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【2・17リポート③】ケニー防衛、次期挑戦者はマイケル

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    • 第5試合はKUDO復帰戦。KUDOはヤス・ウラノとのコンビで男色ディーノ&大石真翔と対戦する。4ヵ月ぶりの復帰戦となるKUDOに多くの黄色い紙テープが投げ込まれる。KUDO&ヤスが大石を捕まえる。KUDOは大石に鋭いミドルキックを放つと、ダブルのニードロップを投下。ディーノがエプロンからロープに向かって走るKUDOを捕まえると、そのまま大石からスイッチして男色殺法へ。大石もナックルパンチで攻めたてる。ディーノがKUDOにコックボトムからナイトメア狙い。ディーノのタイツを下げて阻止せんとするKUDOだが、そのまま顔面にケツを落とされてしまった。大石がKUDOにパロスペシャル。ディーノが身動きのとれないKUDOの顔面の前でプッシュアップをし、そのままケツをKUDOの顔面に押し当てる。KUDOは大石に延髄斬りからミドルキックをブチ込んでようやくタッチ。ヤスがドロップキックで襲い掛かり、大石をトップロープに引っ掛けて低空ドロップキックを発射。これはカウント2。大石とディーノが盛り返し、ディーノがコーナーでケツを差し出す。ヤスがケツの餌食を回避して、大石にヤスクラッチ。コーナーでひとしきり盛り上がっていたディーノだったが、状況が変わっていたことに気づいて静かにリングに降り、カットに入るもヤスに蹴散らされてしまった。KUDOが出てきて、大石に8×4からダイビング・ダブルニーアタック。コーナーに登るとディーノがこれを阻止。大石がKUDOを雪崩式アームホイップで投げる。ディーノがホモイェからKUDOに「立て!」と促すとエルボーを要求。KUDOのエルボーを「そんなもんかい!」とこらえたディーノが垂直落下式ブレーンバスターへ。「お帰り、KUDO君! 全然足りないわよ!」と檄を飛ばすディーノにKUDOはミドルキック。ディーノがこらえて垂直落下式ブレーンバスターへ。「まだまだそんなもんじゃないでしょう!」と挑発するディーノにKUDOはミドルキック。ディーノはエルボーで応じると、垂直落下式ブレーンバスターから男色ドライバーへ。カットに入ったヤスに大石がミラクルエクスタシーで叩きつける。大石はディーノに「みんな、オマエのケツを見飽きたと言っている」と言うと半ケツとなり、コーナー最上段で尻を突き出す。ディーノがKUDOを大石のケツの餌食にしようとするが、ヤスが身代りに。ディーノに大石のケツへと投げられそうになったKUDOだがうまく切り返す。ディーノは大石のケツの前で立ち止まったが「もうガンマンできない!」と自ら突っ込んでいってパワーアップ。KUDOがディーノをスピンキックで黙らせ、コーナーの大石を宙釣りにする。コーナーに登るとコスチュームに手をかけるディーノを蹴散らし、大石へダブルニードロップを発射。KUDOはディーノにスピンキック。ディーノが男色スープレックスからリバース・えび反りジャンプを放つ。これをかわしたKUDOが丸め込むもカウント2。ヤスがリング下の大石にプランチャ。KUDOがキックのコンボからスピンキック、そしてバズソーキックへ。カウント2で返されるとリップロックからバズソーキックを叩き込み、最後はダイビング・ダブルニードロップで勝利した。

      【試合後のコメント】
      KUDO 試合間隔があいてリングに上がるのも怖かったし、技を一つ一つがやるの怖かったんですけど、ボクは復帰したんで、これからどんどん上を目指して。また一歩スタートを切れたので、ここから上を目指して、今年は両国。シングルのベルトを目指して、頑張っていきます。
      ――年齢的に焦りは感じていますか?
      KUDO それぞれ役割や立場はあると思うんですけど、僕ら世代が本気になってDDTのトップを目指していかないと、何も変わらないと思う。僕らより若い世代が『序列を変える』と言っていますけど、ヤツらより先にやるべきことが僕らにはあると思いますんので、僕らがどんどんDDTをおもしろくしていきます。
      ――ディーノの厳しい攻撃を受けていたが?
      KUDO あまりぬるい試合をされても復帰した感じがしないので、うれしかったですね。あれは愛情だと思います。
      ――復帰しての手応えはいかがでしょうか。
      KUDO これからですね。まだまだ伸びしろはあると思っているので、たくさん練習して。下には負けないし、またトップ戦線に戻ってきたいと思っています。
      ヤス 世代というよりもウラシマクドウの3人、我々のチ-ムは平均年齢が高いけど、一番動けて強いチームだと思っているんで、まだまだやれます。壁になるつもりはないし、逆にどんどん壁をぶち破っていくつもりです。ウラシマクドウも3人揃って。若い妻木もいるけど、彼も彼ですごいエネルギーを感じさせてくれるので。KUDOさんとはエビスコでしょっちゅう会っていたので、あまり久し振りという感じはしないけれど、蹴って、飛んで、お尻を出して、KUDOがDDTのリングに帰ってきたというのをすごく感じました。

