25日、愛知・名古屋国際会議場にて「友情、努力、勝利! in NAGOYA 2014」がおこなわれた。まずは勝俣瞬馬vs宮武俊(練習生)のダークマッチエキシビションがスタート。両者がっちり握手を交わして試合開始のゴング。先手先手と攻める宮武はボディースラム、逆水平で追い込んで逆エビでギブアップを迫るもロープブレイクを許す。カウンターのドロップキックを決めた勝俣は宮武のブレーンバスター狙いを首固めで丸め込んで3カウントを奪った。試合後、リングに上がった鶴見亜門GMは「宮武、また負けたな。勝俣との差が開いていくばっかり。これじゃ、デビューできないぞ」とさらに突き落とす。デビューを懇願する宮武に「早くこれを着て…」と練習生Tシャツを渡してリングから追い払い、勝った勝俣とオープニングの前説へ。
新商品紹介のあと、次回名古屋大会が7・6枇杷島スポーツセンター(午後1時開始)に決定したことを発表。そして8・17両国国技館大会に2人の大物ゲストの参戦が決定したとアナウンス。その2人がスクリーンに映し出された。一人は女子プロレス界のレジェンド、アジャ・コング。そしてもう一人はレディビアード。その後、名古屋初のビッグマッチとなる今大会の見どころを紹介して、勝俣が「名古屋大会スタート!」とオープニングコール。
第1試合は飯伏幸太&ケニー・オメガ&DJニラvs中澤マイケル&松永智充&ワンチューロの6人タッグマッチ。マイクを手にしたマイケルは、このあと飯伏が横浜アリーナに移動して、石井智宏の持つNEVER王座に挑戦することを確認。しかし「DDT名古屋大会が(午後)1時開始、新日本の横浜アリーナ大会が5時開始。このままマイクを続けて試合に間に合わなかったら…。それとも、試合を引き伸ばしたら…。(横浜アリーナに)いきたかったら、私を倒していきなさい。さあ、ゴングを鳴らせ!」と飯伏のダブルヘッダーに待ったをかけようとするも、ロープから返ってきたところでカウンターのラリアットを食らって、あっさり3カウントを献上した。試合後、そのままリングから下りようとした飯伏に場内からどよめき。マイケルも「そういえば、俺も飯伏のセコンドで横浜アリーナに行かないといけなかったんだ」と状況を確認。「新幹線の時間があるから…」と引き揚げようとしたが、この日が日本ラストマッチであるワンチューロが出番なく終わってしまったことから再試合を懇願。ケニー、ニラも認めると、ワンチューロの「ゴング!」の叫びとともに再試合へ突入した。
ゴングと同時に攻め込んでいったワンチューロだが、すぐに劣勢に。集中砲火を浴び、飯伏の逆片エビでギブアップを迫られるも、何とかロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込む。それでもケニーにボディースラムで叩きつけられ、DJタイムを浴びる。ケニーのストンピング、エルボーに耐え抜いて、DDTを返したワンチューロ。タッチを受けたマイケルと松永が連係で反撃に転じる。ワンチューロが飯伏に逆さ押さえ込みを狙ったところで、マイケルがアルティメット・ベノムアームでアシスト。しかし3カウントは奪えない。飯伏のソバットの蹴り脚をキャッチしたワンチューロは首固めで丸め込むなど粘ったものの、カウンターの右ハイキックからシットダウン・ラストライドを食らってフォール負け。試合後、ワンチューロの健闘を称えた飯伏。ケニーと3人で並んで手を突き上げ、日本のファンへのサヨナラとした。
