第1アンダーマッチ 時間無制限勝負
時間差入場バトルロイヤル
※ゴージャススーパースター腕ひしぎ逆十字固めを丸め込む。
【試合経過】
①○みんな vs 5代目タイガーマスク(自称)●<4>
6分43秒 オーバー・ザ・トップロープ
②○星誕期<9> vs 軍団ひとり●<6>
8分1秒 踏みつけ式体固め
※ノド輪落とし
③○星誕期 vs マイケル・ウルフ●<5>
8分34秒 オーバー・ザ・トップロープ
④○ゴージャス松野<10> vs モンスター・ハロウィン●<6>
9分24秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑤○伊橋剛太<8>/○今成夢人<2>/○翔太<3> vs 星誕期●
10分4秒 体固め
※ブエノスアイレス午前零時自爆から。
⑥○ゴージャス松野 vs 今成夢人●/翔太●
10分59秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑦○島谷常寛<1> vs 伊橋剛太●
11分6秒 オーバー・ザ・トップロープ
4番手の5代目タイガー自称がゆるめなタイガースピンを決める中、5番手のウルフが翔太にスープレックス、島谷にジャンピング・ラリアットを放つ。続いて軍団ひとりが登場も入場が長すぎ。7番手のハロウィン、8番手の伊橋が登場するやいなや、5代目タイガー自称をみんなで落として失格。9番手の誕期が軍団をノド輪でウルフをOTRで失格に。最終入場者は松野。松野はハロウィンをOTRで失格に。誕期の松野へのブエノスアイレス午前零時が誤爆すると伊橋、今成、翔太で押さえ込んで失格に。エプロンに出た今成と翔太を松野はスプリングボードで失格に。コーナーに登った伊橋を島谷がドロップキックで落として失格に。最後は松野のゴージャススーパースター腕十字を島谷が丸め込みで潰して優勝した。
第2アンダーマッチ 20分一本勝負
白川未奈DDT初参戦!女子プロレス6人タッグマッチ
※マジカル魔法少女スプラッシュ
まずは山下と中島がグラウンドの攻防を展開。続いて上福が坂崎にサミングを見舞うと、白川がロメロスペシャルで吊り上げる。坂崎も上福のエルボーをかわして白川に誤爆させる。そこから上福と山下も場外に追いやると、中島がトペ。さらに坂崎と瑞希がコーナー上からプランチャを同時投下。マジらびあんずは白川の左腕を集中攻撃。白川も中島をリバーススープレックスで投げてからランニング・ネックブリーカーを返して山下にタッチ。蹴りで一気呵成に反撃に出た山下だが、中島もダイビング・ライダーキック。瑞希はカサドーラで丸め込んでからコーナー二段目に飛び乗ってのフットスタンプ。さらにバッククラッカーからのジャスト・フェースロックへ。山下も坂崎にケブラドーラ・コンヒーロを返すとスピンキック。上福が串刺しドロップキックからビッグブーツを狙ったが、かわした坂崎はぶら下がり式首4の字。坂崎と瑞希が同じコーナーに登るが、山下が足止めすると上福がドロップキック。さらに白川のインプラントDDTから上福がフェイマサーを決めるがカウントは2。坂崎も上福をウラカンホイップで投げると、マジらびあんずはドロップキックと619の同時発射。さらに坂崎のスライディングラリアットから中島がダブルアームDDT。そして坂崎がマジカル魔法少女スプラッシュで上福から勝利。
【試合後のコメント】
山下 初めて上福と白川さんと組んで、白川さんにとってはDDT初参戦しかも両国ということで、記念すべき日に組めたのは嬉しいです。結果として負けてるので、しっかり反省して次に向けて。これから(白川が)東京女子に参戦してくるのが凄く楽しみになったので。負けたのは悔しいですけど、ここから強くなれればいいんじゃないかと思います。
上福 初めてこんなに大きいところに来て、どうしよーって思ったんですけど、プロレス強い山下さんとプロレス詳しい白川さんがいて、凄く心強かったです。最後、ユカさんか何かが落ちてきた時に、落ちちゃいけないヤバいものが落ちてきたと思いました。ユカさんでした。
山下 ユカさんだったねぇ。
上福 ユカさんだったぁ。
山下 負けたねぇ。
上福 そうだねぇ。終わり。
白川 今日は初めて東京女子プロレスの選手と試合させてもらって。私は18日に初めてシングルマッチをして、凄い悔しい思いをして、それを挽回するような試合がしたかったんですけど。東京女子プロレスのみなさんのスピードに全然ついていけなくて。体力、技術、経験値もそうですけど、また悔しい思いをしました。結果も負けてしまいましたし。でも11月から東京女子プロレスさんに定期参戦すると決まっているので、早くチャンピオンの山下選手、かみーゆと組んだ時に足を引っ張らないように、まずは頑張っていこうと思いました。憧れの両国国技館で試合ができたことは凄く幸せで、今日またプロレスが好きになりました。
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中島 やっぱりデカいです、両国。アンダーで人の入りもMAXじゃないんですけど、それでも多くて。私は両国がデビュー戦の地なのでここに来るたび緊張するんですけど。今日は心強い仲間がいたので楽しかったです。
坂崎 両国で白川さんという初めての相手と対戦して、日頃やってる会場とも違うし雰囲気も違うんですけど、楽しく試合できたのでよかったです。
瑞希 みらクりとマジラビが組んで、相手はシングルのチャンピオンもいたし初めての白川さんもいたし、何やるか分かんないかみーゆもいたけど、怖くなかったというか。全力で楽しむのが一番お客さんに伝わるんじゃないかって、素で楽しんじゃったんですけど。やっぱり両国国技館でやるのはいいなと思いました。
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オープニングマッチ 60分一本勝負
KO-D6人タッグ選手権試合
※シューティングスター・プレス。第35代王者組が初防衛に成功。
大鷲のテーマ曲の途中から『TOKYO GO』に変わり、平田がノリノリでダンス。ゴング前に両チーム待ちきれないとばかりに乱闘になって試合開始。平田が高尾にドロップキックを見舞うが、リングサイドの遠藤が足をすくって倒すと、DAMNATIONは平田を集中攻撃。高尾のファルコンアローから遠藤が踏みつける。高尾はサミングから執拗にカバーして平田のスタミナを奪う。「ヒラタ」コールが起こるが、ポーリーがブレーンバスターからハンマー攻撃。串刺し攻撃をかわした平田はヒザへの低空ドロップキックを返して上野にタッチ。高尾が入ってきてポーリーと合体攻撃を狙ったが、高尾のトラースキックをポーリーに誤爆させると、高尾を人工衛星ヘッドシザースで投げてからポーリーにミサイルキック。しかしポーリーもテーズプレスを返すと、高尾が背中にダイビング・フットスタンプ。タッチを受けた大鷲は高尾と遠藤をショルダータックルで吹っ飛ばすと、ヘッドシザースで投げ飛ばす。そして「オマエが決めろ!」と平田にタッチ。ランニングエルボーから高尾にエルボー合戦を仕掛けていった平田だが、ローRングエルボーを食らってダウン。さらに遠藤がスパインバスターで場外に出すと、サスケスペシャル3号を発射。リングに戻し、スワン痔アブ式フォアアームからポーリーを踏み台にして高尾がフットスタンプ、遠藤がムーンサルト、そしてポーリーがボディプレスと畳みかける。上野と大鷲が入ってきて遠藤に連係攻撃。DISASTER BOXは三者同時低空ドロップキック。大鷲ののど輪落としから平田がコーナーに登るが、高尾がヘッドシザースで投げ飛ばす。しかし平田はポーリーの巨体をブレーンバスターで投げる。だが、遠藤がハンドスプリング・レッグラリアットからトーチャーラックボムの体勢。首固めで丸め込んだ平田は、続くテツヤ・イン・ザ・スカイも首固め。しかしキックアウトした遠藤は今度こそテツヤ・イン・ザ・スカイを決めるとトーチャーラックボム。カウント2で返した平田だが、遠藤はダメ押しのシューティングスタープレスで勝利。メインで無差別級王座に挑戦するカリスマに向けて、餞となる6人タッグ王座初防衛。
【試合後のコメント】
遠藤 これが現実だ。奇跡なんか起こんねえんだ。リング上はすべて現実だ。ドラマティック・ドリーム・チーム。夢を見るのは俺たちじゃねえ。客が俺たちの現実を見て、勝手に夢を見るんだ。
高尾 これが現実。勢いだけじゃどうにもならない現実。平田一喜さん、熱い試合はできた、でも勢いだけじゃ我々は負けない。これからもどんな相手とでもやっていきます。ねぇポーリー。
ポーリー おっぱ~い。
――アンダーマッチからDAMNATIONが連勝。メインに向けて勢いがついたかなと思いますが。
遠藤 メインなんかカリスマが勝つに決まってんだろ。勢いじゃねえ、カリスマの実力だ。男色ディーノなんて時代遅れのヤツに負けるわけねえ。ポーリーなんかある?
ポーリー アー。。
遠藤 以上だ!
大鷲 おまえら、しょぼくれてる暇なんかねえぞ! 今日は負けてベルトを獲れなかった。この事実は動かないんだよ。でもな、今日俺たちは確実に両国国技館に爪痕を残したんだ。
平田 やられた、ちくしょう。悔しいっすよ。記者会見ではいろいろ言われたけど、負けてしまったらあっちが正義になってしまう。でも大鷲さんの言う通り、しょぼくれてる暇ないっすね!