      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第44代王者のケニー・オメガがHARASHIMAを挑戦者に迎え、2度目の防衛戦に臨む。ケニーは入場して2本のベルトを誇示。試合はHARASHIMAがケニーのリープフロッグを蹴飛ばし、ラリアットでリング下に落とすと、エプロンからダブルスレッジハンマー。ケニーも場外コタロークラッシャーでやり返し、リングに戻す。エルボースタッブでリング下に出たHARASHIMAにケニーがプランチャで飛ぶ。ケニーは首4の字で捕獲するもロープブレイク。HARASHIMAはケニーのフランケンシュタイナーをこらえると、コーナーポストにぶん投げていく。HARASHIMAのキャメルクラッチをケニーはなんとかロープエスケープ。HARASHIMAはショルダーネックブリーカーからDDT。トップロープに引っ掛けてダイビング・ギロチンドロップをケニーの後頭部に叩き込む。ケニーはダブルスレッジハンマーからフランケンシュタイナーでぶん投げ、ノータッチ・トペコンへ。リングに戻ったHARASHIMAはケニーのダイビング・ボディーアタックをかわして正面跳びドロップキック発射。ファルコンアローからスワンダイブ式ボディープレスを狙うがかわされてしまう。ケニーはHARASHIMAをサイドバスターのように抱え、旋回してからシットダウン・パワーボムへ。張り手とエルボーの打ち合いからHARASHIMAがミドルキック、ハイキック。ケニーもフロント・ハイキックから高速ドラゴン・スープレックスへ。HARASHIMAもすぐさまジャンピング・ハイキックを蹴り込むもダブルダウン。両者が起き上がると、HARASHIMAはつるべ落としを狙うが阻止される。HARASHIMAがリバース・フランケンシュタイナー。続く蒼魔刀をケニーが波動拳で撃ち落とし、クロイツ・ラスへ。これはカウント2。直後の片翼の天使狙いをHARASHIMAが阻止してつるべ落としへ。HARASHIMAのスワンダイブをケニーが阻止して片翼の天使の体勢へ。これをHARASHIMAが丸め込み、クリアしたケニーに蒼魔刀2連打。ケニーがそれでもクリアすると雪崩式リバース・フランケンシュタイナーで脳天からキャンバスへと突き刺す。突進するHARASHIMAにケニーがカウンターのジャンピング・ニー。HARASHIMAもスタンディング式の蒼魔刀をブチ込むが、それでもケニーがジャンピング・ニーを突き刺して、HARASHIMAを口から流血させる。抵抗するHARASHIMAをケニーが片翼の天使で脳天から落として3カウントを奪った。