第2試合はMIKAMI&アントーニオ本多vs坂口征夫&佐藤泰vs高尾蒼馬&高井憲吾の3WAYタッグマッチ。MIKAMI、佐藤、高尾が先発。バックをとられながらも、もう1人の選手とロックアップしたり、3人でのバックの取り合い、さらにMIKAMIが2人まとめてエビに丸め込むなど、静かな立ち上がり。それを破ったのは、アントンvs坂口vs高井の顔合わせになってから。アントンと高井がダブルのエルボーバットを坂口に決めると、アントンが「名古屋に響かせるぞ、チョップ合戦!」と叫んで、控えにいた選手もリングに呼び込む。そして6選手が輪になってチョップを打ち合う。しかし坂口だけがこの流れに加わらず、チョップを打ってきた選手に突っかかっていったり、キックを放ったりする。チョップ合戦が終わると6選手が入り乱れての攻防に。その中でMIKAMIと高井がエルボーの打ち合いを繰り広げる。佐藤がアントンにスピア、ドロップキック、河津落としを決め、アントンを抱え上げて前方に叩き落とすなど、一気に攻め立てる。佐藤が羽交い絞めにしたアントンに、坂口がキックを放ったもののかわされて同士打ちに。ここでアントンが佐藤にバックに回ってロープに押し込む。そのまま回転足折り固めを決めてフォールを奪った。
第3試合は佐々木大輔vs平田一喜のKING OF DDT予選。試合前、バックステージで勝俣から直撃インタビューを受けた平田は「勝つだけ」と短いコメント。握手を交わして試合開始のゴング。若さと勢いで攻め込もうとする平田だが、佐々木は相手の動きを封じる形で受け止める。コルバタで佐々木をリング下に落とした平田はトップロープ越しのプランチャを放ったが、佐々木はそばにいた宮武を引き寄せて身代わりにする。さらに河津落としで平田の後頭部をエプロンの角に打ち据えると、リングに戻ってからもエルボースタッブ、バックドロップと後頭部にダメージを与える。そしてスリーパー、ドロップキックとじっくり料理にかかる。平田はカウンターのフォアアームを決めて反撃開始。ミサイルキックを決めたものの、DDTを返されて攻撃を断ち切られると、ダイビング・エルボードロップを浴びた。続くクロス・フェースロックはロープブレイクに持ち込んだものの、長時間絞め上げられたためダメージは深い。それでも必死に食い下がっていった平田だが、NOW OR NEVERからのクロス・フェースロックに無念のタップアウト。KING OF DDTトーナメント出場権は手にできなかった。
第4試合は男色ディーノvs齋藤彰俊のシングルマッチ。両者リングに揃うと、ディーノがマイクを通じてこの一戦が組まれた意味を口にし始める。「ついに組まれっちゃたか…。彰俊ちゃんが今まで隠してきた性癖がバレると…。やりたかったけどいろいろと建前とかあったわけでしょ?」と言ったところで彰俊がマイクを渡すよう要求。彰俊は「俺が10-0で(ゲイと)違うということを証明しに来たんだ、バカヤロー! (ディーノの漢タイツを見て)なんだ、そのちゃらちゃらしたヤツは!(自身のパンタロンを指して)男はこうだろ!」と返す。それでもディーノは「男を必死に語る人って… まぁ、いいわ」と言い返して試合開始のゴング。序盤、ディーノの男色殺法を前に戸惑う彰俊。エルボー、ヒザ蹴りと打撃を叩き込んでいく彰俊だが、股間をつかまれ、ナイトメアを浴びかけるも、下からカンチョーを合わせて阻止すると、アンダータイツ姿になったディーノの臀部にキック、ヒザ蹴り、アトミックドロップ。さらに串刺しラリアット、ブレーンバスターと攻め立てる。ディーノも男色コンプリートショットでやり返し、ファイト一発!から男色ドライバー狙い。これをカットした彰俊は、ディーノをダウンさせると、脱ぎ捨てていたディーノの漢タイツをパンタロンの上から身につける。その姿を見たディーノは動きが止まってしまった。ディーノの股間に正拳突きを見舞った彰俊は、股間をワシ掴んでのブレーンバスター。そしてファイト一発!から男色ドライバーを決めて堂々の3カウントを奪った。敗れたディーノは満足そうに握手を求めるとキスを迫る。これを突き飛ばした彰俊はリングを下り、一目散にバックステージへ走り去っていった。
