8日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「日曜カスカビアン!2018」がおこなわれた。まずは今林久弥APと井上マイクリングアナが登場して前説がスタート。10日に新木場1stRINGでおこなわれる『DDT LIVE! マジ卍』内で開催されるマジ卍トーナメントに出場する8選手中6選手が登場し、意気込みを語った。梅田「この中でパッと見強い人いないし、上がってくるなら反対側にいる上野かな。それに勝って優勝してワガママを聞いてもらう」勝俣「いまのを聞いて僕のこと眼中になさそうですけど、恥ずかしい思いをするのは梅田なんで」上野「レディビアード選手の試合はほとんど見たことないし試合もしたことないですが、あの筋肉は明らかに強いのが分かる。そこを突破して決勝戦は梅田さんと。つい最近負けているので、そのリベンジを果たしたい」MAO「次世代のスターを発掘するってコンセプトなのに対戦相手が40のオッサン、そして39歳の元アイドルと次世代に相応しくない人が多いので、僕が最年少なので優勝して番組のコンセプトを守ろうと思います」大石「伊藤麻希のことはリスペクトしています。なかなか人には出来ない人生を歩んでいる。高校中退、アイドルをクビになる…なかなか出来ないですね。いろんな人生の修羅場をくぐっていますけど、僕はプロレスラーとしての修羅場は何十倍、何百倍とくぐっているので。優勝してKO-Dコンプリートして、40歳最後の花を咲かせたい」伊藤「こんな40代のバツイチのおっさんの淡い希望なんて、伊藤が普通に踏みにじりたいと思います」。伊藤を睨み付けながら、年齢がまだ39歳であることを執拗にアピールする大石だったが、伊藤はメンチを切りまくる。続いてHARASHIMAと高尾のスマイルスカッシュが登場するが、シレッとそこに紛れ込む大石。メインでこの二人と組む大石は「スマイルスカッシュ(仮)大石真翔です!」とアピールするが、HARASHIMAは「……メインはこの三人で頑張ります!」とスルーして「春日部大会スタート!」とオープニングコール。
オープニングマッチは梅田公太&上野勇希vs松永智充&下村大樹。梅田は先月ラジアント大会でやり合った松永と睨み合う。タックルを仕掛けた上野だが、松永はフロントネックロックに捉える。ロープに逃れた上野はもう一度タックルを仕掛けるが、ガブった松永はまたも絞め上げる。これで脱出した上野は梅田にタッチ。ローを蹴っていく梅田だが、強引に前に出て組み付いた松永は払い腰。下村が馬乗りになってエルボーを落としていくと、続いて松永が羽交い締めにしたところに下村が張り手を連打。梅田が殴り返そうとするが、松永がスリーパーで絞めていく。さらに顔面にステップキック。上野がエルボーを叩き込んでいくと、梅田もヒザを入れるが、松永は一人で二人を相手にしていく。梅田の髪の毛を掴んで強烈なエルボーを何発も叩き込んでいった松永。倒れた梅田を逆片エビ固めに捉えた松永だが、これは上野がカット。すると松永は上野を場外に放り出して床の上にボディスラム。その間に下村が梅田にエルボーを連打。梅田も前蹴りを返すと、ボディスラムから力一杯蹴り飛ばす。続いて上野が串刺しランニングエルボーからミサイルキック。そこから控えの松永に襲いかかった上野は場外に連れ出してボディスラムを狙ったが、逆に松永がボディスラムで再び床に叩き付ける。リングに戻された上野を逆エビ固めに捉えた下村だが、松永を振り切った梅田が顔面へのフロントキックを連打。それでも下村が離さないでいると、場外から松永が梅田の足をすくって倒す。