前説
田川副支配人へのディーノのキスは試合で賭けられることに!
今林久弥APの前説は先日、最終回を迎えたTBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」に出演していた飯野雄貴とともにおこなった。飯野は本日より復帰戦。レンブラントホテル東京町田の田川さんも呼び込まれ、営業部長から副支配人に昇進したことが告げられていると、その背後からディーノ、大石、高木が現れる。ディーノは毎年恒例、田川にキスをするかと思いきや、しない。今林「しないの?」ディーノ「控室で田川さんが出世したからキスはやめてくれって…」今林「それはテイとして言ってるだけで、しろよ。田川さんはディーノにキスされたくて毎回呼んでくれているんだから」ディーノ「今、私ヘソ曲げました。なぜ会社の都合で私のキスを利用されなきゃいけないんですか。もうしないです。そんな軽いもんじゃないんです」ここで大鷲、平田、赤井がリングに駆けつける。大鷲「ディーノ、何考えているんだよ。田川さんの顔を見てみろよ。チュー欲しがってんだろうがよ! チューしてやれよ!」ディーノ「しないって言ってるでしょ!」大鷲「だいたいオマエはいつもあっちこっちでチューしてるだろ!」ディーノ「私がしたくてするのと会社に言われてやるチューは全然違う。そんなのできないです。わかりました。我々はプロレスラーでここはリング。試合で決着つけましょう。私たちに勝つことができればチューします」今林「大鷲さん、絶対勝ってくれますよね」大鷲「田川さんの笑顔を守ってみせます」今林「田川さん安心してください。大鷲さんたちが勝って、ディーノとチューはできますから!」田川副支配人がおせちとクリスマスケーキの予約を本日より開始したことをアナウンスするとリング上にいるみんなで「乾杯!」でスタート。
オープニングマッチ 30分一本勝負
朱崇花はビールサーバーを担いでリングイン。誕期と松永が蹲踞して対峙すると、朱崇花が「替われ」と松永と交替。朱崇花が誕期にぶつかっていくが、投げられてしまう。誕期が松永にコーナースプラッシュ。松永が渡瀬にエルボーも、朱崇花はタッチを拒否して「頑張れ」。誕期にぶつかっていく松永だが、こちらも投げられてしまう。松永は誕期をブレーンバスターで投げると戦況は朱崇花vs渡瀬に。朱崇花が正面跳びドロップキックを、渡瀬もドロップキックを放つ激しい攻防でダブルダウン。するとバックステージに消えていた松永と誕期が酒を持ち込んで戻ってくると、双方のパートナーに飲酒させる。朱崇花が渡瀬をエアプレーンスピンで回すと、渡瀬もエアプレーンスピンで回して双方フラフラ。回転エビ固めの応酬では松永が酒を飲ませ続け、最終的に朱崇花がASKA FANTASYで勝利。
第二試合 30分一本勝負
美味しいお食事と華やかなダンスで素敵なひとときをお過ごしください。
ディーノが平田にナイトメアなど男色殺法。ここから平田がローンバトルも大石にドロップキックを決めてピンチを脱出。替わった大鷲はディーノと大石をまとめて投げ、赤井は大石にダイビング・ボディープレス。JKからケツァル・コアトルを狙うもここで平田が待ったをかけてタッチを要求。出てきた平田だが、大石のナックルパンチでさっそくダウン。ディーノの地獄門に平田を吸い込ませるもカバーは大鷲と赤井にカットされてしまう。タッチを受けた高木は大石に「町田名物サルビアの花」を要求。拒否する大石にビンタをして、ディーノとのサルビアの花が完成。大鷲、赤井と捕食される中、残った平田は切り返して高木を投げるも、高木は勢い余ってディーノにカンチョー。その指で平田を悶絶させ、サルビアの花に捕食させてから丸め込んで勝利。
今林APが田川副支配人と熱い口づけ!
