29日、東京・後楽園ホールにて「MAX BUNP 2015」がおこなわれた。11時40分を回って第0試合は樋口和貞&梅田公太vs中津良太&岩崎孝樹のタッグマッチがスタート。中津が樋口を挑発していくが敢えて岩崎が先発で出ていき、樋口に片足タックルを仕掛ける。しかしバックを取った樋口はリフトして何度もマットに叩き付ける。ここで両者タッチすると、中津が梅田にショルダーアタックからアームホイップ。さらに一度はかわされたが、それでもアームホイップからドロップキック。タッチを受けた岩崎は梅田をボディースラムで投げる。続いて中津がボディーシザースに捉えると、そこから横回転して丸め込む。カウント2で返した梅田だが、岩崎がなおもキチンシンクで腹部を攻撃してからバックドロップ。梅田もエルボー合戦を挑んでいくが、岩崎はニーリフト。しかしドロップキックを返した梅田はようやく樋口にタッチ。ビッグブーツで岩崎と中津を吹っ飛ばした樋口は、ボディースラムの体勢から岩崎をコーナーに投げつけると、ビッグブーツから相撲タックル。これをニーリフトで迎撃した岩崎は延髄斬りを叩き込んで中津にタッチ。串刺しジャンピングニーを放った中津だが、キャッチした樋口はマットに叩き付けるとドロップキック。さらに梅田とのトレイン攻撃を決めると、梅田はスワンダイブ式ミサイルキックからフィッシャーマンの体勢に。踏ん張った中津はエルボー合戦を仕掛けていくと、そこからミドルキック合戦に。梅田のミドルに両ヒザをマットについた中津は、立ち上がって睨み合いになると張り手。ニヤリと笑った梅田は掌底と蹴りのコンビネーション。中津も応戦すると、梅田はソバット。しかし中津もフェースクラッシャーを返して両者タッチ。岩崎は樋口にダブルアームを狙うが、樋口が踏ん張るとコブラツイストにスイッチ。しかし岩崎の腕を掴んで肩口まで引っ張りあげた樋口は、コーナーにいったん叩き付けてからオクラホマスタンピート。さらに相撲タックルで吹っ飛ばすと、梅田が中津を場外に連れ出す。その間に樋口はカナディアン・バックブリーカーで担ぎ上げると、右足とアゴをロックしてギブアップを奪った。
試合後、鶴見亜門GMが樋口に「期待してるから」と声をかけていると、そこに伊橋剛太が乱入してきて「今日、俺の試合、組み忘れちゃってるじゃねぇか」とキング・オブ・ダークのタイトルマッチが組まれていないことに文句をつける。「いますぐ試合を組め!」と要求する伊橋に「今月4回もやっちゃってんじゃねぇかよ! いいよ別に。防衛記録伸びるだけだよぉ。いますぐ組めって言ったって挑戦者がいねぇじゃかよ!」と拒む亜門GMだが、伊橋はリング上にいる樋口をチラリと見ると「ここにいるじゃんよぉ。そこのデケェの! お前のその黒いやつ(いつでもどこでも挑戦権のアームカバー)とこの超カッコイイ、このベルトかけていまから闘おうじゃねぇかよ! な? イエイカモ〜ン!」と挑発。亜門GMが樋口は試合を終えたばかりだからと却下しようとしたが、樋口が「GM、兄弟子の言うことは絶対なので、キング・オブ・ダーク挑戦させてください!」と受けて立ったため、キング・オブ・ダーク選手権試合が緊急決定。
ベルトで殴りかかって奇襲攻撃を仕掛けた伊橋だが、ビッグブーツであっさりなぎ倒した樋口はカナディアン・バックブリーカーの体勢に。さすがに伊橋は重たくバランスを崩した樋口だが、気合いを入れてもう一回カナディアン・バックブリーカーで持ち上げていき、轟天で叩き付けると、伊橋を踏みつけ土俵入りのポーズで3カウント。
前説では鶴見亜門GMが先日、大地震に見舞われたネパールへの募金を募ったあと、7月19日の後楽園大会から自由席を廃止して、全席指定席にすることを発表。料金も一部変更になるという。ファンクラブに関しては5月1日~6月30日に入会した人は入会無料になるキャンペーンをおこなうことがアナウンスされた。続いてスマホ向けアプリのGANMA!で、DDTの漫画を描いてくれる人を募集していたが、OLをやりながら漫画を描いているという早蕨たまおさんが描く『プ女子日和』に決まったことが発表され、チェリーが声優を務める予告編がスクリーンで流された。そして前回の後楽園大会でいつでもどこでも興行権を獲得したマサ高梨が登場し、7月22日に新宿FACEで19時から『酒呑童子主催興行』を開催することを発表。「場所が新宿なので、酒呑童子らしい酒にまみれた大会になると思いますのでよろしくお願いします」とPRした高梨は、そのまま「準備はいいか、テメーら! てことは今日も酒呑童子らしく派手にいくぜ! DDT後楽園大会スタート!」とオープニングコール。
