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【KING OF DDT 2016 SAITAMAのまとめ】入江が坂口との死闘を制す! トーナメント2回戦は因縁の樋口!/高梨は

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    • 5日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「KING OF DDT 2016 SAITAMA」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権試合から(第16代王者の今成夢人はXを相手に初防衛戦)。アナウンスされるもチャンピオンの今成は本部席に座ったまま。亜門「今成、何やってんの?」今成「編集終わってないんで」亜門「オマエ、上がれ! なんで着替えてないんだよ!」今成が渋々リングに上がる。亜門「今成、試合!」今成「さいたまースラムの番組作ってまして、V出ししないといけないんで離れられないんですよ」亜門「今成vsXで発表しちゃってんだよ!」今成「いつもXとか言って用意してないんだろうから信用してないです。仕事に戻りたいんだよ」亜門「前回は高木さんの失態であって、俺はそんな過ち2回も繰り返すと思うか? 目ん玉飛び出るXを用意しているよ! 藤田和之でもなく、小川直也でもなく、青木真也でもない。この方です!」すると登場したのはタノムサク鳥羽だった。亜門「どうだ今成。これでも不服か?」今成「やりますよ! やらしてくださいよ!」こうしてゴングが鳴らされるも、今成はさっそく鳥羽のパンチとキックでダウン。さらに顔面ニーを食らって2度目のダウン。片足タックルからの腕十字はロープに逃げられてしまう。今成はエルボー連打から串刺しラリアット、フィッシャーマンズSHを決めるがカウント2。ジャーマン狙いをバックブローで解除されてしまうと左フックを食らう。これはカウント2で返したが、バックブローでフォール負け。

      試合後、亜門GMがダウンする今成駆け寄るも「大丈夫じゃないじゃないか! オマエ、このあとV出ししなきゃいけないんだろ! どうする映像班!」と本部席に確認。すると映像班の福田亮平が「あ、押すだけなんで大丈夫です」と返答。亜門「あ、そうなんだ。じゃあ、コイツを誰か連れてって。あ~鳥羽さん。お久しぶりです。素晴らしいXっぷりでした。せっかくなんでこのまま残っててもらっていいですか? オープニングコールをお願いしていいですか?」前説が終わってオープニングコールに移ろうとするも、流れたのは『BAD COMMUNICATION』。大家とKAIが5・29後楽園大会に続いて登場。KAI「鳥羽さん! 初めまして、WRESTLE-1のKAIと申します! 初めてじゃない気がしてならないです。二瓶組、スーサイドボーイズをずっと見てて、さっきの曲が鳴ってすごいテンションが上がちゃって、やっとお会いできて光栄です」亜門「KAIさん、何しにいらしたんですか?」KAI「7月3日のタイトルマッチ。未定で発表されたじゃないですか! 俺らのチーム、未定ですよ」大家「未定だから決定!」KAI「チーム名はまだ“未定”なんですよ! だから決定ですよ! 昨日のWRESTLE-1の春日部大会からずっと泊まっているんですよ」亜門「本当ですか? ちょっと聞いてください。7月3日の博多大会でタッグタイトルの選手権試合をやることは決定しているんです。それを踏まえてWRSTLE-1さんにいろいろお伺いを立てたんですよ。そうしたら7月3日のお昼に川口大会があるんですよね? なんとかハシゴが可能だろうということで7月3日、KAI選手の参戦のOKはいただきました」KAI「よっしゃーっ! ハシゴ! ハシゴ! ハシゴ!」亜門「話聞いて! で、大家&KAI組でKO-Dタッグに挑戦することもWRESTLE-1さん的にはOKだそうなんですけど、まだチャンピオンからOKもらってないんですよ。だから正式決定はできないんですよ」KAI「今日来てんだろ! 出て来いよ! 出て来いよ1」亜門「試合前に急に呼び出すのはダメですって! 石川選手だって大事な公式戦の前なんで…」KAI「じゃあ曲かけちゃいましょうよ! 曲かければ出てくるだろ! 相手の曲かけろ、ミュージック・スタート!」亜門「ダメだって言ってんだろ! 帰れよ!」2人「かけろ! かけろ! かけろ!」亜門「だからダメだって言ってんだろ! 皆さんも! 面白半分で乗らないでよ!」すると佐々木が本部席に現れて曲をかけさせると、石川とともにゲートから登場。佐々木「境さん。久しぶりじゃないですか」KAI「僕の本名なんですけど…。佐々木さん、久しぶりじゃないですか。懐かしいですね。メキシコで一緒にタッグ組んでたじゃないですか」佐々木「10年前ぐらいですね」KAI「懐かしいですね。最近、全日本の中島洋平がメキシコにいって、なんかTwitterでウチらの住んでいた場所をアップされてて。何か頼んでましたよね?」佐々木「中島洋平にお土産頼みましたよ。メキシコのエロ本を」KAI「あ~! あれは最高だよ!」佐々木「ところで境さん、そんな恰好して今日はどうしたんですか?」KAI「どうしたんでしたっけ?」大家「タッグに挑戦だろ!」KAI「そうだ! アナタたちが持っているKO-Dのタッグに挑戦させてください! よろしくお願いします! いや、させろ! させろ! させろ!」すると石川が2人に詰め寄って威圧。亜門「チャンピオン、会社としては2人の挑戦を7月3日の博多大会でやれればなと思うんですけど挑戦認めていただけますか?」佐々木「テメエ何しにきやがった!」亜門「だから挑戦を直訴しに来てるんですって!」佐々木「嫌です。境さん」KAI「はい」佐々木「確かに俺たち一緒にメキシコで修行した仲ですよ。あの頃の境さんはカッコよかったし、また試合したいなっていつも思ってます。でも今のアナタはそんな恰好して、こんなヤツと組んで俺たちに勝てると思ってるんですか? いいです。やってやりますよ」KAI「やったー! 決定! 決定! 決定!」石川が2人に詰め寄って威圧。これを受けて亜門GMが7・3博多でのKO-Dタッグ選手権試合を正式にアナウンスした。「やるぞ! やるぞ! やるぞ!」と喜ぶ大家とKAIを石川が詰め寄って威圧し、佐々木とともに退場。KAI「決定したっていうことで今日も自由に! 自由に! いきませんか? よろしいですか? それでは皆さん、DDT春日部大会スタート!」取り残された鳥羽はセコンドによって下げさせられた。