      ケニー「これが最後じゃない、HARASHIMA! まだ終わってないですよ。一番強い相手だと思う。だから次があれば、楽しみにしてます。よろしくお願いします」ケニーが握手を求めると、HARASHIMAが応じて引き揚げる。亜門GMが2月のMAGPを受賞した大石、ヤス、入江をリングに上げると今大会のMAGPをKUDOと発表。亜門GM「4ヵ月ぶりの復帰戦にもかかわらず、一切のブランクを見せない試合ぶり。ひじょうにグッと来ました。次の挑戦者なんですが、2月24日の新木場大会でこの4人でトーナメントを行い、その優勝者が3月20日の後楽園でケニーに挑戦ということにしたいと思います。ケニー、大丈夫ですか?」ケニー「大丈夫ですよ。お願いします。でも、まだそれは決まってないですよね?」亜門「優勝者がケニーに挑戦……」ケニー「その前は?」亜門「その前はいないですよ」ケニー「アイデア浮かんできた。よければ自分で決めたいです」亜門「闘いたい相手がいるということですか?」ケニー「ベイベー。中澤さんお願いします(客席から『え~!?』の声)通訳してください」マイケル「(ケニーの英語を通訳)『DDTにとって、そいつは特別な存在。誰にも知られているし、俺の親友でもある。そして俺のタッグチームパートナーであり、そいつの試合も見たいだろうし、俺らの対戦を見たがっていると思う。それはオマエだ!』って俺!?」亜門「正気ですか!? マイケルとタイトルマッチをやりたいってこと?」ケニー「はい。次の後楽園で、メインイベント。ワタシ対中澤マイケル!」亜門「それは無理!」ケニー「あ~そうだね。お客さん入らないよね。みんなが、中澤さんのシリアスな試合を見たいんですよ。よろしければ、中澤さんがワタシに挑戦して」亜門「ケニーの気持ち はわかったんだけど、一応3月20日はこの4人の中の優勝者が君に挑戦する。それは後楽園では無理だな」ケニー「アイデアが浮かんできた。ワタシのDDTのデビューはどこだと思う?」亜門「新木場ですか?」ケニー「ワタシの中で新木場はすごく大切な場所。だからワタシのベストフレンドと新木場でワンナイト大会をやりたいです」亜門「新木場でワンマッチ!?」ケニー「いいですか!?」亜門「チャンピオンの希望なので、できるだけ叶えたいと思いますけど、ケニーは3月1日に帰ってしまうし、次に来るのは20日の直前なんで2月28日までの間でどこかしら空いてると思うので、松井さん、新木場に電話して聞いてきてもらっていいですか!?(松井レフェリーが確認を取りにバックステージへ)でも、なんでマ イケルなの?」ケニー「今まですごい助けてくれたから。そして友達がいない時、彼がいましたから。 ホントにそうですよ。そして全日本に出た時、セコンドしてくれたから。ペイバックですよ。ちゃんと返したいから。新木場のファンの前にちゃんと見せてほしい」マイケル「俺のこと、そんなに買ってくれてるのはうれしいけど……」亜門「(松井レフェリーの耳打ちを受けて)今、新木場に問い合わせたところ2月28日の木曜日が空いているそうなので、押さえました。そこでケニーとマイケルのKO-D無差別級選手権試合、ワンマッチ興行やりましょう! その前の2月24日の新木場大会で次々期挑戦者決定トーナメント1回 戦、KUDOvs大石真翔、ヤス・ウラノvs入江茂弘をやりまして、勝者が決勝を争い、優勝者が3月20日の後楽園でケニーとマイケルの勝者……おそらくケニーになると思いますが、挑戦することになります」ケニー「ルールも自分で決めたい。普通の試合にしたくない。まだアイデアはないけど考えます。4人様、頑張ってください」マイケル「俺は聞きたいんだけど、大丈夫?」ケニー「誰が大丈夫? ワタシ、それともオマエ?」マイケル「俺が。ホントにオマエがそれだけ俺を買ってくれてるのはうれしいし、恩返しって言ってくれてるのもありがたいけど、自信がない」ケニー「でも中澤さん、一つのチャンスしかないかもしれないよね。今日までメインイベントに入れなかったオマエの最初で最後のチャンスかもしれない。だから自分のため、自分の友達のため、みんなのために頑張ってください。そして、まだ見たことがないけど、オマエの100%見たい」ケニーの握手にマイケルが応じると見せかけて急所を蹴り上げ巨匠スラムを敢行。マイケル「ケニー! ありがとう。今でも自信 はありません。僕は弱いです。心も弱いです。負け犬です。そんな負け犬根性を持った僕がいつもいつも、オマエや飯伏さんやひかるんと、あんなすごいヤツらと仲良くしているけど、いつも思うんです。みんな仲良くしてるけど、俺は哀れまれているだけじゃないかって。そんな自分の嫌なコンプレックスを捨てたい。ケニー、オマエの友達として肩を並べられるヤツになりたい。だから新木場、100%、120%の僕を見せてオマエに勝つ。覚悟してくれ」ケニー「コノヤロー! 試合のことなんですけど、アイデアが浮かんできた。中澤さん、ラストマンスタンディングをやりたい。どう思う?」マイケル「(英語で)勝ちたいなら殺すつもりでこい」ケニー「(英語で)友達としてオマエを殺してやる。新木場でワンマッチ大会でやってやるぜ。頑張ってください!」