大鷲 俺たちは末端ユニットなんだよ。これから巻き返すしかないだろ。この3人でいくぞ。(上野に)ビチっと締めてやってくれ。
上野 きましたね! ディザスターBOX、これからどんどん進化していきます。大鷲さん、HARASHIMAさん筆頭に、僕と3人でこれから頑張っていきますんで。応援よろしくお願いします!
平田 フレッシュな締めだぜ!
大鷲 気づいてないぞ、「3人」って言ったの。
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第二試合 各30分一本勝負
まず登場したのは渡瀬&キンケイド。RENEGADESとして入江もセコンドにつく。その対戦相手として登場したのはベイリー&アントン。ベイリーとキンケイドがトリッキーな動きでやり合うと、渡瀬が顔面ウォッシュ。ベイリーもミドルキックを返すと、アントンがナックル。しかし渡瀬がエースクラッシャーからキンケイドとの連係攻撃。アントンの串刺し攻撃をかわしてニーリフト。そしてベイリーとナックルからのバイオニックエルボーを同時に狙ったが、かわしたRENEGADESはドロップキック同時発射。さらに合体式ダイヤモンドダストから対角線上のコーナーに登ると、同時にミサイルキックを発射。これをアントンがベイリーを引っ張って救出すると、渡瀬にベイリーのステップキックからアントンがバイオニックエルボー。さらにベイリーの竜巻旋風脚からアルティマウェポンで勝利。
続いて3組目に鳥羽&奥田が登場し、いきなり鳥羽とベイリーが蹴り合う。ベイリーは鳥羽と奥田を場外に追いやると、三角跳びケブラーダ。そこにアントンもダイブしようとするが、躓いてしまう。新しいマットに足を取られたアントンはヒザがギブアップ状態だが、ごんぎつねを披露することに。ハロウィーンじゃなくて、ハローウインナーだったところでサミング。奥田はキャッチしてスリーパーに捉えたが、アントンはそこからサミング。しかしシャイニングごんぎつねをキャッチした奥田は腕十字を決めてギブアップを奪った。
4組目は松永&マイケル。いきなり脱ぎ出すマイケルお見て気持ち悪がる奥田だが、腕十字を決めようとしてもヌルヌルして決まらない。ならばとオイルを縫っていない左腕に腕十字を決めるが、マイケルは辛くもロープに脱出。鳥羽が入ってきてサンドイッチ・ランニングロー。さらに鳥羽がボディブローからバズソーキック。バックブローをかわしたマイケルは後方回転エビ固めから、タイツを鳥羽の頭に被せての回転足折り固めで勝利。
5組目はKUDO&高梨。松永がゴールデンアームボンバーを決めると、マイケルがKUDOに波動拳から片翼の天使を狙ったが、高梨がトラースキックで阻止。KUDOは松永に逆さ吊り式ダイビング・ダブルニードロップを投下。さらにKUDOのスピンキックと高梨のトラースキックをマイケルに同時に叩き込むと、KUDOがダメ押しのダイビング・ダブルニードロップで勝利。
最終チームは樋口&梅田。樋口のパワー殺法でKUDOが戦線離脱状態に。高梨が孤軍奮闘するが、樋口が串刺しラリアットからのど輪落としを狙う。これをウラカンで切り返した高梨はようやくKUDOにタッチ。蹴りで反撃に出たKUDOに対し、樋口も逆水平チョップで応戦。ダブルダウン状態からお互いにタッチすると、高梨が延髄斬りからトラースキックを狙う。これをかわした梅田は前蹴りから高梨をコーナーに乗せるが、高梨は回転エビ固めで切り返して梅田をそのまま持ち上げる。そこにKUDOがダイビング・ダブルニーアタックで合体。だが、タカタニックは樋口が阻止。KUDOが入ってくるが、樋口は両手ののど輪落としで二人まとめて叩き付ける。さらに高梨に相撲のぶちかまし。梅田が串刺し低空ドロップキック。高梨も張り手を返すが、梅田は蹴り飛ばす。丸め込む高梨だが、梅田はガムシャラに蹴りまくる。しかし樋口のラリアットが梅田に誤爆すると、KUDOがバックスピンキックで樋口を排除し、高梨がタカタニックで梅田を仕留めた。
【試合後のコメント】
高梨 しんどいな。最後のチーム、実力じゃ完全に超えられてるからな。けどよ、タッグでやったらこんなもんだ。兄貴、なんかあるか。
KUDO 俺たちは酒飲むためにやってんだよ。
高梨 悪くねえよな。かつてのライバル、ヌルヌルブラザーズが帰ってきて、勝って。そして思い入れのある後輩。もう後輩とは見てねえけど梅田と樋口に勝って。おい、この先は酔っ払いのたわごとだと思って聞いてもらっていいよ。ガントレットタッグ、両国だぞ両国。優勝者になんかあったっておかしくねえよな。それが何もかかってねえ、それがこの試合の注目度落としてる一因なんじゃねえか? こんなんだからよ、記者会見にも呼ばれねえ。こういう状態を、俺はずっと憂いてるんだよ。冗談じゃねえよ。MAOベイリー? 今日の優勝者が挑戦することはできねえのかもしれねえけどよ、そもそもベイリーのパートナーがアントンでよ、樋口とアントンは今コンプライアンスで組んでんじゃねえのか? その辺もだよ、全部の状況に俺は納得いってねえよ。優勝してうまい酒飲んでもな、ついつい絡み酒になっちまうよ。なあ兄貴!
KUDO 私はね、難しいこと分かんないんで。
高梨 あぁ、これ以上ねえよ、以上だ!
KUDO 飲んでりゃいいんだ、飲んでりゃ。
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第三試合 30分一本勝負
握手を求めた里村に対し、伊藤は中指を立てる。カサンドラが赤井に握手を求めると、赤井は戸惑いながらも応じようとしたが、スカしたカサンドラ。手四つの力比べを要求したカサンドラは、赤井が応じようとしたところでヘッドバンギング。すると控えの伊藤もヘッドバンギング。そこを丸め込んでいった赤井はサッカーボールキック。里村がリングインすると、伊藤が猛然と襲いかかるがエルボー一発で吹っ飛ばす。蹴られた伊藤は場外にエスケープするが、すぐにリングに戻した里村は串刺し攻撃からボディスラム。さらにカサンドラがコーナーからダイブするが、これをかわした伊藤。伊藤も串刺し攻撃を返すと、世界一可愛いナックルを狙う。だが、体勢を入れ替えたカサンドラは「世界一怖いのは?」「カサンドラ!」のコール&レスポンスからナックル。カサンドラのエルボーにヘッドバットを合わせた伊藤はボディスラムで叩き付けて赤井にタッチ。カサンドラを蹴り倒した赤井は里村と睨み合い。だが、背後からカサンドラが襲いかかる。赤井は串刺し式ビッグブーツからダイビング・クロスボディー。カサンドラも赤井の頭を掴んでのヘッドバンギングからフェイスクラッシャーを返すとドロップキックで吹っ飛ばして里村にタッチ。エルボースマッシュからニールキックをブチ込んだ里村だが、赤井もカウンターのビッグブーツからブレーンバスター。赤井は突進してきた里村にカウンターのハイキックをブチ込むと伊藤にタッチ。世界一可愛いナックルをお見舞いした伊藤だが、肩口に担いだ里村。これをDDTで切り返した伊藤だが、里村はエルボーでコーナーまで追い込むとハイキック。伊藤もデスバレーを逃れてスリーパーで切り返す。前方に投げて脱出した里村だが、そこに赤井が入ってきてサイドキック。伊藤が逆エビ固めに捉えるが、カサンドラが入ってきてドロップキックでカット。すかさず里村は側転ニーを投下。カバーした里村は自らカウント2で引き起こすと、鬼の形相で「来い!」と叫ぶ。伊藤は絶叫しながら立ち上がろうとするが、蹴り飛ばした里村。それでも立ち上がろうとする伊藤を蹴っていった里村は逆片エビ固め。赤井がカットしようとするが、里村は離さない。カサンドラがミサイルキックで赤井を排除すると、里村はSTFにスイッチ。伊藤はその瞬間にタップアウト。
試合後、赤井と睨み合った里村は伊藤に「立って来い!」と要求。伊藤が自力で立ち上がると張り手をお見舞い。伊藤もガムシャラに殴りかかっていくが、敢えて受け止めた里村はもう一発張り飛ばし、威風堂々と引き上げていった。
【試合後のコメント】
里村 いいか、今回、伊藤の言葉で逆鱗に触れたのは「ダサい」だよ。私はな、ダサいを貫いてここまで来たんだ。何も動じない。もっと私を動かしてみろ、伊藤麻希。シングルでもなんでもやってやる。もっと動かしてみろ。ダサい攻撃、いくらでもやってやるよ。
カサンドラ カサンドラはな、エモいと言われてやってきてんだよ! ……言われねえよ、バーカ!
赤井 今回、DDTを代表する形で伊藤選手と組んで試合をしたんですけど、やっぱり里村選手の壁は大きく感じました。うちも一生懸命立ち向かっていって、里村選手の今日の試合で何%なのかなって感じました。でも里村選手もいとう選手みたいなタイプとは出会ったことがないと思っらので。最後の張り手、今のこの涙が感じるものがあったのかなと思いました。自分はもう少し、できればじっくり向かい合いたいっていうのが本音です。里村選手にしてもカサンドラ選手にしても。自分が外に出ていってもいいし、向こうが来てくださってもいいですし。自分はじっくり向き合ってやりたいと思いました。(伊藤に)何を感じた?
