21日、北海道・札幌ススキノ・マルスジムにて「Road to Ryogoku 2017~ドラマティック・ドリーム・時計台~」がおこなわれた。まず井上マイクリングアナと鶴見亜門GMがリングに上がり、次回の札幌大会を10月8日と9日に同じ札幌ススキノ・マルスジムで開催すると発表。またこの大会は実験的に動画撮影OKということで、島谷を呼び込んで注意事項のデモンストレーション。そして本日の対戦カードを読み上げたあとにGMが見どころを語ってから、竹下&彰人のALL OUTを呼び込む。彰人が「後楽園で新メンバーも来るから、ここでタッグのベルトを獲って勢いをつけて、シングルのベルトもタッグもベルトも俺たちが持って勢力を拡大していきたいと思います!」と語ると、竹下が「DDT札幌大会スタート!」とオープニングコール。
第1試合は高木三四郎&ヒラタコレクションA.T.vs男色ディーノ&ロイズ・アイザックスのタッグマッチ。高木、ディーノ&アイザックスが入場してから、これが札幌初上陸となるヒラコレが入場。マイクを持ったディーノは「札幌の皆さん、はじめましてですかね? このロイズ・アイザックスは」と、I・G・F計画のUSA担当・アイザックスを紹介。そして尻で割り箸を折り、ミラクルアスの威力をアピールするが、リング下からニヤニヤして見ていたというセコンドの上野勇希をリングに上げる。割り箸を折る様子を「宴会芸」という上野に襲いかかったディーノは、上野の左腕をアイザックスのミラクルアスで折ってしまった。試合が始まると高木は「あんなのただのケツだってことを証明してやる」と息巻くが、アイザックスに腕を取られると必死に抵抗。どうにか回避した高木がヒラコレにタッチするが、ディーノがグラウンドでバックを取り、男色殺法でヒラコレを悶絶させる。タイツを引っ張ってTバック状態にした状態でタッチすると、アイザックスは剥き出しになったヒラコレの尻に逆水平チョップ。さらに裏拳からバックドロップで投げたアイザックスはディーノにタッチ。バックから激しく突いていったディーノは、低空ブレーンバスターから男色ナイトメアー。続くディーノの串刺し攻撃を回避したヒラコレは高木にタッチ、フライング・クロスチョップから619を決めた高木はリバーススプラッシュを投下。さらにスピコリドライバーの体勢に入るが、ここでヒラコレがタッチを要求。高木が仕方なくタッチすると、ヒラコレはコルバタで飛び付いてのアンクルホールド。これをアイザックスがカットすると、ディーノとトレイン攻撃を狙うが、手刀を叩き込んだヒラコレはディーノにパラダイスロック。これでディーノが動けなくなると、「ショウタイム!」と言ってサングラスを装着。曲がかかる中、サングラスをかけた高木、さらに島谷と一緒にウォーキングしてからディーノを踏みつけて決めポーズ。ここでアイザックスが入ってきてリップロック無双でディーノを救出。さらにヒラコレからサングラスを奪い取ると、ミラクルアスをへし折ってしまう。これでヒラコレは完全に心を折られてしまう。その間に高木を捕まえてディーノがペディグリーを決めると、アイザックスがア●ルメーカーからのミラクルアスで左腕をへし折ってみせる。そこからミラクルアストレッチを決めてギブアップを奪って勝利。これで高木が持っていたいつでもどこでも挑戦権がアイザックスに移動した。
