22日、大阪・大阪市淀川区民センターにて「ドラマティック・ドリームズ! Vol.3~花も花なれ 人も人なれ~」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説では今後の関西近郊の大会スケジュールの発表。さらに主催の松井幸則レフェリーが感謝の挨拶し、オープニングコールをせんとしたところで『FIRE!』がヒットして高木三四郎大社長が登場。「ちょっと! 何やってんだよ! そんなことやっている場合じゃない! そんなことより大阪のお客さんに伝えることがあるんじゃないですか!」と激怒。「また今年もあの会場を押さえちゃいました!」というとスクリーンで12・4府立第一の開催を発表した。最後は高木大社長が「大阪大会スタート!」とコール。
第1試合は石井慧介&高尾蒼馬vs遠藤哲哉&岩崎孝樹のタッグマッチ。遠藤の勢いに乗りたかった岩崎だが、高尾に止められてしまうと場外に出されて石井の攻撃を食らってしまう。リングに戻されても劣勢の岩崎だったが、石井のダブルニー、高尾のドロップキックもカウント2でクリア。直後に高尾の逆片エビで捕まったが、これもロープに逃げるとボディースラムで投げてようやく遠藤とタッチ。遠藤がスワンダイブ・エルボーを決めるとさらに低空ドロップキック。その場跳びのシューティングをカウント2で返した高尾はコーナーポストへのDDTから遠藤のかがめた背中にダイビング・フットスタンプ。石井がDDTで続く。遠藤はスパインバスターでやり返して岩崎とタッチ。岩崎のダブルアームを石井がしのいで野球チョップからニーを落としてスライディングキック。岩崎も高尾をミドルキックで場外に落とすと、遠藤がノータッチ・トペコンで釘付けに。岩崎がミドルキックから垂直落下式ブレーンバスター。これはカウント2。しかし石井も高尾のアシストを呼び込んで、ジャンピングハイからフィッシャーマンバスター。カウント2で返されるとエクスプロイダーニーからタイガー・スープレックスで勝利した。
第2試合は豪華景品争奪びっくりタッグランブル。一番手は大石&勝俣のKAT-TOO。第2入場は高井憲吾&内田祥一のチーム堂山。この2チームで試合スタート。KAT-TOOが連係を決めているとマサ高梨&さくらえみの100均サンダーズがリングイン。さくらはKAT-TOOまとめて70キロを決めてみせる。4番手はグルクンマスク&ワンチューロのスパムエンパナダ。グルクンとワンチューロがチーム堂山、百均サンダーズに続けてダブルのドロップキック。エプロンに出た勝俣をグルクンがドロップキックで迎撃してオーバー・ザ・トップロープ(OTR)にして失格。5番手はジョーイ・ライアン&丸山敦のWorld’s Noisiest Tag Team。ライアンが内田に股間を掴ませてスクリューしてOTRで失格に。6番手は梅田公太&渡瀬瑞基のてのり狂犬。ワンチューロと梅田がもつれてエプロンへ。しかしグルクンのハイキックが誤爆してワンチューロがOTRで失格。7番手で登場したのは大家健&塩田英樹。『BAD COMMUNICATION』が流れると大家が客席を一周してアピールしている間に塩田が場外に出されてOTRで失格に。大家がマイクを持つ。「大阪の皆さん、初めまして! ガンバレ☆プロレス代表の大家健と申します! プロレスをメジャースポーツにするために日々頑張っております。さくら! オマエ、今度、大阪で我闘舞雲の大会やるらしいな! 頑張れよ! グルクンマスク! オマエ、大阪で今度、琉球ドラゴンプロレスの大会やるらしいな! 頑張れよ! プロレスをメジャースポーツにするために! 大阪大会を成功させることは必要不可欠でございます! なんでかわかるか? 大阪が天下の台所だからだよ! だからガンバレ☆プロレス、大阪大会やります! 7月24日、大正沖縄会館でやります! 絶対来いよ! ガンバレ、さくら! ガンバレ、グルクン! ガンバレ、大阪! ガンバレ、俺!」しかしここで流れたのはバッコミではなく『27』。なんと最終入場者としてアナウンスされたのは飯伏幸太&伊橋剛太だった。