7日、茨城・牛久運動公園体育館サブアリーナにて「DDT牛久大仏2014」がおこなわれた(試合結果)。約2年ぶりの牛久大会は鶴見亜門GMと井上マイクリングアナの前説からスタート。ここへ呼び込まれたマイケルは「来年からしばらくの間、DDTを離れて海外でトレーナーの仕事をすることになりました。僕が後継者として認めた宮武に、僕がDDTで培ってきたものすべてをぶつけたいと思います!」と挨拶すると「牛久大会、スタート!」とオープニングコール。
第1試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vsMIKAMI&伊橋剛太&吉田充宏の6人タッグマッチ。まずは先入場のT2ひー。平田「あ~~~、ヤバイ! 絶対ヤバイっすよ!」高木「この俺様の亀裂骨折だったら大丈夫だ。1試合に2回までだったらドラゴンリングインできる!」大鷲が高木に張り手を見舞う。大鷲「まだそんなこと言ってるのか! 後楽園の反省が全然生かされてないんだよ!」平田「社長の骨折のことじゃないですよ! いくら控室を探しても僕のマスクとズボンがないんですよ~」すると『●O●●O ●O』がヒットすると、平田のマスクをつけた伊橋が登場し、サイズが小さくて履けないズボンを持ってリング上でダンス。
「ダンスは俺のものだー!」と怒りの平田が伊橋に襲いかかって試合スタート。捕まった平田は吉田に延髄斬りを見舞って大鷲とタッチ。ドラゴンスクリューで吉田を投げた大鷲は伊橋もアームホイップで投げ飛ばす。ここで高木がコーナーに登ってタッチを要求。大鷲は頭を抱えながら高木にタッチ。高木はドラゴンリングインするが案の定、右足を押さえて悶絶。それでも高木はMIKAMIに619を狙う。しかし回転している最中に足に激痛が走ってしまい、逆にMIKAMIがミッキーブーメラン。MIKAMIと吉田に攻め込まれた高木は吉田のラリアットをかわしてMIKAMIに誤爆させると平田にタッチ。平田と伊橋は「俺のダンスだ!」と互いに言い張りながらエルボー合戦。伊橋がレッグラリアットを決めてコーナーへ。伊橋のダイビング・ボディープレスをかわした平田はラ・マヒストラルで丸め込むがカウント2。走り込んできた伊橋をカウンターの首固めで丸め込むが、これもカウント2。ならばと平田はスライディングキックを伊橋の顔面に叩き込んで3カウントを奪い、勝利のダンスを披露した。
第2試合はマサ高梨vsDJニラのシングルマッチ。なかなかニラが入場してこないため、慌ててセコンドが探しにバックステージへ。するとニラが控室の畳に乗せられて運び込まれる。
高梨も協力してどうにかリングに上がったニラだが、サングラスを外すこともままならないほど憔悴しきっている。高梨が「来い、DJ!」と挑発しながらも、ニラにものすごく気を使いながらロックアップ。しかしニラは力なく崩れ落ちてしまい、ロープに走ることすらできない。高梨はニラを労りながらジャンパーを脱がし、ストレッチしてから「これで終わりにしてやる!」とグルグルパンチを狙う。一瞬、素早い動きでかわしたニラだが、その直後に力尽きてダウン。高梨は「まだやれる! DJはやれるんだよ!」と試合続行を要求するが、ニラはロープを掴んで試合続行を拒否。高梨と木曽レフェリーが引き離そうとするが、ニラの力が意外と強くてロープから離れない。すると自ら立ち上がったニラが「いつまで茶番をやっているんだ。ウォーミングアップはここで終わりだ!」。高梨のトーキックでまたも崩れ落ちたニラだが、ロケットパンチにいくと見せかけて「今日は標的を変えた!」と木曽レフェリーを指差す。高梨がそちらに気を取られているところにニラはロケットパンチ。さらに十字架固めで丸め込むがカウント2。ニラはここでシャイニング・ニースタンド。高梨は悶絶しながら掴んだ木曽レフェリーのヒザの上にニラを移動させる。さらにニラの両脚を木曽レフェリーの首にかけた高梨が手を離した。すると木曽レフェリーがニラをパワーボムで叩きつける流れになって、高梨がカバーして勝利。ニラは結局フラフラしながら自ら畳を持って退場した。