上野は自力でロープに逃れると、下村はコーナーへ。しかし上野が追いかけていってエルボーの打ち合いに。エルボースマッシュで叩き落とした下村はスワントーンボムを投下。これをかわして自爆させた上野は裏投げを狙ったが、下村は丸め込む。カウント2で返した上野はカウンターのドロップキックから裏投げ。松永がカットに入るが、梅田がミドルキックの連打から低空ドロップキックで排除する。上野のフルネルソンバスターを投げて切り返した下村は延髄斬りを連打。しかし梅田が飛び込んできて抱え上げると、上野がエルボー。そのまま梅田がマットに叩き付けると、上野がものすごい飛距離のフロッグスプラッシュを投下して3カウント。
第2試合は坂口征夫&高梨将弘&赤井沙希vs大鷲透&平田一喜&プリシラ・ケリー。昨日から東京女子プロレスに参戦しているケリーは、入場時にいきなりパートナー大鷲の乳首を舐めていき、大鷲もドギマギするばかり。酒呑童子+赤井のあとに入場した平田だが、坂口に睨まれるとダンスするのを止めて「今日は見てください、DDT初登場のレスラーがいるんですよ」と言ってケリーを紹介。ケリーが英語で自己紹介すると「DDTでは平田サンのダンスに憧れて来日しました。平田サンのダンスを邪魔するジャパニーズマフィアが大嫌いです」と勝手に通訳した平田。それを聞いた坂口が平田に詰め寄っていくと、ケリーが坂口にエルボーで向かっていく。反撃しようとした坂口の背後から攻撃していった平田だが、あっさり捕まった上に大鷲もケリーもタッチを拒否。すかさず赤井がパラダイスロックで動けなくして坂口にタッチ。坂口が尻を思いきり蹴り飛ばすと、高梨が挑発しながらストンピング。大鷲が「ヒラタ」コールを煽ると、平田は高梨にミサイルキック。タッチを受けた大鷲は高梨にドラゴンスクリューからのど輪落としを狙うが、アームホイップで切り返した高梨はトラースキック。大鷲もビッグブーツを返してお互いにタッチ。赤井とケリーがリングインし、ケリーが大外刈りで叩き付けてからランニングローを狙う。これをかわした赤井が逆にランニングロー。ケリーも赤井の串刺しビッグブーツをかわすとバックドロップ。背後を取ったケリーは赤井の耳や首筋を舐めていく。悲鳴をあげる赤井だが、ここで平田がタッチを要求。困惑するケリーだが、仕方なく平田にタッチ。ロープに飛んだ平田だが、赤井はあっさりビッグブーツで迎撃。高梨のチンクラッシャーから坂口&赤井がミドルキック。しかしトレイン攻撃を狙った高梨と赤井、さらに詰め寄ってきた坂口、味方の大鷲を手刀で葬った平田は、怯えるケリーに「DDTっていうのはダンシングプロレス」と言って平田GOサングラスをプレゼント。二人でサングラスをかけてダンスをGO。妖艶なダンスを披露するケリーだが、その背後では坂口が平田にボディブローの連打。さらに変形極楽固めで絞め上げてギブアップを奪っていた。
第3試合はKUDOvs岩崎孝樹。岩崎がタックルからバックに回るが、KUDOはハンマーロックで切り返す。ヘッドロックを返した岩崎は、ロープに飛ばしたKUDOをショルダータックルでなぎ倒す。KUDOがサッカーボールキックを返すと、岩崎はキチンシンクからのサッカーボールキック。さらにフロントキックからニーリフト、そしてサッカーボールキック。逆片エビ固めをロープに逃れたKUDOはエルボー合戦からキチンシンク。ロープに飛んだ岩崎をカウンターのミドルキックで迎撃したKUDOは、8×4からダイビング・ダブルニーアタック。岩崎も蹴り脚をキャッチして蹴りを返すと、ミドルキックの打ち合いに。さらにお互いにハイキックをかわすとKUDOがバズソーキック。