試合後、今林APが泣きながら田川副支配人を連れてくると「大鷲さん、話が違うじゃないですか! 何負けてんですか! 田川さんの気持ちを考えてくださいよ! レンブラントホテルの開催も今年が最後になっちゃいますよ! キスできなかったからしょうがないですよ!」と嘆く。するとディーノが渋々挙手。その後、大石、高木、赤井、大鷲、平田、松井レフェリーが立候補して挙手し、今林APが「田川さんのキスはそんな安いもんじゃない! だったら俺がやる…いや、俺にやらせてください!」とブチ切れると「どうぞ、どうぞ」のダチョウ倶楽部方式で決定。スキマスイッチの『Revival』が流れる中、2人は熱い口づけ。平田が「こうして今年もリング上には愛のきれいな花が咲きました。サルビアの花の花言葉は熱い思い。その熱い思いを胸に2人は幸せな家庭を築くことでしょう」とマイクし、全員で2人の門出を祝って乾杯をしたあと、みんなでつくるアーチの中を潜り抜けた2人は一礼して再度、熱い口づけをかわし、みんなに祝福されて引き揚げた。
第三試合 30分一本勝負
10・19両国KFCでの一騎打ちが組まれたコーディと納谷がリングインするなり視殺戦。互いに先発に出てくるとショルダーアタックの打ち合い。納谷が倒して勝俣とタッチ。アントンが出てくるとセカンドロープに躓きそうになるがセーフ。勝俣のリープフロッグでも躓いたがセーフ。コルバタで投げられ腰を痛めて「タイム」とTの字を作るもそれで突き。しかし、アントンがローンバトルを強いられる展開。アントンは納谷のエルボーをかわしてコーディとタッチ。納谷がコーディにブレーンバスター。コーディもラリアットで返すと、納谷が強烈なミドルキック、そして両者のラリアットが相打ちに。納谷は勝俣とタッチ。勝俣がコーディにエプロンから回転エビ固め。丸め込み切れないとコーディがパンチを放つもかわして拳を痛めつけさせるとXファクター。さらに納谷が勝俣を担いで一回転。勝俣がそのままプレスするも、アントンがカットかと思いきやヒザを強打。試合権利がないためギブアップが通用せず、チ●コを出して無効試合にすると言い出し、その前に創作昔話「ごんぎつね」を話すが、内容は「レンブラントホテル」ではなく下ネタ。アントンが勝俣にサミング。納谷にはブロックされたが、コーディのアシストで決めることに成功。アントンのバイオニックエルボーからコーディがサンダーバスターを決めて勝利した。
第四試合 30分一本勝負
東京女子プロレス提供タッグマッチ
10分36秒
ノーザンライト・スープレックス・ホールド
中島が魅星にサードロープ越しのシーソーホイップでダメージを与えるとヒカリが串刺し低空ドロップキックで続く。ここからローンバトルを強いられた魅星だが、ヒカリをボディースラムで叩きつけて逆転。替わったリカにヒカリがコブラツイスト。さらにドロップキックから替わった中島がライダーキックで続く。リカは619狙いの足をキャッチしてドラゴンスクリュー。リング内でも再度決めてヒップアタック。魅星が出てくると中島をリバースショルダー。中島にキャメルクラッチ。さらにその足をリカがリバース・インディアンデスロックに取って救出にきたヒカリをブレーンバスターで投げ、さらにドラゴンスリーパー。中島がなんとかエスケープ。中島は2人まとめて619。ヒカリがミサイルキックでリカを排除。魅星のラリアットをカウント2で返した中島がバックドロップの体勢をかわしてノーザンライトSHで勝利。試合後は東京女子プロレスの告知から中島とヒカリが「乾杯!」。
セミファイナル 30分一本勝負
序盤から両軍で激しい場外戦。リングに戻るとDAMNATIONが彰人を捕まえてペースを握る。苦しい彰人はポーリーにドラゴンスクリューを決めると替わった坂口が払い腰からサッカーボールキック。ポーリーが坂口にフィッシャーマン。高尾が出てくると坂口が強烈なミドルを放ち、彰人が足攻めで続く。高尾もドロップキックでやり返すとポーリーがテーズプレスからSTF。これは坂口がカット。高尾との連係からリバース・スプラッシュを狙うも、彰人がかわして腹ばいにさせ、坂口が串刺しニー。彰人が俵返しからカバーも、これは高尾がフットスタンプでカット。坂口が高尾を排除してエプロンPKで釘付けにしていると、彰人がポーリーを足横須賀から足4の字で仕留めた。
メインイベント 30分一本勝負
ベストウェスタンラリアットシリーズ2019スペシャル4WAYタッグマッチ
※シューティングスター・プレス。残り2組は竹下幸之介&飯野雄貴、黒潮“イケメン”二郎&MAO。