第3試合は高尾蒼馬&勝俣瞬馬vs遠藤哲哉&梅田公太のタッグマッチ。DNAから19歳の梅田がDDT本戦に初出場。まずは遠藤と高尾の先発で試合開始。遠藤のヘッドロックを高尾がヘッドシザースで脱出して両者が各パートナーとスイッチ。梅田vs勝俣の局面ではスピーディーなロープワークから梅田がカウンターのミドルキック。勝俣もボディースラムを防いで逆にボディースラムで叩きつける。高尾もボディースラムでやり返すと、勝俣はサマードルトキックから串刺し低空ドロップキック。遠藤がコーナーから檄を飛ばす中、勝俣のスリーパーに捕まった梅田はどうにかロープに脱出。さらに勝俣にカウンターのドロップキックを返して、ようやく遠藤にタッチ。ダブルハンマーでなぎ倒していった遠藤は高尾&勝俣のトレイン攻撃を迎撃すると、スイングDDTを狙った勝俣を投げ飛ばしてスライディングキック。そこからバックドロップで投げていくが、勝俣もドロップキックを返すと高尾にタッチ。高尾は背中へのダイビング・フットスタンプから顔面へのドロップキック、さらにミサイルキックを発射。ジントニック狙いを腰を落として踏ん張った遠藤。延髄斬りから再度ジントニックを狙われるが、これを回転エビ固めで切り返して延髄斬り。タッチを受けた梅田は串刺し式の駆け上がりミドルキックからスワンダイブ式ミサイルキック。さらにハンドスプリング・レッグラリアットを放つ。10分経過、高尾は梅田のミドルキックをかわしてバッククラッカー。勝俣が入ってきてサマーソルトキックを決めると、高尾がジャックナイフ式エビ固め。カウント2でクリアした梅田に高尾はエルボーを連打。梅田もミドルキックで応戦する。高尾はエルボーを連打するが、梅田もハイキックを叩き込むと掌底のコンビネーションからハイキック。これを脚へのエルボーで迎撃した高尾はボディーへのエルボーからトラースキック。これはカウント2。この間に勝俣はコーナーから遠藤にプランチャを投下して釘付けに。リング上では高尾が梅田をダイビング・フットスタンプで踏みつけて勝利した。
第4試合は中澤マイケル休業カウントダウン1「○○伝承!スペシャルシングルマッチ」でマイケルは宮武俊と対戦。入場してくるなりマイクを持ったマイケルは「おい、宮武! この試合がどういう試合かわかっているんだろうな? ○○伝承……○○とは形があるものではない。この俺が10年間、このDDTのリングの上で培ってきたすべて。それを貴様が受け取れるかどうか、それをこの俺が見極める試合だ!」と言い放つ。すると宮武は「わかりました、中澤さん!」といきなりタイツを脱ごうとする。マイケルは「バカヤロー!」と宮武を制裁。宮武「脱げばいいんじゃないんですか?」マイケル「オマエな! この俺だっていきなりそんな節操なく脱いだりしないよ! 中澤マイケルが脱ぐだけだと思ったら大間違いだ! いいか! この試合、キサマにこの俺の10年間すべてをぶつけてやるから……覚悟しろ! 闘いのゴングを鳴らせ!」。まずはロックアップ。クリーンブレイクしたマイケルに対し、ロープに押し込んでいった宮武はエルボー。するとマイケルは「宮武、そんなことで俺を熱くさせられると思ったのか!」と叫びながらエルボーで反撃。そして「まずはこれからだ!」と叫んだマイケルはハットトリックキック。カズダンスから「オ~レ~、オレオレオレ~♪」と歌いだすマイケル。凍りつく場内にマイケルは「どうだこの空気! そしてこの会場の温度! キサマにこの空気が作り出せるかな?」と挑発する。宮武もハットトリックキックを試みるが、1点目で「ダメだ! この空気に耐えられない!」と頭を抱える。すかさずマイケルは変態スライドを決めると「宮武、どうやらキサマを買いかぶっていたようだな。これで終わりにしてやる」とブレーンバスターの体勢に。宮武は逆に投げ返してみせるとボディースラムからエルボードロップを見舞い、さんざん筋肉アピールしてからジャンピング・エルボードロップへ。これをかわして自爆させたマイケルはアンダータイツを脱いでアルティメット・ベノムアーム狙い。宮武はギリギリでキャッチすると、その手を振り解く。その衝撃でマイケルのアンダータイツが場外に飛んでいくと、今度は宮武がぎこちない様子でアンダータイツを脱いで掟破りの逆アルティメット・ベノムアーム。
