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【1・6リポート①】石井vsイサミEXTREME前哨戦

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    • 1月6日、神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて『新春横浜プロレスフェスタ~DDT~』が開催された。試合前、飯伏幸太のインフルエンザによる今大会の欠場が発表された。第1試合は福田洋&伊東優作&新田猫子vsタンク永井&神谷英慶&世羅りさによる「ニューイヤー・ヤングニュージェネレーションバトル for ネクストフューチャーチャレンジGP新春ロックンロール6人タッグデスマッチ」。形式は神のみぞ知るタイミングで流れるロックに合わせ、全身全霊でロックを体現しなくてはならない“ロックンロールデスマッチ”ということで特別レフェリーはA.YAZAWA。福田は永井と対峙するも、組み合っただけで何もせずコーナーへと下がってしまう。その後、若手らしい熱い攻防が繰り広げられたが、矢沢永吉の『黒く塗りつぶせ』が流れるとレフェリーも含め、思い思いのロックを体現。その後もたびたび『黒く塗りつぶせ』が流れ、YAZAWAがダンスのしすぎで披露困憊。福田が神谷にパーフェクトプレックスをパーフェクトに決めるも、YAZAWAのレフェリングが遅くなって3カウントに至らず。怒った福田がYAZAWAを突き飛ばすも、逆に突き飛ばされ傍にいた永井と抱き合ってしまう。ここで松崎しげるの『愛のメモリー』が流れると互いにツーショルダーの肩ひもを外して熱い抱擁。その背後から神谷が福田を逆さ押さえ込みで勝利した。

      第2試合はゴージャス松野vs坂口征夫。坂口がロックアップから松野をロープへと押し込むと、両胸を叩いてクリーンブレイクし「来いよ」と挑発。今度は松野がロックアップからロープに押し込むとチョップし「カモン!」とアピール。すると坂口がパンチ、鋭いキックを繰り出す。松野が場外エスケープすると、坂口は「来いよ、ジジイ!」。松野は何を閃いたのかグラウンドになってアリキックを出したが、坂口がジャンプして踏みつけんとする。松野は間一髪で逃げることに成功。松野は続くスリーパーになんとかエスケープして、坂口をロープに引っ掛けると、619。これを坂口はパンチで迎撃し、スリーパーホールドへ。松野も頭突きでやり返し、丸め込みからゴージャススーパースター☆腕ひしぎ逆十字固めを出そうとしたが、あっさり三角絞めに切り返されるや、タップアウト。試合後、松野はマイクを掴むと「若造、プロレスやって半年のわりにはなかなかやるじゃねえか。認めてやるよ。合では俺が負けたけど、人生では俺の勝ちだ! オマエが本気でプロレスやる根性があれば、叩きのめしてやるよ!」とアピール。松野が右手を差し出すと、坂口が拳を差し出し、松野も拳を突き合わせた。

      第3試合は新春バトルロイヤル。まずは遠藤哲哉vsアントーニオ本多でスタート。遠藤がアントンをオーバー・ザ・トップロープ(OTR)にせんとしているところで佐々木大輔が入場。遠藤にドロップキックを放ち、アントンを救出すると、4番目に伊橋剛太が入場。伊橋が「イェイ、カモン!」とダンスしていると、遠藤がアントンを場外に出して失格に。5番目にマサ高梨がリングイン。伊橋が遠藤と佐々木を両腕ラリアットでなぎ倒すと、高梨にボディースラムを放ち、コーナー最上段で「イェイ、カモン!」とアピールしていると、背後から遠藤のドロップキックを食らってOTRで失格。6番目の彰人がリングイン。彰人が佐々木にアンクルホールド。佐々木が「マサさん! 助けてくれ!」と懇願すると、高梨が迷いながらも救出。しかし、佐々木がさっそく高梨を裏切ってOTRしようとしたが、逆にトップロープへと振られ、落とされてしまった。最終入場者としてA.YAZAWAが登場。YAZAWAは彰人と高梨をまとめてOTRにすると、遠藤にスウィート・チン・ミュージック。OTRにしたと勝ち誇っているYAZAWAだったが、飛ばされた遠藤はトップロープを掴んで逆上がりで生還。遠藤がYAZAWAの背後へドロップキック。YAZAWAがOTRし、遠藤が勝利した。