第5試合はDDT EXTREME級選手権試合。第27代王者のマサ高梨は大石真翔を相手に初防衛戦。アイドルランバージャック形式により大石がしず風&絆~KIZUNA~、高梨は我闘雲舞勢をそれぞれ帯同。しず風&絆~KIZUNA~は全員が空手の有段者とのことで、リング上で型を披露する。そして両選手のセコンド陣が揃ったところで、公認凶器を発表。しず風&絆~KIZUNA~はピコピコハンマー、我闘雲舞はパイプイス、木刀、スパナ、有刺鉄線バットの使用が認められ、場外に落ちた相手選手に攻撃を加えられる。試合が始まると最初に場外に落とされたのは高梨。ハンマーで袋叩きにされるだけでなく、白鳥美海にコブラツイストまで決められた。闘いはリングに戻ったが、大石がロープに走ったところ、さくらえみがリング下から脚を掴んで場外に引きずり落とすと、里歩が一本背負い、さくらがダブルアーム式バックブリーカー、里歩のフットスタンプと攻撃を加える。リング内に戻っても、高梨が敵のセコンドから奪い取ったハンマーで殴りつける。大石が反撃に転じ、スイングDDTからデルフィンクラッチ。カウント2で返すと、さくらがエプロンに上がって高梨に加勢。その後、堂々とリングに上がり、ダブルのトラースキックを決める。タカタニックをかわした大石はミラクルエクスタシー。カバーに入ったところで、さくらがリング下からレフェリーの脚を引っ張ってカウントを阻止。ここでまたしてもリングに飛び込んだがさくらが高梨が羽交い絞めにする大石にトラースキックを放ったもののかわされて誤爆。するとしず風&絆~KIZUNA~の水野春子がリングに上がってさくらに強烈な張り手を見舞った。すかさず大石が直伝!トルネードクラッチで高梨を丸め込んで勝利。EXTREME級王座奪取に成功した。
勝負が決まると、里歩がさくらに「ことり」が高梨にコルバタを決めて「恥ずかしいことしないで下さい」と一喝。その後、しず風&絆~KIZUNA~に促されて、里歩と「ことり」もリング上のライブに加わった。
【試合後のコメント】
大石 獲ったぞ! 新EXTREMEチャンピオン、大石真翔。そしてしず風&絆~KIZUNA~のみんな、ありがとう! 今日、ホントにみんなのおかげでこのベルト巻くことができました! ありがとう! 俺、カッコよかった? ありがとう。ホント、みんなのおかげですよ。名古屋でしず風&絆~KIZUNA~とこのベルトを獲れて、ほんとに幸せです。
真野しずく このベルト、いくらぐらいするんですか?
大石 いくらぐらい? 100万円ぐらいかな。
真野 売れるんですか?
大石 売れません。今日の感想を…。
水野 めっちゃ暑かった。でも、すごい楽しかったし、まこりんがカッコよく見えました。
白鳥 昨日、まこりんに伝授してもらったなんとかなんとか…。
大石 コブラツイスト!
白鳥 それを完璧にできました。
大石 完璧だったね。素晴らしい。
水野 初めて女の人にビンタした。
大石 あんなの女と思わないで。でもね、たぶんこれからもこのベルト防衛していくんで、その時はまた君達を呼ぶかもしれないんで、また力を貸してください。今日はどうもありがとうございました。
しず風&絆~KIZUNA~ おめでとう!
