5日、山形ビッグウィングにて「Road to Ryogoku 2016 in YAMAGATA~ドラマティック・ドリーム・玉こんにゃく~」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説で井上麻生の欠場を報告し、本人が「何でやったかわかんないんですけど、とても痛くて歩くのも大変なので本日はお休みとなってしまいます。山形は思い出も多くて出たかったのですが、こうなってしまって申し訳なく思っています」と挨拶。続いてオープニングコールにはHARASHIMAの予定だったが、呼びかけても応答がなかったため、高木三四郎が急きょ登場。HARASHIMAについては「どこかにいっちゃいました」とのことで「島谷選手に私の洗濯を頼んだのですが、わたくしのコスチュームの中に誰かのTバックが入っていたんですよ。で、今誰のTバックなのか犯人を突き止めるための捜査をしています。と、同時にHARASHIMAクンがいなくなってしまった…。事件は山形で起きるんですよ! これから捜査してHARASHIMA選手を出番までに連れてきたいと思います!」とアナウンスして「DDT山形大会、スタート!」とオープニングコール。
第1試合は高尾蒼馬vs島谷常寛のシングルマッチ。急きょ麻生の代打となった島谷だがコスチュームを忘れてしまったため、麻生のコスチュームを借りて臨むことに。腕の取り合いから高尾がエルボーで島谷の動きを止めてコーナー踏みつけ。高尾はそこからフットスタンプで島谷の腹部を攻め続ける。高尾のボディーシザースをロープに逃げた島谷はカウンターのドロップキックで逆転。さらにダイビング・ボディーアタックを決めた島谷はエルボーの打ち合いで気迫を見せてランニング・エルボーからその場跳びシューティングスター・プレスへ。しかしフォールは奪えない。高尾が腹部へのエルボーで動きを止めるとストマックブロックで追い打ちし、ダイビング・フットスタンプを投下して勝利。
第4試合は坂口征夫&マサ高梨vs石井慧介&入江茂弘のタッグマッチ。ドリフの連係で高梨がローンバトルを強いられる展開。石井の逆片エビは坂口がカットして5分経過。入江のエルボーはカウント2。ブレーンバスター・ホイップもカウント2で返した高梨。串刺しラリアットを回避してミサイルキックを放ってようやく坂口とスイッチ。坂口は入江にミドルキック連打。ジャンピング・ミドルからコーナー腹這いにすると串刺しニーを狙う。これを入江が回避してエプロンでスリーパー。さらにリング内に戻って絞め続ける。坂口がランニング・ミドルを決めると高梨がドロップキックで続く。入江がブラックホールスラムで動きを止めて石井と交替。タカタニックを回避した石井がフィッシャーマンバスター。これは坂口がカット。高梨がニールキックをかわすと、坂口がキックで飛び込む。カットせんとした入江のラリアットは空を切り、坂口の串刺しニーを呼び込んだ高梨がタカタニックを仕掛ける。これを回避した石井が高角度ダブルアームDDTを仕掛けると、高梨が踏ん張る。それでも最後は石井が投げ切ってフォールを奪った。
試合後、佐々木に似ている謎の覆面男がさっそうとリングインすると坂口を襲撃すると、止めに入った木曽レフェリーにはみちのくドライバーⅡで伸してしまった。謎の覆面男はさっさと退場。騒然となる中で石井と入江がとりあえず勝ち名乗り。
休憩明けは昨日に続いてゴージャス松野の歌謡ショー。演歌歌手・橘ひろ子さんの花束贈呈から『おまえのバラード』を熱唱した。
セミファイナルは昨年に引き続きおこなわれるHARASHIMAvs大石真翔のDDT内ナンバーワンさわやか王決定戦。大石がマイクを取る。「HARASHIMAさん、あなた、オープニングコールすっぽかしてどこいってたんですか」HARASHIMA「すっかり忘れてトイレにいってました。すいませんでした!」大石「さわやかじゃないよ。オープニングコールすっぽかしてトイレいくのはさわやかじゃないよ。今日はさわやかでもプロレスでも負けませんから」こうして開始のゴングが鳴らされる。HARASHIMAはさわやかを取り返そうとキーロックを決めながらピース。