第1試合は坂口征夫vs勝俣瞬馬のシングルマッチ。デビュー1周年の勝俣には大量の紙テープが飛ぶ。勝俣から「お願いします」と握手を求めていくが、坂口は応じない。坂口の先制ハイキックを何度もかわした勝俣だが、坂口は腹パン。勝俣もチョップを打っていくが、突き飛ばした坂口はニーリフト。勝俣はエルボーで向かっていくが、腹パンからミドルキックを叩き込んだ坂口。スナップメイヤーからサッカーボールキックを叩き込んだ坂口は、前蹴りでコーナーまで吹っ飛ばすと、トップコーナーの上に寝かせて串刺しジャンピングニー。これをかわしてエプロンからジャンピングキックを放った勝俣はミサイルキック。しかしドロップキックは自爆。それでも走り込んだ坂口をドロップキックで迎撃した勝俣はムーンサルト・プレスを投下。これをかわして自爆させた坂口は、ハーフダウンの勝俣にランニングローを叩き込むがカウントは2。すると勝俣は背後に回ってスリーパーで飛び付く。背後のコーナーに押し込んだ坂口だが、離さない勝俣はスクールボーイ。キックアウトした坂口をさらにカサドーラで丸め込むがこれもカウント2で返した坂口は、立ち上がり様に蹴りを叩き込むと左右のハイキックで3カウントを奪った。
第2試合はBOYZvs野郎Z最終決着戦でBOYZ軍は大石真翔&彰人&高尾蒼馬&平田一喜、野郎Z軍は高木三四郎&大鷲透&ブラザー・トミー&Xの8人タッグマッチ。試合前のスクリーンでは野郎Z軍の控室が映し出される。トミーが高木に「Xは誰なんだ?」と尋ねると、高木は「Xはミスターポリスマン、植木崇行だ! BOYZ軍をみんな逮捕しろ!」と明かした。『WON'T BE LONG』に乗って野郎Z軍が入場すると、続いて『学園天国』に乗ってBOYZ軍が入場。そして大石、高尾、彰人とは別にあの曲に乗って平田が南側客席の通路に登場。いざ踊ろうとしたところで、試合開始のゴングが鳴り、慌てて客席から降りていく平田。しかし待っていた大鷲が蹴りで迎撃してコーナーに叩き付けるとトレイン攻撃。早くもコスチュームのショルダーを外した植木が敬礼からコーナースプラッシュ。しかし高尾がトミーの串刺し攻撃を蹴りで迎撃し、背中にダイビング・フットスタンプを落とすと、顔面への低空ドロップキックでサングラスとハットを吹っ飛ばす。さらに大石と彰人がダブルのカウンターエルボーから合体攻撃。大石はトミーをロープに張り付けると鼻フック。BOYZ軍は一斉に野郎Z軍全員をロープに張り付けて鼻フックをお見舞いして辱める。しかしトミーも大石にカウンターのカチ上げ式ラリアットを叩き込んで大鷲にタッチ。大石の蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューで回していくが、高尾がドロップキック。しかしフライング・クロスチョップでやり返した大鷲は高木にタッチ。ドラゴンリングインした高木を蹴りで迎撃した彰人は俵返しで投げていくが、続くエルボーを高木がかわして大石に誤爆させる。そのまま2人まとめてファイアーマンキャリーで持ち上げた高木は投げ捨てブロックバスター。すると野郎Z軍は植木が、BOYZ軍は平田が執拗にタッチを要求。お互いにほぼ同時にリングインすると、なぜかお互いゴリラ的な動きで相手を威嚇。エルボー合戦から「待て!」と制止した植木が拳銃を取り出して構えるが、すぐに手で払い落とした平田は拳銃を場外に投げ捨てる。慌てて高木と大鷲が飛び込んで来るが、平田はドロップキックで蹴散らすと、HIRATA GO!サングラスを持ち出す。これを奪い取ろうとしたトミーだが、サングラスの引っ張り合いになった末、真っ二つに!「おーい、何してくれたんだよ! これなくなったら俺、何もできねぇだろ! もうお終いだーーー!」と絶叫。するとあの曲が鳴り響き、リング上の選手たちが戸惑う中、HIRATA GO!サングラスをかけたピーポ君のぬいぐるみを持ち、頭にパトランプのついたヘルメットを被った植木が登場。サングラスを全選手に渡して全員でダンスをしていると、その真ん中で高木が平田をシットダウン・ひまわりボムで3カウント。
勝った野郎Z軍は4人全員でコーナーに登ると勝利のファイアーポーズを決める。最後はノーサイドとなり、平田以外のBOYZ軍とも仲良く退場。平田だけが大の字に倒れたままDNA勢が運んで退場となった。