第6試合は高木三四ロビン&大鷲とおロビン&ウルトラマンロビンvs遠藤=ペールワン&竹下=ペールワン&小仲=ペールワンの6人タッグマッチ。試合前のスクリーンでは久しぶりにウルトラスーツに身を包んだ三四ロビンの姿が映し出される。しかし指先が破れていて、その理由をロビンに尋ねたところ「スマホ対応」との理由。そして強豪であるペールワン一族対策として、ロビンがカプセル怪獣を用意していることを告げた。そのカプセルを手にリングへ向かう。6選手の強い要望により、ルチャ・リブレルールでおこなわれた一戦。先発はとおロビンと小仲。リング中央で座禅を組んで、どんな攻撃にも微動だにしない小仲。とおロビンがロープに走ったところ、カウンターのドロップキックを決めた。ならばとルチャ・リブレを見せてやると、相手の協力が大いに必要なネックスプリングからアームホイップを決めたとおロビンは三四ロビンにタッチ。三四ロビンは遠藤にフライング・クロスチョップを決めたものの、ドロップキックを返される。竹下はロビンをヘッドロックで捕らえるが、ロビンはアームロック、レッグロックで切り返していく。しかし小仲に後頭部へのハンマーパンチを浴び、遠藤のチンロック、キャメルクラッチで劣勢に追い込まれる。ここで三四ロビンがカプセルを取り出して怪獣を出現させようとするが、とおロビンが「ここで使ったら、俺たちの出番がなくなる」と拒否。超低速コルバタで遠藤を吹っ飛ばしたロビンからのタッチを受けたとおロビンは、遠藤、竹下にビッグブーツを放ち、小仲にドラゴンスクリューを決める。さらに竹下にヘッドロック、遠藤にヘッドシザースを決めて2人同時に宙に舞わしてリング下に落とす。ここでロビンファミリーが同時にプランチャを放とうとしたものの、踏みとどまってポーズを決める。しかし、ロビンだけリング中央でなくロープ際で決めたものだから、とおロビンにツッコまれる有様。さらにロビンは「よし、カプセル怪獣を使うぞ!」と自軍コーナーに置かれていたカプセルに手を伸ばしたが、うまくつかめずリング下に転がり落ちた。幸い、衝撃が少なかったようで、カプセルは壊れず、怪獣は出現しなかった。ただ、三四ロビンから「なんで使うんだ? 今は有利だろ?」とツッコまれる。ロビンを相手にせず、エプロンに立った遠藤を引っこ抜いての雪崩式ブレーンバスターを決めた三四ロビン。竹下&小仲の反撃を浴びたものの、両者がコーナーに立ったところ、ロビンととおロビンが光線で撃ち落とした。それでも遠藤のコルバタ、竹下のブルーサンダー、遠藤のその場跳びムーンサルト、小仲の座禅セントーンを浴びた三四ロビン。カウント2で返すと、遠藤のムーンサルト・プレスをかわしてラ・マヒストラルを決めてフォール勝ち。
試合後、とおロビンは「ツッコミどころがいっぱいでどっからツッコんでいいかさっぱりわかないないけど、とにかく今、目の前にある問題を一つ。試合前、そして試合中、散々あおっていたこのカプセル、ここにあるんですけど」とカプセルを取り出し、「てっきり、これが試合のキーになるかと思ったんですけど…」と三四ロビンに渡す。三四ロビンは「これ、何なんですか?」と問いかけたところ、ロビンは「使えばわかるよ」との答え。「なんだその上から目線」(三四ロビン)「質問してんだよ」(大鷲ロビン)と言われても動じないロビンは、「これは大いなる力。使えばわかるよ」と返すばかり。「ちゃんと答えろって言ってんだよ!」と怒ったとおロビンに対し、三四ロビンは「試合後ですけど使います。名古屋の平和は守れましたけど、また新たなる外敵が襲ってこないように使います」。そして入場ゲート向かってカプセルを放り投げた。次の瞬間、登場したのは平田一喜似のロビンファミリー。例のあの曲で踊り始めた平田ロビン(?)を尻目にロビンファミリーはさっさと引き揚げた。