第5試合はHARASHIMA&ヤス・ウラノvs岩崎孝樹&MAOのタッグマッチ。MAOはHARASHIMA、ヤスとの握手に応じるが岩崎は無視。MAOと握手をして先発を買って出た岩崎に対し、HARASHIMAが出ていく。グラウンドの展開から岩崎がアキレス腱固めに捉えるが、逆にHARASHIMAもアキレス腱固めへ。さらにクロスヒールホールドにスイッチすると、岩崎はロープに脱出。タッチを受けたヤスがリングインすると、岩崎は自軍のコーナーに押し込んでMAOにタッチ。腕の取り合いからアームドラッグで投げたMAOだが、ロープに飛ばして脱出したヤス。MAOはなおもアームドラッグで投げてからエルボーでなぎ倒すが、ヤスはうまくMAOを引っ張って場外に投げ捨てる。すかさずHARASHIMAが痛めつけてからMAOをリングに戻すと、ヤスが素早くカバー。カウント2で返したMAOだが、HARASHIMAがコーナー二段目に寝かせてから上から踏みつける。さらにMAOの右足にレッグドロップを落としていくと、続くヤスも耳元で絶叫してから右足を蹴っていく。MAOが何とか岩崎にタッチすると、岩崎は強烈なサッカーボールキック。たまらずロープに逃げたヤスだが、MAOがスリーパーで捕まえる。さらに反撃しようとするヤスを変形のロックボトムで叩き付けたMAOは逆片エビ固めを狙うが、下から蹴り上げたヤスはHARASHIMAにダイビングタッチ。MAOと岩崎にフロントキックを叩き込んだHARASHIMAは、MAOをミドルキックで蹴り倒すと串刺し攻撃を狙ったが、コーナーに飛び乗ったMAOは回転しながらのニールキックを返して岩崎にタッチ。キチンシンクからランニングローを叩き込んだ岩崎はバックドロップを狙うが、ソバットで回避したHARASHIMAはエプロンからハイキック。続くスワンダイブ式クロスボディーはやや飛距離が足らなかったが、HARASHIMAはその場でジャンピング・クロスボディー。しかしキックアウトした岩崎はミドルキック。HARASHIMAもミドルキックを返していき、お互いに蹴り合うとハイキックは相打ちに。そこから岩崎の水面蹴りをかわしたHARASHIMAは顔面蹴り。そしてヤスとのトレイン攻撃からスワンダイブ式ボディプレスを投下すると、ヤスが岩崎の顔面に低空ドロップキック。さらに回転エビ固めを狙ったが、後転して立ち上がった岩崎はローキックを叩き込んでMAOにタッチ。低空DDTからバンダナを外してムチのように殴打していったヤスだが、MAOもフロントキックを返す。岩崎がHARASHIMAを場外に連れ出す間にMAOが攻撃しようとするが、ヤスは松井レフェリーを盾にして延髄斬り。そこに岩崎が入ってきてヤスをバックドロップで投げると、MAOがジャンピング・ボディプレス。さらにバックの取り合いからヤスが後方回転エビ固め。MAOがキックアウトすると、岩崎がエプロンからヤスを蹴り飛ばす。そこをMAOがスクールボーイで丸め込むがカウントは2。MAOがヤスを捕まえ、そこに岩崎が蹴りかかるが、ヤスがかわしてMAOに誤爆させる。すかさずHARASHIMAが飛び込んできて串刺し式蒼魔刀を叩き込むと、ヤスがツームストンパイルドライバーで叩き付けて3カウント。
口の中を切って出血したヤスだが、マイクを持つと「ヤスですぅ! わたくし、来週5月28日をもってDDTプロレスを退団してフリーとして活動することになりました。ってことでDDT所属として札幌に来て、札幌の皆さんにお会いするのは最後になるかと思うのですが、スマイルスカッシュは永久に不滅だ!」と言うと、高尾も呼び込んでから二人に「ありがとう。DDTを辞めたら一時的に……一時的にと言うか、当然スマイルスカッシュとして毎日のように活動することは出来ないけども、キミたち二人がスマイルスカッシュ……もしかしたら名前を変えたりすることもあるかもしれないけど、HARASHIMA君と高尾が二人が揃って活躍する姿を僕は願っています」と語りかける。そして「だからこの二人がまた次に札幌に来るときは、僕が約束した通りにユニットとして何らかの結果を持ってここに帰ってきてくれるはずです! この小太りの中年が抜けることによって、皆様真っ直ぐに応援出来ると思うので。また次、札幌に来るときはこの二人を僕の分まで……いや、僕と一緒に応援してください!」と札幌のファンにお願いしてからHARASHIMAにマイクを渡す。