第3試合はアントーニオ本多&竹下幸之介vsKUDO&マサ高梨のタッグマッチ。酒呑童子は一升瓶を手に入場。高梨と竹下の先発で試合開始。手四つの力比べから腕の取り合いになると、高梨がフライングメイヤーから横十字固めで丸め込む。竹下がクリアすると、KUDOとアントンがリングイン。ロックアップしようとするアントンをかわしたKUDOはミドルキック。頬杖をつきながら竹下と作戦会議をしたアントンは、よそ見させてから殴ろうとするが失敗。また作戦会議をしてからフェイントを入れて殴っていったアントンは、竹下を呼び込んでダブルの正拳突き。高梨にもダブルの正拳突きをお見舞いして場外に追いやると、アントンはケブラーダの体勢に入るが、やっぱり足を滑らせて転落。アントンをリングに戻したKUDOはサッカーボールキックを叩き込むと、高梨にタッチ。アントンの背中を思いきり引っ掻いた高梨に続き、今度は正面からKUDOがミドルキック。さらに倒立からダブルニーを落とすと、救出に入ってきた竹下に高梨がショルダーネックブリーカー。続けてKUDOがランニングロー。アントンもKUDOに逆水平チョップを叩き込むが、背後から高梨が髪の毛を掴んで引き抜く。そして「後楽園ホールの皆様、お待たせしました。バイオニックエルボー」とアントンのアピールをパクってバイオニックエルボーを狙う。これをボディーブローで迎撃したアントンが「私の技ですので!」と本家バイオニックエルボーを狙うが、高梨もボディーブローで迎撃。しかしカウンターのテーズプレスを決めたアントンは竹下にタッチ。リープフロッグで高梨をかわした竹下はゼロ戦キックから予告付きブレーンバスター。踏ん張る高梨をぶっこ抜くように投げた竹下だが、高梨も背後から丸め込むと、すぐに立ち上がって脳天に低空ドロップキック。さらに高梨が竹下の足元から丸め込むと、立ち上がった竹下にKUDOがダイビング・ダブルニーアタック。しかし、竹下もKUDOの攻撃をかわしてブルーサンダー。続いてアントンがショルダーネックブリーカーを決めると、竹下とダブルのナックルから竹下のホイップからアントンがバイオニックエルボー。そしてコーナーに登っていったアントンだが、高梨が足止めするとKUDOが8×4。続くダイビング・ダブルニードロップをアントンがかわすと、竹下が串刺ビッグブーツ。続けてアントンがスパインバスターで叩き付けるがカウント2。ならばと卍固めを決めたアントンだが、高梨がトラースキックでカット。竹下がKUDOにヘッドバットを見舞っていくが、KUDOはニーリフトで排除。その間に高梨がアントンにタカタニックを決めると、KUDOがバズソーキックにつないで3カウント。これでアントンの持っていたいつでもどこでも挑戦権がKUDOに移動した。
第4試合はいつでもどこでも挑戦権争奪バトルロイヤル。天井から吊されたいつでもどこでも挑戦権を取れば勝利。。まず登場したのは福田洋。「USA」コールの中、星条旗を振り回しながら福田がリングインすると、鐘の音が鳴り響き、ついに対戦カードに明記された名前まで「男色人生」になった男色人生が松葉杖をつきながら登場。頭の手ぬぐいを外した男色の頭は再びスキンヘッドになっていた。睨み合いから拝んだ男色人生は福田のパンチをブロックして地獄突き。しかし福田もショルダーアタックを返すと、両者ロープ際で揉み合う。そこに3番手の星誕期が登場すと、迷った挙げ句福田と男色人生の2人に向かって突進。福田も男色も倒れずに睨み合いになっていると、4番手のヤス・ウラノが登場。拝む男色人生、さらに誕期に対し、筋肉ポーズをとる福田に殴りかかっていったヤスはドロップキックからオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)を狙うが、福田は必死に抵抗。そこに5番手のMIKAMIが登場。拝むと見せかけて地獄突きを見舞った男色人生に続き、誕期が襲いかかるが、MIKAMIはそこをスク~ルボ~イで丸め込んで3カウント。ここで6番手の佐々木が登場。ヤスと福田がラダーに登ろうとしたところにミサイルキックを発射した佐々木だが、ヤスがウラカンラナで丸め込む。そこに福田がラリアット。その福田にモダンタイムスを狙ったヤスだが、背後から佐々木がスクールボーイで丸め込んで3カウント。これでヤスのいつどこ挑戦権が佐々木に移動。すかさずバックから男色人生が突いていき、そこから漢パンツを広げて待ち構える。しかしMIKAMIが佐々木にミッキーブーメラン。しかし勢い余って漢タイツの中にMIKAMIの頭が入ってしまい男色ドライバーが決まって3カウント。男色人生が福田に念仏拝み渡りを決めるが、福田が落とそうとすると、男色人生はコーナー上に座り込む。