堪えてキツいエルボー。フラつく高尾がエルボーで抵抗するも、石川はなおもやり返すとニーリフト。高尾も怒り心頭にエルボーを連打していく。顔面ウォッシュを止めに入る松井レフェリーも突き飛ばす。顔面トラースキックはカウント2止まり。ならばとジントニックを狙うが、石川はターンバックル・パワーボムで切り返す。投げ捨てドラゴンからのランニング・ニーリフトはカウント2。スプラッシュマウンテンは食らわないように丸め込みから顔面トラースキックを放った高尾。しかし、向かったところをラリアットで撃ち落とされると、スプラッシュマウンテンでフォール勝ち。

      【試合後のコメント】
      石川 チームドリフを解散しての意地は感じましたけど、まあ、でもね、俺はこのトーナメント優勝するために来てるんで。まだ2回戦なんで、止まれない。最低条件が優勝なんで。あと2回、誰が相手でもいいんで、俺のデカさと強さを見せて、俺が優勝して、ぜひね、両国、竹下に来てほしい。そして借りを返したいなと思います。

      ディーノ ノーコメントです。何かありますか?
      大石 ノーコメント。しょうがない。負けた、今日は負けた。でも、俺まだ先あるから。オメエと違って、先あるから。
      ディーノ どういうこと?
      大石 俺、次の博多でエクストリームの挑戦、決まってんだ。アジアがダメだったから、俺、エクストリームのてっぺん目指すから。俺、アジア獲れなかったから、エクストリームのてっぺん獲るから!(先に引き揚げる)
      ディーノ ……ノーコメントです。


      イサミ まずは防衛。
      宮本 これ(いつでもどこでも挑戦権)ね、棚からぼた餅。まさか、このいつでもどこでも挑戦権まで得れるとは思ってませんでしたからね。
      イサミ 防衛して、このいつでもどこでも挑戦権まで……。
      宮本 男色ディーノが持ってたんだよね?
      イサミ でも、今日の試合みたいに、負けたら権利が移動してしまうから。
      宮本 はいはい。(7月)3日まで。
      イサミ 3日まで。
      宮本 あと半月ほど。
      イサミ あとで携帯であと何試合あるか調べといてやる。結構、試合数多いから。3日まで結構あると思うよ。
      宮本 失くさないように。博多で挑戦して、(KO-D無差別級のベルトを)獲って、大阪に帰ってきますよ。西成区民として。もちろん西成も懸けるんで。
      イサミ 広島県出身、西成……。
      宮本 広島にはあんなに治安の悪いとこはないから。
      イサミ いやいや、大阪で言うなよ。
      宮本 でも俺たちは治安の悪い……。
      イサミ プロレス界でいえば治安の悪い……。
      宮本 西成区民ですから。神戸の六甲とか、そんなスポーツエリートには負けたくないですよ。下から這い上がった意地を見せてやりましょう。
      イサミ みせてやりましょう。
      宮本 このアジアタッグももちろんそれを見せて、もっともっと防衛しましょう。
      イサミ なぜなら……。
      2人 俺たちは、強い!


      竹下 まず、チャンピオンとして大阪に凱旋できたんで、それがうれしいですね。で、今、このトーナメントの期間で、1回戦から全部試合を見てるんですけど、このベルトに挑戦するためにすべてを懸けてる……見てて、そう感じるんです。それぐらい強い思いで闘って、両国のメイン目指してる。僕もこのトーナメントに優勝した人と試合するのが楽しみですね。なんで、“いつどこ”(いつでもどこでも挑戦権)も3つですか、あるんで、最低でも3回、両国までにタイトルマッチがあってもおかしくない。そのまず1人目が宮本選手ということで。宮本選手のことはほんとにリスペクトしてるんで、すっごい闘うのが楽しみですね。厳しい闘いになるのは間違いないですけど、でも、初防衛戦なんで。宮本選手からベルトを防衛したら、このベルトはもちろん、竹下幸之介としての価値も上がると思うんで、絶対、宮本選手に勝ちたいと思います。
      ――去年までは竹下選手も両国のメインの座を目指して闘ってきました。今年は待ち受ける立場ですが……。
      竹下 そうですね、自分も去年は(トーナメント)決勝戦までいったんですけど、すごい強い気持ちで闘いました。だからわかるんですけど、ほんとに熱い試合が多いし、いま自分がこのコメントブースに来るまでバックステージを歩いたなかでも、試合を終えた選手はみんな倒れてボロボロで。それはなぜかっていったら、このベルトに挑戦するためなんで。ほんとに強い気持ちを感じるんで、チャンピオンとしてもっともっと鍛えて強くなって闘っていかないとだめだなって、責任感を感じてますね、正直。