だが、岩崎も返す刀で投げ捨てジャーマン。串刺しニーから落差のあるバックドロップで叩き付けた岩崎はPK。カウント2で返したKUDOは、ブレーンバスターを狙った岩崎にソバットから左右のバズソーキック。さらに胸板へのミドルキックで蹴り倒すとコーナーへ。岩崎も追いかけるとヘッドバットを連打。しかしKUDOはニーリフトで岩崎を逆さ吊り状態にすると、断頭台式ニードロップを投下。もう一度コーナーに登ろうとするKUDOの足を掴んだ岩崎は浴びせ蹴り。そこから一気にラッシュをかけようとした岩崎だが、KUDOはカウンター気味にバックスピンキックをブチ込んで3カウント。
第4試合は石井慧介vs勝俣瞬馬。腕の取り合いから石井がフロントキックを叩き込むと、勝俣はエルボーで向かって行く。しかし石井はランニング・フロントキックで蹴り倒すと、勝俣の顔面を蹴り上げる。勝俣もウラカンホイップで石井を場外にやるとプランチャ。これをかわした石井は場外でブレーンバスター。さらに鉄柱に叩き付けようとしたが、これは勝俣が体勢を入れ替え、逆に石井を叩き付ける。リングに戻った勝俣はスリーパー。さらに背中に乗って両足で踏みつけた勝俣は、腹部にフットスタンプを落とすと逆エビ固めへ。ロープに逃れた石井はエルボーを連打するが、勝俣は串刺しドロップキックを返す。だが、石井は勝俣を場外に放り出すと鉄柱に叩き付ける。リングに戻した勝俣の背後からミサイルキックを発射した石井は野球チョップを狙ったが、これをかわしてオモプラッタで切り返した勝俣はリバースダブルアームバー。ロープに逃れた石井だが、勝俣はなおも石井の左腕を狙ってショルダーアームブリーカー。石井も野球チョップを返すと投げ捨てジャーマン。着地した勝俣はトラースキックを叩き込むが、石井もジャンピングハイを返す。ダブルダウンから先に立ち上がった勝俣が石井をコーナーに乗せていく。しかし逆に石井が雪崩式キークラッシャーで叩き付けると、側頭部にランニングニー。ダブルアームDDTをどうにか会議した勝俣は延髄斬り。石井もタイガースープレックスを狙ったが、カサドーラで切り返した勝俣。カウント3寸前で返した石井はライトニング・スパイラルを狙った勝俣を、強引にタイガースープレックスで投げる。さらに立ち上がろうとした勝俣の顔面に渾身のニールキックを叩き込んで3カウント。
第5試合はマイク・ベイリー&MAOvs男色ディーノ&アントーニオ本多。ディーノ&アントンは、懐かしいルームシェアーズのテーマ『ババロア・シンドローム』で入場。そしてマイクを持ったディーノが「オイ、アントン! おめぇ忘れているんじゃないだろうな? ワタシたちがかつてルームシェアをして10数年が経った。あの頃、ギターを掻き鳴らしながら語り合ったよな。テッペン獲ろうって」と熱く語りかけるが、アントンはすっかり忘れている模様。そんなアントンに「バカヤロウ!」と殴りかかったディーノ。するとアントンも熱くなって殴り返していき、あの頃のように再び心のギターを掻き鳴らす。若かりし頃の熱いものを思い出したアントンだが、「ここはオマエが行け!」と先発をディーノに譲る。ディーノはその熱さのままMAOのショルダータックルを受け止めると、カニ挟みで倒して男色殺法。ベイリーがすぐにカットに入り、MAOとダブルの竜巻旋風脚。これをかわしたディーノにダブルのトラースキックを叩き込んだMAO&ベイリーはその場跳びアルティマウェポンを同時投下するが、ディーノがこれをかわすと二人とも着地して一礼。ここでタッチを受けたアントンが熱くリングインしようとするが、ロープに躓いて転倒。