      第1試合は男色ディーノ&大石真翔&岩崎孝樹&ワンチュ―ロ&赤井沙希vs高木三四郎&大鷲透&星誕期&松永智充&エディ・フレンチの10人タッグマッチ。試合前にディーノがマイク。ディーノ「私と大石真翔は大阪でアジアタッグに挑戦する。アジアを完全に制覇します。あなたたちにはその藻屑となっていただきましょう」誕期「アジアって言ってるけど小さいよ。俺ら世界タッグ挑戦してんだよ。世界の厳しさを味わわせてやるからかかってこい」ディーノ「なんていう王道のオーラ。アジアを取るためにコイツらを乗り越えなければいけない」両軍の強い要望でルチャ・リブレルールであることがアナウンスされる。試合がスタートすると、ディーノが男色殺法を繰り出せば、誕期も岩崎やワンチューロのケツを掘っていくヒドい展開。誕期が大石にアルゼンチン・バックブリーカー。ディーノが股間を掴んでカットせんとするも誕期には効かない。ならばとディーノがリップロック。大石が丸め込んで勝利した。

      試合後、高木がマイク。高木「大鷲さん! 何やってんですか!」大鷲「いつも通りの展開だったじゃないですか」高木「前々から言おうと思ってましたけど、右腕についている赤井ものはなんなんですか?」大鷲「ムダに守りすぎてファッション的に愛着が出てきて最高ですよ!」高木「それ、いつでもどこでも挑戦権と言って、いつでもどこでも現在のチャンピオンに挑戦できるんですよ! 3月に取ってから3ヵ月間何やってたんですか?」大鷲「今さら言われても…」高木「俺は大鷲さんが両国のメインに立つところが見たいんです! だからGM! 今からこれ…」大鷲が高木に張り手。大鷲「これから両国のメインを決める大切のトーナメントがあるのに、状況を考えてくださいよ!」高木「俺は大鷲さんが輝いている姿が見たかっただけなんですよ! 10年前を思い出してください! あなたはもっと輝いていたはずだ! 今日ここにいるお客さんに、もう一度あの頃の怖い大鷲透に戻ると約束してください!」大鷲「本当にちゃんと試合する私が見たいですか?(場内歓声)高木さんの気持ちもお客さんの気持ちもわかりました。しかるべき時にいつでもどこでも挑戦権を持っていた時に限り、これを使いたいと思います!」