セミファイナルはDDTで初めておこなわれるアジアタッグ選手権試合。第94代王者組の石井慧介&入江茂弘はヤス・ウラノ&彰人を相手に2度目の防衛戦。王者チームから握手を求め、挑戦者チームが戸惑いながらもそれに応じて試合開始。先発は石井とヤス。オーソドックスな立ち上がりから入江vs彰人の顔合わせになっても、グラウンド主体の静かな攻防。彰人が入江の脚にポイントを絞ると、ヤスもそれに呼応。そして速いタッチワークで入江の脚に攻撃を集中させていく。ヤスが仕掛けてきたボディースラムを入江が全体重を浴びせて押し潰したあたりで攻守交替。しかし、替わった石井を捕らえた挑戦者チームは、スイング式ネックブリーカードロップを交替で連発していく。何度も石井の後頭部をマットに打ち据えた挑戦者チームは、ヤスがニードロップ、彰人がパイルドライバー。さらに彰人はバックドロップ、ダブルアーム・スープレックス、羽根折り固めと攻め立てる。石井は彰人のスキを突いてスリーパーを決め、ランニング・フォアアームでようやく入江にタッチ。替わった入江はパワー全開。彰人をショルダーアタックでふっ飛ばし、ブレーンバスター、エルボーと攻め立てる。彰人もエルボーを返していくがパワー負け。ならばと序盤で攻め込んだ左ヒザを低空ドロップキックで打ち抜いて俵返し。ヤスもマンハッタンドロップから入江の串刺し攻撃をかわして後頭部へドロップキックを叩き込み、彰人との連係で入江の左ヒザを痛めつける。しかし入江は強烈なヘッドバットでピンチを脱し、石井をフロント・ハイキック、DDTへとつなぐ。ヤスはレフェリーをうまく利用して石井にコルバタを決めるが、石井はカンガルーキックで攻撃をカット。飛び込んできた入江がラリアットをブチ込み、フラつくヤスに石井がすかさずタイガー・スープレックス。これがバッチリ決まって3カウントが入った。
【試合後のコメント】
石井 まずはアジアタッグのベルトがまた戻ってきて安心しています。やっぱり、全日本でもそうですけど、DDTで揉まれてきた成果がすごいでてきたなと思うんで。今日、その気持ちがさらに自信になりました。
入江 せっかくアジアタッグのベルトを持ってるんで、DDTの選手だけじゃなくて、全日本の選手が来てもどんどん防衛していきたい。
石井 先週の日曜日にいったん、石井&入江組の連勝が9でストップしましたけど、そのあと2連勝で。どんどん連勝を重ねて、全日本の選手も、DDTの選手も防衛して、どんどん強くなっていきたいと思います。
――闘いたいチームはありますか。
石井 名乗りをあげてくれたチームと(防衛戦を)やりたいと思います。
――入江選手は名古屋での防衛というのに特別な思いはありますか。
入江 名古屋での防衛もあるんですけど、なかなか管理が厳しくて持ってこれないアジアタッグのベルトを名古屋のお客さんに見せれたのはうれしいですね。
――DDTにはKO-Dタッグがありますけど、それとの兼ね合いはどう考えてます?
入江 今、アジアタッグのベルトを持っていて、ほかのベルト持っていう気持ちはあるんですけど、せっかくずっとこの2人で全日本に参戦し始めてやっと獲ったアジアタッグのベルト、形に見えるものとして残した結果。これをもっともっと大事にしていきたいと思います。
メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第47代王者のKUDOはHARASHIMAを相手に3度目の防衛戦。静かな立ち上がりから、試合が動いたのは場外戦。HARASHIMAが放ったキックをKUDOがかわすと鉄柱にヒット。それを機に徹底した脚殺しに出るKUDO。鉄柱に打ち付け、ローキック、レッグロック、ドラゴンスクリュー、足4の字…。時折、蹴りやエルボーを返していくHARASHIMAだが、いずれも単発。カウンターのラリアットを叩き込んでようやく攻守逆転。しかしこれまでの劣勢を一気に挽回しようと、一発で大きなダメージを与えようとしたため、かわされるシーンも目立つ。互いにトップロープ越しに場外にダイブしての攻撃をかわすと、HARASHIMAがKUDOをエプロンに座らせてラリアットを放つ。