6日、東京・新宿歌舞伎町のドロップキックにてDDT2・17後楽園大会に関する記者会見が行われ、会見に出席した鶴見亜門GMが全カードを発表した(新着情報参照)。まず出場を予定していた竹下幸之介について亜門GMは「前回後楽園の飯伏幸太戦で第四腰椎を圧迫骨折しました。完治期間が2週間ということで、2月17日の後楽園大会には間に合いますし、竹下本人も『ぜひ出たい』と言っておりましたが、会社として大事をとって休ませることに致しました。ご了承ください」とアナウンスし、決定カードについての説明に入った。
▼大鷲透DDT復帰査定試合
大鷲透vs高木三四郎&中澤マイケル
亜門「これは前回の後楽園大会で大鷲選手の方からDDTのレギュラーに復帰したいと要望がありましたが、高木三四郎社長はそのためには試練を与えたい、ハードルは高くなければいけないということで1対2のハンディキャップマッチで行われることになりました。なお、この試練の試合に大鷲透選手が勝利すればDDTのレギュラーに復帰することができます」
▼KUDO復帰戦
KUDO&ヤス・ウラノvs男色ディーノ&大石真翔
亜門「対戦相手は元ホモクロの同士の男色ディーノと大石真翔。パートナーは現在所属しているユニット、ウラシマクドウの同士であり、十何年来の友人のヤス・ウラノ選手です。これからまたDDTの中心に戻ってきて欲しい私の方からの願いもあります。KUDO選手の復帰には期待したいです」
▼飯伏幸太&伊橋剛太&ヨシヒコvs石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬
亜門「これはゴールデン☆らんでぶぅ~対チームドリフの6人タッグマッチを組みたいという私からの要望だったんですけど、ケニーがメインのKO-Dタイトルマッチに出ますので、飯伏選手に補充するとしたら誰がいいか聞いたところ、ぜひヨシヒコでやりたいと言われたので、ゴールデン☆らんでぶぅ~にヨシヒコが入っての6人タッグとなります」
▼坂口征夫&彰人vs獣神サンダー・ライガー&高橋広夢
亜門「まず1月13日のレジェンドプロレスリングで、藤波辰爾&長州力&坂口征夫vs蝶野正洋&天山広吉&獣神サンダー・ライガー戦が行われました。その試合後にライガー選手の方から『坂口という名前を名乗るな』『プロレスの下積みがないヤツをプロレスのリングにあげるほうもいけない』といった、かなり辛辣なコメントがありました。このコメントに対しては正直、私どもDDTも引っかかる部分がございます。私どもとしましても、坂口選手が坂口征二さんの子息だから上がってもらっているというつもりは一切ございません。坂口征夫選手本人が魅力的だから参戦していただいているわけでございます。新日本プロレスさんとは長年友好的にやらせていただいています。飯伏もレギュラーのように使っていただいている時期もありますし、昨年末にはテンコジ警察にも参戦していただきました。ですが、この件に関しましてはDDTとしましても団体間の友好関係とは別問題だと考えております。このことについて私の方から坂口選手に確認しましてOKをもらいましたので、新日本さんと交渉しまして、このカードを組ませていただくことになりました。お互いのパートナーですが、DDTからは彰人を抜擢いたしました。ライガー選手のパートナーは彰人とキャリアが同じぐらいであります高橋広夢選手ということで、二人の意地の張り合いにも期待したいです。正直どういう試合になるか予想は全くつきませんが、最近のDDTにはなかった非常に刺激的な試合になるのではないかと期待してます」
ここで坂口征夫が登場し、コメントを出した。
坂口 まず1月13日から1ヵ月経たずにこのカードを組んでいただいたDDTに感謝したいと思います。試合後、いろいろと批判を受けました。いろんな問題があるかもしれないですけど、自分は坂口征二の息子、これは紛れもなく親父が死のうが自分が死のうが変わらない事実です。それを受け入れた中で、坂口征夫個人として自分は闘っています。総合格闘技の時もそう。デビューした当時もそういう風に言われました。それからいろんな強豪の選手と試合して、結果を出してようやく個人として認められた。そういった中でハードヒットの試合に出させていただいて、ボス(高木)に目をつけていただいて、DDTに参戦させていただいた経緯があります。自分としてはDDTさんに一切、坂口征二の息子ということに触れた覚えはないし、言うつもりもないですし。今は坂口征夫個人としてDDTで上を目指して闘っている中で、ああいうコメントが出ると自分の中で引っかかる部分があるし、じゃあ自分の試合見たんすか? 見てもないのにああいった評価をされるのはすごく心外なので、いつかきちんとケリをつけたいなと思っていました。一昨日、ライガーさんの方から事務所にいたウチの親父に『征夫と戦争始めるから』という報告があったそうなんです。昨日、ウチの親父から話を聞きました。まだライガーさんは坂口征二のせがれとして見ている。そういう部分を見返すために、2月17日は坂口征夫個人としてライガーさんから売られたケンカをキッチリ買います。それで戦争を繰り広げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
――戦争をふっかけられたということですが、坂口選手自身としてはどういう試合を見せたいですか?
坂口 自分としてはやるべきことは決まってますので、あれから1ヵ月で何が変わったのか? たぶん何も変わってないと思います。週プロさんでも書かれたように『覚悟が足りない』? もともと俺は覚悟を持って試合をしていますし、試合でああいう指摘を受けたから自分が何かを変えようというつもりもないし。もともと精一杯、一生懸命、覚悟を持って闘っているんで。まあ、タッグマッチなんで、肌合わせる機会もすごく多いと思います。そういう中で、あの人にもう一回感じ取ってもらえればいいと思います。自分は自分のやるべきことをあの人にぶつけるだけなんで。まあケンカですよね。
――今回シングルではなくタッグマッチですが。
坂口 パートナーの彰人選手も自分とまた違った関節技をいろいろ持っている選手なので、頼もしいと思います。新日本の高橋選手、これもライガーさんがコメントを出してますね。『あのへんとオマエはやってればいい』と。レジェンドの後ですね。いいんじゃないですか? やってやりますよ。そういう風に思ってます。ちょうどまとめて2人なんで。自分はやるだけです。
――ライガー選手は坂口選手に対して2世と思っているわけですが、坂口選手から見てライガー選手の印象は?
坂口 何も変わらないですよね。なんか言われたなと思ってるぐらいで。ああいう風に言うんだなと思いましたし、まだ一回しか肌を合わせていないので、今回のタッグでまた考え方変わってくると思いますし。特に印象というのはないです。試合をして感じて、また何か言ってくれればいいんじゃないですか。
――この試合をDDTでできることについては?
坂口 DDTに対してすごく感謝してます。
――DDTのファンに向けてお願いします。
坂口 そうですね、いつにもないような、ちょっと刺激的というか殺伐としたような試合になると思います。ですので、これが坂口征夫の試合なので、なかなか皆さんが見たことないような試合になると思います。満足して帰っていただければと思います。