第3試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vsさくらえみ&帯広さやか&遠藤哲哉の6人タッグマッチ。さくら組は(帯)Tシャツで揃え、限界のうたで入場。高木「なんだこれは! 遠藤、なんだそのTシャツは。オマエはDDTじゃないのか? オマエ…まさかと思うが…捨てたのか? 肌に艶が出てきたな。そんなことはどうだっていい。今日はてめえが持っているいつでどこでも挑戦権を俺たちがゲットしてやるからな。なあ鷲関?」大鷲「おーい! オマエらのとんでもないインパクトで完全に霞んでるけど平田、オマエにも言いたいことがある。なんだ、その装飾品は? ひとりだけ目立とうとしやがって。このユニットの役割分担を忘れたのか? ここにいる高木三四郎さんは入場を頑張る、わたくし大鷲透はマイクを頑張る、平田、オマエは試合を頑張れ。だけどな、今日はいつもとちょっと違うぞ。こいつがいつでもどこでも挑戦権を持ってんだろ? オマエは試合を頑張って、頑張り抜いて、最後の最後のおいしいところはこっちによこせ。そこをでしゃばるんじゃないぞ。よし、いけ!」いきなり3人に捕まる平田だったが、すぐに高木軍は3人で遠藤を捕まえ、トリプル低空ドロップキックから高木が「童貞トレインいくぞー!」。童貞トレインとは3人で遠藤の周りを電車のように回ってから、寝ているところへでんぐり返しをするものだった。遠藤が攻められるとさくらと帯広が「かわいそう!」とかワンワン泣いたりとかで喧しく、松井レフェリーが耳を押さえるほど。逆エビ固めに捕えられる遠藤に限界のうたを歌い「限界のその先に広がる世界はどんな~、もう一歩、あと一歩♪」と励ますと遠藤はロープへ到達する。高木は逆エビ固めで苦しめられる遠藤へ「童貞のその先に広がる世界はどんな~♪」と歌い、精神的ダメージを与えていく。大鷲のブレーンバスター、レッグドロップをカウント2で返した遠藤は、フライングフォアアームで反撃し帯広にタッチ。正面からぶつかっていく帯広だが、大鷲はビクともせず。替わったさくらもショルダーアタックをブチかましていくが微動だにせず。ブレーンバスターを狙うと、逆に持ち上げられ帯広、遠藤が入り3人がかりでようやくショルダースルーを決めた。大鷲のタッチを受けた高木がドラゴンリングイン。これはさくらに迎撃されたもののドロップキック、リバース・スプラッシュと攻めゆずポンキック。さくらはこれをかわし、さくポンキックをサク裂させる。高木もさくらと帯広をまとめてかついで投げっ放しバックフリップ。平田がと帯広に魔神風車を狙うと味方の大鷲がカット。「おまえ、何ぬけがけしようとしてんだよ。俺たちはチームワークで勝つんだ」と怒ったが、合体技はまるで呼吸が合わず。孤立した平田に帯広が帯広マジックを狙ったが、平田がこれを潰してエビに固め、3カウントを奪取。いつどこ権も手に入れた。大鷲と高木がそれを奪おうとすると、脱兎のごとく逃げ去った。遠藤「さくらさん、すいません。僕が不甲斐ないばかりに挑戦権流出させちゃいました。でも我闘雲舞、いってる毎日が本当に楽しかったんで、もしよかったら今後も参戦させていただけないでしょうか?(OKが出る) やった! さくらさん、ちょっと聞いてもらいたいことがあるんですけど…さくらさんは、僕の、初めての…(さくらが慌てて止める)。えー、はい。僕の参戦も決まりましたので、我闘雲舞これからもよろしくお願いしまーす」
第4試合は石井慧介とアントーニオ本多のシングルマッチ。開始前にアントンが「石井、おまえが持っているいつでもどこでも挑戦権は、あと数十分で私の手に渡っている…数十分もやるのか俺? それで、ゲットの仕方だけど極めて正々堂々とやってクリーンにゲットしたいと思っている。だからセコンドの佐々木一等兵は一切手を出さない。正々堂々握手から始めようじゃないか」と呼びかける。警戒しつつも、石井も応じガッチリと握手しロックアップからスタート。まずは両者ともにクリーンブレイク。ハンマーロックを切り返すさい髪をつかもうとしながら、クリーンにやらなければと踏みとどまるアントンだったが、アームホイップで投げられると許しを乞い、スキが生じたところでサミングを放ち高笑い。罠だったのだ。石井を場外へ落とし「クリーンファイト!」と言いつつレフェリーを引きつけ、その間に佐々木が石井に手を出す。だが、佐々木がいつどこ権で殴りかかるとかわされてアントンに誤爆。リング内へ戻った石井が普通に攻めても、佐々木は「石井、汚ねえぞ!」と抗議する。さらに、石井がコーナーへ登ったところで押さえつけて動きを止め、アントンが「昇龍拳!」を放ってからデッドリードライブ。続いて首を絞めると「クリーンチョーク!」と反則なのにクリーンであることをアピールする。客席からも「クリーン」と声が飛ぶようになったが、アントンは「ウルセー!」と逆上。劣勢の石井は「ハゲ、コラ!」と叫んでのダイビング・ネックブリーカードロップで反撃。バイオニックエルボーをカットし、ヒザ落としから顔面ドロップキック。アントンもレフェリーの目を盗んでの急所打ちからフランケンシュタイナーを器用に決める。そこからパンチとエルボー合戦をはさみ、石井がソバットを木曽レフェリーに誤爆。この間に佐々木が乱入しマシンガン(低空ドロップキック)を放ったが石井がかわしアントンへ同士打ちさせる。慌てる佐々木をジャーマンで投げっ放すと、石井は高角度ダブルアームDDTで3カウントを奪った。
佐々木「なんてこった! アントーニオが…石井、卑怯なやつだな。作戦失敗だ。GM相談がある。脚が痛い」亜門「大丈夫なの?」佐々木「大丈夫じゃない。さっき、ヤス・ウラノにやられた。だから6月23日の後楽園は欠場となります」亜門「えーっ? 九州はどうすんだよ」佐々木「九州はいける」亜門「それはおかしいだろ!」佐々木「何がおかしいんだよ! 欠場にしろ。というわけで石井、九州ではその挑戦権守れよ。23日挑戦しろよ。試合終わったあとに使いたくて言ってるわけじゃないんだぜ。私、ヒザのジン帯の調子がおかしいと私の判断で欠場させていただきます。石井選手頑張ってください。ハブ・ア・ナイスデー」ここで佐々木は退場。亜門「石井クン、はなはだ怪しいけど、今日を切り抜けておめでとう。じつは6・16博多でキミのシングルマッチを組みたいと思っています。相手は彰人。DDT所属となったことでチャンスを与えたいと思います」ここで彰人が呼び込まれてリングへ。石井「彰人、俺はこれまでおまえとのシングルは3勝0敗。だから負ける気がしない。オマエが入江とやりたい気持ちはわかるけど、俺もここまでくるのにこんなにかかった。ここでオマエにこれを獲られるわけにはいかない。そして両国のメインに立つのは俺だ!」