これをマイケルがギリギリでキャッチして振り解き、宮武のアンダータイツも場外に飛んでいく。マイケルのエルボーに対し、宮武もエルボーを返していくと、両者「熱くなってきたぜ~」とサポーターを下げる。さらにエルボーの相打ちから互いに「火照ってきたぜ~」とタイツを脱いでTバックに。宮武が走り込んできたマイケルにジャンピング・バックエルボー。そこから再びエルボー合戦になると、両者ともTバックの下からさらにアンダータイツを脱いで手に装着。宮武「中澤さん、僕は今日、あなたを超えてみせる!」マイケル「この俺の10年、そう簡単に超えらるかな」互いにアルティメット・ベノムアームで襲い掛かるも決めきれない。するとマイケルの「宮武、背中を向けろ! 3歩歩いて振り返って勝負だ」との呼びかけで互いに背中合わせに。このアルティメット・ベノムアームの早撃ちを制したのはマイケル。失神状態の宮武に「今日のところは俺の勝ちだ」と言ってマイケルがカバーしようとしたところを宮武が首固めで丸め込んで3カウント。
試合後、マイケルはマイクを持つと「宮武、よくぞこの俺を超えてみせた。宮武、これをオマエに受け取ってほしい」とアンダータイツを差し出し「みなさん、このパンツはただのパンツではありません。僕がこのリングの上で今まで10年間やってきたこと、その思い、すべてがこもっていると思ってください。宮武! このパンツ、これからはオマエが履いて闘ってくれ!」と言って頭を下げる。すると宮武は「中澤さん……ごめんなさい!」と頭を下げてリングを降りた。ショックのあまり動けないマイケルだったが、最後は「ドンマイケル」。凍りつく会場に井上リングアナの「第5試合をおこないます」という乾いたアナウンスが響き渡った。
【試合後のコメント】
マイケル 今日は宮武に負けちゃいましたけど、後輩に超えられたということなら、単純に負けて悔しくもあり嬉しくもあると言ったところでしょうかね。それにしても今日なんでベノムアームを拒否したんだよ、受け継ぐの。脇澤(美穂)さんもね引退するっていうし、僕もDDTを去るからこうなると地上にベノムアームの使い手がいなくなっちゃうわけですよ。そこを僕が見初めたキミに受け継いでもらおうと思ったんですけど、気は変わらない?
宮武 一応、僕も用意はして…(2人してズボンを下げてアンダータイツをチラチラ見せる)。ちょっと中澤さんにいろいろ伝承させていただく……ベノムアームとかも今日の試合で使わせていただきましたけど、中澤さんのベノムアームは僕にはちょっと荷が重すぎる。
マイケル 荷が重すぎる?(苦笑)
宮武 すみません。その10年間はそう簡単に使えるものではないと思いますので。
マイケル じゃあベノムアームはまあいいとして、今後のDDTの控室を盛り上げる(役目)……みんなにいじられて、時には飯伏さんのセコンドについたり、飯伏さんの控室でのメンタルを支えたり、ムチャをされたりとかそういうのもあとは任せたいと思うので。
宮武 どうもありがとうございます。飯伏さんのお世話と裸になること。
マイケル 裸になること! 別にそれだけじゃないからね、中澤マイケル! まあまあまあ、とりあえずそんな感じです。とりあえず脱いでおけば。
宮武 とりあえず脱いでおけば何とかなる(苦笑)。
マイケル とりあえず脱げばどんな場面でも。接待とか、新日の控室とかでもぜひ脱いでください。
宮武 ありがとうございます。
マイケル 楽しかったです。
宮武 いや、こちらこそ。楽しかったです。また機会があったらよろしくお願いします。
第5試合はアントーニオ本多&竹下幸之介vsKUDO&坂口征夫のタッグマッチ。竹下とKUDO&坂口は12・23後楽園でのKO-Dタッグ選手権試合の前哨戦。セコンドの遠藤とともにハッピーモーテルトレインで入場したアントン&竹下は円陣を組んでリングイン。竹下とKUDOは激しく睨みあう。試合がスタートするとKUDOのローキックの蹴り脚をキャッチした竹下はグラウンドに持ち込んで腕を取っていく。リストロックで切り返したKUDOを竹下はヘッドロックに捉える。ロープに飛ばして脱出した竹下はアームホイップ。KUDOもアームホイップでやり返すと互いに額をくっつけて睨みあう。続いてアントンvs坂口。坂口のローを臀部に食らって早速大きなダメージを負ったアントンは熟考してからあらぬ方向を指差すよそ見作戦に出るが、坂口はまったく引っかからずにローキック。しかし、アントンはこれをブロックしてテンションが一気に上昇。坂口は涼しい表情でローを叩き込んでアントンを場外に追いやると、エプロンからランニングPKを狙ったが、アントンはうまくかわすとリングに戻って竹下とダブルのエルボードロップ。坂口の顔面を踏みつけたアントンは竹下にタッチ。ボディースラムで叩きつけた竹下はアントンにクイックタッチ。