4月17日、東京・新木場1stRINGにて『ガンバレ☆プロレス旗揚げ戦~NO CRY,NO WRESTLE~』がおこなわれた。オープニングにて5・10市ヶ谷南海診療所での「ガンプロハウスショー」(19時30分開始)、6・2新木場での「ガンプロ2」開催がアナウンスされた。まら5・10市ヶ谷ではFacebook経由で大家健に参戦直訴があったというハリウッドビューティーチャンピオンのL.A.ディバインが出場する。オープニング映像では大家が各試合への思いを暑苦しいまでにブチまけて入場式へ。鈴木あみの『BE TOGETHER』に乗って大家、ガンバレ玉川、今成夢人がリングイン。代表の大家が「旗揚げまでにいろいろありました! これからも辛いことがいっぱいいっぱいあると思います。ただ俺達はそのたびに、プロレスに救われてきました! 僕達ガンバレ☆プロレスはプロレスに恩返ししたい。俺達はそういう気持ちを持って絶対に!×2 プロレスをメジャースポーツにします! 今日はどうか、よろしくお願いします!!」と挨拶した。
第1試合は冨永真一郎vs尾谷友洋だったが、尾谷が入場してこない。するとと大家と今成が揉み合いながらリングイン。今成「尾谷が逃げたんだよ! 来てねーんだよ! フザケンなよ!」大家「逃げてねーよ! 俺は信じてるよ! 俺は信じる!」今成「信じたいとかじゃねーんだよ!」大家「ふざけんなよ! 冨永!×2 すまん! もう少しだけ待ってやってくれねーか! 尾谷が×2 来るまでもう少しだけ待ってやってくれ!」今成「こんな興行どこにあるんだよ!」大家「事情があんだよ、事情が! 絶対来るから! 冨永、どうしても尾谷が来るから! いざという時は俺が2試合やるから!」今成「アンタ、2試合とかじゃね―だろ! メインイベントで大事な試合あるだろ! ガチンコセメント!」大家「尾谷を信じてるんだよ! 冨永、ワンダーマン! 第1試合を第3試合にしろ!」今成「そんなんしなくていよ! こんなグダグダなの何なんだよ!」大家「大丈夫だ。決定だ!」今成「発表しなくていいんだよ!」大家「俺は尾谷を信じてるんだよ!」今成「いつもこうだったんだよ!」大家「そんなことねーよ! 最後のチャンスなんだよ、尾谷には! 今成頼むから、頼むから譲ってくれ!! 第3試合まで待ってくれ!」今成「冨永いいんだな?(冨永は無言で頷く)じゃあ、尾谷を待つよ! 俺はこんなことのために、君(冨永)をココのリングに上げるんじゃないんだ! わかってるよね?」冨永は無言で頷くと、大家は「俺が2試合やるから!」と言い張る。今成が「マジでふざけんなよ!」と吐き捨て、バックステージへと下がった。
第1試合はガンバレ玉川&川佐ナナvsコマンド・ボリショイ&ラビット美兎のタッグマッチに変更。先発は玉川とラビット。玉川がガットショットからエルボー。さらに首投げからサッカーボールキックを放つ。すぐに立ち上がったラビットはエルボー連打からヘアーホイップで投げ、コーナーの玉川を踏みつけていく。ラビットの蹴りの反動で自軍コーナーに下がった玉川に川佐がタッチ。走り込んだ川佐にラビットはスイングDDT。代わったボリショイに川佐がショルダーアタックで2連打。玉川が出てくるとボリショイはミドルキックを連打する。ボリショイが玉川、ラビットが川佐の手を取ってオールドスクール。そこからアームホイップでそれぞれ投げていく。ボリショイからタッチを受けたラビットに川佐がボディーアタックからスープレックスでぶん投げる。玉川が出てくるとラビットにボディースラム狙い。背後からボリショイが突き飛ばすと、ラビットはマウントエルボー。玉川もラビットの髪を掴んで立ち上がる。走り込んだ玉川にラビットがカニバサミ。すかさずボリショイが619。ボリショイに代わると、玉川もチョップ合戦からばってんボンバー、オレゴンからの手紙で畳み掛ける。しかし、ボリショイもチョップからボリショイクラッチでフォール勝ち。試合後、川佐がボリショイに「ちょっと待ってください! 自分はこの団体のシンデレラになりたいんです!」と直訴。これを聞いたボリショイは「え、シンデレラ? ここの? いいよいいよ、JWPでもここでも、シンデレラになれるようにがんばれよ」と突き放してリングを後にした。
【試合後のコメント】
――この団体でシンデレラになるということでしたが
川佐 どうしても自分も自分自身を変えたいから、この団体のシンデレラになりたいと思って。
――ボリショイさんからは突き放されましたが。
川佐 突き放されたんですけど、でも自分の気持ちは変わらないので、この団体で頑張ります。
――今後、闘いたい相手は?