      第4試合は中澤マイケル&松永智充&佐藤光留vs華名&紫雷美央&高木三四郎の6人タッグマッチ。光留はこのトリオを「有限会社3cc」と名乗り、代表取締役だというマイケルはオフィシャルサイトでは書けない新年の挨拶をブチ込む。光留は「事業内容は女子プロレス界の明るい未来です。華名、紫雷美央、高木三四郎、この3人の女子レスラーに言いたいことがある! 巷では女子プロレスラーがこのようなDVDを発売しているそうです。アナタ方(華名と美央)、2人のDVDですね。もちろん知っています。これは私物だからです。お世話になります。コイツら売店で売ってんだよ。このようなDVDを出してエロカワだと言っているんです。我々、有限会社3CCはもっとエロい、もっとかわいい、すっぽんぽんの女の子を見てきました。マイケルは今夜、すっぽんぽんの女の子を見に行く予定です。このような頂上を隠しているものをエロカワというのは我々は許せないんですよ! この3人のうち、どれかをすっぽんぽんにします!」と宣言。ここで高木が「ちょっと待て! これはプロレスだぞ! 脱がしあいをすることがプロレスじゃない! 彼女たちだってそうだ! 俺たちはプロのレスリングでみんなを満足させてやるよ!」と発言。すると松永が「エロいレスリングのほうがお金になります。エロの雨を降らすぜ~!」とアピールし、有限会社3CCの奇襲で試合スタート。美央がマイケルによって胸を強調するロープ張り付けにされるが、カットせんとする華名を高木は制して、映像班の今成にもっとカメラを近づけるように指示を出す。華名に詰め寄られると、高木は「プロレスだよ!」と言い張った。マイケルが美央の左腕にローションを垂らし、股間でこすりつけていると、高木はカットしようとせず「ゴーゴー美央!」とコーナーから声援を送った。マイケルは超高速変態スライドから「いっちゃうぞバカヤロー!」とカバーしたが、カウント2。美央は光留にぶら下がり首4の字固めを決めてピンチを抜け出すと、高木もマイケルと松永をまとめてバックフリップで落としていく。華名とマイケルが対峙すると、華名の張り手に熱くなって火照ってしまってニーパッドを下ろしたマイケルは華名に巨匠スラムを決めて、アルティメット・ベノムアームを狙う。華名はローキックで阻止し、マイケルのアンダータイツを奪って拳に巻きつけるとバックブロー。カウント2で返されるとバズソーキックを発射し、これを松永にカットされると今度は左ハイキック。これでカバーするも、カットしたのは高木。高木は華名にサブミッションを指示。華名に腕固め、美央にはレッグロックを同時に極めさせると、今成をリングに上げさせて執拗に撮らせている間に、マイケルがギブアップした。華名と美央は高木をボコボコにして退場。リングに残された男性4人は頭を下げ、花道を3ccトレインで下がっていった。

      第5試合は入江茂弘&DJニラvs男色ディーノ&大石真翔のタッグマッチ。ディーノがいつものように男性客を漁っていると大石が「下ネタは嫌いなんだよ。やめよう」と制す。するとディーノが「じゃあ言わせてもらいますけど、大石さんは最近牙抜けてない? DDTに入ってからビクトル投げやってないじゃない。アンタ最近投げてないでしょう!?」と言い返す。これに大石は「投げねえよ! 俺は投げないって決めたんだよ!」と反論し、2人でもめだす。ここでニラと入江が登場。ニラは「何揉めてんだよ! おしゃべりで始まるプロレスとか嫌なんだよ。だから早くやろうぜ!」と試合開始をせかすと、ディーノは「じゃあ、もう知らない。私一人でやる!」と先発に出て試合スタート。ディーノが捕まってしまうも大石には「絶対来るな!」「気安く呼ぶな!」とカットを拒否。ディーノはコックボトムをニラに決めたが、大石のタッチは「だって投げないじゃない!」と拒否する。ニラのDJタイムから入江がニラごとまとめてディーノに串刺しラリアット。さらにニラをディーノの体に乗せてプレスしていくがカウント2。大石が救出せんとするとディーノは「余計なことをするな!」と言い放つ。しかし大石は「投げる! 俺はこれからも投げ続ける!」。ここでニラが「オマエはチケット売るために投げているよな」と精神的揺さぶりをかけて、大石にロケットパンチ。入江にはバックドロップで投げられてしまった。しかし、大石は入江になんとかビクトル投げを決めてみせると、再びビクトル投げせんとする。ディーノはニラに男色ドライバーでアシストしようとしたが、コーナーに潰されてしまう。すると大石は入江にブラックホールスラムで切り返され、最後はフライング・ソーセージを浴びてフォール負け。