HARASHIMAは笑顔で「スマイルスカッシュね、これからももっともっとウラノ君がいつでも帰ってこれるように盛り上げていくさー!(観客「なんでー?」)僕ら二人でも絶対いい結果出してやるさー!(観客「なんでー?」)次、札幌でまたスマイルスカッシュで試合してやるさー!(観客「なんでー?」)そしてその次もまた勝ってやるさー!(観客「なんでー?」)」と叫んでからヤスにマイクを渡すし、ヤスが「また次、札幌に来るときはHARASHIMAと高尾が大活躍してやるさー!(観客「なんでー?」)」と言ってから「なんでかって、それは鍛えているからだー!」と叫んで中締め。最後はスマスカの三人並んで一礼をしてからリングを降りた。
セミファイナルはDDT EXTREME級選手権試合。王者・佐々木大輔にアントーニオ本多が挑戦する一戦で、一切の反則裁定がないノーDQマッチでおこなわれる。まずは腕の取り合いから佐々木がヘッドロックへ。腕を捻りあげて脱出したアントンだが、佐々木はヘッドシザースに捉える。首を抜いたアントンは気合いの咆哮をあげるが、佐々木はカニ挟みで倒すと腕を取る。アントンも腕を取り返すが、佐々木は髪の毛を掴んでからパンチ。アントンもパンチを返すが、佐々木はサミング。ならばとアントンはテーズプレスから馬乗りパンチ。そしてロープに飛んでからエルボーを落とすと、場外にエスケープした佐々木に対してケブラーダを狙ってロープに飛び乗る。いつもなら足を滑らせて転落するが、この日はエプロンに着地してみせたアントンはハンマーを投下。そのまま場外乱闘へ。佐々木もアントンを客席に投げつけるが、アントンもお客さんのお茶を奪い取り、口に含んで佐々木の顔面に噴射。佐々木はアントンを鉄柱に投げつけると、イスで腹部を殴打。そしてアントンをリングに戻した佐々木は、エルボードロップからイスを使ったチョーク攻撃。反則裁定がないため、そのままカバーした佐々木だがカウントは2。再びアントンを場外に出した佐々木。するとセコンドの遠藤とポーリーがアントンを痛めつけていく。その隙に本部席からゴングを強奪してきた佐々木は、リングに戻されたアントンにゴングで殴りかかるが、アントンはボディブローで迎撃。佐々木もスリーパーでアントンを捕まえるが、アントンはボディブローで脱出。さらに10分経過とほぼ同時にスパインバスターで叩き付けたアントンは、コーナーに投げつけてからのショルダースルー。再び気合いの咆哮から卍固めを狙ったアントンだが、佐々木はうまく防護。ならばと南部式ナックルからバイオニックエルボーを狙ったアントンだが、佐々木はクロスフェースで切り返す。辛くも足がロープにかかったアントンだが、佐々木はなかなか離さない。佐々木はブレイクを命じた木曽レフェリーを殴り飛ばすと、アントンとパンチで殴り合う。佐々木はフラフラいなったアントンにボディブロー。だが、アントンも渾身のエルボーでカチ上げる。これでダブルダウンになると、アントンのセコンドについたヤスが大きな声で檄を飛ばす。どうにか立ち上がったアントンだが、佐々木はドロップキックで場外に落とすと、すかさずトペ・スイシーダを発射。さらに朦朧とするアントンをイスに座らせると、コーナーに登ってダイビング・エルボーアタック。さらにリング下からテーブルを持ち出し、場外にセットした佐々木はその上にアントンを寝かせると、今度はコーナー最上段へ登っていく。アントンはどうにかテーブルから降りていくが、佐々木はイスを手に追いかけていってフルスイング。これをかわして鉄柱び誤爆させたアントンは、リングに戻ってイスを振り上げるが、佐々木は急所攻撃。イスを奪い取った佐々木は、逆にイスを振り上げ、何度もアントンを殴打。さらにイス盛りをしてからその上にアントンをペディグリーで叩き付けると、ダイビング・エルボードロップを投下。だが、これはアントンがかわしたため佐々木はイス盛りの上に自爆。