伊藤 もう悔しかった! どうあがいても里村芽衣子には敵わなかった。こんなに悔しい思いをしたのは初めてです。でも、必ず里村芽衣子の壁は何十年かかろうが必ず超えるので。確かの今日は泣いてしまったし、普通の喧嘩のルールから言っても伊藤の負けだと思うけど。でも負けたからといってあきらめたわけじゃないので。絶対に女子プロ界の横綱か何か知らないけど、里村芽衣子の壁は必ずぶち壊します。
――里村選手は「私のことをもっと動かしてみろ、シングルでも何でもやってやる」と。
伊藤 それも悔しいです。悔しい意外に言葉が出ないのも悔しいです。いろんなことを思ったんです、試合をしてる時に。なんか……分かんない、こんな屈辱は初めてです。私は必ず超えます。
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2019年2月17日の両国大会に長与千種が参戦決定!
第3試合終了後、巨大スクリーンで2019年2月17日の両国国技館大会に、Marvelousの長与千種参戦が発表されると、観客から大きなどよめきが起こった。
第四試合 30分一本勝負
ALL OUT vs #STRONGHEARTS!スペシャル6人タッグマッチ
ALL OUTのセコンドには竹下、STRONG HEARTSのセコンドにはCIMAがつく中、STRONG HEARTSの奇襲攻撃で試合開始。T-Hawkは場外で勝俣に逆水平チョップ。さらに飯野を鉄柱に叩き付ける。勝俣をリングに戻すと、イーナンがリープフロッグ。勝俣もリープフロッグを返すと、アームドラッグの応酬からドロップキックは相打ちに。彰人をショルダータックルでなぎ倒したT-Hawkは逆水平チョップ。リンダマンがリングインしようとした飯野に対し、ロープを蹴り上げて急所攻撃。そこにイーナンがその場飛びムーンサルト。リンダマンは彰人にサミング。彰人もネックブリーカーを返して勝俣にタッチ。セコンドのCIMAが相手セコンドの竹下にイス攻撃をしている間に、リング上ではT-Hawkとリンダマンが勝俣を集中攻撃。T-Hawkのロホをロープに逃れた勝俣だが、リンダマンがボディスラムを連発。T-Hawkは勝俣のドロップキックをネックハンギングボムで切り返すが、勝俣もハリケーンラナから強引にメサイヤDDTを決めて飯野にタッチ。リンダマンをタックルで吹っ飛ばし、飛んできたイーナンをキャッチして叩き付けた飯野はT-Hawkにバックフリップ。さらに串刺し攻撃からT-Hawkをラリアットで吹っ飛ばす。ハカ踊りからピープルズエルボーかT-Hawkがかわす。T-Hawkと飯野のチョップ合戦はT-Hawkがグーパンチで追い込むが、飯野もショルダータックル。しかしT-Hawkは強引にブレーンバスターで投げていく。彰人はリンダマンにモアイ・オブ・イースター。さらに回転エビ固めで丸め込んだところに勝俣がミサイルキック。さらに彰人のダブルアーム式フェイスバスターに勝俣が合体。勝俣はXファクターを決めるが、密かにタッチしていたT-Hawkがウラジゴク。しかし彰人が入ってきてT-Hawkに俵返し。さらにリンダマンとイーナンをまとめてドラゴンスクリューで投げるが、リンダマンが飯野をジャーマンで投げ捨てると、イーナンがノータッチトペコン。飯野もリンダマンのジャーマンをカウント2で返したが、リンダマンはもう一度ジャーマンで投げて3カウント。
試合後、リングに上がったCIMAは水をブチ撒け、竹下と睨み合う。さらに勝俣にストンピング。彰人も蹴りかかり、一触即発のムードの中、引き上げようとするCIMAは背後から竹下が急襲。しかしCIMAは花道から竹下を投げ落とし、両腕を上げて「ウー!」。そして#STRONGHEARTS全員で勝ち誇ってみせた。
【試合後のコメント】
彰人 あ~チクショウ! 勝って竹下にいいバトンをつなげたかったんですけどね。今日はいいALL OUTじゃなかった。よくないほうのALL OUT。技のミスが多い。ミスすることで技の精度、威力も変わってくるし。何より僕らのテンポが変わってくる。意気込みすぎて空回りした部分が凄い出て。それをコントロールできなかった僕にも凄い責任がある。負けたのは仕方ないよ。クヨクヨしないで、何か言ってくれ。
飯野 まず負けたのが悔しいですけど、竹下さんにつなげられなかったのも悔しいですけど、何より、あんなちっちゃいリンダマンにジャーマンで投げられて3カウント取られて。
彰人 おまえよりだいぶ小さいリンダマンに床から抜かれて悔しくないの?
飯野 一番悔しい、それが。クソ!
勝俣 いやもう、ふがいなさしかないです。飯野のサポートもできなかったし、この3人の力になれなかった。もう、ふがいないとしか言いようがないです。
彰人 試合後にケンカを売ってきた、それは忘れない。ストロングハーツ、覚えとけ。
第五試合 30分一本勝負
The Worlds Crazy Couple決定戦
6分45秒
スカイチ●コ・スープレックス・ホールド+ジャックナイフ式エビ固め
大石&大畠は腕を並べるとハート柄になるお揃いのアームカバーを着用。ボディチェックの際もローラは尻を突き出し、ライアンは体にオイルを塗りたくってからキャンディーをタイルの中へ。ライアンは隙あらば大石の手を股間に持っていこうとする。だが、大石は大畠を呼び込むと夫婦の共同作業(合体攻撃)。「オマエが行け!」と早くも尻に敷かれている大石に対し、ライアンがカニ挟み。倒れた大石はローラの尻に顔をうずめる。さらにローラのカニ挟みでライアンの股間に頭をうずめた大石に、大畠は「マジメにやれ!」。ローラは両足で大石の顔を挟んで、自らの尻に顔を当てていく。これでメロメロ状態になった大石に対し、四つん這いになったライアンの背中にオイルを垂らしたローラは、その背中を滑ってスライディングアタック。大石もマンハッタンドロップを返すが、股間の硬さに大石のヒザにダメージが。ならばと大畠がメサイヤDDTからランニングクロスボディー。ダイビング・クロスボディーからバックを取った大畠だが、バックを取り返したライアンは大畠の胸をわし掴みにすると、そのままジャーマンで投げ捨てる。これに怒った大石が殴りかかるが、バックフリップで叩き付けたライアンはコーナーへ。立ち上がった大石は追いかけていくが、手を股間に持っていったライアンは雪崩式チ●コ投げ。カウント2で大畠がカットしたが、ライアンは大畠にラリアットを見舞うと、タイツの中から取りだしたキャンディーを押し付ける。カットしようとしたが大石だが、口の中にキャンディーをねじ込むと、ローラがアソコ投げ。ならばと大畠がローラにオッパイ投げをお返し。ライアンが大畠にチ●コ投げを狙うが、股間を鷲掴みにしても投げられまいと踏ん張った大畠は、そのままスカイブルー・スープレックス・ホールドで投げると、大石がジャックナイフ式エビ固めで合体して3カウント。
マイクを持った大石が「あの二人に勝ったってことは、俺たちが世界一のクレイジーカップルだー!」と叫び、大畠に勝ったご褒美としてキスを迫る。しかし張り手で阻止した大畠は「人前で嫌だって言ったじゃん!」と大石を一喝すると、気をつけてさせてから「今日はありがと」と言ってほっぺにチュー。大石も大喜びだった。
【試合後のコメント】
大石 え~、この結果を持ちまして、大石真翔&大畠美咲組が、ワールド・クレイジー・カップルとなりました! 言ってみれば世界一強い夫婦タッグ。(大畠の)引退まであと2か月ちょっと。もし我々に勝てるという夫婦タッグ、我こそはという人がいましたら連絡ください。
――大畠選手、ライアン夫妻のかなり特殊な戦法を食らってしまいましたが。
大畠 最初、なんでそんなに下半身を触らせようとしてるのかまったく分からなくて。あんなに下半身が強いとは。
大石 強かった。
大畠 でもそれを攻略できたので。
大石 もうあれだけ強い下半身もいないので。
大畠 ローラもね。
大石 強かった! まだ生々しく感触が。
大畠 残ってますね。
――あとマット界で意識する夫婦は?
大石 いるのかどうか。
大畠 海外ですかね。
大石 なので現時点で日本一なのは間違いない。今日はアームカバーもおそろいで、ウェディングドレス的な(生地)でもあり、大畠美咲リストバンドで。エルボーパットも合わせるとハートになるという。
大畠 記者会見に続いて。
大石 言いたかないですけど、こんなバカップルいないでしょう。世界一のバカ夫婦目指して頑張っていきましょう。ありがとう。キッスは?
大畠 もうしない。
大石 よし、しないぞ!
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ライアン あの二人はいいカップルだったよ。でも我々のほうがもっといい。今日は負けたけどね。
――フィニッシュでは得意技のチ●コ投げが返されてしまいました。
ライアン これは陰謀だよ。俺は紙テープを持って試合がしたかったのにDDTに取られてしまった。それで混乱したのが敗因だ。
ローラ 私も、私たちのほうがいいカップルだと思う。でも今日は夫に不満があるわ。
ライアン どうしたの?
ローラ 他の女のおっぱい触ってどういうつもり?