フィストドロップを落としたアントンに坂口はカウンターのキチンシンクを放ってKUDOとスイッチ。KUDOはボディースラムから逆水平チョップ。替わった坂口は先ほどのお返しとばかりに顔面を踏みつける。坂口とKUDOの連係で攻め込まれたアントンは坂口のスリーパーをエルボーでかわすと再度のスリーパー狙いをバックドロップで投げてピンチを脱出。替わった竹下は救出せんとしたKUDOもまとめてドロップキックで吹っ飛ばし、坂口にはシュミット式バックブリーカー2連発。そこからウォール・オブ・タケシタにつなぐ。どうにかロープに逃れた坂口は一瞬の隙を突いて飛びつき三角絞め。これを持ち上げた竹下はコーナーにぶつけて脱出すると、アントンにタッチ。ナックルパンチからバイオニックエルボーを狙ったアントンを坂口は腹パンで迎撃。そこにKUDOが入ってきてミドルキック、8×4。コーナーに乗せられたアントンへ坂口が串刺しのランニング・ニーリフト。逆さ吊りになったアントンへKUDOが地獄の断頭台を狙う。そこへ竹下が走り込んできてKUDOに飛び蹴りを放つと、坂口にはローリング・ラリアット。竹下は蘇生したアントンとダブルのナックルパンチからバイオニックエルボーを狙う。
これは回避されるも、すかさずダブルのトラースキック。アントンはダイビング・フィストドロップを投下したが坂口のカットに遭う。竹下が坂口を場外に連れ出した間にアントンはKUDOに卍固め。竹下を振り切った坂口が入ってきてミドルキックでカットに入る。坂口はさらにランニングキックを叩き込み、KUDOとのサンドイッチ・ローキック。そこから坂口が竹下を押さえつけている間に、KUDOがアントンにダイビング・ダブルニードロップを投下してフォール勝ち。
試合後、高梨が缶ビールを持ち込む中、竹下が「俺から取ってみろよ!」と言いながらKUDOと睨みあう。坂口も竹下に詰め寄っていき突き飛ばすと、竹下はセコンドの遠藤とKUDO&坂口を睨みつけながらアントンを肩に担いで退場。酒呑童子はタッグ王座奪取の前祝いとばかりに缶ビールで祝杯をあげた。
【試合後のコメント】
坂口 終わったあと、「俺から取れ」とか竹下がごちゃごちゃ言っていたけど、言ってたじゃん、この間。俺らは勝ちゃあいいんだ、勝ちゃあ。誰からでも取ってやるよ。そのうちオマエからも取ってやるよ。腹括っておけよ。今日の感じじゃ全然腹括ってない。今日の感じじゃ。もの足らないね。ねぇ、兄貴。
KUDO うん。
高梨 あとは後楽園のタイトルマッチ含めて4回あるだろ? 4回のうちに竹下から取ってやるよ。そして、アイツは調子に乗って「俺から取ってねえ」とか言ってるけど、遠藤は今日セコンドにいながらビビってたんじゃねぇか? 終わったあと(リングに)上がる元気もなくてよ、下がってアントンの世話してよ。あの目は脅えていたように俺には見せたぞ。ビビってんじゃねぇ。やるならとことんまでやってやるからな。なあ兄貴。
KUDO 俺ら本当、殺(や)る気でいくから。次の前哨戦、(12・10)BOYZ関係ねぇから。俺と坂口さんで、あの2人を殺(や)りにいきます。
高梨 ハッキリ言ってBOYZのコンセプトと違うかもしれねえけど、俺ら関係ねえから。リングで向かい合ったら、いつだって戦争だから。あと4回あるだろ? もう本番のときは……本番じゃねぇな。タイトルマッチのときはアイツらが「もうリングに上がりたくねぇ」って言って、ボイコットしちゃうぐらいまで追い込んでいくから、俺ら。それだけだよ。
アントン 負けた私が言うのも何ですが、非常に格好悪いことを言いますと、紙一重でした。紙一重より薄かったと。こんなこと言うのも格好悪いんですけど、つまり負けてしまったけど、私は非常に手応えを感じましたね。これ、私が負けたことによって遠藤にアドバイスができますから。この負けは価値ある負けだと思います。遠藤も私のやられる段階を見て、相手が後半どういう技を使ってくるかっていうのがわかったと思いますので、キツかったですけど私は価値ある負けだと思い、これはこのチームの勝ちにつながる敗北だったと思います。竹ちゃん。
竹下 KUDO、坂口、俺から取ってみろよ、俺から! 何で一点集中やねん。俺から取ってみろよ、挑戦するんやったら。ねぇ、哲っちゃん。
遠藤 はい。そうですね……。
竹下 おい、キラー哲っちゃん出るからな! ガルーダ哲や!