アントンは場外に出て苦しそうな佐々木をテーブルの上に上げると、自らもテーブルの上に登ってパイルドライバーで叩き付けてテーブルクラッシュ。右腕を突き上げたアントンは佐々木をリングに戻すと卍固めに捉える。リング中央でガッチリ決まったが、ここでポーリーと遠藤がエプロンまで上がってくる。アントンは技を解いて二人を殴り飛ばすと、ゴングを振り上げた佐々木には急所攻撃。そして南部式ナックルからのバイオニックエルボーを叩き込むと、ダイビング・フィストドロップを投下。これをゴングで迎撃した佐々木にアントンは必死の形相で殴りかかるが、拳に激痛が走る。20分が経過し、佐々木はトラースキック。それでも倒れないアントンをイスで殴打してダウンさせた佐々木は、アントンの上にイスを乗せてから、イスを持ってコーナーへ。イスをヒジの下に置き、ダイビング・エルボードロップ・オン・ザ・チェアを投下。しかしアントンはこれもカウント2で返していく。ならばと佐々木は奥の手であるミスティカ式クロスフェースをズバリと決める。これにはアントンもついにギブアップ。
苦しみながらも2度目の王座防衛に成功した佐々木は「俺はディック東郷、佐藤さんとこのベルトかけて闘って引き分けた。そこで俺のプロレスのモチベーションはなくなった。もうプロレスを辞めて違うことをやろうと思っていたんだけど、結婚報告をするか捕まるぐらいしか思いつかなかったから、まだプロレスやっていたけど……。そしたらお前(=アントン)が挑戦者で現れた。今さらだと思ったけど、お前のお陰で俺の脳内は完全にEXTREMEに目覚めたよ。カリスマ、完全復活だ! 感謝するよ。そして遠い遠い海の向こう、東京で今日、大巨人・石川“エイドリアン”修司が三冠王者になったみたいなので、俺は言わないけど皆さんはおめでとうと言ってあげてください。ここにEXTREMEのベルトがまだある。そしてアイツが三冠のベルトを持っている。俺たちDAMNATION、まだまだ上を見る。もしかしたら政治の世界に進出するかもしれない。DAMNATIONに乞うご期待ってことで」と、自身のモチベーション完全復活宣言と共に、石川修司の全日本プロレス三冠ヘビー級王座奪取を札幌のファンに報告した。
【試合後のコメント】
――闘った本多選手について。
佐々木 まあアントーニオとは今まで何回もやってきた。相変わらず、相変わらずだ。根本は変わってないし、俺を目覚めさせてくれたと思うし。まあ負ける要素はなかった。
――実際プロレスへのモチベーションは下がってた?
佐々木 ゼロ。
――今日の闘いを経て変わった?
佐々木 まあ、今日に至る過程で(戻った)。
――次の挑戦者はまだ決まっていないが、王者として今後どうしていく?
佐々木 今日も誰も挑戦者に名乗りを挙げないし、会社も選手もこのベルトに興味ないだろうし。GMはもうタッグの次の挑戦者に夢中だし。KO-D、いつどこ、みんなそっちでしょ。でもそれは好きにしてって感じ。このベルトに価値があるのかってちょっと思ってたんだけど、俺が持ってるからあるんだよ。みんなが興味なくても、俺が持ってれば価値はあるから。挑戦者がいないなら俺がずっと持っているし。
――石川(修司)選手が三冠ヘビーを獲得したが、DAMNATIONとしては?
佐々木 三冠に関しては特にないんだけど。巨人に関してはDDTだけじゃなくて、今は全日本にも上がっているし。俺も先のことはわかんないし、ここで必要とされないなら、違うところにいくかもしれないし。このベルトを持って海外にいくかもしれないし。会社は新しいものを作るんでしょ。竹下、彰人、樋口…DAMNATIONを過去にしたいなら、過去にしてくれればいい。ただし、会社の意向は俺たちに通用しない。
――外に目を向ける可能性が高い?
佐々木 可能性はなくはないし、ゼロかもしれないし。家から出ないかもしれないし。
――引きこもる?
佐々木 俺の家のテレビで映画見るとすげえ楽しいんだよ。
――テレビの大きさは?