ライアン ……(無言で機嫌を取る)。
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第六試合 30分一本勝負
総研ホールディングス presents 食うか食われるか!? ジャイアント・スペシャルシングルマッチ
※アンドレザプレス
巨大の笹団子になって入場したササダンゴは、煽りパワポを始めるが、いきなりアンドレザへの勝ち方が分からないと絶叫。それでもアンドレザを分析したササダンゴは、まとめてにやっても勝てないので「パンダの中身ぜんぶぬく大作戦」を立案。1日に120kg以上の笹が必要だと計算したササダンゴは、イコール自分を食べたがると分析。リング上の笹団子を食べにくるアンドレザに対し、花道にお馴染みの罠を仕掛けるというササダンゴは、恐らくぬけるであろうパンダの中身を仕留めるという。さらに坂井精機の得意分野を活かし、身長3m、体重500kgのジャイアント・ササダンゴマシンなる秘密兵器を開発したという。しかもこのササダンゴマシンにはスローモーション機能が搭載されているので、そのまま勝利に導くと力説。
サムソン宮本に先導されてアンドレザが入場すると、リング上も笹団子を発見したアンドレザはソワソワし始める。何とかアンドレザを落ち着かせようとするサムソン宮本が、ササダンゴが仕掛けた罠にハマってしまい戦線離脱。制御出来る人物がいなくなってしまったアンドレザだが、ヨガを駆使してリングイン。対峙したササダンゴは「ごめんなさい」と謝るが、無視して捕まえたアンドレザは殴りかかる。辛くもかわしたササダンゴは場外にエスケープすると、会見で贈られた松葉杖で攻撃。さらにリングに戻り、松葉杖をフルスイングして殴り飛ばすとドロップキック。思わずササダンゴにブーイングが飛ぶ中、ササダンゴはサムソン宮本をアンドレザの上にボディスラムで叩き付ける。潰れたように思えたアンドレザだが、中身がぬけることなく復活。ならばちササダンゴはキャメルクラッチ。捻りを加えてアンドレザの首が大変なことになるが、強引に立ち上がったアンドレザは体が膨らんで復活。ハンマーパンチを振り下ろしていったアンドレザはコーナースプラッシュ。踏みつけフォールをしたところで『ハリケーンズ・バム』が鳴り響き、大石に先導されたササダンゴマシンが登場。動揺するアンドレザだが、リング上でマシンと対峙すると睨み合いに。アンドレザのパンチに対し、マシンもパンチを返して殴り合いに。マシンはモンゴリアンチョップからラリアット2連発。しかし3発目を光速ヘッドバッドで迎撃したアンドレザがカバー。ここでマシンのスローモーション機能が発動し、『エトピリカ』が流れる中、アンドレザの光速ヘッドバッドもスローモーションに。マシンもヘッドバッドを返すが、アンドレザは3連発。しかし4発目をササダンゴが罠で迎撃すると、アンドレザの心の声がスクリーンで流れる。レッスルマニアが夢だというアンドレザは子供のためにも負けられないという。額から流血しながらもハンマーパンチで罠を吹っ飛ばすと、ササダンゴとマシンに光速ヘッドバッド。そしてアンドレザプレスを投下して3カウント。
試合後、マイクを持ったサムソン宮本が「今日はどうしても皆さんにお願いがあります」と言うと、サムソン宮本が「人生いろいろ辛いこと、悲しいこといろいろあるけど、頑張っていこうせ! 無理しない! ケガしない! 明日も」と言ったところで、観客と全員で「仕事ー!」と新根室プロレスのモットーを唱和した。すると花道ではアンドレザの嫁と子供が父を出迎えた。
【試合後のコメント】
――激闘でした。
ササダンゴ こっちもいろいろと、これ以上ないってくらい対策、作戦を立ててきたんですけど。ジャイアント・ササダンゴ・マシン出しても勝てない。うちの坂井精機が65年かけて培ってきたリバース・エンジニアリングの技術の粋を集めても、それでも太刀打ちできなかった。根本的に闘い方、レスリングスタイルを考えてかなきゃいけないっていうか。手応えはあったんですけどね。もう一歩というところまでは追い詰めたんです、まさにクライマックスまでは。でもやっぱりアンドレザは強いですね。
――これまでのDDTやマッスルにはいなかった?
ササダンゴ いないでしょう。あんなのプロレス界始まって以来というか。そういう相手と試合できただけでも光栄だと思うしかないというか。生きる伝説ですから、アイツは。一種でも勝てると思った自分がバカみたいです。これからは闘わせてもらったことをありがたいと思いながら、頑張っていこうと思います。それくらい大きすぎる壁でしたね。
――リマッチは考えない?
ササダンゴ アンドレザ・ジャイアントパンダがWWEに行く前にできればいいですけど、それまでに俺が変われるか。でももう、決まりでしょうね、これくらいの試合見せたら。見ちゃうでしょ、Abemaかサムライで、ビンス・マクマホン、トリプルH、Aトレイン、見ちゃうと思うので。行っちゃうでしょうね。NXT出るでしょう。しょうがない、完敗ですから。
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D王GP2019出場選手発表! 潮﨑豪、青木真也、サミー・ゲバラらが初出場!
第6試合終了後、11.30新宿FACE大会からはじめるD王GP2019への出場選手として、HARASHIMA、竹下、佐々木、遠藤、高尾、彰人、樋口、MAO、高梨、プーマ・キング、ベイリー、サミー・ゲバラ、青木真也、潮崎豪が発表された。
第七試合 30分一本勝負
年の差27歳! 代表取締役社長(48歳)と所属選手(21歳)による血で血を洗う抗争劇・最終決着ウェポンランブル!
※キャノンボール450° on the タンス with 衣装ケース
この一戦に向け、荒川の神から授かった金と銀のピコピコハンマーを持ち、ベイリーと共に入場したMAO。左右にハンマーを持ったMAOは銀のハンマーを高木に渡すが、高木が投げ捨てたため、MAOも金のハンマーを投げ捨てる。ドロップキックで吹っ飛ばしたMAOはベイリーからロングハンマーを受け取ると、高木の脳天を殴打するが、ピコピコハンマーのため高木はノーダメージ。するとMAOの公認ウェポンとしてタンスが運ばれてくる。タンスをコーナー付近に置いたMAO。お互いに相手を投げつけようとする中、突進してきたMAOをかわして激突させた高木は、MAOの足の小指をタンスにぶつけて悶絶させる。そこに高木公認ウェポンとして有刺鉄線おまるが運び込まれる。だが、MAOがアトミックドロップで高木をおまるに叩き付ける。するとMAOはタンスの中から、大量のハンガーやペンライト、紙皿、ヒヨコなどを取り出す。それらが散乱するマットに高木をボディスラムで叩き付けると、MAO公認ウェポンの空き缶100個が運ばれてくる。「荒川の神様、ありがとー!」と空き缶を投げつけたMAOは、倒れた高木の上に缶をバラ巻いてからハリウッドスタープレス。そこに高木公認ウェポンとしてNωAの売れ残りCD100枚が登場。「こんなに在庫つくってどうするんだー!」とMAOにCDを投げつけた高木はDDT。精神的にダメージを負ったMAOだが、そこに公認ウェポンとして中邑珍輔が登場。観客があの曲を合唱する中、リングインした珍輔は「イヤァオ!」。そしてMAOと一緒にキンサシャを狙ったが、タンスに躓いて転倒。そこに高木公認ウェポンとしてベッド・インのかおりさんが登場。MAOにお色気たっぷりに迫ったかおりさんは、高木と一緒に馬乗りフォール。カウント2で珍輔に高木が詰め寄ると、珍輔は花道を後退。そこにMAO公認ウェポンのベッドが運び込まれ、ステージ上に設置される。高木がMAOをブレーンバスターで投げようとしたが、MAOが切り返すと珍輔がキンサシャ。高木が吹っ飛び、ベッドまでステージから落ちたが、セコンドがベッドを戻すとその上にMAOが高木をロックボトムで叩き付ける。興奮状態のMAOは珍輔が抑え付けたかおりさん向かって突進。だが、照れるあまり前をよく見ていなかったため、珍輔に誤爆。ベッドの上に倒れた珍輔を見たかおりさんは、珍輔とベッド・イン。リングに戻ったMAOはダイビング・ニードロップ。そこに高木公認ウェポンの衣装ケース10箱が運び込まれる。コーナーに登ったMAOだが、高木がスペースローリング・クロスチョップ。すかさず衣装ケースをリング内に入れた高木は、MAOをぶっこ抜きブレーンバスターで投げて、衣装ケース3箱をクラッシュ。さらに衣装ケースを手にコーナーに登った高木はボディプレスを投下。MAOがかわしたため、高木が自爆してケースをクラッシュ。そこにMAO公認ウェポンの布団圧縮袋が登場。高木を袋に入れたMAOは、掃除機のスイッチをオン。みるみるうちに高木が圧縮されていくと、MAOはコーナーの上に。しかし高木公認ウェポンとしてMAOの携帯番号が公開される。動揺してコーナーから転落したMAOに対し、高木は「この番号にみんな電話しろ! この番号はLINEにもつながっているからな」と酷いことを言う。心が折れたMAOを担ぎ上げた高木は、スピコリドライバーで衣装ケースに投げつける。さらに肩車していくが、ここでスペシャルウェポンとしてアンドレザ・ジャイアントパンダが再登場。高木はアンドレザと握手をして、MAOをホイップ。光速ヘッドバッドをMAOにお見舞いしたアンドレザは、そのままMAOを羽交い締め。そこに高木が突進するが、MAOがかわしたためアンドレザの光速ヘッドバッドが高木に誤爆。気まずそうにアンドレザが引き上げようとする中、なかみがぬけちゃいそうになるハプニング。MAOは背後から襲いかかろうとしたが、そのハプニングを見てMAOは優しい表情で見送り、高木は敬礼。高木と殴り合ったMAOはジョン・ウーで吹っ飛ばすが、高木もショートレンジラリアット。高木のスピコリドライバーを着地したMAOは衣装ケースのフタで殴打。さらに掌底で殴り倒したMAOは、タンスの上でみちのくドライバーII。カウント2で返した高木だが、MAOは衣装ケースを高木の上に乗せると、その上にキャノンボール450°を投下して3カウント。
勝ったMAOがしばらく鳴っていたスマホに出てみると、本当につながっていたことが発覚。するとMAOは「三四郎! いや、高木大社長、正直言います。会社が大きくなって、僕が憧れたあなたに大人げが出てきていることが怖かったんです。けど今日闘って分かりました。あなたは間違いなく業界イチ大人気ない大社長です! ひとことだけ……僕を見つけてくれて、DDTに入れてくれて本当にありがとうございました」と言って最敬礼。高木は「MAO、確かに団体が大きくなってきて俺は少し自分をセーブしていたかもしれない。だけど、このリング上を見てくれ! あとのことを何も考えていない! これがDDTだ! パンダが途中でヤバイことになってしまった! これもDDTだ! そしてオマエみたいな社長をクルマで撥ねるような21歳、そんなキ●ガイがいるのも、生中継中にキ●ガイ! キ●ガイ! キ●ガイ! キ●ガーイ! この共犯意識、これもDDTだ。俺だけじゃこのクレイジーさを世間に伝えるには、まだまだ力不足だ。オマエがもっともっとキ●ガイになって、このイカれた状況を世間に伝えてくれ。そしてひとことだけ言わせてくれ。MAO、楽しかったよ。ありがとう」と言うと、最後はMAOが「大学出ても、社長になってもバカなものはバカなんですね。シングル、お熱しすぎてタッグが滞っているんですけど、ベイリーもいない間は海外で試合して頑張っています。僕も頑張っています。その上にMoonlight Expressは成り立っています。2018年も2019年もMoonlight Expressは駆け抜けていきます!」と言って、ベイリーと共に引き上げていった。
【試合後のコメント】
宮本 どうだったアンドレザ、ササダンゴは。
アンドレザ (耳打ち)
宮本 闘い終わってみれば、ササダンゴ・マシン選手もいい選手だったと言ってます。
――ジャイアント・ササダンゴ・マシンというデカい相手も出てきました。
アンドレザ (耳打ち)
宮本 凄く親近感があって、友達になりたいと言ってます。
――闘うよりもタッグを組むとか?