飯伏が姿を現すと観客は大歓声。大家が飯伏にラリアットで出されると、抱き着きにきたさくらにはグーパンチ。ライアンのロリポップキャンディーから渡瀬がさくらを落としてOTRで失格。ライアンは飯伏の前でオイルを体とタイツの中に垂らす。丸山は「正々堂々、勝負受けたれや! 伊橋!」と挑発。伊橋は飯伏に「飯伏、男と男の勝負だ。手出すな」と忠告して対峙。しかし、すぐさま丸山が介入してライアンと日本語で連係を呼びかける。しかし、これは同士討ちに。飯伏が丸山を落として失格。飯伏がドロップキックで梅田と渡瀬を場外に落とすもバミューダ・トライアングルを狙う。松井レフェリーに失格になると伝えられると、リングに降りてトップロープとセカンドロープの間からエプロンに出てコーナーに登ってからムーンサルト・アタックを浴びせていった。リングに戻ると飯伏と梅田はミドルの蹴りあい。梅田がソバットからハーフダウンの飯伏にローキック連打。飯伏は蹴り脚をキャッチして掌底。飯伏は梅田を肩車。梅田がリバースフランケンで切り返すとコーナーに登っていた伊橋を渡瀬とともにツープラトンの雪崩式ブレーンバスターで落としていく。梅田のローキックから伊橋をカバーするも飯伏がカット。飯伏は梅田をカウンターのハイキックで黙らせると十分溜めの効いたシットダウン・ラストライドで勝利。優勝した飯伏&伊橋にはくいしんぼう仮面の自叙伝『私の履歴書』1年分、各24冊ずつが筆者から直接贈呈された。
【試合後のコメント】
――日本では両国以来の試合でしたが。
飯伏 2戦目ですか。ロイヤルランブルはタッグとしての形式は初めてで。楽しかったです。久々でもないですけど1ヵ月ぶりぐらいですね。
――松井レフェリーから話があってのサプライズ出場だったと思うが。
飯伏 自分の中でDDTは早いかなと思ったんです。だけど、松井さんにはいろいろ借りがあったので(苦笑)。15個ぐらいあったので、この一回で(苦笑)。
――お客さんの反応は?
飯伏 それが一番うれしいです。それが一番きましたね。
――梅田選手が向かってきたが。
飯伏 よかったですね。けっこうキツかったです。久々の蹴りは。梅田とはそんなに接点はなかったけど同じ九州なので。楽しかったね。
伊橋 楽しかったね。なんか首が…。なんか降ってきた的な。
飯伏 ありがとう。
――松井レフェリーへの感謝があるから出場を決めた?
飯伏 松井さんじゃなかったらたぶん出てなかったですし。
――松井レフェリーはどのような存在?
飯伏 松井さんが一番お父さん的な感じかもしれないですね。高木さんはまたちょっと違いますけど。あれはやったらダメとか。僕はその逆をいきましたけど、それでこれがダメなんだ、これやっていいんだとわかった。感謝しているというか。
――今後の研究所の活動は?
飯伏 5月29日が決まっているもので今のところ最後。おもしろいことやっていくと思うので。たぶん今年何か起きますね、プロレス界に。爆発すると思います。いろいろやっていくと思います。教えないですけど。もうちょっと待ってください(ニヤリ)。
梅田 何だかんだいって最後まで残って、飯伏さん、伊橋さん、ほぼほぼ飯伏さんだけですけど、それでもいい刺激をもらいました。ああいう強い選手と、もっともっとガンガンやりたいです、僕は。まだまだほんのちょっと関わったぐらいじゃ、全然、足りないです。もっとやりたいです。
渡瀬 僕もせっかく大物で飯伏さん来たんですけど、全然、触れられなかったんで、もっとやりたいです。今日、覚えてるのはさくらえみが重かったぐらいで。後でプロフィル見たら68kgってあったんですけど、あれ、90kgありましたよ。そのくらいですね。飯伏さんともっとやりたかったですね。
梅田 飯伏さんと最後負けましたけど、踊らされた感しかなかったんで。もっとやりたかったですね。
――飯伏選手とガンガン蹴りあってましたけど……。
梅田 なんか、蹴り合った人しかわからない次元が違うものがありました。そこが悔しいんで。いつかリベンジをしたいですね。すぐにでもいいんですけど、絶対、近々に。
――1対1で?