      第2試合からトーナメント1回戦。まずは遠藤哲哉vsマッド・ポーリー。遠藤が入場するなりポーリーに襲い掛かって試合スタート。遠藤はポーリーをリング下に落とすとノータッチ・トペコン。ポーリーも場外戦で盛り返す。リングに戻された遠藤にポーリーがハンマーパンチからエルボードロップ。ポーリーはコーナーでダウンする遠藤を踏みつける。ポーリーのブレーンバスターはカウント2。5分経過、遠藤は串刺し攻撃を止めてスワンダイブ式エルボーでようやく反撃開始。串刺しエルボーから低空ドロップキックを決めるがカウント2。向かってくるポーリーにコンプリートショットからその場跳びシューティングスターはカウント2。トーチャーラックボム狙いは抱えられない。ポーリーがハンマーパンチでやり返して串刺しラリアット。さらにコーナースプラッシュで潰す。ランニング・スティンクフェースからのカバーはカウント2。ポーリーの逆エビ固めはロープに逃げられる。続くジャーマン狙いを遠藤が堪えて着地。延髄斬りからのバックドロップは逆に潰されてしまう。ポーリーがジャーマンで投げ捨てる。このカバーもカウント2。遠藤はカウンターのドロップキック。ポーリーもル―テーズプレスで潰してマウントナックル連打。ショートレンジ・ラリアットからリバース・スプラッシュ狙い。遠藤が察知して回避するとバズソーキックから顔面トラースキック、さらに飛び蹴り。ブレーンバスターで巨体をぶっこ抜くもカウント2。なんと140キロを抱えてトーチャーラックボムまで決めたがカウント2。ならばとスカイツイスターを投下して勝利した。

      【試合後のコメント】
      遠藤 まずは1勝ですね。めっちゃキツかったです。次、当たるのは平田選手ですか。僕は相当、平田選手はリスペクトしている先輩で、僕の一個上の先輩で尊敬しているからこそ叩き潰します。相手が何をやってこようが、僕は僕のプロレスで平田選手を倒して両国のメインに立ちます。

      ※マッド・ポーリーはノーコメント。

      第3試合は勝俣瞬馬vs平田一喜のトーナメント1回戦。ゴングが鳴るなり勝俣が余裕ぶる平田を丸め込みで襲い掛かる。慌てた平田はすべてカウント2でクリアし、フォアアーム・エルボーで逆転。平田のブレーンバスターはカウント2。ならばと羽根折り固め。勝俣は何とかエスケープする。「おい、ニセアイドル! 遊びの時間はもう終わりです」と平田が向かっていく。勝俣がこれを止めて、セカンドロープを踏みきっての向き直り式ドロップキックで逆転。串刺しエルボーからミサイルキックを決めるとXファクター狙い。平田がかわすもドロップキックを食らってしまう。続くムーンサルト・プレスを剣山で返した平田が首固め。これはカウント2。スライディングキックもカウント2で決まらない。ソバットから延髄斬り、バイアグラドライバーの体勢は勝俣がかわしてジャンピングハイからDDTへ。これはカウント2。ライトニングスパイラル狙いを平田が首固めで切り返して勝利。平田は勝俣をバカにするようにダンスを見せつけて引き揚げた。この結果、トーナメント2回戦の遠藤vs平田が決定。

      【試合後のコメント】
      平田(顎を押さえながら)楽勝ですよ、楽勝。あんな“エセ・アイドル”に負けるかって言うんだよ。次は遠藤か? アイツは私生活でも生意気でムカつく後輩だから、わからせてやるよ。そして一気に勝ち上がり、両国のメインに立つのは、この俺だ! GOGO!