ヒザを傷めたアントンはギブアップしようとしたが、「俺は心のギターを掻き鳴らしてからギブアップしたい。心のギター、つまり昔話です。ごんぶとぎつね!」と昔話を披露。不思議そうな表情で聞いていたベイリーにサミングを見舞ったアントンは、MAOにもサミングを見舞って勝ちを確信してディーノにタッチ。ベイリーのバックを取って腰を振っていったディーノ。さらにアントンが顔面を踏みつけてから左腕も踏みつける。そしてディーノが高速ブレーンバスターからのナイトメアー。悲鳴をあげるベイリーだが回転エビ固めで切り返す。そしてベースボール・スライドを返してMAOにタッチ。スワンダイブ式クロスボディーからハリウッドスタープレスを狙うが、背後からディーノが男色クロー。だが、その腕をつかんで投げたMAOは低空ドロップキック。ベイリーの串刺し攻撃をかわしたディーノは男色クローからエクスプロイダーで投げると、「あとは頼む!」とアントンにタッチ。キチンシンクから南部式ナックルを叩き込んだアントンはバイオニックエルボー。かわしたベイリーは左右のステップキックからバズソーキック。かわしたアントンだが、直前でストップしたベイリーは、ガードを下げたアントンにバズソーキック。しかしその場跳びカンクーントルネードをかわしたアントンは卍固め。丸め込んで切り返したベイリーはその場跳びアルティマウェポン。そしてMAOと一緒に同じコーナーに登ると、肩を組んで二人一緒にムーンサルトプレス。これをアントンがかわすとディーノが二人まとめて男色スクリュー。さらにアントンとシャイニングあてがいを同時発射すると、ベイリーに的を絞って二人がかりでナックルを叩き込む。アントンのバイオニックエルボーを食らったベイリーはディーノ地獄門に顔から突っ込んだが、MAOがカット。ならばとディーノとアントンはMAOにも同じ攻撃。これをMAOがかわしてアントンを地獄門に誤爆させると、ベイリーがディーノの尻に竜巻旋風脚。場外に出たディーノ&アントンにMAO&ベイリーは同じコーナーからケブラーダを同時発射。リングに戻ったMAO&ベイリーはアントンを二人がかりで抱え上げると、合体式の片翼の天使で叩き付けて3カウント。
【試合後のコメント】
MAO 熱く…熱くさせていただきましたよ、男色ディーノ、本多さんも。これは感謝しないといけないですね。KO-D6人(タッグ挑戦に)向けて。あっちもタッグチームひとつと一人って構図だと思うんですけど、こっちも僕たちのタッグチームと岩崎さん。似たようなチームの構図をしているんで。その中でタッグチームとして優れているほうが勝利を握るかなと思うので。このまま勢いつけるって言っても何もないですけど、僕は常にベイリーと練習しているんで、その中で調子を上げていきたいと思います。
ベイリー (日本語で)MAOサン、あなたはワタシの友達です。
MAO イエス!
ベイリー (日本語で)ライオンのように勇敢です。アリガトウゴザイマス。
MAO すごーい!(笑)日本語がうまくなってる! すごいぞ! こんな感じで大阪までにたぶん(日本語)ペラペラになってるからな。覚えておけよ!
セミファイナルは竹下幸之介&彰人vs樋口和貞&渡瀬瑞基。4・10『DDT LIVE! マジ卍 #1』のメインでシングルマッチをおこなう竹下と樋口にとっては前哨戦。樋口が先発で出て来ると、彰人は竹下を下がらせて自らが出て行く。ヘッドロックに捉えた彰人を持ち上げて、コーナーの上に乗せて脱出した樋口。彰人はリストロックに捉えるが、樋口はアイアンクロー。だが、彰人は園生でを取ってハンマーロック。なおも背後の彰人にアイアンクローを決めた樋口だが、彰人は巴投げで投げて脱出。