梅田 もう、なんでもいいです。すぐにやりたいですね。
第3試合は男色ディーノvsマグニチュード岸和田のシングルマッチ。試合前にマイクを取ったディーノは「あんた達デキているんでしょ?」とはやし立てたため、これに岸和田が激怒。場外戦でも容赦なく襲い掛かる。岸和田のムーンサルトはディーノが股間を触ってカウント2で回避すると男色スクリューやホモイェを繰り出す。リップロックは岸和田が堪えてラリアット。岸和田のラリアットはカウント2で返されるとダイビング・ボディープレスを投下するが、これもカウント2で返される。ラストライドはディーノが股間にくわえて回避。リップロックは松井レフェリーに誤爆してしまう。直後の岸和田のジャーマンは松井レフェリーが失神してフォールが入らない。岸和田が松井レフェリーに詰め寄っているとディーノが無理やり2人を口づけさせる。慌てて木曽レフェリーが飛び込むも、ディーノが木曽レフェリーにリップロックを見舞って収拾がつかなくなってノーコンテスト。場内に槇原敬之の『どんなときも。』が流れて終了。
第4試合はヤス・ウラノvsアントーニオ本多のシングルマッチ。ウラノ、アントンとリングインして最後にレフェリーシャツ姿のディック東郷が自身の入場曲でリングイン。アントンがショルダースルーからフェースロック。ウラノは手に噛みついて抜け出すと場外にエスケープしたアントンはなかなかリングに戻ろうとしない。東郷レフェリーが「ナインティーン!」と盛んにアピールして、ようやくアントンはリングイン。ウラノがニーを落としていく。ウラノはアントンにヘッドロックを決めると髪を抜いていく。東郷レフェリーは注意すると、その髪を拾ってコーナーに丁寧に置く。怒ったアントンは弓引きナックルを狙ったが、厳格な東郷レフェリーに止められてしまう。アントンは突き上げニーでやり返して、ニードロップ。ウラノがアントンをコーナーに投げると、接触しそうになった東郷レフェリーが華麗にかわして場内大歓声。ウラノのスリーパーをアントンが耐えてコブラクラッチ。これはウラノがエスケープ、アントンはモンゴリアンチョップ。向かおうとするとウラノが東郷レフェリーを盾にして延髄斬り。ウラノもスパインバスターでやり返すがカウント2。互いにナックルの打ち合い。止めに入る東郷レフェリーにバイオニックエルボーが誤爆。ダウンする東郷レフェリー。ウラノがこの隙に急所攻撃。ウラノがバンダナでチョーク攻撃。怒った東郷レフェリーがナックルパンチからペディグリー! 最後はアントンがダイビング・フィストドロップを投下して3カウント。
【試合後のコメント】
アントン 佐藤さん(ディック東郷)と一緒にリングに上がるのは、闘って以来ですかね? おそらく最後、一緒にリングに上がったのは、ちゃんとは覚えてないです。
東郷 でも、組んだりしたときとか……。5年近くたってますかね。
アントン まあ、本日はレフェリーという立場でわれわれの試合を裁いていただいて、非常に私は楽しかったんですけど、私の先輩であるヤスウラノがあまりにも勝利に執着してしまって、佐藤さんに失礼なことを働いたというか。最後はレフェリーが選手に手を出すという、通常だったらないのかもしれないけど、その勢いで試合が終わってしまうっていうのもまた一つ、プロレスの深みなのかなと本日、私の師匠から教わりました。
東郷 今回、レフェリーをしてくれって頼まれて来たんですけど、私も実はレフェリーは4回目で、レフェリーとしてはキャリアもそんなにないですし、じゃあ、何が松井の狙いかというと、レフェリーも含めて一つの作品だと、私は今日、やってまいりました。僕も現役時代はバリバリの悪役で、パンチはバンバン使ってたんで、その反面教師というか、レフェリーになって厳格になってしまいました。
アントン 現役で悪さした分、注意しなきゃなっていうことでですか?
東郷 パンチはダメだ、反則だと、そう思うようになりました。
アントン いや、楽しかったです。
――結果的にレフェリーは一番強かったんでしょうか?
アントン ハハハハハ。
東郷 いや、最後(3カウント)を取ったのは彼ですから。
アントン 皆さんは何かを見てしまったかもしれないですけど、私は見てませんから。気づいたらヤス・ウラノが横たわっていたので、私の必殺技のフィストドロップで。私は見てないです。
東郷 私も見てないです(笑い)。まあ、ここだけの話なんで。
――レフェリーのブラインドを突くっていうのはありますけど、レスラーのブラインドを突くっていうのは……。
アントン ハハハハハ。
東郷 まあ、広い答えとして、それもまたプロレスだと。それが結論ですかね?