宮本 そうですね、タッグを組むのも面白いかもしれない。
――両国という大きい会場はいかがでしたか?
アンドレザ (耳打ち)
宮本 大きいことはいいことだ、もう一度両国で闘いたいと。
――ウェポンとしての登場ではかなり疲弊していたようですが。
宮本 やはりササダンゴ・マシンの「パンダの中身全部抜く」があとあと効いてきたと。恐るべしですよ。
――一日2試合はきつい?
宮本 きつかったですね、スペシャルウェポンは断るべきでした。パンダ史上最大の危機。あのままリングにいたら死んでましたよ。危なかった。再起不能ですよ。
――「レッスルマニア」のメインに立つという夢も語っていました。
宮本 もともと親に捨てられたんですよ。その親を探すのに、有名になって自分の活躍を見てほしいと。そのためにまず日本で有名になって、世界にと。そのために頑張ってます。
高木 (入ってくる)宮本さん!
宮本 危なかったですよ!
高木 何が起きたんですか!(涙)。
宮本 ササダンゴの作戦が効いてきたんですよ。
高木 まさか20分以上たって効くとは……。ありがとうパンダ、また来てね! 宮本さんもありがとうございました!
宮本 ありがとうございました。じゃあハグ会行ってきます(宮本&アンドレザは退席)
高木 MAO、アイツこそいかれたDDTの正統な後継者かもしれない。飯伏やケニーとは違う、また別のキ●ガイ。クレイジーじゃない、キ●ガイだ。アイツがいる限り、DDTはまだまだ大丈夫です。
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MAO 機種変します。SIMも変えます。LINEのアカウントも変えます……。あんなんしないだろ普通。リベンジポルノだよ。48歳、会社持ってる人間が自分の会社の一番下っ端にリベンジポルノって。バカかよ。でもね、私はそのバカを見てここにいるんです。昔から、ちょっと痛いけどピーターパンシンドロームみたいなもんで、大人になりたくないし、平日の朝から満員電車乗りたくないし。試合の5時間くらい前に起きて、すいた電車の隅っこに座って、ちょっと寝たら会場着いてるみたいな生活が大好きです。プロレスラーっていうこの職業が、本当に大好きです。こんだけ、春先からバチバチというか大人げなくやってた高木さんに一番感謝しなきゃいけない。それくらい大きな存在だったがゆえに、だんだん鬱憤がたまってきて、やり合ってて楽しかったし、これがDDTだなって思ったし、このDDTを作り上げてきた高木三四郎なんだなって思いました。大社長、それとDDTのお客さんに何よりも感謝を伝えたいです。2015年から、良くも悪くも変化しているDDTにずっと足を運んでくれているお客さんに感謝です。
――今、携帯電話が届きましたので、着信などチェックされては?
MAO 見てみましょうか……。(大量の着信、LINE受信に)あのね、これ(機種)変えたばっかなんですよ。プラン見直して……おわ、かかってきたよ。あ、切れちゃった。あ、またきた! はい。
電話口のファン え、MAOさんですか?
MAO はい。
ファン ほんとですか?
MAO いま試合が終わって、コメントを出してるところです。
ファン 嬉しいですしゃべれて!
MAO ありがとうございます。機種変するんでこれが最後になるとは思いますが。
ファン 応援してます!
ベイリー Thank you for callin'.
ファン I love you! 失礼します!
MAO どうすんだよこれ!(笑)。マジでSIMごと変えるから。ちょっと前に変えたばっかなのに! (高木に)感謝してるけどこれだけは恨むぞ!
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2019年7月15日に大田区総合体育館に初進出! 何と全席無料!
第7試合終了後、2019年夏のビッグマッチとして7月15日に大田区総合体育館に初進出。しかも全席無料だと発表された。
第八試合 30分一本勝負
煽りVでは師匠・高井憲吾からのメッセージに涙した入江。入江&石井が登場すると、その横にチームドリフだった高尾も現れる。そして入江と握手をすると、高尾は二人を見送って去って行く。入江は満面の笑みを浮かべると、ガウンを受け取った木曽レフェリーと左手で握手。セコンドの渡瀬が「イリエ」コールを煽る中、試合開始のゴング。入江のショルダータックルからのセントーンをかわしたHARASHIMAは坂口にタッチ。入江も石井にタッチすると、まずは石井がフロントキック。エルボー合戦から石井が野球チョップを叩き込むと坂口もミドルキック。HARASHIMAは石井をコーナー二段目に寝かせるとフットスタンプ。腹部へのストンピングを連発したHARASHIMAから、坂口はニーリフトからチキンウイング・フェイスロックへ。何とかロープに逃れた石井はソバットから突進。坂口はカウンターのミドルを蹴り込むが、耐えた石井はフロントキックをブチ込んで入江にタッチ。ブレーンバスターからセントーンを落とした入江はブラックホールスラム。串刺し攻撃を狙った入江を蹴りで迎撃すると、HARASHIMAがダイビング・カンフーキック。スワンダイブ式クロスボディーからミドルキックを連打するが、ブロックした入江はノータッチヘッドバッドから交通事故タックル。石井はランニングニーアタックから延髄斬り。バック宙キックをかわしたHARASHIMAは水面蹴りからバックを取ると、ジョン・ウーで吹っ飛ばす。しかし串刺し攻撃をかわした石井はジャーマンで投げ捨てる。HARASHIMAもカウンターのジャンピングハイを返してダブルダウン。両者タッチして坂口が入江に飛び付き、マウントエルボー。入江もスイープしてエルボーを連打。坂口は払い腰からニー。そこにHARASHIMAがスワンダイブ式ボディプレスを投下すると、坂口がランニングロー。入江は坂口とHARASHIMAを突き飛ばすと「勝負だー!」と叫んでエルボー。入江のエルボーに対し、坂口とHARASHIMAは蹴りで応戦。1vs2の圧倒的不利の状況の中、入江は坂口をリバースで投げると、その上にHARASHIMAをパイルドライバーで叩き付ける。入江は坂口にキャノンボールを狙ったが、坂口は払い腰。そこにHARASHIMAがリバースフランケンを決めると、坂口はランニングロー。神の右膝もクリーンヒットしたが、カウントは2。坂口はスリーパーに捉えるが、石井が必死に手を伸ばす。だが、坂口はその手を取ってコブラクラッチ。だが、石井がHARASHIMAを投げ捨てると、入江は坂口を背負ってのキャノンボールでHARASHIMAに激突。入江は坂口に正調キャノンボールを決めると、腕のサポーターを投げ捨ててビーストボンバー。カウント2で返した坂口だが、入江は顔をクシャクシャにしながらビーストボンバーを狙う。かわした坂口はハイキック。さらにHARASHIMAがスタンディングの蒼魔刀。石井が入ってきてニールキックからダブルアームDDTでHARASHIMAを排除すると、絶叫しながら両手を広げた坂口に入江が送別のビーストボンバーを叩き込んで3カウント。
入江が坂口に握手を求めると、坂口も正座をして握手に応じる。そしてHARASHIMAとの握手をした入江は顔をクシャクシャにして天を仰ぐ。入江はリングを降りて涙していた松井レフェリーを呼び戻すと、盟友・石井、対戦相手のHARASHIMAと坂口、そしてセコンドの渡瀬、松井レフェリーと共に記念撮影。場内には最初の『タチムカウ』が鳴り響いた。松井レフェリーから最後の勝ち名乗りを受けた入江は、四方に最敬礼すると、RENEGADESの渡瀬、キンケイド、そして石井と共に花道を引き揚げDDTに別れを告げた。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 今日は入江の壮行試合ってことで、ほぼ同世代の石井と、僕らDDTお兄さん世代としてやった感じで。入江とは何度も何度も試合して、力は強いけど気持ちが弱い頃の入江からずっと知ってて。両国で泣いてるところも見てたし。いろんなことがあったけど、今日は気持ちが強い入江でした。試合後は泣いてたけど。個人的にはこれが最後とは思わないんで。プロレス続けてればどっかで巡り合うこともあるだろうし。次いつ入江とやってもいいように、ガッチリ鍛えてコンディション整えて、またガンガンやり合えるように準備しときます。ねえ坂口さん。