その間に7番手のニラに続き8番手の赤井が登場すると、佐々木がペットボトルの水でかけて赤井の化粧を落とそうとするが、これに激怒した赤井は串刺しフロントキックから佐々木に怒りのマウントパンチ。そこに9番手の宮武が入ってきてラダーを頭から被って回転していく。だが、宮武が離したラダーに登って福田、佐々木、宮武に向かったダイビング・ボディーアタック。そこから吊されたいつどこ挑戦権を取ろうとラダーに登った赤井だが、ニラが揺らして落とすとロケットパンチ。続いて男どもが赤井の顔を男色のケツに押し付けると、ニラが丸め込んで3カウント。いつどこ挑戦権を獲得したニラは「また会おう、明智君」と言って自殺OTR。この場合はいつどこ挑戦権の移動はなし。佐々木も自殺OTRを狙うが、宮武と福田が必死に阻止。すると宮武のハートアタックから福田をOTRで失格にさせると、佐々木は「俺は1個持ってるから」と同じゴールデン☆ストームライダーズの宮武にいつどこ挑戦権を譲ろうとする。喜んでラダーに登っていった宮武。佐々木はラダーを倒して宮武を落とすと、改めてラダーに登っていっていつどこ挑戦権を獲得して終了。
試合後、亜門GMがニラを呼び込み、「いつ挑戦するとかプランありますか?」と尋ねるが、ニラは「わかりません! こちらが聞きたいくらいです!」と即答。「とりあえず考えておいてください(苦笑)」と言われたニラは「考えます。そしてその結果は後日お伝えします」と言い残して退場。続いていつどこ挑戦権を2つも手に入れた佐々木に亜門GMは「まさか2つ持つ結果になるとは思わなかったんだけど、大ちゃんはいつ使うとかプランはるのかな?」と尋ねると、佐々木は観客の「今日」という声を聞いて「今日……Yahoo!オークションに出します」と言い出す。当然認められないと言われると、「じゃあ今日……飯伏さんに売ります」と現KO-D無差別級王者に売って挑戦者を減らそうと提案するが、これも却下されたため「ところで、これは全部で何個あるんですか?」と尋ねる。亜門GMが「全部で5個かな」と答えると、佐々木は「5個? それはもしかして、全部集めると……願い事が叶う? 全部集めてギャルの……」と言い出すが、亜門GMからは「神龍は出てこない! ギャルのパンティーが欲しいの? だったらうちの奥さんのパンティーあげるから」と言われてしまう。それでも佐々木は「それはダメでしょう。全部集めたいです」と言い出し、とりあえずすぐに行使するつもりはない様子。
そのあと、亜門GMはずっとコーナー上で拝んでいた男色人生に降りてくるように言うと、無言で拝み続ける男色人生に向かって「いつまでそれやるの? いつものディーノに戻ってほしいんだけど。なんでぐらんぱるとかニコ超とか一見さんが多いところじゃいつものディーノなのに、DDTの本興行だとそれやるの? っていうか、髪伸びたらまた元に戻るのかなと思ったら、また剃ってるじゃん! 何か言ったらどうなんだよ。なんだ、まさに馬の耳に念仏か? 馬じゃねぇよ! 何だよ! あっそ。そういう態度だったらこっちにも考えがあるよ」と言って、5・17名古屋大会での男色人生vs新崎人生をアナウンス。明らかに嫌がる男色人生だが、亜門GMは「釈迦に説法、いや釈迦から説法だな」と言うと、同大会メインの彰人vs入江のEXTREME級選手権試合のルールがラストマンスタンディングマッチと発表した。
【試合後のコメント】
――2つ手に入れました
佐々木 2つじゃ足りないよ。全部で5個あるんだろ?
――コンプリートしたい?
佐々木 コンプリートしたらあれだよ、こういうの(龍)が出てきて、あれがもらえるんだよ。ギャルの。そうだろ?
――マンガの見過ぎじゃないでしょうか?
佐々木 現実だよ。マンがに描いてあることはみんな現実だろ?
――KO-Dには興味がなくあくまで挑戦権に興味があると。
佐々木 KO-Dはやっぱ5個ないと挑戦できない。
週刊プロレス・加藤朝太記者 そろそろよろしいでしょうか?
男色人生 …………。
加藤記者 起きてください。
男色人生 …………。
加藤記者 名古屋でビッグマッチが決まりましたけど、何かコメントはありますか?
男色人生 …………。
加藤記者 質問は聞こえていますか?
男色人生 …………。
加藤記者 今日、なぜ頭を剃ったんでしょう?
男色人生 …………。
加藤記者 それはご自身でやられたんですか?
男色人生 …………。
加藤記者 ヒゲはなぜ剃らないんですか?
男色人生 …………。
加藤記者 今日松葉杖で入って来ましたが。どちらかケガされてる?