アントン 俺が負けたことによって、かなり遠藤に対してハッパかけますので。毎晩添い寝しながらハッパかけますので,絶対に勝てます! 毎晩ピロートークで必勝のパターンを伝授していきます。まあピロートークは言い過ぎですけども。
竹下 哲っちゃん怒ってんねん! 哲っちゃん怒ってんねん! 大好きな監督がいじめられたから。(アントンが)ボコボコ蹴られて、真っ赤になって、怒っとんねん!
アントン 遠藤、俺のこの体の赤さをオマエの網膜に染みつけておけ。
遠藤 はい。
竹下 もうな、後楽園はガルーダ哲や!
アントン アハハハハハ……いいこと言う。本当に見ている人、このコメントを文章化されているものを読んでいる人の1割にも満たない人にしか理解できない、“ガルーダ哲”というコメントはいいと思いますし、さっき言った通り今日も勝っていたんですけど、ちょっと本当に些細になる人ですよ。私が紙一重だったんだから、哲っちゃんがいけば確実にいけると思います。もう我々は勝つ気しかないですから! ポジティブ、ポジティブ! ピロートーク、ピロートークですよ! 負けても笑顔! なあ遠藤。そしてこの負けの笑顔を後楽園ではオマエの勝利の笑顔で満たしてくれ。
竹下 まずは春日部で来週、まずは一つ借りを返しましょう。
アントン 春日部、何だっけ?
竹下 えーっと、6人タッグです。
アントン あー、6人タッグ! いける、いける。我々ラーニングしてますから、彼らの動きを。彼らが勝ったからって油断していたら本当に危ないですね。本当に危ないです。後楽園大会に出られないくらいの無様な結果になるかもしれません、春日部大会は。今日は私がちょっと無様な格好でしたけども…。
竹下 そんなことないですよ。
アントン ありがとね。
――酒呑童子が前哨戦のうちに竹下選手から取ってやると言っていましたが。
竹下 リング上で言いましたからね! 俺から取ってみろって。何で監督から取るねん! ホンマに僕も哲っちゃんも怒ってますから。
アントン アイツらもう試合中キツくなっていたよ。ここで潰しておかないと。あのまま、もし俺が竹ちゃんにタッチしていたら確実に勝ってましたから。ここで勝っておかないとダメだ。だから彼らは公約を守れなかったですよ。竹下クンから取ることはできない。
竹下 僕が次は取り返しますから。トレーニングするだけですよ。家帰ってトレーニングするだけっすよ。
セミファイナルはヤス・ウラノvs大石真翔のシングルマッチ。ツバを吐きかけた手で大石と握手をしたヤス。大石は低いタックルからテイクダウンを狙うが、ヤスはすぐにロープに脱出。バックの取り合いからガブり合いになると、大石が横回転してヤスがガブれないように押し潰す。大石はリストロックに捉えると、切り返そうとするヤスをうまくねじ伏せる。ヤスもリストロックに捉えるが、大石はいったんエプロンに出るとロープを挟んでハンマーロック。ロープを掴んで脱出したヤスは今度は自分がエプロンに出て同じ攻撃を試みが、大石も後を追ってエプロンに出たため、結局ハンマーロックを決めたのは大石。手四つから耳元で絶叫しながら抑え込んだヤスだが、大石は両脚で挟んでスイープすると首固めで丸め込む。カウント2で返したヤスは泣きそうな表情で突進するが、大石はショルダーアタックからヘッドロック。ロープに押しつけたヤスは大石の胸板を引っ掻くが、大石はアームホイップを返すと、スライディングからヤスの両脚を持ってシーソーホイップ。ロープを掴むヤスをもう一度シーソーホイップでサードロープにぶつけた大石だが、ヤスも腹部へのヘッドバットからマンハッタンドロップへ。
さらにトップロープを下げて大石を場外に追いやろうとしたが、これを読んでいた大石はロープを下げるヤスの手を蹴り飛ばす。逆にヤスを場外に追いやった大石はケブラーダを狙うが、ヤスはセコンドの勝俣を羽交い絞めにすると「やるなら勝俣ごと!」と叫ぶが、大石は「嫌だよ」と言ってリングを降りてヤスを攻撃。大石の攻撃が誤爆して倒れた勝俣に大石を近づいていくと、ヤスが襲いかかっていき場外マットで簀巻きにしていく。ヤスはエプロンからフットスタンプを落とすが、そこに大石はいない。何と場外マットからリング下に避難していた大石は横から脱出。それを見たヤスもリング下に潜っていくが、あらかじめ先回りしていた大石はヤスがリング下から出てきたところに「バカー!」と殴りかかっていく。