佐々木 50インチ。60インチは買わなかったけどね。俺、家でずっとテレビ見てたい。だからいまも早く帰りたい。でも、プロレスのモチベーションは復活してるから。
アントン ひじょうにですね、いいんですよ。例えば相手のDAMNATIONの連中が乱入してきたけど、それは全然いいんですよ。なぜならノーDQでやりたいっていうのは、私の望みですから。それでこそ、勝つべきだった。正直、かなり勝利を確信した場面もあったんですけど、なかなか結果は難しかったんで。現状、ものすごい体の箇所箇所がヒドく痛いですけど、治してまた歩きだしましょう。皆さんも私と一緒に。今日は応援ありがとうございました。最高でした、札幌のお客さん。勝てなくて申し訳ない。今度は期待に応えます。
メインイベントはKO-Dタッグ王座決定戦。男色ディーノ&髙山善廣が返上した王座を竹下幸之介&彰人vs入江茂弘&樋口和貞で争い、勝者チームが第61代王者組として認定される。先発は彰人と樋口。手四つの力比べでは樋口が優勢だったが、後転して下から捻り上げた彰人は形勢逆転してから竹下にタッチ。樋口も入江にタッチすると、まずはロックアップからロープに押し込んだ竹下は殴りかかる素振りだけしてクリーンブレイク。竹下がアームドラッグで投げると入江は場外へ。そこに樋口が入って来るが、彰人も入ってきてALL OUTはダブルのブレーンバスターを狙ったが、これは樋口が二人まとめて投げていく。そこに入江が戻ってきて樋口のビッグブーツから入江がバックエルボー。ここで樋口にタッチすると、竹下は額をくっつけて睨み合ってから逆水平チョップ合戦を挑む。劣勢だった竹下はドラゴンスクリューを決めて彰人にタッチ。彰人は足へのDDTからレッグロックで樋口の右ヒザを痛めつける。そこから竹下が樋口を場外に連れ出して右肩を鉄柱に叩き付ける。リングに戻り、彰人と二人がかりで樋口の腕を攻撃してから、彰人がいろいろな方法で樋口の右肩を痛めつけていく。タッチを受けた竹下が「来いよオラ」と挑発するとチョップを打っていく樋口だが、受け止めた竹下はワキ固めに捉える。樋口がロープに逃れたところで10分が経過。樋口は何とか使えようとする竹下を下から蹴り上げて入江にタッチしようとしたが、彰人が反対側のコーナーに先回りして入江を場外に連れ出してタッチを阻止。リングに戻った彰人が樋口をワキ固めで捉えると、竹下はカットに入ろうとした入江をSTFで足止め。どうにか自力でロープに逃れた樋口だが、竹下は右肩を決めた状態でボディスラム。続く彰人が走り込んできたところをカウンターのボディスラムで叩き付けた樋口はようやく入江にタッチ。飛び付き式のブルドッキングヘッドロックから張り手を叩き込んだ入江はジャンピング・パイルドライバー。テディベアをかわした彰人は俵返しで入江の巨体を投げつけて竹下にタッチ。竹下のショルダータックルを受け止めた入江。そこからお互いにショルダータックルでぶつかり合うが、最終的になぎ倒したのは竹下。さらにブルーサンダーで叩き付けた竹下はスリーパーで捕獲。エルボーで逃れた入江は交通事故タックルで竹下を吹っ飛ばす。15分が経過し、樋口が串刺しラリアットからブレーンバスターの体勢からのアバランシュホールド。そして立ち上がってきた竹下にのど輪落としを狙うが、巻き投げで切り返した竹下はそのまま腕固め。これを入江がカットすると、樋口とダブルタックルからジャンピング・ボディプレスの同時投下。カウント2で彰人がカットしたが、入江が彰人を場外に連れ出す。その間に樋口は轟天を狙うが、リバーススープレックスで切り返した竹下は逆水平チョップ。樋口も真っ向から逆水平チョップで対抗し、お互いにもの凄い打撃音を鳴らしながらチョップを打ち合う。そこから樋口はヘッドバット。続くラリアットは相打ちに持ち込んだ竹下。なおも突進してくる樋口を巻き投げ固めで押さえ込んだ竹下だが、キックアウトした樋口は相撲ラリアット。しかし気合いの雄叫びをあげながら立ち上がった竹下はカウンターのラリアットを返して両者ダウン。先に竹下が彰人にタッチすると、彰人は樋口を上にポップアップしてからニーアッパー。さらに右腕へのアームブリーカーからスタンディングのアームロックへ。ここで樋口は決められている右腕でのど輪落とし。カウント2で竹下がカットするが、入江が入ってきて竹下を排除すると、彰人に樋口とのダブルタックル。そして入江のキャノンボールから樋口がドクターボム。カウント2で竹下がカットしたことで20分が経過。樋口が轟天を狙うが、背後から竹下がミサイルキック。