      勝俣 悔しいです。チャンスを掴んでここまできたのに平田さんに負けたのが悔しいです。平田さんとはKO-D6人タッグの時もそうだし、ずっと闘ってきたんですよ。一発逆転首固めはやっと返せたと思ったのに最後の最後でやられました。でも終わりじゃないんで。また来年、出場できるように今日から頑張りたいと思います。

      第4試合は石井慧介vs高尾蒼馬のトーナメント1回戦で元チームドリフ対決。石井がヘッドロック。これを拒否した高尾に強烈な顔面フロントハイキックで先制。高尾も強烈なエルボーで返していく。高尾がコーナーでエルボー連打。松井レフェリーの制止も聞かずにエルボーを打ち込んでいく。場外エスケープして呼吸を整えてリングに戻った石井に高尾はコーナーへと持っていってストンピング連打から踏みつけ。ボディースラムからのカバーはカウント2。ブレーンバスターの体勢は石井が踏ん張って着地。高尾は石井をエプロンに出すも、石井はそこからスリーパー。さらに奈落式のネックブリーカーからエプロンでの顔面ニー。場外に落ちた高尾をブレーンバスターで叩きつける。石井が先にリングに戻る。高尾は這ってリングに戻ると、石井はすかさず逆片エビ固めで捕らえる。顔面踏みつけからの逆片エビはロープに逃げられて5分経過。ハーフダウンの高尾を蹴っていく石井。起き上がった高尾は強烈なエルボー。石井も顔面蹴りでやり返してエルボー合戦から野球チョップ。高尾はカウンターのドロップキックでやり返すと、コーナーへのコンプリートショットから後頭部へのニー、さらにミサイルキックへ。これはカウント2。石井はクルック・ヘッドシザースで大逆転。高尾はロープに逃げる。技の読みあいからエルボー合戦。石井の顔面ハイキックと高尾のエルボーの打ち合い。高尾が串刺しニーから石井をコーナーに乗せる。石井が抵抗して捻りを加えた雪崩式ブレーンバスターへ。石井のカバーが少し遅れてカウント2。10分経過、石井の顔面ニーはカウント2。石井がエクスプロイダーニーからタイガーSH。これもカウント2。石井のニールキック狙いを高尾が丸め込む。これはカウント2。すかさず顔面トラースキック。これもカウント2で決まらない。石井はカウンターのドロップキック。高尾が丸め込みでやり返し、石井の切り返しをさらに切り返してジントニックの体勢に持ち込むと脳天から突き刺して勝利した。

      【試合後のコメント】
      高尾 所詮で石井クンと対戦して勝てたので、すごく嬉しいです。自分はドリフ解散しての一歩目が躓かずにいけて嬉しいです。石井クンは強かったけど、勝ててとても嬉しいです。
      ――石川修司戦が決定しました。
      高尾 石川さんは一度KO-Dでやったことがあるんですけど、あの時とは違うし、自分もあの時とは違うので。デカいのでどうしようかなというのはあるんですけど、なんとか頑張りたいと思います。

      石井 今年も自分の最大のチャンスであるトーナメントをあっさり終わってしまったなと。来年32歳になってますね。キツいけど来年頑張ります。高尾の成長をすごい感じましたし、ドリフで個人で一番成長したんじゃないかと。完敗しました。ただ、自分も焦っていますから。