第5試合は平田一喜&くいしんぼう仮面vs福田洋&菊タローのタッグマッチ。菊タロー&福田、くいしんぼうが入場した後、最後に平田がダンス入場するも、福田が発声練習で邪魔をする。「踊りてえんだよ!」(平田)「試合前に踊ってんだよ。プロレス、ナメんじゃねえ!」(福田)と言い争うも互いにコーナーに下がって先発は菊くい。「くいしんぼう、チャチャチャ」コール、「菊タロー、チャチャチャ」コールに「松井、チャチャチャ」コールも発生してくいしんぼう、菊タローに続いて松井レフェリーが前転からポーズ。3人で手を取り合って菊くいはパートナーにタッチしようとする。松井レフェリーが突っ込んで試合再開。なかなかロックアップしない2人に松井レフェリーが注意すると、両者は逆水平とチョップの打ち合い。菊タローはあらぬ方向を指さすも、くいしんぼうは騙されずにグーパンチ。さらにげんこつ。菊タローとくいしんぼうは組み合うと華麗にダンスを舞って福田と平田が対峙。ショルダーアタックの打ち合いから福田は『ウィーアー!』を唄い出すと、それに平田も乗ってしまったが福田をドラゴンスクリューで回すと福田を「クソ音痴」と罵って「踊りのほうが優れている」とサングラスを装着するが、福田がリキラリアットで大の字に。菊タローが出てきて逆水平からローリング・セントーン。福田はトップロープで平田の顔面を擦っていく。平田は菊タローにカウンターのドロップキックを決めてようやくピンチを抜け出す。くいしんぼうは菊タロー、福田、松井レフェリーにアームホイップから欽ちゃんジャンプ。くいしんぼうのうまか棒がまったくヒットしないと、福田が『君は薔薇より美しい』をアカペラで唄い出す。すると平田がサングラスを装着してあの曲でダンス。すると菊タローが『プロジェクトAのテーマ』を唄って加勢。最終的には4人でダンスを繰り広げる。平田のサングラスをはぎ取った菊タローが注文の多いブレーンバスター。これを平田が首固めに切り返して終了。平田がダンスを繰り広げていると、くいしんぼうが倒れてしまう。慌てて駆けつけた丸山がマイクを差し出すと「ほ、本日は…松井さん興行に多数ご来場、あ、あ、ありがとうございました…。竹下クン、メインイベント頑張ってえや。さ、最後に今日は松ちゃん、儲かってよかったなあ。ガクッ」。そこからなぜかくいしんぼうによるT-BOLAN『離したくない』熱唱、さらにパラパラ披露で終了した。
【試合後のコメント】
菊タロー 何か聞くことないんか?
平田 こっちは何も(言うこと)ねえぞ。
――…………。
平田 ねえのかって言ってんだろ?
福田 プロレスに言葉は入らないんだよ。
菊タロー ノーコメントだ、この野郎! ノーコメントだ。わかったか? わかったら出て行け、この野郎!
平田 出てけっつうてんだよ!
菊タロー (長州力の口調を真似て)何がやりたいんだ、この野郎。
平田 (質問がなかったら)何も言わねえぞ。
――…………。
平田 何も言わねえぞ、この野郎。
菊タロー 何がしたいんだ、コラ! コラコラ、マスコミは何がやりたいんだ。何コラ、タココラ……。
福田 一つ言えるとしたらですね、何て言うんですか、僕たちは今日、拳と拳を交えて、心が通じ合ったと思います。歌とかダンスとかじゃなくて。ダンスみたいなプロレスが横行してますけど、心と心、気持ちを一つにして。
菊タロー まるで歌ってるかのような試合をね。
福田 歌のような試合だったらいいと思うんですけど、ダンスはちょっとね。ダンスみたいな試合は……。
平田 いやいや、歌みたいな試合はクソだけど、踊りのようなプロレスだったら……。
福田 オイ、クソってなんだよ。
平田 なんだと!
福田 お前、言えんのか、それ。
菊タロー 仲良くしろよ(と言って、ほかの3人を残して一足先に控室へ)
福田 それ、松山千春の前で言えんのか!