イケメンは『HELLO』フルコーラス入場。吉村が飯野を挑発する中、佐々木、MAOとの4人で試合スタート。吉村と飯野がショルダーアタック合戦。MAOが虚をつく丸め込みもカウント2。飯野がショルダーアタックを決めれば、吉村はボディースラムで投げて今度は竹下、イケメン、HARASHIMA、遠藤が対峙。HARASHIMAが遠藤をドロップキックでリング下に出したのを皮切りに、4チームで場外戦。竹下がMAOをリングに戻してフェースロック。飯野とのブレーンバスターを決めると、竹下は飯野をMAOの上に投げようとしたがかわされて誤爆。それでも立て直した竹下は飯野と交替。飯野がアルゼンチン。吉村が逆水平でカットし、エプロンに出してショルダーアタックで飛ばす。MAOに逆水平を打ち込み、さらにギロチンドロップ。これはカウント2。DAMNATIONのラフファイトに苦しめられたMAOが連係を分断し、替わったイケメンがジャケットナックル連打。イケメン落としは遠藤がかわしてゆりかもめ。丸め込むイケメンをカウント2で返す遠藤は前転エルボー。カバーを竹下が排除して、その竹下に吉村がラリアット。飯野がその吉村をブレーンバスターで投げる。飯野は飛び込んできた佐々木をスパインバスターで叩きつけると新型のハカエルボー。バックフリップ狙いを佐々木はクロスフェースでかわし、スピアを放つがキャッチされてします。飯野のスピアは佐々木がかわしてDDT。コーナーに登った佐々木を竹下が突き落とす。MAOとイケメンが竹下に連係で攻め込む。飯野のハカに驚いたMAOを竹下が投げ捨てジャーマン。さらに飯野がラリアットもイケメンがカット。HARASHIMAと吉村が竹下にスワンダイブ・ボディープレスとギロチンドロップの合体攻撃も回避されてしまう。DAMNATIONがHARASHIMAに波状攻撃。コーナーに登った遠藤をMAOが止めると、そこに吉村も加わる。さらに竹下、飯野が2人を掬って、合体の裏摩周。イケメンが飯野にスワンダイブ・ドロップキック。竹下がイケメンにラリアット2連発。その竹下に佐々木がスピア。その佐々木に飯野がスピア。遠藤が飯野にスワンダイブ・エルボーで飛び込む。HARASHIMAが遠藤とエルボーの打ち合いからハイキック → リバース・フランケン。蒼魔刀狙いはイケメンがトラースキックで阻止。イケメン落としを決めた直後に遠藤がそのイケメンに蒼魔刀。旋回式トーチャーラックボムからシューティングスター・プレスを投下してフォールを奪った。
遠藤がイケメンを挑発!「俺がアメリカにいって、そのベルトをアメリカで懸けて試合をしてやるよ」
試合後、遠藤がマイクを取る。遠藤「HARASHIMA、テメエに言うことは特にねえよ。さっさと下がれ。イケメンさんよぉ、来年からアメリカにいくんだって? 残念ながらその頃のアンタの腰にそのベルトは巻かれてねえだろうな。アンタがアメリカで名前をもっと売ったら、俺がアメリカにいって、そのベルトをアメリカで懸けて試合をしてやるよ」イケメンは「やってやるよ!」と叫んで引き揚げる。佐々木「飯野、テメエだ。いいタックルしてるじゃねえか。次、闘う場所はワールドカップだ」ここで今林APがリングに上がり、遠藤の音頭による乾杯を促すも、遠藤が拒否。すると佐々木が「バカヤロー!」と遠藤の頭をマイクでぶん殴り、「テツヤ! 今日はラグビーワールドカップ、日本の勝利を祝って乾杯だろ!」。すると佐々木が音頭を取って「ラグビーワールドカップ日本代表の優勝を願って乾杯!」と紙コップに入ったビールを飲み干すが、「もう一杯持ってきてください」。再び「ラグビーワールドカップ日本代表の優勝を願って乾杯!」とやり直して、紙コップに入ったビールを飲み干すが、「なくなっちゃったから」。三度目の「ラグビーワールドカップ日本代表の優勝を願って乾杯!」でもビールを飲み干してしまって「量が減ってた」とビールを要求するが松井レフェリーがストップをかけて、DAMNATIONは渋々引き揚げた。その後、歓談のあと、リング上で平田が映像班の今成夢人の誕生日を祝い、2人で『TOKYO GO!』を踊って町田大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
イケメン 今日、MAO選手と組んで、7月21日にMAO選手と一騎打ちしました。その時に俺がMAO選手にやってやろうと思っていたヒヨコ、Amazonで買った500匹のヒヨコがいるんですよ。その試合終わった直後ぐらいに届いて試合では使えなかったんですけど、今日のタッグの証、友情の証としてそのヒヨコを実は……。
MAO 500羽、孕むことができました。おかげさまで妊活成功です。ありがとうございます。いい遺伝子が届きましたんでね、よかったよかった。
イケメン またタッグ組む機会があれば。かなり相性はよかったと思うので。
MAO 来年でもいないんですね。
イケメン できることをすべてやって。
MAO もったいない気がする。
イケメン これからも……。
MAO よろしくお願いします。竹ノ塚いきますんで。
イケメン ぜひぜひ。そしてEXTREMEか。これを29日守って、両国のメインに立つのは必ずこの黒潮“イケメン”二郎、両国の最後を締めたいと思ってます。
――遠藤、HARASHIMAは?