      第5試合は梅田公太vs石川修司のトーナメント1回戦。入場してきた石川を梅田が反対コーナーから飛び出して襲撃して開始のゴングが鳴らされる。梅田はTシャツ姿のままの石川をリングに入れてコーナーでキック連打。ハーフダウンになったところで低空ドロップキックを決める。スナップメイヤーからローキックを連打するもカウント1。石川は強烈なチョップでやり返すと、さらにショルダーアタック。Tシャツを脱いだ石川はチョップから梅田を踏みつけていく。梅田の蹴り脚を取った石川がスイング式のマフラーホールド。さらにロープ際で踏みつける。エルボーで抵抗する梅田を突き上げニーで黙らせる石川。フットスタンプはカウント2。この3連続を梅田はすべて返していく。ならばとジャイアント・ボディーシザース。ロープに逃げた梅田は石川に飛び蹴り。5分経過、低空ドロップキックで巨体を崩して背中にフットスタンプを放つと、さらにスワンダイブ式ミサイルキックへ。カウント2止まり。ボディースラムは持ち上がらず、逆に石川がボディースラム。梅田もミドルキック連打で巨体を崩してサッカーボールキック。これはカウント2。ハイキックをブロックした石川がバックドロップ。串刺しラリアット → コーナー2段目からのダイビング・フットスタンプはカウント2。続くランニング・ニーはカウント2。ファイアーサンダーをかわした梅田はセカンドロープを踏み切っての向き直り式レッグラリアット。石川のエルボーに梅田はミドルキックで打ち返す。このラリーから梅田がバックスピンキック、さらにハイキックを決めるもカウント2。石川がハイキックを回避して投げ捨てドラゴンからラリアット。カウント2で返されるとファイアーサンダーへ。これもカウント2で返す梅田。石川はニー連打からランニング・ニーリフトで勝負を決めた。この結果、トーナメント2回戦は高尾vs石川に。

      【試合後のコメント】
      石川 俺のところに自ら来た梅田。みんな「狂犬」って言うからどんなもんかと思ったけど、DDTにもけっこう骨のあるヤツがいるなと。もっと途中で折れるかなと思ったけど最後まできたので。根性だけは認めますけど、まだまだ余裕があったし、もっと俺を食らうぐらいの力を持っていてくれればいいんじゃないかなと。俺は別に梅田を評価しにきたわけじゃなくて、トーナメントを優勝するために来ているので。次は高尾ですか。2回戦も勝って優勝するのは俺なので。竹下には借りがあるので返したいと思います。

      梅田 去年はDNAとして、今年は酒呑童子として仲間たちも付いてくれてすげえ心強かったんですけど、心強い中で負けてしまって、かなり悔しいです。でもああやってデカい人とやる機会は普段ないので、かなりいい経験になりました。まだまだ僕は全然弱いんで、もっと強くなってまたいつかやりたいです。

      第6試合は竹下幸之介vs佐々木大輔vs伊橋剛太の3WAYマッチ。試合前に佐々木はマイクを取る。佐々木「おい、伊橋」伊橋「はい」佐々木「返事はイェイ、カモンだろ! 俺はオマエの実力を知ってるぞ。俺が闘った中でオマエが一番強い。オマエは竹下より強い。オマエは竹下より強い」すると佐々木はヒモに括り付けた5円玉を揺らして「オマエは竹下より強い」と連呼して洗脳。「今日オマエが勝ったらお前はKO-Dのチャンピオンだ。世間が認めなくても俺が認める! よし、いけ! 伊橋!」と佐々木が伊橋を懐柔して開始のゴング。佐々木と伊橋がなぜかタッチワークを見せて、竹下とのハンディキャップマッチ状態で進む。2vs1の状況に苦戦の竹下。佐々木が飯伏のように伊橋をホイップせんとするも、距離が足らずに伊橋は竹下に落下。竹下は伊橋にラリアット、佐々木にフラップジャックを決めて逆転する。竹下が伊橋にゼロ戦キック。ブレーンバスター狙いは伊橋が堪えてミドルキック。続くボディープレスはかわされて自爆。竹下は串刺しビッグブーツからジャーマン狙い。佐々木が竹下のバックを取る。すると伊橋が佐々木のバックを取って眉山狙いもそのまま崩れてしまって大惨事。竹下は「全然強くないやんけ!」と佐々木にフォアアーム。佐々木は竹下にドロップキックを決めると河津落とし。さらに伊橋が2人まとめてボディープレスで潰すもカウント2。伊橋はボディーアタックから向かっていき、さらにカウンターのラリアット。ムーンサルト・プレスで飛んだがかわされて自爆。佐々木が竹下にダイビング・ラリアットを決める。佐々木式ウラカンから竹下と丸め込み合戦。それをカットした伊橋。佐々木が竹下を羽交い絞めにするもボディーアタックはかわされて誤爆。佐々木のトラースキックから竹下がジャーマンでぶっこ抜いて勝利。