平田 なんだと!
福田 俺はSAMの前でも言えるぞ。
平田 何がSAMだ!(言い争いからもみ合いになって、控室へ)
後半戦開始前にサムライTVの三田佐代子キャスターがメインの竹下vsZEROの解説。さらに後半戦スタートの掛け声はVTRで坂口征夫が出演し「一日も早く復帰して、万全な状態のヒジでまた全員ぶっ殺したいと思います」とアピールして「後半戦スタート!」とコールした。
第6試合は高木三四郎&新崎人生&大鷲透vs入江茂弘&樋口和貞&スーパー・ササダンゴ・マシンの6人タッグマッチ。高木&大鷲、入江組、人生の順で入場。人生と入江の先発でスタート。入江がショルダーアタックで倒せば、人生もトラースキックを決めるとさっそくロープ拝み渡りからブレーンチョップ。その後は大鷲が捕まる展開となったが、入江にファイナルカット気味にチョップを叩き込んで、ピンチを抜け出す。替わった人生が入江に曼荼羅捻り。しかし、高木のドラゴンリングインが迎撃されてしまった。替わった樋口は高木にオクラホマスタンピード。コーナーに登るも高木はクロスチョップで落としてぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。高木と大鷲でサンドイッチ手イックドロップキック。さらに3人で念仏パワーボムの三重奏を狙ったが、3人ともショルダースルーで返されてしまう。入江の串刺しラリアットから樋口が人生を抱えるとササダンゴが自身のマスクを被せてしまう。樋口が人生をコーナーにぶつけるとササダンゴがリーマンショック。これは高木と大鷲にカットされる。マスクを被ったままの人生はササダンゴのコーナーダイブをチョップで迎撃すると、ダイビング・ブレーンチョップから極楽固めで勝利。
試合後、人生がマイクを取る。人生「マスクをもう取ってもいい空気かな。(マスクを脱ぐ)坂井クン、マスクというものは試合中に取れたら負けなんだよ。(ササダンゴが正座)本来なら剥いだ人間か自分で取った人間の負けなんだ。このあたりをきちんと整理しないと高木社長、ダメじゃないか。こういうルールはしっかりしてもらわないと。(高木が正座)大鷲、相撲出身か。樋口、相撲か。入江、相撲か。座れ!(結局、人生以外が正座)坂井クン、DDTを代表して今日の不祥事を謝ってくれ」ササダンゴ「ルールとか束縛されたくないからプロレスラーになってんですよ。マスクを脱ぎたいからプロレスやってんですよ! お客さんとかほんとどうでもいいですし!」人生「それは違うよ。俺たちレスラーはお客様がいないと生きていけない! でもな、俺たちレスラーはお客さんがお金を払って見に来てくれないと生きていけないじゃないか」高木「人生さん! その通りですよ! おい! オマエらこんなありがたい説法を間近で聞けてなんて幸せ者なんだ! 立て、オマエら! 忘れないように俺が言ったら復唱しろ! お客さん、あんたらもだ!」最後は「俺たちレスラーはお客様がいないと生きていけない」と復唱し、高木が「プロモーターの松井さん、ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べてリングを降りた。
セミファイナルは佐々木大輔&石川修司vsHARASHIMA&彰人のタッグマッチ。5分が経過してもローンバトルを強いられた彰人が佐々木をなんとか投げて、ようやくHARASHIMAとタッチ。ダイビング・カンフーキックを食らった佐々木だが、なんとか逃れて石川とタッチ。石川はHARASHIMAにショルダーアタック。ブレーンバスターはHARASHIMAが頭部にヒザを当てて回避。HARASHIMAのミドルキック、石川のエルボーのラリー。HARASHIMAがハイキックからリバース・フランケンを仕掛けるも決めきれず。石川が串刺しラリアットをぶち込む。HARASHIMAも崩れずにジャンピングハイを叩き込んでダブルダウン。石川が佐々木とスイッチ。HARASHIMAが佐々木にバックを取られるも、これは自陣コーナーで潰して彰人がダブルアーム・スープレックス。続くアンクルホールドから抱えようとするも、これは佐々木が体を入れ替えて潰す。彰人をトップロープに引っ掛けてのドロップキック。さらに石川のドロップキックのアシストから佐々木が十字架固めで丸め込むもHARASHIMAがカット。