28日、東京都の武蔵小金井駅前商店会でDDT「武蔵小金井駅前商店会プロレス」が行われた。KO-Dタッグ王座を奪取した直後から路上プロレスでの防衛戦を希望していた第48代王者組の木高イサミ&宮本裕向のヤンキー二丁拳銃だが、その願いが叶い緊急開催された今大会。JR武蔵小金井駅前のスーパー『西友』裏の駐車場にマットを敷して特設会場を設営。平日の夕方ながら観戦無料ということで、300人(超満員)ものお客さんが見守る中、まずは武蔵小金井商店会の清水副会長が挨拶。「本当に多数お集まりいただきありがとうございます。天気も良く、それほど寒くない中、初めてのプロレスが開催できるということで嬉しく思います。できればこの商店会恒例のイベントになってくれればなと思い、今回は第1回の商店会プロレスということで開催させてもらいます。私も初めてなので楽しみに注目させてもらいたいと思います」。
その後、ラジカセから流れる入場テーマに乗って、挑戦者チームの高木三四郎&平田一喜、同じ挑戦者チームのHARASHIMA&ヤス・ウラノが入場すると、最後にKO-Dタッグ王者チームのヤンキー二丁拳銃がひと足早いサンタクロースの格好で登場。全選手で輪になり、手を重ねて「しない・させない・ケガだけは」と唱和してから試合スタート。
先発はイサミ、高木、ヤス。ヤスが高木の腕をハンマーロックに捕らえる、イサミがレフェリーになって「ギブアップ?」と確認。イサミがヤスをハンマーロックで捕獲すると、今度は高木がレフェリーとなる。そんな中、高木がヤスをSTF。するとイサミがその上から高木にSTF。STFの親子亀状態になると、宮本が持ってきた袋からソフトバットやフリスビー、クラッカーなどを次々に取り出し、それを凶器にして攻撃していく。
フリスビーが観客のほうまで飛んで「危ねえ! 危ねえ!」という声が上がる中、ヤスは倒れたイサミの口の中にクラッカーをねじ込んでから紐を引っ張って発射。辛くもカウント2で返すと、マット外へと戦場を移す。商店街の細い路地で揉み合う選手たち、それを取り巻く観客、観客を制して闘いの場を確保するセコンド陣が入り乱れる中、ヤスが高木を羽交い絞めにすると、HARASHIMAがまたもフリスビーを投げるも当たらない。
イサミは平田の背中に何から型抜きされた台紙を敷いてから真っ赤なスプレーを噴射。台紙をどかすと、平田の背中には「Merry Christmas」の文字が。そんな平田をパチンコ店に連れ込もうとするイサミだが、松井レフェリーが必死に制止すると、宮本が店前にあったノボリを奪い取る。旗を持つとヤンキー魂に火が付くのか、宮本はそのノボリを持って爆走! 宮本は入口が坂になっている地下駐車場に向かって、次々に挑戦者チームの選手たちを投げ込んでいく。ゴロゴロと選手たちが坂を転がっていく中、勢い余った宮本はパートナーのイサミも投げ飛ばし、坂を転がせると、入口のシャッターを閉めてなぜか雄叫びをあげながらガッツポーズ。
松井レフェリーに「開けろ!」と一喝され、我に返った宮本がシャッターを開けると、平田がヤスに向かって「ベストストレッチー!」と叫びながらロメロスペシャルで吊り上げる。宮本はHARASHIMAとヤスを寝かせると、その上にコンクリートブロックを置き、上からコンクリートブロックで叩いて砕くという荒っぽい攻撃。路上に撒き散らされたコンクリートブロックの破片を見た松井レフェリーが「ワンチューロ、片付けて!」と指示を出す中、ATMボックスの上に登ったイサミは、宮本が押さえ付けていた高木&平田に向かってダイビング・ボディーアタック!