男色人生 …………。
セミファイナルはKO-Dタッグ選手権試合。第51代王者組の関本大介&岡林裕二は石井慧介&入江茂弘を相手に2度目の防衛戦。試合前の煽りVの中で「チームの絆では誰にも負けない」という入江に対し、「肉体科学的に証明されていないものは信じません」と答えた関本。さらに「プライベートで一緒に遊ぶことはあるんですか?」と聞かれると関本&岡林は「(一緒に行くのは)ゴールドジムぐらいか?」と返答した。KO-D6人タッグのベルトを持って入場したチームドリフにDDTファンから至宝奪還への期待の現れとしてもの凄い数の紙テープが投げ込まれた。岡林vs入江で試合開始。ロックアップからジリジリと入江がロープに押し込んでいくが、まずはクリーンブレイク。岡林もロープに押し込むが、こちらもクリーンブレイク。腕の取り合いから自軍のコーナーに押し込んだ入江は石井にタッチ。岡林も関本にタッチすると、関本がヘッドロック。しかし石井もヘッドシザースで切り返すと、そこからクルックヘッドシザース。頭を抜いて再びヘッドロックで捕まえた関本はグイグイと絞めあげる。石井がロープに飛ばそうとしても関本は離さない。どうにかロープに飛ばした石井だが、関本は豪快なショルダーアタックで吹っ飛ばすと岡林にタッチ。逆水平チョップを叩き込む岡林に石井もオーバーハンド・チョップで返すが、強烈な逆水平チョップでなぎ倒した岡林はボディースラムで投げると関本にタッチ。王者組はクイックタッチで代わる代わるボディースラムで叩きつけていく。石井も関本にオーバーハンド・チョップを返して顔を歪ませたが、関本はボディースラムからのエルボードロップ。胸を真っ赤にして岡林の逆水平チョップを耐える石井に、関本が豪快なブレーンバスターから逆エビ固め。岡林が入江がカットに入れないようにしたため、石井は自力でロープに脱出。石井もエルボーで向かっていくが、敢えて受け止めた関本は逆水平チョップ一発でなぎ倒す。しかし石井はラリアットをかわしてドロップキックを返すと入江にタッチ。ショルダーアタックで関本をなぎ倒した入江に岡林もショルダーアタックでぶつかっていく。相打ちの連続から勢いをつけたショルダーアタックでなぎ倒した入江。10分が経過し、入江は関本に串刺しラリアットからテディベアを投下する。しかし、関本も入江の巨体を軽々とボディースラムで投げると、岡林が逆水平チョップ。だが、倒れない入江はエルボーバットを返していく。エルボーの連打からロープに飛んだ入江だが、岡林はカウンターのスピアを決めると、豪快なブレーンバスターへ。「イリエ」コールが起こる中、入江がコーナーにホイップすると、エプロンから石井が延髄斬り。さらに入江との合体ブレーンバスターから入江がフライング・ソーセージを投下するがカウント2。その間に石井は場外に追いやった関本にプランチャ。ラリアットは相打ちとなった岡林と入江。先に入江が石井にタッチすると、go 2 入江 sleepを狙ったが、踏ん張った岡林は石井をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、入江に投げつける。タッチを受けた関本は石井に串刺し攻撃からアルゼンチン・バックブリーカー。するとカットに入ろうとした入江を岡林がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。どうにか脱出した入江が石井を救出したが、王者組はサンドイッチ・ラリアットから合体バックドロップ。さらに関本がエルボードロップを落とすと、入江がカット。ならばと関本はサソリ固めで捕まえるが、これも入江がカット。15分が経過し、入江は1人で王者組の2人にエルボーで向かっていくと、さらにヘッドバットを叩き込む。だが、それでも倒れない王者組。岡林が入江のバックを取ると、関本が眉山で投げていく。関本は石井にラリアットを狙うが、腕を掴んだ石井にニーリフトでカチ上げると、座り込んだ関本にカンガルーキック。関本もジャーマンを狙ってバックを取るが、入江がエプロンから必死に抱き寄せる。関本はラリアットを狙うが、石井がかわすと入江にヒット。石井はすかさず首固めで丸め込むが、惜しくもカウント2。ならばと必殺のニールキックを関本の顔面にブチ込んだ石井。カウント2で返されると間髪入れずダブルアームDDT。カウント3寸前で岡林がカットすると、石井はもう一度ニールキック。しかしキャッチした関本はそのままバックドロップ。そこからラリアットを狙った関本だが、石井はカウンターでフランケンシュタイナー。それでも関本はそこからぶっこ抜くように持ち上げると、滞空時間の長い垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返されるとラリアットで吹っ飛ばした関本はぶっこ抜きジャーマンで粘る石井から3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
――今回の防衛については。
関本 そうっすね、ちょっと石井選手のニールキックがほんとに顔面に入って、パーってなって、今あんまりわかんない状態なんですけど、効きましたね。素晴らしいタッグチームだと思います。
岡林 本当に今日の試合で2人の覚悟というのを試合してて感じました。でも、まあ、今日は自分と関本さんが2人の心を折りました。入江選手パワーあるし、石井選手も機動力でガンガン来てくれて、最後までわかんなかったですけども、最後は関本さんがジャーマンでやってくれました。
――試合前に2人は自分たちの絆と言っていて、関本選手がそんなことより肉体なんだとおっしゃってましたけど、2人の絆を感じましたか?
関本 タッグチームですからね、やっぱり連係という部分で非常に強い結束は感じました。やっぱり相方が危ない時は助ける。攻めてる時は加勢するというタッグチームの基本的な闘い方ですけど、よく実戦されてるなと思いました。まあ今日は、僕はそういう結束力も大事なんだよというのもあの二人に教えてもらった気がします。
岡林 結束力は負けてないですよ。自分と関本さんもその部分ではどこのチームにも負けません。だからそれで今日勝てたんじゃないですか?
関本 そうですね。
――今後はこのベルトをどうしていきますか。
関本 今後、守り続けたいですね。タッグのチャンピオンとして。あとどこのチームがあるんですかね?
