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【名古屋リポート】アントンが見せたエクストリームな闘いはブラジャー剥ぎマッチだった。「精神的にタフでなければ、真のEXTREME

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    • 10日、愛知県名古屋市のテレピアホールにて「鳳凰幻魔拳 in 名古屋 2013」がおこなわれた。オープニングの鶴見亜門GMによる前説では来年3月いっぱいでのテレピアホールの貸館事業終了にともない、2月2日(日)の「銀河爆砕 in 名古屋 2014」がテレピア最後のDDT興行となることがアナウンスされた。また、今大会にて11・17後楽園でのDDT EXTREME級選手権試合◎HARASHIMAvsアントーニオ本多の前哨戦が組まれなかったことに関して、アントンから「前哨戦は必要ない。マイケルとの試合でこの上ないエクストリームな試合をHARASHIMAに見せて心を折ってやる!」との要望があった経緯も明かされた。また、前説の時点において、アントンからはマイケルとの変則ルールマッチのルールが何であるかは一切合財伝えられていないとのこと。

      第4試合はアントーニオ本多vs中澤マイケルの変則ルールマッチ。HARASHIMAが会場内でこの試合を見守る中、両者は気合いの入った表情で入場。おもむろにTシャツを脱いだ2人にはブラジャーが装着されていた。慌てて亜門GMが「ちょっと待って! アントン、どういうルールでやるつもりなの!?」と説明を求めると、アントンは「見ての通り、ブラジャー剥ぎ取りマッチだ!」。ゴングが鳴らされると2人は柔道の襟の取り合いのごとく、ブラ紐を掴もうとする。アントンがヘッドロックを決めながらブラのホックを外しにかかるも手間取ってしまう。するとマイケルから「慣れてねえなあ」と指摘されて精神的ショックを受けてしまった。ナックルパンチとエルボーのラリーからブラ紐の取り合いに。マイケルが突如ブラをずらして乳首を見せる。これで動揺したアントンの左右のブラ紐をマイケルは器用に交差させて絞首刑に。落ちかけたアントンだがアントンアップで持ち直し、ブラ紐を元に戻して「YOU!」。苦しいマイケルは巨匠スラムからアルティメット・ベノムアームを放つが、アントンにブロックされるや松井レフェリーに誤爆。松井レフェリーが気絶してダウンする中、慌てるマイケルの背後からアントンがホックを外しにかかる。マイケルはバック急所蹴りでかわしてアルティメット・ベノムアームを炸裂させた。マイケルがアントンのブラを外してみせたが、松井レフェリーはダウンしたまま。松井レフェリーを起こそうとするマイケルにアントンがバイオニックエルボー。宙高く舞った己のブラをキャッチし装着し直したアントンはコーナー最上段に登ると、コスチュームのワンショルダーを外すがごとく、ブラの片方の紐をずらしてダイビング・フィストドロップを投下。マイケルのブラを外して見事勝利した。



      試合後、アントンがマイクを取る。「私事ではありますが、来週17日の日曜日、東京のほうで現EXTREME級王者であるHARASHIMA選手…そこに立っている人です。EXTREMEのベルトに挑戦します。しかし、HARASHIMAさんはその試合のルールを私に決めさせるという判断を下しました。つまり、エクストリームな闘いをつねにしている私がHARASHIMAに対して、新たなる極端な闘いを挑みます。また来週お会いしましょう」



      【試合後のコメント】

      アントン エクストリームな試合というのは何も体を極限まで酷使する試合ではありません。人間は体であるとともに心でできている。このように精神的にタフでなければ、真のEXTREME王者にはなれない。そのことをHARASHIMA選手に打ち勝つことによって証明したい。ただし、ルールはまだ未定です。寝て待て!!

      セミファイナルはヤス・ウラノvsマサ高梨のシングルマッチ。腕の取り合いでも会場の視線を釘付けにする両者。足関節の取り合いから丸め込みの応酬へ。高梨がコーナーポストにしがみついて抵抗を見せるも、ヤスが強引に引っこ抜くと、そのまま後方回転エビ固めで丸め込み3カウント。見るものを唸らせる闘いはヤスが制した。







      メインイベントはHARASHIMA&KUDOvs坂口征夫&彰人のタッグマッチ。先発のHARASHIMAと彰人がじっくりとしたグラウンドの攻防を見せれば、替わったKUDOと坂口は緊張感のあるキックの応酬。集中砲火を浴びた彰人が何とか逆転して坂口にスイッチ。坂口にHARASHIMAが雪崩式ブレーンバスター。このカバーを坂口が腕十字に切り返すと、HARASHIMAは持ち上げてパワーボム気味にマットへ叩きつける。KUDOがミサイルキックで飛び込んでくると、坂口から替わった彰人が俵返しでやり返す。KUDOの蹴り脚をキャッチした彰人はドラゴンスクリューで回してからアンクルホールドで絞っていく。坂口のミドルキックのアシストから彰人がジャーマン・スープレックス・ホールドを決めてみせた。坂口のPKを辛うじてかわしたKUDOにHARASHIMAがジャンピング・ラリアットで救出に入る。KUDOは彰人にバックスピンキックからダイビング・ダブルニーアタックを投下。HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスで続くもカウント2。彰人とのエルボー合戦からリバース・フランケンを決めたHARASHIMAが蒼魔刀を狙う。ここで坂口がスワンダイブ式ナックルパンチでカット。KUDOが坂口を場外に排除すると、リング内ではHARASHIMAが彰人に山折り。これをかわした彰人にHARASHIMAはハイキック3連打から蒼魔刀をブチ込んで勝利した。







      試合後、HARASHIMAがマイクを取る。「今日は久々の名古屋大会にたくさんのご来場ありがとうございました! 自分は今、3つのベルトを持っていて、来週の後楽園ホール大会でアントンとEXTREMEのベルトを懸けて試合をします。今日のアントンの試合を見てもわかる通り、恐ろしいルールになると思われます。でもね、どんなルールが来ても必ず勝ってやるさー!(中略)なんでかって!? それは鍛えているからだー!!」



      【試合後のコメント】

      HARASHIMA 次の後楽園、アントンとEXTREME級選手権試合が決まって。今回は前哨戦ではなくこういう形のタッグマッチで。彰人も坂口選手も強いので苦戦したけど、KUDO君と力を合わせて勝ちました。次の後楽園ホールでEXTREMEのルールをアントンに一任してから、今日こうやって難易度の高い試合を見させられて正直、僕はあまりああいう経験がないから難しいとは思うけど、どんなルールであれ自分を信じて闘いたいと思います。つねに自分のペースで闘えればいいと思うので。体以上に心も鍛えて、平常心で闘いたいと思います。あと1週間、集中して試合に臨みたいと思います。

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