      【試合後のコメント】
      ケニー 毎回、HARASHIMAと試合するたびに思ってきたけど、勝てたのはある意味、ラッキーな部分があるかもしれないと、常に感じていた。今日も本当に勝ったんだろうか? 試合の途中でコイツはもっと強くなって、もう一回チャレンジして来てほしい、そんなふうに感じた。またHARASHIMAが挑戦してくる時まで、ベルトを守り続けたい。
      ――終盤には頭から落とされたが?
      ケニー あの時点で勝敗がどっちに転んでもおかしくないぐらいのダメージだった。そう思うとラッキーだった。今後、HARASHIMAと闘うことがあったとして、破壊する、ぶっ潰す、そこまで自分が強くなれることはないかもしれないと感じた。 ただ、俺はまだまだ強くなれる。でも、HARASHIMAをぶっ潰すまでは…。HARASHIMAはそれぐらい強い選手だ。自分の人生であらゆるものに感謝している。それは、ここにいられること、応援してくれるファン、自分の友達。もっともっと強くなりたいし、そしてお返しをしたい。その友達の一人が中澤マイケル、次の挑戦者だ。 マイケルを指名したのは、可哀そうだから、哀れみがあったからじゃない。ただ、チャンスがあれば、たった一回チャンスがあれば、中澤マイケルが強い選手で十分にトップを狙える選手であることを示せる。そのためのチャンスを与えたい。
      ――マイケルの名前が出た時点でファンは驚き、笑いもしました。ただ、ケニーはシリアスな気持ちでしたか。
      ケニー 俺も見たいし、そしてファンにも見せてほしい。100%出したのなら、それがコメディーでもいい。シリアスで、ちゃんとしたファイトができるんであれば、それを見せてほしい。実際に試合をやって、中澤マイケルの何を見せられるか。どういうレスラーなのかをちゃんと見せてほしい。今回、最後のチャンスになるかもしれないし、中澤マイケルにどれだけの価値があるのか、そしてメインに相応しいのかどうか。あるいは相応しいというところをちゃんと見せてほしい。
      ――マイケルを初めて見た時の印象は?
      ケニー 最初は通訳だと思ったけど、選手としても試合をするんだと。通訳としてひじょうに 助けにはなった。それだけですね。最初に会ったときは通訳だったから、事務所の人間かなと思っていた。実際、選手だと知った時も体つきはいいし、驚いたというのはない。4年前ぐらいの時のマイケルのいる位置と、今の位置は全然変わってない。進歩もない。ただ、本人は努力して体を作り、ジムに通ったり、いろいろとやってる。だから、友達としてチャンスを与えたい。それは恩返しの意味もあるし、チャンスを与えることで、中澤マイケ ルがメインイベンターとして価値があると証明できたらいいなと。
      ――今のマイケルに歯がゆい思いがある?
      ケニー その通りです。こうして試合が終わって、ボコボコにされて傷ついたけど、負けていない。実際に勝った。KO-DもEXTREMEのベルトもずっと防衛していって、この会 社にとって、自分がベストのチャンピオンだと証明したい。これからケニー・オメガの時代が始まる。 DDTを象徴するとか、最高のインディーレスラーとか、自分の目標はそこではない。プロレスと言えばケニー・オメガ、プロレスとは何かと聞かれたらケニー・オメガだと、それぐらいのものになりたい。俺がプロレスなんだと、そこまで持っていきたい。俺はエンターテイナーであり、プロレスラー。だから、俺の仕事はすべてのプロレスラーを倒すことなんだ。それがケニー・オメガなんだ。俺のやり方で、俺のスタイルで道を切り開いていきたい。俺は人間が好きで、見てくれている人をハッピーにするのが大好き。俺を見ることで、みんながハッピーになれば最高だね。

      マイケル 正直、自分がKO-Dに挑戦することを考えたことがない。たぶん、考えないようにしていました。どこかで諦めていました。でもどこかでうらやましい、いつかはというのもありました。ベルトとか、そういうために僕はがんばるつもりはない。リング上でも言いましたけど、ケニーがどう思おうが、僕は弱いし、レスラーとしても最下層。そんな自分を、あれだけの男が、あれだけ買ってくれて、後楽園のあれだけのお客さんの前で僕を指名してくれて。正直、コンプレックスはあります。ケニーしかり、飯伏しかり、ひかるんしかり、みんな僕と仲良くしてくれてますけど、果たして僕はそういう人たちの友達として横に並ぶのに相応しいんだろうか。そんなことあの人たちには関係ないかもしれないですけど、僕は友達として堂々といられるように、今度の新木場で闘いたいと思います。ケニーの男気に応えなければ、プロレスラーというか、一人の友だちとして終わっていると思います。
      ――勝ち負けよりも、どれだけのものを見せられるのか?
      マイケル お客さんの期待もそうですけど、そしてケニーの期待にも……そのケニーの期待を裏切らないというのは、僕が勝つことなんじゃないかなと思っています。どれだけ可能性があるかわからないですけど、幸か不幸か、ケニーの指定したルールはラストマンスタンディング。少しチャンスがあるんじゃないかと思ってます。自分は弱いですけど、体だけは頑丈なので、路上でどれだけやられてもケガしませんし。最後、離れ際に言いましたけど『勝ちたいなら殺すつもりで』と。アイツも『友達としてオマエを殺してやる』と。そういう試合だと思います。