入江がノータッチヘッドバットで飛び込んでくると、彰人が入江にエクスプロイダー。その彰人に樋口がドロップキックを叩き込むと、竹下が樋口にランニングニー。だが、入江がブレーンバスターで竹下をコーナーに投げつけると、彰人がその入江をジャーマンで投げ捨てる。そして彰人と樋口、竹下と入江はそれぞれラリアットの相打ちに。そこから立ち上がった彰人と樋口は逆水平チョップの打ち合いに。そこから樋口はブレーンバスターを狙ったが、逆に持ち上げた彰人は前方に投げ落とすと、四つん這いに樋口の右腕を下から蹴り上げて腕固めへ。これをカットした入江は彰人にヘッドバット。さらに追走式エルボーを見舞ってから場外の竹下にトペ。樋口の突進を彰人がかわすが、樋口もそのまま場外の竹下にプランチャ。その間に入江がリングに戻って彰人にビーストボンバー。さらに樋口もリングに戻って突進するが、かわしてコーナーに激突させた彰人はワキ固めを狙う。樋口はどうにか踏ん張るとドクターボムで切り返そうとしたが、うまく着地した彰人はサムソンクラッチから腕十字へ。さらにオモプラッタにスイッチするが、樋口はそのまま彰人を持ち上げるとノドワボムで叩き付けて3カウント。
第61代KO-Dタッグ王者となった入江は小躍りして喜ぶと、亜門GMに抱きついていく。ヅラが取れてしまったGMを尻目にベルトを受け取った入江は、樋口と抱き合うと記念撮影に応じる。竹下が樋口を睨み付けるが、樋口がベルトを掲げると、竹下も無差別級のベルトを掲げてみせる。その上で竹下は入江、そして樋口と握手をしてからリングを降りた。ここでGMが「入江君、樋口、おめでとう。すごい試合だったよ」と祝福してから初防衛戦の話をしようとする。だが、入江は「ちょっと早すぎます。それにそれどころじゃないです。僕たちは野郎Zをやらないといけないんです!」と叫ぶ。GMが「野郎Zやりましょう。男性限定興行なので、もう少し涼しくなってからやりましょうね」と言って入江を納得させると、タッグ王座の初防衛戦を6月11日の仙台大会でやろうと思うと告げる。まだ挑戦者は決まっていないとのことだが、ここでHARASHIMAと高尾のスマイルスカッシュが登場。高尾が「入江君、樋口、次の挑戦者もう決まっているよ。自分とHARASHIMAさんで挑戦させていただきます。自分がスマイルスカッシュに入ってから、辞めていく人、辞めていった人、それぞれいるけど、それは個人の意見だから。自分はその意見を尊重します。ただ自分がスマイルスカッシュに入ってから、まだ結果というものを残せていません。だから自分はそのベルトを獲って、自分のためにも、そして自分を応援してくれるファンの人にも、このチームに入ってよかったと思ってもらいたいので、自分はそのベルト絶対に獲ります!」と挑戦表明。続いてHARASHIMAも「スマイルスカッシュとして結果が欲しい。その結果はタッグのベルトを獲ること。僕らがそのタッグのベルトに挑戦してやるさー!」と言うと、観客が「なんでー?」と言おうとしたため、GMが慌てて止める。すると樋口が「おう上等だよ。スマイルの大将、ずいぶんと俺のことが気に食わないらしいな。このベルトかけて決着つけようぜ」と言い、入江は親指を下に向けながら「ダー!」と絶叫してHARASHIMAを睨みつける。それを見たGMが6・11仙台大会での入江&樋口vsHARASHIMA&高尾のKO-Dタッグ選手権を決定。スマスカが引き上げていくと、最後は樋口が「札幌の皆さん、今日はご来場本当にありがとうございます! お陰様でここ札幌で…故郷です! 北海道で錦を飾ることが出来ました。これも皆さんと入江さん、あなたのお陰です。ありがとうございます!」と言うと、入江は「札幌って聴いてやってきたんですけど、今日は暑すぎないですか? 暑いですよね。僕は暑いのが一番苦手なんですけど、今日はこの樋口という怪物が横にいれくれたので勝つことが出来ました。今回もBOYZの二人を倒して、次回もBOYZの二人を倒して、また札幌に野郎Zの二人で戻ってきます。そして行くところはもちろんススキノだ!」と叫んで「ススキノ」コールを起こそうとするが、まったく起こらない。すると入江は勝ったときのために寝ずに考えてきたという“オリジナル”の締めがあると言ってから、両手でZを作り「今を信じて、明日に輝け! We are 野郎Z!」と叫んで札幌大会を締めくくってみせた。
【試合後のコメント】
入江 札幌大好きだったんですよ。ご飯はおいしいし、ススキノは最高だし。涼しいかと思って今日来たらメッチャ暑い!