川佐 そうですね、浪口選手とか。シングルでもタッグでも
――新しいことにチャンレジしたい?
川佐 どんどんチャレンジしていきたいです。
――JWPを広めたいという気持ちも?
川佐 JWPの川佐ナナを広めたいというのもあります。
第2試合は木原文人vs翔太のシングルマッチ。バックの取り合いから木原がカニバサミで倒し距離をとる。木原はヘッドロックで翔太をキャッチしてグラウンドへ。そのまま立ち上がり離しては捕え、離しては捕えと繰り返す。翔太はなかなか抜け出せず。翔太のハンマースルーを木原がショルダーアタックで倒してフォール。翔太に返されると何度もカバーしていく。場外エスケープした翔太の髪を掴んだ木原は鉄柱に叩きつける。翔太も木原を鉄柱に叩きつけてリングに戻る。翔太は場外の木原の腕をエプロンに伸ばすとそれを踏みつけていく。木原をリングに上げると腕固め。アームロックに苦しむ木原はアームホイップで逃れようとするが、翔太も腕を離さずそのまま腕固めへ。木原は腕を極められながら必死に立ち上がり、翔太の顔面を踏みつけてエスケープ。張り手の応酬から再度翔太が腕固めを決めようとするが、木原が翔太の腹にヘッドバッド。かち上げエルボーから翔太をロープに振ってニーリフトへ。倒れた翔太にネックロックから首投げ。翔太もすぐさま木原の腕を取ってニードロップ。座り込む木原の腕をとった翔太はガットショット連打から腕を掴んだままチョップの応酬へ。さらに腕を掴んだままショルダーアタックを連打したが、木原が逆に翔太をショルダーアタックで倒し、電光石火のヨーロピアンクラッチで3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
――レスラーとして試合をするのは久々でしたがいかがでした?
木原 確か最後にやったのは一昨年末のスタンリー興行。ロイヤルランブルに出させてもらったんですけど、それ以来ですね。高木社長にお声かけ頂いて、大家さんにいろいろ熱意を頂いて、コンセプトというか自分の青春を、46で青春って言ってるのもおかしいんですけど、遅くても青春はあるんじゃないかと、こうやって決意してリング上がりました。
――翔太選手はいかがでした?
木原 すごいね。トラディショナルというかやられっぱなしで、腕がもう上がらなくて、四十肩というか五十肩というか、翔太肩で手が上がらないです。
――今後もガンプロのリングに?
木原 実は左の前十字靭帯も完全断裂で、ケガだらけなんですけども、今日は運よく勝てたんで、もしお話がいただけてスケジュールがあえば前向きに考えていきたいと思います。
――実際、全日本で馬場さんや三沢さんにレスリングの教えを受けたことはあるんでしょうか?