続いて竹下と渡瀬がリングイン。リストロックに捉えた渡瀬だが、ヘッドロックで切り返した竹下。かなり長い時間捕まってしまった渡瀬だが、どうにか切り返して逆にヘッドロック。ロープに飛ばした竹下だが、渡瀬はランニングエルボー。竹下もうまく渡瀬をエプロンに誘導するとフロントキックで場外に落としてプランチャ。その間に彰人も樋口を鉄柱に叩き付ける。竹下は渡瀬をヘッドロックに捉えた状態で鉄柱にぶつけると、リングに戻して彰人に渡す。串刺し攻撃からショルダーネックブリーカーで痛めつけた彰人に続き、竹下は執拗なヘッドロック。彰人もヘッドロックを継続すると、フェースロックにスイッチ。ロープに逃れた渡瀬は串刺し攻撃を狙った彰人にランニングエルボーを見舞って樋口にタッチ。串刺し式の逆水平チョップ、ラリアットからジャンピング・ボディプレスを投下した樋口はスリーパーを狙ったが、サミングで逃れた彰人はドラゴンスクリュー。竹下がリングインすると、渡瀬も入ってきてトレイン攻撃を狙うが竹下は回避。渡瀬のミサイルキックを下からのドロップキックで迎撃した竹下は、樋口をウラカンホイップで場外に追いやって飛ぼうとする。しかし渡瀬がミサイルキックで撃墜し、今度こそ樋口とトレイン攻撃。さらに樋口のアトミックドロップから渡瀬がミサイルキック。ここで竹下はなおも渡瀬をヘッドロックに捉える。ロープに逃れた渡瀬は竹下のブルーサンダーを押し潰すと、ランニングニーもキャッチしてエルボーを連打。タッチを受けた樋口はオクラホマスタンピートで叩き付けると、轟天の体勢に。しかしリバースで切り返した竹下は逆水平チョップ。樋口も強烈な逆水平チョップを返し、竹下をダウンさせる。逆水平チョップ合戦から樋口は串刺しラリアットを狙ったが、ラリアットの相打ちに持ち込んだ竹下はロープに飛ぶ。だが、今度は樋口がラリアットの相打ちに持ち込んで両者タッチ。渡瀬は彰人に顔面ウォッシュを決めると、立ち上がろうとする彰人の側頭部にミサイルキック。しかし彰人も背負い投げからリバースダブルアームバー。さらに渡瀬のヒザも固めていくが、渡瀬はロープに脱出。延髄斬りを返した渡瀬だが、彰人はフロントネックロックで捕獲。強引に立ち上がった渡瀬はバックドロップで投げるが、竹下がランニングニーでカット。その竹下をぶちかましで吹っ飛ばした樋口は、エプロンで竹下にのど輪を狙う。振り払った竹下はランニングニーを叩き込むが、場外に出た樋口は竹下を肩車すると前方のエプロンに叩き付ける。リング上では渡瀬がカウンターのエルボーからドロップキック。しかし彰人もリフトアップしてのニーリフト。ハナマサを狙った彰人を丸め込んだ渡瀬はジャンピングハイからタイガースープレックスを狙ったが、振り解いた彰人はヨーロピアンクラッチで技ありの3カウント。
試合後、KO-D無差別級のベルトを肩にかけた竹下が「樋口、ひと言だけいいか。明後日のマジ卍、俺らのプロレスを皆さんに見せつけましょうや!」と言うと、KO-Dタッグのベルトを肩にかけた樋口も「おお、ありがとう、嬉しいこと言ってくれるな。俺もそのつもりだよ! 覚悟しておけよ」と言い返した。
【試合後のコメント】
樋口 うん、アレだよ! 俺としてはもう楽しみだね! 何かあっちもその気だし。俺ももうやる気メッチャあるんで。新木場とはいえマジ卍の第1回。こんなおいしいのないからね! あっちがKO-D無差別級選手権試合みたいに行くって言っていたけど、俺だってね、ハナっからそのつもりなんですよ! 逆に覚悟しておけって。まあリング上でも言ったっすけど、まあそういう感じですね。
――ここで勝って一気に無差別級のベルトも狙っていく?