エプロンでダウンしたところで、スリングショット・ギロチンドロップをヒットさせたHARASHIMAは、KUDOをリングに押し上げてミサイルキック、雪崩式ブレーンバスターと攻め立てる。しかし、左脚に蹴りを叩き込まれると動きが止まってしまう。KUDOは投げ捨てジャーマン。HARASHIMAはスワンダイブ式ボディープレスを放ったがかわされて自爆。KUDOはダイビング・ダブルニーアタックで倒していく。KUDOの蹴りにHARASHIMAも意地で蹴り返していく。蹴り合いからリバース・フランケンシュタイナーを決めたHARASHIMAは蒼魔刀を狙ったものの、素早く立ち上がったKUDOは跳びヒザ蹴りで迎撃。エルボーの打ち合いからHARASHIMAの首に腕を巻きつけ、ヤマタノオロチで投げ飛ばしたKUDOは側頭部に蹴りを叩き込む。そしてコーナー最上段からダイビング・ダブルニーを急降下させたものの、HARASHIMAは両ヒザを立てて受け止める。ローキックの打ち合いからバックスピンキックを決めたKUDOだが、HARASHIMAはフォールを許さない。互いにヒザを着いての張り手の応酬。立ち上がって張っていった両者だが、意地で倒れない。次第にヒートアップして、HARASHIMAは顔面にパンチを放っていった。一瞬、攻撃の手が止まったKUDOにつるべ落としを決めたHARASHIMAは腰を落としたKUDOの左サイドから蒼魔刀を叩き込む。そのままカバーすると、レフェリーがマットを3つ叩いた。
試合後、亜門GMからベルトを渡されたHARASHIMA。ヤスの手でベルトを腰に巻かれると、まだ起き上がれないKUDOに対し、「ガッチリ試合やてくれてありがとう。今日、リマッチ、僕が勝ったけど、対戦成績はこれでイーブンだから、また何度でもやろう。何度でも何度でもやろう」と言葉をかける。KUDOがHARASHIMAに視線をやりながらも、無言のまま背を向けて引き揚げると、その姿に観客から大きな拍手が送られた。HARASHIMAが改めてマイク。「2ヵ月前に、このベルトをKUDOに取られて、それから今日まですごく長く感じたし、でも当日起きたらあっという間だなと思ったり。ホントにいろんな気持ちがあって、今日闘ってベルトを獲ることができました。今日、ベルトを取ったから、自分は両国まで突っ走ります。次の7月の名古屋大会も、必ずこのベルトを巻いて来てやるさー!(観客『なんで~!?』)両国大会はチャンピオンとしてリングに上がってやるさー!(観客『なんで~!?』)そしてその試合でも勝って、ベルトを巻いてやるさー!(観客『なんで~!?』)何でかって? それは鍛えてるからだー!!」
【試合後のコメント】
HARASHIMA 2ヵ月ぶりですよ。いやぁ、キツイ闘いでしたけど、勝つことできました。セコンドの声援が力強くて。試合開始直後はいなくてちょっと不安だったけど、途中から、大変なときにきてくれて。すごく心強くて、ベルと取り返すことができました。うれしいです。
――仲間の力が大きかった?
HARASHIMA 大きいですね。耳にどんどん入ってくるんで。KUDOは打撃が強くて、心も強いのも知ってるんで。それをしのぐか、それに対抗するか、最後まで悩んで、結局、避けてはいたんだけど、途中から打ち合いになって、あとは絶対負けられないんで。打ち合うとどうしても押し込まれることが多かったんだけど、みんなの後押しで。セコンドの声援と、お客さんの声援。どうにか勝つことができました。ホントに(攻め込まれた)脚はちょっとキツイです。KUDO、強かったです。リング上でも言ったけど、これでやっと対戦成績イーブンなんで、何度でも何度でもやって、ガッチリ勝ち越したいですね。
――いつでもどこでも挑戦権が残ってるのは、入江選手とスーパー・ササダンゴ・マシン選手ですが。
HARASHIMA どんなルールで闘っても、彼ら2人には負けたことないんで。誰かが(挑戦権を)奪い返すかもしれないけど、いつでも挑戦してこいって。
――この2ヵ月間はどんな気持ちでした?
