10日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム!vol.2」がおこなわれた。まずは伊橋剛太&DJニラvs竜剛馬&三富政行のキング・オブ・ダーク選手権タッグマッチ。六法全書を振りかざす竜だったが、ニラにあっさり取られてポイ捨てされる。竜が伊橋にネックブリーカー・ドロップを決めて「ショア!」と拳を突き上げても場内の反応は薄め。伊橋はレッグラリアットで逆転してニラとスイッチ。ニラが三富に足延髄からシャイニング・ニースタンド。これを竜が六法全書でぶん殴ってカットすると、三富が垂直落下式ブレーンバスターを決めて勝利した。これによりいつでもどこでも挑戦権はニラから三富に移動。伊橋は勝敗に何ら絡まなかったため、初代キング・オブ・ダーク王座を防衛した(V10達成)。試合後、鶴見亜門GMからいつ使用するか聞かれた三富は「何が何だか…この竜さんの作った空気も含めてわからないので、ユニオンに一回持って帰って考えます」と返答して引き揚げた。
続いて亜門GMの前説では以下の事項がアナウンスされた。
①酒呑童子が呼びこまれて7・22新宿の主催興行の大会名を発表。「酒呑童子主催興行~酒なくてなんのこの世の桜かな~」でチケットは5・31後楽園から発売(FC優先販売もあり)。坂口征夫は「酒に始まって酒に終わります。新宿FACEで腐るほど酒が飲めると思います。みなさんも酒をガンガン飲んで盛り上がってください!」とアピールした。
②6・6春日部からスタートする「KING OF DDT 2015」の概要が明かされた。例年同様16名参加のトーナメントで優勝者は8・23両国メインでのKO-D無差別級王座への挑戦権が与えられる。いつでもどこでも挑戦権を保持者と5・31後楽園でKO-D無差別級王座を争う王者と挑戦者を除外した選手がエントリー。6・6春日部が1回戦、6・14大阪が2回戦、準決勝&決勝が6・28後楽園。
③オープニングコールを務めたのはWRESTLE-1のCEO兼任となった高木三四郎大社長。亜門GMから先日の山形大会よろしく「カモン!」と呼びこまれて、以下のマイク。「先日、DDTとの社長業と兼任という形でWRESTLE-1の最高経営責任者、CEOという職に就かせていただきました。とは言ってもまったく何も変わりません。私はDDTのリングに参戦し続けますし、お互いの選手が交流するとかは、AKB48と乃木坂46が交流しても誰も得をしないという事例もあるので、そういうことは致しませんのでご安心ください。今まで以上に忙しくなるということで、今日もウチの嫁と子供が私を置いて潮干狩りに行ってしまいました…。でも私は潮干狩りではなく春日部を選んだんですよ! 今日は潮干狩りに連れて行ってもらえなかった恨みをキラーモードで対戦相手にぶつけたいと思います!」
第1試合は彰人&松永智充vs坂口征夫&勝俣瞬馬のタッグマッチ。彰人と坂口の静かなグラウンドの攻防を経て、松永vs勝俣では松永がショルダーアタックで倒して「まつ・なが・ともみつー!」のアピール。松永と彰人はタッチワークで勝俣を翻弄。ローンバトルを強いられた勝俣は松永の抱え込み式逆方エビをロープに逃げるとドロップキック連打で逆転。替わった坂口に松永がバックドロップ。彰人が俵返しで続くも、坂口はドロップキックでやり返して勝俣がダイビング・ボディーアタックで続く。坂口が場外に出した松永にエプロンPK。リング内では勝俣のカサドーラをキャンバスへのニークラッシャーで回避した彰人がサソリ固めに持ち込んで勝利した。
【試合後のコメント】
彰人 次がEXTREMEのタイトルマッチ。自分であえて前回と同じように辛いルールにししてみた部分はありますね。だけど3カウントかギブアップを奪ったあとに10カウント以内に立てばいいルールじゃないですか。だから必ずしても入江さんだけが有利なルールじゃないですし、僕もギブアップを奪った上で足攻めをすれば、入江さんも立てなくなるんじゃないかと思うので。入江さんはプロレス界に入って一番付き合いの長い人間なので、今まで以上に思うところがあるので。勝ち負けももちろん大事なんですけど、エキシビションも合わせたら8回、9回シングルマッチやっていて、その中で最高のものを見せられたらと思います。