リングに戻った大石がナックル攻撃を見舞っていくと、体勢を入れ替えたヤスもナックル攻撃。注意する松井レフェリーを突き飛ばして「贔屓しないでください!」と抗議。そこに大石が襲いかかっていきヤスをシーソーホイップで投げる。投げた方向にいた松井レフェリーは間一髪で回避。今度は大石が下からヤスの脚に絡みつくとヤスが倒れそうになるが、またしても目の前に松井レフェリーが。寄りかかってくるヤスを松井レフェリーが突き飛ばしたためため大石のアキレス腱固めが決まり、ヤスは松井レフェリーを指差しながら「あんたのせいだー!」と絶叫。大石はヒザ十字固めに捉えていくが、ヤスはどうにかロープエスケープ。コーナーに登る大石の耳元でヤスが絶叫。大石は追いかけてきたヤスを突き落としてスイングDDTの体勢。回転を止めたヤスはマンハッタンドロップからシーソーホイップでコーナーに投げる。するとコーナーに飛び乗った大石は今度こそスイングDDTを決めるとカサドーラで丸め込む。しかし、ヤスが反転して逆にエビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。
メインイベントはHARASHIMA&彰人vs石井慧介&入江茂弘vs佐々木大輔&松永智充の3WAYタッグマッチ。HARASHIMAvs入江はKO-D無差別級戦、彰人vs松永はEXTREME級戦のダブル前哨戦。先発を買って出た松永は彰人に握手を求めるが、彰人が躊躇していると、横から石井が「よし!」と握手に応じる。しかし松永は石井を無視して彰人の腕を取る。彰人と松永がハンマーロックの応酬を展開し、石井は中に入れない。彰人がタッチしようとすると、背後から松永がバックドロップ。さらに石井にジャンピングニーをかわしてドロップキックを叩き込む。続いてHARASHIMAと入江が額をつけて睨みあうと、佐々木が割って入る。佐々木は入江に「一緒にこの悪者を退治しよう」と共闘を持ち掛け、すんなり信じた入江と一緒にHARASHIMAを攻撃していく。しかし、ハイタッチした直後に佐々木は入江にトーキックからナックル攻撃。怒った入江が襲いかかると、佐々木は場外にエスケープ。しかし、エプロンから石井がジャンピングニーで襲いかかって場外戦に。
HARASHIMAと入江、彰人と松永が激しくやり合う中、彰人をリングに戻した松永は石井と共闘して彰人の左腕を集中攻撃。そこから石井を場外に投げ捨てた松永は彰人にチキンウイング・アームロック。佐々木も彰人の左腕を攻撃してから入江の手の甲にキスして再び共闘。2人がかりで彰人の左腕を痛めつけてから佐々木が腕固め。後ろから入江がアシストするが、彰人はどうにかロープエスケープ。彰人は右腕一本でエルボーを打っていくと、石井の脚を佐々木にトスしてから佐々木にドラゴンスクリュー。タッチを受けたHARASHIMAはカンフーキックからジョン・ウーで石井を吹っ飛ばすと、入江と激しいエルボー合戦。そこからHARASHIMAがジャンピング・ハイキックを叩き込むと、今度は彰人と松永がエルボー合戦。そこに石井がミサイルキックで飛び込んでくると、彰人にgo 2 松永 sleepからジャーマンへ。松永も石井をスモウラリアットで吹っ飛ばすと、スモーピオン・デスロックを狙ったが、彰人は体勢を入れ替えてサソリ固め。しかし石井がオーバーヘッドキックでカット。入江が入ってきて石井と彰人に合体攻撃を決めるが、佐々木がカット。入江は佐々木にブラックホールスラムを狙うが、うまく逃れた佐々木はコルバタで投げていく。入江が場外に出ると石井も場外に追いやった佐々木がトペ・スイシーダを発射。石井をリングに戻した佐々木はダイビング・ラリアット。石井もアームホイップで投げたところをニーリフトで突き上げる。ここで入江はコーナーに登っていくが、HARASHIMAが追いかけると、彰人も追随。雪崩式合体ブレーンバスターを狙う。しかし、佐々木と松永がコーナー上の3選手を投げ落とすと、佐々木がHARASHIMAにダイビング・エルボードロップからクロス・フェースロック。石井がカットに入ると、佐々木のバックを取る。佐々木がバックを奪い返すが、背後からHARASHIMAが蒼魔刀。さらにリバース・フランケンから蒼魔刀を狙ったが、横から入江が交通事故タックルでHARASHIMAを吹っ飛ばす。彰人、松永も飛び込んできて乱戦となる中、佐々木が石井にドロップキック。石井もフィッシャーマンバスターを返すが、HARASHIMAが蒼魔刀でカット。HARASHIMAは佐々木にバズソーキックを叩き込むと、蒼魔刀をブチ込んで勝利した。
試合後、松永は彰人に詰め寄っていき、そこに割って入って止めようとするHARASHIMAには入江が近づいていって睨みあいに。