樋口 北海道のくせに暑いってなんだよ!
入江 頭が痛い! ムカムカする!
樋口 竹下幸之介&彰人、メッチャ強かったです。でも暑さが…ダメですね。
入江 何をしゃべっていたのかほとんど覚えてないんだけど、女性のお客さんから睨まれたのは覚えてます。
樋口 結局、野郎Zですね。
入江 見ましたか? 野郎Zやるぞ!って言ったときのお客さんの反応を。あれが答えですよ。だから僕たちの敵はBOYZとBOYZを見に行くお客さんですよ。今日、樋口は僕のおかげで勝てたと言った。それは違う。応援してくれた野郎たちのおかげだよ。
樋口 素晴らしい。野郎Z代表としてBOYZには負けたくなかった!
――竹下&彰人は?
樋口 すごいっすよね。身体能力とかそういうのはすごいものがありました。何回も危ない場面があったけど、最終的には体格差とパワーで押しきれた感じですか。これからもみんなどんどん強くなっていくんでしょうね。だから自分らも負けないようにしないと。
入江 みんな強くなっていく、負けないようにって言っている樋口が一番キャリアが浅いでしょ? 僕が一番キャリアが長いという珍しいタッグマッチ。みんなすごいわ。オールアウトしてるわって思いましたよ。僕、オールアウトしないから。今日も暑いし、ジムもいつも暑いんじゃ。みんなゴールドジムにいってオールアウトするんでしょ? 僕しないもん。なんで勝てたかっていったら嫉妬しかないと思うんですよね。オールアウトをしたことがない、嫉妬しかしたことがない。
――オールアウトの意味を知ってますか?
入江 全部出し切るってことでしょ? 野郎Z風に言うと男の潮●き。
――次の挑戦者チームはHARASHIMA&高尾だが。
樋口 スマイルスカッシュの大将の「気に食わない」という発言は耳にしてますから。この後楽園で大将を倒して、次の仙台ではこの勢いが本物であることを見せたいですね。
入江 またBOYZ対野郎Z。亜門さんはこれを望んでいるんでしょ? 野郎ZがBOYZをみんなぶっ潰していくんですよ。
樋口 さすがです。素晴らしい。
彰人 今日悪かったことと良かったこと、一個ずつある。悪かったことはタッグ選手権に負けてベルト取れなかったこと。それは俺が原因だし、情けない。良かったことは俺が負けて、このいつでもどこでも挑戦権は何とか向こうの手に渡らず済んだ。だからタケちゃん、これ頂戴よ。
竹下 いやいや。
彰人 ウソだよ(苦笑)。今日これで負けてそんなこと言う権利はないし、そんな恰好悪いことは言わない。今年に入って1月から何かタイトルマッチをやってきている。EXTREME、タッグ選手権、6人タッグ。で、またタッグ選手権。毎月毎月、タイトルマッチで負け癖がついちゃって、タイトルマッチでどうやって勝てばいいのかわかんなくなっているところがちょっとあって。本当に今日は竹下の足を引っ張って反省しかない。だから来月もあがくしかない。タイトルマッチ、何でもいいよ。自分から挑戦権を勝ち取って来月、何かしらのタイトルマッチをやってやる。最悪、再来月でもいい。必ずコンスタンスに挑戦して負け癖直してベルトを巻いて竹下に迷惑かけないようにして。ALL OUTに新メンバーも入るし、再発進していこうかなと思います。