第2試合は高尾蒼馬vs宮武俊のシングルマッチ。高尾が腹部へのエルボー連打で宮武の動きを止める。さらにストンピングを浴びて悶絶し、ボディースラムで追い詰められる。ボディーシザースをなんとかロープに逃げた宮武だが直後にダブル・ニードロップ。そこから何度も押さえ込まれるが意地でクリア。ジャンピング・バックエルボーで逆転するとブレーンバスターを決める。逆水平の打ち合いからダブルチョップのラリー。宮武が高尾をキャッチするとシットダウン・パワーボムでキャンバスに叩きつけるもフォールは奪えない。宮武のハートアタックをヒザ蹴りで迎撃した高尾は腹部へのエルボーからトラースキック。これをカウント2で返されるとダイビング・フットスタンプを投下してフォールを奪った。
第3試合は石井慧介&入江茂弘vsアントーニオ本多&福田洋のタッグマッチ。入江のパワーを前に考え込むアントンと福田。何か閃いたらしいが2人の気を逸らしてのエルボーはあっさり返り討ちにされてしまう。入江が襲い掛からんとするがアントンと福田は互いにかばいあう美しい友情を見せる。これに感動して泣きそうな入江を2人はサミング。さらに入江のショルダーアタックも石井に誤爆するが、仲間割れは抱擁で回避。場内のキスコールに押されて入江が口を尖らせるも石井が拒否。ならばと松井レフェリーにキスをしようとするが、松井レフェリーは拒否したうえ張り手。泣き出す入江が帰ろうとするが石井と松井レフェリーがなぐさめてリングに戻らせた。石井にスリーパーで絞められて落ちかけたアントンだが、コーナーに控える福田の『また逢う日まで』熱唱で復活。2人は『あの鐘を鳴らすのはあなた』を唄いながら石井にナックルからバイオニックエルボーを狙うが、寸前でかわされて正面衝突。すると歌を引き継いだ石井が『あの鐘を鳴らすのはあなた』を熱唱しながらアントン、福田にエルボーを見舞うと入江も加わって熱唱しながらツープラトン・ブレーンバスターを福田に決めて勝利した。
試合後、石井と入江がマイク。石井「私事なんですが、5月21日に全日本の世界ジュニアの挑戦が決まりました。当初1勝ちに決まっていた世界ジュニア戦を自らの体調不良で棒に振った悔しさをぶつけて必ずDDTのリングに世界ジュニアを持ってきます!」入江「来週の5月17日の名古屋大会で彰人さんのEXTREMEのベルトに挑戦することが決まっています。僕はここで大事な名古屋という場所で必ずベルトを獲って、今年はチームドリフがどんどん巻き返していきますので、応援よろしくお願いします」なぜか場内からキスコールが発生し、これに押されて石井が入江の頬に口づけして引き揚げた。
【試合後のコメント】
石井 今、世界ジュニア挑戦という波がきているので、その試合に集中して。僕が昔から夢見ていたどうしても欲しいベルトなので。気合い入れて頑張ります。
入江 自分も名古屋大会で彰人さんのEXTREMEに挑戦するんですけど、会場が名古屋ということで、名古屋で彰人さんに勝ってあのベルトを巻きたい。
――EXTREMEのルールについては?
入江 難しいことはわからないので、ただ倒せばいいということだけは聞いているので、勝つだけです。
――石井選手は鈴木鼓太郎選手と前哨戦で当たってみて。
石井 相手がすごくニールキックを警戒しているというのがわかったので、僕も対策を練っていきたい。
第4試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜&赤井沙希vs男色人生&大石真翔&MIKAMI&Xの8人タッグマッチ。井上マイクリングアナはXともども「ホモ」だと紹介。大石がさっそくXを呼び込もうとするも「どうせXは旭志織だろ」(高木)「高木さん、いくら何でもこの春日部で旭はもうないんじゃないですか?」(大鷲)「ですよね~。旭志織が出てきたらドン引きですよね~」(高木)というやりとりがなされると、出にくい雰囲気が場内を包み込む。「そこまで追い詰められたら呼ばなくていいよ」と大石が投げやりになってしまうと、「ごきげんよう」のセリフから入場テーマ曲が流れて低いテンションの旭が入場。「よくも旭に恥かかせやがったな!」と大石の呼びかけで男色人生組が奇襲して試合がスタートすると、おいてけぼりを食らった平田のバックステージ映像が流れて「俺の曲をかけろ!」とあの曲でダンス入場せんとするが、男色人生と大石にカットされてしまう。平田が男色人生の男色殺法で追い込まれ、大石&旭の合体攻撃に翻弄される。大石のカンパーナで頭部を男色人生の股間に突っ込まれた平田。それでも平田はMIKAMIのミッキーブーメランをかわしてエルボーを決めると大鷲とスイッチ。高木軍の猛攻から赤井が続かんとするが旭が阿吽で蹴散らす。誰もいなくなったキャンバスに転がったHIRATA GO!サングラスを拾い上げ、旭が装着するととあの曲が流れる。