5月19日、神奈川・横浜ラジアントホールにて『横浜たそがれ2013~春~』がおこなわれた。前説ではまず鶴見亜門GMがMIKAMIを招き入れ、6・2新木場で開催される『CRUISDER’S GAME11』のワンナイトトーナメントの組み合わせを発表。スクリーンに映されたトーナメント表の通り、1回戦はマサ高梨vsマリーンズマスク、高岩竜一vsエル・サムライ、臼田勝美vs菊タロー、怨霊vsMIKAMIと決定した。MIKAMIは優勝を狙うとともに「勝ち負けにこだわった闘いが見せられると思います。CRUISER’S GAME、観戦に来てください」と挨拶しリングを降りた。続いて大石真翔、KUDO、HARASHIMA、飯伏幸太、彰人の5人がリング上へ登場。「このユニットを無視した統一感のないメンバーは何なんだと思う方もいると思われますが…久しぶりにアレをやろうと思います」とGM。続いてスクリーンに映し出されたのは7月4日(木)19時より新宿FACEにて『BOYZスペシャル~女祭り~』決定の告知だった。これは女性のみが観戦できる大会で全席自由2500円、6・2新木場大会にて先行発売される。「先日、TBSの番組でDDTを紹介していただきまして、女性客が集まっている団体と紹介を受けました。さらに、女性のお客さんに来ていただきたいということで、久しぶりにBOYZをやらせていただきます。今回はなんと、完全に女性のみ(の観客)でやらせていただきます」とGM。BOYZを代表しHARASHIMAが「BOYZが帰ってきます。僕たち、一生懸命闘うんでぜひ見に来てください!」と呼びかけた。そのまま「DDT、はじまるよーっ!」と爽やかなオープニングコールも務めた。
第1試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vsMIKAMI&中澤マイケル&彰人の6人タッグマッチだったが、試合前の控室が映されると平田が被ろうとしていたエム・サムライのマスクが見当たらないと騒いでいる。すると、そこへ現れたマイケルがサムライのマスクを被っている。「ホンモノのエム・サムライとは俺のことよ。エム・サムライのMはマイケルのM。平田、貴様になり替わり全国のチビっ子、巨乳の女性に夢を与えてやるぜ!」とドヤ顔で言い放つ。平田は返せと怒ると「貴様もプロレスラーなら、プロレスでこのマスクを獲り返してみたらどうだ?」と返し、そのままリングへと向かう。マスクを失った平田に、高木が「諦めるな。大丈夫だ、試合までには俺と大鷲さんでなんとかするから。平田、諦めなければ…夢はかなう(シミジミ)」と励ます。大鷲も「カバン持ちからでもプロレスラーになれるんだ」とマグナムTOKYOのセリフを引用と、平田は思わず「校長!」と言ってしまい、大鷲の張り手を食らう。こうして登場した平田はコンビニ袋にサムライのマスクが書かれたものを被り登場。まずは3人がかりでサムライマスク姿のマイケルに襲いかかる。マイケルはあっさりと袋マスクを這いでしまうが、すぐに高木がスペアのマスクを平田に被せる。どうやらこのコンビニ袋マスクは何枚も用意されているようだ。MIKAMIに替わると反撃を許してしまった平田が、思わず「暑い」と弱音。それでも3人で同時にリバースDDTを決めてサムライ殺法を全開に。終盤はマイケルがアルティメット・ベノムダブルアームを平田に繰り出したが、高木にはかわされ彰人に誤爆。それでもすぐに高木と大鷲をベノアームで同時に捕え、孤立した平田のマスクを奪って直接顔面へベノムアーム。最後はレインメーカー式ベノムアーム…ベノムメーカーで平田から3カウントを奪い、サムライマスクの効力をまざまざと見せつけた。
試合後、高木がマイケルと平田によるマスカラ・コントラ・マスカラを提案するもGMが「そんなもん意味ないでしょ! 誰も見たくありませんよ!と光の速さで却下。せめてものということでダークマッチで組むことを約束した。そうと決まったらとばかりに「あとはおまえら2人で締めろ」とマイケルと平田を残し、高木&大鷲はトンズラ。マイケルは「ダークだろうとなんだろうと、このマスクを守ってエム・サムライとして、巨乳のお姉さんたちに夢を与え続けるからね! じゃあね!!」とこれまた逃亡した。