      第7試合はKENSOvsアントーニオ本多のトーナメント1回戦。KENSOがアントンに握手を求める。応じないアントンだったが、観客の拍手に押されて握り返す。KENSOは握手に応じてみせるもすぐさま張り手。ここからKENSOは張り手を連打していく。さらに場外へと出してKENSOはプランチャ。KENSOコールを起こすも、返ってきたのは「アントン」コール。KENSOはアントンを鉄柱にぶつけてKENSOコールを起こすも、やはり「アントン」コールが大きい。「アントン、アントンうるせえんだよ!」と毒づくKENSO。リングに戻ってエル・アギラ・インペリアルポーズ。リングに戻ってきたアントンにラリアットを決めるもカウント2。STFを仕掛けてなおもKENSOコールを起こそうとするが、やはり「アントン」コールが返ってくる。なんとか逃れたアントンは突き上げニーからショルダーアタック連発。さらに逆水平からショルダーアタックを見舞う。KENSOは崩れず張り手。アントンはそれでもショルダーアタックでKENSOを倒すとナックルパンチ連打。しかしバイオニックエルボーは張り手でカットされてしまう。それでもアントンはあきらめずにナックル連打。KENSOはバイオニックエルボー狙いを張り手で何度もかわす。アントンは両拳でのナックルからバイオニックエルボーをなんとか決めてみせる。カウンターのラリアットはカウント2。ワンショルダーを外してコーナーに登るアントン。ダイビング・フィストドロップは剣山で迎撃されたが、それでもラリアットでKENSOを崩すと再びコーナーへ。今度こそのダイビング・フィストドロップ。KENSOがすぐさま葉隠れ。これでダブルダウン。両者起き上がるとアントンのナックルとKENSOの張り手のラリー。さらにKENSOがナックルを繰り出す。KENSOがラリアット。カウント2で返されるとさらにもう一発。これはカウント2。垂直落下式ブレーンバスターもカウント2で決まらない。KENSOはならばとダイビング・エルボードロップへ。アントンはカウント2で返す執念を見せたが直後の葉隠れでフォール負け。

      【試合後のコメント】
      KENSO 大阪、HARASHIMAのケツを蹴り上げる。以上。
      ――HARASHIMA選手の印象は?
      KENSO すごい新しいDDTを引っ張ってきた選手。そういう印象、心象、認識はあります。ただ、それとは別にね。KENSOの夏、ニッポンの夏。以上。

      ※アントーニオ本多はノーコメント。

      第8試合はHARASHIMAvsマサ高梨のトーナメント1回戦。まずはグラウンドの攻防。握手をみせる高梨の奇襲を読み切ったHARASHIMAが背中を蹴っていく。高梨はローブローから丸め込むもカウント2。タカタニックはHARASHIMAに切り返されそうになるも、高梨が十字架固めに持ち込む。これをカウント2で返したHARASHIMAは再び高梨を抱えて山折り。蒼魔刀狙いは高梨が場外に逃げる。HARASHIMAが追ってリングに戻してコーナーへ。高梨はゴロゴロ転がって反対の場外へ。これを追っていくHARASHIMA。高梨はサミングで止めるとリングの中に隠れてしまう。HARASHIMAが中に入って追いかけたが、HARASHIMAが追いかけていたのはなんと高梨の恰好をしたレッカ。高梨は動揺するHARASHIMAを場外でいたぶってカウント17でリングに急行。HARASHIMAはカウント19で辛くも生還。高梨はHARASHIMAを丸め込むもカウント2。トラースキックからタカタニックを狙うもHARASHIMAが潰して腕十字でギブアップ勝ち。トーナメント2回戦のKENSOvsHARASHIMAが決定。

      【試合後のコメント】
      HARASHIMA 高梨はいろいろとやってくるだろうと予想はしていて、最大限注意はしていてリングに上がっていたけど、まさかね。注意はしていたけどビックリさせられることがありましたね。
      ――レッカ選手に代わっていたと。
      HARASHIMA あれは焦りましたね。まあ結果ね、勝ててよかったです。本当に2、3、慌てました。パニックになるというか。
      ――最後は腕ひしぎ逆十字固めでした。
      HARASHIMA なんか離れると何するかわからないから、一番近い腕を取にいきました。トーナメントは勝てばいいので。久々に出しちゃいました。
      ――2回戦の相手はKENSO選手です。
      HARASHIMA まったく触れたことがない相手なので。ワクワクするというか。あまり試合を見たことがないので楽しみですね。ひじょうに大きい選手なのでどうしようかなと思いながら、大阪が楽しみです。