      休憩明け、ディック東郷が登場。東郷「今日は皆さんに報告があってやってきました。まだご存知のないファンの方に心境を語りたいと思います。ちょうど1年ぐらい前にもう一度プロレスをやってみたいと思うようになりました。それが日増しに大きくなっていって、自分でも堪えきれないぐらいどんどん大きくなっていきました。復帰に関しては今でも葛藤があります。でも一度きりの人生です。自分に正直に生きようと思いました。リングへの復帰を決断しました」東郷の復帰戦は7・3博多大会。国内での試合は2011年6月30日の国内引退試合以来、丸5年ぶり。対戦カードは東郷&アントーニオ本多vsヤス・ウラノ&ワンチューロのタッグマッチで4年前のボリビアでの引退試合に駆けつけた弟子たちに囲まれての復帰戦となる。また、7・17後楽園、7・30葛城、7・31神戸、8・28両国の参戦も発表された。「空白の5年間でDDTのリングも様変わりしました。知らない選手だらけです。その知らない選手と当たるのがひじょうに楽しみです。弟子と当たるのも楽しみだけど、未知なるレスラーと当たるのも楽しみ。今日は試合できませんでしたけど、レスラーとして大阪のリングに立ちたいと思います」

      【試合後のコメント】
      ――復帰が決まって、改めて今の心境を聞かせてください。
      東郷 そうですね、復帰したいっていうのは、ずっと心の中にあったんで、早い段階で決まって、すごくうれしいです。もう、1日でも早く復帰したいっていうのはずっと言ってたんで。僕が言ったのも急な話だったんで、高木さんの方もなかなか対処できずにいて。そんななかで「博多大会が一番早いところじゃない?」ということで、博多大会になりました。
      ――復帰戦のカードはアントーニオ本多選手と組んで、ヤス・ウラノ、ワンチューロ組、ボリビアの引退興行で集まった弟子たちに囲まれますけど、そのあたりは?
      東郷 最近は試合もあまり見てないんで、どれだけ成長したか。特にワンチューロは正直、試合を見たことはないんじゃないかな? 練習してるワンチューロしか俺の中にないんで、そのなかであいつが何回か来日して、DDTで勉強してチリに帰ってみんなに教えたりとかいう活動もしてるし、会ってない数年のなかでどれだけ成長してるかをちょっと見たいなと。非常に楽しみなカードですね。まして、自分に関わりのある4人で組んでもらったことはすごくうれしいですね。ありがたく思ってます。
      ――復帰して今後はDDTに何大会か参戦します。 「空白の5年間」という話も出ましたけど、この5年間で東郷選手が触れてない選手も結構出てきてます。今のチャンピオンが竹下選手。21歳の若い選手も出てきました。
      東郷 まあ、竹下は俺がちょうどワールドツアーに行くか行かないかぐらいに「高校生が入ってくるんだよ」っていう話を聞いてて、「そうなんだ……」っていう感じで。まあ、チャンピオンらしいんですけど、自分のイメージはまだ高校生のイメージしかないんで。体見たらデカイし、結構、力もあるって聞くんで、リング上で当たるのが楽しみですね。
      ――同じ40代と言えば坂口選手もたぶん触れてない選手だろうと……。
      東郷 そうですね。彼の場合、スタイルも僕と真逆だし。当たってみたいなという選手の1人ですね。
      ――復帰する限りはここまでいきたいという目標あはありますか? 例えばベルトとか……。
      東郷 とりあえず今は、あまりベルトのことは考えずに、1試合1試合を大事にしてやっていきたいなと。
      ――DDTの参戦大会は発表されましたけど、他団体に関しては?
      東郷 立場としてはフリーです。所属としてではなく、フリーとしてDDTの主要大会に出るし、オファーがあれば他団体にも出るし。まあ、すでに海外からもオファーが来てるんで、10月とか決まってる海外の話もあるし、これからはどんどんそうやっていろんなとこへ出て行きたいと思います。