コーナーに登った佐々木をHARASHIMAが迎撃。雪崩式ブレーンバスターは石川が肩車。HARASHIMAはリバース・フランケンで切り返す。彰人が佐々木をキャッチして雪崩式俵返しで落としていく。シットダウン・パワーボムはカウント2。丸め込み合戦から石川が彰人をキャッチしてファイアーサンダー。直後にHARASHIMAが石川に蒼魔刀。佐々木がHARASHIMAにドロップキックと混戦。佐々木がダイビング・エルボードロップ。これはカウント2。彰人もハナマサを狙うが、佐々木が回避してNOW OR NEVER。ミスティカ式クロス・フェースロックから変形バージョン(ミスティカ式腕取りクロス・フェースロック・ザ・ドッペンゲルガー)に持ち込んでギブアップを奪った。
メインイベントは竹下幸之介vsZEROのシングルマッチ。ZEROがコールを受けた後に竹下に襲い掛かって開始のゴング。場外戦でもイスで攻撃していくZERO。リングに戻ると腕の取りあい。竹下がグラウンドでヘッドロック。ZEROはヘッドシザースに切り返し、抜け出した竹下が弓矢固め。ZEROが体を切り返して潰すもカウント2。竹下がロープに詰めて逆水平。グラウンドでスリーパーに持ち込むもロープに逃げられる。5分経過、竹下がバックブリーカーからウォール・オブ・タケシタ。ZEROはリフトアップしてロープへと逃れる。チョップの打ち合いからZEROが急所蹴り。場外に出すとZEROがイス攻撃。さらにZEROは竹下を客席へと投げていく。ZEROが竹下をリングに戻すと串刺しの頭部へのキック。さらに頭部へニーを落とすとキャメルクラッチで絞っていく。竹下はロープに逃げる。10分経過、竹下のエルボーに「効かんねん」と言うZEROは張り手からセントーンを投下。竹下はエルボーでやり返してドロップキックでようやく反撃の狼煙。ジャベリンキックからブレーンバスターへ。これはカウント2。旋回式バックブリーカーからテキサス・クローバー・ホールドへ。ZEROはなんとかロープに手を伸ばす。コーナーに登った竹下をZEROが追いかけて頭突きから雪崩式エースクラッシャー、さらにダイビング延髄ニー。これはカウント2。二段階式スイングDDTからのカバーはカウント2。羽根折り固めは竹下がロープに逃げる。それでも絞め続けるZEROに松井レフェリーが注意。ZEROは松井レフェリーを突き飛ばす。ZEROが「どうした!」とミドルキック。竹下のエルボーにZEROは張り手。竹下も張り手で応戦してビッグブーツから両腕を掴んでの踏みつけ。竹下は踏みつけ式体固め。カウント2で返したZEROは張り手。竹下も張り手でやり返し、エルボーの応酬。竹下がラリアットを繰り出せば、ZEROはシャイニング・ウィザード。毒宙(腕をクロスして相手の首をホールドして回転)で竹下を投げたZEROはジャックハマーへ。これはカウント2。魔界一のスプラッシュは竹下が剣山で返す。竹下は串刺しのビッグブーツ。さらにブルーサンダーで叩きつけるもカウント2。ジャーマンはZEROが堪えて、急所蹴りも回避してジャーマンは一回転。ラリアット狙いをZEROがかわして丸め込むもカウント2。20分経過、竹下のタッチダウンを回避したZEROが延髄シャイニングで後頭部を蹴り上げ、魔界一のスプラッシュ。しかしカウント2止まり。ZEROは再度、魔界一のスプラッシュを狙う。コーナーに登ったZEROを竹下が追いかけて雪崩式ブレーンバスターで落とす。起き上がったZEROに竹下がラリアット。これはカウント2。ぶっこ抜きジャーマンもカウント2で決まらない。竹下はがむしゃらにランニングエルボー。カウント1で返すZERO。竹下は向かってくるZEROにカウンターのラリアット。最後はクロスアーム・ジャーマンで恩師からフォールを奪った。