ドリフと松永&佐々木が引き揚げると、セコンドのヤスもリングに上がってスマイルスカッシュが締めることに。HARASHIMA「今日は久々の牛久大会、たくさんのご来場ありがとうございます! もう12月入っちゃったけど、すぐに年明けて1月。2月になったらさいたまスーパーアリーナ大会やりますんで、ぜひみなさん、見に来てください。さいたまスーパーアリーナ、もちろん僕はこのベルトを防衛して、必ずチャンピオンとしてメインのリングに立ちます。必ずチャンピオンとしてメインのリングに立ってやるさー!(観客『なんで~!?』)次、12月の防衛戦、入江を倒して必ずベルトを防衛してやるさー!(観客『なんで~!?』)そして次のこの牛久大会にもチャンピオンとしてベルトを巻いてきてやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」
【試合後のコメント】
彰人 今日、前哨戦……KO-D無差別級とEXTREMEの二つの前哨戦だったんですけど、やっぱり試合してみて松永さんは幅広いなと。僕が思っていた通り、オールラウンドプレイヤーで、何でもできる人。だからこそルールをすごい迷ったんですけど、今日やってみてルールを提案したいと思います。試合形式……名前はスリーコンプリートマッチ。スリーカウント、ギブアップ、オーバー・ザ・トップロープの3つ! 一つの試合で3つ先に取ったほうが勝ちというルールでEXTREMEはいこうかと思っています。松永さんは本当に何をやらせても上手いんですよ。強いんですよ。だからそれを超えていきたいなと。スリーカウントのプロレスの面でも、ギブアップの関節の面でも、あと上手さのオーバー・ザ・トップロープの面でも超えていきたいなと思います。松永さんとシングルすることって今までそんなに……そんなにって言うか、初めてですね。なかったんですよ。けど、僕は松永さんは僕がDDTに初めて出たときの地方大会なんですけど……2010年の1月のDDT名古屋大会。僕にとってDDTの門番みたいなイメージが今でもずっとあるんですよ。試合することはあまりなかったんですけど、門番のイメージがずっとあって、やっと僕がベルト持って松永さんが挑戦してくるっていう。門番を超えるときがきたかなって思います。次の春日部大会のEXTREME戦、僕が勝ってDDTの門番を超えていきたいと思います。
――ルールに関してですが、スリーコンプリートというのはすべてをコンプリートした段階で試合が終わる?
彰人 スリーカウントが決まっても試合は終わらない。順番は何でもいいです。オーバー・ザ・トップロープ、スリーカウント、ギブアップ、3つ全部取らないと、その試合は終わらないというルールでやりたい。
――トータルバランスが要求される試合になりそうですね。
彰人 松永さんはDDTでも一、二を争うほどトータルバランスのいい選手だと僕は思っているので、それを全部を超えていきないと。このベルトの価値をあげて、強さの象徴と並ぶベルトまで持っていきたいと思うんで。やっぱり自分に試練を与えるためにもこういうルールでいくかなと思います。
松永 何かルールっていうのは、チャンピオン言ってたんですか?
――彰人選手はスリーコンプリートルールとして、ギブアップ、ピンフォール、オーバー・ザ・トップロープの3つをすべて取らないと勝ちにならないルールを提案しました。
松永 おぉ……あ~……何か想像つかないですよね(苦笑)。想像つかないけど、うん……要はいつもやっていることと一緒かなと。相手に勝てばいいんだから。ルールっていろいろあるんだけど、やっぱり……う~ん……プロレスっていうのはね、ルールとか関係ないんですよ。もうお互いの、己と己のプライドですよね。それでそうやって彰人くんがフォール、ギブアップ、オーバー・ザ・トップって要求してきたんだからいいんじゃないですか? 彼としては俺から全部取りたいんでしょうね。いやでも、そんなの俺だって「はい、そうですか」って言うわけいかないし、逆に……これだから3つ連続で取っちゃえば俺の勝ちですよね? いいじゃなですか。スリーコンプリートマッチ? 俺が本当にコンプリートしてやりますよ。そして、やっぱりこの間後楽園でも言ったけど、中澤さんとベルト持って(タイトルマッチを)やりたい! EXTREMEのベルトを持って! 本当に中澤さんをね……「もう中澤さん、飽きたよ!」って、いじりのEXTREMEをやりたいですね。俺は。だからそのためにも彰人クン……ベルト似合ってきたしね。本当に。だから2014年たぶん最後のEXTREME選手権だと思うけど、俺を超えたら結構長いんじゃないかな、ベルト持っているのは。そんなわけにはいかないよ。まあ今日リングで当たってみて、まあ作戦は言わないけど。本当にこの間、挑戦権を取ってから「頑張ってください」「ベルト獲ってください」っていう声が多いんで、その声を裏切ったらプロレスラーじゃないですよね。その声を絶対、僕が……その声の期待に応えますよ。
――前哨戦、入江選手と3WAYタッグでしたが、当たってみていかがでしたか?