坂口 リング上がって、たぶん俺のほうが先に気持ちきちゃって。入江もそうだけど石井もなかなかDDTには上がらなくなる。ずっとしのぎ削り合ってきた仲だから、ああいう選手たちがいなくなるのは残念。最後、時間が足らなかった。もう自分の時間的には入江、石井とやり合うのはたぶん今日が最後。受け止めて、気持ちよかった。二人ともいいレスラーだから、どこ行っても頑張ってくれると思います。
入江 自分としては、今日は泣いたり、悲しい顔するとお客さんも悲しいと思ったから。でも気持ちが抑えればくなって。今まで以上に号泣してしまって。そこは自分がいつまでたっても変わらないところだと思うので。もっともっと成長していかないとなとDDTは本当にあたたかいし、凄いスキルを持ってるレスラーがいっぱいいるから、もっともっと流行っていくと思うし、それを期待してるし。僕もどんどん突き進んで、大きくなって、大きくなったDDTに戻ってきたいと思います。
石井 寂しくないわけじゃないけど、最後、一緒に組んで最高の瞬間をともにできて、それは凄い嬉しいです。べつに暗い話じゃないので。お互い前を向いてのことで。思い出を語りだしたら長くなっちゃうんで。3時間20分くらいになっちゃうんで。今日は嬉しいってことを伝えます。
渡瀬 プロレスをやめるわけじゃないので。入江さんが離れてこんなに悲しくて寂しいのは、それだけ大きい存在ってことで。これからもずっと大きい存在です。
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セミファイナル 30分一本勝負
煽りVでは竹下がCIMAのプロ意識を絶賛。対するCIMAは「俺が竹下に本当のプロレスを教える」とまで言い切った。ALL OUTのメンバーを従えて入場した竹下に対し、CIMAもSTRONG HEARTSのメンバーを従えて入場。詰め寄っていく竹下は無視するCIMAは、観客に対して「どっち(の応援)や!」。両者へのコールが交差する中、ロックアップからロープに押し込んだ竹下だが、体勢を入れ替えたCIMAはクリーンブレイク。ヘッドロックに捉えた竹下だが、髪の毛を掴んだCIMAもヘッドロック。そこからスピーディーなロープワークになると、竹下がゼロ戦キック。CIMAもアームドラッグからのドロップキックで竹下を場外に出すと、ロープの間をくぐってのドロップキック。CIMAがセコンドの飯野に手を出すと、飯野もCIMAを突き飛ばし、STRONG HEARTS勢も殴りかかる。竹下はCIMAを客席に投げつけてからリングに戻す。ショルダーネックブリーカーからチンロックと、CIMAの古傷である首に狙いを定めた竹下。さらに技の読み合いからDDTを決めた竹下だが、CIMAもヒザへの低空ドロップキックから、竹下の左足をロープに絡ませての低空ドロップキック。CIMAは竹下の左ヒザをジャベで集中攻撃。セコンド同士も一触即発の中、CIMAは鉄柱を使って左ヒザを痛めつける。さらに左足をコーナーに巻き付けてイスで殴打。ブーイングも起こるが、コーナーポストをズラしたCIMAは、剥き出しになったワイヤーを利用してのレッグブリーカー。そしてリンダマンがレフェリーを引きつけている間に、竹下の左足にイスで挟んでのグラウンド・ドラゴンスクリュー。左足へのキーロックを決めたCIMAだが、竹下は何とかロープエスケープ。竹下もエルボーを連打していくと、フロントスープレックス。エプロンに出たCIMAをフロントキックで蹴落とした竹下は、ノータッチトペコンを発射。竹下はさらにCIMAを客席や柵に叩き付けると、花道の上にあげてパイルドライバーの体勢に。しかしCIMAは逆に竹下の左ヒザを固い花道に叩き付けると、ドラゴンスクリュー。花道から転落した竹下だが、場外カウント19で滑り込む。しかし間髪入れずCIMAはダブルニーを投下してからパーフェクトドライバー。変形の足4の字固めに悶絶する竹下だが、どうにかロープに逃れる。串刺しダブルニーをブチ込んだCIMAはスーパードロル。竹下もニーを返すが、CIMAはカウンターでヒザへの低空ドロップキック。しかし竹下もブルーサンダーで叩き付けると、串刺し攻撃を狙う。これをかわしてヘッドシザースで投げて、ポストがズラされたコーナーに竹下を投げつけたCIMAは竹下をコーナーに乗せる。しかしファイアーマンキャリーで担ぎ上げた竹下はシカゴスカイラインからランニングニー。ジャーマンはヒザの激痛でブリッジが崩れてしまう。20分を経過し、ダッシュした竹下にカウンターのハイキックを叩き込んだCIMAはヒザへのミサイルキック。しかし竹下も垂直落下式ブレーンバスターを返すと、渾身のエルボー。続くロールスルージャーマンはカウント2でCIMAがキックアウト。CIMAも朦朧とする中、竹下はバックを取ってクロスアームジャーマンを狙ったが、CIMAはカサドーラで切り返してまたもコーナーに投げつける。コーナーからの厳鬼を決めたCIMAはシュバイン。ハーフダウンの竹下の背後からスワンダイブ式メテオラを決めたCIMAは、続けて正面からスワンダイブ式メテオラ。これをカウント2で返した竹下だが、CIMAは奥の手クロスファイヤーを出すが、これもカウント2。ならばとCIMAは必殺のメテオラを決めて3カウント。
ALL OUTとの対抗戦に勝利した#STRONGHEARTS「ベルトが懸かった3vs3なら、もっと面白いちゃいますか?」(CIMA)
CIMAが勝ち誇ると、ガックリとヒザから崩れ落ちた竹下。そしてマイクを持ったCIMAが「オラ両国、勝ったぞー! 相手のこと別に褒めたくないけど、大概なポテンシャル持ってるやないか。でも最後は両国国技館だけに、残った残った、CIMAが残りました。ちゃんちゃんですね。まずよ、このDDTで誰を知ってるかと言えば、俺が知っているのは高木三四郎であり、男色ディーノであり、ササダンゴマシンや。ディーノとCIMAとササダンゴ、これ同級生ですからね。ワタシ、11月15日で41歳になりますからね。40歳最後の大一番、皆さんのお陰で勝つことが出来ました。ありがとうございます」と言うと、STRONG HEARTSとOWE全員は上がるリングがない中でこんな大一番を組んでくれたDDTとファンには感謝しているという。その上で「3vs3でも勝った。そして竹下が指名して勝った。ALL OUTvsSTRONG HEARTS、最後はCIMAが残った。おい、両国でこの結果やけど、これでいいんか? 今日の試合、第1試合からしっかり支度部屋のモニタで見させてもらいましたよ。見た? 第1試合で6人タッグの選手権やってますわ。さあSTRONG HEARTSは何をしたらいいんですか? STRONG HEARTSはベルトが懸かった3vs3なら、もっと面白いちゃいますか? 出来れば私は40歳のうちにベルトを獲りたい。DDT、どう考える? 俺らが来たからには今までにないプロレスの熱をDDTに植え付けるから、オマエら楽しみにしておけや!」と、次なる標的をDAMNATIONが持つKO-D6人タッグ王座に向けることを示唆した。
【試合後のコメント】
竹下 僕は今日の試合、勝ちたいじゃなくて勝つんだと思ってきました。なので勝った時のコメントしか用意してなかったんですけど。負けてしまった今、思うことは一つです。心の底から悔しい! CIMAから3カウント取りたい。ただ今日は自分が負けました。ALL OUT全員負けました。リベンジさせろとは言わないです。もう一回、今すぐやらせろとは言わないです。D王GPも始まります。KO-Dのベルトももちろん狙いたい。両国のメインも張りたい。CIMA選手にもう一度リベンジしたい。そのチャンスを僕は待ちます、いや掴みにいきます。KO-Dチャンピオンになることでチャンスをつかみにいきます。今日は僕の負けです、まだまだでした、まだまだ甘かった。もっともっと頑張ります。ALL OUT、もっともっと強くなります。ありがとうございました!