樋口 もう全然! 俺はそのつもりはいつでも。タッグチャンピオンではあるけど、俺はもう全然狙っていきますよ、シングルも。タッグも。そのつもりです。
竹下 竹下vs樋口っていうシングル、僕は自分の中で大切なカードのひとつなんで。これをマジ卍の記念すべき1回目に会社が組んだ理由というか意図……あるのかどうか知らないですけど。ただ「竹下と樋口やったらバチバチやるだろう」みたいな感じで組んだのか、何か意図があってやっているのか分からないですけど、これは僕たちにとってはただただチャンスでしかないんで。たくさんの人に届けるプロレスっていう。せっかくだったら俺たちのプロレスを届けたいってことです。なので、とにかく竹下vs樋口、楽しみにしておいてほしいと思います。
ーーマジ卍のコンセプトがゴールデンタイムに久しぶりのプロレス生中継ということですが、その1回目のメインに組まれたというのは、タイトルこそ懸かっていないですが、竹下選手にとっても大きな一戦になる?
竹下 もちろん! 次のタイトルマッチが決まっているということもあって、タイトルマッチではないのかもしれないですけど、僕は本当にタイトルマッチのつもりで行くし。ベルトこそ懸かってないけど、本当にそれくらい……もしくはそれ以上の気持ちを持って、僕はこのシングルマッチをやるべきだと思っていますね。でも今日闘った感じだと樋口もそういう意気込みなので。まあ俺もお前には食われないぞっていう、本当にその闘いを皆さんに見せたいです。見せられるし。
メインイベントはHARASHIMA&高尾蒼馬&大石真翔vs佐々木大輔&遠藤哲哉&マッド・ポーリー。DAMNATIONは佐々木だけが入場。マイクを要求した佐々木は「春日部の皆さん、こんばんわ。DAMNATIONから春のお知らせです。ポーリー、カモン!」と呼び込むと、ポーリーがいつもの紫ではなく赤ポーリーとなって登場。リードを持った遠藤を引きずりながら、大暴れしてリングインしたポーリー。そのまま試合が始まると、ポーリーはダブルラリアットで高尾と大石を吹っ飛ばす。大石を踏みつけた遠藤を突き飛ばしたポーリーは、大石をリングに戻して踏みつける。すると佐々木がエロ本を見せて「ハウス」と指示。すると途端に大人しくなってエロ本を熟読するポーリー。その間に佐々木と遠藤が代わる代わる大石を痛めつける。佐々木がエロ本を取り上げると、またも暴走モードに戻ったポーリーは大石にチョーク攻撃。佐々木がポーリーにエロ本を見せている間に、遠藤がニーオンザベリー式キャメルクラッチに捉えるが、大石は指に噛みついて脱出。大石の唾攻撃を手でブロックした遠藤だが、大石もランニングエルボーを叩き込んで高尾にタッチ。ドロップキックから、飛び込んできた佐々木と共に『まとめて』で叩き付けた高尾は、立ち上がろうとする遠藤の背中にダイビング・フットスタンプ。さらに延髄斬りからジントニックを狙ったが、遠藤はオーバーヘッドキック。ポーリーのコーナースプラッシュをかわし、エロ本を奪い取った高尾はポーリーにパス。思わず熟読するポーリーだが、HARASHIMAがエロ本を蹴り上げてからスワンダイブ。しかしキャッチして叩き付けたポーリーはナックル攻撃。怒ったHARASHIMAがミドルキックで反撃するが、ポーリーは左右のハンマーから体当たり。HARASHIMAもジャンピングハイを返すと大石にタッチ。飛び込んできた佐々木にナックルパートから河津落としを決めた大石は逆さ押さえ込み。佐々木もキックアウトするとケブラドーラ・コンヒーロ。そこにポーリーと遠藤が入ってきて串刺し攻撃。ここで遠藤が「伏せ!」と指示するが、暴走するポーリーは遠藤を突き飛ばし、さらに佐々木にハンマーを誤爆してしまう。そこにHARASHIMAと高尾が入ってきて佐々木にトレイン攻撃。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスから大石がテキサス・クローバー・ホールド。ポーリーがカットするが、HARASHIMAがポーリーを場外に追いやる。遠藤がスワンダイブ式エルボーでHARASHIMAを排除すると、佐々木と合体式サイファーウタキ。さらに佐々木がダイビング・エルボードロップからクロスフェスに捉えるが、高尾がカット。高尾を場外に追いやった遠藤がブエロ・デ・アギラを投下すると、佐々木が大石をベトナムドライバーIIで叩き付けて3カウント。