      休憩明け、亜門GMと高木がリングイン。1・27後楽園のカードについて、高木は「最後にどうしても組みたい選手がいます」とスターダム4・29両国で引退する愛川ゆず季との爆乳222cm砲の再結成を発表。「再結成を望む投書が殺到しました。殺到したんだよ!」(高木)とのことで、対戦相手は男色ディーノ&世Ⅳ虎。ほか既報カードはKO-D無差別級選手権&DDT EXTREME級両選手権試合◎<KO-D王者>ケニー・オメガvsユニオン1・14新木場の石井慧介対木高イサミの勝者<EXTREME王者>、飯伏幸太vs竹下幸之介。

      第6試合は石井慧介&高尾蒼馬vs木高イサミ&妻木洋夫のタッグマッチ。石井とイサミは1・12大阪での初代KO-D6人タッグ王者決定トーナメント1回戦、さらに1・14新木場でのDDT EXTREME級選手権試合の前哨戦。高尾が妻木にエルボーで先制し、石井に替わるも、石井はコーナーに控えるイサミに一直線。激しい場外戦からリングに戻ると妻木が石井にダブルスレッジハンマーを打ち込み、イサミと交替。石井はエプロンにイサミを出すと、ロープを挟んでのDDT。イサミをリング下に落とすと、石井がイサミを羽交い絞めにし、高尾はコーナー上段から金だらいを落とした。これで首にダメージを負ってローンバトルを強いられたイサミだったが、石井にブレーンバスターを決めてピンチを抜け出すと、替わった妻木が一気呵成の攻め。石井も妻木に打点の高いドロップキックを決めて高尾と交替。高尾は鋭いランニング・エルボー。石井が出てくると妻木は水車落としへ。石井はドロップキックを突き刺して高尾とタッチ。妻木はバックドロップを決めると、イサミは石井と張り合う。石井がニールキックからバックドロップへ。高尾がボマイェを狙ったが、イサミがかわして勇脚。妻木のブレーンバスターからイサミが勇脚・斬を決めて3カウント。試合後はイサミと石井で大乱闘。石井は高角度ダブルアームDDTを食らわせて、イサミを伸すとEXTREME級ベルトを誇示。一部ファンからブーイングが飛ばされた。

      【試合後のコメント】
      妻木 なんだよ、チームドリフよぉ! 負けたくせにあんなやり方がチームドリフなのかよ! 今日俺たちが勝ったんだ。14日だってイサミさんが絶対EXTREMEのベルトを獲り返してくれるんだよ! よく覚えておけよ!
      イサミ 小さいな、アイツら。余裕がねえよ。俺たちユニオンの選手の心が太平洋ぐらい広かったら、アイツらの心はこの程度(ペットボトルのキャップ)だよ。効いた~。でも、あの技を知ったからな。
      妻木 タイトルマッチであんな技効かねえぞ。
      イサミ 効かねえよ! そっちがガムシャラに来るなら、こっちもガムシャラにやってやるって。ルールを早く決めろよ! あと1週間しかねえよ! 試合終わったあとにバタバタやってる暇あるなら、ルールぐらい考えておけ! あとこれだけは言っておく。EXTREMEはKO-Dへの通過点じゃねえからな! そこをはき違えるんじゃねえぞ!

      石井 なんかユニオンファンが喜んでくれてよかったですね。負ける気がしないから。今日ダメ押ししようと思ったけど、まだ立っていたから、1月14日に完膚なきまでに倒して、ユニオンのメインを締めたいと思います。
      高尾 今日負けたけど、このままじゃ終わらせないからな。
      石井 ユニオンファンが喜んでくれてよかったです。

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