      セミファイナルはKENSOvsHARASHIMAのトーナメント2回戦。HARASHIMAが腕十字を仕掛ければ、KENSOはヘッドシザースでやり返す展開。ロックアップからHARASHIMAがロープに押し込むも、離れ際でKENSOが張り手。さらにもう一発。ショルダーアタックを決めたKENSOにHARASHIMAはドロップキックを放つ。腕へのギロチンドロップから左肩にローキックを放つHARASHIMA。KENSOはHARASHIMAの串刺し攻撃をかわして木曽レフェリーに接触させる。ダウンする木曽レフェリーを見てKENSOはHARASHIMAに腰紐でのチョーク攻撃。さらにHARASHIMAを場外に出してプランチャを浴びせる。鉄柱攻撃から場外マットを剥いで床へのDDTを決めて、リングに戻るやSTF。さらにラリアットも決めてみせる。KENSOはレフェリーのブラインドを突いてバック急所蹴り。HARASHIMAは串刺し攻撃を止めてジョン・ウー。串刺しフロントハイキックからKENSOをコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスターへ。これはカウント2。ブレーンバスターは逆にKENSOは垂直落下式ブレーンバスターで切り返す。レフトハンド・ラリアットはカウント2。HARASHIMAのミドルキック連打の蹴り脚をキャッチしたKENSOが足4の字で勝負に出る。これはHARASHIMAがエスケープ。コーナー対角線から向かってくるKENSOにHARASHIMAもヒザを合わせてダブルダウン。HARASHIMAのエルボー、KENSOのチョップのラリー。KENSOは張り手連打。HARASHIMAは向かってくるKENSOにジャンピングハイ。蒼魔刀はKENSOが回避して逆さ押さえ込み。カウント2でクリアしたHARASHIMAが間髪入れずにバズソーキックから蒼魔刀をすかさず決めて勝利。ラフファイトも見せたKENSOだったが、HARASHIMAと握手をかわして引き揚げた。

      メインイベントは樋口和貞vs入江茂弘のトーナメント2回戦。入江のセコンドには宮本。ゴングが鳴るや激しいショルダーアタックの打ち合い。場外戦では入江が樋口をリバースショルダー。樋口もすぐさまラリアットでやり返す。リングに戻るとショルダーアタック合戦。樋口の一発が決まるも、入江も串刺し攻撃をかわしてショルダーアタックを見舞ってダブルダウン。入江は串刺しラリアット。さらにブレーンバスター・ホイップで叩きつける。ブラックホールスラム狙いは樋口が堪えてキャンバスに叩きつける。背後に組みつかれると首投げで返す樋口。コーナーにぶつけてのビッグブーツはカウント2。逆エビはロープに逃げられ、オクラホマスタンピードもカウント2で返される。コーナーに登った樋口を入江が捕獲せんとする。何度も落とされても立ち上がってコーナーに登る入江。雪崩式ブレーンバスターで落とすと、前かがみの樋口の背中にフライング・ソーセージを投下。さらに正調のフライング・ソーセージはカウント2。樋口も入江をキャッチして叩きつけるもダブルダウン。入江は串刺し攻撃をかわして押さえ込むもカウント2。エルボーから押さえ込むもカウント2。ならばとビーストボンバーもカウント2で返される。大暴走から向かっていく入江をキャッチした樋口。コーナーにぶつけて向かっていくも入江とのラリアットは相打ち。先に立ち上がった樋口。四股を踏んでぶちかまし。ドクターボムをキッチリ決めたがカウント2で返されてしまう。起き上がった入江はフラつきながら張り手。樋口が張り手でやり返して轟天狙い。入江が回避してタズミッションで絞っていく。樋口はコーナーに叩きつけて回避。ラリアットは相打ち。樋口の一発が決まるもカウント2。入江はすぐさまタズミッション。粘った樋口がタップしてゴングが鳴らされた。