岡林 どんどん防衛して、全チームを倒します。DDTの全チームを。
入江 悔しいということ以外、何もないですね。
石井 またKO-Dタッグも届かなかったですけど、でも思ったより気持ちが前向きというか、まだ全然諦めてないし、今日の試合で、まあ、下馬評でも悪かったかもしれないですけど、自分らが勝てるという場面もあったと自分の中では思ってるんで。全然諦めてはないです。前向きに自分は考えます。
――王者チームは2人の心を折ったとコメントしてましたが。
入江 折れてないですよ。
石井 自分も前向きに、全然心折れてないです。
メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第49代王者の飯伏幸太はHARASHIMAを相手に2度目の防衛戦。両者、両手でガッチリ握手をしてから試合開始。まずはお互いにローキックを一発ずつ入れてから、飯伏がバックを取るが、腕を取って巻き込みグラウンドに引き込んだHARASHIMA。自ら立ち上がって猪木・アリの体勢からバックを取ったHARASHIMAだが、飯伏は腕を取っていく。足を取ったHARASHIMAはレッグロック。折らんばかりに飯伏の左足を曲げていくHARASHIMAだが、飯伏はポーカーフェイスで我慢すると、うまくスイープして上になる。側転パスガードからサイドポジションを取った飯伏だが、HARASHIMAは下からオモプラッタでスイープすると腕十字の体勢に。クラッチして堪える飯伏はロープに足を伸ばす。すぐにヘッドロックで捕えるHARASHIMAだが、ロープに振った飯伏は飯伏はショルダーアタック。さらにリープフロッグを狙ったが、HARASHIMAカンフーキックで迎撃。さらに飯伏をセカンドコーナーに寝かせてフットスタンプを落とす。さすがに苦しそうな飯伏の腹部になおもストンピングを落としていったHARASHIMAはコブラツイストに捕らえる。腰投げで逃れた飯伏は、走り込んできたHARAAHIMAをサイドバスターで叩きつける。腰を打ちつけたHARASHIMAはなかなか立てない。そこに蹴りを入れた飯伏は逆片エビ固めへ。ロープに逃げようとしたHARASHIMAをリング中央に引きずってきた飯伏は珍しくSTF。何とか脱出しようとしたHARASHIMAだが、飯伏はステップオーバートーホールド・ウィズ・キャメルクラッチ。HARASHIMAがロープに逃れたところで15分経過。飯伏はなおもキャメルクラッチで捕まえると、ロープに伸ばそうとするHARASHIMAの腕を掴んで極楽固めに移行。何とかロープに逃れたHARASHIMAだが、飯伏は串刺し攻撃を狙う。これを蹴りで迎撃したHARASHIMAはジョン・ウーで吹っ飛ばすと串刺しフロント・ハイキック。飯伏をコーナーに乗せたHARASHIMAは雪崩式ブレーンバスター。そのままダブルニーを落としたHARASHIMAはトップロープの上に乗せて逆さ吊りにすると、下から蹴り上げてエプロンに寝かせてからスリングショット式レッグドロップ。かわした飯伏が逆にケブラーダを狙ったが、HARASHIMAは場外からローキックで飯伏を倒すと、スリングショット式の地獄の断頭台を投下。場外でのエルボー合戦から飯伏がソバット。すると本部席のあるステージ上に登ってから、テーブルの上に登ってケブラーダを発射。HARASHIMAをリングに戻した飯伏は、蹴りと掌底のコンビネーションからレッグラリアット。さらにその場跳びムーンサルト・ニープレスを落とす。バックを取った飯伏だが、エルボーで逃れたHARASHIMAはミドルキック。飯伏もミドルキックを返すと、お互いにミドルキックを打ち合う。そこからソバットを放ったHARASHIMAはハイキックで尻餅をつかせると蒼魔刀を発射。これをジャンプで飯伏はそのままフットスタンプを投下。2度のラリアットの相打ちからHARASHIMAがショートレンジ・ラリアット。倒れない飯伏は逆にショートレンジ・ラリアットでなぎ倒すとシットダウン・ラストライド。カウント2で返したHARASHIMAにフェニックス・スプラッシュを投下する。これをかわして自爆させたHARASHIMAは背後から蒼魔刀を発射。20分経過、ダブルダウン状態からどうにか立ち上がってきた両者は、フラフラになりながらエルボー合戦へ。飯伏がガクッとヒザをついて崩れ落ちると、引き起こしたHARASHIMAが前蹴りを連打。蹴り脚をキャッチした飯伏はストレート掌底を叩き込むと、HARASHIMAをコーナーに追い詰めて掌底と蹴りでボコボコにする。さらにエプロンに出たHARASHIMAをロープ越しに捕まえた飯伏はボトムロープに上に乗ってロープ越しのジャーマンで投げていく。カウント2で返したHARASHIMAはコーナーに登ろうとする飯伏の足を掴むが、顔面を蹴って離した飯伏はコーナーへ。