キャメルクラッチも大石が回避して仕切り直し。大石は握手を求めるフリをして唾を吐きかけると、怒りのHARASHIMAが顔面フロントハイキック連打から「唾は汚い!」とコーナーで踏みつける。HARASHIMAは笑顔で「蹴るよー!」と言うもローキックの鋭さはえげつないもの。「投げるよー!」と笑顔でボディースラム。また投げられた大石だが、すかさず裏ヒザ十字で捕獲し、さらにSTFへ。HARASHIMAがロープに逃げる。大石はストンピングからさわやかにポーズ。HARASHIMAの串刺しフロントハイキックを逃げた大石は、トップロープに引っかかった脚へ619。大石は「殴るよー!」とナックルパンチ。コブラツイストの仕掛けあいから互いに「シャッターチャンス!」とポーズ。大石はそこから上手く脚を取ってレッグロックへ。HARASHIMAがロープに逃げる。大石は左脚に低空ドロップキック。HARASHIMAはジョン・ウーで逆転。串刺し顔面フロント・ハイキックから雪崩式ブレーンバスターへ。これはカウント2。大石はヒザ十字で追い詰める。これをロープに逃げたHARASHIMAがハイキックから蒼魔刀を狙うも、大石は低空ドロップキックで阻止してヒザ十字から裏ヒザ十字。キャンバスへのニークラッシャーからなおもヒザ十字を狙う大石をバックドロップで叩きつけたHARASHIMA。ハイキックの脚をキャッチする大石をリフトアップしての山折りから蒼魔刀をぶち込んで勝利した。
メインイベントは佐々木大輔&マッド・ポーリーvs彰人&ヤス・ウラノvsアントーニオ本多&竹下幸之介の3WAYタッグマッチ。佐々木とウラノ&彰人は5・15名古屋のKO-Dタッグ前哨戦。複雑に攻防が入れ替わる3WAYタッグはポーリーがパワーを見せつけるが、アントンがサミングで場外へ排除。アントンはケブラーダを狙うも足を滑らせて失敗。ここか場外戦。ポーリーは彰人にハンマーパンチ、さらに竹下をイスにぶつけていく。佐々木がウラノをリングに戻すと、ナックルで追い詰めてケブラドーラ・コンヒーロ。竹下もリングインしてエルボーを放つ。ウラノは竹下と共闘して佐々木に合体攻撃を狙うも、佐々木がエスケープ。ウラノがすかさず竹下を丸め込むもカウント2。竹下がウラノを逆水平でやり返してアントンとタッチ。佐々木とポーリーは客席に座って高みの見物。リング内ではウラノがやり返して彰人がアントンに河津掛け。ウラノがアントンにシルバーブレット。これはカウント2。彰人はアントンにアンクルホールド。すかさず佐々木がリングインして彰人を排除。ポーリーがアントンをロープ際で踏みつけ、佐々木がコーナーからダイブするも、アントンはこれをナックルで迎撃。さらにニーを突き立てると、ウラノにはスパインバスター。竹下が出てきて佐々木をラリアットでリング下に追い出し、ポーリーの巨体をブレーンバスターでぶっこ抜く。彰人とウラノも竹下に合体攻撃を決めるが、ポーリーがカバーをカットして2人に両腕ラリアット。ポーリーがウラノにル―テーズプレス。佐々木がダイビング・エルボードロップを投下する。カウント2で返されるとクロスフェースへ。これはアントンがカット。アントンと竹下はポーリーにダブルのトラースキックを見舞って、佐々木には合体バイオニックエルボー。佐々木は直後のダイビング・フィストドロップを剣山で迎撃して矢のようなドロップキック。彰人がその佐々木に裏投げ。ポーリーがウラノと彰人のツープラトン・ブレーンバスターを投げ返すと、竹下がポーリーにドロップキック。佐々木がその竹下に佐々木式ウラカンラナ狙い。堪えられるとDDTに切り返す。竹下はラ・ミスティカを決めさせないとラリアット! 直後にジャーマンを決めてKO-D無差別級王者から3カウントを奪った。