イケメン 強かった。それだけだ。
MAO フィニッシュ!
HARASHIMA ちょっと今日やられちゃいましたね。遠藤にたぶん取られたのって、この前哨戦のなかでは初めてだろうし、ちょっと威力が…でも、きょう食らって警戒することはわかったんで気をつけたいと思います。イケメンとも久しぶりに肌を合わせて、この大人数のなかでも自分の存在感を出してEXTREMEのチャンピオンとしてリングの中心にいるんだなというのは感じたし、すごいチャンピオンだと思います。今日負けて言うのもアレですけど、後楽園は目の前の勝ちしか見てないんで頑張りたいと思います。
――負けて火がついた?
HARASHIMA まあ、より警戒することがわかった。もちろん火はついてるので。でもプラスの考え方をすればきょう食らったんで、威力を再確認できてより気をつけることがわかったかなと。シューティングスターに関しては。
――当日は遠藤選手だけではない。
HARASHIMA イケメンもいるんで。きょうの存在、要所要所すごいんで、ホントやるだけですね。
――吉村選手は飯野選手を意識していたが。
吉村 いやあ、飯野、フィジカル、スピードもパワーも全部上がっていて。まだまだやり足りない。今日は復帰戦みたいなものなので全然アイツもMAXじゃないと思うので。当たる場面は多かったけど、そんなガッチリ当たることもなく。僕がまだまだやり足りないので、これからどんどん飯野とやっていきたい。
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竹下 KO-D無差別級、KO-D6人タッグチャンピオン&TVスター。今何と言おうとしたの?
飯野 日曜劇場俳優って言おうと…。
竹下 渋いな! TVスターのほうがいい。飯野雄貴がついに帰ってきましたよ。
飯野 どうでした、スピア! ずっとラグビーやってたんですよ。スピアのキレは練習したんで増したかなと思ったんですけど。
竹下 いや、増してたと思うよ。あれは誤爆したくないもん。絶対気をつけような、今後も誤爆だけは。でもね、いまラグビーもワールドカップ始まってるでしょ。やっぱり調子もいい感じですか。
飯野 自分もテンションも上がってますし、やっぱラグビー日本代表が頑張ってると自分も頑張れるというか。そこはもう。しかも日本代表に一緒に高校からやっていたヤツもいますし、そこが頑張ってると自分もDDTを背負ってかな、という気持ちでいるんで。
竹下 破壊力もいつもと違ってましたもんね。
飯野 昨日オールブラックス対南アフリカ見てて。
竹下 じゃあもうKO-Dタッグ戴冠に向けて準備は行けてる感じですか。
飯野 だんだん徐々に。
――竹下選手は、あの3人から両国の対戦相手が決まります。
竹下 ちょこちょこっと肌を合わせて、正直あの3人の中で強いて言えば誰とやりたいと言われたらそれはありますけど、運命なんで。僕はチャンピオンとして上がることが決まっている以上、今回はチャレンジャーのいないタイトルマッチですから。両方ともチャンピオン同士の対決。これに価値があると思ってるので、それは誰が来ても運命だと思ってるんで。
――あと一週間でタイトル戦だが全開でいける?
飯野 徐々にこの1週間で感覚を取り戻して。体力とパワーは上がってるんで、ラグビーやってて。
竹下 じゃあ何が下がりました?