HARASHIMA ちょっとまあ多人数なタッグアッチでしたけど、入江とちょっと当たったけど、一個一個の当たりが強くて、もちろん油断できない相手だなっていうのを再確認しました。
――今日は彰人選手と松永選手のEXTREMEの前哨戦もあったのですが、パートナーの彰人選手のEXTREMEに関して近くでご覧になっていかがでしたか?
HARASHIMA ちょっと捕まる展開もあったけども、やっぱりしっかり自分の技で返してタッチしてきて、彼もEXTREMEのチャンピオンなんだなっていうのを間近で見ましたね。楽しみですね!
――今後、入江選手との前哨戦もありますが、後楽園までどうのような感じで仕上げていこうというのはありますか?
HARASHIMA まあもうやるだけですよ。ただ去年とか対戦する機会があって、散々そのときやっているんだけど、彼は全日本出たりとかいろんな経験積んでいるんで、その時よりも確実に強くなっていると思うので、そこを警戒しながら僕もチャンピオンとして闘ってきて、もっと強くなっているので、対戦するのが非常に楽しみですね。
――入江選手が挑戦表明したとき、石井選手、高尾選手と仲間がやられた悔しさみたいなものをぶつけてきたと思うんですけど、今日ちょっとですけど当たってみてそういう彼の思いみたいなものは感じましたか?
HARASHIMA やっぱり一つ一つの技の重さ、気持ちが入っていましたね。
――受けてみて、それでも自分のほうが強いと?
HARASHIMA そうですね。はい。やってみたいとわからないですけど、今日当たった感じでは、一応想定の範囲内というか。まあそんなに当たる機会がなかったので分からないですけど、今日当たった感じでは、一発一発は重くなってますけど、まあまだ自分の予想している範囲なので。全部はもちろん相手も出していないでしょうし、こっちも出していないですけど。ガッチリ絡んでいないので、それは何とも……。
入江 この前の後楽園でも言った通り、HARASHIMAさんっていうのは、僕の大好きなチームドリフの石井さんと高尾クンを目の前でやられて、すごい悔しくて。僕はもち咄嗟にああいった行動に出て、言葉もうまく出なかったんですけど。でも日に日にあの人を倒したい、あの人を超えたいっていう気持ちもどんどんどんどん増してて。必ず次で僕が勝ってベルトを獲らないと、僕個人としても、チームドリフとしても絶対にダメだと思うので必ず勝ちます。HARASHIMAさんも何かベルト獲ってから、どんどんどんどんいろいろやって何か強くなっているとかいろいろ言っていたんですけど、僕も全日本プロレスとかにずっと参戦させてもらって、自分よりも何倍も大きいようなすごい化け物のような、化け物界の横綱のような方とかと試合してて、自分もどんどんどんどん強くなっていると思ってますんで。僕がHARASHIMAさんに勝って、DDTの横綱になります。
――今日、久しぶりにHARASHIMA選手と当たってみて感触は?
入江 そんなに当たる場面はなかったんですけど、別に「わぁ、スゲエ、つえぇ!」とか「強くなってる!」っていうのは、僕にとってはそんな感じなかったので。むしろもっともっと大きい人間と闘ってきているんで、そういった面では全然大丈夫です。
――苦手意識っていうのはあったりするんですか?
入江 そういうのをなくすためにも自分がもっと精神力とかも、もっと鍛えていかないといけないなって感じているんで。それはちょっと僕も特訓に行こうかと思っています。
――特訓にいく場所はどこか決まっているんですか?
入江 そうですね。僕はもっと野獣にならないといけないと思っています。
――これまで勝ててないということですけど、仲間の力が加わったことで彼らのためにも勝たないといけない?
入江 そうですね。悔しいっていう気持ちはどんどんどん大きくなってきているんで、もう悔しいを超えて、もう嫌いですからね。
――今年の頭にKO-D戦があって、今年の締めにKO-Dということで1年の成長を見せる場にもなると思います。
入江 1年の間にいろいろあったので。アジアタッグ巻いたりとか、そういったいろいろな経験もしてきて、そういった成長を見せたい。あとはやっぱり僕を応援してくれている方は、僕がずっとHARASHIMAさんを超えられないっていうのがすごい悔しいって、みんな言っているので。そういうことを言ってくれるファンのためにも勝ちたいなっていうのはあります。