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CIMA 竹下! 試合前は素晴らしいバランス、運動神経、若さとスタミナ持ってるから、どんな試合になるかなと思ったけど。試合する前は、アイツはきれいすぎるから「タケシタ、TAKE A SHIT」、ウンチ掴むようなもんやと思ってた。しかしよ、試合してみたら素晴らしいやないか。まずよ、もうすぐ41歳の俺と23歳の竹下。なんで試合を受けたのか、そこから説明しよ。これは勝っても負けても言うつもりやったけど。俺は2007年か2008年、神戸ワールド記念ホール、その時の団体の年に一番の大会のメインでライガーさんとシングルやったんや、タイトルマッチで。俺は20代後半か。試合がしたくてしたくて、目立ちたくて目立ちたくてしょうがなかった時や。そこに現れたのが獣神サンダー・ライガーや。こんなおいしい獲物はおらんと思ってた。そんでラガーさんと試合してよ、終わった後に冷静に考えてみたら、ライガーさんよくこの試合を引き受けたなと。俺が逆の立場やったら果たしてできるかと。いう時に来たのがこの竹下戦や。何が言いたいかっていうたら、いろんな団体あります、プロレス界。9月はT-Hawkと6カ国、試合しました。いろんな国にいろんなプロレスがあります。でもね、俺も40歳。21年間プロレス界でご飯食べさせてもらってんや。家族食べさせてもらってんや。これから恩返し、何ができますかいうた時に、プロレス界という大きいものを見た時に、竹下幸之介、アイツは数年後、トップ取らなあかんやろ、プロレス界の。だからこそ当時のライガーさんになぞらえて、俺はこのシングルマッチを引く受けたんや。これは断言しとく。竹下、お前トップ取れよ。そしてT-HawK、リンダマンとこの先何年、何十年とやっていってくれ。まずはお前がくるんやったら、今回しんぐるやったけどタッグでも。それから全世界、全団体、CIMAでよければ、おたくの一番の若手、相手さしてもわうわ。シングルに限らずタッグ、6人タッグ、8人タッグ。上海には50人の生徒がいてる。誰でもいいよ。T-Hawkもリンダマンも、セコンドの山村も刺激バリバリ受けたはずや。山村と竹下、同い年らしいな。俺は今回の試合に向けて、山村に竹下の必殺技から何から聞いたんや。アイツも刺激受けてる。竹下とはウチの全員がやることになるやろ、トアンもそうや。そして! 一発決めた、6人タッグも決めた。シックスメンのベルト、今日第一試合やったやろ。あんなんでええんか、両国で。
リンダマン あんなんじゃないっすねぇ。
CIMA 知ってると思うけど、俺らはシングルもいく、タッグもいく。けど6人タッグは十八番やな。6人タッグのベルト、一発でいったるぞ。
T-Hawk いっちゃいましょうよ。
CIMA 誰がチャンピオンか知らんけどよ、お前らが持ってるから第一試合なんや。俺らに挑戦させろ。T-Hawk、CIMA、そしてトアンでいくからよ。
リンダマン ちょっと待ってくださいよ! おかしいでしょ!
CIMA リンダマン、ごちそうさまです! お前、獲物捕まえんの得意やないか。DDTひっかき回したれ!
リンダマン 他にも獲物いそうだからよ、それはそれで発表させてもらうか。
CIMA できれば40歳のうちに6人タッグをな。
T-Hawk このストロングハーツ唯一の40代、CIMAの背中見て、お前感じたろ。このCIMAにもらった熱を、俺は6人タッグ選手権にぶつける。それだけだ。
CIMA 上海にアツい熱、持って帰るからな! おっさんボロボロや!
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メインイベント 60分一本勝負
グッドコムアセット presents KO-D無差別級選手権試合
32分10秒
ミスティカ式クロスオーバー・フェースロック
※第67代王者が初防衛に失敗。佐々木が第68代王者となる。
煽りVでは団体のリセットを目論む佐々木に対し、「“最後の役目”としてはワタシが殺されること」と語ったディーノ。ステージ上に設置された王の椅子に腰掛けたKING OF DDT 2018覇者の佐々木。島谷が先導する中、DAMNATIONのメンバーを従えて入場した佐々木。一方、黒装束の男たちが棺桶を担いで登場。花道に置かれた棺桶の蓋を開けると、中には佐々木の遺影が。黒装束の男たちの正体はジ・コンプライアンスのメンバーで、ディーノは西側の客席から登場。恍惚とした表情で客席を見渡しながら入場したディーノは、試合開始早々ロックアップからのリップロックを狙う。必死に抵抗する佐々木だが、ディーノは佐々木の手を自らの股間に持っていくと、グラウンドでのバック状態から男色殺法。しかし逆に馬乗りなった佐々木はスパンキング。スイープしたディーノはタイツの中に手を突っ込んでから男色ナイトメアー。意を介さず立ち上がった佐々木は、ショルダータックルからクロスフェイス。場外に逃れたディーノに対し、トペを狙った佐々木だが、唇を突き出して待ち構えたディーノ。ストップした佐々木だが、ディーノは佐々木を場外に連れ出して客席へと雪崩れ込む。佐々木が殴っても男性客に抱きついて充電するディーノ。そしてリングサイドまで来たところでディーノはシーソーホイップで投げ、佐々木を鉄柱にぶつける。さらにリングを覆う幕に佐々木の両腕を突っ込んで動けないようにすると、エプロンからのナイトメアー。これも意を介さず脱出した佐々木は河津落としでディーノの後頭部をエプロンに叩き付ける。ディーノをリングに戻した佐々木はショルダーネックブリーカーから側頭部に低空ドロップキック。さらに首を捻っていった佐々木は首筋にニーを落としていく。徹底してディーノの首を痛めつけていった佐々木はライトニング・スパイラル。そしてコーナーでの馬乗りナックルを見舞って行くが、突き飛ばしたディーノは男色クロー。佐々木はこれにも動じず首を捻りあげる。男色クローからのリップロックを狙ったディーノだが、佐々木は必死に抵抗。ならばとエクスプロイダーで投げたディーノは、低空ブレーンバスターからナイトメアーで顔面騎乗。ようやく男色殺法が効いてきた様子の佐々木に対し、ディーノはコブラツイストに捕らえた状態で股間を尻をダブルで責めていく。さらにディーノはバックから突いていって四方に佐々木を吹っ飛ばすと、ファイト一発から男色ドライバーを狙う。間一髪で踏み止まった佐々木は張り手からペディグリーを狙う。リバースで切り返したディーノだが、佐々木はクロスフェースへ。男色クローで脱出したディーノだが、佐々木はスクールボーイからトラースキック。今度こそペディクリーを決めた佐々木はダイビング・ヒットマンエルボードロップ。かわしたディーノは立ち合いから股間への突っ張り電車道。佐々木もトラースキックからダイビング・クローズライン。これをキャッチしたディーノはリップロック。さらにファイト一発から男色ドライバーを狙ったが、ジャックナイフ式エビ固めで切り返した佐々木は打点の高いドロップキック。ダブルダウンからTシャツを脱いだ佐々木は、ディーノとナックルで殴り合う。股間へのタッチにチェンジしたディーノはオネエステップでのバイオニックエルボーからコーナーへ。しかし佐々木がロープを揺らすと、ディーノはロープ上に転落。さらにドロップキックで場外に落とした佐々木はトペを発射。本部席のイスに座らせた佐々木は、リングに戻るとコーナーに登ってスーパーダイブエルボー。ディーノをリングに戻し、ダイビング・ヒットマンエルボードロップを投下した佐々木はそのままクロスフェイスへ。20分を経過し、ディーノを場外に連れ出した佐々木はリング下からテーブルを取り出してセット。その上にディーノをうつ伏せに寝かせると、コーナーに登っていく。しかし追いかけていったディーノはパワーボムの体勢から股間を口で攻撃。コルバタで投げた佐々木だが、ディーノはツームストーン・パイルドライバーの体勢から股間を口で攻撃してから叩き付ける。場外に出たディーノはテーブルの上に佐々木を乗せると、パイルドライバーでテーブルクラッシュ。ハードコアマッチのような展開となったが、ディーノはリップロックを狙ってダッシュ。しかし佐々木がかわして松井レフェリーに誤爆。レフェリーが気絶している中、今度こそ佐々木にリップロック。サブレフェリーの木曽レフェリーが入ってくるが、木曽レフェリーにもリップロックが決まり、今度は岡田レフェリーが入って来る。岡田レフェリーにもリップロックを決めて邪魔者を排除したディーノは、漢タイツを脱ぎ捨ててあてがい。さらにTバックを脱いであてがいを決めると、「アルティメットじゃ!」と叫び三角絞め。さらに最後のTバックも脱いで、直に佐々木の顔を押し付ける。セコンド陣も慌てふためく中、まさかのコンプライアンス抵触技を仕掛けていったディーノは、漢タイツを股に挟んでどうにか隠す。すると佐々木もタイツを脱ぎ、ガーターベルト&網タイツ姿に。しかし、すぐにタイツを戻した佐々木に対し、ディーノはアルティメット男色ドライバーを決めたが、カウントは2。いろんな意味で危険過ぎる技だが、ディーノはリバースエビ反りジャンプを予告してコーナーへ。漢タイツを股に挟んだまま飛んだディーノだが、佐々木がかわして自爆。松井レフェリーが必死にタイツを穿かせようとするが、そこに佐々木はダイビング・ヒットマンエルボードロップを投下してからのクロスフェイス。「マツイ」コールが起こる中、ようやくタイツを穿かせることに成功。ゲイ道クラッチはカウント2。垂直落下式ブレーンバスターからのリバースエビ反りジャンプ2連発。しかし2発目をかわした佐々木。ここで30分を経過。ミスティカを狙った佐々木だが、ディーノはリバース男色ドライバーを狙う。これを逃れた佐々木はトラースキックからアサルトポイントで投げるとNOW OR NEVER。カウント2で返されると、串刺しドロップキックからディーノをコーナーに乗せて掟破りの逆リップロック。そして雪崩式ペディグリーでディーノが顔面からマットに突き刺さる。佐々木はミスティカ式クロスフェースからクロスオーバー・フェースロックにスイッチし、ついにディーノからギブアップを奪った。
エンディング
DAMNATIONがディーノを棺桶に入れ、「男色ディーノは今日で終わりだ!」(佐々木)エンディングは石川の『IN TO THE LIGHT』!
