佐々木&岡谷&イルシオンが上野&勝俣&To-yを破り、KO-D6人タッグ王座V2! 7・5横浜でクリス&アントン&正田が挑戦へ
6月1日、愛知・中日ホール&カンファレンスで「名古屋ファイト・フィーバー 2025」が開催。DAMNATION T.Aの佐々木大輔&岡谷英樹&イルシオンが、The37KAMIINAの上野勇希&勝俣瞬馬&To-yを破り、KO-D6人タッグ王座2度目の防衛に成功。7月5日、横浜ラジアントホールで、SCHADENFREUDE Internationalのクリス・ブルックス&アントーニオ本多&正田壮史が挑戦することが決定した。
佐々木組は4・26札幌でNωA Jr.(勝俣&夢虹&須見和馬)を下し王座奪取。5・3横浜で雪辱戦に臨んだNωA Jr.を返り討ちにして初Vを果たし、The37KAMIINAとのV2戦に挑んだ。
DAMNATION T.Aは奇襲を掛けるも、すぐにThe37KAMIINAは反撃に転じ、To-yがイルシオンにチョップ連打。上野と勝俣がイルシオンにサウナ連係。佐々木が上野に投げ捨てドラゴン・スープレックスを見舞えば、上野はドロップキックで返す。To-yが岡谷に変型コジマワンダーランドを繰り出すもカウントは2。上野とTo-yがダブルのフランケンシュタイナーで佐々木とイルシオンを場外に吹っ飛ばすと、The37KAMIINAは3人同時のトペコン・ヒーロを発射。岡谷をリングに戻すと、上野、To-y、勝俣の順でスプラッシュを敢行も、DAMNATION T.Aはレフェリーの足を引っ張り、フォールは阻止。佐々木が勝俣をイス殴打、セコンドのMJポーも入って無政府状態に。佐々木が勝俣にペディグリー、イルシオンがスワントーンボム、岡谷が串刺し式クレイモアとたたみかけるもカット。蘇生した勝俣が逆襲し、The37KAMIINAは岡谷にみんなのMADMAX狙いも、佐々木がイスで阻止。岡谷が勝俣に雪崩式ダブルアーム・スープレックス、佐々木がダイビング・エルボードロップのフルコースもピンフォールは回避。勝俣がなんとか岡谷を丸め込みにかかるも、しのいだ岡谷は垂直落下式ブレーンバスターで勝俣にトドメを刺した。
試合後、SCHADENFREUDE Internationalの3人が現れ、正田が「SCHADENFREUDEのマスコットにもなれなかったおまえらに俺たちが挑戦する!」とアピール。イルシオンは「今日負けたくせにどのツラ下げて、挑戦表明してんだ!? SCHADENFREUDEはクソみたいなマスコット(ブンブン)に頼って、どんどん落ちていって。よかったよ。こんなところに俺がいつまでも残ってなくて」と反論。ならばとアントンは「おまえ、この間(5月25日)の後楽園で誰に負けたんだ? アントーニオ本多だよ! そんな俺たちの挑戦を断るなんて、おまえら、とんだチキン野郎軍団じゃねぇか!」と突っ込むと、たじたじのイルシオンは「何も言えねぇ。おまえらに負けたのは覚えてる。てめえらの挑戦受けて、また三途の川に投げ込んでやるよ」と受諾。アントンは「やってやるよ。三途の川でバタフライして帰って来てやるよ」と言い返して退場した。
2度目の防衛に成功した佐々木は「ふざけんな、The37KAMIINA。勝俣3回目か? はかない夢だったな。ムダだったな。てめえはこれ(熱波)だけやってればいんだ。そして、またあいつらだ。オイ、イルシオン、試合でもたいしたことしてねぇし、(シャーデンに)マイクでも完敗じゃねぇか!」と問い詰められると、イルシオンは「あいつらは言うこと考えてきた。俺は試合直後だったんで、頭空っぽで、頭振り絞ってしゃべったんで。おまえらはずるいことしてんじゃねぇ。ゴムパッチンとかしょうもないことばっかりして。俺たちは正々堂々、真っ向勝負でベルトを防衛してきたんだ。おめぇらなんかに負ける俺たちじゃねぇ!」とコメント。続けて、佐々木は「試合は岡谷がいるから大丈夫だ。必ず防衛する!」とV3を期した。
王座奪取ならなかった勝俣は「わがまま言って、NωA Jr.でもThe37KAMIINAでもベルト獲りたいって言って。俺が負けてたらダメだなって。えーん(泣)。MAOちゃんが抜けて3人になって、3人で超えなきゃいけない大事な一歩で負けてしまった。俺はもっと強くなりたい! また挑戦して、次こそベルト獲ろう」と涙。上野は「負けたのは瞬馬だけのせいじゃないから。今日獲れなかったのは大きい事実です。我々は全員強くなって、こんな日もあったなと笑ってやりましょう」と前を向いた。
挑戦表明した本多は「あいつら今日から安眠できねぇな! いつ俺たちが襲ってくるか、恐怖に震えてレム睡眠でずっと過ごすことになる! そんな奴らに勝つのは簡単なことだ!」と必勝宣言。
なお、大会終了後、同団体では7・5横浜でSCHADENFREUDE InternationalがDAMNATION T.Aに挑戦することを発表した。
KO-D王者クリス・ブルックスが樋口和貞との前哨戦第1ラウンドで直接勝利し防衛に弾み! タッグ組んだ鈴木みのるは無差別級王座獲りにも色気!?