竹下 いつどこはもうちょっと考えさせてほしい。タッグはチーム戦なんで負けた人だけの責任ではない。僕は悔しい。タッグのベルト初挑戦、初戴冠できなかったのも悔しいし。僕も残念だったことと、嬉しかったことがあって。嬉しかったのは札幌大会でこんなに満員のお客さんが集まってくれて、会場の熱気がすごかったし、久しぶりに燃えましたね。いつもやる気もあってモチベーションも高い。でも、それ以上の声援とか力になるものがすごくて。僕はチャンピオンなんで地方でもコンスタンスに満員にし続けたい気持ちはあるし。で、残念だったことはメインイベントがセミファイナルのお客さんの熱量を超えられなかったこと。僕はそう思う。今回のセミファイナルとメインは、僕は今まであえて口にしてこなかったけど、世代闘争というのがあったと思うんですよ。それを感じたんで。試合前にバックステージで控えていて、セミファイナルの盛り上がりがすごかったでしょ? ガンガン感じたし、それを超えた上で僕たちがベルトを巻きたかった。それができなかったのが悔しい。まだまだ上を目指して頑張ります。
――入江&樋口組は?
竹下 パワフルですよね。フィジカルの面もそうだし、メンタルの部分でもパワフルで気持ちが強い。試合前から彰人さんと話していて、脚でも腕でもどっちかのやつのを折ってやろうときましたよ。でも樋口は地元・北海道の力というのがあったかもしれないけど心は折れなかった。DNAを7月で卒業ですか。だからその覚悟ができているのかなと。タッグのベルトをどこまで巻いてくれるのか。僕らがもう一回取り返しにいきたいので楽しみです。
彰人 僕個人的には個の力がすごすぎて、タッグチームを超越していた。チームワークとか関係ないですよ。入江さんはDDTの怪物で、樋口はDNAの怪物。そんな2人がタッグ組んだら強いに決まっている。ただ一つ、樋口に確認したいのは、アイツがDNAを卒業してDDTに来る意味はなんだ。DNAのトップでやっていて、そのままDNAの怪物のまま、DDTの外敵として入江さんと組んで、ベルト獲って、シングルのベルトを目指すでいいじゃん。そのほうがDNAが大きくなって良くなっていくのに、アイツはなんで卒業を選んでDDTに来るのか。アイツに聞いてください。
竹下 来週のヤス・ウラノ戦を楽しみにしてください。熱い試合をします。
――KO-Dタッグ挑戦が決まりました。
HARASHIMA スマスカとして何か結果を残そうと思ってたし、ちょうどウラノ君にも言われて、いいタイミングでした。あそこで決まって、言ってみるもんだなあと。今度の仙台で挑戦できるし、これは願ってもないチャンス。
――入江&樋口の印象は?
HARASHIMA どっちが勝つんだろうと思って見ていて、まさか入江&樋口が勝って、そこもビックリして。でもあの2人が強いのは知ってるし。思い出したけど僕、後楽園であの2人に取られてるので。そのへんの借りを返したいので、タイトルマッチ決まったのは僕にとってチャンスなのでガッチリやり返したいなと思います。
高尾 2人ともパワーファイターで、もちろん実力もすごいある。わかっているんですが、ウチら2人もあの2人にはないものを持っているので。そこを生かして闘いたいなと思います。あと、チームドリフの時はKO-Dタッグに全く縁がないチームだったので。入江君がベルトを獲ったので、自分も相手が入江君というのはいいタイミングだったのかなと。入江君と早くやりたいです。
――ウラノ選手はこれでKO-D無差別級王座の挑戦が確定しました。
ウラノ いやあ、よかったですね。今日負けても竹下が持っているんで、竹下がなんとかしてくれるだろうと思ってました(苦笑)。晴れて正真正銘、この青いいつでもどこでも挑戦権で5月28日に挑戦することができるんで。ホッとしました。
http://ddtpro.jp** )では、全試合の詳報と、大量の写真をアップ! ぜひご覧ください!