第2試合はアントーニオ本多を心の師と仰ぐ福田洋がシングルマッチで対戦。アントンのセコンドとしてワンチューロとアグレソールもともに入場。立ち上がりはめまぐるしい腕の取り合いからスタートし、観客の目を引きつける。福田のパンチを食らったアントンが場外へエスケープすると、何やらワンチューロとアグレソールが言い争い。どうやら一方は時間をとって回復させるべきと主張し、もう一方は休まずガンガンいけということらしい。リング内へ戻っても口ゲンカを続けるため、アントンは試合に集中できない。そんな中、アントンはコーナーへ登るがデッドリードライブで投げ捨てられ、福田はダブルアックスハンドルからパーフェクトプレックスを予告。これはアントンが首固めで切り返し防ぐ。そしてパンチの連打でリズムをつかむとテーズプレスからフィストドロップにいったが、これをかわした福田がパーフェクトプレックスで投げつける。ところがここでアグレソールが木曽レフェリーの脚を引っ張り、カウントを阻止。俺たちは無関係とばかりに、2人はリング下でチリ国歌を朗々と歌う。これにより回復したアントンは福田のタンバリン攻撃をかわし、キャンバスへ落ちたタンバリンの上へボディースラムで叩きつける。そしてダイビング・フィストドロップを決めたが、なぜかここでもアグレソールが木曽レフェリーの脚を引っ張る。どうやらこれは早とちりというか勘違いだったらしく、ワンチューロに詰め寄られて謝ることしきり。福田が背後から首固めを狙ったが、これをクリアしたアントンがボディースラムを首固めで切り返し3カウントを奪った。
試合に敗れ、ひざまづくほどにショックを受けた福田だったが、GMから8・17両国にて福田率いるユニット・DPGと対バンする相手が決まったと明かされる。続いてDPGプロデューサーの劔樹人さんもリング内へ揃う中、ビジョンを通じ発表されたのは新生アイドル研究会を名乗り、3月16日に両国国技館でのワンマンライヴも成功させた4人組アイドルグループ・BiS。スクール水着に全裸というアイドルには似つかわしくない話題先行型プロモーションで注目を集めているという。これについて劔さんは「私がバンドのマネジャーをやっていた時代に、BiSのマネジャーの渡辺淳之介さんと比較されることが多かったんですが、彼と僕とではまったくやり方が違う。そういう意味で今回は負けたくなと思っています。福田選手、頑張りましょう」と個人的な因縁を告白。振られた福田は「BiS、またぐんだな、またぐんだな、このリングを。このリングをまたぐなら女であろうが子供であろうが老人であろうが、僕は絶対に容赦しない。8月17日、両国。僕率いるDPGの過激なパフォーマンスにご期待ください! ドント・ミス・イット」と勝利宣言をした。なお、BiSのメンバーは6・2新木場大会に来場し意気込みを語ることになっている。
第3試合は我闘雲舞に流出したいつでもどこでも挑戦権を獲り返せなかったばかりか、さくらえみ&帯広さやかにうまく取り込まれてしまった遠藤哲哉が松永智充と対戦。帯広Tシャツを着た遠藤のセコンドにはさくらと帯広にプラスし、ことりもついて何もそこまでというほどに遠藤をはやし立てて応援する。松永「遠藤、おまえは騙されているんだよ、このさくらえみに。この人は業界でも有名なぐらいに性格が悪いんだよ。また若い男を騙して…遠藤、おまえそんなに女の子に囲まれたいの? ぶっちゃけ、女なら誰でもいいという…」帯広「そんなわけねえだろ!」松永「何コラ! 遠藤、この試合でおまえの根性を叩き直してやる」この言葉をさえぎるように遠藤が開始のゴング前にドロップキックで奇襲をかけてスタート。松永も慌てることなく反撃する。場外戦になるとさくらを投げ捨て、ことりを追いかけ回し、ハイテンションの帯広には冷たく張り手をかます。リング内で戻り遠藤がSTFで捕まると、さくらたちは遠藤を応援する唄を合唱。これが届いたか、遠藤はロープにまで到達する。そしてフライング・フィアアーム、ドロップキックで派激し、スリーパーで絞めあげる。松永はロープへ逃れんとしたが、さくらがサードロープを引っ張りつかませない。さらにミサイルキックで攻め立てた遠藤だったが、松永はバックドロップを2発。3発目は遠藤が着地して丸め込んだがカウント3にはいたらず。帯広マジックを狙うも、上から潰されピンフォールを奪われてしまった。
GM「遠藤…おまえ何やってんだよ? 俺はさくらえみからいつでもどこでも挑戦権を獲り返してこいって、我闘雲舞に参戦させたんじゃねえかよ。何、仲良くなっちゃってんだよ。さくらさんもウチの童貞をたぶらかすのはやめてください」さくら「亜門さん、遠藤さんのことを何もわかっていないですね。遠藤さんは40人入れば超満員の私たちの会場で60人のお客さんを呼んだんですよ!」GM「絶対、遠藤効果じゃないよ」さくら「それに、このリングよりも狭い会場でしかも屋根があるんですよ? それを指先から足先まで使って、本当にその大きさは宇宙のようだった。遠藤さんはスケールの大きい選手なんですよ!」GM「おい遠藤、信用するんじゃないぞ。まったく心にもないことを言ってるだけだからな。次の我闘雲舞はいつですか?」さくら「25日です」GM「25日? じゃあ、今度こそ、この帯広からいつでもどこでも挑戦権を獲り返してこいよ。カード、どうなってんですか?」さくら「はい! えー、帯広と遠藤さんがタッグを組みまして、対戦相手はまだ未定です」GM「いや、おかしいでしょ! タッグ組んだら獲り返せないじゃないですか。なしなしなしなし、そのカード。遠藤とシングル組んでください。