      ※マサ高梨はノーコメント。

      セミファイナルは樋口和貞vsヤス・ウラノのトーナメント1回戦。ウラノは序盤から腕攻め。ハンマーロックで追い詰めるが、樋口はウラノを抱えてボディースラムで叩きつけて解除。ウラノはそれでも腕を絞らんとするが、樋口は逆水平で返すとスナップメイヤーからボディースラムへ。これはカウント2。続いて拷問式フェースロック。ボディースラムからのカバーはウラノがすぐさまカバーを返す。樋口はウラノを抱えて場外へと投げ捨てた。ウラノは追いかけてきた樋口の腕を取って、さらに鉄柱へ頭部を3連打。しかし、樋口はダメージを負うどころか睨みつけて場外逆水平からウラノをリングに戻す。さらに逆水平でダメージを重ねていく樋口。ウラノはこれでダウン。起き上がったウラノに樋口が逆水平。ウラノはタンクトップを脱ぎ捨てて樋口に向かっていくも、樋具との逆水平で胸板を真っ赤に腫らす。ウラノも逆水平でやり返すが、樋口も応じてラリー。樋口が打ち勝ってウラノはダウン。樋口は串刺し逆水平。さらにラリアットはウラノも打ち返そうとするが、樋口はさらにダブルチョップ。樋口に抱えられそうになったウラノはリバースショルダー。フランケン狙いは樋口が止めてパワーボム。ウラノは向かってきた樋口を木曽レフェリーを盾にして止めて延髄斬り。“ハンサム”JOEを彷彿とさせるブレインバスターからHi69を彷彿とさせるトランスレイヴを放ってもカウント2で返される。コーナーに登るウラノを樋口がノド輪式のデッドリードラオブで落とすとぶちかまし。最後はドクターボムで3カウント。樋口が右手を差し出すもウラノは応じることなく額を付けてにらみ合って引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      樋口 ヤス・ウラノさんですか。強かったですね。それに勝った自分はテッペンしか見えてこない。去年のKO-Dのトーナメントで決勝までいけなかった雪辱と両国の結びの一番に立ちたいという気持ちがあります。それと去年と一緒ですか。大阪府立のメインで入江さんと闘うというのは何かの巡り合わせだと思うので。僕は入江茂弘を倒して、また後楽園に駒を進めたいと思います。

      ウラノ いやあ…悔しいですね。何が悔しいですかね、加藤さん。
      週刊プロレス・加藤朝太記者 いや、負けたことが…。
      ウラノ 勝つか負けるか、強いか弱いかなので、自分が弱いことは今までの経験上わかっていたことなので。やれるだけのことをやろうと。本当にギリギリまで、いろいろなものを出し切ってこのトーナメントを闘おうと思いましたけど、終わった後まだまだやれるなと思ってしまったことが、やりきれてないなと。最近思うんですよね、私もいい歳だと。彼は若いんでしょ、あんな老け顔して。ああいう人たちはいいんですよ。失敗しても次があるので。でももうないかもしれないですよね、我々。ねえ、加藤さん。
      加藤記者 そんなことないですよ。
      ウラノ あんたももうちょっと考えたほうがいいですよ(苦笑)。マタローさん(サムライTV)とかはまだ若いから次があるかもしれないけど、来年もトーナメント出れるかと言ったらわからないわけですよ。そこで出し切れてないのは死にきれないですよね。もう一回若くなることはできないので、追い詰められているとは思わないけど、やれることをやりたいなと。やりきれなかったことがとにかく悔しいです。そう思いません、加藤さん。
      加藤記者 はい。
      ウラノ 思ってもないくせに。