するとHARASHIMAが背後から蒼魔刀。そこから雪崩式リバースフランケンを放つ。これを着地した飯伏は逆にリバースフランケンで投げると掟破りの蒼魔刀を発射。これをHARASHIMAはその場跳びの蒼魔刀で迎撃。さらに山折りから蒼魔刀を発射。飯伏がカウント2で返すと、HARASHIMAは奥の手のファイアーバード・スプラッシュを解禁。これもカウント2で返した飯伏にスワンダイブを狙ったHARASHIMAだが、飯伏は立ち上がってキャッチする。しかし蹴り飛ばしたHARASHIMAはつるべ落としの体勢。着地した飯伏はハーフダウンのHARASHIMAを下から蹴り上げていくと、そこからフェニックス・プレックスを狙う。必死にもがいたHARASHIMAはヘッドバットで脱出すると垂直落下式のつるべ落とし。立ち上がろうとする飯伏の側頭部にスワンダイブ式蒼魔刀をカウンター気味にブチ込んで熱戦に終止符を打った。
試合後、HARASHIMAは晴れやかな笑顔でベルトを掲げると、飯伏に声をかけてその両手を握った。飯伏も顔を下げたまま「ありがとうございました」とだけ言うと、朦朧としながら佐々木の肩に担がれて退場。HARASHIMA「勝ちましたー! 悔しい思いもしたけど、今日ベルトが巻けてめちゃくちゃ嬉しいです。飯伏ー! 飯伏、最高だよ。強いよ、最高! また何度でも試合しましょう!」亜門GM「次のタイトルマッチなんですが、5月24日の札幌。その時点でいつでもどこでも挑戦権を守り切っていれば樋口和貞の挑戦を受けてもらうことになります」樋口がリングに上がる。樋口「HARASHIMAさん、そこに(試合を)見ていたんですけど、本当にものすごい試合でした。でもその上で、札幌で! そのベルトを獲るのは俺です! そして! 王者としてこの後楽園に帰ってきます!」HARASHIMA「樋口、キミはすごい脅威の新人だってこと、知ってるよ。すごいよね、キミ。じゃあこのベルト、頑張って(獲ってみなよ)。試合、頑張って。ただやるって言った以上、一切手抜かないから。覚悟しておけよ」HARASHIMAは表情を一変させて睨み合いに。すると、いつどこ挑戦権を奪取したKUDOが入ってくる。KUDO「HARASHIMA、去年の5月、お前にベルト奪われて俺の時計の針は止まったままなんだよ。来月! 5月31日、ここ後楽園ホールで! オメエに挑戦する。そして! 必ずぶっ倒す!」樋口「待って下さい! 兄弟子! 5月31日、兄弟子の挑戦を受けるのはこの俺です!」リング上は三つ巴の睨み合いに。まずKUDOがリングを降りると、樋口もHARASHIMAを睨みつけたまま退場。5・24札幌、5・31後楽園と1週間で2回、KO-D無差別級のタイトルマッチがおこなわれることになりそうだが、HARASHIMAがマイク。「1週間? 2週続けてのタイトルマッチ? キツいかな? でもね、そんな2週続けてタイトルマッチだってやってやるさー!(観客『なんで~?』)そして……(樋口に向かって)不満そうだねぇ。そしてもちろん両方勝ってやるさー!(観客『なんで~?』)そして両国のメインに立ってやるさー!(観客『なんで~?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」
【試合後のコメント】
HARASHIMA ベルト取り返しました。ずっと守ってたベルトをさいたまで飯伏に取られて、自分の不甲斐なさが悔しかったんだけど、今回無事取り返せて、今めちゃめちゃ幸せです。しかも見てください、綺麗になってるんですよベルトが。自分がね、一回取られたベルトが磨きがかかって戻ってきたんだなという、本当になんか輝いてるんで、嬉しいですね。飯伏はやっぱりめちゃめちゃ強かったですね。一杯一杯ですね、こっちも。でも気をつける技は気をつけて、結果、勝つことはできました。良かったです。このままスムーズにいけば札幌で樋口。もちろんそれ防衛して次ね、後楽園でKUDOって挑戦の流れができて、チャンピオンなんで休まらない事も知ってるし、やっとね、自分の本来のペースに戻るんだなと思って、これからもガンガン防衛していって、両国のメインに立ちたいと思います。
――これまでタイトルマッチで2回、飯伏選手には悔しい思いをさせられてきたと思いますが、それでも三度目というのに今までの悔しさは生きてきましたか?
HARASHIMA 悔しさと対策というか、そういう面では。だからこそ喜びがすごいです。キテますよ色んな物が(笑)。
――飯伏選手が蒼魔刀をやるシーンもありましたが、あれは決められるわけにはいかないという思いは?
HARASHIMA そうですね。あの、前回もやられてるんでもしなんかチャンスがあったらくるだろうという頭はあったんで、でもあれはとっさにですね。決まって良かったですこっちも。
――対策はやっぱりフェニックス・プレックスでしたか?