木原 特にないですけど、なんて言うんですかね? 馬場さんがよく売店で横に座ってたんですけど、僕だけじゃなく仲田龍さんとか京平さんとか僕の先輩とか同輩とか馬場さんのサインをTシャツにいただきながら、試合が始まるとお客さんが引けて試合観てて、馬場さんが独り言じゃないですけどああじゃない、こうじゃない、アイツはあれだ、これがすごくいいとか言ってるの横で聞いてて、たまに話しかけられたりして「オマエどう思う?」って、よく言われましたけどね。
――贅沢な個人授業ですね。
木原 ホントにお金払ってもいいようなものを逆に給料いただいて馬場さんのいろんな話聞けたり、道場で選手たちに混じって練習してたりしたんで、まあ何が正しいか間違いか僕もわかんないんですけど、翔太さんの動きに付いていって表現できれば、まあジャズで来たらジャズで返す、ワルツで来たらワルツで返すというか、ホント今日はついていっただけというか、もう勝てると思わなかったし、こんな試合になると思わなかったんで」
第3試合は冨永真一郎vs尾谷友洋のシングルマッチ。尾谷の入場曲が流れるも、大家がスーツ姿でリングインする。そのまま冨永との試合になるかと思われたが、尾谷が私服姿で「すいません!」と入り口から登場。「やらせてください!」とリングに上がると「遅くなってすいません。でもやらせてください! お願いします!」と直訴。大家は「顔上げろ! 俺はオマエを信じてた。ガンバレよ!」と握手。尾谷はリング上でコスチュームに着替えて試合スタート。エルボー合戦からショルダーアタックの打ち合い。冨永がドロップキックを打ち込めば、尾谷もショルダーアタックで冨永を倒す。冨永はドロップキックで尾谷を場外に落とすとノータッチ・トペを発射。リングに戻ると冨永はサッカーボールキックから顔面を踏みつけ、さらに場外へと蹴り落としてエルボー合戦。冨永は場外マットを剥がして、尾谷をボディースラムで叩きつける。場外カウント17で生還した尾谷に冨永は逆エビ固め。これはロープエスケープ。冨永の河津落としもカウント2。冨永はパイルドライバー狙いを堪えられると後頭部にニードロップ。しかし、叫びながら立ち上がった尾谷は走り込んでのラリアット。走りこんできた冨永を担ぎあげた尾谷がバックフリップからマウントポジションで殴り続ける。だが下から殴った冨永が距離をとると、尾谷はコーナーで強烈なチョップ。コーナーでチョップを連打した尾谷は逆コーナーに振って串刺しラリアット。さらにブレーンバスターで叩きつけたがカウント2。担ぎ上げられた冨永は背後に着地してコタロークラッシャー、続けてダイビング・ボディーアタック。息の上がる尾谷に「来いよ!」と挑発するとヒザを叩きこんでからエルボーを投下。立ち上がった尾谷とのエルボー合戦を制すとランニング・エルボーへ。尾谷はヘッドバットで冨永を倒すとショルダーバックブリーカーへ。カウント2でクリアされると尾谷がエルボーを連打したが、冨永も延髄斬りで返して、オーバーヘッドキックからサテンドール(RKO)で3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
冨永 2006年、尾谷と初めてシングルマッチやって、あれから約7年、今日4回目のシングルマッチ。過去3回はね、しっかり来たよ、アイツは。4回目もね、ちょっと一悶着あったけど来てくれてよかった。ありがとう。
尾谷 ホントにホントにすいませんでした! いろんな人に迷惑かけて、いろんな人に僕は怒られてばっかで! でも、これからここで自分自身変われんのかなって。今日はホントにホントに負けてしまって悔しいです。でもガンプロさんに出てればいずれまた試合組んでいただいて、今度こそ、俺が前に行きたいと思います。ホントにホントにいろんな方に申し訳ありません。本当にすいませんでした。でも、俺自身がんばっていきます。がんばっていきたいと思います。本当にすいませんでした!