      メインイベントは坂口征夫vs入江茂弘のトーナメント1回戦。坂口はリングインするなり、入江と額を付き合ってにらみ合う。入江が右手を出すと、坂口がこれに応じて試合開始のゴング。坂口のミドルキックに入江が左腕を振りかぶったところ、坂口がキャッチして逆十字を極めんとするが、それは入江が場外エスケープ。坂口が前蹴りで倒してエプロンに上がるとエプロンPK。これを察知した入江がかわすも、直後の背中に坂口がローキック。エプロン越しでのヒザ蹴りからリングに戻すと、首相撲からのヒザ蹴り。さらにスナップメイヤーからローキック。ヒザ立ちの入江を蹴っていく坂口。鋭いミドルキックからコブラクラッチを仕掛けるも入江は腕を噛もうとする。坂口はアキレス腱固めへ。入江は足を噛んで抜け出す。払い腰からマウントを取ってエルボーを放つ坂口。入江も坂口を倒してグラウンドの上からエルボーを打たんとするも坂口が腕を取っていく。入江が坂口を突き飛ばし、ロープの反動で返ってきたところをブラックホールスラム。さらにブレーンバスターホイップからのカバーはカウント2。フライング・ソーセージで潰すもカウント2で返される。バックフリップは坂口が回避してサッカーボールキック。これはカウント2。神の右膝は入江が回避して胴絞めスリーパー。坂口は何とかロープに逃げる。10分経過、起き上がった坂口に入江はエルボー。坂口は「バカヤロー!」とミドルキック。入江は「バカヤローはオマエだ!」とエルボー。坂口がミドル、入江がエルボーラリー。「こい、コラ!」という坂口に入江がエルボーを容赦なく叩き込む。坂口は「テメエ!」とミドルキック連打。煉獄はカウント2で返されると神の右膝。かわした入江が押さえ込む。クリアされるとエルボーからカバー。これを返した坂口は再びエルボーを狙われるも回避してスリーパー。入江はなんとかロープに逃げる。入江は坂口に組みついてスリーパーからスープレックスでぶん投げる。さらに神の右膝をブロックしてのビーストボンバーはカウント2。坂口の腕と脚を固定して頭突き。坂口もハイキックでやり返してカバーするがカウント2。15分経過、入江は頭突き連打。坂口は向かってきた入江にハイキック。坂口の神の右膝をビーストボンバーで迎撃した入江は最後もビーストボンバーを振り抜いて勝利。この結果、トーナメント2回戦は樋口vs入江となった。試合後、倒れ込む2人が健闘を称えあい、正座して一礼。

      入江がダメージの深さから起き上がれない中、勝ち上がったほか7名がリングイン。6・12大阪のトーナメント2回戦は遠藤vs平田、高尾vs石川、KENSOvsHARASHIMA、樋口vs入江とアナウンスされて大会は終了した。

      【試合後のコメント】
      坂口 やられました。すいませんでした。いやあ、実質上の決勝だと思って、目指せ2連覇と思ったんですけど、入江選手のほうが強かった。それだけですよ。去年の覇者に勝ったので、俺の代わりにテッペンまで生き残ってほしいです。
      ――最後の健闘を称えあった抱擁には、そういう意味も込められていた?
      坂口 そうですね。自分が初めてKO-Dに挑戦した時のチャンピオンであり、去年のトーナメント獲ったあとの不甲斐ない試合が続いた時のキーマンになったのが入江選手。何かと自分のターニングポイントに立っている選手。シングル戦績も1勝1敗だったので、今日ははっきり白黒つけて上に登っていってやろうと思ったんですけど、あとはいろいろと自分と入江選手にしかわからないものがあると思います。あと3つですか。彼はハードなところにいるけど、入江選手なら生き残れると思います。

      入江(倒れ込みながら) 勝ちましたよね? 2回戦は誰ですか?
      ――樋口選手です。
      入江 僕は去年のKING OFも大阪で樋口と闘って完璧に3つ取られているので、後輩だけど僕がタチムカッテ、一年越しのリベンジを果たしたいです。
      ――坂口選手から「去年の覇者を倒したのだから優勝してほしい」というエールがありました。
      入江 もうどっちが勝ったのかなんて僕にはわからない。ただ坂口さんのすべてを出してもらって、最後にたまたま倒れていたのが坂口さんだっただけなので。次やったらどっちが勝つかわからないし。でも坂口さんに勝って僕の腕を挙げてくれたので。もう僕がこのトーナメントを制して、またチャンピオンになります。

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