試合後、ZEROがマイクを求める。「おい、幸之介。俺はZEROだ。試合でマイクは使わない。負けてマイクを持つヤツは情けないと思っている一人なんだけど今日は特別だ。オマエが大阪プロレスで俺と接してから今まで、俺と闘うためにレスラーになるって言ってくれてたな。いろんな感情があるけど、一番はうれしかったよ。でも今日でZEROを追うのは終わりにしよう。なんでかって言ったら、今日の試合でオマエが勝って、一発でこのZEROを超えたからだ。(ZEROはマスクを脱いでセコンドのTシャツを被る)おい、竹下幸之介。このマスクはオマエと今日対戦するために作った。それ以外に価値はない。このマスクもらってくれ。(ZEROが自身のマスクを渡す。竹下は頭を深く下げてこれを受け取る)これでZEROとはおさらばだ。オマエがDDTの背負って立つレスラーに、プロレス界を背負って立つレスラーになろうがZEROは知ったこっちゃねえ。でもオマエが今日この試合で感じたことを忘れて、しょうもない試合をするなら東京までいってボコボコにしてやるからな!」ZEROが引き揚げると場内から拍手が起こる。竹下は正座して深く頭を下げてZEROの退場を見届けた。「この試合が決まってから正直、心配なことがありました。自分は今日闘ったZERO選手と闘いたいと思ってプロレスラーになろうと思いました。もしそれが実現したら自分のモチベーションはなくなるんじゃないかと思って心配していました。今日、勝って自分の夢は叶いました。でも! 今日新しい夢が一つできました。それはKO-Dのチャンピオンになって…日本のプロレス界を盛り上げて(涙)、世界で活躍できるプロレスラーになって、ZERO選手、HUBさんに報告したいと思います(涙)。松井さん今日はありがとうございました(涙)。プロレスラーはリング上で泣くなんて無様な姿を見せるのは嫌なんですけど…すいません(涙)。もっともっと強くなってDDT、プロレス界を盛り上げていきます!」竹下が万雷の拍手の中、退場。場内が感動に包まれているとエンドアナウンスを任された福田洋は『旅姿六人衆』を熱唱し、今大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
竹下 今日のこの淀川区民センターでのこのメインイベントは、自分がどんな舞台に立って、どんなレスラーに伸びて、どうやっていくかわりませんけど、どんな試合よりも僕の中では最高のドリームマッチです。今日のことは、竹下幸之介というプロレスラーを、いや違うな、竹下幸之介という1人の人間をプロレスラーにした試合でした。
――HUB選手は戦前から、「試合を通じて幸之介には伝えたいことがある」と言ってましたけど、それが伝わってくるものはありましたか?
竹下 それが伝わったとか通じたっていうのは、自分はこれからタイトルマッチがります。これからの試合でHUBさんに逆に伝えていかなきゃ、伝わったっていうことにはならないと思います。それがプロレスラーだと思うんで。闘っていきます。
――憧れていた選手と実際に闘ってみてどう感じましたか?
竹下 強かったですね。はい、強かったです。その強さに憧れてプロレス教室に入って、プロレスラーになれなくて陸上(競技)やって、鍛えて、ジムばっかバカみたいに行って鍛えて、試合でも負けて。その全部、すべてが今日のためにあったんだと思いました。
――試合後にマスクを渡されましたが、その意味はどう捉えていますか?
竹下 たぶん、自分も絶対以前の自分よりも強くなってると思うんですけど、HUBさんも絶対そうだと思います。で、現在進行形のHUBっていうプロレスラーがいて、でも僕はZEROというレスラーを希望しました。それは単純に憧れていたからです。でも、HUB選手はHUBというレスラーになってもっともっと強くなっていくんだと思いますだからこのマスクは、俺がもっともっと強くなっていく、「お前も強くなれ」っていうメッセージだと僕は受け取りました。
――率直に勝ててよかったですか?
竹下 勝ててよかったですね。この勝利は一つ自分の、5月29日で21歳になるんですけど、21年間の一つの区切り、ターニングポイントにすることができると思います。これからプロレスラー竹下幸之介として、誰も行ったことない境地に行く覚悟ができました。
――そういう意味では、本当の意味で“プロレスラー竹下幸之介”になれたと?
竹下 今日が初めてプロレスラーとしての自覚というか、実感がわきました。このタイミングでこの試合があったんで、来週のタイトルマッチ、KO-Dのベルト、巻きたいと思います。
公式スマホサイト(http://ddtpro.jp)ではリアルタイム速報ほか大量の写真をアップしています。ぜひご覧ください!