飯野 闘いをする勘というか。勘が鈍ってるんで、そこを徐々にこの1週間で上げて日曜日のタイトルマッチは勝ってやりたい。
竹下 もう明日しかないでしょ、試合?
飯野 でも火、水、木、金、土まで練習あるんで。ずっとエニタイムで走りながらプロレス見て、自分で想像で…。
竹下 だそうです。エニタイムで走ってプロレスを見て勘を戻すそうです。でもそれって離れてる間もしてたことですよね?
飯野 してたことですけど、さらにやって、それも道場に行き練習をして勘を戻す。
遠藤 リング上で言った通り私はイケメン選手にしか興味ありません。次の後楽園? 29日? 俺が勝ってEXTREMEのベルトを腰に巻いて、彼が来年からアメリカ行くという話なので、名前が売れてきた頃に私も海の向こうでタイトルマッチしようかなと。そういう心持ちでおります。
佐々木 (片言で)サヨナラ。おい、フザけんじゃねえぞ! 松井だ、松井! 俺の乾杯の邪魔しやがって! 松井! 俺の酒はどこだ! 俺たちの敵は松井だ! わかってんのか?
――もっと飲みたかった?
佐々木 そうだ、売り子さんがウインクしながらお酒ついでくれたんだ。
遠藤 俺はもうけっこう酔っ払ってるけどね。3杯で。
佐々木 何のためにここに来たと思ってるんだ。
遠藤 ちょうどいいぐらい。
――飯野選手が戻ってきたが。
佐々木 あの野郎! テレビ出たらスターか! ニュース出たらスターか! 違うだろ、犯罪者だろ。あの野郎、久々にリング上がって対戦したけど大したことねえじゃねえか。
――スピアは?
佐々木 スピアは俺の肋骨が2本折れたぐらいだ。大したことない。ラグビーワールドカップに比べたら大したことないだろ。どこで闘うんだ?
――次の後楽園。
佐々木(無視して)熊谷。熊谷ラグビー場か。今からやってやるか、コラ! 松井コラ! なんか言ってやれ!
高尾 松井に!? 松井はどうでもいいな。
――直接、HARASHIMA選手から取ったが。
遠藤 興味ねえよ、HARASHIMAなんか! 前哨戦でお腹いっぱいだ。俺はイケメン二郎にしか興味ねえんだ。アメリカにいきてえからな、また。ニューヨーカーだったことを思い出しました。
佐々木(片言で)サヨナラ。
遠藤 そういうことだ。俺はニューヨークにいくぞ、13時間かけて。
――後楽園に向けて勢い、調子のよさを証明したが。
遠藤 ずっと勢いついてんだろ。勢いはずっと俺たちにあんだよ。昨日だって俺が勝っただろ。来てねえか。なんで来ねえんだよ。今日はHARASHIMAから直接取ったんだよ。俺がチャンピオンでいいだろうが! 何か言えよ!
佐々木 オマエのの目にはどう映ったんだ!
――これまでの主張に、結果、内容と付いてきた感じだが。
遠藤 俺はHARASHIMAの蒼魔刀が使えるんだよ。HARASHIMAに俺のシューティングスター・プレスが使えるか? 鍛えてるから使えるのか? どう思う? できるわけねえだろうが! 俺が勝ちだよ、すべてにおいて。
佐々木 そうらしいぞ。
――遠藤選手の勝利をどう見た?
佐々木 何年も前から決まっていることだ。世代交代とは違うな。主役交代だな。俺たちがこの団体のエース、何年も前からそう言っているだろ。
遠藤 鍛えてるからな、俺たちは。
佐々木 俺は鍛えたことないな。3キロのダンベルしか持ったことない。
遠藤 それであんな試合してんだぞ! 逆にすげえだろ!
佐々木 赤子も落とすぐらいの筋力だ。
高尾 それはやめましょう。
佐々木 俺のタックルの威力みたか! 飯野と俺のタックルどっちが上だ?
――飯野選手はワールドカップでテンションが上がっているようだが。
佐々木 俺だってテンション上がってるよ!
遠藤 こっちのほうが上がってるぞ! 人生で一番テンションが上がってたぞ。
佐々木 試合前もずっと見てたからな。今日はまだ始まってねえからな。もう始まるんじゃないか? 帰らないと。撤収!
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