試合後も暴走してHARASHIMAに殴りかかるポーリーに、エロ本を与えて大人しくさせた佐々木は「ポーリー、春だから大変だな。ポーリーがまた去年みたいに赤くなっちまったよ。でも俺は対策を練ってきた! ポーリーはエロ本を渡せばエロ本に夢中だ! 分かるよ、分かってる! 読んでいてくれ。俺だって気にいらねぇよ。なんでHARASHIMAさんがEXTREMEに挑戦するんだよ。俺の怒りがポーリーに伝わって、春が来て、赤くなっちゃったよ。HARASHIMAさんを倒さないと収まらねぇぞ! ねぇポーリー。(エロ本を覗き込んで)人妻……よし、ポーリーが落ち着いている隙に。俺たちには今ベルトも何もねぇよ。巨人は今頃チャンピオン・カーニバル。勝ってるのか負けてるのか知らねぇけど、まだ4月だ。ここからだオイ! 俺たちが夏・秋・冬……とりあえず夏だな! プールでモテるためにはベルトとかが必要なんだよ! いいか、よく聞け! 俺たちが……俺たちが(ポーリーを見て)フフフフ……俺たちがDAMNATIONだオイ!(笑)。俺たちは群れない・媚びない・人妻大好き。このマザーアースは俺たちDAMNATION中心に回ってんだ! 覚えておけよ」と言って春日部大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
佐々木 リング上で言った通りだ。誰一人、俺たちは納得してねぇぞ、オイ。なんでHARASHIMAさんがよ、宮本裕向に挑戦するんだよ。
――王者の宮本選手からの指名なんで。
佐々木 そんなの関係ねえだろ、オマエよ! (HARASHIMAに挑戦の)資格ねえだろオイ! この俺の怒りがポーリーに伝わってよ、春だから赤くなっちまったよ。
――今年は対策を練ったそうですが。
佐々木 対策を練ってきたけどよ。
ポーリー (エロ本を熟読しながら)ウーウーウー。
佐々木 質問は!(苦笑)
――HARASHIMA選手の挑戦に納得いかないのは……。
佐々木 納得いかねぇよ!
――割って入るような行動を起こす?
佐々木 ポーリーが勝ったら挑戦させればいいじゃないか。
――それをアピールしていく?
佐々木 おお。アピールすりゃ通るだろ。(週刊プロレスの奈良記者に)オマエ、髪切ったな。メガネ、変えたな。
奈良記者 紛失しました。
佐々木 質問は!
奈良記者 (HARASHIMAを)付け狙っていくってことですか?
佐々木 俺たち今、何もないからよ。何か持っておけないとハクが付かないだろ。プリシラ(ケリー)ちゃんのことも口説けねぇよ。
――モテるためにはベルトが必要だと。
佐々木 そうだよ。(ポーリーが読んでいるエロ本を覗き込んで)これはうどんだよ! しかも読めるの? 質問は? ないだろ! HARASHIMAによく言っておけよ!
――分かりました。
――佐々木選手がEXTREMEにHARASHIMA選手が挑戦するのが納得いかないということで、その怒りがポーリーに乗り移ってあのような形になったそうですが。
HARASHIMA ああ……。まあとりあえず僕がEXTREMEに挑戦するのは、チャンピオンの裕向の希望だし。それが認められたわけだし。そこを文句言われる筋合いはないね。おかしいよ。あとポーリー、赤かったね。春だから?(苦笑)分からないけど、ちょっと凄い暴走してきて、試合後も突っ掛かってきたり、試合中も結構ラフだし。もし何か納得いかないなら、もう全然。こっちはいつでもやるし。納得させますよ。
――DAMNATIONは今後も付け狙っていくようなことを言ってましたが。
HARASHIMA ああ、もう結構、結構。ガッチリやり返します! いつでも。
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