      試合後、亜門GMがリングに上がって入江以外のベスト4の選手を呼び込む。HARASHIMA、遠藤はリングインしたが、佐々木が連れてきたのは石川のお面を被った背丈がまるで違う小柄な選手。「おでが石川修司だ」とアピールし、佐々木も石川修司だとしたため、亜門GMは渋々認めた。準決勝は箱の中から2種類の色のボールを取り出し、同じ色の揃った選手同士で対戦を決めるというもの。HARASHIMAが赤のボール、石川は緑のボール、入江は緑のボールを引き当て、準決勝第1試合◎石川vs入江が決定。最後に遠藤は赤いボールを引いて準決勝第2試合◎HARASHIMAvs遠藤も決定した。試合後はベスト4が意気込み。HARASHIMA「誰が相手でも関係ないですよ。あと2回勝つだけ。頑張ります!」遠藤「自分は両国で竹下とKO-D懸けてやることしか頭にありません。必ず優勝して両国のメインに立ちます」石川と思われる選手「オマエら小人どもを捻り潰してやる!」入江「1回戦が坂口さん! 2回戦が樋口、3回戦が石川選手! このトーナメント、どうなってんだよ! でもな! 僕は坂口さんにテッペン獲れよって背中を押してもらったんですよ! そして宮本さんと両国でKO-D無差別を懸けて闘うって約束したんですよ! だから僕は優勝しかありません!」

      【試合後のコメント】
      樋口 負けましたね。完全に執念というか、根負けですね。自分があきらめましたね。悔しいです。もう、一番は悔しいです。ま、ただこれで、自分のKO-D無差別級を目指すという目標は終わったわけじゃないので。両国のメインとかそういうのはなくなりましたけど、また明日から一歩一歩、精進して頑張っていきたいと思います。
      ――樋口選手にとって両国国技館のリングというのは特別な思いがありますか?
      樋口 やっぱりそうですね。何だかんだで7年間、お世話になった場所なので。要は結びの一番に立つっていうのは、自分のなかでは(相撲時代から)ずっと目標であったので。それがかなわなくなったのは悔しいです。また頑張りたいと思います。
      ――最後は無意識のうちにタップした?
      樋口 いや、もう根負けですね。自分の気持ちが折れました。入江さんの執念です。もう離れないと思ったんでタップしました。
      ――タップアウト負けはかなり珍しいと思いますが、何に根負けしたんですか?
      樋口 気持ちですね。体力的には圧倒とまではいかないけど、かなり攻めてたと思うんで。気持ちですね。今回は、自分の気持ち(の方)が弱かった。

      HARASHIMA 2回戦のKENSO選手、初めて触れた選手なんですけど、やっぱり経験と体のサイズと(があって)、強かったですね。ま、勝ててよかったです。あと、抽選で次(準決勝の相手)、遠藤に決まりまして。ま、遠藤は負けたことない相手だし、彼は勢いあるかもしれないけど、自分の試合をすれば間違いないと思うんで、ガッチリ勝って、入江と石川のどっちが勝つかわかんないですけど、ガッチリやって、ほんとにあと2回、ガッチリ勝って、両国のメインに立ちたいと思います。

      遠藤 HARASHIMAさんと準決勝で当たるということで……こう言ってしまうとなんなんですけど、もうここまで来たら誰が相手だろうが自分のプロレスをやりだけです。(準決勝の相手が)HARASHIMAさんということで、たぶん竹下はHARASHIMAさんに1回も勝ってないはずなので、ま、これもHARASHIMAさんに勝ってこそ、両国のメインに立つ資格があるのかなと思いますね。決勝の石川選手か入江選手か、どっちも強敵ですが、このトーナメントに懸ける思いは僕が一番強いと思ってますので、必ず優勝して、竹下の対戦相手、竹下の対面に立つのはこの僕です。

      入江 去年のトーナメントの屈辱を、今日晴らしました。去年、樋口に負けてすごい悔しい思いをしたんで、今年、必死ですけど、僕もボロボロですけど、勝つことができました。次の準決勝、石川さんと当たります。1回戦、坂口さん。2回戦、樋口。準決勝、石川さん。強敵ばっかりですけど、もうここまで来たら関係ないです。僕は坂口さんにも「テッペン取れ」って背中を押してもらったし、宮本さんと「両国でKO-D懸けて勝負しよう」って約束したんで、絶対に優勝します。
      ――最後、サブミッションで決めましたけど、狙ってたんですか?
      入江 もう、必死で。自分の体がもう、ほとんど動かなかったんで。食らいついて、食らいついて、何とか勝つことができたっていうだけですね。

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