      ヤス 24日、新木場で入江と闘うことになりますけど、先日もシングルで負けてるんで勝ちたい。まあ、自分のなかでは五分五分かな。KUDOさんは大石くんと闘うけど、その勝者はKUDOさんで100%だと思う。KUDOさんと自分が闘ったら、今だったら五分五分かな。ということで、自分の勝率は25%。4分の1、それぐらいのクジだったら引けるんじゃな いかなという自信はあります。ケニーが持つベルトに挑戦してあのベルトを巻いて、今日のメイン後のやりとりを見て、ケニーが好き勝手やってるのを見て、すごくうらやましかったので、自分もあれぐらいわがままを言える立場になりたいです。絶対取ります。
      KUDO 正直、何も考えてなかったんですけど、とりあえず今日、復帰したいと。それだけだったんですけど、GMから高いハードルを与えられたんで。これはすごくいいチャンスだと思っているので。目標があったほうが頑張れるんで。今日、僕の盟友のHARASHIMAさ んが負けてるんで、必ず僕かウラノさん、どちらかがケニーにリベンジします。
      ――その前にケニーvsマイケルのタイトルマッチが決まりましたが?
      ヤス これはケニーの自己満足です。それはそれでいいと思います。それがチャンピオンの特権だと思います。ただ、自分がトーナメントを勝ち抜いた先に、中澤マイケルが立っているとはまったく思っていないんで。
      KUDO 正直、どうでもいいですね。僕は今日の試合を見て、僕かウラノさんのどっちかがケニーを止めないといけないという思いを強くしたんで。必ず僕らどちらかがケニーを止めます。
      ――KUDOはMAGPの賞金をもらいました?
      ヤス そうだ! もらわないと。
      KUDO 詳しく知らないんですけど、賞金がもらえるんですか? いくらですか?
      ヤス すごい大金がもらえるはずだから。今日は後楽園だからすごい大金が用意されてるはず。がっちりもらおうよ。
      KUDO たぶん、くれなかったということは、バイトの給料日が20日なんだと思います。20日すぎたら徴収します。それなりの額を!
      ヤス 生活事情があるもんね。
      KUDO ま、しょうがないです。

      入江 小山でMAGPという500円がもらえる素敵な賞に選んでもらって。さらに次期挑戦者決定のトーナメント、そんなチャンスまで。すごくうれしいです。次、中澤さんvsケニーさんは絶対、ケニーさんが勝つと思うんで。自分がケニーさんから勝ってベルトを巻きたいと 思います。これまでケニーさんとシングルは3回やっていて、全部負けてるんで。向こうに僕が勝ってるものはないと思うんですけど、絶対になんとかします。

      大石 千葉で最初に僕がMAGPを取って、その時に『DDTのトップを狙っていく』と言ったのは伊達や酔狂じゃないというか、思いのほか、早くチャンスが来たんですけど、何度も言ってる通り、実力はDDTの誰にも負けるつもりはないし。この間、男色ディーノが言ってくれたけど『大石さんが眠ってるのは終わりだ』と。まさにその通りで、2回勝てばKO-Dに挑戦できるなんてチャンス、滅多にない。このチャンスを絶対に逃さないつもりです。1回戦のKUDOさんは、いいところも、悪いところも、強いところも、弱いところも全部知っている。正直、負ける要素はないと思ってます。あと一人、誰が上がってくるのかわからないですけど、たぶん4人の中で一番チャンスが少ないと思うけど、その人間が噛みつく様を見てもらいたい。
      ――その前にケニーvsマイケルのタイトルマッチがありますが?
      大石 ケニーさんが勝つでしょう。なんの心配もしていません。中澤さんが上がってくるとは思っていないです。僕はケニー対策、KUDO対策、ヤス、入江……もう楽しくてしょうがないですね。久しぶりにワクワクしています。

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