9月30日、東京・千代田区の神田明神で「DRAMATIC INFINITY 2025 ~3時間スペシャル~」(28日、後楽園ホール)の二夜明け会見が行われた。KO-D6人タッグ王座を奪取し、プロレス初ベルトを巻いた16人組ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」武知海青が初防衛戦の相手に“プロレス王”鈴木みのるを仰天指名した。
9・28後楽園で武知は上野勇希、To-yと組み、DAMNATION T.Aの岡谷英樹&MJポー&イルシオンとの同王座決定戦に臨み、イルシオンからピンフォールを奪い、自力初勝利とタイトル初戴冠を同時に果たした。
会見には新王者組の3人が登壇。To-yは「僕たちはあの反則ばかりする集団と戦って、勝ち取ることができた。このベルトの先にはきれいな未来が見えている。ハッキリとは見えないけど、もやもやした感じで未来が見えている。いろんなものがあるかもしれない。いろんな思い、強さがのしかかってくるかもしれない。僕たち3人なら確実にベルトを守り抜いて、素晴らしい未来にすることができます」と話した。
武知は「試合を経て感じるのは刺激的な1日だったと思います。自分で初勝利することもできましたし、こんなに早くタイトルマッチ組んでもらえると思わなかったので…。チャンスを自分の力だけではなく、チームのみんなと一緒に獲れたのはすごくうれしい気持ちでいっぱいです。もっと試合がしたくなったし、もっといろんな相手と戦いたくなったし、チャンピオンとしての道が続いていくと思うんで、しっかり楽しみながら頑張っていきたいと思います」と王者としての決意を示した。
リーダー格の上野は「6人タッグはチームとしての力が試されるベルトで、上野、To-y、武知海青で初めて組んでDAMNATIONに勝ったのは、必ずしもチーム力が秀でたかと言うと、全部が勝ったわけではないと思います。武知海青がDDT所属になって、前チャンピオンのDAMNATIONが返上して、降りて来たチャンスをつかんだというのが大きなものだし。これから未来が拓かれていくなかで、プロレスをたくさん味わっていくうえで、僕とTo-yがThe37KAMIINAで獲れなかったベルトですが…。このベルトを使って、僕自身もプロレスをたくさん味わいたいし、To-yも海青もとことん味わっていこうという思いでございます。チャンピオンになったからには挑戦者が現れてくると思うんです。6人タッグ獲って、KO-D無差別級も獲って、すべてに責任もありますから、2人に相談して、“ぜひそれしかない”という勢いで言ってくれたことがあって。次の挑戦者に関する相談をしました。次の挑戦者は決まってます!」と発言。
それを受けて、武知が「次の挑戦者は鈴木みのる選手です!」とキッパリ。上野は「挑戦者に鈴木さんを迎えることで、僕がUNIVERSAL王者のときに感じた鈴木さんの強さとか痛みとか、こんなに苦しいのにまた味わいたいと思う、プロレスのすべてが詰まっている男と6人タッグをかけて戦いたいと思いました」、To-yは「僕は聞いたとき、心のなかでヒー!となったけど、戦うしかないと思いました。どんな恐怖を味わっても、プロレスラーになったときに決めました。どんな相手が来ても戦います!」と語った。
武知は「入団してたくさん戦っていくなかで、いろんな方が見に来てくれるんです。THE RAMPAGEを応援してくれる方も、僕個人を応援してくれる方も、プロレスを通してしか感じられないものがあると思うんで…」と話すと、裏から鈴木が現れる。それでも武知は「プロレスやってると痛いですし、怖いですし、いろんな感情に見舞われるんです。でも、戦っていくなかで変わっていって、もっといろんな自分に出会いたいと思いましたし、もっといろんな自分を見つけたいと思ったんで。チャンピオンとして、今戦いたいのは鈴木みのる選手だと思うんで、鈴木みのる選手、挑戦してきてください!」と続けた。
武知と鈴木が視殺戦を展開し、鈴木が「プロレスって痛いんだぞ。足の骨、関節やるとブチブチブチっていうんだ。顔殴られたらミシミシっていうんだ」と言えば、武知は「僕も生半可な気持ちでリングに上がってないんで、ぜひ!」と返した。鈴木が「いつやるんだ?」と迫ると、武知が「いつでも」と答えると、鈴木は「今やるか?」と問うと、上野が待ったをかけた。
ここで、今林久弥GMが武知の次戦が10・19後楽園であることを告げると、鈴木は「いつでもいい」と受諾。上野が「6人タッグで、パートナー2人いります」と発言すると、鈴木は「俺一人じゃダメか? 俺が3人じゃダメか?」と言うと、上野がやんわり拒む。そこで鈴木が「俺が決めていいか? 米国からランス・アーチャー、クリス・ジェリコ、連れてきていいか?」と言い出すと、今林GMが「それはちょっと…」と困惑。すると、鈴木は「難しいなら誰でもいいよ。ハナから1vs3でいいんだ」と言い放てば、今林GMは「こちらでパートナー決めさせていただいていいでしょうか?」とお伺いを立てると、鈴木は「いいよ。誰でも。てめえら形も残らないようグシャグシャにしてやる!」と吐き捨てて立ち去った。
武知は「怖いです。正直最高レベルで恐怖を感じた。僕がリングに立つ意味って、デビューから変わってなくて、チャレンジこそ自分が成長するものだと思うんで。そこに立ち向かう勇気、恐怖を超えた先に違った自分が待ってると確信してるんで。チャンピオンとして、今戦ってみたいなと思います」と力を込めた。
会見終了後、DDT内で協議した結果、鈴木のパートナーはHARASHIMA、高鹿佑也に決定。このKO-D6人タッグ王座戦は10・19後楽園で行なわれることになった。