ダンスせんとした旭の前に同じくサングラスをかけた赤井もリングイン。2人で敵・味方関係なく蹴散らすとダンス。その背後から頸動脈に手刀を振り下ろしてダウンさせた平田がダンスせんとサングラスをかけようとしたが、その背後には男色人生が。男色人生の攻撃でダウンした平田。大石がかけつけると謎のサインを出す。これに大石は「ラフレシアの花を咲かそうってことか!」と反応すると2人で尻を出してコーナーにセット。呪いのローラーを発動させると旭の手で平田、高木、大鷲、MIKAMIとローラー送りにされる。嫌がる赤井と背中合わせになって両腕をクラッチすると、ローラーに赤井の顔面を巻き込ませてから逆さ押さえ込みを決めて勝利した。
セミファイナルは佐々木大輔vs竹下幸之介のシングルマッチ。静かな立ち上がりから竹下がヘッドロックからショルダーアタック、バックドロップからカバーに入るもカウント2。場外エスケープした佐々木を竹下が追ってナックルパンチ。佐々木が入場ゲートに登ろうとしたが、竹下が力づくでキャッチしてリングに戻した。竹下が佐々木をロープに振ってキチンシンク。佐々木は思わず場外エスケープする。佐々木はセコンドの宮武をリングに戻す。これに気を取られた竹下の背後から攻撃して5分経過。佐々木がここから足攻めを展開。左足にダメージを重ねていく。足4の字は竹下が決めさせなかったが、カウンターのドロップキックを食らってしまう。ボディースラムを放っても佐々木に足を引きずり込まれて裏ヒザ十字からキャンバスへのニークラッシャー、さらに足4の字を決めてギブアップを迫る。これを逃れた竹下がブレーンバスターで投げてゼロ戦キックをブチ込んでいくとブルーサンダーへ。ナックルの打ち合いから竹下を場外に出した佐々木がトペ・スイシーダ。ダイビング・エルボードロップからクロス・フェースロックを決めるが竹下はロープに逃れる。佐々木は天狗ポーズ付きのスクールボーイやドロップキック、さらに投げ捨てドラゴン・スープレックスで竹下に攻め込みキークラッシャーへ。ミスティカ式クロス・フェースは途中で竹下が堪えてビッグブーツ。回転ラリアットからジャーマンを狙うが佐々木が踏みとどまって丸め込む。佐々木は場外にエスケープすると再び入場ゲートに登る。追いかけた竹下も登ったが、佐々木は降りた。場外カウントが進む中、佐々木は竹下を場内に設置されていた用具入れに閉じ込めてしまってリングに生還。松井レフェリーが場外カウント20を数えて勝負あり。
試合後、佐々木がマイク。「GM、あんなクソガキと試合を組みやがって! 俺の勝ちだ! 俺は誰とやろうと負けないぞ。(いつどこ挑戦権を)全部集める!」
メインイベントはHARASHIMA&ヤス・ウラノvsKUDO&マサ高梨vs樋口和貞&中津良太の3WAYタッグマッチ。KO-D無差別級を争う3人がリングインすると激しい攻防。樋口がHARASHIMAをアームホイップで投げ、さらにKUDOへブチかましていく。樋口からタッチを受けた中津が捕まってしまって5分が経過。高梨が中津に吊り天井はHARASHIMAがカット。HARASHIMAが中津に吊り天井。高梨がそのHARASHIMAを押さえ込むがカウント2。HARASHIMAが中津にキャメルクラッチ。高梨がHARASHIMAの顔面にスライディングキックを決めると中津が高梨、ヤスとドロップキック連打。タッチを受けた樋口がヤスに重爆ドロップキック。KUDOにはオクラホマスタンピートを決める。ヤスにはコーナーにぶつけてビッグブーツをお見舞い。ヤスは猫だましから首固めで丸め込むもカウント2。替わったHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスを浴びせ、ヤスもダイビング・ボディープレスで続く。樋口はヤスをリバースショルダーで投げて中津とスイッチ。高梨は中津とヤスをまとめてSTF。KUDOが出てきてヤスにスリングショット式ダブルニーから地獄の断頭台。KUDOのカバーは中津がカット。樋口が出てくるとKUDOのミドルキックを堪えて逆水平を打ち込む。KUDOがバズソーキックで黙らせるとHARASHIMAがそのKUDOへダイビング・カンフーキック。雪崩式ブレーンバスターを決めるがカウント2。HARASHIMAはKUDOとのミドルキックの打ち合いからハイキックを振りぬいてリバース・フランケン。蒼魔刀狙いを樋口がぶちかましでカット。ロープ際のヤスもラリアットでリング下に落とすとHARASHIMAにラリアットから轟天! これでHARASHIMAがリング上で大の字。カバーに入ると高梨にカットされる。樋口はその高梨をカナディアン・バックブリーカーで捕獲し、アゴと足をロックする変形バージョンに持ち込んでギブアップを奪った。