無差別級王者を戴冠した佐々木は「勝ったぞ両国! 俺がKO-D無差別級王者だ。俺が勝つなんて誰も予想してなかっただろ。それが俺の今日の勝因だ。でも男色ディーノ、今日のテメーはなかなかヤバかったぞ」と言うと、ディーノは「大ちゃん、最初アンタがDDTの象徴だなんだ言っていたけど、実はそんなことどうでもいいのよ。ワタシは1戦士としてアンタの生き方が羨ましかったのよ。好きなときに好きなことして、嫌いなものは嫌いって言って、ワタシには出来なかった生き方。だからワタシは1個人として、後輩でもない、1ライバルとしてアンタに勝ちたかった。でも出来なかった。いいよ、胸を張りなさい。アンタはワタシを破って新しいKO-Dのチャンピオンになったの。このまま貫いてちょうだい」。それを聞いた佐々木は「俺はこのベルト、欲しくて欲しくてたまらなかった。今日、オマエに勝てたこと、このベルト獲れたことはすべてここにいる皆さんのお陰です。そして俺がここにいれるのは男色ディーノ、オマエのお陰だよ。ひとつ皆さんに質問があります。皆さんは男色ディーノが好きですか? 俺は男色ディーノ、大好きです。……何て言うと思ったか! テメーよ、試合前に殺してくれとか言ってたな。テメーの望み通り殺してやるよ。今日で終わりだ!」と言い放ってイスでディーノを殴打。そしてジ・コンプライアンスのメンバーが持って来た棺桶をリング上に持ち込むと、「最後に言い残したことはあるか?」と言いながら遺影でディーノの頭を殴打してディーノを棺桶の中に入れてしまう。施錠までした佐々木は「残念だったな、テメーらの男色ディーノは今日で終わりだ! ベルトはここにあるぞ。次は誰だ? 誰でもいいぞ、かかってこいよ。いいか、このDDTのリングで中心に立つのはこの俺、そして俺たちDAMNATIONだ! オイ悲しいか? いいか、よく聞け! 俺たちがDAMNATIONだ! 俺たちは群れない・媚びない・結婚しない! このマザーアース、そしてこのDDTのリング、そして! このプロレス界は俺たちDAMNATION中心に回っていくんだ、覚えておけ!」と捨て台詞を吐いた。すると『IN TO THE LIGHT』が流れ、スクリーンでは歌う石川修司が映し出される。カリスマの勝利を祝福した石川は、スタッフロールが流れる中、ジャイアントリサイタル状態で最後まで歌いきった。
【試合後のコメント】
佐々木 聞きたいこといっぱいあんだろ、答えてやるぞ。
――30分越えのロングマッチでした。
佐々木 ただ時間が長いだけだ。時間が長くてアイツが全裸になっただけでよ、俺は実力の十分の一も出してねえ。楽勝だよ。ざけんじゃねえぞ。
――全裸三角絞めのダメージは?
佐々木 あの感触だけは、一週間くらい寝ても覚めても俺のこの辺(顔)にこびりついてるだろうな。お前、チ〇コこの辺に当たったことあるか?
――ないです。
佐々木 ないだろ。凄いぞ。あんなもんプロレスじゃねえからな。
――ご自身もガーターベルト着用でした。
佐々木 そりゃあ勝負の時は下にはいてないと落ち着かないだろ。いつもはいてるよ。今日は見せただけだ。なあ?
遠藤 勝負下着ですよ。
佐々木 両国の時は毎回はいてるよ。昔の俺のVとか見たら、足とか網目になってるからよく見ろ。
――両国のメインでベルトを獲った感触は?
佐々木 何もないな。ただ男色ディーノに勝っただけで、両国のメインとかはどうでもいい、いつもどおりだよ。ただこのベルトが俺の手元にきたてことはな。今年のDDT、KO-Dのベルト、無茶苦茶だったろ。入江が獲って、男色ディーノが現れて、里村明衣子が現れて。そして俺のもとにきた。この後どうなると思う?
――総選挙1位の選手との防衛戦になるかと。
佐々木 そんなこと知ったこっちゃねえ。俺はもっとこの「リング、無茶苦茶にしてやるよ。好き勝手やってやる。
――予告通り、ディーノ選手を埋めました。
佐々木 いや埋めれなかったけどな。棺桶にぶち込むことはできた。アイツ、自分で持ってきただろ。自分で用意してきたから入れてやったよ。まだいんだろあの中に。もう二度と出てこない。これでDDTも明日から少しは良くなる。俺はそう思うよ。
――DDTの功労者、人気選手を葬ったことになります。感慨は?
佐々木 感慨はないけどな、男色ディーノに掘られてる時以上の快感が駆け巡ったな。最高だ。……なんだ、後ろでごそごそ俺の悪口言うな!
遠藤 掘られてる時以上の快感って、掘られてる時も快感だったんですか。
――DDTの象徴を終わらせた?
佐々木 終わっただろもう。もう出てこないだろあれで。明日からどうなるか。どうなると思う、男色ディーノのいないDDT、楽しみだろ。
――カリスマ時代の到来?
佐々木 そんなのは知らねえけどよ。男色ディーノいないDDTを作ってやったよ。
――もう出てこない?
佐々木 出てこないだろ、鍵かけてやったんだ。あとは燃やすだけだ。
――これから新しい何かを作る?
佐々木 何も作らない。もっとメチャクチャにしてやるよ。まだいんだろいっぱい、ゴミみてえなヤツらがよ。終わらせなきゃいけない。
――他にも埋めなけれんばいけない選手がいると。
佐々木 そうだ、そしたらよ、他の団体から金でどんどんいい選手引き抜いて、もっといい団体にしてやるよ。金はあるんだ。(賞金の)200万あるんだよ。これで平屋(の一軒家)を建てて、そこに住まわせれば文句ねえだろ。給料いらねえだろ。
遠藤 はい。
佐々木 俺の平屋に25人くらい住まわせれば、新しい団体でいんじゃねえか?
遠藤 25人……。
――他団体から引き抜いて住まわせる?
佐々木 平屋だよ平屋。
――平屋で。
佐々木 質問は! ビールかけは?
――最後の歌に関しては?
佐々木 フハハハ! あれなんだよおい、台無しじゃねえか! あれは間違いなく石川修司だったな。なんだあれ、ノブが用意したのか? テツヤか?
遠藤 違います。あれはノブか、操作ミス。
佐々木 電波ジャックか? AbemaTVがジャックされたか。
遠藤 全チャンネル、石川修司の歌が流れるっていう。
佐々木 それは国が動くんじゃねえか? 全力で止めないと。もういいか!
遠藤 平屋買いに行きましょう。
【大社長総括】
高木 お客さんも入って、いい感じだったんじゃないかなと。今回は選手の成長とか、いろんなものが見れたと思います。サイバーエージェントに入って一年、前よりもいろいろひどいDDTだったんじゃないかなと(笑)。でも締めるべきところは締めて。メインイベントもさらにひどい、でもそれも含めてDDTだったかなと。来年は2月16日にマッスル、17日にDDTの両国。4カ月しかないんで、いろいろやらなくちゃいけないかなと。長与千種さんも参戦ということで。自分自身、長与さんとは10年以上前ですかね、自身初の蛍光灯デスマッチ。両国では(蛍光灯は)難しいかもしれないですけど、面白いことができたらと思ってます。で、みなさんやっぱり試合以外の部分で一番度肝を抜かれたんじゃないかと思うんですけど、来年の7月15日、大田区総合体育館、DDT初進出の会場なんですけれども。大田区総合体育館で夏のビッグマッチをやります。おそらく「ピーターパン」シリーズになります。これまで両国ピーターパン、武道館ピーターパンと場所で名前を変えてたんですけど、今後は一つの、固定の大会名になると思います。夏のビッグマッチを象徴するものになるんじゃないかなと。で、より多くの人にDDTを見てもらわなきゃいけない。世間にどんどんプレゼンしていく時期だと思ってます。プロレス、格闘技の興行で赤字を気にしてたら何もできない。これは赤字ではなく投資です。2019年7月15日、大田区総合体育館、夏のビッグマッチを全席無料にします。無料に関しての細かい部分は追ってお伝えしたいと思います。とにかく僕らなりのやり方で、DDTのプロレスというものを世間に広めていきたいと思います。AbemaTVだってずっと無料じゃないですか。DDTだって屋内のビッグマッチを入場無料にするのがどれだけ意味があるか。もちろんボリュームダウンするつもりはまったくないので。ゲスト選手、このボリュームでやります。たぶん10試合以上になると思います、ダーク入れて。(今日は)5時間? 6時間? あまり気にしないでやりましょう。このボリュームでやりますんで。でも勝算がないことは一切やらないんで。これは投資です。DDTをより世間に知ってもらうための。札止めが当たり前ですよね。それくらいの感じで世間に発信して。その方向性はブレないので。DDTのプロレスを世間にM世界中に広めていきたいと思います。
――来年は春と夏のビッグマッチ体制?
高木 それはまだ分からないですよ。今の時点では初夏、かもしれないし。でもDDTはどんどん攻めていくので。
――メインでは佐々木選手がチャンピオンになりました。
高木 自分の中で、佐々木大輔という男は、あの世代の中で一番プロレスがうまいんじゃないかと。とにかくテクニシャンで、狙ったものはドンピシャで決めてるし、理詰めでいく様なんかはプロレスの申し子じゃないかと。そういう部分でもDDTをアピールしてもらいたい。男色ディーノだけがDDTじゃないし、竹下幸之介だけがDDTじゃない。昔から、ディック東郷の一番弟子として、本人から凄い選手がいるから出してほしいと言われて引き受けた子なので。本当に素晴らしいものをもっているので、またDDTを見る目が変わるんじゃないかと思います。
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