HARASHIMA 悔しさと、またやっていこうという気持ちと。トレーニングも変えて、いろいろ試行錯誤しながらやってきました。
――過去、何度かベルトを奪われたことはありますが、KUDO選手に獲られたのは、それまでと違う気持ちがありましたか。
HARASHIMA すごい調子よかったんで、そのまま両国まで突っ走るつもりでいたんですよ。そうしたら(ベルトを)獲られてしまったんで、一瞬、パニックになってしまって。予定を立て直すために、自分を信じ、仲間を信じてやってきました。その結果、今、ベルトがここに。このまま突っ走って両国までいきたいですね。
――何度も経験してますけど、両国のメインはやっぱり特別な思いがある場ですか。
HARASHIMA 一番上がりたい場所ですし、一番最後で勝って、一番目立ってリングを下りたいですね。このまま勝ち続ければいけますから。
彰人 今日、ベルトを獲って、勢いをつけたかったですね。けどまあ、結果、メインでHARASHIMAさんがベルトを獲ってくれたんで。もう一回挑戦したい。ずっとこっちが試合ペースを掴んでると思ってたんですけど、最後、一発でやられて。
ヤス やっぱりチームドリフって、ずっと組んでたチームなんで、こっちが攻めてるようでも侮れないなって。(彰人を)信用してるけど、心のどっかで必ずこうなるだろうっていう確信がなくて。そこを埋めていけばまだまだ。ベルトが獲れなくてすごく悔しいですけど、(HARASHIMAが奪回に成功して)ベルトが1個きたということで。最高のベルトなんで、両国のメインに立つのはHARASHIMA君と、もしかしたら我々かもしれない。
彰人 こっからです、こっから。
ヤス トーナメントに勝ち進んで優勝して、両国のメインでわれわれのチーム2人が闘うっていうのが最高の形だと思うんで。これから登り詰めていきたいです。
――アジアタッグに関して、許されるなら全日本のリングに乗り込んでいってもという気持ちは?
彰人 ありますね。チャンスがあれば、全日本さんのリングに上がってという気持ちは今でもありますんで。
ヤス 正直、目の前で見せられると、欲しくなりますね。あのベルトを目の前で見せられた瞬間の気分の高揚といったら…。手に届く位置にあるんだと思うと、我慢できなくなりますね。
KUDO 今日、負けたけど、それは正直、認めます。ただ、両国のメインに立つっていう目標、その道は絶たれてないんで。トーナメント、必ず勝ち上がって、HARASHIMAがもし両国のメインに立つなら、必ずぶっ倒します。以上です。
――2ヵ月前に闘ったときと、違うなと思った部分は?
KUDO 前回は正直、油断してたと思うんですよね。俺は毎回、試合のたびに死ぬかもしれないって思ってるから。今回のHARASHIMAさんは本当に命懸けて(ベルトを)取りに来たんじゃないですか? 前回は僕が気持ちで上回って、今回は向こうが勝った。それだけだと思います。
――HARASHIMA選手にシングルで2連勝するのは難しいことですか。
KUDO どうなんですかね? まぁ、そこまで意識してないですけど、結果的にそうなってるんで。ただやっぱ、負けたことの気持ちが強いんだと思います。連敗したくないっていう思いが。お互いあると思うんですけど、それが上回って…。
――最後の蒼魔刀は、思わぬところから来たという感じでした。
KUDO もう最後の方は覚えてないですね。(隣に立っていた高梨に向かって)ベルトなくなっちゃったね?
高梨 そうだね。EXTREMEも…。でも6人タッグ持ってるから。それにトーナメントに勝ち上がったら、結果、両国のメインに立てるし、そこで勝ったらベルトもう一回取れるし、EXTREMEだって俺はまた獲りにいくから。これで終わりじゃないっしょ。
KUDO 全部のベルトを獲れる可能性があると思うんで。タッグだって札幌で獲る寸前までいったんで、まだまだあきらめてない。また頑張ります。