すると自転車のサドルだけを持ったHARASHIMAが倒れた平田の腹の上にサドルを突き刺し、その上に座ってエア自転車攻撃。宮本は台車の上にヤスを乗せ、観客の中に突っ込んでいく。
試合が荒れる中、イサミは八百屋でトマトをお買い物。そのトマトを食べて、試合中にしっかりと栄養を補給したイサミだが、そこにミカンの皮を持った高木が現れ、イサミの目に向かってミカンの汁を飛ばしていく。それでもイサミは購入したトマトを包丁で切って、ヤスやワンチューロにもお裾分け。
ここでHARASHIMAが山芋を購入し、背後からイサミの顔面に擦りつけていく。そんなことをやっていると、偶然にも商店街を歩いていたGENTAROと遭遇 HARASHIMAが羽交い絞めにした宮本にナックルを見舞ったGENTAROは「なんでいるんですか?」と驚く選手たちに「地元なんだよ!」と言って、そのまま笑顔で駅の方と去っていった。
その間に商店街の自転車屋で購入したママチャリに乗った高木が爆走。宮本を自転車で轢いた高木はニヤリと笑うと、その先にいたHARASHIMAに向かってママチャリを漕ぎだし、自転車ラリアットを叩き込む。倒れたHARASHIMAを自転車で踏みつけフォールした高木だがカウント2。
そして高木が本来の試合場であるマットが置かれた西友裏の駐車場に戻ると、何とそこにはイスで“武蔵小金井商店会城”がすでに築城されていた。観客からどよめきが起こる中、平田がヤスを捕まえ城の前に座らせると、そこに向かって高木がママチャリで突進。しかし寸前でヤスにかわされ、高木は敢えなく城に激突し落城。
完全にグロッキー状態の高木をヤスが再び商店街の路地に連れ出すと、路地をダッシュしてきたHARASHIMAが蒼魔刀を発射。これはクリーンヒットしたが、辛くも王者チームのヤンキー二丁拳銃がカウント2でカット。すると宮本は西友裏にある物置の上に登って、そこからムーンサルト・アタックを発射。これがHARASHIMA&ヤスにクリーンヒットすると、イサミも物置の上に。
さらにイサミは物置から駐車場の屋根の上に登り、その上から宮本が捕まえた平田の上に何とダイビング・ニードロップを投下。もの凄い高さからの落下に観客から驚きの声があがる中、イサミが平田からフォールを奪い、見事ヤンキー二丁拳銃が4度目の防衛に成功した。
ベルトを受け取ったイサミが「商店街でこのあと、ゆっくりご飯とか食べて、最終的に西友とドン・キホーテで買い物をして帰る、と。そうするとまた我々が呼ばれますんでね」と挨拶。宮本が「今回、壊し損ねたので……次回は壊せるように」と言い出すが、イサミが「またここを使えるように、皆さんで活性化してください」とフォロー。これを聞いて宮本も改めて「商店会を活性化する意味でもタイトルマッチができました。またやるためにも今日、必ず何か買っていってください。もっと良い街にしましょう!」と言うと、最後は2人揃って「地域活性化、なぜなら俺たちは強い!」で締めくくった。
【試合後のコメント】
イサミ お疲れ様でした。念願の路上でしたよ。
宮本 ねぇ。4度目の防衛戦にしてやっと路上が待ってましたね。楽しかったね。
イサミ ベルト獲ったのが夏だったのに、路上やれたのが冬だった。寒かったんだ、はじめ。
宮本 でもちょっと動いたら温かくなったから(笑)。いや~、何とか……。
イサミ 4回目です。あと96回。
宮本 96回! まだ先長いですから、どんどん防衛して。
イサミ 次は今日勝ったから12月11日のMEN'Sテイオー&福田洋戦。ユニオンのFACE大会はタイトルマッチに決まりました。
宮本 必ず防衛しましょう。
イサミ しましょう。なぜなら…。
2人 俺たちは強い!
――イサミ選手、念願の路上での防衛戦でしたが?
イサミ 楽しかったですね! もっとタイトルマッチでもいいですし…急にっていうのが無理ならノンタイトルでもいいし、バンバン出ていきたいですね。次、スキー場ですね! スキー場! スキー場、ダメですかね?
――その格好で?
イサミ この格好で(苦笑)。選手全員、コスチュームで。スキー場、おもしろそうじゃない? クアトロリフトから落とすんですよ。死ぬかもしれない?(苦笑)冬であればスキー場プロレス!
宮本 春夏秋冬、どこでもできそうですよね。
イサミ でもこれを聞いているスキー場のオーナーさんとかに「あ、ウチいいよ」とか気軽に返事されるのが怖い(苦笑)。ちょっと悪ふざけで言っただけなのに……。
――今日、壊し損ねたと言ってましたけど、どんなものを壊したかったんですか?
宮本 本当は路上なので、『龍の如く』みたいに看板とかボカー、バカーとかやりたいですけど、モラルがあるので。それはちょっとできないですよね。
――宮本選手は路上形式の試合はこれが初めて?
宮本 初めてですね。意外と……全然受け入れられましたね。楽しかったし、意外に馴れていた気がします。あれ、俺らやったことあったっけ? みたいな感じで(苦笑)。
イサミ 路上プロレスと名が付かない路上をやっていたからね。
宮本 そうだよね。
イサミ 意外と手慣れてましたね。またいずれ二丁拳銃でできれば。