じゃないと、遠藤を送るのをナシにしますよ」さくら&帯広&ことり「えーっ!?」GM「えーっ!?って、そりゃそうでしょ! 帯広と遠藤のシングル、それ以外に認めません」さくら「わかりました、満員のためなら…遠藤さんと帯広のシングルを組ませていただきます。それだけじゃないですよ。2人のシングルを亜門さん、見届けに来てくださいよ」GM「えっ? いや…」さくら「25日、市ヶ谷、亜門さんが来場しまーす!」GM「いいですよ。家族サービスしなきゃいけなかったんだど、25日いきますよ。その代わり遠藤、絶対にいつでもどこでも挑戦権獲り返せよ。わかったな?」遠藤「え? ああ…(煮え切らない)」GM「今、お客さんの前で宣言しろ。言え!」遠藤「挑戦権はとりあえず置いといて…」GM「置いとくなよ!」遠藤「とにかく25日、我闘雲舞、絶対楽しんで! 皆さん応援よろしくお願いします!」
第4試合はケニー・オメガ&DJニラvs男色ディーノ&大石真翔のタッグマッチ。先に入場したディーノがマイクをつかみ「我々、ユニット全盛のDDTマットにおいてひとこともタッグを組むなんて言っておりません。それでも収まりがいいからと組まされ続け、ここまでやってきました。ただ、こうやって組まされ続けていくうちにタッグチームワークにおいてかなり上の方にいるのでは?という疑問にぶつかりまして、それを証明するべくDDTでもっともチームワークがいいと言われるケニー&ニラを相手にタッグチームとしての完成度を競う試合をやってみようと思います。もう今日で決着つけようぜ。じゃあ、やってきな、ケニー&ニラ」とアピール。リングインしたケニーがコールを受けると同時にディーノ&大石は襲いかかり、完成度の高いタッグチームらしく合体フラップジャックを決める。そして早くも大石がディーノにアスホール開門を命令。ケニー組のコーナーでセッティングしたため、ディーノは尻を出したままニラと世間話に興じる。ケニーと大石がコーナーへの飛ばし合いを展開した結果、ケニーが尻に吸い込まれそうとなったが、寸でのところでニラがビニール傘を開き、ケニーの頭が突っ込むのをディフェンス。逆襲に転じたケニーが大石の顔を尻に突っ込むと、ニラは傘の柄の部分を首にかけて顔が尻から外れぬよう固定する。さらにニラは、傘の先をディーノの尻に突き刺すとバッと開いて傘使いの達人っぷりを見せつける。ダメージでキャンバスへうつぶせとなったディーノのガラ空きの尻へさらに傘を突き立て、ケニーとともにそれを中心点にしてグルグル回るなど、ビニール傘の恐ろしさを大いに見せつけた。この後、ニラのDJタイムをケニーもオマージュ。ニラがDJタイム2でスタミナ不足から相手に当たったあとに崩れ落ちると、そこもしっかりとトレースしてみせた。DJタイム3はディーノがキャッチし、ケニーに激突させてナイトメアーへ。さらび大石がパロスペシャルで固めるニラにプッシュアップ式で生尻を近づかせるナイトメアー2、カンパーナで固めるニラにヒンズースクワット式で生尻を近づかせるナイトマー3と合体殺法を繰り出した。この後、ファイト一発!が決まり、万事休すと思われたが、ここでケニーがカットに入り2人へコタロークラッシャー。ところがニラは、よほど脳が揺れているのか、ダウンしたディーノのタイツの中へ自ら頭を突っ込みにいってしまう。慌ててそれを止めるケニー。そこに大石が襲いかかり、ケニーのSTOP!エンズイギリもかわしたが、すぐさまニラがSTOP!超低空エンズイギリで続き、ダブルの波動拳。ここでケニーはクロイツラスを狙うと、ニラがそれを止める。なぜだと問うケニーに、ニラは「ビコーズ・アイアム・チョーノ! チーム・ツーサウザンド」とアピールし、自分のクロイツラスをかけるよう指示。言われた通りにケニーはニラを肩車にし、後方でダウンする大石の上へニラを投げようとしたがディーノがカット。しかし、ここで肩車をされていたニラがディーノへタイタニック号式ロケットパンチ。ここまではよかったが、この間に息を吹き返した大石がケニーの足元をすくって倒し、2人まとめてジャックナイフ式エビ固めでしとめた。
「へい、GM。カモン。話したいことがあるんだ」と大石が呼び込むと、スクリーンには先日のしず風&絆のライヴに2人で乱入した映像が流される。そして、大石とメンバーがいっしょに盛り上がり、8・17両国に参戦することを発表。大石「というわけなんですが」GM「俺、なんにも聞いてないけど。何、勝手に決めてきてんの? 一応、俺一番、偉いことになってんだからさ。ちょっと感じ悪いな。今後、そういうことないようにして。でも、今回に関しては大!歓!迎! いいじゃん、しず風&絆。両国が華やかになるよ! ということで参戦決定!」しず風&絆は、昨年9月にDDTが『夏の魔物』へ参戦したさい、出演者としていたため、たまたま試合中にメンバーの晴子嬢が高木を張り飛ばしたことでDDTファンにも知れ渡ったアイドルユニット。