HARASHIMA そうです、クラッチされちゃうとたぶん力がすごい強いので難しいと思ったので、ここ行く前に防げればと。フェニックス(スプラッシュ)はもう避ければいいんですけど、あれは固められちゃうとどうしようもないんで。一応そういうとこですね。あといい打撃をもらわないようにと気をつけて。途中でもいい打撃があって危なかったですけど。
――結果に関してはいかがでしょうか。
飯伏 結果に関しては負けてしまったので、悔しいし、自分がそのKO-D巻いてるうちは、ちょっとやっぱり夢を実現させようと思ってたんですけど、それがまた、いいタイミングで、いいタイミングというか僕の中では悪いタイミングですけど、打ち砕かれてというか。でもまた、実現するために、取ればいいと思ってるんで。チャンスがあればまた狙いにいきますよ。
――短い間での再戦でしたが、さいたまとHARASHIMAの違いは感じました?
飯伏 一番は気持ちの変化というか。絶対負けないというなんか、気持ちですね。自分も結構あったつもりですけど、追う立場と追われる立場は違うのかなっていうのは感じたし、悔しいですね。あー、ダメージが、ダメージがヤバいですね。気持ちよかったですね。悔しい、悔しいです。
――DDTの中で新たな目標は?
飯伏 目標ですか?目標はいっぱいあるんで、変わらないです。絶対プロレスを広めようという部分は変わらないんで、頑張りますよ。いやキツかったですね。
――IWGPヘビーへの挑戦に失敗、KO-D無差別級も落としてある意味すっきりしたというか、これから仕切り直していく気持ちはありますか?
飯伏 そうですね、その点に関しては自由度が増したというか、正直少しづつ自分の格じゃないですけど上がっていってるし、さらにベルトがない状態なんで、ちょっと、後は今からやりたい放題になるんじゃないですかね。いやもうやらしてもらいますよ。色々できる範囲で。
KUDO 飯伏vsHARASHIMA、すげえ試合だったよ。でも、あの2人の試合に割って入れるのはDDTの中で俺しかいねえと思ってるから。去年負けて、ちょうど一年。1年間貯めた気持ちをぶつけます。すごい、プロレスラーとしてターニングポイントになる試合だと思うんで、全て出しきって、この一年間俺ら絆深めてきたんで、酒呑童子皆でKO-Dのベルト取りにいきます。
――1年前と比べて自分の中で変化した部分というのはありますか?
KUDO 俺たちはね、勝ったり負けたりだよ。でもね、勝っても負けても酒飲んで、絆深めてんだよ。仲間の強さ、絆の強さでHARASHIMAに絶対勝とうと思います。
――札幌での結果次第では樋口選手に挑戦することになりますが、樋口選手に関してはどう感じてますか?
KUDO まあすごいと思う。まだ当たったことないんだけど、試合を見てて本当にダイナミックだし、まだ負けてないし、可能性はあると思うけど、でも、HARASHIMAvs飯伏、あの闘いにはまだついていけないと思います。あの闘いに割って入れるのは俺しかいないと思っています。
――率直にあの二人の試合を見てみていかがでした?
樋口 もうすごいの一言だと思います。これがDDTの上の人たちの闘いなんだなと感じました。
――そこに札幌で割り込むわけですが
樋口 はい。でも、ここまで来たらやるしかないなと、そういう気持ちですね。
――その前にDNAでの試合もありますけど、そこでは負ける要素がないと。
樋口 いや、そんなこともないんですけど、でもここまで来たら本当に負けれない立場だと思うので、目線の先にはKO-D見据えて、一試合一試合負けないように本当に頑張ろうと思っています。
――その見据えた先にはKUDO戦というのも控えていますが、KUDO選手に対しての印象は
樋口 KUDOさんに関しては、いや怖いですね正直言って。蹴りとか殺気というか。怖さを感じる選手ですね。
――HARASHIMA選手に関しては、選手としての怖さと人としての怖さどちらを強く感じますか?
樋口 どちらもですよね。選手としても恐ろしい選手ですし、本当に獣のような人だと思ってるんで自分が見ていて。おっかないです。
――自分の中でHARASHIMA選手に敵う部分があるとしたらどこだと思いますか?
樋口 それはやっぱり体格だったりパワーだったり、あと突進力とか、そこらへんですね。あとはやっぱり勢いじゃないですか。
――改めて地元でチャンピオンシップを行えることに関しての意気込みを
樋口 せっかく北海道でこうやって挑戦できるので、ほんとにもう、一介の新人とかそういうの関係なく、本当にKO-D取ってやろうという気持ちで北海道でHARASHIMAさんにぶつかっていこうと思って頑張ります。
――勝つイメージはありますか?
樋口 今出してる技の中で轟天というのがあるんですけど、それ今のところ決まったら全部とれてるんで、それさえ決まればというのはあります。
――相撲時代から兄弟子たちの強い当たりに当たってると思いますが、HARASHIMA選手の蒼魔刀をくらっても返せる自信はありますか?
樋口 返せる自信は今の状況ではないですけど、リング上上がってしまえば、たぶん返すこと、いやでも難しいっすね。たぶん難しいっすね蒼魔刀は。すごい強そう。
――食らう前に倒すと。
樋口 蒼魔刀を出す前に轟天を決めるという感じですね。