試合後、なんとかコーナーポストにもたれかかるHARASHIMAに樋口は「聞こえていますか? 今日、あなたからフォールは奪えなかったけど、これで俺の力、わかったでしょう? 札幌、首を洗って待ってくださいよ!」と挑発するとKUDOには「兄弟子、後楽園であなたの挑戦を受けるのは俺だ!」とアピールする。HARASHIMAは起き上がれずセコンドの肩を借りて退場。すると佐々木がリングインして「GM、とっととこいつらとの試合を組めや」と要求。亜門GMは「わかりました。組みましょう。できるだけ早いうちがいいですね。5月17日の名古屋大会で佐々木大輔vs樋口和貞vsKUDOの3WAYマッチを組ませていただきます」とアナウンス。佐々木は「おう、いいなあ。(樋口に)この腐れ外道と、(KUDOに)この腐れ外道、俺が倒して3つ目、いただくぞ」とアピールして引き揚げた。亜門GM「KUDOさん、樋口。名古屋でどちらかが負けた場合、札幌もしくは後楽園で発表されていたタイトルマッチは白紙になってしまいますので気を抜かないでくださいね」KUDO「おい、GM。誰が気抜いてるって? こっちはとっくにスイッチ入っているんだよ。樋口、お前の強さはよくわかったよ。でもな、5月31日の後楽園でお前が来ても、HARASHIMAが来ても、勝つのはこの俺だ!」KUDOも退場する。樋口「みなさん、今の一連もありましたけど札幌で自分は必ずKO-D無差別級を獲ってこの春日部に絶対に帰ってきたいと思いますので応援よろしくお願いします! 今日はこんな満員御礼の中、来てくださいましてありがとうございました! ごっつぁんでした!」樋口は四股を踏み、手刀を切ってリングを降りた。
【試合後のコメント】
KUDO 俺はこのいつでもどこでも挑戦権を取った日からスイッチ入っているんだよ。HARASHIMAも油断しているから樋口にやられるんだろ!? 俺は今日、樋口と当れてすげえよかった。あいつの怪物性をかなり感じたし、正直、今日闘ってHARASHIMAと樋口、どっちが来るかわからないけど、最高に俺にとって一番いい前哨戦になったと思います。このまま躓きたくないからさ。どっちでもいいよ。ヤツらをぶっ倒して止まった時計の針を進めます。
高梨 最後に出てきたなんだ腐れ外道(佐々木)は! あいつからいつどこを取って兄貴が2個持ってやるからな! 楽しみにしとけよ、あの腐れ外道!
樋口 手応えは見たままだと思います。リング上を見てもらえれば自分が札幌でHARASHIMAさんに勝って、ベルトを獲るというのは証明できたと思います。
――その札幌の前に佐々木選手の邪魔が入って5・17名古屋で3WAYマッチが組まれたが。
樋口 邪魔が入るのはしょうがないと思っているので、一人ひとり目の前にいる敵を潰していくだけです。
――ケガの具合は?
樋口 この前、練習して動いたし、今日も動いたので大丈夫です。まだ8割ですけど、札幌では10割でいきます。
――札幌で挑戦するにはまず17日に挑戦権を守らなければならない。
樋口 絶対に落とさないで、札幌で挑戦します。
――実施にチャンピオンと肌を合わせてどう感じた?
樋口 やっぱり強いというか一挙手一投足、これがチャンピオンなんだなと感じました。
――それでも轟天を決める手応えがあった。
樋口 あれさえ決まれば取れると思っていたので、今日それがわかりました。
――佐々木選手、KUDO選手に対しては?
樋口 KUDOさんも佐々木さんもイメージは敵です。自分の進む道にストップをかけられたので、ブチ破っていこうかなという感じです。
――DDTのリングで最後、DNA勢が締めたが。
樋口 正直、こんなに早くDNAとしてDDTのメインで締められると思っていなかったので。ひじょうにビックリはしています。これで自分だけじゃなくてDNA自体がすごいんだなとアピールできたので、個人的にはうれしいです。
佐々木 手短に。リング上で言った通り、私がすべてのいつどこを集める。それだけです。
――集めてどうするんですか?
佐々木 5個集めたら、こういうの(龍っぽいしぐさ)が出てきて、そうしたらギャルの…ギャルのあれだよ。
HARASHIMA ちょっと最後はよく覚えてないんですけど、彼が新人だってこともわかっているから、こんなようにはならないように頑張ります。
――樋口選手と対戦してどう感じた?
HARASHIMA あまり覚えてないですけど、ダイナミックなんだと思います。