6月29日、後楽園ホールで行われるKO-D無差別級選手権試合(王者=クリス・ブルックスvs挑戦者=樋口和貞)の前哨戦第1ラウンドは王者のクリスが直接勝利を挙げ、防衛に弾みをつけた。
この日、クリスはDDT UNIVERSAL王者の鈴木みのるとチャンピオンコンビを結成し、樋口、納谷幸男組と対戦。序盤、クリスと樋口はレスリングの攻防。鈴木と納谷が場外戦に発展すると、鈴木は容赦なくイス攻撃。リングに戻ると、樋口が鈴木にチョップ連打を繰り出せば、鈴木はスリーパーで応戦。クリスが樋口にミサイルキック、ダイビング・フットスタンプを見舞えば、樋口はクリスに強烈なチョップ連打。クリスが樋口を、鈴木が納谷をダブルで卍固めに捕らえる。樋口と納谷がクリスにダブルのチョークスラムもカット。クリスと樋口がチョップの打ち合い。樋口がラリアットをクリスに叩き込むもカウントは2。クリスはオクトパス・ストレッチで逆襲も、樋口はクローで脱出。鈴木が樋口をスリーパーで捕獲すると、クリスがハイキック、プレイングマンティスボムを決めて樋口から3カウントを奪取した。
来日する前、英国で鈴木と対戦したこともあるクリスは「1年ぶりのタッグ。今日は一緒に前哨戦ありがとうございました」と強力なパートナーに感謝の弁。鈴木は「やっぱ、(クリスは)強いな。今日はパートナー。でも、おまえがこれ(無差別級王座)を持ってる限り、おまえのクビはずっと俺が狙ってる。忘れんなよ! 俺は強欲なんだよ。1個じゃ足りねぇんだよ」と無差別級のベルトにも色気を見せていた。
一方、樋口は「さすがチャンピオンタッグ、強烈だったよ。これから、テッペン目指していくから。今日は負けだ!」と潔く負けを認め、6・7品川での前哨戦2戦目(クリス&正田壮史vs樋口&石田有輝)に向け、気持ちを切り替えていた。
また、6・7品川でアストロノーツ(阿部史典&野村卓矢)の持つKO-Dタッグ王座に挑む彰人と高鹿佑也が一騎打ちを行った。両者はお互いの力を確かめ合うかのように、グラウンドレスリング、押さえ込み、腕の取り合い、エビ固めの応酬で渡り合ったが、高鹿が腕を取ったところを彰人が丸め込んで勝利。
高鹿は「彰人さんとはやってみたいと思ってて。今日やったら一番楽しかったです。プロレスラーになって、一番自分らしさを出せたかなって」と笑顔。彰人は「自分らしさを出せたというより、彼の気持ちのなかで、こういうプロレスをやってみたい思いがあって。飛んだり跳ねたりのプロレスをやらなきゃいけないって、自分で制限をかけた部分があって。それを僕が解き放ってあげただけ。アストロノーツ相手に普通のプロレスしても勝てないんだよ。僕らにしかできないことを突き詰めて、あいつらにぶつけていこう。僕らが勝利に近付ける道だと思ってるから。『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』でMAOがDDTらしさ、ノアで遠藤(哲哉)なりのDDTらしさ。DDT内で僕と高鹿なりのDDTらしさをチャンピオン2人にぶち当てよう」とタイトル戦に向け意気込んだ。