試合後、佐々木がポーリーを連れて引き揚げようとするとその眼前に立ちはだかったのはサイン会を控えていた坂口と高梨。坂口はポーリーに腹パンを決めて排除すると、佐々木には先ほどの覆面男のお返しとばかりにいつでもどこでも挑戦権のアームバーで引っ叩いた。佐々木は逃げ帰るようにバックステージへ。リング上ではアントンがマイクを取って「ケンカはやめなさい!」と忠告すると「我々ハッピーモーテルは2年前の山形ビッグウィングで結成され、我々の背中にビッグウィングが生えたました。また山形に帰ってきます。その時に竹ちゃんはタッグベルトを取り戻しているかもしれない。もしかしたらこの勢いでほかのベルトを取っているかもしれない。俺は体を壊して欠場しているかもしれないけど、またこの山形に帰ってきますので」と言ってマイクを竹下に託す。竹下「さっき監督からもありましたけど、ハッピーモーテルが結成されたのは山形ビッグウィングです。僕と本多さんが初めてタッグを組んで会社の意向に反して勝手に僕たちがユニットを組んで、僕がハッピーモーテルという名前を付け、監督が今の入場曲を決めてくれました。その時、やったのは“カリスマ”佐々木大輔。僕たちはタッグのベルトを失って丸腰状態ですけど、成長できているんじゃないかと思います。僕たちの挑戦は一番後ろにいるところです。でもベルトはタッグだけじゃないんで、僕たちはDDTの中心に立つために絶対タッグベルトはもちろんすべてのベルトを狙っていきたいと思います。次、山形に来るときは完全無欠のハッピーモーテルで来たいと思います」
【試合後のコメント】
竹下 今日は久しぶりに山形に来て、ハッピーモーテル結成の地で僕たちの成長を見せたいなと思っていたんですよ。佐々木大輔にタッグのベルトで2連敗喫しているので、絶対にあの時の悔しさを忘れてないので頑張りまして。トラースキックで耳が取れたかと思いましたけど、ラ・ミスティカは読んでいるんで。力があれば耐えられるので、もう同じ手は食わないです。僕が力でネジ伏せてやりました。
アントン ハッピーモーテル、2年前と現在。ぜひ当時のTwitterを遡って我々2人の写真を見てほしい。この今の豊満ボディーといかに違うか。2年間で人はここまでぽっちゃりになれる。次、山形に帰ってくるとき、来年あるかもしれない。来年になったらこれぐらい(背丈以上に手を掲げて)になっているかもしれない。俺の……あれが(苦笑)。わかったか! 俺は全長10メートルぐらいになっているかもしれない。山形、期待してくれよ! そして俺はこのハッピーモーテルの勢いで札幌でマサ高梨の持つSPWのベルトを取ってマレーシアで豪遊してやる。
竹下 俺は石川修司との“巨人vs大巨人”で勝って、すすきので豪遊してやるよ!
アントン ヌルヌルになってやるからな! 覚えてろよ!
佐々木 おーい、坂口よぉ。腐れ外道、この野郎! 試合後に人を襲うなんて腐れ外道、最低にもほどがあるぞ! あの野郎、札幌で殺してやる!
坂口 とりあえずは守り抜いたからな。これで5月8日、札幌で決定だろ? それとあの野郎、人のプロレスうんぬん言ってるけど、アイツが言うところのプロレスをマネしてやったよ。やられてどうだった? 人にやるとそういう風になるんだからな。8日の札幌でもキッチリ、ケジメ取らせてもらうからな。覚えておけよ。
ウラノ タッグチャンピオン、佐々木大輔のいる3WAYタッグだったんですけど、今日は一言いうなら完全な失敗。
彰人 失敗ですね。
ウラノ チームワークもうまくいかなかったし。でもここで失敗したのはものすごく意味のあることで。3WAYタッグという計算しづらい形式だったこともあるし、その中で佐々木大輔のタッグワークを見定めることができたので、いい失敗だったと思います。名古屋では絶対こういうことがないように。もっとシンプルなので、シンプルに巨人とカリスマを打ち崩す作戦を練っていこうと思います。
彰人 今日は石川修司がいなくてマッド・ポーリー、身長はちょっと違うけど体重は石川修司と同じぐらいじゃないですか。だから仮想・石川修司として挑もうかなと思ったんですけど、竹下に持っていかれてしまって。バッと当たって感触を確かめることはできなかったし、イメージもできなかったんですけど、大きい人と当たっても「絶対勝てない」というのはなかったので、自分で打開策を見つけられれば。わからなかったとしてもウラノさんがアドバイスをくれると思うので。あと10日間ぐらいか。しっかり作戦立てて、一個一個追い込んでいこうかなと思います。
公式スマホサイト(http://ddtpro.jp/)では全試合の詳報ならびに写真をアップしています。ぜひご覧ください。



